841: 2017/12/29(金) 22:38:43.61 ID:NgsabcPAo

842: 2017/12/29(金) 22:40:05.33 ID:NgsabcPAo
未央「そう! 可愛いと言ってもらいたい!」

武内P「その……何故、でしょうか?」

卯月「プロデューサーさんにそう言ってもらった事なかったな、って」

武内P「そう、でしょうか」

凛「うん。言ってもらってないね」

武内P「……」

843: 2017/12/29(金) 22:41:06.76 ID:NgsabcPAo
未央「別に良いじゃん、減るものじゃないんだしさ!」

武内P「はぁ……」

卯月「あの……もしかして、可愛いって思ってない、とか?」

武内P「!? いえ、決してそんなことは!」

凛「だったら良いでしょ、別に」

武内P「……」

844: 2017/12/29(金) 22:42:26.48 ID:NgsabcPAo
未央「さあさあ、どんと来なさい!」

武内P「皆さんは、とても可愛らしく、素晴らしいアイドルです」

卯月「そういうのじゃなくて、ですね」

武内P「? はい?」

凛「ただ、普通に可愛いって言えば良いの」

武内P「はぁ……」

845: 2017/12/29(金) 22:45:23.63 ID:NgsabcPAo
未央「ハイ、セイ! 可愛い!」

武内P「あの……何故、そのような事を気になさるので?」

卯月「輿水幸子ちゃん、知ってますよね?」

武内P「はい、勿論」

凛「あの子、毎日プロデューサーにカワイイって言ってもらってるんだって」

武内P「そう……なのですか」

846: 2017/12/29(金) 22:47:09.88 ID:NgsabcPAo
未央「そう! これは、社内格差ってやつだよ!」

武内P「そ、そこまでの問題とは、思えないのですが」

卯月「わ、私! プロデューサーさんに可愛いって言って貰いたいです!」

武内P「し、島村さん!?」

凛「二人共こう言ってる事だし、言ってあげたら?」

武内P「……わかり、ました」

847: 2017/12/29(金) 22:50:02.81 ID:NgsabcPAo
武内P「それで……皆さんが気持ちよくアイドルに専念出来るのでしたら」

未央「あのー……もしかして、嫌々言う感じ?」

武内P「あっ、いえ、その……」

卯月「うぅ……困らせちゃったみたいで、すみません」

武内P「その……」

凛「何? ハッキリ言ったら?」


武内P「少し……いえ、かなり気恥ずかしく……はい」


未央・卯月・凛「……」

未央・卯月・凛(可愛い)

848: 2017/12/29(金) 22:52:43.18 ID:NgsabcPAo
未央「やばいよ……なんか、思ってたのより凄いのが来そう」

卯月「な、なんだかとっても緊張してきました」

凛「ふーん。そういうものかな」

武内P「……覚悟は決まりました」

未央「覚悟って」

卯月「こ、こっちもです!」

凛「卯月まで」

武内P「……頑張ります」

849: 2017/12/29(金) 22:57:06.23 ID:NgsabcPAo
未央「それじゃあ、私から言って貰おうかなー」

武内P「本田さんから、ですね」

未央「さあ、カモーン!」

武内P「……」


武内P「本田さん、貴女の明るさにはいつも助けられています」

武内P「新しい事に挑戦する姿勢、仲間を思いやる気持ち」

武内P「そのどれもが素晴らしく、とても輝いています」

武内P「……一度、辞めると仰っていた時、私は諦めなくて本当に良かった」

武内P「失礼……無駄に、長くなってしまいましたね」

武内P「本田さん、貴女は、とても可愛いですよ」


卯月・凛「なんか凄いのきた!?」


未央「……プロデューサー」ツーッ


卯月・凛「泣いた!?」

850: 2017/12/29(金) 23:00:52.81 ID:NgsabcPAo
未央「ず、ずるいよ……今のは反則、ちょっと待って……ぐすっ」

武内P「あの……!? 何か、私は気に障る事を……!?」

未央「可愛いだけなのに、ひっく……色々言ってるじゃん……うっく」

武内P「私が、本田さんをどう可愛いと思っているかを……言った方が良いかと」

未央「……さっきみたいに、思ってるんだ」

武内P「はい。貴女は、私の可愛い担当アイドルです」

未央「……えへへっ! それじゃあ、笑ってないとね!」ニコッ

武内P「……良い、笑顔です」


卯月・凛「……」

851: 2017/12/29(金) 23:04:19.52 ID:NgsabcPAo
未央「……いやー、良かった。想像以上に良かった」

卯月「良いなぁ……未央ちゃん、羨ましいです!」

凛「私は微妙かな。あんなに語られても、困るかも」

未央「さあて、それじゃあ次はどっち?」

卯月「はいっ! はいっ!」

未央「おっ! しまむー、アピール凄いね~!」

凛「飛び跳ねちゃって……ふふっ、なんだか子供みたい」

卯月「プロデューサーさん! 私も、今みたいな感じでお願いします!」

武内P「……わかり、ました」

852: 2017/12/29(金) 23:11:13.44 ID:NgsabcPAo
卯月「……さ、さあ、どこからでも!」

武内P「では……後ろからで」

卯月「はい!? あ、あの、プロデューサーさん!?」

武内P「……」


武内P「こうして見ると、島村さんの背中はとても小さいですね」

武内P「こんな小さな背中に、とてもキラキラした夢を乗せている」

武内P「貴女にあるのは、笑顔だけではありません。決して」

武内P「……しかし、貴女の最大の魅力は、やはり輝くような笑顔です」

武内P「私は、これからも、貴女の笑顔を見続けたいと思っています」

武内P「島村さん、貴女は、とても可愛いですよ」


未央・凛「……」


卯月「……」ツーッ


未央・凛「鼻血!?」

854: 2017/12/29(金) 23:14:48.22 ID:NgsabcPAo
卯月「あわっ、わ、あわわわ!」ポタポタ

武内P「だっ、大丈夫ですか!? 島村さん!?」

卯月「な、なんだか顔が熱くなったとおぼったら……!」ポタポタ

武内P「これを! これを鼻に詰めてください!」

卯月「ず、ずみまぜん~!」

武内P「……島村さんの笑顔を見られるのは、少しだけお預けのようですね」

卯月「あ、あははは……鼻血を止める゙の、頑張りま゙す♪」

武内P「はい、頑張ってください」


未央・凛「……」

855: 2017/12/29(金) 23:19:41.41 ID:NgsabcPAo
卯月「後ろからって……ずごいです」

未央「しまむー、今アイドルにあるまじき感じになってるよ」

凛「……ふーん。そんなに良いもの?」

卯月「はい゙っ♪」

未央「しぶりんも言って貰ったらわかるって!」

凛「……それじゃあ、ついでに私も言ってもらおうかな」

卯月「凛ちゃん゙! 気をつけでくださいね゙!」

未央「しぶりんも素直じゃないんだから!」

武内P「……わかり、ました」

856: 2017/12/29(金) 23:22:57.37 ID:NgsabcPAo
凛「……ほら、言ってよ」

武内P「はい」

凛「べ、別に、無理しなくて良いから」

武内P「……」


武内P「渋谷さん、可愛いですよ」


凛「……」

武内P「……」

凛「……」

武内P「……」

凛「は?」

武内P「?」


未央・卯月「……!」

857: 2017/12/29(金) 23:27:32.33 ID:NgsabcPAo
武内P「あの……何か?」

凛「何か、じゃなくてさ」

武内P「……?」

凛「短い」

武内P「無理をしなくて良いと、そう、仰ったので……はい」

凛「短い」

武内P「いえ、あの……申し訳、ありませんでした」

凛「……」

武内P「……」

凛「で?」

武内P「?」


未央・卯月「……!!」

858: 2017/12/29(金) 23:30:41.74 ID:NgsabcPAo
凛「私は、短いって言ったんだけど」

武内P「はい、なので、謝罪を……」

凛「謝ってほしい訳じゃない」

武内P「あの……渋谷さんは、何をお望みなのでしょうか?」

凛「……聞く!?」

武内P「申し訳ありません……こういった事を察するのが、苦手なもので」

凛「……」

武内P「……」

凛「……べ、別に」


未央・卯月「……!?」

859: 2017/12/29(金) 23:34:45.30 ID:NgsabcPAo
未央「プロデューサー! しぶりんにも長台詞を!」

卯月「お願いしま゙す!」

スポンッ!

卯月「凛ちゃんにも、どういう風に可愛いと思ってるか言ってください!」

武内P「!? 渋谷さんは、それをお望みだったのですか!?」

凛「……」


凛「そ、そんなんじゃないから」


未央「しぶりいいいいん!?」

卯月「凛ちゃああああん!?」


武内P「では……一体何を……!?」


未央・卯月「あー、もう!」

860: 2017/12/29(金) 23:40:24.45 ID:NgsabcPAo
未央「素直になりなって、しぶりん!」

凛「も、もう良いから」

卯月「良くないです! 涙目じゃないですか!」

凛「こ、これは……目にゴミが……ぐすっ」


武内P「!? こんな時は……千川さん、千川さんはどこに……!?」オロオロ


未央「驚きの頼りなさ!」

卯月「プロデューサーさんが凛ちゃんをなぐさめるんですよ!」

武内P「私が……ですか……!?」

凛「なぐさめ……とか、いらない……っく」

武内P「……!?」

861: 2017/12/29(金) 23:50:03.58 ID:NgsabcPAo
武内P「その……渋谷さんは、とても可愛いと思います」

凛「……私の、どこが可愛いと思うの」

武内P「そう……ですね」


武内P「私の考えが正しいかはわかりません」

武内P「ですが、渋谷さん。貴女は今、拗ねている……のではないかと思いました」

武内P「他の二人に比べ、自分への言葉が少なすぎる、と」

武内P「……しかし、私の先程の言葉は、言い表せない、色々な意味が込められています」

武内P「なので、もう一度同じ事を言わせてください」

武内P「渋谷さん、可愛いですよ」


凛「ふーん。まあ、悪くないかな」


未央「立ち直りはええ!」

卯月「凛ちゃん、ちょろいです!」

862: 2017/12/29(金) 23:56:06.82 ID:NgsabcPAo
  ・  ・  ・

ちひろ「へー、そんな事があったんですか」

武内P「……とても、困りました」

ちひろ「私もその場にいたら、可愛いって言って貰えました?」

武内P「……」

ちひろ「ちょっと! 困らないでくださいよ!」

武内P「すみません、どう反応したら良いか、よく……」

ちひろ「女の子は、可愛いって言って貰いたいものなんですよ」

武内P「女の子は……成る程」


武内P「では、千川さんに言う必要は無い、という事ですね」


ちひろ「……」


ちひろ「は?」



おわり

引用元: 武内P「便秘、ですか」