憂「私だけ名前挙がってないんだ～。純ちゃんですら挙がってるのに」ﾆｺﾆｺ

梓「ど、どうしちゃったんだろう憂…」ﾋｿﾋｿ

純「なんかわるい物でも食べたのかな…」ﾋｿﾋｿ

憂「最終回後なのにね。映画化決定したっていうのにね～」ﾆｺﾆｺ

梓「さいしゅうかい…？」

純「映画って…何の話？」

憂「一応これでも色々頑張ってきたつもりだったんだけど、いらない子だったんだね」

梓「いや、憂はいらない子じゃないよ？」

純「そうそう。いい子だと思うよ憂は」

憂「いらない子だよ～」ﾆｺﾆｺ

憂「だって監督さんが存在忘れちゃうような子なんだよ？いらない子だよ～」ﾆｺﾆｺ

梓「いや～…憂がいなかったら今頃唯先輩は生きてないと思うよ？」

純「梓も寂しくて氏んじゃってるだろうしね」

梓「そ、そんな事ない！」

憂「道理で原作にあった見せ場がカットされまくってるわけだよね～」ﾆｺﾆｺ

梓「げんさく…？」

純「見せ場…？」

憂「和ちゃ…和さんに甘えたり、お姉ちゃんにギー太メール送ってあげたり、お守り作ったり」

梓「憂って普段そんな事してるの？」

純「見せ場じゃなくない？見せ場ってのはもっとこう、かっこよく…」

憂「私の風邪もさらっと流されてるしね。なぜか部室とセットになっちゃったし」ﾌﾌｯ

梓「あ、ごめん。もっと家にいてあげたほうが良かった？」

憂「１期の頃は良かったなぁ…。あの時はお姉ちゃんとくっついたり一緒に寝たりできたし」しみじみ

純「え！？お姉さんと一緒に寝てるの！？」

梓「それは仲良すぎるね…」

憂「一応キャラソンも出してたんだけどな～」

梓「きゃらそん…ってなに？」

憂「キャラクターソングだよ～。私、ちゃんと出してたのに」

純「えっ！？憂ってＣＤ出してたの！？」

憂「そうだよ～」

梓「すごい！！」

憂「それが今じゃいらない子だからね～。きっと映画にも私だけ出られないんだろうな～」

純「うーん…よくわかんないけど、元気出しなよ」ﾎﾟﾝ

梓「後ろ向きは良くないよ」

憂「ありがとう。でもやっぱりいらない子だよ～」ﾆｺﾆｺ

純(こりゃ重症だな…)

憂「ほら、見て」ｽｯ

梓「ん？手のひらがどうかしたの？」

憂「触ってみて」

梓「うん」ﾌﾆ

純「お、憂の手柔らかいね～」ﾌﾆﾌﾆ

梓(あれ？でも…)ﾌﾆﾌﾆ

純(なんかカサカサしてる…？)ﾌﾆﾌﾆﾌﾆ

憂「毎日食器洗ってるから洗剤でお肌がカサカサになっちゃってるんだ～。私まだ高校生なのに」

梓純(うっ……)

憂「好きでやってるからいいんだけどね。でもやっぱりここまでしても、いらない子ってちょっと落ち込むよね～」

梓(憂…)

純(なんか不憫になってきた…)

憂「聡くんなんてゲームしてトイレ行ってるだけなのにちゃんと覚えてもらってるんだよ～？」

憂「おばあちゃんも空気読まないで演芸大会に誘ってきたりマラソン大会中にお茶飲ませたりしてるのに覚えてもらってるんだよ～？」

憂「な、なの…に……」

梓純「？？」

憂「なのに、わた……私……私だけ……」ｸﾞｽｯ

梓「あ、ああっ！泣かないで憂！」

純「ほ、ほらっ、遊んであげるから！」

憂「う、ううぅぅ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

バタン！

「話は聞かせてもらったわ！」

純「ああっ！？」

梓「あ、あなたは…！！」

恵「フフ……」ﾊﾞｧｰﾝ！

梓純「……誰？」

恵「ぐっ……まぁ覚えてなくても仕方ないわね。私も監督に忘れられたキャラクターなんだし…」

憂「曽我部……先輩……」

恵「平沢さん。あなたなんてまだいいほうよ。なんだかんだでレギュラーなんだし、最後も原作ほどではないにしても出番があったんだし」

恵「私なんていつの間にか卒業させられてるわ、リボンの色は間違えられるわ…」

恵「大学の先輩になる設定も無視され、りっちゃんに参考書をあげる話も丸々カットなのよ？」

恵「映画版なんてまず間違いなく出番ないわよ……」

憂「……」

恵「キャラソンもないだろうし、ファンには「そげぶ」なんてあだ名つけられるし」

恵「私も澪タンに会いたい…。劇場版で澪タンに会いたい…」

憂「……」

恵「悲しいわね平沢さん。私は澪タンを、平沢さんはお姉ちゃんを、それぞれ愛してるのに…愛のあるキャラクターなのに忘れられてしまうなんて…」

憂「うぅ……」

梓(なんなのこの空気)

純(すっごく居辛いんですけど)

恵「でもね平沢さん。私思うの。私はストーカー、平沢さんは万能」

恵「こういったチート設定があるから動かしにくいだけで、決してキャラクターとして下等ではないんだって」

憂「……はい」

恵「天才の孤独とはよく言ったものね」

梓(いやストーカーは別にチートとかそういうんじゃない気が)

純(それに天才でもないし)

恵「確か、あなたのお姉ちゃんは一人暮らしするのよね？」

憂「はい…。でもそこの描写もカットで、私が家事で忙しかったから今まで軽音部に入っていなかったっていう説明もないまま、最終回でいきなり新入部員みたいになっちゃってて…」

恵「安心しなさい。それはきっと今後の展開できっちり回収されるはずよ。大学編があるとしたら、私の出番もあるはず」

恵「出番さえあれば、私達みたいなアクの強いキャラクターは強烈に記憶に残れるわ」

憂「…曽我部先輩……」

恵「確かに２期は他のキャラクターに遅れをとったわ」

恵「ただのモブにすぎない、立花さん、信代さん、八王子さん」

恵「それからモブから叩き上げのそこにいるモップ」

純「ひどっ！？」

恵「正直誤算だったわ。中野さんが登場するまでのかませに過ぎなかった鈴木さんがここまで伸びるなんて」

恵「澪タン信者のポジションを不動のものにしているし、元ファンクラブ会長として由々しき事態だわ」

恵「でも次は負けない！大学編があればそげぶ無双は確実！平沢さんも新軽音部員+主人公の妹として出ずっぱり！澪タンは私のもの！」

梓(前向きな人…)

純(私なんか悪いことしたのかな…)

憂「そげ…曽我部先輩、私、頑張ります！」

恵「私達の戦いはこれからよ！！」



ご愛読ありがとうございました

憂「あ、あああ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

憂「な、名前…私の名前追加されてる……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

純「泣くほど嬉しいか…」

憂「良かった…良かったよぅ…。これで映画に出れる…。お姉ちゃんと一緒にいられる…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

梓「な、なんかよくわかんないけど解決したみたいだね？」

憂「…」ぐいっ

憂「えへへ、ごめんね。暗い話しちゃって」

純「まぁそういう時もあるって」

梓「泣いてる場合じゃないよ憂。私達はこれから新入部員獲得しなきゃいけないんだから！」

憂「うん！頑張ろうね！」

梓純「おー！」




恵「」


～HAPPY END♪～

けいおん部のみんな、さわちゃん、和ちゃん、憂、純ちゃん、クラスメイトのみんな、
聡、とみさん、川上さんも紀美もみんな本当にありがとう。

あれ、普通に載ってね？

>>41
さっきまで載ってなかった

後から追加された模様