1: 2016/07/28(木) 00:57:26.877 ID:+DXJRvAQ0.net
町人「そうなんですよ」

町人「熊よりも大きくて猪よりも獰猛な化け物が江戸の町に出たそうです」

侍「熊よりもでかくて猪よりも獰猛……」

侍「まるで想像がつきやしねぇ」

侍「魔王様でも降臨したってぇのかよ」

2: 2016/07/28(木) 00:57:59.875 ID:+DXJRvAQ0.net
町人「みんな震え上がって家に引きこもってしまい、商人たちが『誰も銭を落とさない』と嘆いておりました」

侍「それは、まぁ、てぇへんだなぁ」

町人「それで、どうやら商人たちの間で会議があったらしく、化け物を討伐してくへた人に1000万エドゼニーを差し上げるだとかなんとか」

町人「侍さん、どうですか?」

3: 2016/07/28(木) 00:58:25.812 ID:+DXJRvAQ0.net
町人「ここは一つ、参加してみては?」




侍「……面白そうじゃねぇか」ニヤァ

4: 2016/07/28(木) 00:58:46.973 ID:+DXJRvAQ0.net
江戸の町 商店街道

侍「まずは情報を集めなきゃならねぇな」トコトコ

侍「腕には自信があるし、はえぇとこ化け物とやらをぶっ飛ばしてガキに玩具でも買ってやるか」

侍「さて、やっぱ情報といえばやっぱ」

5: 2016/07/28(木) 00:59:05.337 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「万屋だな」ガラガラ

万屋「らっしゃい、旦那!」

侍「おう、邪魔するぜぇ」

侍「どうでぇ、最近?」

侍「万屋も化け物とやらの被害を受けていやがんのか?」

6: 2016/07/28(木) 00:59:27.308 ID:+DXJRvAQ0.net
万屋「へぇ、そうなんですよ」

万屋「常連も奴のことを恐がっちまって、顔を見せてくれやせんのです」

万屋「このままじゃウチは、潰れちまいますよ」ハァ…

7: 2016/07/28(木) 00:59:44.405 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「そう落ち込むんじゃあねぇ」

侍「俺が万屋の憂いのもとである化け物やっつけてやるからよぉ」

侍「首取った暁にゃあ、サービスしてくれや」

万屋「旦那!」

万屋「ありがとうございます!」

8: 2016/07/28(木) 01:00:00.986 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「いいってことよ」

侍「ところでなんだが、なんか化け物について知ってる情報、教えてやくんねぇか?」

万屋「………知っている情報」

9: 2016/07/28(木) 01:00:23.758 ID:+DXJRvAQ0.net
万屋「そうですねぇ………」

万屋「決まって襲われるのは、女だとか?」

侍「なるほど、穢らしいやつだ」

万屋「出没場所も出没時間も不定」

万屋「襲われた女は必ず、体中に白い液体をかけられて、布切れ一枚纏っていないそうです」

10: 2016/07/28(木) 01:00:40.862 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「Oh……」

侍「許せねぇやつだな」

万屋「私が知っている事と言えばこれくらいです」

侍「そうか」

(いつどこにいるかはわからない。神出鬼没とは、やりにくい相手だぜ)

11: 2016/07/28(木) 01:01:04.254 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「邪魔したなぁ」

侍「とりあえず町の中を巡ってみる」

万屋「分かりました」

万屋「頑張ってくださいね、旦那」

侍「おうともよ、任せろ!」ガラガラ

12: 2016/07/28(木) 01:01:23.336 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「さて、適当に歩くほかなさそうだなぁ。巡り会えればいいんだが」テクテク

幼女「ちゃむらい!」ダキィ

侍「うぉいっ! なんでぇ!」ビクゥッ

侍「なんだ、幼女か」

侍「驚くからいきなり抱きつくんじゃねぇよ」

13: 2016/07/28(木) 01:01:41.715 ID:+DXJRvAQ0.net
幼女「ふぁい、ごめんなちゃい」ペコリ

侍「ん?」

侍「おめぇ、お姉ちゃんはどうした?」

幼女「なんかねぇ、いきなしねぇ、ふらぁっとどっか行っちゃったの」

幼女「とつぜんどこかへ行っちゃうもんだから、わたちはびっくりしたのでつ!」

14: 2016/07/28(木) 01:02:03.303 ID:+DXJRvAQ0.net
(しっかり者の幼女姉が、幼女をほったらかしてどこかへ行く?)

(俺の侍レーダーが違和感をビンビン察知してやがるぜ)

15: 2016/07/28(木) 01:02:25.480 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「なぁ、幼女」

幼女「なんでち?」

侍「幼女姉とはぐれた場所まで俺を連れて行ってくれねぇか」

16: 2016/07/28(木) 01:02:45.165 ID:+DXJRvAQ0.net
幼女「えぇー、めんどぅー」ダラァ

侍「べっこう飴、買ってやんぞ?」 

幼女「うぐふぅ、なかなかのこーしょーじょーけん。うまくなりましたなぁ、ちゃむらい」チカタナイデツネ

幼女「ついてこいでつ」

18: 2016/07/28(木) 01:03:05.164 ID:+DXJRvAQ0.net
ーーー

幼女「ここでつ!」ドン

侍「ふむ、ただのT字路だな」キョロキョロ

侍「幼女姉はどっちへ行ったんだ?」

幼女「あっちでつ!」

侍「そうか」

19: 2016/07/28(木) 01:03:27.110 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「幼女、ありがとよ」

侍「こっからは危なくなりそうだし、おめぇはもう帰れ」

侍「ほら、銭だ」

幼女「わぁーい!」キャピ

幼女「では、わたちはべっこう飴を買わなきゃなりませんので、ここらでお暇させてもりゃうでつ!」

幼女「ちゃらば!」トテトテトテ

20: 2016/07/28(木) 01:03:47.205 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「さて、幼女もどこかへ行ったことだし、幼女姉捜索にでも行くか」チャキ

侍「ここらは空き屋ばかりのようだな」

侍「人の気配がまったくしねぇ」テクテク

?「そこの侍、待つのじゃ」

侍「んぁ?」フリムキ

21: 2016/07/28(木) 01:04:04.934 ID:+DXJRvAQ0.net
陰陽師「妾は雇われの陰陽師じゃ」

陰陽師「ここらからは妖しい気配が満ち満ちておる」

陰陽師「侍などという剣を振り回すことにしか能のないポンコツは、引き返した方がよいじゃろう」

22: 2016/07/28(木) 01:04:24.790 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「なんだぁ?」

侍「失礼な女陰陽師だなぁ」

侍「こう見えても俺は、それなりに有名な武人なんだぜ?」

侍「それをポンコツだなんて……」

侍「良い度胸してるじゃねぇか」ギロ

24: 2016/07/28(木) 01:04:41.309 ID:+DXJRvAQ0.net
陰陽師「ふっ。浅はか浅はかデリシャス浅はか」ヤレヤレ

侍(デリシャス浅はかってなんだよ……)

陰陽師「そうやってすぐに頭へ血が上るから、ポンコツと呼ばれるのじゃよ」

侍「はぁ…」

26: 2016/07/28(木) 01:05:21.438 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「お前さんが女でなけりゃ、今頃屍になってたところだぜ」

侍「俺は先を急いでるんだ。お前さんにかまっている暇はねぇ」

侍「忠告のつもりならまったくの無駄でぇ」

侍「俺は人に何かを言われて、一度決めたことを曲げるような男じゃねぇんだよ」

侍「この髷のように、俺の意志は曲がりねぇ」シャキーン

28: 2016/07/28(木) 01:05:48.790 ID:+DXJRvAQ0.net
陰陽師「…………ならば好きにするがよい」

陰陽師「妾は忠告したのじゃからな?」

陰陽師「では、精々氏ぬでないぞ」テクテク

侍「なんでぇ、あいつは」

侍「生意気な野郎だぜ」

29: 2016/07/28(木) 01:06:08.240 ID:+DXJRvAQ0.net
ーーー

幼女姉「や、やだよぉ……」

化け物「女……女……♪」クンクン

幼女姉「誰かァッ! 助けてぇ!」

化け物「ふっふっふ、活きが良い女」

化け物「美味そう。美味そう」ペロリ

30: 2016/07/28(木) 01:06:25.953 ID:+DXJRvAQ0.net
幼女姉「ひぃやぁ!」

化け物「女、可愛い女。我慢、できできできでき」

化け物「できなぁぁぁあぁああぃ!!」ムクムクムクムクムク!

幼女姉(なにこれ、大きすぎるよ……)

31: 2016/07/28(木) 01:06:47.954 ID:+DXJRvAQ0.net
幼女姉「ちょ、ちょっと、なにをするつもり……?」

化け物「ここ、挿す。俺の、入れる」ツンツン

幼女姉「やっ! やめて! やめてよ!」ビク

化け物「やめない、入れる」

化け物「おで、気持ちいい。女、気持ちいい。二人で幸せ。おでが種付け。おでは女にくびったけ」

幼女姉(な、なんでこいつ、ここにきて韻を踏んでいるの……!)

32: 2016/07/28(木) 01:07:10.541 ID:+DXJRvAQ0.net
化け物「入れる入れる入れる入れるゥゥゥウウッ!」




?「ちょっと待ってください!」

33: 2016/07/28(木) 01:07:30.070 ID:+DXJRvAQ0.net
化け物「ンア?」

?「嫌がる女の子を襲うだなんて、あなたーーーー最低です!」

化け物「お前、誰だ?」

?「私ですか?」

34: 2016/07/28(木) 01:07:51.575 ID:+DXJRvAQ0.net
海未「私はスクールアイドル園田海未です!」

海未「幼女姉のピンチに駆けつけさせていただきました!」

海未「日舞とアイカツと弓道で鍛え上げたこの体をもってして、あなたを倒してさしあげます!」

36: 2016/07/28(木) 01:08:20.078 ID:+DXJRvAQ0.net
海未「輝け愛のラブパワー!」

海未「ラブアロォォシュゥゥッ!」ズドォォォアン!




ーー超エキサイティンッ!

37: 2016/07/28(木) 01:08:47.423 ID:+DXJRvAQ0.net
海未「はぁ、はぁ………」

海未「手応えは、かなりありました」

海未「…………やりましたか?」




化け物「なにやってんだ?」ピンピン

38: 2016/07/28(木) 01:09:07.596 ID:+DXJRvAQ0.net
化け物「ーーーーお前、腹立つ」イラァ

海未「む、無傷!」カオゲイ

化け物「お前、生意気」

化け物「お前から、入れる」ムクムクムク!

39: 2016/07/28(木) 01:09:27.548 ID:+DXJRvAQ0.net
海未「えっ、ちょっ、やめたください!」

海未「私の体は穂乃花だけのーー」


海未「ーーひぃぎぃっ!」ビクビク

45: 2016/07/28(木) 01:10:43.618 ID:+DXJRvAQ0.net
幼女姉(なんか知らないけど全然知らない人が助けにきたかと思えばビックリするほど役立たずで、役立たず過ぎてなんか知らないけどその人犯されちゃったよ!)

47: 2016/07/28(木) 01:11:02.777 ID:+DXJRvAQ0.net
化け物「さて、次はお前だぞ」ムクムクムク

幼女姉「そ、そんな」ガクガク

幼女姉「さっきあれだけ出していたのに、もうあんなに大きくなってる」

幼女姉「やめて! こっちこないで!」

化け物「ふっふっふ」

48: 2016/07/28(木) 01:11:27.895 ID:+DXJRvAQ0.net
幼女姉「きゃ~~っ!」




?「やめるのん!」

49: 2016/07/28(木) 01:11:50.181 ID:+DXJRvAQ0.net
化け物「んあ?」

化け物「また邪魔か?」

れんちょん「女の子に乱暴する不届き者は、お天道様が許してもうちが許さないのん!」

れんちょん「今すぐ幼女姉を離すん!」

化け物「」ズボ

れんちょん「ぁ」ヌポ

51: 2016/07/28(木) 01:12:28.616 ID:+DXJRvAQ0.net
幼女姉(ふぇぇ、どんどん被害者が増えていくよぉ。小学生相手にもあの化け物手を抜かないようだよぉ!)

化け物「さて、次はお前」ムクムク

幼女姉(心なしか元気がない……!?)

幼女姉(まぁ、それでも、十分大きいよ。さっきよりは怖くないけど、怖がっておくべきよね)

幼女姉「いやぁ! 助けてぇ!」

52: 2016/07/28(木) 01:12:52.495 ID:+DXJRvAQ0.net
化け物「ふっふっ、入れる入れる!」




?「ちょ、ちょっとまったぁぁ!」

?「いくらなんでも外道すぎるのではないかしら」

53: 2016/07/28(木) 01:13:10.008 ID:+DXJRvAQ0.net
化け物「……誰?」

由比ヶ浜「女の子に乱暴するだなんて、そんなことぜったい許さないよっ!」プンスカ

雪乃下「上に同じよ。こんな非道な行いを見逃せるはずがないのだけど」キリ

54: 2016/07/28(木) 01:13:26.379 ID:+DXJRvAQ0.net
ーー20分後ーー

由比ヶ浜「」チーン

雪乃下「」アヘェ

化け物「二人、同時」

56: 2016/07/28(木) 01:13:42.303 ID:+DXJRvAQ0.net
幼女姉(ふぇぇ、ナニコレぇ!? もはや意味が分からないよぉ! どうすればいいんですか!? 私はさっさと犯されればいいんですか!?)

化け物「さて、次はお前」ムク

幼女姉(さすがに元気がなさすぎるよぉ! これじゃ怖がれないよぉ!)

幼女姉「タスケテー(棒)」

57: 2016/07/28(木) 01:14:06.351 ID:+DXJRvAQ0.net
化け物「入れる入れる!」




?「待つのじゃ化け物」

58: 2016/07/28(木) 01:14:27.130 ID:+DXJRvAQ0.net
化け物「はぁ………」

化け物「だれ?」

陰陽師「天才陰陽師、ただいま参上じゃ!」

陰陽師「妾の式神でうぬを葬ってやる!」ザッ

幼女姉(おっ! 今までより期待できそうだよ! 頑張れ、陰陽師! 助けてね!)

59: 2016/07/28(木) 01:14:45.757 ID:+DXJRvAQ0.net
陰陽師「式神展開!」

陰陽師「空の名は絶、虚の名は妙。呪詛は厳かし恩夜唐過恩夜唐過! 出よ、人型! 峰藤子っ!」

峰藤子「るっぱぁ~ん」ウフン




60: 2016/07/28(木) 01:15:03.002 ID:+DXJRvAQ0.net
ーー1時間後ーー

化け物「峰藤子……、難敵だった」

化け物「次は、お前」ヘナァ

幼女姉(もう硬さをうしなっているよ!というか、化け物から覇気が感じられない!ぜんぜん怖くないよ!)

61: 2016/07/28(木) 01:15:24.652 ID:+DXJRvAQ0.net
幼女姉「キャー(棒)」マガオ

化け物「いれる、入れるぅ!」




?「まてまてまてぇーい!」

62: 2016/07/28(木) 01:15:40.656 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「天下無敵の大侍、たでぇま参上!」キィン

化け物「………」

幼女姉「あっ、侍さん!」

侍「おお、無事だったか、幼女姉」

侍「って、なんだこの惨状は?」

63: 2016/07/28(木) 01:15:56.051 ID:+DXJRvAQ0.net
海未「」

れんちょん「」

由比ヶ浜「」

雪乃下「」

陰陽師「」

峰藤子「」

幼女姉「みんな化け物にやられちゃったの………」

64: 2016/07/28(木) 01:16:12.310 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「そ、そんな……ッ」ギリ

侍「こんな数々の女を手に掛けやがって」

侍「ーーー許せねぇ」ギロリ

65: 2016/07/28(木) 01:16:30.985 ID:+DXJRvAQ0.net
 侍は帯刀した名刀『烏羽織』に手をかける。構えは居合い。静かに細められた双眸が睨むは、醜い肉の塊だ。
 許さない。許せない。
 やつをけして赦すことはない。
 侍の中の正義感が、被害にあった女性たちの姿を見て、沸々と煮えたぎる。怒髪天を貫く思いを刀に乗せて、烏羽織が黒塗りの鞘から静かに放たれた。

 一閃。

 煌めく刀の軌道が、化け物の体を二つに断った。化け物はしばし自らの氏を認識することができなかった。あまりに美しい断面ゆえに、自らが傷ついていることさえ、わかっていなかったのかもしれない。

66: 2016/07/28(木) 01:16:56.778 ID:+DXJRvAQ0.net
化け物「おで、おで…………」ズドォン

侍「つまらんもんを切っちまったぜ」

 侍は刃に付いた血を払い、烏羽織を鞘に収めた。高く澄んだ音が鳴る。

侍「」キィン

 しかし。

67: 2016/07/28(木) 01:17:12.313 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「……………」

幼女姉「侍さん、なんで泣いているの?」

 侍は涙を流していた。

68: 2016/07/28(木) 01:17:34.835 ID:+DXJRvAQ0.net
侍「俺は、すべてを守れなかった……」

侍「俺は、ダメな奴だ」

 『助けられる人を守れなかった』という罪が、その罪への意識が、侍の心を蝕む。少しずつ指で心を千切られていくような痛みに、侍は涙を流したのだった。

 罪悪感。
 もっと俺が早くここれ駆けつけていれば。そんなことばかりが頭を巡り巡る。

 後悔が、侍の中へ沈殿していく。

69: 2016/07/28(木) 01:17:49.575 ID:+DXJRvAQ0.net
幼女姉「それは違うよ」

 幼女姉は罪の意識に苦しむ侍の手をとり、こう言った。 

幼女姉「侍さんはダメな奴なんかじゃないよ」

70: 2016/07/28(木) 01:18:20.542 ID:+DXJRvAQ0.net
幼女姉「だってほら、私は無事でしょ?」ニコ

幼女姉「侍さんがいなきゃきっと、私もあの人たちみたいになってたはずだよ」

幼女姉「だからさ、ありがと」

侍「幼女姉………」

71: 2016/07/28(木) 01:18:39.389 ID:+DXJRvAQ0.net
幼女姉「みんなが侍さんをヒーローじゃないと糾弾しても」

幼女姉「私の中で侍さんは、いっちばんのヒーローなんだよ」

侍「………………(つд`)」

幼女姉「ね?」ニコ

72: 2016/07/28(木) 01:18:55.902 ID:+DXJRvAQ0.net
 これは侍の後悔の物語。
 救えるはずの全てを救えなかった、侍の懺悔の物語である。

73: 2016/07/28(木) 01:19:44.273 ID:+DXJRvAQ0.net
しかし、侍はこの物語でヒーローになった。
そのヒーローは、たった一人にだけ感謝されるだけなのかもしれないけれど、たった一人でも自分のことをヒーローだと言ってくれるのならば、涙を流すことはないと侍は思ったのだった。




おしまい。

74: 2016/07/28(木) 01:20:03.770 ID:tLV+ATLH0.net

75: 2016/07/28(木) 01:20:06.680 ID:fVIq2qRld.net
なんだこれ






なんだこれ

76: 2016/07/28(木) 01:20:48.905 ID:NwkaGboo0.net

感動した

引用元: 侍「化け物だぁ!?」