1: ◆tPHkm/jYV. 2015/12/12(土) 13:23:24.51 ID:9u9Rd1wa0
アニデレSSです。様々な二次設定、また二次創作のネタやデレステのネタバレなど含みます。
要は設定がごちゃ混ぜになっているので、キャラ改変や諸々、注意してお読み下されば…

では、ゆっくり投下です。よろしくお願いします。

アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(9) (電撃コミックスEX)

2: 2015/12/12(土) 13:25:17.15 ID:9u9Rd1wa0
ーレッスン室ー

かな子「うーん…なかなかタイミングが揃わないね…」

智絵里「ごめんなさいっ…私、ぐずだから…」

かな子「そんなこと言っちゃダメだよ!もっと自分に自信持たなくっちゃ!」

智絵里「自信……う、うん…頑張ってみる…」

杏「あー…よく寝た…って言うか、まだ終わってなかったの?」

3: 2015/12/12(土) 13:26:05.81 ID:9u9Rd1wa0
かな子「杏ちゃん」

智絵里「お、おはよう…うるさくて、起こしちゃったかな」

杏「いや、まあここレッスン室だし…むしろ杏が寝てる方がおかしいんだけどね」

かな子「そこは自分でわかってるんだ…」

杏「でも謝らないよ!杏はひかぬ、こびぬ、そして働かぬ!」

杏「大事なところは二人に任せてさ、杏は適当に口パクでもいれてくれればそれでいいし」

かな子「さすがにそれはダメじゃないかな…?」あはは…

4: 2015/12/12(土) 13:26:36.68 ID:9u9Rd1wa0
智絵里「あ、あの、杏ちゃん!」

杏「んー?」

かな子「智絵里ちゃん?」

智絵里「その…私、ぜんぜん自信とかもてないから…杏ちゃんは、いつも自分を持っててすごいなあって…」

智絵里「だ、だから…その、ええと…」

智絵里「私に、少しだけでもいいから、自信を持てるようになるこつを教えて欲しいの!」

5: 2015/12/12(土) 13:27:27.02 ID:9u9Rd1wa0
かな子「智絵里ちゃん…」

かな子「……杏ちゃん、私も…!私も、教えて欲しいな!」

かな子「杏ちゃんはいつだってぜんぜんぶれないし…今回の曲だって、私たち三人で歌うところを敢えて一人だけラップにしたり…」

かな子「だから、その勝負度胸…私にも伝授してください!」

二人「お願いします!」

杏「…帰って寝ていい?」

6: 2015/12/12(土) 13:28:01.22 ID:9u9Rd1wa0
二人「ええっ!?」

杏「こっちが「ええっ!?」だよ…」

杏「まずさ、勘違いしてるみたいだから言っておくけどね?」

杏「杏は単に、普通に歌うのがめんどいだけで、度胸があるとか自信があるとか、そういうのとは違うんだよ」

杏「働かない、週休8日、不労所得、印税収入。これが杏のモットーなんだよ?」

杏「杏のいったいどこに、そんなものがあるっていうのさ」

7: 2015/12/12(土) 13:28:40.30 ID:9u9Rd1wa0
二人「……な」

杏「な?」

二人「なんでやねん!」びしっ!

杏「なんで!?」

8: 2015/12/12(土) 13:29:18.05 ID:9u9Rd1wa0
ーーーーーーーーー

二人「~♪~♪」

杏「あ、そこ違う、半音くらい上がりすぎ」

杏「智絵里ちゃんは声が小さすぎて聞き取りにくいし、かな子ちゃんは智絵里ちゃんのこと気にしすぎてる」

杏「振り付けもゆっくりなんだから、もっと落ち着いて歌えば大丈夫だからさ」

杏「え、杏も歌えって? お手本? やだよめんどくさい」

杏「杏はラップ一本で食べていくって決めたの!もうこれ以外には働かないんだからね!」

杏「え? 飴くれるの? こんなに!?」

杏「…じゃ、じゃあ仕方ないなあ…一回だけ…一回だけだよ?」

9: 2015/12/12(土) 13:30:14.44 ID:9u9Rd1wa0
ーーーーーーーー

ー杏宅ー

杏「はあ…今日も疲れたー」ごろっ

杏「………ねよ」

杏「………………」

杏「…………」ぽちっ

10: 2015/12/12(土) 13:30:48.38 ID:9u9Rd1wa0
~♪~♪~♪

杏「ぶきよーなーえーがおとー…」

杏「……………」かああっ

ぽちっ

杏「…だってさあ…」

杏「ガラじゃなくなくなくなくなくない?」

11: 2015/12/12(土) 13:31:14.73 ID:9u9Rd1wa0
杏「絶対違うよ。プロデューサーも何考えてんのさ、杏にこんな曲持ってきて、ユニットまで作ってさ」

杏「逃げ場がないじゃん、まわりこまれてるじゃん、ラップしかないじゃん、じゃんばるじゃん」

杏「…杏は…」

杏「毎日、寝て暮らせればそれでよかったのに…」

12: 2015/12/12(土) 13:31:41.73 ID:9u9Rd1wa0
ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

13: 2015/12/12(土) 13:32:11.23 ID:9u9Rd1wa0
ー数ヶ月前ー

ー杏の高校ー

教師「次の問題を……そうだな、双葉、解いてみなさい」

杏「えー…」

14: 2015/12/12(土) 13:32:51.16 ID:9u9Rd1wa0
教師「返事ははい! 何度言ったらわかるんだ…さあ、前に出て」

杏「いいよここからで…えっと、fxは…で……が……でしょ?」

教師「何を適当に抜かしおるか馬鹿者! それはこの単元の回答では…」

杏「だって先生、そもそもそれ、問題が間違ってますよ?」

教師「……なに?」

教師「……本当だ…ぐぬぬ…ろくに授業も聞いていないくせして…」

15: 2015/12/12(土) 13:33:25.12 ID:9u9Rd1wa0
がやがや………

「んだよ、またあいつかよ…」

「いいよな双葉は、大して苦労もしなくたって一瞬で解いちまうんだからさ」

「私らへのあてつけかよ…ざけんじゃねーってのマジ…」

「つか優越感とか?見下して楽しんでんじゃね? まじ最悪…ちっこいくせしてさ」

杏「……ねむ」

教師「双葉ァ!授業中に寝る奴があるか!廊下に立っとれぇ!」

ーーーーーーーー

16: 2015/12/12(土) 13:34:02.84 ID:9u9Rd1wa0
ー帰宅中ー

杏「一人暮らしと引き換えに手に入れた自由だけど…よくよく考えたら見通しが甘かったかもなあ…」

杏「いきなり転校してきて、授業態度も悪い上に周りからやっかまれてちゃ、世話ないよね」

杏「まあ…でも、かえってその方が楽でいいんだけどさ。下手に取り繕ったりしないでいいし」

杏「いつか印税収入を得て、巨万の富で杏は自分の王国をつくるんだ…!」

杏「我々の正義のためにー」

杏「…………はあ」

杏(いつまで続けるんだろ、これ…)

17: 2015/12/12(土) 13:34:31.02 ID:9u9Rd1wa0
杏「あ……」

杏「そういえば、家に飲み物とか足りなくなってたっけ…」

杏「めんどいけど、一度帰ってからだとさらにめんどいし…」

杏「……買いに行くかぁ」

ーーーーーーーー

18: 2015/12/12(土) 13:35:07.56 ID:9u9Rd1wa0
武内P「シンデレラプロジェクト…企画したは良いものの、なかなか良い人物に巡り会えませんね…」

武内P「もう陽も落ちてきましたし…本日のスカウトは、これで切り上げましょうか…」

武内P「……おや…?」



19: 2015/12/12(土) 13:35:42.41 ID:9u9Rd1wa0
杏「……重い……」よろよろ…

杏「めんどいからって、コーラまとめ買いは腕が……氏ぬ……」ふらふら…

杏「こんなことなら…せめて一回家に……荷物置いてくればよかったのに……」よろよろ…

杏「杏は……もう……ダメだ…」

杏「………ちらっ」

武内P「…よろしければ、家までお持ちしますが…」

杏「おお、誰だか知らないけど悪いねー♪ じゃあこれ、全部お願い♪」

武内P「は、はあ……?」

20: 2015/12/12(土) 13:36:20.56 ID:9u9Rd1wa0
ーーーーーーー

杏「アイドル?」

武内P「ええ。アイドルに、興味はありませんか」

杏「んー、アイドルって、アレだよね。テレビに出て、歌って踊って、みんなの前で良いカッコして」

杏「その裏で、内情はわりとドロドロしてるっていう…」

武内P「いえ…そのような事は決して…」

21: 2015/12/12(土) 13:37:04.35 ID:9u9Rd1wa0
武内P「せめて、名刺だけでも受け取ってもらえればと…346プロのサイトのURLも載っていますので」

杏「ふーん……ねえ、それってどれくらい儲かるのかな?」

武内P「は……と、言いますと」

杏「杏はね、無駄に働くのは嫌いなの。目指すは楽隠居、それも若いうちから悠々自適なハッピーライフ!」

杏「それが叶うって言うのなら、話くらい、聞いてあげてもいいよ?」

武内P「はあ…でしたらまず…そうですね、印税収入というものがありまして……」

杏「おお、きたね印税!詳しく話を聞かせてもらおうじゃないか!」


22: 2015/12/12(土) 13:38:00.77 ID:9u9Rd1wa0
ーーーーーーーー

ー現在ー

杏(…なんて。印税収入が大した事ないのくらい、杏じゃなくたって知ってるよね)

杏(いいかげん普通に生きてくのも退屈してたとこだし…いちかばちか、切り口をかえてみようかなーと)

杏(最初は、そんな軽い気持ちだったんだよね)

杏(それがいつのまにかユニット結成なんていうおおごとになって…)

杏(違うか。ユニット結成までいれてプロジェクトだったもんね。最初に聞かされたし)

杏「ほんと、正直ガラじゃないんだけどなー…」ぽちっ…

~♪~♪~♪

杏「~♪~♪~♪」

ーーーーーーーー

23: 2015/12/12(土) 13:38:40.02 ID:9u9Rd1wa0
ーCDの収録が終わって、しばらく後ー

ー筋ドン収録中ー

杏(……ずっと)

杏(ずっと考えてた。杏はそこまで器用な方じゃないから)

杏(付き合い方を人に合わせて変えるより、はじめから仮面をかぶってやりすごす)

杏(めんどいし、どうせ誰もわかってくれない、自分の出し方すらもうやむやになって)

杏(素の自分を出すと嫌われる、そう思って)

杏(けど……)

24: 2015/12/12(土) 13:39:14.56 ID:9u9Rd1wa0
杏「………科学の30」

かな子「あ、杏ちゃん……」

杏「…負けないためにはこれしかないよ」

杏(例え嫌われたとしても…頑張ってるこの二人の夢の、邪魔になんかなりたくないから)

25: 2015/12/12(土) 13:39:56.54 ID:9u9Rd1wa0
「スカイツリーのてっぺんからリンゴを落とすと、落下直前の速度はいくらになりますか?」

「スカイツリーは634メートル。重力加速度は9.8とします。」


杏「………秒速111.474メートル!」

瑞樹「え、えーと…時速だと?」

杏「401.306キロ!」

ピンポーン!

杏(……もう、後には引けない…! やるしか、ない!)

杏「アニメの30!」

26: 2015/12/12(土) 13:40:28.66 ID:9u9Rd1wa0
ーーーーーーーーー

杏「………終わった」

杏(最後、ちょっと危なかったけど…智絵里ちゃんもかな子ちゃんも、しっかり頑張ってたし)

杏(杏はもう、お役御免かな…)

27: 2015/12/12(土) 13:41:04.91 ID:9u9Rd1wa0
かな子「杏ちゃん!」

智絵里「ま、まって!」

杏「……え…」

かな子「勝手にいなくならないで…もう、心配して走り回っちゃった…」

智絵里「杏ちゃんがいないと、私達どうしたらいいか…」

杏「…杏、いてもいいの?」

28: 2015/12/12(土) 13:42:08.04 ID:9u9Rd1wa0
二人「あたりまえだよ!」

杏「……!」

智絵里「私、まだまだ頼りなくて、不安だし、声も小さいけど…」

智絵里「でも、いつかは杏ちゃんにだって頼られる私になりたいって思うから」

かな子「勝負度胸も、スタイルだって自信がない私だけど…」
かな子「でもここに立てるのは、杏ちゃんと智絵里ちゃん、三人でキャンディアイランドだからなんだよ」

29: 2015/12/12(土) 13:43:16.38 ID:9u9Rd1wa0
>>28訂正。
かな子の台詞の行間を

かな子「勝負度胸も、スタイルだって自信がない私だけど…」

かな子「でもここに立てるのは、杏ちゃんと智絵里ちゃん、三人でキャンディアイランドだからなんだよ」

30: 2015/12/12(土) 13:44:03.50 ID:9u9Rd1wa0
かな子「それに、まだ…バンジーも終わってないし、ね?」にこっ

杏「…………はぁ」ふっ…





杏「……バンジーは無しでよくない? 杏、けっこう頑張ったと思うけどなー」




31: 2015/12/12(土) 13:44:31.79 ID:9u9Rd1wa0
ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

32: 2015/12/12(土) 13:45:03.17 ID:9u9Rd1wa0


ーおしまい。



33: 2015/12/12(土) 13:49:14.32 ID:9u9Rd1wa0
肝心のCD収録風景が抜けているのは仕様ということで…
杏がどのような気持ちで収録に臨み、歌い上げたかの答えは、ここに書くよりも
実際に曲を聴いた方がいいのかなあ、と。生意気言ってすみません。

Happy x 2 Days 。キャンディアイランドの三人に幸あれ。

35: 2015/12/12(土) 13:54:05.59 ID:9u9Rd1wa0
不器用な投下作品。
モバP「小悪魔夕美とハロウィン」

北条加蓮「もう一度だけ、夢を見て」

小日向美穂「私達のプロデューサーと。

加蓮「12月…か」

モバP「卯月と秋の日に」

モバP「ristorante(レストラン)・ザ・アイドル」

武内P「忘年会企画案検討会議」

加蓮「流れ星キセキ」

新田美波「オトナ、一歩手前の距離で」

モバP「冬の夕焼けとシンデレラシューコ」

モバP「ほう、赤緑青ピカチュウか」

モバP「冬はつとめて」

モバP「とある歳末Pの1日」

モバP「ほう、無双シリーズか」

武内P「太鼓の達人…ですか」

七尾百合子「武内Pさん…むむ…」

モバP「空力使い(エアロハンド)だと?」裕子「!?」

モバP「ほう、テイルズオブ20周年か」

かな子「美味しいけど大丈夫じゃなかった…」

モバP「ほう、ペルソナか…なに、アルカナ考察もやってみる?」

堀裕子「ぼええええ!」剛田武「ホゲーーー!」矢吹可奈「!!」

武内P「はあ…ラップ、ですか?」 みりあ「そうなの!」

イヴ・サンタクロース「ダンボールの神様…ですかぁ?」

未央「かれん、お待たせ!」 加蓮「それなんだけどさ」

島村卯月「ぴ、ぴにゃー」綾瀬穂乃香「!!!」

モバP「ほう、サモンナイトか」

七尾百合子「346プロダクション…む、むむむ…」





36: 2015/12/12(土) 13:54:34.50 ID:9u9Rd1wa0
CDのラジオ収録時点で、杏の心構えは本来ならばある程度、
良い方向に固まっていると思われます。

まあ、妄想を書き連ねただけなので、こまけえこたあ、でお願いいたしますね。

では依頼してきます。お疲れ様でした。

引用元: 杏「歌いたくない!」かな子「ええっ!?」智絵里「どうしよう…」