1: 2015/11/11(水) 01:48:11.98 ID:EFKvRvNm0

† 警 告 †

・『きん○○モザイク』のSSです

・淫夢要素はないです

2: 2015/11/11(水) 01:49:27.96 ID:EFKvRvNm0
キーンコーンカーンコーン(迫真)


陽子「ふー、終わった終わった」

陽子「じゃ、帰ろっか。アリス……っていねえ!」

綾「アリスなら終礼と同時くらいにウチのクラスに入ってきたわよ」

陽子「やれやれ、アリスと来たら。ホントしののこと大好きなんだな」

綾「そうねえ」

陽子「……で、何で綾はここにいるの?」

3: 2015/11/11(水) 01:50:12.59 ID:EFKvRvNm0
綾「な、何でって!べ、別に放課後なんだから私がどこで何してようが勝手でしょ」

陽子「ま、それはそうだけど」

綾「ほ、ほら。皆……待ってるわ。陽子を呼ばないと早く帰れないじゃない」

綾「だから私が仕方なく呼びに来たんだから!!」

陽子「何故に喧嘩口調!?」

カレン「おやおや~、二人は今日も仲良いデスね」

陽子「お、カレン」

綾「な、仲って……私と陽子は」

カレン「アヤヤ――私は応援するデスよ」

陽子「応援?」

4: 2015/11/11(水) 01:50:43.35 ID:EFKvRvNm0
綾「ちょ、ちょっとカレン!それってどういう意味――」


アリス「ヨーコ、まだ教室にいたんだね。カレンとアヤも?」

忍「みんな、何の話をしているんですか?」


陽子「アリス、しの。それがさあ、カレンが」

綾「はい、この話はもうなし!皆揃ったし、早く帰りましょ!」

カレン「あ、今日はパパに頼まれていた用事が……私も急がないと」

忍「そうなんですか?」

アリス「そういえば、私達もおつかい頼まれてたよね」

忍「あっ、そういえばそうでした!」

陽子「んー、まあいいいや。じゃ、帰ろっか」

綾「……そうね」

5: 2015/11/11(水) 01:51:26.36 ID:EFKvRvNm0
~  帰 り 道 ~


陽子「またなー、綾」

綾「ええ、また明日」


綾「……」

綾「……はー」

綾(今日も……素直に話せなかった)

綾(何でもっとこう……変に意識し過ぎず自然にできないのかしら)

綾(それにしても……さっきのカレン)

綾(応援って……何よ?)

綾(も、もしかして……私の気持ちに気づいて……)

綾(私の気持ち?……私の気持ちって!わ、私はそんな……全然ヘンな意味じゃなくて)

綾(ただ……陽子のことが)

6: 2015/11/11(水) 01:52:08.55 ID:EFKvRvNm0
カレン「アーヤヤっ」

ツンツン

綾「ひゃっ!?」

綾「か、カレン?用事があるって先に帰ったんじゃ……」

カレン「用事はあるデス。でもその前に、アヤヤに渡したいものがあって」

綾「渡したいもの?……私に?」

カレン「これ」

綾「え、何……これは?」

8: 2015/11/11(水) 01:52:59.87 ID:EFKvRvNm0
カレン「『真夏の夜の淫夢』のDVD版!パパが極秘ルートで取り寄せてくれマシタ」

綾「真夏の……?えっと、よく知らないんだけど」

カレン「今、ティーンズの間で大人気の作品デス。ホノカも絶賛してたデス!」

綾「へぇ……」


カレン「アヤヤ、ヨーコのことが――……スキなんですよね?」


綾「ふぇっ!?ち、ちが……私は、そ、そういうのじゃ……!」

カレン「ダイジョウブ!」

ポン!

カレン「コレを見たら、きっとアヤヤを勇気付けられるって、私思って」

カレン「だから……持ってきマシタ」

綾「カレン……」

9: 2015/11/11(水) 01:54:10.49 ID:EFKvRvNm0
綾(きっと、私のこと気遣ってくれているのね)

綾「それじゃ、……ありがたく受け取っておくわ」

カレン「ハイ!」


カレン「私のオススメは4章デース!じゃ、また明日学校で~」

綾「ええ。またね、カレン」

10: 2015/11/11(水) 01:55:51.33 ID:EFKvRvNm0
~ 小 路 邸 ~


カリカリ......カリカリ……

綾「よし、今日の勉強は終わりっと」

綾「……チラ」

綾「あんな調子で借りちゃったけど……結局何のDVDなのかしら」

綾「借りたまま放置ってのは悪いわよね。きっと感想とかも聞かれるだろうし」

綾「……寝るにはまだ早いから」

綾「ちょっと観てみよ」


カチッ

シャッ

ヴヴヴヴン

……

……

ヴォー……

11: 2015/11/11(水) 01:56:46.38 ID:EFKvRvNm0




ほ ん へ




12: 2015/11/11(水) 01:57:24.99 ID:EFKvRvNm0
~ 数 日 後 ~


陽子「今日本当に疲れたよー授業。最近進度早くない?」

綾「まあ試験も近いし、しょうがないわ」

陽子「試験か……もうやめたくなるよー勉強」

綾「ダメよ、ちゃんと頑張らなきゃ。私が学習計画立ててあげたんだし」

綾「本番でベストを出せるようにしっかり準備しないと!」

陽子「ふぁい……」

13: 2015/11/11(水) 01:58:31.72 ID:EFKvRvNm0
~ 小 路 邸 前 ~


陽子「そういや綾の家って」

綾「えっと……こっこ↑こ↓」

陽子「うん、知ってるよ?」

ガチャン!ゴン!(迫真)

綾(次は……)

綾「入って、どうぞ」

陽子「おじゃましまーす」

ギィー、ガッタン!(迫真)

14: 2015/11/11(水) 01:59:47.82 ID:EFKvRvNm0
綾「く、悔い改めて!」

陽子「へ?」

綾「あ……、何でもないわ!上がって上がって」

陽子「う、うん」

陽子(何だろう。今日の綾、微妙に演技がかっているというか何というか)


陽子「私一人で綾んち来るのは久しぶりだな」

綾「え、ええ、そうね。今日は家族もいないから、ゆっくりしていって」

ソワソワ

陽子「ん、どしたの~そわそわして。トイレ?」

綾「ち、違うわ。別に緊張とかしてないから」

陽子「緊張?」

綾「ううん、何でもない」

綾「あっ、そうだ(唐突)」

15: 2015/11/11(水) 02:00:22.34 ID:EFKvRvNm0
綾「まずうちね、オーブン、あるんだけど……焼いていかない?」

陽子「オーブンならうちにもあるけど?」

綾「いいから、焼いていって!」

陽子「あっうん、いいけど。……って何焼くんだ?」

綾「ク、……クッキー☆」

陽子「お、いいねクッキー!食べたい食べたい!」

16: 2015/11/11(水) 02:01:35.49 ID:EFKvRvNm0
~ 1919秒後 ~


ブォォォォォ(迫真)

陽子「焼けたかな?」

陽子「おお、いい感じにこんがり焼けてる!」

綾「そうね」

陽子「もう食べていい?」

綾「少し冷ましてからの方が固くなってサクサク感が増すわ」

陽子「いやあ、自分で作っるのも楽しいな」

綾「でしょ。型を使うのもいいけど、自分好みの形にして焼いたりもできるし」

陽子「そうそう、ほら、これ綾!」

綾「え、これ……私?」

17: 2015/11/11(水) 02:02:17.15 ID:EFKvRvNm0
綾「そろそろいいんじゃないかしら?」

陽子「いただき!」

パクリ

陽子「おお、うめえ!(至福の笑み)」

綾「ほんと、上手くできて良かったわ」

綾「じゃあ、陽子はクッキーをお皿に盛って部屋に持って行ってくれる?」

綾「クッキーだけじゃあれだから、飲み物を用意するわ」

陽子「おっけー」

スタスタ

綾「……よしっ」

ゴソゴソ

ジョロロロロロロロロロロ

19: 2015/11/11(水) 02:03:11.16 ID:EFKvRvNm0
綾「……ごくり」

ドキドキ

綾(ここまでは順調だわ。あとは、飲み物の中に例のアレを入れて……陽子を眠らせて……)

綾「ハァ……ハァ……」

綾(だ、大丈夫よ。上手くいくわ)

綾(陽子だって私のこと好きっていってたし!)

綾(大胆な告白は女の子の特権だってカレンも言ってたし……!)

綾(それに、しのとアリスだって。いつも一緒に部屋で寝てるっていうし)

綾(きっとこういうことしているに違いないわ。そうよ、これは至って普通のことなのよ!)


サッー!(迫真)

20: 2015/11/11(水) 02:04:44.39 ID:EFKvRvNm0
綾「おまたせ。ア、アイス……ティーしか、無かったんだけどっ……!」

ガタガタガタガタ

陽子「ちょっ、凄い揺れてるよ!零れる零れる!」

綾「い、いいかしらっ!」

陽子「それどう見ても麦茶だよね!?」


綾(き、緊張する……。ダメよ私。平静を装わなきゃ)

ドキドキドキドキ

陽子「綾、もしかして具合でも悪いの?」

綾「う、ううん!そんなことないわ。さ、頂きましょ」


ずずずっずぞぞぞぞ~(飲茶)


陽子「やっぱりお茶じゃん!おいしいけど」

21: 2015/11/11(水) 02:06:29.96 ID:EFKvRvNm0
綾(やったわ!)

綾(これで、これで、陽子を……)

綾「?……あ、れ?」

クラクラ

陽子「綾、どうした?大丈夫?」

フラフラ

綾(急に……眠気が……)

綾(も……しかして……コップ……取り違え……)

ガクッ

………………
............

23: 2015/11/11(水) 02:10:11.95 ID:EFKvRvNm0
チュパ......チュパ......

綾「んっ……」

パチッ

綾「え、ここ何処……って、陽子!!?」

陽子「ハァ……ハァ……ペロペロっ……」

綾「な、何してるのよ、陽子!?や、やめてえ……あぁ……っ……」

陽子「いいだろ綾!」

クリクリクリ……

24: 2015/11/11(水) 02:11:31.62 ID:EFKvRvNm0
陽子「ほら、綾。気持ちいい?」

綾「う、うん……」

陽子「綾」


陽子「お前のことが好きだったんだよ!(イケボ)」


綾「陽子……」

綾「……私も、陽子のことが好きだったのよ!」


26: 2015/11/11(水) 02:12:58.80 ID:EFKvRvNm0
綾「はっ!?」

ガバッ

綾「え、ここ……私のベッド!?」

陽子「お、目ぇ覚めた?」

綾「よ、よよよ陽子!!?え、何、どうして!?」

陽子「いやあ、綾が急に眠っちゃったもんだから、とりあえず寝かしつけたってわけ」

陽子「でも大丈夫?何か凄いうなされてたけど」

綾「あ、あ……あああっ……」

27: 2015/11/11(水) 02:14:00.50 ID:EFKvRvNm0
陽子「ん、顔赤いよ?熱でも……」


綾「陽子のバカァァァ――――――!!」


陽子「うぉっ、何でー!?」

ポカポカポカポカ(殴打)

28: 2015/11/11(水) 02:14:55.39 ID:EFKvRvNm0
~ 翌 日 ~


陽子「これ、昨日綾と一緒に作ったんだぁ」

忍「美味しそうなクッキーですね」

アリス「食べていいの?」

陽子「勿論」

忍「いただきまーす」

アリス「あむっ」

忍「これはこれは」

アリス「おいしいよー」

陽子「だろー?」

29: 2015/11/11(水) 02:16:10.00 ID:EFKvRvNm0
忍「あれ、この小さなクッキー……もしかしてアリスの顔ですか?」

アリス「え、どれどれ~……え、これ……ただのカケラだよね……」

陽子「いやいや、アリスはこれだよ。こっちがカレンでー」

アリス「あ、これがシノだね」

忍「わあ、よくできてます!」

陽子(いや、それはこけし型なんだが……ま、いっか)

アリス「あれー、ヨーコとアヤのはないの?」

陽子「ああー、それも作ったんだけどさ」

陽子「昨日、二人で食べちゃったや」


..................
............

30: 2015/11/11(水) 02:17:21.79 ID:EFKvRvNm0
綾「カレン、これ……返すわ」

カレン「え、もういいんデスか?」

綾「うん。参考にはなったんだけどね」

カレン「ケド?」

綾「やっぱり、無理やりはよくないって思って」

綾「だから……しばらくは今のままでいいわ」


カレン「本当にそれでいいの?」

31: 2015/11/11(水) 02:18:39.78 ID:EFKvRvNm0
カレン「アヤヤがアクション起こさないと、きっとヨーコはアヤヤの気持ちに気づいてくれないと思いマス」

カレン「ホントのキモチを伝えないままで、後悔しちゃってもいいんデスか?」

綾「確かに私はね、陽子のことがす、す、す、す、……きだけどっ……」

綾「それと同じくらい、カレンやしのやアリスと、五人で一緒に居られる時間が大好きなの」

カレン「アヤヤ……」

綾「私が陽子に告白して……それでどうなるのかは全然分からないけれど」

綾「きっと、それをやってしまったら……私達五人の関係も変わっちゃうと思う」

綾「もしかしたら、壊れちゃうかもしれない」

綾「だから、今は今のままでいい――……って、思い直した」

綾「大丈夫よ。後悔なんてしないから」

32: 2015/11/11(水) 02:20:05.94 ID:EFKvRvNm0
カレン「むぅ~。そうデスか、合点デス。アヤヤは本当にイジラシイ……ケド」

カレン「そんなアヤヤが私スキー」

ぎゅっ

綾「わっ。ちょっと、抱きつかないでよっ!誰かに見られたら……っ」

カレン「こんなの軽いスキンシップじゃないデスかー」

綾「んもう……」

カレン「アヤヤのキモチ、よーくわかりマシタ。私はこれからも二人のこと、ホットな目で見守ってるデス」


カレン「ガンバって」

綾「うん……ありがとナス」


綾「それじゃ、教室に戻りましょうか」

カレン「YES!」

33: 2015/11/11(水) 02:20:49.86 ID:EFKvRvNm0




今は優しい淫夢(ユメ)の中

でも、いつかは伝えたい

この張り裂けそうな胸の内を

本当の気持ちを

たった一人の大好きなひとに――




                                      (おしまい)

34: 2015/11/11(水) 02:21:32.39 ID:EFKvRvNm0
~オチ~


久世橋「九条さん、……何ですか……このDVDは?」

カレン「イヤイヤ、怪しいモノではゴジャイマセヌ!」

久世橋「学校は勉学に励むところです。これは学校に持ってくる必要があるのですか?」

カレン「それは――……HAHAHA」

久世橋「とにかく、これは預かっておきます。放課後、私のところまで取りに来るように」

カレン「ええーっ!」


                              ~オチたな(確信)~

35: 2015/11/11(水) 02:22:37.14 ID:EFKvRvNm0






*このSSはフィクションであり、登場する実在の人物・ホ〇ビ・まんがタイムKMRとは一切関係ありません。






36: 2015/11/11(水) 02:23:25.48 ID:EFKvRvNm0
誰かまともなきんモザSS書いてください!何でもしますから!

37: 2015/11/11(水) 02:32:13.47 ID:H4dWCQCAo
たまげたなあ…

引用元: 猪熊陽子「綾、お前のことが好きだったんだよ!」