1: 2013/02/08(金) 00:17:06.93 ID:1oN3eli7o
~吉祥寺駅前~



チュンチュン チュンチュン…

波浪浮亭木胡桃「………」うつらうつら

暗落亭苦来「………」

空琉美遊亭丸京「まだかあの女装男子は……!!」

防波亭手寅「まぁまぁ……あっ アレそうじゃない?」

蕪羅亭魔翌梨威「ふあぁ……おはよー……」てれんこてれんこ

手寅「おそーい!マリーさん!」

魔翌梨威「いやぁ悪い悪い」

丸京「走れ!!」

魔翌梨威「へいへーい」てってってっ

チュンチュン チュンチュンチュン……

苦来「さ 早く行きましょ」

木胡桃「うぅ……眠いよぉ……」

2: 2013/02/08(金) 00:18:12.10 ID:1oN3eli7o
テクテクテク…

魔翌梨威「なーんで吉祥寺なんだい?」

苦来「行けばわかるよ」

木胡桃「今日はククルちゃんが言い出しっぺなんだ」

テクテクテク…

魔翌梨威「吉祥寺ねぇ……人が多いってのは知ってるんだけど…」

丸京「まぁこんな休日の朝早くじゃ少ないけどな」

手寅「JR東日本に於いて吉祥寺駅の利用客数は日本18位である」

木胡桃「おぉ~………それってすごいの?」

丸京「18位って微妙だな……」

苦来「ちなみに自殺率の高い国18位はフランス」

魔翌梨威「名誉なのか不名誉なのかわかんねーよ!!」

木胡桃「とにかく 賑やかな所なんだねー」

手寅「人だけじゃ無くて漫画家も多いらしいわよ?」

3: 2013/02/08(金) 00:19:33.63 ID:1oN3eli7o
丸京「漫画家も人だろー」

手寅「えへへ あぁ あとアニメ関係者も多いって聞くわね」

苦来「漫画の舞台にも良くなるよね…I"sとかGTOとか……」

木胡桃「歌の歌詞にも出てくるよね!」

オレニ カレーヲ クワセロ~♪

手寅「つまり言うなれば!吉祥寺はサブカルの町!!」

魔翌梨威「へぇ……あぁ そういやぁあの人も……」

木胡桃「あの人?」

魔翌梨威「しましまの」

丸京「あぁ……」

苦来「ぐわし……」


テクテクテクテク…

4: 2013/02/08(金) 00:21:48.93 ID:1oN3eli7o
魔翌梨威「アーケードの店もまだ閉まってんなぁ…」

テクテクテクテク…

丸京「吉祥寺サンロード商店街 全長300mのアーケード商店街で昭和46年に完成 北口商店街からサンロードに名前を改めた」

丸京「サンロードはそのまま「太陽の道」って意味」

木胡桃「なんか安直ー」

丸京「まぁ商店街の名前じゃマシな方だろ」

手寅「銀座じゃないのに○○銀座商店街とか付けちゃってる所とかあるよねー」

苦来「私はそっちの方がレトロな感じで好き」

丸京「レトロねぇ……」

テクテクテクテク……

魔翌梨威「…なぁオイ そろそろ教えてくれよ」

苦来「もうすぐ見えてくるわ」

テクテクテクテクテク

魔翌梨威「もうすぐって……まだアーケード終わんね……ん?」

丸京「あぁ…そういう事か」

7: 2013/02/08(金) 00:23:00.81 ID:1oN3eli7o
あれ?魔翌梨威さんが文字化けしてしまう

木胡桃「アーケード街の中に……」

マリー「 寺が!! 」

手寅「アーケードの中にお寺があるのって珍しく無いみたいだけどね」

丸京「なんだってここに?」

苦来「みんなで坐禅体験をしようと思って」

マリー「坐禅……ねぇ」

木胡桃「座って背中叩かれるやつ?」

丸京「まぁ叩かれるのは集中してない奴だけだけどな」ちらっ

マリー「私をみるな!」

手寅「とりあえず入ってみようよ」

8: 2013/02/08(金) 00:25:56.83 ID:1oN3eli7o

~月窓寺~

チチチチ…

丸京「良いねぇ……日本って感じだ」

手寅「ほーんと 心が落ち着くわねぇ」

丸京「雲洞山 月窓寺 宗派は曹洞宗 ご利益は諸願成就と道中安全 四軒寺の一つだな」

木胡桃「四軒寺?」

丸京「昔 吉祥寺であった大火事の際に住民と一緒に移された四つの寺の事」

丸京「安養寺・光専寺・蓮乗寺そしてここ月窓寺だ」

木胡桃「家事から逃げてきたお寺……」

木胡桃「つまり駆け込み寺だ!」

丸京「意味違っちゃうから」


手寅「坐禅体験まで時間あるし少し境内を見てまわろうか」

魔翌梨威「ん?なんだいこの像は……」

9: 2013/02/08(金) 00:28:00.23 ID:1oN3eli7o
魔梨威「玄…奘………三蔵法師ぃ!?」

木胡桃「えぇっ!西遊記の!?」

魔梨威「お前中国人じゃねぇのかよ!!」

手寅「銅像に何言ってるのよ……なになに?」

手寅「ふーむ……コレ寄贈品みたいよ?新築祝いの」

魔梨威「なんだそりゃ……」

木胡桃「なんか…お台場の自由の女神みたいです……」

丸京「本家の女神もフランスから寄贈された物だけどな」

魔梨威「尻軽いな女神……」

丸京「尻の青いマリーさんが何を言う」

魔梨威「んだとぉ!!」

苦来「そろそろ時間よ……行きましょ」



ビシーン!!! バシーン!!! ベチーン!!! ビシーン!!!

………─────

10: 2013/02/08(金) 00:29:01.21 ID:1oN3eli7o
……─────

ざっざっざっ

魔梨威「うぅ……しこたま打たれた…」よろっ

丸京「あ…足が痺れた……」よろっ

木胡桃「背中痛いよー!!」よろっ

苦来「ふふふ……ふふふふふ」よろっ

手寅「ちょっとみんな大丈夫?」けろっ

丸京「なんでお前は平気なんだよ!!」

手寅「さぁ…って ガンちゃん落語家なのに 正座でへこたれてどうするのよ」

丸京「あ いやぁ……ハハ…」

魔梨威「ふぅ……でもまぁ 良い体験だったよ」

苦来「ふふふ……ふふふふふ…」

一同「……」

11: 2013/02/08(金) 00:30:19.09 ID:1oN3eli7o
魔梨威「……それにしても坊主って奴は容赦無く叩くね……」

木胡桃「あの棒痛すぎです!!」

手寅「あれは菩薩様の手の代わりなのよ 猪木の……闘魂注入みたいな感じ?」

魔梨威・木胡桃「なるほど」

丸京「それに棒じゃなくて『警策』(きょうさく)な」

魔梨威「大人のドロドロした恋愛……」

丸京「それは耕作」

手寅「名前が書いてある……」

丸京「それは表札」

木胡桃「ガンちゃんはマリーさんを?」

丸京「秒殺」にやり

魔梨威「コラぁー!!」

12: 2013/02/08(金) 00:31:30.11 ID:1oN3eli7o
魔梨威「…フッ……まぁ良いよ……確かに今までの私なら秒殺だったろうさ…」ざっ

丸京(雰囲気が変わった!?)

魔梨威「だが……これからは違うよ!!」

魔梨威「私は警策で打たれた時に……悟りを開いたのさ!!」

魔梨威「もう以前の私じゃあない!!!」どーん


苦来「………両手を打ち合わせると大きな音がする」ボソッ

魔梨威「えっ?」

苦来「では…片手だけだと どんな音?」

魔梨威「は?え……音なんて鳴らないんじゃ……」

苦来「………ふっ」ニャマリ

魔梨威「な……なんだってんだい一体!!」

常月まとい「禅問答ですね」すぅっ

魔梨威「うおぅ!!!い……いたのかい……」

まとい「えぇ……ずっと…」

13: 2013/02/08(金) 00:32:46.46 ID:1oN3eli7o
まとい「悟りを開く為の修行のひとつ……それが『禅問答』」

まとい「答えの無い「なぞなぞ」の様なものです」

苦来「マリーさん悟りを開いたんでしょう……なら解いてみなさいよ……!」ごごごご

魔梨威「ヒッ!いや…あれは言葉の綾と言うか何というか……」

苦来「ホラ……片手で手を叩くだけじゃない……ホラ!!」スカッ!スカッ!

魔梨威「ちょっ クク……そんな危な……」

苦来「ホラ!!ホラ!!ホラ!!ホラァ!!」スカッ!スカッ!スカッ!スカッ!!!

魔梨威「ヒィィー!!すみませんでしたー!!悟りなんか……」


魔梨威「開いてません!!!」




糸色望「悟りなんて……開かない方がいい…」

苦来「………」ぴたっ

14: 2013/02/08(金) 00:33:50.68 ID:1oN3eli7o
魔梨威「絶望!!」

手寅「ちょっと先生……お寺の境内でそんな事言って……」

望「本当に悟りを開いてしまうよりも 悟った『フリ』をしている方が まだマシです」

望「先ほどのマリーさんの様に」

魔梨威「うぅっ!……いや…私は本当に悟ったと思ってたんだけどねぇ…」

苦来「 」きっ!

魔梨威「あー!嘘です嘘です!!」

望「……実際にその時は悟りを開いていたのかもしれませんね」

魔梨威「え?」

加賀愛「『悟るとは悟らで悟る悟りなり、悟る悟りは夢の悟りぞ』……」

愛「自分が悟った事に気付いた時点で悟りは開かれていない……と言う言葉です……」

望「加賀さん よくご存知で」

愛「…あ……あぁ!!すいません!!私とした事が出しゃばったマネを!!」だっ

木胡桃・魔梨威「んー……んん?」

望「まぁ言葉で説明できる類のものでは無いので解らなくても無理ありません」

15: 2013/02/08(金) 00:34:42.76 ID:1oN3eli7o
木胡桃「うーん……そもそも『悟る』って…なに?」

望「悟りとは…自らの存在を現象と理解し受け入れる事…そして煩悩を払い解脱へ向かう途中に存在し得る現象でもあるのです」

望「更に難儀な事に悟った状態に気付いてはいけないのです……其れ故 悟りを開いた者へ悟りとは何かと聞いたとしても…」

木津千里「先生、薄っぺらいSSで、付け焼刃の難しい話をしようとしないで下さい。」

丸京「つまり……知ったかぶりするな…って事か?」

手寅「でもその方がマシってどう言う事かしら」

望「彼をご覧なさい」

小節あびる「あら万世橋くん」


万世橋わたる「……どうせ相手にされないのなら………」

わたる「二次元を愛した方が良い!!!」

ごーん

望「……悟っちゃいましたか」

わたる「悟っちゃいました」ふっ

魔梨威「あぁ……なるほど…」ずーん

16: 2013/02/08(金) 00:35:51.29 ID:1oN3eli7o
大草麻菜実「私も悟っちゃいました……」

麻菜実「どうせ返せないのなら……返さなくても良い!!」

ごーん

望「……悟っちゃいましたか」

麻菜実「悟っちゃいました」ふっ

千里「返さなきゃ駄目でしょう!!」ずーん

望「と まぁこの様に 人間悟ってしまうと取り返しが付かなくなるケースが多いのです」

望「最近じゃ特にそう!!」

望「ブラック企業に就職してしまい!暗い未来を悟って中央線へ飛び込む新社会人とか!!」

望「どうせ年金貰えないと悟ってしまい!年取る前に中央線へ飛び込む若者とか!!」

千里「おい。」

望「イジメられて自分の小ささを悟ってしまい…」

千里「ストーップ!結局全部、自頃しちゃってるじゃないの!」

望「悟りを開いたんです……仏にもなります」ふっ

千里「上手い事言ったつもりか!」

17: 2013/02/08(金) 00:36:50.71 ID:1oN3eli7o
手寅「確かにロクな事が無いわね……」

魔梨威「ん?待てよ……自分で『悟った』って言う奴は悟れて無いんじゃなかったのか?」

望「はい 本来なら……ね」

木胡桃「?」

望「悟った『フリ』では無く……悟ったと『思い込んでいる』ニュージェネレーションが増えているのです……」

望「特に最近の若者に多いこと!!無気力から来る悟りの時代です!!」

望「若者の○○離れも!!大半はコレが原因と言われているのです!!そう…言うなれば……」



望「【さと」

丸京「【さとり世代】……だね?」にやっ

望「   」ずがんぼん

望「私のセリフ!!!!」

18: 2013/02/08(金) 00:38:09.26 ID:1oN3eli7o
日塔奈美「……やはりラーメンは醤油だと悟ってしまいました……」

ごーん

望「さとり世代です!!」

あびる「法を犯さないと手に入らないのなら こっそりやれば良い」

ごーん

望「さとり世代です!!!」

藤吉晴美「穴が足りないのなら作れば良い」

ごーん

望「みーんな!さとり世代です!!!」


望「さとり世代の一番恐ろしい所……それは一度悟ってしまうと二度と考えを曲げない点にあるのです……」

望「無気力からなる無の境地!!ある意味究極の自己完結とも言えましょう!!」

望「絶望した………」

19: 2013/02/08(金) 00:39:35.34 ID:1oN3eli7o
望「【さと」

【さとり世代】に絶望した!!!


・就職難を悟ったニート
・60秒オーバーを悟ってゆっくり作る店員
・マニフェストが大袈裟過ぎたと悟り消えて行く政治家
・もう勝てないと悟りわざと貧乏神を憑け、借金を増やして遊ぶ社長
・もう勝てないと悟りひたすらスライディングするウイニングのイレブン
・どうせこんな駄文誰も読んでないだろうと悟り投稿スピードを上げる俺

望「また私の台詞!!!」

20: 2013/02/08(金) 00:40:46.20 ID:1oN3eli7o
望「………ま」

手寅「まぁ さとり世代って言っても年配の人も多いんじゃ無いかしら?」

望「そ」

木胡桃「そうだね……じゃあ何か別の呼び方を考えよっか」

望「………【サ」

苦来「【サトリーゼ】とかどうかしら……」

丸京「なんだいそりゃ…」

手寅「サトリーゼって……流石にそれは無いわよ……」

苦来「うん……私もそう思う……」

望「…………あ」

魔翌梨威「『あの…皆さん?私の台詞を……取らないでいただけますか?』」にやっ

望「   」

まとい「先生……これは……」

21: 2013/02/08(金) 00:42:14.89 ID:1oN3eli7o
まとい「サトラレですね!!」

望「そ」

魔梨威・丸京「そんな事があるわけ無いでしょう!!」

望「   」ずがびーん

あびる「どうしたの?」

まとい「どうしたもこうしたも……先生の心がことごとく悟られているのよ!!」

奈美「えぇっ!? 私たちは……何もわかんない…よね?」

あびる「ショック受けてるなー くらいしか」

木胡桃(ケッ…こいつの心しか読めねぇのか……)

魔梨威(これも坐禅の効果かね…!)にやっ

まとい「貴女達……なんて事をしてくれるの!!」

望「常月さん……」じーん

まとい「私にも方法教えなさいよ!!」

望「そ」

手寅・木胡桃「『そっちですか!!』」ふっ

22: 2013/02/08(金) 00:43:36.97 ID:1oN3eli7o
望(私の心が悟られている……!)

望「勝」

魔梨威「『勝手に悟らないで下さい!!!』」にやぁ

望「ちょっとぉ!!」

風浦可符香(P.N)「良いじゃありませんか」

手寅「『風浦さん……』」

可符香「サトラレよりもサトラレナイ方がよっぽど辛いですよ?」

あびる「サトラレナイ?」

可符香「例えば……──」


男「い…いやぁ…楽しい飲み会でした…ね……」ゴホッゴホッ

上司「そうだろう そうだろう!」うぃーひっく

男「ックション! ハァハァ……も…もうすぐ終電ですね……」ゴホッゴホッ

上司「ハッハッハ!タクシー呼んでやるから気にするな!!ほら二次会行くぞ!!」グイッ

男「………」

23: 2013/02/08(金) 00:44:52.64 ID:1oN3eli7o
奈美「あぁ……辛いねコレは…」ずーん

木胡桃「『だからと言って私の心を読まないで下さい!!』」

可符香「でも…先生も心当たり……あるんじゃないですか?」

苦来「『そんな事………あっ』」

・オモチャ買って欲しい気持ちを悟られず買ってもらえなかった
・帰りたい気持ちを悟られず延々と自慢話を聞かされた
・着物を新調した事を悟られずスルーされた
・気持ちが落ちてるのを悟られず明るい話題を振られた

望「………」ずーん

あびる「あったみたいね」

可符香「サトラレナイよりもサトラレてる方が幸せです!!」

ざっ

サッカー選手「あの時!!シュート打ちたく無いって悟ってもらえていれば!!」

ざっ

男「あの時!!あの子に僕の恋心を悟られていれば!!」

24: 2013/02/08(金) 00:46:10.84 ID:1oN3eli7o
ざっ

編集長「あの時!!褒めたネタが お世辞だと悟ってもらえていれば!!」

ざっ

漫画家「あの時!!読者がSOSサインを悟っていてくれたら!!」

ワー!!!キャー!!アノトキ!! ワタシノキモチヲ!!サトラレテイレバ!!ギャーギャー!!!

可符香「皆さん安心して下さい!ここにいる落語家さん達なら ちゃーんと悟ってくれますよ!!」

サトラレナイズ「「おぉ……!!」」

魔梨威「へ?」

サトラレナイズ「「我々の気持ちを!悟ってくれるのですね!!!」」ずもももももももも

丸京「いっ…いや!!私達が分かるのは先生の心だけで……うっ」

(パスヲダシタカッタ…ヒトヲコイシタカッタ…)

木胡桃「なに……これっ…!!」

(ウチキリタカッタ……マダカキタカッタ………)

苦来「頭いっぱいに……彼らの心が!!」

25: 2013/02/08(金) 00:47:24.98 ID:1oN3eli7o
魔梨威「ギャー!!なんだこりゃー!!」

(((スベテモエテシマエ!!!レティクルザニ!!!プラネタリウムヘ!!!)))

丸京「ヒィー!!頭が割れるー!!!」ぐわーん

千里「先生の心がわかるんじゃなくて、サトラレナイ人達の心がわかる様になっていたのね。」

(((オノヲトレ!!!パノラマジマヘ!!!ルリヲォォォォォォォォ!!!!!)))

木胡桃「もうやめてー!!」

望「や…やはり悟ってしまう事は恐ろしい!!」

サトラレナイズ「「「悟ってくれよ!!悟ってくれよぉ!!」」」ずももももももも

丸京「も……もう……無理……」

魔梨威「い……意識が……」

木胡桃「うぅ………」

望「貴女は平気なんですか?」

手寅「みたいです」

苦来「…………」

ぴっかー!!

26: 2013/02/08(金) 00:49:05.10 ID:1oN3eli7o
奈美「ま…眩しい!!」

千里「なにこの光!!」

あびる「みんな アレを見て」

望「あれは………」


苦来「…………」ぴっかぁぁぁああ


木胡桃「ククルちゃんが浮いてる……」

魔梨威「なんて神々しい……ハッ!!」

丸京「奴らの………心の声が聞こえない!!」

手寅「苦来ちゃんは本当に悟りを開いてしまった……それだけじゃないわ!!」

手寅「皆の心の声を!一身に引き受けているのよ!!」


苦来「…………」ぴっかぁぁぁああああ


サトラレナイズ「「「ありがたや~ありがたや~」」」

27: 2013/02/08(金) 00:49:49.58 ID:1oN3eli7o
苦来「………」ぴっかぁぁぁ

木胡桃「なんて穏やか顔……!!」

苦来「……あなた方の声は…ちゃんと私が聞き入れましたよ………」

サトラレナイズ「「「おお……!!!」」」

可符香「心の弱い人間にとって 悟ってくれる者の存在は必要不可欠なのです」

・痒い所を悟ってくれる美容師
・コミュニケーションが苦手なのを悟ってそっとしといてくれるショップ店員
・体型を見て悟り、割り箸を一膳だけ入れるコンビニのバイト
・一人余る事を悟り、割り切れる班数にしてくれる教師
・園児の表情を悟ってトイレに連れて行く保育士
・少しでも勢いが付くよう焦って連投してしまう心を悟ってくれる運営だったら……

可符香「これでも悟る事が悪いと言えますか?」

望「……」じーん

望「…そうですね……相手の気持ちを分かってあげる事が……悪い訳ありませんよね…」


男「御仏様!!!生きるとは……生きるとはいったい何なのでしょうか!!」

苦来「イデオロギー無き 我が屍を 血祭りに上げるが如し………」ぱぁぁぁぁ

サトラレナイズ「「「おお……!!!」」」

28: 2013/02/08(金) 00:51:13.42 ID:1oN3eli7o
望「……今のは?」

可符香「禅問答じゃないですか?」

男「御仏様!!!私の今までの人生は!!」

男「なに一つ良い事の無かった人生には!何か意味があったのでしょうか!!!」

苦来「サハラ砂漠で狂った猫の反復横跳びを見るが如し………」

サトラレナイズ「「「おお………!!!」」」


木胡桃「どういう意味なんですか?」

望「さぁ……私は悟っていませんので……」

魔梨威「……良いのかいあれで」

可符香「彼らが納得してるんなら良いんじゃないですか?」

手寅「読者様が納得してくれるかしら…」

あびる「わかる人はしてくれるんじゃない」

望「まぁ…ここは一つ 読者様が悟って…自らの答えを導き出してくれる事を祈りましょう」

可符香「さぁ!皆で考えよう!!」

29: 2013/02/08(金) 00:52:16.94 ID:1oN3eli7o
男「人生が辛くて……辛くて……どうすれば…!!」

苦来「人生辛けりゃお茶を飲みなさい……」


女「夜中にファミリーマートへ行く様な子供に辱められてしまいました…!!」

苦来「穴を掘ってキノコと一緒に埋まりなさい……」


男「私は娘の居ない悲しさを少女人形で埋め合わせているのです……!!」

苦来「マリとパパに綿いっぱいの愛を……」


男「無実の罪で投獄されて……それでも私……誰かの為になるのなら……幸せなのです…!!」

苦来「少女はワダチを踏み 飛び降り乗車と乗車拒否………」


男「この話の……この話のオチは!!?」

苦来「人と雲の行く果て……月面のクレーターへ消えて行ったマンテル大尉の描く夢……」

一同「おお………!!」

おわり

30: 2013/02/08(金) 00:53:06.06 ID:1oN3eli7o
手寅「今回の話 趣味が出過ぎじゃない?」

あびる「全体的にグダグダだし」

丸京「展開も支離滅裂」

千里「それに前回は長ったるかったのに、今回やけに短いわね。」

望「発売日までにもう一本くらいいけると思ったんですよ……でも水遁やら何やらで……」

木胡桃「発売日?なんの?」

望「……読者様が悟ってくれるでしょう」

マ太郎「OAD付きダヨ」ボソッ


おわり

31: 2013/02/08(金) 00:56:11.89 ID:1oN3eli7o
始めVIPで書いていたんですが、途中で水遁されて衝動的にここに来てしまいました。
来るのも初めてなので場違い感甚だしい事だと思います
色々迷惑かけてすみませんでした。

32: 2013/02/08(金) 01:24:26.41 ID:vHVdSoDNo
乙。久米田先生はやく仕事に戻ってください

引用元: 魔梨威「絶望!!」望「フリの方がまだマシです」