1: 2016/08/02(火) 00:45:07.56 ID:SYaBkeAR0
ブロロロロロ…

ボテッ

響「んっ?なんだこれ…?」

?「…」

響「おーい」ツンツン

?「…」

響「魚かな?とりあえず持って帰るぞ」ズルズル

ぷちます!(13) (電撃コミックスEX)

2: 2016/08/02(火) 00:46:20.67 ID:SYaBkeAR0
響「ただいまー」

小鳥「響ちゃんおかえりなさい」

響「ぴよ子!見て見て、でっかい魚拾ったんだぞ!」

小鳥「えっ?」

響「これ食べれる?」ヒョイッ

小鳥「」

3: 2016/08/02(火) 00:46:50.79 ID:SYaBkeAR0
小鳥「響ちゃん、これアザラシじゃない!」

響「ええっ!?これが噂の!」

小鳥「どこから連れてきたの?」

響「落ちてた…」

小鳥「落ちてた!?」

4: 2016/08/02(火) 00:47:31.34 ID:SYaBkeAR0
小鳥「へぇ、ゴマフアザラシの赤ちゃんですって」

響「へー。育て方も載ってる?」

小鳥「いくらインターネットでもそれは」カチカチ

小鳥「あった…アザラシの飼い方…」

響「やったぞ!」

小鳥「イエティの飼い方も載ってるわ…。すごいわね今のネットは」

響「イエティ!?」

5: 2016/08/02(火) 00:47:59.61 ID:SYaBkeAR0
響「ねぇねぇ、ゴマ三郎飼ってもいい?」

小鳥「そ、その名前はどうかしら。私の世代でアザラシと言ったらゴマちゃ…」

響「ぴよ子の世代?」

小鳥「」グサッ

小鳥(自分で言って傷ついた……!)

6: 2016/08/02(火) 00:48:26.76 ID:SYaBkeAR0
小鳥「本当の名前を聞いてみたら?響ちゃんは動物と話せるんだし」

響「自分も試したんだけど…、赤ちゃんだからまだ上手に話せないみたい」

小鳥「そうだったの。でも、私の一存で決める訳にもいかないしなぁ…」

?「キューイ」

響「あっ!」

小鳥「あら、起きたのね」

響「ほら!君もピヨ子にお願いするんだ!」

?「キュー?」ジー

小鳥「」ズキュン

小鳥「そ、そうよね…!こんな可愛い子を放っておく訳には…」

律子「何がです?」

7: 2016/08/02(火) 00:48:54.08 ID:SYaBkeAR0
小鳥「り、律子さん!」

響「おかえりー律子」

律子「ただいま。何の話をしてたんですか?」

響「ねぇ律子。ゴマざぶ…ゴマちゃん飼ってもいいでしょ?」

律子「ゴマちゃん…?」

ゴマちゃん「キューイ」パタパタ

律子「」

小鳥(私も響ちゃん世代…響ちゃん世代…)

8: 2016/08/02(火) 00:49:31.55 ID:SYaBkeAR0
律子「もう、何が何だか…」

小鳥「あはは…」

律子「響、アザラシはペットで飼うような動物じゃないのよ」

響「でも、自分ワニ子も飼ってるから!」フンス

律子「う、う~ん?」

律子「じゃなくて…。社長は出張だし、研修に行ってるプロデューサーも帰ってきたら驚いちゃうじゃない。それに…」

響「まぁまぁ、律子も抱っこしてみてよ」

律子「あっ、ちょっと」

律子(あっ、ふわふわ…)

ゴマちゃん「キュー?」ジー

律子「」ズキュン

律子「し、仕方ないわねぇ。まぁウチも少しは稼いでるから…」

小鳥「!?」

響「やったー!」



響(こうして、自分たちとゴマちゃんの生活が始まったんだ!!)

9: 2016/08/02(火) 00:50:03.85 ID:SYaBkeAR0
春香「おはようございまーす」

ゴマちゃん「キューイ」

春香「ゴマちゃん!今日も可愛いねー♪」ナデナデ

ゴマちゃん「キュー♪」

伊織「あら、おはよう」

春香「おはよう、伊織」

ゴマちゃん「キュー」

伊織「いたいた。ほら、ウチで余った魚持ってきてあげたわよ」

ゴマちゃん「キュー!キュー!」パタパタ

伊織「こ、こらっ。騒がなくてもあげるわよ…にひひっ♪」

10: 2016/08/02(火) 00:50:35.05 ID:SYaBkeAR0
真美「癒し系ですなぁ…」モフモフ

亜美「かわいい系ですなぁ…」モフモフ

ゴマちゃん「キュー」

千早「ゴマちゃん、こっちを見てくれる?」

ゴマちゃん「キュ?」

千早「…」カシャッ

千早「上手に撮れたわ。ありがとう、ゴマちゃん」ニコ

真「千早、ボクにも写真分けて!」ナデナデ

ゴマちゃん「キューイ♪」

美希「あふぅ。ゴマちゃんはミキのまくらなの…」バフッ

ゴマちゃん「キュー!キュー!」ジタバタ

11: 2016/08/02(火) 00:51:02.52 ID:SYaBkeAR0
響「ゴマちゃん!」

ゴマちゃん「キューイ♪」バタバタ

響「あはは!会いたかったぞー」ナデナデ

ゴマちゃん「キュー」

貴音「ふふ。ごま殿は響に懐いているようですね」

貴音「時に響、あざらしは食べられるのでしょうか」ジッ

響「!?」

ゴマちゃん「キュ!?」

貴音「冗談ですよ」

12: 2016/08/02(火) 00:51:42.68 ID:SYaBkeAR0
***

律子「社長、お話って…」

社長「うむ。現在進行中のプロジェクトだが…どうだい?彼に任せてみないか」

ゴマちゃん「キューイ!」

律子「えっ!?ゴ、ゴマちゃんにですか!?」

社長「そうだ。実は彼と会った時……既にティンときていたんだよ」ナデナデ

ゴマちゃん「キュー♪」

社長「と、言っても彼は会話が出来ないからね。律子君、サポートを頼んだよ」

律子「は、はぁ…?」

社長「頼むよ、ゴマちゃんプロデューサー!」

ゴマちゃん「キュー!」

律子(大丈夫かしら、この事務所…)

13: 2016/08/02(火) 00:52:09.93 ID:SYaBkeAR0
律子「…何とかならないでしょうか」

「ウチとしてもありがたいお話ですが、それはちょっと…」

ゴマちゃん「キュー」モソモソ

「!!」

ゴマちゃん「キュ!」

「そ、そうですねぇ。何とかしてみましょうか」ナデナデ

律子「!?」

14: 2016/08/02(火) 00:52:40.53 ID:SYaBkeAR0
「いくら765プロさんでもこの内容じゃあ…」

律子「しかし、ここは絶対に欠かせないんです!」

ゴマちゃん「キューイ」

「!?」

ゴマちゃん「キュー…」ジー

「い、いいですね。この内容でいきますか」ナデナデ

律子「!?」

15: 2016/08/02(火) 00:53:10.00 ID:SYaBkeAR0
黒井「くくく…765プロめ。今度はどんな目に合わせてくれようか」

バターン!

黒井「だ、誰だ!ノックもせんとは!」

ゴマちゃん「キュー!」

黒井「キサマ、765プロの!」

ゴマちゃん「キュー!キュー!」ジタバタ

黒井「こ、こらっ!暴れるんじゃない!」

ゴマちゃん「キュー!」ジタバタ

黒井「わ、分かった!今回は私の負けだ!」

ゴマちゃん「キューイ♪」

黒井「……」

黒井「もしもし、私だ。765プロに…」

16: 2016/08/02(火) 00:53:41.56 ID:SYaBkeAR0
響「ゴマちゃん!君のおかげでアリーナライブが決定したぞ!」

ゴマちゃん「キューイ!」

響「あはは、ゴマちゃんは本当にすごいなぁ!」

ゴマちゃん「キュー♪」

やよい「あの高そうなお魚はどうしたんですか?」

雪歩「961プロから届いたんだって」

17: 2016/08/02(火) 00:54:16.25 ID:SYaBkeAR0
律子「本当、ゴマちゃん様々ね。驚いたわ」

響「でしょでしょっ!飼い主の自分がカンペキだからな!」フンス

あずさ「あらあら、響ちゃんったら。まるでお母さんね~」

響「えへへ~。自分の頑張ってる姿をゴマちゃんにも見てもらうんだ!」

響「よーし、自分頑張るぞ!ライブに向けて集中さー!」

ゴマちゃん「キュー!」

18: 2016/08/02(火) 00:54:49.17 ID:SYaBkeAR0
***

響「ん~…昨日のライブ頑張りすぎちゃった…」

響「でも、事務所に行けばゴマちゃんがいるからね!それだけで十分さー!」

響「ゴマちゃん!会いに来たぞー!」ガチャ

小鳥「あっ、響ちゃん…」

ゴマちゃん「キュー!キュー!」パタパタ

響「どうしたんだ?ゴマちゃんも落ち着きがないし…」

律子「響、実はね…」

19: 2016/08/02(火) 00:55:31.74 ID:SYaBkeAR0
響「えっ…本当の飼い主が見つかった…?」

律子「ええ、張り紙を見つけてね。連絡したら今日引き取りに来るって」

響「い、嫌だ!ゴマちゃんは…自分の…765プロの家族じゃないか!」

ゴマちゃん「キュー」

律子「響…」

小鳥「響ちゃん。気持ちは分かるけど、やっぱり本当の飼い主さんに返してあげましょう」

小鳥「誰だってペットがいなくなれば不安になるもの。響ちゃんなら分かってくれるわよね…?」

響「……」

響「…うん」

ゴマちゃん「キュー…」

20: 2016/08/02(火) 00:55:58.80 ID:SYaBkeAR0
ゴマちゃん「キュー」

響「えへへ。自分、頑張ってトップアイドル目指すからね!」

響「ゴマちゃんとはこれでお別れだけど…、自分のこと、忘れないでいてくれる…?」

ゴマちゃん「キュー!」

響「ゴマちゃん……」

響「ありがとう。きっと、きっとまた会おうね!」

ゴマちゃん「キュー!キュー!」

21: 2016/08/02(火) 00:56:25.23 ID:SYaBkeAR0
***

響「はぁ…ゴマちゃん…」

美希「ミキのまくら…」

律子「ほらほら、今日はプロデューサーが帰ってくるんだから。元気出しなさい」

小鳥「飼い主さんもいつでも遊びに来てって言ってくれてたし、今度みんなで行きましょう?」

貴音「しかし、あの少年…どこか食欲をそそるような」

雪歩「茄子…でしょうか?」

真「ボクも明日行ってこようかな…」

22: 2016/08/02(火) 00:56:51.61 ID:SYaBkeAR0
P「ただいまー」ガチャ

春香「おかえりなさい!プロデューサーさん!」

真美「兄ちゃんだー!」

P「おう、相変わらずだな皆」

響「プロデューサーもね」

P「おっ、響。何だか大人になった感じだけど…」

響「むっ、自分は元から大人っぽいぞ!」プンプン

23: 2016/08/02(火) 00:57:33.88 ID:SYaBkeAR0
亜美「ねぇねぇ兄ちゃん。おみやげはー?」

P「お土産もあるけど、その前に紹介しなくちゃな」

P「実は向こうで知り合ってさ、日本のプロデュース業を学びたいそうだから765プロで預かることになったんだ」

響「ふーん…」

P「目がまん丸でパッチリしてて」

響(えっ)

P「雪国生まれでとっても人懐っこくて」

響(まさか…!)

P「真っ白な毛むくじゃらで、とってもキュートな…」

響「ゴ…ゴマちゃん!」ダッ







P「イエティさんだ!!カモーン!」

イエティ「……」

響「」バフッ



おわり

24: 2016/08/02(火) 01:00:16.62 ID:SYaBkeAR0
アシベが復刊されてたので思いつきで書きました。

ありがとうございました。

25: 2016/08/02(火) 01:06:19.17 ID:+4yIIaibo
おつおつ

引用元: ?「キュー♪」響「ん?」