1: 2014/01/01(水) 15:14:34.62 ID:/Zn5k7LG0
ハルヒ(今日からこの北高に入学する)

ハルヒ(中学時代に見つけられなかった不思議。宇宙人、未来人、異世界人、超能力者・・・)

ハルヒ(そしてアイツ)

ハルヒ(今度こそここで見つけ出してやるわ!)

ハルヒ(その第一歩として自己紹介の挨拶も昨夜考えてきちゃったもんね!)

ハルヒ(新しいクラスでの自己紹介が始まった)

ハルヒ(どいつもこいつも普通の自己紹介ばかり。つまんない)

ハルヒ(あたしはこいつらとは違う。
    『東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。
    この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上 。』
    不思議には不思議で近づくしかないのよ!この自己紹介で!)

ハルヒ(やっと前の奴の番ね、噛まないようにイメトレしとこ)

キョン「名前は○○。○○中出身。流行りのロックに興味はない。この中にダムド、クラッシュ、ピストルズ、
    そしてラモーンズが好きなパンクス野郎がいたら俺のところに来い。以上。」

ハルヒ「」
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3: 2014/01/01(水) 15:19:54.00 ID:/Zn5k7LG0
おしまい

7: 2014/01/01(水) 15:30:21.20 ID:/Zn5k7LG0
先生「はいでは次の人ー」

ハルヒ「えっあっはい!!東中出身、涼宮ハルヒです!よろしくお願いします!」

ハルヒ(どうしよう・・・前の奴と被ったせいで昨夜考えた自己紹介が台無しだわ・・・)

キョン「・・・」

ハルヒ(めっさこっち見てますがな!)

キョン「アンタ・・・」

ハルヒ「な、なによ?」

キョン「クソつまんねぇ自己紹介だな」

ハルヒ(アンタのせいだっつーの!)

8: 2014/01/01(水) 15:31:18.44 ID:/Zn5k7LG0
ハルヒ「あたしだって言いたいことあったのにアンタの意味不明な自己紹介のせいで言えなくなったのよ!」

キョン「知るかブス」

ハルヒ(中二病なのかしら?)

キョン「言いたいことぐらい勝手に言えよ、俺が知るか」

ハルヒ「・・・」

ハルヒ(あたしはこれまで言いたいことは言ってきたし、やりたいようにやってきたつもりだけど、こんなことを言われるのは初めてかもしれない)

ハルヒ(中学の頃に出会ったアイツに、そっくりだわ・・・この男、何なのかしら?)

10: 2014/01/01(水) 15:40:42.47 ID:/Zn5k7LG0
ハルヒ「自己紹介の意味不明な言動・・・不思議よね!!さらなる不思議に近付けるかもしれないわ!!」

・・・

ハルヒ「あれからキョンと一緒に過ごして(つきまとって)気づいたのは、アイツがぱんく・ろっく?が好きってことだけ」

ハルヒ「他は、性格以外は全て並」

ハルヒ「けど、アイツに聴かせてもらったいろんなCDはすごくカッコよかった」

ハルヒ「あれがパンク・ロックなのね」

13: 2014/01/01(水) 15:47:42.82 ID:/Zn5k7LG0
ハルヒ「演奏が特別上手いとかじゃない。ギターが鳴いているギタリストもいれば、ベースの弾けないベーシストだっていたわ」

ハルヒ「なのに、なんだろう、こう・・・揺さぶられるのよね」

ハルヒ「キョンのところ行こ!ぼく、パンクロックがー好きだぁー♪」

15: 2014/01/01(水) 15:55:34.79 ID:/Zn5k7LG0
その後ハルヒとキョンは数人の仲間と出会い、バンド結成に至った

メンバーは

Vo.Gu.ハルヒ
Gu.ユキ
Ba.キョン
Dr.イツキ
バンド名は THE S.O.S
マネージャー兼アルコール兼ニコチン担当のミクルの手腕もあり、瞬く間に有名になっていった

生徒からの評価は最高、先生からの評価は最低といういかにもパンクバンドらしい支持を得ていた

16: 2014/01/01(水) 16:05:57.70 ID:/Zn5k7LG0
~文化祭

イツキ「いよいよ出番ですね」

キョン「イツキ、楽しいのは分かるがせめてドラムは叩けよ?」

ユキ「貴方も大概。ステージの上で飛び跳ねすぎて邪魔。」

ハルヒ「そういうユキこそ叫びすぎなのよ、いつものキャラはなんなのよ」

ミクル「いいから早く演ってきな!」

THE S.O.S「おう!」

メンバーがステージにあがり、観客が叫ぶ

それに応えるようにイツキがカウントをとり、曲が始まる

ハルヒが歌い、キョンが飛び跳ね、ユキが叫ぶ

観客は世の中への不満、理不尽を世界に向けて真っ直ぐに演奏する彼らに魅了される

17: 2014/01/01(水) 16:15:59.81 ID:/Zn5k7LG0
キョン「お前ら良いか!今流行りの音楽は全部クソだ!ロックばっか主張してきやがって、ロールが足りねえんだよロールが!ロックアンドロールだろうが馬鹿野郎!」

キョン「Thank you for RAMONES!」

そうして次の曲が始まる
イツキのデタラメな8ビートにメンバーの音が重なり、世間を音で罵倒する

キョン「ロックンロールってのはな、ファッションじゃねぇんだよ!クラスの冴えない俺みたいな男が、モテる為の最後の悪あがきで親父のテレキャスを握りしめる!そういうことなんだよ!」

キョン「俺がキョン・ラモーンだ!ロックンロール・ハイスクール!」

キョン「お前ら、次の曲行くぞ!合言葉は分かってんだろうな!?」

キョン「Hey Ho Let's Go!!」


おしまい

18: 2014/01/01(水) 16:18:50.11 ID:/Zn5k7LG0
SSは初挑戦でした、恥ずかしい
自分もこんな楽しい青春したかったな、と正月なのに暇だから妄想してました
ブラックメタルやプログレはおろか、パンクロック自体にもあまり明るくない初心者です
あー恥ずかしかった

引用元: キョン「Hey Ho Let's Go!!」