1: 2015/08/03(月) 11:45:14.526 ID:2kc8HSZ+0.net
唯「へ?」
場が凍りついた。
澪は真顔で唯の手を掴んでいた。
律「澪…お前何言ってるんだ?」
紬「澪ちゃんは唯ちゃんが好きってこと?」
梓「…」
場が凍りついた。
澪は真顔で唯の手を掴んでいた。
律「澪…お前何言ってるんだ?」
紬「澪ちゃんは唯ちゃんが好きってこと?」
梓「…」
4: 2015/08/03(月) 11:46:47.796 ID:2kc8HSZ+0.net
唯「なんだかうれしいなぁ」
梓「!!」
澪「唯…私も嬉しいよ」
梓「ちょっと待ってください!」
梓「なんで突然こんなことになってるんですか!」
梓「!!」
澪「唯…私も嬉しいよ」
梓「ちょっと待ってください!」
梓「なんで突然こんなことになってるんですか!」
5: 2015/08/03(月) 11:48:08.781 ID:2kc8HSZ+0.net
秋山澪は平沢唯が好きだ。
好きなんてものではない。
四六時中彼女のことを考えていなければ気が狂ってしまいそうになる。
その想いを伝えようと決意して1年
今日澪はついに唯にその想いを伝えたのだ
好きなんてものではない。
四六時中彼女のことを考えていなければ気が狂ってしまいそうになる。
その想いを伝えようと決意して1年
今日澪はついに唯にその想いを伝えたのだ
6: 2015/08/03(月) 11:49:21.266 ID:2kc8HSZ+0.net
澪「唯…私は唯の彼女…それでいいんだな?」
唯「うん。私は澪ちゃんの彼女だよ」
紬「なんて美しいの…」
梓「認められません!」
唯「うん。私は澪ちゃんの彼女だよ」
紬「なんて美しいの…」
梓「認められません!」
8: 2015/08/03(月) 11:51:05.948 ID:2kc8HSZ+0.net
梓「私だって唯先輩と澪先輩が好きなんです!」
唯「!」
澪「すまん梓…私はもう唯のものなんだ」
律「お前ら…」
梓「じゃあセフレとかでもいいです!とにかく2人と一緒にいたいんです!」
唯「!」
澪「すまん梓…私はもう唯のものなんだ」
律「お前ら…」
梓「じゃあセフレとかでもいいです!とにかく2人と一緒にいたいんです!」
9: 2015/08/03(月) 11:52:44.631 ID:2kc8HSZ+0.net
澪「馬鹿野郎梓!」
梓「!」ビクッ
澪「私と唯は純粋に気持ちで繋がってるんだ!」
梓「そんな…」
澪「お前も自分を大事にしろ…そうすればきっと素敵な人に出会える」
梓「澪先輩…」
梓「!」ビクッ
澪「私と唯は純粋に気持ちで繋がってるんだ!」
梓「そんな…」
澪「お前も自分を大事にしろ…そうすればきっと素敵な人に出会える」
梓「澪先輩…」
10: 2015/08/03(月) 11:53:58.187 ID:2kc8HSZ+0.net
梓「ということがあったの…」
憂「そうなんだ。梓ちゃん大変だね」
梓「ねぇそういえば…」
憂「どうしたの?」
梓「憂はずっと私のこと支えてくれてるよね」
憂「うん?」
憂「そうなんだ。梓ちゃん大変だね」
梓「ねぇそういえば…」
憂「どうしたの?」
梓「憂はずっと私のこと支えてくれてるよね」
憂「うん?」
12: 2015/08/03(月) 11:55:02.438 ID:2kc8HSZ+0.net
梓「憂…私もしかしたら」
梓「憂のこと、好きなのかも」
憂「梓ちゃん…」
憂「私はお姉ちゃんの代わりなの?」
梓「違う!」ダンッ!
梓「憂のこと、好きなのかも」
憂「梓ちゃん…」
憂「私はお姉ちゃんの代わりなの?」
梓「違う!」ダンッ!
14: 2015/08/03(月) 11:56:32.682 ID:2kc8HSZ+0.net
梓「私が好きなのは…」
梓「私が本当に好きなのは…」
梓「ずっとそばにいてくれる憂なの!」
憂「梓ちゃん…」
梓「憂のことが、好き」
梓「私が本当に好きなのは…」
梓「ずっとそばにいてくれる憂なの!」
憂「梓ちゃん…」
梓「憂のことが、好き」
16: 2015/08/03(月) 11:58:33.198 ID:2kc8HSZ+0.net
唯(澪ちゃんにはあぁ言ったけど…)
唯(澪ちゃんって束縛とか嫉妬がすごそうなんだよね)
唯(まぁ美人だからいいんだけど)
唯(絶対イチャついてくるよ…上手く付き合えるかな…)
唯(澪ちゃんって束縛とか嫉妬がすごそうなんだよね)
唯(まぁ美人だからいいんだけど)
唯(絶対イチャついてくるよ…上手く付き合えるかな…)
17: 2015/08/03(月) 12:00:15.483 ID:2kc8HSZ+0.net
澪「おはよう唯!」
唯「澪ちゃん!なんで家に?」
澪「唯と一緒に登校したくてさ」
唯「わかったよー」
唯「憂~!」
ガシッ!
澪「憂ちゃんは呼ぶな」
唯「え?」
唯「澪ちゃん!なんで家に?」
澪「唯と一緒に登校したくてさ」
唯「わかったよー」
唯「憂~!」
ガシッ!
澪「憂ちゃんは呼ぶな」
唯「え?」
19: 2015/08/03(月) 12:01:22.914 ID:2kc8HSZ+0.net
澪「私は唯と登校したいんだ」
唯「え、でも憂とはいつも一緒に…」
澪「私は唯と登校したいんだ」
唯「けど…」
澪「私は唯と登校したいんだ」
唯「はい…」
唯「え、でも憂とはいつも一緒に…」
澪「私は唯と登校したいんだ」
唯「けど…」
澪「私は唯と登校したいんだ」
唯「はい…」
22: 2015/08/03(月) 12:04:06.119 ID:2kc8HSZ+0.net
唯「そ、そんなことないよ~!」
澪「嘘。私は唯のことはなんでもわかる」
唯「!」
澪「唯、学校着いたら、していいよ?」
唯「な…なにを?」
澪「唯のしたいこと」
澪「嘘。私は唯のことはなんでもわかる」
唯「!」
澪「唯、学校着いたら、していいよ?」
唯「な…なにを?」
澪「唯のしたいこと」
24: 2015/08/03(月) 12:05:38.959 ID:2kc8HSZ+0.net
律「唯も澪も、幸せそうでなによりだなー」
紬「そうね。でも、軽音部にカップルができるなんて」
律「正直驚きだよな」
紬「あら、梓ちゃんだわ」
律「憂ちゃんと手を繋いでるぞ」
紬「まさか…」
紬「そうね。でも、軽音部にカップルができるなんて」
律「正直驚きだよな」
紬「あら、梓ちゃんだわ」
律「憂ちゃんと手を繋いでるぞ」
紬「まさか…」
25: 2015/08/03(月) 12:06:58.675 ID:2kc8HSZ+0.net
梓「憂、私幸せだよ」
梓「憂が私を受け入れてくれて」
憂「うん」
憂「私も幸せ」
憂「梓ちゃん…」
梓「なに?」
憂「浮気はだめだよ?」
梓「憂が私を受け入れてくれて」
憂「うん」
憂「私も幸せ」
憂「梓ちゃん…」
梓「なに?」
憂「浮気はだめだよ?」
26: 2015/08/03(月) 12:08:43.186 ID:2kc8HSZ+0.net
梓「わかってるって」
憂(正直梓ちゃんは見境がない)
憂(私がちゃんと監視してないと…)
梓「憂~」
梓「キス、したいな」
憂(ほらきた)
憂(正直梓ちゃんは見境がない)
憂(私がちゃんと監視してないと…)
梓「憂~」
梓「キス、したいな」
憂(ほらきた)
27: 2015/08/03(月) 12:11:20.663 ID:2kc8HSZ+0.net
唯「澪ちゃん」
澪「どうしたんだ、唯?」
唯「澪ちゃんが欲しい…」
澪「まったく…唯はいけない子だな」
唯「だって…」
澪「教えた通り、ちゃんと言って」
唯「…私は秋山澪ちゃんのことが大好きです」
澪「どうしたんだ、唯?」
唯「澪ちゃんが欲しい…」
澪「まったく…唯はいけない子だな」
唯「だって…」
澪「教えた通り、ちゃんと言って」
唯「…私は秋山澪ちゃんのことが大好きです」
28: 2015/08/03(月) 12:12:55.558 ID:2kc8HSZ+0.net
律「お前が全部仕組んだことだったって言うのか?」
紬「そうよ…私はこうなることを望んでいた」
律「だからって…みんなの想いを弄ぶなんて」
紬「それは違うわ」
紬「これはみんなの望んでいたことなのよ」
紬「そうよ…私はこうなることを望んでいた」
律「だからって…みんなの想いを弄ぶなんて」
紬「それは違うわ」
紬「これはみんなの望んでいたことなのよ」
30: 2015/08/03(月) 12:15:43.861 ID:2kc8HSZ+0.net
紬「私の力は…みんなのほんの些細な気持ちを増幅させる」
律「やっぱりな…軽音部のメンバーなんだ。裏不無使いがいてもおかしくないと思ってた」
紬「あなたもそうなんでしょ?」
律「あぁそうだ。だけど私は、相手にペラペラ能力を話すほどアホじゃない」
律「やっぱりな…軽音部のメンバーなんだ。裏不無使いがいてもおかしくないと思ってた」
紬「あなたもそうなんでしょ?」
律「あぁそうだ。だけど私は、相手にペラペラ能力を話すほどアホじゃない」
32: 2015/08/03(月) 12:17:07.558 ID:2kc8HSZ+0.net
紬「馬鹿なのはあなたよ」
律「なに?」
紬「私は能力を知られて、なおあなたに勝つ自信がある」
律「傲慢だな…さすがはお嬢様ってとこか」
律「なに?」
紬「私は能力を知られて、なおあなたに勝つ自信がある」
律「傲慢だな…さすがはお嬢様ってとこか」
34: 2015/08/03(月) 12:18:44.379 ID:2kc8HSZ+0.net
梓「憂、愛してる」
憂「私も、梓ちゃんが好き」
梓「憂って、いい匂いするね」
憂「梓ちゃんも、髪の毛すごくきれいだね」
純(なんだろう…入っていけない…)
憂「私も、梓ちゃんが好き」
梓「憂って、いい匂いするね」
憂「梓ちゃんも、髪の毛すごくきれいだね」
純(なんだろう…入っていけない…)
35: 2015/08/03(月) 12:20:17.565 ID:2kc8HSZ+0.net
梓「ところで、唯先輩って…」
憂「梓ちゃん!」
梓「あ、ごめん。唯先輩の話はなしだったよね」
憂「次お姉ちゃんの話をしたらお仕置きだよ?」
梓「わかってるって」
憂「梓ちゃん!」
梓「あ、ごめん。唯先輩の話はなしだったよね」
憂「次お姉ちゃんの話をしたらお仕置きだよ?」
梓「わかってるって」
36: 2015/08/03(月) 12:22:55.283 ID:2kc8HSZ+0.net
唯「君を見てるといつもハートDOKI☆DOKI」
澪「ほらほら、続けて」
唯「揺れる想いはマシュマロみたいにFUWA☆FUWA」
澪「( ^ω^ )」
唯(こんな痛い詩を書けるなんて、ある意味才能だよ…)
澪「ほらほら、続けて」
唯「揺れる想いはマシュマロみたいにFUWA☆FUWA」
澪「( ^ω^ )」
唯(こんな痛い詩を書けるなんて、ある意味才能だよ…)
38: 2015/08/03(月) 12:24:34.533 ID:2kc8HSZ+0.net
澪「唯、ヘアピンあげるよ」
唯「え?なんでいきなり?」
澪「唯に私のあげたもの、つけて欲しくてさ」
唯「ありがと~嬉しいよ」
唯「いますぐつけるね!」
唯「え?なんでいきなり?」
澪「唯に私のあげたもの、つけて欲しくてさ」
唯「ありがと~嬉しいよ」
唯「いますぐつけるね!」
39: 2015/08/03(月) 12:27:01.763 ID:2kc8HSZ+0.net
律「さすが…やるじゃねぇか…」
紬「あなたの裏不無…まさかカチューシャが武器になるなんてね」
律「へっ、それだけじゃないぜ」
紬「スティックを持って…まさか!」
律「聴けよ、私の鼓動(ビート)」
紬「あなたの裏不無…まさかカチューシャが武器になるなんてね」
律「へっ、それだけじゃないぜ」
紬「スティックを持って…まさか!」
律「聴けよ、私の鼓動(ビート)」
41: 2015/08/03(月) 12:29:33.273 ID:2kc8HSZ+0.net
紬(りっちゃんの能力…カチューシャが武器になる単純な能力かと思ったけど…)
紬(身体が自由に動かない…これはおそらく…)
紬(相手の動きを制限する裏不無…厄介ね)
律「動けないのはどんな気分だ?」
紬「最低の気分よ」
紬(身体が自由に動かない…これはおそらく…)
紬(相手の動きを制限する裏不無…厄介ね)
律「動けないのはどんな気分だ?」
紬「最低の気分よ」
42: 2015/08/03(月) 12:32:27.696 ID:2kc8HSZ+0.net
梓(部活かぁ…唯先輩たちがいるからあんまり行きたくないんだけど)
梓「おつかれさまでーす」ガチャ
律「なんでこんなことをするんだ!これじゃあ私達の友情が壊れちまうんだぞ!」
紬「私は、みんなが自分の気持ちに正直な世界を創りたいの!そのためには必要な犠牲よ!」
梓「おつかれさまでしたー」ガチャ
梓「おつかれさまでーす」ガチャ
律「なんでこんなことをするんだ!これじゃあ私達の友情が壊れちまうんだぞ!」
紬「私は、みんなが自分の気持ちに正直な世界を創りたいの!そのためには必要な犠牲よ!」
梓「おつかれさまでしたー」ガチャ
43: 2015/08/03(月) 12:34:06.772 ID:2kc8HSZ+0.net
梓(なにこれ)
梓(部室で律先輩とムギ先輩が戦ってる?)
梓(わけがわからない!)
唯「あれ?あずにゃんこんなとこでなにしてんの?」
澪「部室、入らないのか?」
梓(部室で律先輩とムギ先輩が戦ってる?)
梓(わけがわからない!)
唯「あれ?あずにゃんこんなとこでなにしてんの?」
澪「部室、入らないのか?」
44: 2015/08/03(月) 12:35:30.458 ID:2kc8HSZ+0.net
梓「入れないんです…」
澪「なに言ってるんだよ」ガチャ
律「馬鹿野郎!そんなことのために、みんなを!」
紬「人は分かり合えるの!それを私は証明したい!」
澪「( ^ω^ )」ガチャ
澪「なに言ってるんだよ」ガチャ
律「馬鹿野郎!そんなことのために、みんなを!」
紬「人は分かり合えるの!それを私は証明したい!」
澪「( ^ω^ )」ガチャ
45: 2015/08/03(月) 12:36:50.714 ID:2kc8HSZ+0.net
澪「なにやってるんだあいつら…」
梓「バトル…ですよね」
唯「おぉ!なんだか少年マンガだね!」
澪「終わるまで待ってようか」
梓「はい」
梓「バトル…ですよね」
唯「おぉ!なんだか少年マンガだね!」
澪「終わるまで待ってようか」
梓「はい」
46: 2015/08/03(月) 12:40:36.613 ID:2kc8HSZ+0.net
2時間後!
唯「おわったー?」ガチャ
律「…」
紬「えぇ…全て終わったわ」
澪「ったく、律起きろ!」ポカッ
律「痛いよ澪…」
梓「さ、さっさと練習しますよ!」
唯「おわったー?」ガチャ
律「…」
紬「えぇ…全て終わったわ」
澪「ったく、律起きろ!」ポカッ
律「痛いよ澪…」
梓「さ、さっさと練習しますよ!」
47: 2015/08/03(月) 12:42:25.906 ID:2kc8HSZ+0.net
紬「とりあえずお茶にしましょう」
唯「待ってました!」
澪「まったく…飲んだら練習するからな!」
梓「その通りです!」
律「まだだ…」
律「まだ終わっちゃいない」ポチッ
唯「待ってました!」
澪「まったく…飲んだら練習するからな!」
梓「その通りです!」
律「まだだ…」
律「まだ終わっちゃいない」ポチッ
48: 2015/08/03(月) 12:43:36.148 ID:2kc8HSZ+0.net
澪「律…お前今何をした…?」
律「私の最後の力…」
律「みんなをあるべき世界へ還す」
唯「!!」
紬「な…なんてことを…」
律「私の最後の力…」
律「みんなをあるべき世界へ還す」
唯「!!」
紬「な…なんてことを…」
49: 2015/08/03(月) 12:50:06.614 ID:2kc8HSZ+0.net
唯「…」
平沢唯は、このなにもない部屋に閉じ込められてすでに数年が経過していた。
今が朝なのか夜なのかもわからない。そもそも、ここにそんなものが必要であるかもわからない。
食事は1日に2度、食パンの耳のようなものが乱暴に放り込まれるだけだ。
いまは気が狂わないよう、必氏に正常な意識を保つ。それが彼女の日課になっていた。
平沢唯は、このなにもない部屋に閉じ込められてすでに数年が経過していた。
今が朝なのか夜なのかもわからない。そもそも、ここにそんなものが必要であるかもわからない。
食事は1日に2度、食パンの耳のようなものが乱暴に放り込まれるだけだ。
いまは気が狂わないよう、必氏に正常な意識を保つ。それが彼女の日課になっていた。
50: 2015/08/03(月) 12:50:33.993 ID:2kc8HSZ+0.net
唯「3657…3658…」
唯は目覚めてから時間を数え始める。おおよそ3660程度の数の時、決まって食事(そう呼ぶにはあまりに粗末な)が投げ込まれるのだ。
唯「3659…」
唯「地獄だ」
唯「きっとここは地獄なんだ」
唯「3672…」
唯は目覚めてから時間を数え始める。おおよそ3660程度の数の時、決まって食事(そう呼ぶにはあまりに粗末な)が投げ込まれるのだ。
唯「3659…」
唯「地獄だ」
唯「きっとここは地獄なんだ」
唯「3672…」
51: 2015/08/03(月) 12:51:04.456 ID:2kc8HSZ+0.net
唯一の救いは、週に1度だけ、ギターが部屋に置かれること
唯は一心不乱にそれを掻き鳴らし、1日の終わりにそれを奪われる。
唯は、ただただ救いを求めている。
この終わりのない地獄からの救済は、あとどれくらい待てばいいのだろうか。
唯は一心不乱にそれを掻き鳴らし、1日の終わりにそれを奪われる。
唯は、ただただ救いを求めている。
この終わりのない地獄からの救済は、あとどれくらい待てばいいのだろうか。
52: 2015/08/03(月) 12:51:43.147 ID:2kc8HSZ+0.net
秋山澪は校内にファンクラブがあるほどの美人だ。
彼女に憧れる者は多く、唯もまたその1人であった。
だが彼女は澪に近過ぎた故、「指導」されてしまったというのが、周囲の人間の認識である。
澪「梓…私たちは救われるのか?」
梓「それを決めるのは唯先輩です」
澪「そうか」
澪「唯…早く帰って来い」
彼女に憧れる者は多く、唯もまたその1人であった。
だが彼女は澪に近過ぎた故、「指導」されてしまったというのが、周囲の人間の認識である。
澪「梓…私たちは救われるのか?」
梓「それを決めるのは唯先輩です」
澪「そうか」
澪「唯…早く帰って来い」
53: 2015/08/03(月) 12:52:51.124 ID:2kc8HSZ+0.net
紬「それで、唯ちゃんの居場所はわかるの?」
和「私を誰だと思う?真鍋和に不可能はないわ」
紬「そうかしら。現に唯ちゃんは今も苦しんでるわ」
和「だから唯を助けに行くんじゃない」
和「私を誰だと思う?真鍋和に不可能はないわ」
紬「そうかしら。現に唯ちゃんは今も苦しんでるわ」
和「だから唯を助けに行くんじゃない」
54: 2015/08/03(月) 12:59:42.155 ID:2kc8HSZ+0.net
唯「なんでこんなことに…」
唯はついさっきまで、澪たちと一緒にいた気がした。
だがこの感覚は唯の苦し紛れの妄想ではない。
現に彼女はついさっきまで、軽音部の部室にいたのだ。
律の最後の力、それは唯たちを数多ある世界のひとつへと跳ばした。
それがこの地獄だったというだけのことだ。
唯は、せめて私がハーレムを作っている世界に行きたかったと、少し思った。
唯はついさっきまで、澪たちと一緒にいた気がした。
だがこの感覚は唯の苦し紛れの妄想ではない。
現に彼女はついさっきまで、軽音部の部室にいたのだ。
律の最後の力、それは唯たちを数多ある世界のひとつへと跳ばした。
それがこの地獄だったというだけのことだ。
唯は、せめて私がハーレムを作っている世界に行きたかったと、少し思った。
56: 2015/08/03(月) 13:01:28.085 ID:2kc8HSZ+0.net
梓「唯先輩の居場所がわかった?!」
和「えぇ」
紬「和ちゃんが全力で探してくれたわ。何年もかかったけれど、ようやくわかったの」
澪「それで…唯はどこに?」
和「モスクワよ」
和「えぇ」
紬「和ちゃんが全力で探してくれたわ。何年もかかったけれど、ようやくわかったの」
澪「それで…唯はどこに?」
和「モスクワよ」
57: 2015/08/03(月) 13:03:49.279 ID:2kc8HSZ+0.net
モスクワ…
ロシア連邦の首都は、夏でも彼女たちには肌寒く感じた
澪「待ってろ唯…」
平沢唯は何故この地に囚われたのか
それはどうでもいい
今は彼女を救うことだけが、目的なのだ
ロシア連邦の首都は、夏でも彼女たちには肌寒く感じた
澪「待ってろ唯…」
平沢唯は何故この地に囚われたのか
それはどうでもいい
今は彼女を救うことだけが、目的なのだ
58: 2015/08/03(月) 13:05:45.048 ID:2kc8HSZ+0.net
唯にボタンが投げ渡されたのは、澪たちがモスクワに到着したのとほぼ同時であった。
なんのボタンかはわからない。
唯はそれを警戒してしばらく触らなかった。
だが3日ほど経ち、彼女はそれを手に取ることとなる。
唯「いったいこのボタンはなんなの…」
なんのボタンかはわからない。
唯はそれを警戒してしばらく触らなかった。
だが3日ほど経ち、彼女はそれを手に取ることとなる。
唯「いったいこのボタンはなんなの…」
59: 2015/08/03(月) 13:07:50.325 ID:2kc8HSZ+0.net
唯の知らない言葉が刻まれたそのボタンは、押せと言わんばかりに毒々しい赤色をしていた。
唯はそれを押せば救われるかもしれないと思う。
これは正解でもあり、そうでもなかった。
このボタンを押せば、彼女はこの地獄から、また別の世界へと移る。
澪たちはすぐに唯に辿り着こうとしている。
唯はそれを押せば救われるかもしれないと思う。
これは正解でもあり、そうでもなかった。
このボタンを押せば、彼女はこの地獄から、また別の世界へと移る。
澪たちはすぐに唯に辿り着こうとしている。
60: 2015/08/03(月) 13:09:08.370 ID:2kc8HSZ+0.net
唯「…」ポチッ
平沢唯は、耐えることができなかった。
秋山澪たちの数年間に及ぶ捜索は無駄となった。
平沢唯は、また異なる世界に移ったのだ。
平沢唯は、耐えることができなかった。
秋山澪たちの数年間に及ぶ捜索は無駄となった。
平沢唯は、また異なる世界に移ったのだ。
61: 2015/08/03(月) 13:10:14.890 ID:2kc8HSZ+0.net
澪「(=゚ω゚)ノ」
梓「\(^o^)/」
紬「(^^)」
唯「なにこれ…」
梓「\(^o^)/」
紬「(^^)」
唯「なにこれ…」
62: 2015/08/03(月) 13:11:19.556 ID:2kc8HSZ+0.net
澪「(≧∇≦)」
唯「あ、うん。そうだね」
澪「(´・_・`)」
唯「え?違った?」
澪「(-_-)」
唯「ごめん!」
唯「あ、うん。そうだね」
澪「(´・_・`)」
唯「え?違った?」
澪「(-_-)」
唯「ごめん!」
63: 2015/08/03(月) 13:12:11.809 ID:2kc8HSZ+0.net
唯「そういえばこのボタン…」
唯「押してみよ」ポチッ
唯「押してみよ」ポチッ
64: 2015/08/03(月) 13:13:17.396 ID:2kc8HSZ+0.net
秋山澪「平沢唯、練習するぞ!」
中野梓「その通りです!平沢唯先輩!」
唯「なんか違うんだよなぁ」ポチッ
中野梓「その通りです!平沢唯先輩!」
唯「なんか違うんだよなぁ」ポチッ
65: 2015/08/03(月) 13:14:18.186 ID:2kc8HSZ+0.net
紬「よかった!戻ってきたわ!」
唯「ここは…」
澪「唯!大丈夫か?!」
梓「唯先輩!」
唯「ほえ?ここは…」
唯「ここは…」
澪「唯!大丈夫か?!」
梓「唯先輩!」
唯「ほえ?ここは…」
66: 2015/08/03(月) 13:15:37.325 ID:2kc8HSZ+0.net
澪「律のアホが変なボタンでお前を異世界へ跳ばしてたんだ!」
律『反省中』
梓「よかったです!本当によかったです唯先輩!」
唯「戻ってこれたんだ…」
律『反省中』
梓「よかったです!本当によかったです唯先輩!」
唯「戻ってこれたんだ…」
67: 2015/08/03(月) 13:17:03.887 ID:2kc8HSZ+0.net
唯「澪ちゃーん!」ダキッ
澪「おいおい、いくら嬉しいからって…」
唯「澪ちゃん!」
唯「澪ちゃん澪ちゃん澪ちゃん!!!」
澪「おいおい、いくら嬉しいからって…」
唯「澪ちゃん!」
唯「澪ちゃん澪ちゃん澪ちゃん!!!」
69: 2015/08/03(月) 13:19:52.975 ID:2kc8HSZ+0.net
梓「さて、今日はもう帰りましょう」
紬「そうね、色々大変だったし」
律『反省中』
澪「唯、私たちも帰るぞ」
唯「うん!」
紬「そうね、色々大変だったし」
律『反省中』
澪「唯、私たちも帰るぞ」
唯「うん!」
70: 2015/08/03(月) 13:21:04.361 ID:1UYkbW5Dr.net
ハッピーエンドかな?
71: 2015/08/03(月) 13:21:38.615 ID:2kc8HSZ+0.net
唯「ねぇ澪ちゃん」
澪「どうした?」
唯「なんで私を好きになったの?」
澪「そりゃあ、唯が可愛いからだよ」
唯「そっか」
澪「…?」
唯「澪ちゃんは私のもの!」
お わ る
澪「どうした?」
唯「なんで私を好きになったの?」
澪「そりゃあ、唯が可愛いからだよ」
唯「そっか」
澪「…?」
唯「澪ちゃんは私のもの!」
お わ る
73: 2015/08/03(月) 13:48:31.322 ID:1UYkbW5Dr.net
乙
引用元: 澪「唯は私のものだ」
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