843: 2018/04/12(木) 22:13:56.02 ID:YK0IqRiyo

844: 2018/04/12(木) 22:19:35.54 ID:YK0IqRiyo
まゆP「そりゃそうだろ、挨拶って大事だよ」

まゆP「言ってしまえば、そこから初めますよ―、って合図だもの」

まゆP「合図も無しに何か始めようって、そんな事ないよ?」

まゆP「ストⅡやってて、いきなりリュウが波動拳撃ってきたらどうするよ、ええ?」


武内P「ソニックブームで、対抗します」


まゆP「お前も溜めとるんかーい!」

まゆP「ったく、ホンットお前ってこういう音頭取るの苦手な!」

まゆP「どうせアレだろ?」

まゆP「笑顔です、頑張ってください」ボソボソ

まゆP「ぐらいしか言ってねえんだろ? あっ、見える! 目に浮かぶゥゥゥ!」


武内P「お疲れ様です。乾杯」


まゆP「ちょっとォォォォォ! 完全スルーはやめてくんない!?」

まゆP「しゃあねえなぁ、もう! ホイ、カンパーイ!」

845: 2018/04/12(木) 22:25:49.57 ID:YK0IqRiyo
まゆP「……っかー! 一杯目のビールって、なんでこう美味いのかねぇ」

まゆP「いや、二杯目は二杯目の、三杯目には三杯目の良さがあるんだけどね」

まゆP「疲れた体に染み渡るっつーか、体から疲れが出ていくっつーか」

まゆP「なあ、俺の言ってる事、わかるだろ?」


武内P「染み渡るはわかりますが……」

武内P「疲れが出ていく、というのは……」


まゆP「そんなもん決まってんだろ」

まゆP「ビールを飲むと、大事なPから疲れと一緒に出てくんだよ」

まゆP「俺なんか凄いよ? ジョビジョバ―出るもん、ジョビジョバ―って!」


武内P「……それは、わかります」


まゆP「だろ!? だからね、飲むってのは、仕事の一部なわけ」

まゆP「でないと、疲れが溜まりに溜まってパンクしちまぁ」

846: 2018/04/12(木) 22:31:05.72 ID:YK0IqRiyo
まゆP「お前だってさ、疲れ、溜まってんだろ?」


武内P「いえ、そんな事は――」


まゆP「あー、ストップストップ! そういうの良いから!」

まゆP「お前がさ、プロデューサー業を楽しんでるのは知ってるよ?」

まゆP「だけどさ、あるじゃん? どうしても不満とか出てくるじゃん?」

まゆP「って言うか出ろやァァァァァ!」


武内P「不満……」


まゆP「ほら、あるだろ! そりゃそうだろ、14人も担当してるんだから!」

まゆP「俺なんて、一人だけでギリッギリ、胃がキリっきりしてるんだもの!」


武内P「たこわさは、もう少しワサビが効いていて欲しいですね」


まゆP「そっちの不満は聞いてねえっつーの!」

847: 2018/04/12(木) 22:36:24.22 ID:YK0IqRiyo
武内P「逆にお聞きしますが……」

武内P「佐久間さんに、何か、不満があるのですか?」


まゆP「あん? そんなもん、あるに決まってんだろ」

まゆP「不満っていうか、不安っていうか、今、そこにある恐怖っていうか」


武内P「恐怖、ですか?」


まゆP「恐怖だよ、恐怖」

まゆP「お前だって知ってんだろ? アイツが、俺を慕ってるって事を」

まゆP「知っててトボけてるんなら、お母さん許しませんからね!」

まゆP「アンタをそんなに人の気持ちがわからない子に育てた覚えはありません!」


武内P「二杯目も、ビールで良いですか?」


まゆP「バッキャロウ! ピッチャー直飲みしてやらぁ!」

848: 2018/04/12(木) 22:43:40.38 ID:YK0IqRiyo
まゆP「確かにね、嫌われるよりは、好かれてた方が良いよ」

まゆP「だけどさ、プロデューサーとアイドルだもの」

まゆP「いい歳した野郎と、十六歳のジェェェイケー、だもの」

まゆP「会社的にも、社会的にも完全アウト!」


武内P「セーフ」


まゆP「ヨヨイのヨイ! よーし、次が本番な! 今のは練習!」

まゆP「……じゃねえから!」

まゆP「お前、他人事だと思ってテキトーな事言ってんじゃねえぞ!」

まゆP「それとも何か!? お前、本気でセーフだと思ってんのか?」


武内P「貴方の事は、忘れません」


まゆP「えっ、何? 俺、氏ぬの?」

まゆP「いやいやいやいや、何もしてないからね!? させてないからね!?」

849: 2018/04/12(木) 22:53:38.88 ID:YK0IqRiyo
武内P「本当、ですか?」

武内P「……この時期なのに、このブリ、脂が乗っていますね」


まゆP「ああ、当然だろう……お、確かにこりゃ美味いな」

まゆP「そのために、俺がアイツ一人を担当してるの、わかってんだろ」


武内P「二人三脚で、とても、素晴らしいと思います」


まゆP「ちっげーから! 見てないと、何するかわかんねーんだもん!」

まゆP「ちょっとでも隙を見せたらヤバイ気がするんだよ、アイツ!」

まゆP「あ、カツオはちょっと血生臭いな、好きだけど」

まゆP「でなかったら、もっと担当してるわ!」

まゆP「お前ん所だと、あの子! かな子! かな子くれよ、かな子をよぉ!」


武内P「あげません」


まゆP「チクショウ! こ、この涙は違うからね!」

まゆP「ワサビがツンときただけなんだから! 勘違いしないでよね!」

851: 2018/04/12(木) 22:59:57.26 ID:YK0IqRiyo
まゆP「かな子は良いよなぁ、かな子」

まゆP「かな子が俺の担当だったらあれだよ、もう、大変だからね」

まゆP「毎日がショコラ・ティアラ、エブリデイショコラ・ティアラだから」

まゆP「俺のショコラもティアラしちゃってるからね、マジで」


武内P「三村さんは、渡しません」


まゆP「あらヤダ、何~? 独占欲ってやとぅ~?」

まゆP「なんでぇなんでぇ、お前さん、案外プロジェクトメンバー気に入ってんじゃないの」

まゆP「俺ぁまたてっきり、コミュニケーション不足で問題多発!」

まゆP「あたしぃ、アイドル辞めるぅ! なんて事にまでなってるかと思ってたぜ」


武内P「……乾杯、しましょう」


まゆP「……」

まゆP「え、マジで?」

852: 2018/04/12(木) 23:07:21.16 ID:YK0IqRiyo
  ・  ・  ・

まゆP「っはー、今じゃ元気印で、うるっせー感じのちゃんみおが、ねぇ」


武内P「……あの時は、本当に焦りました」


まゆP「まあでも、しょうがねえって、そういうのは」

まゆP「ホラホラ、飲めって」


武内P「ですが……」


まゆP「あのな、確かにお前にも悪い所があった」

まゆP「そんで、お前だけじゃなく、ちゃんにおにも悪い所があった」

まゆP「だけど、結果的にあの子は戻ってきて、今、輝いてる」

まゆP「それで良いじゃねえか。俺たちは別に、神様なんかじゃあねえんだ」

まゆP「お前も頑張った! ちゃんみおも頑張った! 結果、良かった!」

まゆP「良かったなら良いじゃねえか。そんなもんだよ、そんなもんなんだよ」


武内P「……デザートは、奢るます」


まゆP「ここは奢る位言えねえのか、ったく」

まゆP「シケるのは、その犯罪者見てえなツラだけにしとけってんだ」

853: 2018/04/12(木) 23:15:09.69 ID:YK0IqRiyo
武内P「あの時は……渋谷さんにも、怒られてしまいました」


まゆP「あっ、しぶりん! クローネにも参加してる、あの子だろ?」

まゆP「えっ、何? お前、あんな歳下の子に怒られたの?」

まゆP「ヤダヤダ、恥ずい~! プロデューサー、恥ずい~!」

まゆP「面白そうなネタ持ってんじゃねえの。どんな風に怒られたんだよ?」


武内P「……こう、思い切り睨まれて、怒鳴られました」


まゆP「ふえっ? 睨んで、怒鳴る?」

まゆP「えっ、ちょっと待って。あの子、そんな怒り方するの?」

まゆP「っていうか、お前を睨んで怒鳴るって、どんなメンタルだよ」

まゆP「心臓に毛が生えてるだろ、確実に。もう、モッサァ! って位」


武内P「二度と、彼女を怒らせたくないと、そう、思いました」

武内P「……怖いので」


まゆP「ああいう、一見サバサバしてるタイプってそうだよなぁ」

まゆP「あの子、絶対彼氏とか出来たら束縛するタイプだぜ」

まゆP「もうグルッグル! 魔法陣グルグルって位束縛するね、ありゃ」

855: 2018/04/12(木) 23:29:08.53 ID:YK0IqRiyo
まゆP「ニュージェネレーションズ、結構色々あったんだなぁ」

まゆP「あの子はどうなのよ、モジャモジャちゃん」


武内P「島村さん、ですか?」


まゆP「あー、そうそう! 島村ズッキーニちゃん!」


武内P「島村、卯月さんです」


まゆP「ズッキーニちゃんなんか、見たまんま良い子そうじゃない」

まゆP「ちょっとキャラが薄いかなと思ってたけどさ、ほら、あのLIVE」

まゆP「ステージ衣装も着ずに、学校の制服だったけどさ」

まゆP「あれは本っ当に良かった! 俺、あの学校の制服欲しくなったもの!」


武内P「やめてください」

武内P「まだ、ビールで良いですか?」


まゆP「んー、まだビールで良いな」

まゆP「最近暑くなってきたし、お前の不幸話を聞いてると酒がおいちいの~!」

857: 2018/04/12(木) 23:38:41.25 ID:YK0IqRiyo
まゆP「っかー! しみるしみるぅ! しみてくるぅ!」

まゆP「っていうか、お前がそんなんだと、リーダーの子とか大変だろ」

まゆP「ほら、あの子。が服着て歩いてるっていうか、アレ」

まゆP「ウォーキング着衣! って感じの、妙な工口さがある子」


武内P「チーズもち、美味しいですね」


まゆP「あっ、テメ、この野郎! 全部一人で食うんじゃねえよ!」

まゆP「っていうか、俺が頼んだやつばっか食ってんじゃねえか!」

まゆP「やめ、やめて!? わかった、俺が悪かったから!」

まゆP「美波ちゃん! 新田美波ちゃーん!」


武内P「……彼女には、随分と助けられました」

武内P「心残りは……ラブライカで初めて立つ、大きなステージ」

武内P「その舞台に、彼女を送り出せなかったことです」


まゆP「ああ、そりゃ、完全にお前が悪いな」

まゆP「アイドルっつっても、まだまだペーペーの新人だったんだろ」

まゆP「その限界をこっちで見てやらなくて、なんのためのプロデューサーだっつの」


武内P「……返す言葉もありません」


まゆP「チッ、ほとんど残ってねえじゃねえか。頼み直しだ、頼み直し!」

858: 2018/04/12(木) 23:47:06.44 ID:YK0IqRiyo
武内P「……あの時見せた、彼女の涙」

武内P「それが……はい、忘れられません」


まゆP「別に、無理に忘れる必要なんかねえさ」

まゆP「でけえ図体してんだ、そんな涙なんか、ひょいと乗り越えちまえば良い」

まゆP「あの子も立ち止まってるなら、お前さんが抱えてやれば良い」

まゆP「だけど、あの子はもう乗り越えてんだろ? なら、そこで話はしまいだよ」

まゆP「ま、忘れないってのも、大事だぜ。今後のためにな」


武内P「そう、ですね」

武内P「今では、アナスタシアさんと一緒に、とても、いい笑顔を見せてくれます」


まゆP「あの子ね! めっちゃ髪綺麗な、クローネにも居るあの子な!」

まゆP「ロシアとのハーフだろ? 言葉はまぁ、なんとかするとしてだな」

まゆP「……体臭とか、産毛ザラザラとか、どうなの? 実際」

まゆP「いや、やらしい意味じゃなくてね? 全国の男子、皆気になってると思うわけよ」


武内P「チーズもち、美味しいですね」


まゆP「ちょっとォォォォォ!?」

859: 2018/04/12(木) 23:57:48.60 ID:YK0IqRiyo
武内P「しかし、嬉しい誤算もありました」

武内P「アナスタシアさんと、神崎さんの交流が深まったことです」


まゆP「……クソがっ! また頼み直しじゃねーか!」

まゆP「あー、神崎さんって、あの子だろ? 黒くて白い子」

まゆP「この間、お前とあの子が話してるの見たんだけどさ」

まゆP「キミたち、一体何語で話してたわけ? 全然わかんなかったんだけど」


武内P「神崎さん特有の言い回し、ですね」

武内P「……私も、最初はコミュニケーションを取るのに苦労しました」


まゆP「えっ、何? お前、あの子が言ってる事、理解出来てるの?」

まゆP「それじゃあ、闇に飲まれよ、ってどういう意味だよ」

まゆP「俺ぁてっきり……この世には、目には見えない闇の住人たちがいる」

まゆP「奴らは時として牙を向き、君達を襲ってくる」

まゆP「彼は、そんな奴らから君達を守るため、地獄の底からやってきた、正義の使者」

まゆP「……なのかもしれない」


武内P・まゆP「ぬ~べ~」


武内P・まゆP「……」


武内P・まゆP「はっはっは!」

860: 2018/04/13(金) 00:08:25.97 ID:xG8polhdo
まゆP「……はー! お前、その顔でぬ~べ~は駄目だろ!」

まゆP「どっちかって言うと、お前退治される側だもの、妖怪側だもの」

まゆP「鬼の手って言うか、鬼。プロデュース鬼」

まゆP「その人相の悪さで、怖がられたりもしたんじゃねえの?」


武内P「……」


まゆP「はっはっはー! 何度もチーズもちいかれてたまっかよ!」

まゆP「オラ、どうなんだよ! んんんんん!?」


武内P「……緒方さんには、本当に怖がられていました」


まゆP「あー、わかる。あの子、気弱な感じがすげえもんな」

まゆP「よし、逆に考えよう。怖がられるだけで、良かったと」

まゆP「お前の顔にビビって心臓が止まらなくて良かったと、そう考えるんだ」


武内P「ですが……最近では、見捨てないでください、と」

武内P「……たまに、言われるようになって、ですね」


まゆP「……馬鹿野郎、急にそんな事言うんじゃねえよ」

まゆP「ちょっと、ホント、キュートタイプのそういう話はやめて」

まゆP「何ていうか、心臓に悪いから。心臓がキューっとしちゃうから」

861: 2018/04/13(金) 00:16:02.88 ID:xG8polhdo
まゆP「流れ変えよう、流れ! 俺、ビールじゃなくてウーロンハイね!」

まゆP「ほら、わかってんだろ! かな子だよ、かな子!」

まゆP「かな子の話題すっぞ、かな子くれよ!」


武内P「あげません」

武内P「私は、今日はビールにします」


まゆP「それでよ、かな子に関して、悪い噂を聞いたんだよ」

まゆP「今日は、それを確かめるまで帰さねえからな」

まゆP「朝までコースってったら、お前、そりゃ大変だよ?」

まゆP「あらぬ噂が立つよ? 良いのか? 氏人が出るよ?」


武内P「……氏人?」


まゆP「俺が焦ったまゆに色々されて、社会的に氏ぬってことだよ」

まゆP「って、そんな事ぁどうでも良いんだよ! いや、良くね―けど!」

まゆP「お前、かな子のカ口リー制限して、ダイエットさせてるってマジか!? 頃すぞ!」

862: 2018/04/13(金) 00:24:31.50 ID:xG8polhdo
武内P「あの……何か、問題でも?」


まゆP「問題だらけだよ! 受験生も投げ出すレベルの問題集だよ!」

まゆP「良いか? 俺は、ウチのアイドル達って、痩せすぎだと思ってんだ」

まゆP「そこにドン! かな子ドン! わかる!? わかれよ!」

まゆP「わかんねえんだったら、ここにかな子呼べ、ちょっぱやで」

まゆP「そしたらお前、お前、かな子がここに居たらそんなの……へへっ」


武内P「ゴミのような、笑顔です」


まゆP「確かに、今の俺の笑顔がゴミだったかもしれない」

まゆP「だけどホラ、今、エコって流行ってるから」

まゆP「さっきの俺のゴミの笑顔でも、きっと、何かになるってもんさ」

まゆP「そう、欲望のおもむくままに、エゴだよそれは!」


武内P「……三村さんは、痩せてはいません」

武内P「その、制限をしても……美味しいから大丈夫と、食べてしまうので」


まゆP「な……なら、まあ、良いんだけどよ。良いんだけど……」

まゆP「もおおおォォォォォ! くれよォォォォォ! かな子ォォォォォ!」


武内P「あげません」

863: 2018/04/13(金) 00:35:23.37 ID:L/Skk01x0
なんとなくこれ書いてる人の年齢がわかったw

864: 2018/04/13(金) 00:35:28.27 ID:xG8polhdo
武内P「緒方さん、三村さん、そして、双葉さん」

武内P「彼女たちは、大事なキャンディアイランドのメンバーです」


まゆP「……お前って、結構独占欲強めだよな」

まゆP「双葉って、あの合法口リの子だろ。いや、十七歳だから非合法だけども」

まゆP「あの子を最初に見た時、俺ぁ思ったね」

まゆP「あの野郎、一つ上のステージに行きやがった、って」


武内P「双葉さんにも、本当に助けられています」


まゆP「はい、スルーいただきましたー!」

まゆP「いやま、話には聞いてたんだけどな」

まゆP「普段やる気ねえ癖しやがって、やる時ぁやる子だ、ってよ」

まゆP「で、どうなの実際?」


武内P「そうですね……概ね、その通りです」


まゆP「お前は口リコン、と」


武内P「違います」

865: 2018/04/13(金) 00:43:39.60 ID:xG8polhdo
武内P「私には、そういった特殊な嗜好はありません」


まゆP「はいはい、わーったわーった。ちょっとからかっただけだよ」

まゆP「本当にそうだとしたら、もっと口リでポップなメンバー揃えてるだろうしな」

まゆP「口リコンだったら、神スイングの子も、メンバーに入れてねえだろ」


武内P「完全に別人です」

武内P「諸星きらりさんです」


まゆP「そうそう、ぼっしぃ、な」


武内P「待ってください! その呼び方は、あまりにも!」


まゆP「はーい、良い子の皆ー。絶対にググっちゃ駄目だぞー」

まゆP「ググったらハピハピしちゃうからね」

まゆP「にょわー、というか、にゅわーって生えちゃうからね」


武内P「諸星さんは、とても、素晴らしいアイドルです」

武内P「身長が高い事を気にしておられるようですが、そこも、魅力だと思います」


まゆP「そうだな! でっかい事は、良い事だ!」


武内P「やめましょう。この流れは、本当にいけません」

866: 2018/04/13(金) 00:52:36.10 ID:xG8polhdo
まゆP「まあ、でもな。お前への口リコン疑惑って、マジであるぞ」


武内P「……えっ!?」


まゆP「ほら、とときら学園」

まゆP「あの放送をみた時さ、ぶっちゃけ色々考えたもん」

まゆP「お前の連絡先を消すか、インタビューの時どう答えようか」

まゆP「考えたのが、いつかやると思ってましたが、顔が怖くて何も言えませんでした、な」


武内P「あれは……番組のディレクターが!」


まゆP「ディレクターも、プロデューサーに言われてやったんだと思います」

まゆP「きっと、顔が怖くて何も言えなかったんだと思います」

まゆP「カリスマJCのスモック姿ハァハァ、って言ってましたー!」


武内P「……城ヶ崎さんにも、最初は精神的な負担をかけてしまいました」


まゆ「……あー、なんかスイッチ入っちゃった?」

867: 2018/04/13(金) 01:00:54.23 ID:xG8polhdo
武内P「彼女――城ヶ崎莉嘉さんは、姉の城ヶ崎美嘉さんへの憧れが強いので」


まゆP「あー、姉ちゃんがすげえアイドルだと、そりゃ憧れるわな」

まゆP「でもまぁ、姉妹での曲とかも出してるしよ」

まゆP「結果的には、とときら学園もいい仕事だったんじゃねえの」


武内P「そう、ですね」

武内P「他のメンバーとの交流の中で、彼女も、答えを出してくれました」

武内P「凸レーションの方達には、教わる事も多いです」


まゆP「っと、それはちょっと置いておいてだな」

まゆP「お前、城ヶ崎美嘉と、どんな関係なの?」


武内P「担当しているアイドルの、姉の、アイドルの方ですね」


まゆP「いやいやいやいや! なんか、微妙に親しげじゃん!?」

まゆP「俺としてはさ、そういうの気になるっつーか!」

まゆP「ぶっちゃけどうなのよ! ギャルだよ、ギャル!」

まゆP「ここだけの話さ、カリとかスマっちゃったりしてんじゃないの!?」


武内P「ご飯物でも、頼みましょうか」


まゆP「あ、レタスチャーハンにしようぜ」

まゆP「ベジタブルが足りてねえのよ、ベジタボゥーが」

868: 2018/04/13(金) 01:13:51.89 ID:xG8polhdo
まゆP「ってオイィィィ! 誤魔化せると思ってんのか、ああん!?」

まゆP「どうなんだよ、ええ!? プロデューサーさんよぉ!?」

まゆP「アイドルにぃ、グイグイこられたらぁ、どうしたら良いんですかねぇ!?」


武内P「彼女は……そうですね」

武内P「赤城さんとも、親しくしていただいています」


まゆP「その時、プロデューサーに電流走る」

まゆP「ざわ・・・ざわ・・・」

まゆP「スルーっ・・・! 圧倒的スルーっ・・・!」

まゆP「こんなに悩んでるのにっ・・・!! スルーしやがるっ・・・!!」

まゆP「俺、テンパイ」


武内P「言うと、思っていました」

武内P「彼女の明るさには、救われますよ」


まゆP「バカ野郎、お前。俺の甘えっぷりは凄いよ、カレーの王子様甘口くらい」

まゆP「明るさで救われたはずなのに、暗い所にぶちこまれちゃうから」

まゆP「金曜日のカレーの日に、甘口でお願いします、って言って馬鹿にされちゃうから」

869: 2018/04/13(金) 01:27:28.08 ID:xG8polhdo
武内P「……監獄、ですか」

武内P「ん、このレタスチャーハン、中々」


まゆP「お、マジだ。なんでぇ、飲み屋のチャーハンも悪くねえじゃねえか」

まゆP「まあ、俺くらいのプロデューサーになれば監獄でも余裕だけどね」

まゆP「あんまりにも余裕で、ギターかき鳴らしちゃうから」

まゆP「エビバーデレッツロック! エビバーデレッツロック!」


武内P「監獄ロック、ですか」


まゆP「ちょっと、時代を先取りしすぎたかな?」


武内P「……マーティ?」


まゆP「ドク! 1985年に帰らなきゃ!」


武内P「……担当している方たちに、通じますかね」


まゆP「バック・トゥ・ザ・フューチャーはわかるだろ」

まゆP「……えっ? ちょっと待って、わからないの!?」

まゆP「ニュージェネレーションギャップ感じちゃうの!? これで!?」

870: 2018/04/13(金) 01:37:24.23 ID:xG8polhdo
武内P「……ロックは、良いですよね」


まゆP「待って! ねえ、待って! 今の駄目!?」


武内P「ただ……多田さんと、木村さんの、ロックに関しての会話」

武内P「あれは……もう、本当に」


まゆP「……あー、その話聞いたことあるわ」

まゆP「俺、その場に居て手元にリモコンがあったらチャンネル変えてるもの」

まゆP「もしも、あれが自分だったらと思うと……あ、氏にたい」

まゆP「他人事なのに、なんかこう、なんか……あ、だめ、氏にたい」


武内P「ですが、木村さんとの交流は、多田さんにとっていい経験になると思います」


まゆP「うん、ちょっと待って。今、メンタル復帰させるから。イメトレで」

まゆP「ええっ!? かな子、どうして俺の家に!?」


武内P「無駄なトレーニングは、やめましょう」


まゆP「早く逃げるんだ! まゆに気づかれたらやばい!」


武内P「何のトレーニングですか?」

871: 2018/04/13(金) 01:45:23.51 ID:xG8polhdo
まゆP「……ふぅ、良かった」

まゆP「まゆに気づかれて、監禁される俺は居ないんだ」

まゆP「危うくイメトレでこれからの人生に絶望する所だったぜ」


武内P「イメージで、ですか」


まゆP「そうは言うけど、イメージの力って凄いぜ」

まゆP「ほら、程よく酔いが回ってきたから、見えるだろ?」

まゆP「この俺の隣に座る、アイドルの姿が――」


ボワァァ…


武内P「! さく」


まゆP「ストォォォップ! 答えは言わないで! 300円あげるからァァァ!」

まゆP「見えるから、隣は見ないようにしてるのォォォ!」

まゆP「同席してないのに、エア同席してるのォォォォォ!!」


武内P「……頑張って、ください」

872: 2018/04/13(金) 01:56:28.77 ID:xG8polhdo
武内P「そ、そうですね! イメージは、大切ですね!」

武内P「前川さんも、ネコキャラと、イメージを大切にされていますし!」


…フッ


武内P「……消えた」


まゆP「いや、居る。居るっていうか、俺、何かされてる」

まゆP「待って待って、ちょっと待って?」

まゆP「なんか、右手の小指が微塵も動かせないんだけど」

まゆP「糸でグルグル巻にされて、チクワみたいになってる気がするんだけど」

まゆP「どうしたら良いと思う? ねえ、ちょっと」


武内P「前川さんがカフェを選挙した時は、焦りました……」

武内P「ですが、よくよく考えてみれば、ウチのプロダクションでは、大した事ではないですね」


まゆP「オイ、何で横向いて喋ってるんだよ、なあオイ」

まゆP「目を見て話そうぜ。照れんなよ、シャイボーイかよ」

まゆP「俺はホラ、アレだから。寝違えて、横向けないだけだから」

874: 2018/04/13(金) 02:09:52.33 ID:xG8polhdo
武内P「それでは、そろそろお開きにしましょうか」


まゆP「そうしたいのは山々なんだが、もう右手の指の自由が無いんだ」

まゆP「他の指は巻き込まれないようにって抵抗したら、ホラ、見ろよ」


武内P「親指と小指だけ立てる……アロハ、ですか」


まゆP「アロハって、色んな意味があるって知ってるか?」

まゆP「知られてるのは、こんにちはー、だけだったりするんだけどな」

まゆP「例えば、ありがとう。こんな俺を助けてくれて、マジアロハ」


武内P「割り勘のお金は、ここに置いておきます」

武内P「お先に失礼します、アロハ」


まゆP「待ってェェェェェ!! 置いてかないでェェェェェ!」

まゆP「さようならの意味もあるけれども! ちょっ、えっ、ホントに行っちゃうの!?」

まゆP「俺たち親友じゃん! 仲良しじゃん! ねっ、ねっ!?」


武内P「アロハには……アイラブユー、の意味もあるそうですよ」


まゆP「いらねえ情報を与えるんじゃねえェェェェェ!!」

875: 2018/04/13(金) 02:22:30.78 ID:xG8polhdo
  ・  ・  ・

まゆP「……クソッ! なんて薄情な野郎だ、ったくよぉ!」

まゆP「走ったら追いつくか? なんかもう右手が動かねえけど」

まゆP「っていうか、結局デザートを奢ってねえじゃねえか!」

まゆP「あの野郎、今度あったらパフェをしこたま奢らせてやる!」


武内P「――しこたまは、勘弁してください」


まゆP「……ほー、戻ってくるたぁ、いい度胸じゃねえか」

まゆP「はーっはっは! 誰が勘弁してやるかよ! 馬鹿がぁ!」

まゆP「これから二軒目で、さらにその後――」


まゆP「――……って、オイ、なんか、後ろに見覚えがある方達がいらっしゃるんだけど?」


武内P「店を出た所を……見つかってしまいました」


まゆP「あー、でも、俺の勘違いかな、うん、そうに違いない」

まゆP「だってさ、こんな所にアイドルが居るわけないもの。有り得ないもの」

まゆP「ただの居酒屋だよ? 無い無い……それじゃ! そういう事で!」


ガシッ!


武内P「アロハには、ようこそ、という意味もあります」

まゆP「……挨拶、苦手じゃなかったっけか?」

武内P「笑顔です」

まゆP「……へっ」


まゆP「もうイヤアアアァァァァァ!!」



おわり

引用元: 武内P「クローネの皆さんに挨拶を」