384: 2017/12/20(水) 22:16:13.47 ID:GU0/Zpmdo

385: 2017/12/20(水) 22:17:22.14 ID:GU0/Zpmdo
楓「いいお天気で、良かったですね」

武内P「……」

今西部長「……うん、そうだね」

楓「……」

武内P「……」

部長「……」

386: 2017/12/20(水) 22:18:38.66 ID:GU0/Zpmdo
部長「お見合い、だったんだけどね」

武内P「そう、ですよね」

楓「ええ、本当に」

部長「……」

武内P「……」

楓「……」

387: 2017/12/20(水) 22:20:00.16 ID:GU0/Zpmdo
部長「お見合いとは、こうだったかね?」

武内P「ちが」

楓「個性、大事ですよね」

武内P「……」

部長「……そうだね、大事だ」

武内P「……」

楓「……」

388: 2017/12/20(水) 22:21:28.73 ID:GU0/Zpmdo
部長「あちらは、驚いていたね」

武内P「……」

楓「うふふっ、お二人も、ですよ」

武内P「……」

部長「……大いに、驚いたよ」

武内P「……」

楓「……」

389: 2017/12/20(水) 22:22:40.19 ID:GU0/Zpmdo
部長「怒っては、いなかったね」

武内P「本当に、有り難い事です」

楓「ええ、とっても」

武内P「……」

部長「……そうだね、良かったよ」

楓「……」

390: 2017/12/20(水) 22:24:19.72 ID:GU0/Zpmdo
部長「むしろ、喜んでいたね」

武内P「はい、とても」

楓「張り切っちゃいました」

武内P「……」

部長「……うん、見ればわかるよ」

武内P「……」

楓「……」

391: 2017/12/20(水) 22:25:56.84 ID:GU0/Zpmdo
部長「高垣くんは、彼に好意があるのかい?」

武内P「部長」

楓「? いえ、良い同僚だと思いますけど……」

武内P「……」

部長「……そうか、同僚、か」

楓「うふふっ、おかしな部長さん」

部長「……」

武内P「……」

392: 2017/12/20(水) 22:27:39.30 ID:GU0/Zpmdo
部長「この際だから、ハッキリ聞こうか」

武内P「……」

楓「私に、ですか?」

武内P「……」

部長「その……なんで来ちゃったんだい?」

楓「ここは……ライトが暗すぎるわね」

部長「……」

武内P「……」

393: 2017/12/20(水) 22:29:26.73 ID:GU0/Zpmdo
部長「お見合い、だったんだよ」

武内P「お見合い、でしたね」

楓「お見合い、だったんですね」

武内P「……」

部長「……知ってて来ただろう?」

楓「だから、私が輝かないとね」

部長「……」

武内P「……」

394: 2017/12/20(水) 22:32:05.53 ID:GU0/Zpmdo
部長「バレないと、思ったんだけどね」

武内P「……」

楓「私、ビックリしちゃって」

武内P「……」

部長「……私達の方が、ビックリしたよ?」

武内P「……」

楓「……」

395: 2017/12/20(水) 22:34:55.09 ID:GU0/Zpmdo
部長「挨拶が済んで……」

武内P「料理が運ばれて来て……」

楓「芸を披露するための、芸者が入ってきて……」

武内P「……」

部長「……キミだよ?」

楓「?」

武内P「……」

396: 2017/12/20(水) 22:36:53.61 ID:GU0/Zpmdo
部長「あんなに、全力で」

武内P「……」

楓「ファンの前では、輝いてなきゃ」

武内P「……」

部長「……向こう様、ファンだったけどもね?」

楓「それが、アイドル――高垣楓だから」

武内P「……」

部長「……」

397: 2017/12/20(水) 22:38:20.88 ID:GU0/Zpmdo
部長「結局、宴会になってしまったね」

武内P「……良い、宴会でした」

楓「お酒、我慢したんですよ?」

武内P「……」

部長「……うん、それはそうだね」

武内P「……」

楓「……」

398: 2017/12/20(水) 22:39:57.11 ID:GU0/Zpmdo
部長「次にまた会う約束は……」

武内P「しました」

楓「!?」

バシバシ!

部長「したのかい!?」

武内P「はい」

楓「!」

バシバシ!

399: 2017/12/20(水) 22:40:54.73 ID:GU0/Zpmdo
部長「あの、大盛り上がりの中で!?」

武内P「はい」

楓「!」

バシバシ!

部長「はっはっは! こいつは驚いた!」

武内P「……」

楓「!」

バシバシ!

400: 2017/12/20(水) 22:43:13.79 ID:GU0/Zpmdo
部長「それで、何と約束したんだい?」

武内P「LIVEに行きたい、と」

楓「!」

バシバシ!

部長「……痛くないのかい?」

武内P「腕の感覚がもう無いので、大丈夫です」

楓「!」

バシバシ!

401: 2017/12/20(水) 22:45:47.42 ID:GU0/Zpmdo
部長「そうか、LIVEか」

武内P「凸レーションのファン、だそうです」

楓「……?」

バシ……バシ……!

部長「ん? それは……」

武内P「彼氏と、行きたいと仰っていました」

楓「……」

バシ…………ペチッ

402: 2017/12/20(水) 22:48:10.58 ID:GU0/Zpmdo
部長「彼氏が居たのかい?」

武内P「乗り気なのは、お父様だけだったようです」

楓「……」

部長「そう、だったのか」

武内P「あの空気になって助かったと、笑っていました」

部長「……」

楓「……」

403: 2017/12/20(水) 22:50:08.02 ID:GU0/Zpmdo
部長「……キミには、悪いことをしたね」

武内P「いえ、そんな事は」

楓「……」

…サスリサスリ

部長「しかしだ」

武内P「仕事が恋人ですし、私は、こう、ですので」

楓「……」

…サスリサスリ

404: 2017/12/20(水) 22:53:03.07 ID:GU0/Zpmdo
部長「よし、飲みに行こう! 私の奢りだ!」

武内P「はい、是非」

楓「……」

部長「おや、なんだか元気がないね?」

楓「……」

武内P「高垣さん。飲みに、行きませんか?」

楓「……!」パアッ


武内P「ビールを浴びーる程、飲みましょう」


楓「!?」

バシバシ!


おわり

引用元: 武内P「便秘、ですか」