927: 2018/04/16(月) 16:12:11.21 ID:UPydNCuto

928: 2018/04/16(月) 16:14:26.75 ID:UPydNCuto
美嘉「へっ?」

武内P「……」

美嘉「何故? いや、何故って、それは……」

武内P「……」

美嘉「何故って……どうして、って意味だよね?」

武内P「はい」

美嘉「オッケー★ わかったわかった」

美嘉「どうして?」

武内P「……」


武内P「えっ?」

929: 2018/04/16(月) 16:16:49.33 ID:UPydNCuto
武内P「あの……城ヶ崎さん?」

美嘉「あー、わかるわかる。アタシだってわかるよ?」

武内P「……」

美嘉「でもさ、ホラ、ね? あるじゃん? 流れっていうの?」

武内P「……」

美嘉「急だったからさ、アタシだって驚くじゃん?」

美嘉「驚いたら、聞くじゃん? わかるっしょ?」

美嘉「どうして?」

武内P「……」


武内P「いえ、あの」

930: 2018/04/16(月) 16:19:29.74 ID:UPydNCuto
武内P「少し、気になったものですから」

美嘉「あー、そういう感じかー、なるほどねー」

美嘉「あるよね、そういう時って」

武内P「……」

美嘉「当たり前のコトがさ、妙に気になる時って」

美嘉「アタシもチョーわかる★ あるもん、そういうコト」

美嘉「あるよねー、あるある」

武内P「……」


武内P「あの……ですから」

931: 2018/04/16(月) 16:23:15.70 ID:UPydNCuto
武内P「城ヶ崎さん?」

美嘉「えっ、何? どうしたの?」

美嘉「何か質問でもあるの? 珍しいじゃん」

美嘉「オッケー★ カリスマJKアイドル、城ヶ崎美嘉が何でも答えるよ★」

武内P「はあ……ありがとう、ございます」

美嘉「良いって良いって★ それで、何ー?」

武内P「何故、いつも来られるのですか?」

美嘉「えっ? それ、さっき話したじゃん」

武内P「……」


武内P「待ってください! いえ、確かに話しはしましたが!」

932: 2018/04/16(月) 16:27:30.44 ID:UPydNCuto
美嘉「だよねー。もう、シッカリしてよ」

美嘉「そんなんじゃ、色々と困るっしょ」

美嘉「まあ、それだけアタシのコトを気にしてたって意味だよね」

美嘉「そういうコトならまー、悪い気はしないかな★」

武内P「はい。ですから、あの……」

美嘉「でもさ? アタシはアイドルで、アンタはプロデューサーっしょ?」

美嘉「あんまりさ、意識するのって良くないと思う」

美嘉「あ、あくまでも、一般的にだけど! 一般的な話ね!」

武内P「……」


武内P「……はあ」

933: 2018/04/16(月) 16:31:28.27 ID:UPydNCuto
美嘉「で、でもまぁ……ほら、アタシだってJKなワケだし?」

美嘉「そういうのに興味が無いって言ったらウソになるケド……」

美嘉「ってもー! アンタ、何言わせんの!」

バシッ!

武内P「痛っ」

美嘉「ホント、ちゃんと立場とか考えなよー?」

美嘉「シンデレラプロジェクトとか、思春期真っ盛りだらけじゃん?」

美嘉「アンタがしっかりしないとダメなんだからね★」

武内P「……」


武内P「はい、それは……わかっています」

934: 2018/04/16(月) 16:34:17.58 ID:UPydNCuto
武内P「ですから、そのですね」

美嘉「あっ、何か、気になるコトでもあったりする?」

美嘉「はー、しょうがないなー」

美嘉「良いよ、アタシで良ければ聞いてあげるからさ★」

武内P「聞いて欲しいというか……聞かせて欲しいのですが」

美嘉「聞かせて欲しい?」

美嘉「何々? なんか、皆に言いにくいコトでもあるの?」

美嘉「それをアタシが、皆に言って聞かせて欲しい、ってコト?」

武内P「……」


武内P「違います」

935: 2018/04/16(月) 16:38:40.89 ID:UPydNCuto
美嘉「えー、じゃあなんだろ?」

美嘉「わっかんないなぁ、聞かせて欲しい……んー?」

武内P「……それでは、率直に」

美嘉「あー、待って、ストップ」

美嘉「アタシさ、アイドルなワケじゃん? ね? わかる?」

美嘉「だからさ、自分で答えを見つけなきゃ、って思うんだ★」

美嘉「こういうのって、アタシ的には重要なんだよね」

武内P「……」


武内P「……はあ」

936: 2018/04/16(月) 16:44:07.40 ID:UPydNCuto
美嘉「ところでさ、この前チョーオシャレなカフェ見つけたんだ★」

武内P「!? 待ってください!」

美嘉「えっ、何!? 急に大きな声だして、どうしたの?」

美嘉「あっ、わかった★」

武内P「……わかって、いただけましたか」

美嘉「アンタ、そのカフェのコト気になるんでしょー?」

美嘉「しょーがないなぁ。昼にでも、一緒する?」

武内P「……わかって、いただけていませんね」

美嘉「今からは無理っしょ。だって、アンタまだ仕事中だし」

武内P「……」


武内P「はい。仕事中です」

937: 2018/04/16(月) 16:50:10.83 ID:UPydNCuto
武内P「なので、ですね……」

美嘉「まー、アタシから見ても、アンタって頑張ってると思うよ」

美嘉「この前のフェスも、チョー盛り上がってたし★」

武内P「……はい、ありがとう、ございます」

美嘉「だからさ、頑張った自分へのご褒美に、カフェに行く★」

美嘉「そういう息抜きって、大事だと思うワケ。わかる?」

美嘉「昼休みまで頑張る、そして、昼休みになったらカフェに」

美嘉「オッケー?★」

武内P「……」


武内P「ストップ! あの、話が違ってきています!」

938: 2018/04/16(月) 16:59:01.81 ID:UPydNCuto
美嘉「えっ? 違う話をするってコト? まあ、イイケドさ」

美嘉「ねね、今日のアタシ、いい匂いしない?」

美嘉「川島さんに教えて貰ったやつなんだケドさ、どう?」

美嘉「ちょっと大人な、アダルトなカンジでさ、アタシ的にはアリかなって」

武内P「……良い、匂いです」

美嘉「あっ、やっぱり?★ だよねー! そう言うと思った★」

美嘉「でも、今の言い方ってなーんかやらしくない?」

美嘉「やらしいって言うか、なーんか工口い!」

美嘉「工口いのはダメでしょ。アタシだって、その、困るし?」

武内P「……」


武内P「……すみません」

939: 2018/04/16(月) 17:08:27.74 ID:UPydNCuto
美嘉「もー、シッカリしてって言ったばっかじゃん」

美嘉「だけどまー、アタシが魅力的すぎるのも悪かったかな★」

美嘉「へへへ、アンタを魅了する程の魅力とか、ヤバいよねぇ」

美嘉「これなら、誰だってメロメロにしちゃうんじゃない? マジで★」

武内P「……そう、ですね」

美嘉「それじゃあ、魅了されたアンタに命令しちゃおうかな★」

美嘉「昼休みになったら、アタシとカフェに行くこと!」

美嘉「それまではさ、我慢して仕事頑張りなー」

武内P「……」


武内P「何故、いつも来られるのですか?」

940: 2018/04/16(月) 17:16:14.19 ID:UPydNCuto
美嘉「もー、何? そんなに気になるワケ?」

美嘉「アンタってさ、意外とそういう細かい所を気にするよね」

美嘉「マメっていうか、何ていうか……まっ、悪くはないと思うケド」

武内P「何故、いつも来られるのですか?」

美嘉「はいはーい、その話はもうしたっしょ? だから終わり」

美嘉「あんまりしつこいとさ、アタシも怒るよー? マジで、ホントマジで」

美嘉「アンタも、アタシを困らせたくないよね? ね?」

武内P「何故、いつも来らr」


美嘉「みりあちゃ――ん! みりあちゃああ――んっ!」


武内P「!?」

941: 2018/04/16(月) 17:20:55.50 ID:UPydNCuto
武内P「城ヶ崎さん!? あの、城ヶ崎さん!?」


美嘉「あああみりあちゃああ――んっ! みりあちゃ――んっ!」

美嘉「辛い辛い辛――いっ! お姉ちゃん辛いよ――っ!」

美嘉「みりあちゃ――ん! みりあちゃああ――んっ!」


ガチャッ!


みりあ「美嘉ちゃん!」


美嘉「早く! 早――くっ! 辛い辛いなの――っ!」

美嘉「みりあちゃ――ん! みりあちゃああ――んっ!」


武内P「一体、城ヶ崎さんに何が……!?」

942: 2018/04/16(月) 17:27:32.66 ID:UPydNCuto
みりあ「大丈夫、美嘉ちゃん!」


美嘉「ダメ――っ! アタシもうダメ――っ!」

美嘉「早く早く! お願いみりあちゃああ――んっ!」


武内P「あの取り乱し方は、一体……!?」


莉嘉「Pくん! お姉ちゃんに、何したの!?」


武内P「じょ、城ヶ崎さん……こ、これは……!」

武内P「何故、いつも来られるのかと聞いたら、あの様に取り乱して……」


莉嘉「そんなの、Pくんが気になってるからに決まってるじゃん!」


武内P「っ!?」


みりあ「そうだよね、美嘉ちゃん!」


美嘉「いひいい――っ!? 辛い辛――いっ!」

美嘉「だから早く! 早くみりあちゃああ――んっ!」

943: 2018/04/16(月) 17:33:55.01 ID:UPydNCuto
武内P「彼女が、私を……? いえ、そんなはずは!」

莉嘉「あるから、お姉ちゃんが辛い思いをしたんだよ!」

莉嘉「Pくん、デリカシーなさすぎ!」

武内P「す……すみません」


みりあ「謝ってくれてるよ、美嘉ちゃん!」


美嘉「それは聞こえてるから――っ! 辛いよ――っ!」

美嘉「お姉ちゃん辛いよ――! みりあちゃ――んっ!」


武内P「しかし、あの様子は……?」

莉嘉「お姉ちゃん、頑張ってPくんをカフェに誘おうとしてたでしょ」

莉嘉「それなのに、何故ここに来るかなんて聞かれてさ……」

莉嘉「辛さが、限界を突破しちゃったんだよ!」


みりあ「だよね、美嘉ちゃん!」


美嘉「もうやめてええ――っ! どんどん辛くなるうう――っ!」

美嘉「解説とかほんとマジきっついから――っ! みりあちゃああ――んっ!」

944: 2018/04/16(月) 17:45:40.37 ID:UPydNCuto
莉嘉「辛い時って、誰かに甘えたくなっちゃうでしょ」

莉嘉「お姉ちゃんにとって、それがみりあちゃんなの」

莉嘉「ぎゅっとされると、落ち着くみたいなの」

武内P「……私が、彼女をそこまで追い詰めてしまったのですね」


みりあ「ねえねえ、そうなの美嘉ちゃん?」


美嘉「だ、だから早くぎゅっと! みりあちゃん……みりあちゃん!?」

美嘉「お姉ちゃん辛い辛い――っ! 早く、早――くっ!」


武内P「あの……何故、ぎゅっとしてあげないのですか?」


みりあ「あのね、みりあ思ったの」

みりあ「甘やかしてばっかりじゃ、良くないって」

みりあ「特に厳しくすることが、自立を促すって」

みりあ「今はね、美嘉ちゃんを甘やかすんじゃなくて、見守る時だと思ったの」


美嘉「うぐうう――っ!?」


莉嘉「お姉ちゃん! アイドルが、グウの音を出しちゃダメだよ!」

武内P「……」

945: 2018/04/16(月) 17:54:25.22 ID:UPydNCuto
莉嘉「お姉ちゃん、頑張って!」

みりあ「ファイト、美嘉ちゃん!」


美嘉「みりあちゃん……! 莉嘉、みりあちゃん……!」


武内P「……赤城さんの名前は二回言うのですね」

莉嘉「お姉ちゃんは、カリスマなんだから! 負けちゃダメだよ!」

みりあ「ちゃんと見守ってるよ、美嘉ちゃん! がんばれー!」


美嘉「……オッケー★」

美嘉「アタシは、カリスマJKアイドル、城ヶ崎美嘉だもんね★」シャキーン!


莉嘉「イエーイ☆ お姉ちゃんが、自分で立ち直った!」

みりあ「やったね莉嘉ちゃん!」

パンッ!


武内P「……」

946: 2018/04/16(月) 18:01:08.36 ID:UPydNCuto
  ・  ・  ・

美嘉「ゴメンゴメン★ ちょっと取り乱しちゃって★」

武内P「……いえ、一人で立ち直れたようで、本当に良かったです」

美嘉「これも、あの二人のおかげ……ホント、感謝してもしきれないよ」

武内P「城ヶ崎さん……」

美嘉「でもまあ、一緒にカフェに行く約束も取り付けたし、結果オーライでしょ★」

美嘉「楽しみにしててよねー★ ほんと、イイカンジなんだから★」ニコッ

武内P「……良い、笑顔です」

美嘉「へへへっ」ニコニコ

武内P「それで、あの……」

美嘉「んー? 何ー? あっ、カフェの場所? すぐ近くだよー★」


武内P「気になってる……というのは、その」


美嘉「……」


美嘉「みりあちゃ――ん! みりあちゃああ――んっ!」



おわり

947: 2018/04/16(月) 18:57:43.65 ID:WDCv2GVt0
おつー 美嘉ねぇ 病んでいなければ…

引用元: 武内P「クローネの皆さんに挨拶を」