1: 2015/10/07(水) 02:39:26.921 ID:BKFrIcu10.net
同級生の女の子「…」スタスタ

女の子「ふふ、どうですか」

同級生「…」スタスタ

女の子「…ね、よく、ないですか」

同級生「…」スタスタ

女の子「……ごめん、なさい」ハナレル

同級生「なんであやまんの。無視したのわたしじゃん」

女の子「……えっと」

同級生「あんたさ、どうしていつもわたしにくっついてくんの」

女の子「……迷惑、ですよね」

同級生「いいからさ、理由をおしえてよ、わたしは態度で嫌って伝えてたけどわからないみたいだからちゃんというよ、しつこい、やめて」

女の子「……うぅ……ごめん……なさい……っ……」

同級生「あやまんないでいいから、許す、だから理由を言って」

女の子「ぐすっ…………す、すきだからです、よ、あなたの、ことが」

同級生「そう、わかった。じゃあ今後はやめてね」

7: 2015/10/07(水) 02:44:20.542 ID:BKFrIcu10.net
女の子「……はい」


~そのよる~

同級生「……」

同級生(なんだよすきって、おかしいんじゃないか)

同級生(わたし女なんだが。いやそういう方向なのか)

同級生(でもああいうのはむり。もうはっきり断ったし。きっともう諦めたろうな)

同級生(……)

同級生(……くそ)

同級生(あんなのずるくないか)

同級生(…はじめて告られた、になる、のかな)

同級生(あーくそ、頭からはなれねえ、眠れもしねえ)

同級生(…なんなんだよちきしょう)

11: 2015/10/07(水) 02:49:44.213 ID:BKFrIcu10.net
~一方女の子~

女の子「……」

女の子(……ちゃんと、伝えてればよかったかなあ)

女の子(でもほんとに嫌そうだった……あの顔、いつもあんなに可愛い顔が、不快感を顕にして、わたしを睨んで)

女の子(……とらうまです)

女の子(……もう、だめかなあ)

女の子(……だめ、だよなあ)

女の子(……告白、したんだよなあ、いちおう)

女の子(きっぱりと振られてしまいましたが、はい……)

女の子(……顔あわせるのも、なんだかあれだなぁ)

女の子(……あした、学校休もうかな)

女の子(……)

17: 2015/10/07(水) 02:56:47.113 ID:BKFrIcu10.net
~次の日~

先生「えー次、○○、あれ、おかしいな、来てないのか」

生徒「……」

先生「何か聞いてる奴はいないか」

生徒(○○さんって友達とかいないよね…)コショコショ

生徒(あ、でも放課後にあいつと)チラッ

同級生の女の子「…」チラリ

生徒(やべ目があった……)

生徒(うわーお前氏んだなあwww)

先生「ふむ、まあいい」

同級生の女の子「…」

同級生の女の子(……休むほどのことかよ)

18: 2015/10/07(水) 03:01:36.268 ID:BKFrIcu10.net
先生「~で、ここはこうこうこうして……」

同級生の女の子「……」

先生「~ですが、さてここは聞いてみましょう、えーとあなた」

同級生の女の子「……」ボケー

先生「△△さん」

同級生の女の子「!………」ギロリ

先生「ひ、いえ、失礼、後ろの方」

同級生の女の子「……」

同級生の女の子(……不登校とか、ならないよな)

同級生の女の子(いや……でもわたしには関係ないし)

同級生の女の子(……わたしは、悪くないし)

21: 2015/10/07(水) 03:09:09.755 ID:BKFrIcu10.net
~放課後~

同級生の女の子「……」

不良の男子1「あ、おい、△△、これからどっかいかね、つーか」

不良の男子2「まじそれ、あ、俺らのおごりっすから」

不良の男子3「お前太っ腹だなあこりゃあ俺もおごってもらわなきゃあなゲハハ」

同級生の女の子「…いや、いいや」

不良の男子3「お、彼氏とデートっすか?w」

同級生の女の子「…」ギロリ

不良の男子3「い、いやだなあちょっとした冗談すよ、さいきましょ」

不良の男子1「おまえやっちまったなあクヘヘ」

不良の男子2「まじ氏ねってかんじだろお前www」

同級生の女の子「……」

同級生の女の子「こんなのと、比べたら、ぜんぜんだよな………」

同級生の女の子「……」

22: 2015/10/07(水) 03:15:22.963 ID:BKFrIcu10.net
~帰り道~

同級生の女の子(連絡先とか、知らないし……)

同級生の女の子(……いや、知ってたとしてべつにそんな、なあ)

同級生の女の子(…というかなんで、こんなこよ一日中考えてんだよちきしょう)

同級生の女の子(mjmktk、なんだこれ)

携帯「ヴーwww」

同級生の女の子「……はい」

不良女子「あ、先輩っすか、うーす、えっとっすね」

同級生の女の子「こんなときにかけてくんなこのやろ」

不良女子「あ、すんません、取り込み中で」ブツリ

同級生の女の子「…」

同級生の女の子「……いや、ないから」

24: 2015/10/07(水) 03:25:04.246 ID:BKFrIcu10.net
~家~

父親「お、けえってきたなあ、おい、あー、あれ、あれかってこいや」

同級生の女の子「……自分でいけよクソ」

父親「……あぁん?俺耳が遠くてなぁ、あれだ、あく行ってこい酒!あといつもの!急ぎだぞ行かねえと頃すぞ、あぁん?」

同級生の女の子「……」


コンビニ店員「……あの、未成年の方には」

入口「」ピロリロリロリロ

不良男子たち「お、△△じゃんなにしとるん」

同級生の女の子「……ちっ」

不良男子「お、店員さんいつもお世話になってるっすーwwwんで」ドン

不良男子「こいつも知り合いなんであんまりなめたことしないほうがいいっすよ、お願いじゃなくて忠告ですんで」

店員「……~円のお買い上げです」

同級生の女の子「……わりい」

不良男子「いいえいいえいいんすよ気にしないでくだせえ」

26: 2015/10/07(水) 03:31:58.453 ID:BKFrIcu10.net
テレビ「~ピッチャー投げました、空振り三振」

父親「ったくゴミだなこいつ、こんなの試合に出すんじゃねえよ」

同級生の女の子「かってきた」ゴトン

父親「お、これこれ、酒がねえと野球なんてみてられっか畜生め」

同級生の女の子「……」

父親「うん、なんだ、いつものご褒美がまてねえってか」

同級生の女の子「……ちげえよ氏ね」

父親「クッハッハ、仕方ねえな」ガバッ

同級生の女の子「っ……まじで氏ね」

父親「……嫌なら寝てるうちに包丁でも刺してくれりゃあかまわねえよ、な」

同級生の女の子「……氏ね」

父親「グヘヘ、まだ二回表だからな」

テレビ「三振、スリーアウトです」


一方女の子の一日

27: 2015/10/07(水) 03:38:15.871 ID:BKFrIcu10.net
女の子「……」

メイド「お嬢様、お体がすぐれませんか、大丈夫ですか、扉をお開きください」ドンドン

母親「ちょっと○○、いい加減にしなさい、何してるの、学校に行きたくないならいいわ、そうしなさい、でも扉を開いて」

女の子「…」

母親「…はあ、だめね」

メイド「はい……あ、奥様そろそろ」

母親「そうね、支度してちょうだい」

メイド「かしこまりました」

母親「休むなら家にいなさい、いいわね、今日は遅いから」

女の子「…」

女の子(……さぼるのってたいへんだあ)

女の子(……心配かけたかなあ、そうだよなあ)

女の子(……でもむり、顔見ただけで、いえ後ろ姿を見ただけで、泣いちゃいそう)

女の子(…どうしよ)

29: 2015/10/07(水) 03:42:15.788 ID:BKFrIcu10.net
車「ブロロ……」

女の子(……でかけた、かな)

ドア「コンコン」

女の子「!」

メイド「お嬢様、奥様に言えないことでしたら、よろしければわたくしが」

女の子「……」

女の子「」スタスタ

ドア「ガチャリ」

女の子「…すいません」

メイド「いえいえ、どうされたんです」

女の子「……じつはですね」

30: 2015/10/07(水) 03:48:15.526 ID:BKFrIcu10.net
メイド「……なるほど」

女の子「……お母様にも、いえ、誰にも、言わないでくださいね」

メイド「はい、もちろんですとも。しかし失礼ですが、これだけで学校を休まれるのはいかがかと思います、いえたいしたことではないというのではなくてですね」

女の子「……わかってます」

メイド「……ほんとうに、お好きなんですね」

女の子「……はい」

メイド「……よろしければ、どんな方なのでしょうか」

女の子「え!えっとですね、こう、すこし、悪そうな雰囲気でしてね、いえいかにもではないんですがね、そういう方々ともお付き合いがあったりするようなんですけどもね、本当はそういう娘じゃなくてですね、はい、ほんとは、もっと、こう、つまりですね」

メイド「…ふふ、わかりました、すてきな方なんですね」

女の子「///………はい」

女の子(……やべえ)

31: 2015/10/07(水) 03:54:10.542 ID:BKFrIcu10.net
メイド「ですがお嬢様、女性同士というのは、仮に二人がうまく行ったとして、なかなか難しいこともあると思われますよ」

女の子「………そ、それは」

メイド「ふふ、でも心配いりません、お嬢様のために、わたくしが必要なことを教えて差し上げましょう」

女の子「ほ!ほんとですか」

メイド「ええ、じつはわたくしも、女性とお付き合いしたことがあるんですね、お嬢様みたいにかわいらしい娘にお願いされて、断われなくて、ですが」

女の子「え、でも、一体どういうことを考慮しておくべきなのでしょうか」

メイド「……フフ、心配ありません、わたしがすべて手とり足取りお教えいたします」

女の子(……手とり足取り……とは)

メイド「……ではわたくしの部屋へとりあえず」

女の子(……うん、でもいろいろ知るべきですよね)

メイド「女はいろいろ知っておくべきですからね」

女の子「…?」

35: 2015/10/07(水) 04:00:28.715 ID:BKFrIcu10.net
~翌日~

同級生の女の子「…」

不良女子「あ先輩昨日は失礼したっす」

同級生の女の子「……んあ、いや、たいしたことじゃない」

不良女子「あーそーっすか、いやー彼氏さんと一緒だったらってビビりっぱなしでしたよー」

同級生の女の子「……わたし彼氏なんかいねえが」

不良女子「あっ……すんません」

同級生の女の子「いや、べつにいいんだが、そういう話、聞くのか」

不良女子「い、いえ別にそういうのじゃなくってすね、普通はいるんじゃないかなあって、あ、いえ、普通というか、あれっす、うっす、」

同級生の女の子(……そう、かもな)

同級生の女の子「合コンとかあんの」

不良女子「あ!あるっすあるっす今日なんすけど人足んなくて」

同級生の女の子「ん、それ」

不良女子「あざーっす!」

同級生の女の子「…」

36: 2015/10/07(水) 04:06:19.825 ID:BKFrIcu10.net
女の子「……」

母親「もうどうしたのいい加減にしなさい、なにか一言ぐらい言ったらどうなの」ドンドンドン

メイド「奥様、きっとお嬢様にも事情が」

母親「あらなに、あなたなにか聞いたの」

女の子「…!」

メイド「いえそうではないですが、年頃の女の子ですから」

母親「……はあ、あきれるわ」

メイド「……」

母親「もういいわ、あの人に言って聞かせるしかないわね」

メイド「旦那様は本日20時頃の予定となっております」

母親「また母親の教育が、なんていわれちゃうのよ、もう」

メイド「……奥様そういうことは」

母親「………そうね、もう行きます」

メイド「支度はすんでおります」

メイド「……」チラリ

37: 2015/10/07(水) 04:12:07.789 ID:BKFrIcu10.net
女の子「……」

女の子(……これじゃあ、だめなんだよなあ)

女の子(……)

女の子(……ここにいてもだめだ)

女の子(……)

女の子(……ここのまど、たしか出れるよな)

女の子(……よし)

メイド「お嬢様」コンコン

女の子(!)

メイド「お嬢様、昨日のこと、気にしていらっしゃいますか」

女の子「…」

メイド「わたしも出来心で、どうお詫びしてよいやら、でもお嬢様違うんですだから聞いていただきたいんです」ドンドン

女の子(……制服でいいかな、あと寒いから上着も)

メイド「お嬢様!お嬢様!お願いです、奥様や旦那様に、いえ、どうかわたしのことを」

女の子(……ふふ、初めての家出、スタートです)

40: 2015/10/07(水) 04:19:20.254 ID:BKFrIcu10.net
電光掲示板「ブオーン」

カラオケ「ドウンドウン」

男「んでーさー今日きてくれたピチピチのみんなは、いわゆるフリーなわけじゃん?」

不良女子「んまーそうなりますねえ」

男「そんで人数もぴったりなわけじゃん、んでつまり俺と~ちゃんはこうじゃん?」

不良女子「んーちょっとおやめなさいよおー」

男「フハハ、んで残りのメンツはいかがですカップリングのほう」

不良女子2「うちらもできてまーす、なんつて」

男2「いーす」

同級生の女の子「…」

男3「なあ△△ちゃん、どう、試しにでもいいしさ、俺と付き合わない」

同級生の女の子「……んー」

男3「気に入んなかったらすぐわかれるしさ、いやもちろん続くほうがいいけどね」

同級生の女の子「……ちょ、トイレいってくる」

男3「…」

41: 2015/10/07(水) 04:25:40.886 ID:BKFrIcu10.net
同級生の女の子「!」

女の子「…」オロオロ

男「お、すっげーかわいいこ、しかも制服、」

同級生の女の子「…」

女の子「…ええと、ええと」キョロキョロ

女の子「あっ」

男「ねえねえ彼女ヒトカラですかー?よろしければ俺っちと一緒しないー?」

女の子「え、えと、えっ、あの、えっと」

男「ああもちろん邪魔しないよーただタンバリンとか合いの手とかやったら盛り上がるんじゃねwみたいなね、ね、どう」

女の子「あの、その…」

同級生の女の子「おい」

男「ん?」

同級生の女の子「そいつ知り合いだわ、あと今日このあと用あるから帰るわ、みんなに言っといてな」テヲツナイデスタスタ

女の子「え、あ、ちょ」

男「え、ちょっと、おい、待てよ」

42: 2015/10/07(水) 04:31:37.929 ID:BKFrIcu10.net
同級生の女の子「……」

女の子「……あの」

同級生の女の子「んだよ、なんであんなとこいんだよ」

女の子「………えっと、家出をして…」

同級生の女の子「……あんたんち、ずいぶんいい家だった気がしたが、平気なのか」

女の子「……いえ……今日は、めずらしく、両親が揃ったりする日ですし」

同級生の女の子「不良だな」

女の子「……はい……あなたと、一緒ですね」

同級生の女の子「……そうだな」

女の子「……ふ、不良な女の子は、夜遊びがすごいのですか」

同級生の女の子「ま、ふつうはな、わたしは全然だが」

女の子「どうしてですか?」

同級生の女の子「…」ピタリ

女の子「い、いけないことを聞きましたか」

同級生の女の子「……いんや、なんでもないよ」

43: 2015/10/07(水) 04:37:13.235 ID:BKFrIcu10.net
同級生の女の子「なあ、このまえの、まだ有効か」

女の子「……え」

同級生の女の子「えっとだな、あれだ、す、すきってやつ」

女の子「!………ふふ、はい、もちろんです、でも……」

同級生の女の子「……でも?」

女の子「……わたしは、あなたに、誠実ではなくなって、しまいました」

同級生の女の子「……すまん、馬鹿にもわかるようにいってくれ」

女の子「……違う人のことを、好きと、言ってしまいました」

同級生の女の子「……べつに、いいんじゃないか。それくらい」

女の子「……で、でも、それは本心じゃなくて、というか、その、」

同級生の女の子「いいよ、今は、わたしなんだろ」

女の子「……はい」

44: 2015/10/07(水) 04:42:55.539 ID:BKFrIcu10.net
同級生の女の子「わたしもひとつ言っとく」

女の子「……はい」

同級生の女の子「もしかしたらしばらくあんたに会えなくなるかもしれない」

女の子「……抗争ですか」

同級生の女の子「なにいってんだ……いや、そうだな、すこし、あるんだ」

女の子「……どれくらいですか」

同級生の女の子「ん…どうかな、わかんないけど」

女の子「……構いませんよ、その時まで、返事を待てってことですね」

同級生の女の子「……えっと、うん、そうだ、そういうこととしよう」

女の子「……ふふ、わかりました、なにがなんでも、どんなことでも乗り越えて、あなたを待ちます」

同級生の女の子「……じゃあ、返事することは、約束だ」

女の子「はい」

同級生の女の子「……最後に」

女の子「…なんでしょう」

同級生の女の子「あの、あったかいやつ、やってくれ」

46: 2015/10/07(水) 04:52:52.603 ID:BKFrIcu10.net
~翌日~

テレビ「えーではここまでに入っているニュースです。中継の~さん。はい、~市警察署前からお伝えします。今日昼過ぎ、~市西区の住宅で、この家に住む50代の男性が、下腹部を中心に傷だらけの状態で氏亡しているのが発見されました。」

テレビ「氏因は失血氏とみられ、同じ家にすむ男性の娘で高校三年の少女が警察から事情を聞かれているということです」

テレビ「~さん、その少女が容疑者、ということでしょうか」

テレビ「はい、どうもそのようです。少女は容疑を認める趣旨の供述をしており、警察は容疑が固まり次第、逮捕する方針としています」

テレビ「…はい、つづいて政治資金をめぐり…」



というはなしでした
めでたくあれ

49: 2015/10/07(水) 05:04:24.035 ID:EBMG+Jfi0.net
どうしてこうなった\(^o^)/

引用元: 女の子「あ、しってますか、こうするとあったかいんですよ」ムギュウ