736: 2017/11/26(日) 21:25:20.73 ID:UPK6XOr3o

737: 2017/11/26(日) 21:27:10.83 ID:UPK6XOr3o
専務「……彼は、今はそうとしか言葉を発さないらしい」

アイドル達「……!?」

ザワザワ…

専務「静かに」

アイドル達「……」

専務「彼がそうなった原因は、君達だというのは事実か?」

アイドル達「……」

738: 2017/11/26(日) 21:29:47.37 ID:UPK6XOr3o
専務「話によれば、君達は昨晩は彼の自宅で宴会を開いたそうだな」

アイドル達「……」

専務「プロデューサーがアイドルを自宅に招くなどもってのほかだ」

アイドル達「……」

専務「しかし、話よれば君達が彼の家を突然訪問……いや、急襲したと言うではないか」

アイドル達「……」

739: 2017/11/26(日) 21:33:25.99 ID:UPK6XOr3o
専務「これに関して、異論の有る者は居るかね?」

アイドル達「……」スッ

専務「ほう? 事実は違うと言うのかね?」

アイドル達「……」コクリ

専務「なるほど。疑ってしまってすまなかった」

アイドル達「……」

740: 2017/11/26(日) 21:36:15.04 ID:UPK6XOr3o
専務「ならば、何故彼がああなった原因が君達にあるという話に?」

アイドル達「……」

専務「君達は、彼の自宅で宴会はしていないのだろう?」

アイドル達「酔ってて覚えていません」

専務「……なるほど、そうか」

アイドル達「……」

専務「予想されうる中でもかなり悪い回答が飛び出して、私も驚いている」

アイドル達「……」

741: 2017/11/26(日) 21:38:45.00 ID:UPK6XOr3o
専務「そうだな……それでは、順番に話を聞いていこう」

アイドル達「……」

専務「覚えている範囲で良い、話してみなさい」

アイドル達「……」

専務「嘘偽りや、事実を隠そうとした事が判明した場合、一年間の禁酒を言い渡す」

アイドル達「!?」

専務「これが私のやり方だ」

アイドル達「……」

742: 2017/11/26(日) 21:40:54.67 ID:UPK6XOr3o
専務「それでは、まずは片桐早苗君」

早苗「……」

専務「彼には手錠がかけられていたのだが、それは君の物か?」

早苗「……」フルフル

専務「違うと言うのか」

早苗「……」コクリ

専務「よろしい。一週間の禁酒を言い渡そう」

早苗「!?」

743: 2017/11/26(日) 21:43:38.45 ID:UPK6XOr3o
専務「もう一度聞こう」

早苗「……」

専務「彼にかけられていた手錠は、君の物か?」

早苗「……」コクリ

専務「初めから正直に答えたまえ。手錠には、君のサインが書いてあったぞ」

早苗「……チッ」

専務「いい度胸だ。君には一ヶ月の禁酒を言い渡そう」

早苗「……」

744: 2017/11/26(日) 21:46:11.85 ID:UPK6XOr3o
専務「次に、高垣楓君」

楓「……」

専務「彼の服を脱がせたというのは、本当かね?」

楓「……」フルフル

専務「違うと言うのか」

楓「……」コクリ

専務「よろしい。君には、温泉に入れない温泉リポーターの仕事を回そう」

楓「!?」

745: 2017/11/26(日) 21:49:18.51 ID:UPK6XOr3o
専務「もう一度聞こう」

楓「……」

専務「彼の服を脱がせたのは、君か?」

楓「いえ、服はハサミで切りました」

専務「なるほど、嘘はついていなかったという訳か」

楓「着る物を切る」

専務「ここで駄洒落か。温泉のリポート、期待している」

楓「……」

746: 2017/11/26(日) 21:52:31.98 ID:UPK6XOr3o
専務「次に、姫川友紀君」

友紀「……」

専務「彼の股間に、つくねを投げつけまくったというのは事実かね?」

友紀「……」コクリ

専務「ほう、君は先の二人と違って正直だな」

友紀「……」ドヤァ

専務「だが、やっている事は実にエグい。一ヶ月間の野球観戦禁止だ」

友紀「!?」

747: 2017/11/26(日) 21:58:07.54 ID:UPK6XOr3o
専務「覚えている事を正直に話したら、キャッツの試合以外の観戦は認めよう」

友紀「……!」

専務「さて、何故つくねを股間に投げるという真似を?」

友紀「四番をはれるだけのバットだったので、つい」

専務「そのおかげで、彼の自前のボールは大打撃だ」

友紀「……ぷぷっ、猛打賞……!」

アイドル達「……」クスクス

専務「猛打ではなく痛打だ。君には野球観戦のかわりにサッカー観戦を命じる」

友紀「!?」

748: 2017/11/26(日) 22:00:35.65 ID:UPK6XOr3o
専務「さて、川島瑞樹君」

瑞樹「……」

専務「私は、君はこの面子のブレーキ役だと思っていたのだが」

瑞樹「……」

専務「ずっと、うけるわ、と言って爆笑していたというのは事実かね?」

瑞樹「……」

750: 2017/11/26(日) 22:04:10.50 ID:UPK6XOr3o
専務「川島君、答えを聞かせて貰おう」

瑞樹「……」

専務「まさか、本当に全部酔って忘れてしまったのかね?」

瑞樹「でも……その時の光景を想像したら……」

専務「……」

瑞樹「うけるわ」

アイドル達「わかるわ」

専務「息ピッタリだな君達は。川島君は、とときら学園のゲストとして出演してもらう」

瑞樹「!?」

752: 2017/11/26(日) 22:09:22.47 ID:UPK6XOr3o
専務「……さて、何故君達が彼にこんな真似をしたのかを聞こう」

アイドル達「……」

専務「正直、君達が彼の事をそこまで憎んでいたとは思わなかった」

アイドル達「!?」フルフル

専務「憎むとまではいかなくても……嫌っていたのだろう?」

アイドル達「!?」フルフル

ちひろ「専務、私達はプロデューサーさんの事を嫌ってなんかいませんよ」

専務「……千川くん?」

754: 2017/11/26(日) 22:13:02.86 ID:UPK6XOr3o
専務「しかし、彼は今も治療中だ」

ちひろ「入院……されてしまったんですか?」

専務「いや、事を公にするわけにはいかないからな」

ちひろ「それじゃあ……?」

専務「池袋晶葉君と一ノ瀬志希君、そして、隠し味で堀裕子君に治療にあたって貰っている」

ちひろ「ああ、それなら次も安心ですね♪」

アイドル達「……ほっ」

専務「待ちたまえ。また、同じ様な事を繰り返そうと言うのかね!?」

755: 2017/11/26(日) 22:16:34.45 ID:UPK6XOr3o
ちひろ「専務、私達はプロデューサーさんを嫌ってなんかいないんです」

専務「ならば、何故?」

ちひろ「プロデューサーさんの困った顔って……可愛くないですか?」

アイドル達「……」コクコク

専務「君達は、彼の困った顔見て楽しむために……?」

ちひろ「……」

専務「……なるほど」

756: 2017/11/26(日) 22:22:43.42 ID:UPK6XOr3o
専務「君達が、彼に対して行った行為を見過ごすわけにはいかない」

アイドル達「……」

専務「だが、平行線だと思っていた君達の考えも、理解は出来た」

アイドル達「……」

専務「それが必要な事ならば……そうだな、制限付きだが許可しよう」

アイドル達「!」

専務「記憶はどうとでもなるが、肉体的なダメージが残る行為はやめなさい」

アイドル達「はいっ!」ニコリ

専務「……ふむ、これがパワーオブスマイルか」

アイドル達「♪」ニコニコ

専務「ああ、それと――」



専務「次は私も呼ぶように。場所は私が用意する。気密性は保証しよう」




おわり

757: 2017/11/26(日) 22:23:51.68 ID:UPK6XOr3o
気密性→機密性、で
休憩

引用元: 武内P「大人の魅力、ですか」