27: 2017/12/14(木) 20:49:46.70 ID:qZqdRYado
28: 2017/12/14(木) 20:53:03.20 ID:qZqdRYado
武内P「あの曲は、一般の方が聞く分には問題ありません」

武内P「しかし、アイドルの皆さんが聞き続けるのは大変危険です」

武内P「数々のLIVEやレッスンをこなしてきたアイドルの皆さん」

武内P「その感受性は、一般の方と比較になりません」

武内P「なので、『みんなのきもち』を聞き続けてはいけない」

武内P「……そう、皆さんには通達があった筈です」

アイドル達「ごめんなせー」

武内P「謝って済む問題ではなくなっています」

29: 2017/12/14(木) 20:55:46.91 ID:qZqdRYado
武内P「皆さんがここに呼ばれた理由は、わかりますね」

アイドル達「?」

武内P「はい、今の皆さんでは、今までのイメージを壊してしまうからです」

アイドル達「おー」

武内P「おわかりいただけて何よりです」

アイドル達「はーい!」

武内P「とても元気ですね。それに、良い笑顔です」

30: 2017/12/14(木) 20:58:26.22 ID:qZqdRYado
武内P「皆さん、今後はこういった事の無いようにしてください」

アイドル達「はいでごぜーます!」

武内P「素直な、良い返事です」

アイドル達「えへへ!」

武内P「……もう、このままでも良い気がしてきました」

アイドル達「?」

武内P「そういうわけにもいきませんね。悲しいですが」

31: 2017/12/14(木) 21:02:27.41 ID:qZqdRYado
夏樹「おっと! ちょっと待ってくれ!」

武内P「木村さん?」

夏樹「アタシは平気だよ、プロデューサーさん」

武内P「……確かに、他の方に比べて平気そうですね」

夏樹「だろ? アタシには、熱いロックの血が流れてるからね!」

武内P「そう、でしょうか?」

夏樹「アタシの演奏を聞きな!――わん、つー、さん、し!」

武内P「はい、もう結構です」

32: 2017/12/14(木) 21:05:37.27 ID:qZqdRYado
李衣菜「ロック!」

夏樹「どうした、だりー?」

李衣菜「さすロック! ローックック!」

夏樹「おっ、だりーにはわかるか?」

李衣菜「ロック!」

武内P「私には微塵もわかりません」

みく「にゃー! にゃんにゃがにゃん!」

武内P「前川さん、貴女もです」

33: 2017/12/14(木) 21:10:26.61 ID:qZqdRYado
菜々「キャハッ! お困りのようですね!」

武内P「安部さん」

菜々「ナナは元々うさぴょん星人なので大丈夫ですよ!」

武内P「いえ、少しやられていますよ」

菜々「ピョンピョンピョピョン!?」

武内P「すみません、かなりやられていますね」

みく「にゃー! にゃにゃにゃんにゃ、にゃにゃー!」

武内P「はい、良い子だから落ち着いてください前川さん」

34: 2017/12/14(木) 21:15:35.52 ID:qZqdRYado
奏「ふふっ、貴方も大変ね」

武内P「速水さん」

奏「私は平気だから、ご褒美を貰っても良いと思わない?」

武内P「いえ、そもそも聞いてはいけない、という話でしたので」

奏「ちゅー、ほら、ちゅー」チュパチュパ

武内P「今の姿を動画に取って、後日貴女に見せたい位です」

奏「ちゅーうー! ちゅー! はやくー! ちゅーっ!」チュパチュパ

武内P「……立ち直れ無さそうなので、やめておきましょう」


35: 2017/12/14(木) 21:18:29.97 ID:qZqdRYado
文香「……」

武内P「鷺沢さん、本を読む時はもっと顔を離してください」

文香「……」ジッ

武内P「? どうかしましたか?」

文香「……ご本……読んでくだせ―」

武内P「すみません。それは、出来ません」

文香「……」シュン

武内P「その……少女漫画を音読は、はい」

36: 2017/12/14(木) 21:22:38.55 ID:qZqdRYado
莉嘉「Pくんドーン☆」

どんっ

武内P「っ、城ヶ崎さん、飛びつくのはやめてください」

美嘉「アタシもドーン★」

どんっ!

武内P「っぐ、姉妹でタックルをしないでください」

茜「ボンバー!」

ズドムッ!

武内P「おうっぐ!? 日野さんはシャレになりませんから!」

38: 2017/12/14(木) 21:27:46.64 ID:qZqdRYado
蘭子「わたしのともだち!」

武内P「神崎さん?」

蘭子「くらいところはこわい! のまれたくない!」

武内P「え、あ、はい」

蘭子「……うぅ、わたしのともだちー」

武内P「大丈夫です、明日には元に戻っていると思いますから」

蘭子「ほんと!?」

武内P「はい、恐らくは、ですが」

39: 2017/12/14(木) 21:32:38.25 ID:qZqdRYado
瑞樹「キミも大変ね」

武内P「そう思うのでしたら、川島さんは聞かないで頂きたかったです」

瑞樹「わかるわ」

武内P「言うタイミングがおかしいです」

早苗「そんな事言うと、逮捕しちゃうわよ!」

武内P「官憲横暴にも程があります」

早苗「?」

武内P「ええと……はい、悪いことをしてない人は、捕まえてはいけませんよ」

41: 2017/12/14(木) 21:40:18.40 ID:qZqdRYado
楓「うふふ、皆可愛らしくなっちゃいましたね」

武内P「高垣さん」

楓「……虎穴に入らずんば虎子を得ず」

武内P「高垣さん?」

楓「危険な曲を聞かずして、可愛いトラさんは得られねーですよ」

武内P「最高にひどい事になっていますよ、高垣さん!?」

楓「トラさんは取らさん……ふふ、うふふっ!」

武内P「はい、向こうで川島さんと片桐さんと遊んでいましょうね」

43: 2017/12/14(木) 21:45:49.15 ID:qZqdRYado
美波「でも、どうしてここに皆集められたんですか?」

武内P「このプロジェクトルームの広さが丁度……と、新田さんは平気のようですね」

美波「はい。一回しか聞きませんでしたから」

武内P「本当に良かったです」

美波「おかげで、例のセーターを下に着てますけどね♪」

武内P「それは平気と……いえ、考えるのはやめておきます」

44: 2017/12/14(木) 21:49:48.84 ID:qZqdRYado
卯月「頑張ります頑張ります頑張ります頑張ります」

武内P「島村さーん!」

卯月「頑張ります、頑張りますから、頑張って、頑張って、頑張って……?」

武内P「笑顔! 笑顔を忘れずにいきましょう!」

卯月「はい、笑顔を頑張ります! 笑顔笑顔笑顔!」

武内P「今後、島村さんは絶対に『みんなのきもち』を聞かないでください」

卯月「笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔」ブツブツ…

武内P「……」

45: 2017/12/14(木) 21:54:08.15 ID:qZqdRYado
凛「プロデューサー」

武内P「はい、渋谷さん……どうかしましたか?」

凛「ちゃんと、見ててくだせー」

武内P「……はい、お約束します」

凛「それじゃあ、ぎゅっとしてくだせー!」

武内P「それじゃあ、の意味がわかりません」

凛「ふーん!」

武内P「はい、向こうで島村さんの様子を見ていてあげてください」

46: 2017/12/14(木) 21:56:58.15 ID:qZqdRYado
武内P「本当に……どうして、『みんなのきもち』を聞いてしまったんですか」

武内P「事務所に禁止されているにも関わらず……」

アイドル達「ごめんなせー」

武内P「ああいえ、責めているわけではなく、疑問に思っただけです」

武内P「危険だと言われているのに、何故……」

ちひろ「それはきっと、プロデューサーさんが居るからですよ。課金してください」

武内P「千川さん? あの、運営の気持ちになっていますよ?」

49: 2017/12/14(木) 22:00:10.57 ID:qZqdRYado
ちひろ「皆、自分に自信があったんだと思います。課金してください」

武内P「あの、千川さんは……そういえば、おねシンを歌っていましたね」

ちひろ「自分なら、きっと大丈夫。課金して」

武内P「しかし……」

ちひろ「もし駄目だったとしても、プロデューサーさんが居るから大丈夫、って課金」

武内P「何ですかその語尾は」

ちひろ「私の課金がおかしい課金?」

武内P「千川さんは何を聞いたんですか!?」

51: 2017/12/14(木) 22:03:42.88 ID:qZqdRYado
武内P「……成る程、事情はわかりました」

アイドル達「おー!」

武内P「今回も、真っ先に専務から対応するよう指示がありました」

アイドル達「すげーのです!」

武内P「私を頼ってくださる皆さんの気持ち、大変有り難いです」

アイドル達「えへへ、頼りにしてるでごぜーます、ずっと!」

武内P「しかし――」


武内P「私の気持ちも考えてください」



おわり

52: 2017/12/14(木) 22:04:40.67 ID:qZqdRYado
休憩



引用元: 武内P「便秘、ですか」