1: 2010/06/27(日) 01:27:55.09 ID:QX4xAfGN0
梓「一年二組中野梓です。昆虫系女子です」

律「昆虫系女子…?肉食系とかそういうの?」

唯「きっと虫が好きなんだよー」

律「いやそんなストレートな」

澪「(カチカチ)今ググってみた。異性へのアプローチは積極的だけど、
  見た目がとっつきにくくて相手にされない、って意味らしい」

唯「さすが澪ちゃん!だてにパソコンばっかりしてるわけじゃないね!!」

紬「家でも毎日画面相手に笑顔の練習してるのよね♪」

澪「」

梓「へぇ、そんな意味だったんですね、知りませんでした」

律「えっ」

梓「いや、私虫が好きだからウケるかと思って言ってみただけです」

律「唯のであってた」
けいおん!!コンパクト・コレクションBlu-ray

2: 2010/06/27(日) 01:29:34.60 ID:QX4xAfGN0
唯「じゃあじゃあ、どんな虫飼ってるの?」

梓「基本的に甲虫、今のメインはクワガタですね。多足類もキライじゃないです」

梓「でも一番好きなのは―」

澪「え、えっと!中野さんは、何のパートをやってるんだ?」

梓「パート?何のですか?」

澪「そりゃ楽器だけど…」

梓「えっ…なんでそんな事聞くんですか」

澪「えっ」

梓「えっ」

3: 2010/06/27(日) 01:34:15.57 ID:QX4xAfGN0
梓「一応親から無理やり教えられたので、ギター出来ます」

律「ってことは唯と一緒だな!」

唯「とりあえず、何か弾いてみてー?」

梓「好きで弾いてるわけじゃないんであんまり上手くないんですけど…」

唯「大丈夫、私が教えてあげるからっ!」

梓「えっ別にいいです」

唯「」

~演奏中~

唯律澪紬(ほんとにあんまり上手くない…)

5: 2010/06/27(日) 01:38:34.47 ID:QX4xAfGN0
梓「こんなんじゃダメですー!!」

律「突然キレた!?」

梓「いえ、なんとなく。とりあえずティーセット全部捨てましょう。あの棚に菌糸ビン置きたいです」

紬「」

梓「みなさんやる気がなさ過ぎです!こんなんじゃ私の夢の昆虫ジャズバーには程遠いです!」

律「何その夢」

梓「そんなんで私が店を開けると思ってるんですか!?私の役に立とうという気はないんですか!?」

律「何を言っているのかわからない…」

澪「ていうかなんでここに入ろうと思ったんだ…」

梓「ユルそうだったから?」

6: 2010/06/27(日) 01:47:52.95 ID:QX4xAfGN0
紬「とにかく考え直して梓ちゃん!ティータイムがなくなったら私の存在意義が!」

梓「心底どうでもいいです」

唯「ムギちゃんは確かにどうでもいいけどティータイムがなくなったら困るよぉ…」

澪「ムギはどうでもいいけどそれが本来の部活だろ!ここで一旦気持ちを…」

紬「」

律「お前ら酷いな…」

唯「そうだ!梓ちゃんの夢を昆虫ジャズバーから昆虫ジャズ喫茶に変更したらいいんだよ!」

律「その発想はなかったわ」

梓「人の将来の夢に干渉しないでください」

紬「そ、そうよ!それがいいわ!将来の夢を喫茶店にしたらここで予行演習が出来るでしょ!
  だからお願い!お金ならいくらでも出すから!!」

梓「そこまで言うなら…」

紬「ありがとうございます…ありがとうございますっ…!」ポロポロ

唯「よかったねムギちゃん!私もムギちゃんがティータイムを続けてくれて嬉しいよー♪」

澪「まぁ、練習もちゃんとするなら…」

律「軽音部って怖い」

8: 2010/06/27(日) 01:53:37.50 ID:QX4xAfGN0
唯「それにしてもさ、もったいないよぉー梓ちゃん」

梓「何がですか?」

唯「その髪型っ!せっかくの綺麗な黒髪なのにセットもしないでボサボサ、顔も見えないし
  これじゃあほんとに昆虫系だよぉ」

律「えっそんな見た目だったの?」

唯「ちょっと髪触らせてー?」

梓「チッ…別に構いませんよ」

唯「」

※いつものあずにゃんになりました

唯「///」ジュン

9: 2010/06/27(日) 02:01:08.04 ID:QX4xAfGN0
さわ子「ネコミミとか似合いそうよね」

梓「誰?」

さわ子「わたしです」

律「誰ですか」

さわ子「というわけで、新入部員の梓ちゃんにプレゼントです!」

つ[ネコミミ]

唯「つ、つけて!!つけてぇ!見たい見たい見たい!!」

梓「嫌ですよ気持ち悪い」

唯「」

律「まぁ…当たり前の反応だよなぁ」

梓「虫の足とかないんですか?」

さわ子「あるわよ」

律「虫ならいいんかい!あるんかい!」

紬(りっちゃん突っ込み楽しそう…)

11: 2010/06/27(日) 02:08:09.69 ID:QX4xAfGN0
ゴソゴソ

さわ「足をつけてみました」

梓「ど、どうですか///」テレテレ

律(誰が得するんだこれ…ていうかこれ、見た目がなんか、アレに…)

さわ(つけといてなんだけど、これはないわ)

唯「梓ちゃん可愛いよ!何つけてもかわいい!!」

律紬さわ「えっ」

13: 2010/06/27(日) 02:16:41.37 ID:QX4xAfGN0
唯「梓ちゃん、ゴk、ゴ、ゴ、ゴマダラカミキリみたい!」

梓「そんな///照れます///」

律「今ゴkって言ったよね」

紬「アンテナは反応するけど素直に喜べない」

唯「鳴いてみて!鳴いて早く!!!鳴いて!!早く!」

梓「…ギッ、ギィィィ////」

唯「可愛いいいいい!可愛い可愛い可愛い可愛いっ!」

唯「あだ名は、あずにゃんで決定だね!!」

梓「えっなんd」

唯「あずにゃんだね!」

梓「あn」

唯「あずにゃんだね!」


律「唯が壊れた」

唯「あずにゃんだね!」

14: 2010/06/27(日) 02:20:48.79 ID:QX4xAfGN0
律「歓迎会をしよう!」

唯「りっちゃーん、ほら、ディスクだよー楽しいよー…とって、こいっふっ!!」ギュワー

律「あんな遠くに飛ばされてとれるかっ!!」

唯「りっちゃんの駄犬!」

律「ブチ頃すぞヒューマン」

紬「とってきたー♪」

唯律「」

やいのやいの

梓「…あ、アリの巣発見。アリさんがんばれー」

15: 2010/06/27(日) 02:23:08.83 ID:QX4xAfGN0
澪「…」もくもく

梓「…」ジーッ

澪「(梓がこっち見てる…)…何?」

梓「あ…いえ、別に澪先輩ってぼっちなのかなとか思ってませんよ?」

澪「」

澪「わ、私だって別に好きでぼっちしてるわけじゃないし!!」

梓(ほんとにぼっちだったんだ…)

澪「弱みさえ握られてなければあのとき…」ブツブツ

21: 2010/06/27(日) 03:04:15.95 ID:QX4xAfGN0

梓「…まぁそんなことはどうでもいいんですが先輩」

梓「タカラダニ、って知ってます?」

梓「もうそろそろ出てきてもおかしくない頃、ですよね」

梓「あれは小学校の夏休みだった…」

澪「ダニってだけで聞く気しないからやめてお願い」

梓「そうですか?赤い無精ひげのポパイとか個人的にかなり笑えるエピソードなんですけど」

澪「で、それがどうしたの?(聞きたくないけど)」

梓「いえね、要するにアレって、木にもわりといるんですよね…」

梓「つまり、澪先輩の服の背中」

梓「赤くなってないかな、って」

澪「」


律「…お、すっかり澪と打ち解けたんだな!」

唯「澪ちゃんずるいー!」

23: 2010/06/27(日) 03:13:36.74 ID:QX4xAfGN0
梓「そろそろ私も皆さんと親睦を深めたいと思います。私の夢のために」

梓「というわけで工口DVD見ましょう!」

唯律澪紬「」

澪「おおおおお前ここ軽音部だぞ///」

梓「ここいつもお茶か缶蹴りしかしてないじゃないですか。虫の世話してる私のほうが有意義です」

律「缶蹴りはやったことないけどな」

梓「それに、私たちの年頃ってそういうの気になるお年頃じゃないですか。
  それなのに先輩たちは浮いた話の一つも無い。経験なしなんでしょ?」

梓「ぶっちゃけ気持ち悪い。あ、私は昆虫系だから仕方ないということでノーカン」

唯律澪紬「」

律(ていうか梓昆虫系じゃなくね?)

24: 2010/06/27(日) 03:18:38.95 ID:QX4xAfGN0
紬「で、でもりっちゃんと澪ちゃんは女同士の経験ならあるわ!!」

律澪(えっなんで知ってんの)

唯(私もあずにゃんとちゅっちゅしたいよぉ///)

梓「それこそありえない。不快です。氏にます。そんな何も生み出さない組み合わせ、
  生物として終わってます」

唯律澪紬「」

梓「そんなことはどうでもいいんです!」バン!

梓「早く!早くっ見ましょう!!」ハァハァ

紬「クソッこんな場所にいられるか俺は(ry」ドアガチャバタン


ウイーン

26: 2010/06/27(日) 03:31:02.07 ID:QX4xAfGN0


キチ…ギチ…   ブゥーン…
    カサカサ…カサカサ…

梓「ハァハァハァハァ」

律「…おい」

梓「ハァハァ…ンッ…ンッ!…なんですか」

律「虫の交〇詰め合わせじゃねーかっ!!」

梓「当たり前で、ハァッ…しょう…ンッ」スリスリ

律「今までの私たち全否定のくだり完全にいらないよね」

28: 2010/06/27(日) 03:39:19.95 ID:QX4xAfGN0
梓「もう、仕方ないですね」

梓「理解力のない先輩のためにオススメのシーンに飛ばすんで」

律「いや、もういいから」

唯「私は…オn、虫をもうちょっと見たいかなあ」

梓「お、唯先輩はなかなか見所がありますね」

唯(初めて唯先輩って言われた///)ポタポタ

梓「いいでしょう、今日家に来て下さい。徹夜で教育してあげますよ」

唯「はぁぁぁぁぁぁん///」プシャァァァァ

紬「百合の香りが私を呼んだ」

唯「あずにゃん!いっぱいオXXーしようね!あずにゃーん!!」ドロドロ

梓「あ、触らないで」

唯紬「」

32: 2010/06/27(日) 03:50:53.26 ID:QX4xAfGN0
よくじつ!

律「おっ、唯ー。遅刻じゃん、どしたー?」

唯「実はね、来る途中ね、ハエの…こ、交〇///見ちゃって…」

唯「それでね、その場でね、私///」

紬「唯ちゃん…うぅっ」

律「唯が洗脳された」

35: 2010/06/27(日) 04:00:22.42 ID:QX4xAfGN0
律「うわ、なんか水路でいっぱい虫が氏んでる」

澪「ひぃ、唐突に怖いこと言うな!!」

唯「澪ちゃんいたんだ」

澪「」

梓「これは…ヨコバイですね。この辺は稲が多いからそれにわいたんでしょう」

唯「氏体可愛いよぅ///」

梓「えっ…ところで、ヨコバイって、てんとう虫に似てませんか?」

紬「マルウンカのほうじゃなくて?」

梓「ムギ先輩詳しいですね。でもこのツマグロオオヨコバイが、です。」

唯「言われてみれば…てんとう虫にエクステつけたように見えなくも無いよ」

梓「さすが唯先輩。エクステは無いと思いますけど」

律「で、その二つが似てることがどうだってんだ?」

梓「ここからは昔話になるんですけど…」

澪「え、それ私が聞いても大丈夫な話?」

37: 2010/06/27(日) 04:06:46.31 ID:QX4xAfGN0
梓「私、ツマグロオオヨコバイ、その時はウンカって認識してたんですけど」

梓「ヨコバイとてんとう虫は仲間だと思ってたんですよね」

梓「丸い体に葉っぱをかぶせて、何かに擬態しているって」

梓「だから、捕まえたんです。背中の葉っぱ、とってみたくて」

梓「ぶっちゃけ、その時点で胴体見てるはずなんですけどね、なんででしょうね?」

梓「器用に、真ん中から持ってですね、外に、ぐっ、って」

梓「ええ、引き裂いちゃいました」

梓「汁っぽかったです」


律「うわぁぁ…」ゾワワー

紬「子供って、残酷よね…」

澪「」

唯「ヨ、ヨコバイさん///」クチュクチュ

40: 2010/06/27(日) 04:14:33.73 ID:QX4xAfGN0
律「突然ですが第一回、合宿は海と山どっちがいいか会議ー」

唯「いえー」パチパチ

梓「まず第一に、海という選択肢があること自体おかしいんじゃないですか?」

梓「山で虫を取らないで何が軽音部ですか!!」

律「いや、軽音部は虫取りしないから。あーでもそれもそれでいいなぁ」

唯「でも海で泳ぎたいよぉー。新しい水着も買うんだぁ」

梓「まじめに考えてくださいっ!!」バン!

唯「ま、まじめなのに(あずにゃんに威嚇されちゃった///)」

梓「大体、泳ぐなら川でもなんでも勝手に行けばいいじゃないですか!
  海で虫が採れますか!?それぐらいのことわかってくださいよ!!大体…」


梓「わかりましたか?海なんて行く必要ないんです!もう皆さんの答えは決まってますね?」

律「では採決をとりまーす。海がいい人ー…
 …多数決の結果、海ということになりました!」パチパチ

梓「」

紬「だ、大丈夫よ梓ちゃん!山も、山もあるから!!」

唯「元気が無いあずにゃん見てるとおなかが切なくなるよぉ///」ジュン

45: 2010/06/27(日) 04:21:36.52 ID:QX4xAfGN0
かいもの!

唯「この水着、虫の絵が描いてあるよぅ///」

律「なぜ赤くなる。梓は…服買うんだ?」

梓「当然です。せっかくだから本格的な装備を用意しないと」

梓「みなさんも長袖の服に動きやすい長ズボン、丈夫な靴を用意したほうがいいです」

律「私ら行くこと前提かいっ!…まぁ行くけど」

梓「網も後で買いに行きましょう!!だからさっさと水着買っちゃってくださいよ?」

紬「私、虫取りってしたことないから楽しみー♪」

梓「ムギ先輩その意気です!!」

律(あーでも、梓楽しそうだなー。いい合宿になるかも)


唯「あ、澪ちゃんから着信だー。…切っとこ」

澪「誰も電話にでんわ」

46: 2010/06/27(日) 04:27:51.37 ID:QX4xAfGN0
憂「梓ちゃん、軽音部の皆さんと合宿行くんでしょ?」

梓「うん、虫捕りするんだぁ」

憂「そうなんだ、楽しそうだね!」

憂「ところで、部活でのお姉ちゃんってどんな感じ?」

梓「唯先輩は…ちょっとアレかな。クワガタの世話は手伝ってくれないし、
  理不尽なあだ名つけるし、オXXーばっかりしてるし」

梓「正直私の中で株価が暴落中。距離置きたい」

47: 2010/06/27(日) 04:31:18.32 ID:QX4xAfGN0
憂「あはは…散々だね。でもお姉ちゃんって暖かくて気持ちいいよー」

梓「うん、ほんと気持ち悪いよね。憂はよく妹やってるよ」

憂「妹だからね!じゃあ他の先輩はどう?…律さんとか」

梓「律先輩は…悪くない、かな。虫捕り一緒に行ったり出来そう」

梓「ムギ先輩はいいね。お嬢様っぽいけど虫の面倒しっかり見てくれそうだし、
  何よりお金持ちなのがいい」

憂「へぇー。梓ちゃんなら澪さんがいいって言うと思ってたよ」

梓「澪…先輩?澪先輩…澪先輩……」

憂「ほら、ぼっちの人だよ」

梓「あー…ぼっちの人は虫が苦手だからなあ…あれでよく軽音やってこれたなって」

憂「そっかぁ。だからぼっちなんじゃないかな?」

律(どうしよう…私の評価は素直に嬉しいけど、この空気は入り込めない)

律(ていうか今更だけど虫と軽音は何の関係もないだろ)

49: 2010/06/27(日) 04:40:29.70 ID:QX4xAfGN0
唯「合宿かぁ…ひと夏の過ちを犯したい、」スリスリ

唯「どうしたらこの好きな気持ちを伝えられるんだろう…」クチュクチュ

唯「やっぱり、昆虫的で、積極的なアタックだよね!」

唯「さっきまで交〇してたこの子たちみたいな」モグモグ

唯「海…海かぁ。水辺で昆虫らしいこと、って何が出来るのかな」グチョグチョ

唯「あっ…///ちょっとお散歩中断。ハァハァハァ…ふぅ」ガサガサ

唯「どうしようかなあ…ん?あれは…!」

唯「 こ れ だ 」

唯「きれい…!」

51: 2010/06/27(日) 04:50:07.81 ID:QX4xAfGN0
がっしゅく!

律「海だー!!」

梓「はぁ…そうですね」

律「テンション低っ!?」

律「よーし、唯遊ぶぞー!!」

紬「ちなみに私の私有地でーす」

唯「あずにゃん!!私と海でトンボのように交〇しよう!!」キリッ

梓「頭おかしいんじゃないですか?」

唯「」

52: 2010/06/27(日) 04:52:04.56 ID:QX4xAfGN0

澪「まずは練習だろ!」

唯律「ぶーぶー」

律「じゃあ多数決な!海で遊びたい人ー!はいっ!」

唯「はいっ!!」

紬「私も遊びたいでーす♪」

律「練習したい人ー!」

澪「ハイ!」

唯「3対0で海で遊ぶに決定しました!!」

澪「あ、時間差でそういうことするんだ」

唯「ってあれー?あずにゃんは?」

澪「…フォローないんだ」

54: 2010/06/27(日) 04:52:59.20 ID:QX4xAfGN0
山中!

梓「この木にも塗っておこうっと」ペタペタ

55: 2010/06/27(日) 04:55:15.96 ID:QX4xAfGN0
唯「あ、あずにゃんだ!おーーい!!」ブンブン

律「あーずさー、どこいってたんだよー!」

唯「あーずにゃん♪」ギュッ

梓「うざっ」

唯「」

梓「山のほうに行ってました。いくつか目ぼしい木に仕掛けをしたので、夜また見に行きます」

梓「この山は…クヌギが多くていいですね。気持ちが昂ぶります!」

律「おぉー、今夜は虫捕りかぁ。中学んときに聡に付き合って以来だなあ」

紬「私軽音部で虫捕り行くのが夢だったのー♪」

唯「こ、交〇!交〇は見れるかな!?」フンスフンス

梓「唯先輩はなんかキモイので来ないでください」

唯「あずにゃんの照れ屋さーん!」

梓「…チッ」

57: 2010/06/27(日) 04:59:13.78 ID:QX4xAfGN0
梓「あ…ぼっ…澪?先輩、こんなところにいたんですか」

澪「なんで名前呼ぶとき語尾上げたの?」

梓「澪先輩…せっかく皆さん楽しんでるのに澪先輩みたいな人がいると空気が悪くなります。
  だから澪先輩も楽しみましょうよ!」

澪「いいんだ…水着シャツの下に着込んできたのに混ざるに混ざれなくなった私なんてほっとけば」

梓「まぁ、澪先輩の事情はどうでもいいんですけど、フジツボの話、しってます?」

澪「ん…わかんない」

梓「聞いてみただけです」

澪「何故聞いた」

61: 2010/06/27(日) 05:01:34.59 ID:QX4xAfGN0
梓「ところで澪先輩、突然ですけど私、水生生物はあまり好きではないんです」

澪「でもタガメとかゲンゴロウとかは昆虫じゃないか」

梓「あ、それはそうなんですけど…そうじゃなくって」

梓「そこに放置してある澪先輩のシャツ」

梓「たぶん、いますね」

澪「えっ…お、オカルトな話じゃない?」

梓「違います違います。シャツ取ってみてください」

澪「なんか嫌だな…」ソローリ

梓「いや、私ね、彼らは昆虫ではないんですけど」

梓「好きな虫に似てるって言うか、私、その辺おおらかなんですよね」

梓「…だから、好きなんですよ」

澪「…えいっ」バッ

カサカサカサカサカサ  カサカサカサカサカサ
       カサカサカサカサカサ

梓「フナムシ」

澪「」ポロッ※シャツに残ってました

62: 2010/06/27(日) 05:04:03.85 ID:QX4xAfGN0
律「夏の夜といったら?」

紬「肝試しー!!」

唯「というわけで、くじ引きを終わらせました!」

梓「そんな!虫捕りするって言ったじゃないですかっ!」プンプン

唯(怒ったあずにゃんもハサミムシみたいで可愛いよぉ///)ジュン

律「そだった、スマン!じゃあペアはそのまま、肝試しを兼ねて虫捕りにしよう!」

律「じゃあ各自着替えてもう一回ここに集合な!」

63: 2010/06/27(日) 05:06:01.24 ID:QX4xAfGN0
律「では、改めて組み合わせを発表する!」

律・唯・紬

梓・澪

紬「わぁ、展開が読めるわー♪」

唯「いいなー澪ちゃん、あずにゃんと一緒なんだぁ…」

澪「私も展開が読めるから唯と代わってもいいよ」

唯「やったあ!澪ちゃんそこそこ好きー!」

澪「えっ」

梓「私は唯先輩とは嫌です、なんか二人きりになりたくない」

唯「」

律「まぁそうだわな…じゃあ、最初の組み合わせで決定なー!」

※律・唯・紬は省略されました…全て読むにはry

64: 2010/06/27(日) 05:07:53.32 ID:QX4xAfGN0
梓「澪先輩…私のこと、嫌いなんですか?」

澪「私が梓に言いたいんだけど、その言葉」

澪「梓は私が虫嫌いなの、知ってるだろ?
  なのに私に対して害虫トークの大安売り。嫌がらせとしか思えない」

梓「すいません、まさか先輩にそんな思いをさせてるなんて気づかなくて…嘘だけど」

澪「」

梓「でも、私は虫が好きなんです。だから親しい人にそれを嫌われているのは悲しいです」

梓「だから、少しでも身近に感じてほしい…あ、ここだ」

ガサガサ …チッ、ハズレカヨ

梓「…そういう思いがあったんです。でも押し付けるつもり…」

カチッカチッ ジュワー ヨシ、デテキタ

梓「は、ないですから、嫌だというなら一切辞めます」

澪「梓…」

梓「澪先輩…」

澪「とりあえず虫捕りしながら大事な話するのやめてくれないか?」

梓「なかなかの収穫です」

65: 2010/06/27(日) 05:09:41.09 ID:QX4xAfGN0
梓(でも、やっぱり澪先輩にも虫を好きになってほしい)

梓(ここは荒療治で、虫が怖くない、って教えなきゃ)

梓「さーて次の仕掛けは…と。…あ」

澪「な、なぁ…けっこう深くまで来てないか?帰れるのか?」

梓「澪先輩!見てくださいっ!!」

澪「え、何を…って、うわあああああ!!」

66: 2010/06/27(日) 05:11:15.37 ID:QX4xAfGN0

梓「スズメバチです!」

澪「に、逃げよう梓!危ないよ!刺されたら氏んじゃうんだぞ!!」

梓「大丈夫です!ハチは夜目が利かないから…ほら!」ガシッ

澪「」

梓「ほら、先輩!怖くない!怖くないですよ!!ほら!!」ズイズイ

澪「いやぁぁぁぁ!!暴れてる!暴れてるからあああああ!!!!」バシッ

梓「あっ!」パッ

……

梓「澪先輩がスズメバチに刺されて入院した」

梓「虫を嫌っていなければこんなことにならなかったのに…」

81: 2010/06/27(日) 10:01:47.80 ID:QX4xAfGN0
梓「今日は朝から晩まで先輩たちと山篭りだった…」

梓「もちろん露出の少ない重装備。なのに、なぜ」

紬「梓ちゃん真っ黒!」

律「ていうか赤いな。どんだけ肌弱いんだよ」

梓「うう…」ヒリヒリ

唯(あずにゃんは夜行性、と…)

82: 2010/06/27(日) 10:04:45.07 ID:QX4xAfGN0
律「花火だー!!」

唯「だー!」

紬「まだまだあるわよ♪」

律「私大量のウ○コ花火をいっせいにつけるのが夢だったのー♪」

唯「あはは!りっちゃん、ムギちゃんのまねー?」

紬「」イラッ

律「しゃらんらー♪」ジュッ

ウゾゾゾゾゾゾゾゾゾ

律「あははははは!!すげぇー!」

唯「地味だけどキモーイ!!」

83: 2010/06/27(日) 10:08:39.83 ID:QX4xAfGN0
パチパチ

梓「…そういえば、この辺にはあまりいませんけど」

梓「みなさん、家庭で花火やるときは絶対やったと思うんですよ」

唯「えっ、なになにー?」

梓「…ダンゴムシ」

律「あー、やったわー。あと、ナメクジとかにも」

唯「焼かれるダンゴムシさんの気持ちってどんなんだろうね///」ドキドキ

紬(やったことないから話に混ざれなくて寂しい…)

84: 2010/06/27(日) 10:12:57.96 ID:QX4xAfGN0
梓「……何やってんだろ。誰かが怖がるのを期待して…」

梓「澪先輩は、…もう、いないのにね…くっ」

紬「線香花火みたいな人だったわ…」

律「氏んでないからね。あと梓が原因だからね」

唯「あずにゃん…寂しいんだね、私が、私がその寂しさを埋めてあげる」

唯「だから…一緒に気持ちよくなろうね!」ガバッ

梓「唯先輩が氏ねばよかったのに」バシッ

唯「」

律「氏んでないからね!澪は氏んでないから!!」

紬「…唯ちゃんファイト」

85: 2010/06/27(日) 10:20:44.36 ID:QX4xAfGN0

梓「あっ」

律「梓どしたー?」

梓「せっかくこんな山奥まで来てるんだからアレをしないと」

梓「ムギ先輩、金持ちなんだからでっかい白い布とライトぐらいありますよね?」

紬「あるけど?」

梓「仕掛け作りましょう」


87: 2010/06/27(日) 10:25:24.22 ID:QX4xAfGN0
紬「ライトトラップね!ちなみに、この巨大な機材は全部私が一人で準備しました♪」

律「おお…物凄い勢いでガとかが集まってきてる」

梓「いっぺんこれやってみたかったんですよね!」

唯「みんな行くよー!!」ダッ

律「えっ」

唯「わああああああ」タタタタタ

唯「すっすごいよ!!私、虫と同化してる///」

律「ていうかなんで唯全裸なの」

唯「目に!!口の中にぃっ!わ、わたしっ、虫にOされてる!!」

律「どうしよう、なんか変な人がホワイトスクリーンのまえで
  土と虫まみれになりながらオXXーしてる怖い」

梓「あ、カブトムシですよ律先輩!」

律「梓のスルースキルすげえ。…でも私もとりあえず捕っとこ」

紬「唯ちゃん、体洗うまで戻ってこないでね」

唯「あおおおおおおお////」ビクンビクン

89: 2010/06/27(日) 10:39:26.02 ID:QX4xAfGN0
唯「私は今ね、さっきのトラップで捕まえた虫を見ながら、虫の勉強をしてたの」

梓「へぇ」

唯「やっぱり私って要領悪いから、こういうことでしか虫のことを覚えられないし…」

梓「この人はただの異常性愛オXXーキ○ガイだと思ってけど…意外だ」

唯「そういうのはモノローグにしてくれないかな」

唯「で、虫の動きを真似てみたり、よく観察してみたりして、虫の気持ちになってたの」

梓(この人はこの人なりに虫を愛そうとしていたのかも知れない…)

梓「へえ…!唯先輩ちょっと見直しました」

唯「あ、あずにゃんありがとー!あずにゃんに会えてよかったよー!!」バッドサッ

90: 2010/06/27(日) 10:47:40.63 ID:QX4xAfGN0
梓「もう、特別ですよ?…ところで、その虫たちはどこに?」

唯「え?えっとねー…見てたら途中で交〇始めちゃって、ムラムラきて」

梓「あれ…」

唯「…食べちゃった!私も交〇してるような気分になってさっきまでオXXーしてたんだぁ!」

梓「結局オXXーしてるし!見直した私が馬鹿だった!!」

93: 2010/06/27(日) 10:58:03.87 ID:QX4xAfGN0
唯「…あのさ、あずにゃん」ギュッ

梓「は、はい」

唯「これはつまり…OK、ってことでいいんだよね…?」ハァ…ハァ…

梓「」ゾクッ

唯「…最高の遺伝子残そうねっ!!」ガバッ

梓「うわああああ放せえええええええええ」ジタバタ

唯「ひひひ…あずにゃんあずにゃん♪捕食したいよあずにゃん♪」プチプチ

梓「このっ…やめっ…誰かあああ!!」ググググ…ガスッ

紬「●REC」

梓「!…っこの糞沢庵!!!見てないで助けろ!!」ジタバタ

唯「はぁーはぁーはぁーああああずにゃんの外羽根はがしちゃったぁ」ビリビリ

梓「いやあああああああああああ!!!!」

……

96: 2010/06/27(日) 11:07:37.63 ID:QX4xAfGN0
……

梓「ちょうどいいところにギターがあって助かった」

紬「チッ」

唯「あずにゃんしどい…」ドクドク

梓「氏ねばよかったのに」ペッ

唯「なんでそんなこと言うの…?私あずにゃんのこと愛してるんだよ?」ウルウル

梓「せめてノーマルな愛なら良かったんだけど…」

唯「愛にノーマルもアブノーマルもないよ!二人はお互い虫のように愛し合うだけ!!」

梓「ていうか今のは立派な強姦だから。愛はないから」

唯「そっか、そうだよね…ごめんねあずにゃん」

梓「謝ったって許す気はないです。今後私に近寄らないで」

97: 2010/06/27(日) 11:16:48.54 ID:QX4xAfGN0
唯「でも…あずにゃんも悪いんだよ?」

梓「は?」

唯「真っ黒になったあずにゃんが…ゴキブリみたいに可愛いから!」

梓「」

紬(ああ…終わった)

唯「あ、あずにゃん?」

梓「て、照れます///」カァァァ

紬「えっ」

梓「しししかたないですね///ゴキブリ可愛いですもんね////」

梓「でも、あんまりそういう大胆な事は言わないでください///…恥ずかしい///」

唯「あずにゃん…ありがとう…ぅわああぁぁん!!」

梓「ゴキブリ…エヘヘ///」テレテレ

紬「ないわー」

98: 2010/06/27(日) 11:30:09.52 ID:QX4xAfGN0



憂「あ、梓ちゃーん!!」パタパタ

憂「うわぁ、すっごい焼けたねぇ」

梓「うん…唯先輩にゴキブリみたいって言われちゃった///」

憂「そうなんだぁ、良かったね!」

憂「合宿どうだった?」

梓「うん、楽しかった!収穫もあったしね」

梓「一本の木からコクワ6匹とか初めて!あとライトトラップもしちゃった!それから…」

憂「そっかぁ、梓ちゃんが楽しんでくれて私も嬉しいよ!」

100: 2010/06/27(日) 11:36:46.96 ID:QX4xAfGN0
憂「ところで梓ちゃん、軽音部の皆さんと合宿してみて、何か印象とか変わった?」

梓「そーだなー、澪先輩は…あ、今入院してるんだけど、仲良くなれたような気がする」

憂「うんうん」

梓「ムギ先輩はぶっちゃけ見損なった…あの人お金ぐらいしか存在価値ないよ」

憂「それでそれで?」

梓「律先輩はやっぱり思ってた通りの人だった!一緒にカブト育てるんだぁ♪」

憂「へぇー。やっぱりそういう場だと新しい発見もあるんだね!…で、お姉ちゃんは?」

梓「…唯先輩は、想像以上だった」

101: 2010/06/27(日) 11:45:53.24 ID:QX4xAfGN0
憂「えー、気になる!聞かせて聞かせて!」

梓「いや、そんないい話じゃないことを感じ取ってほしいんだけど」

梓「あの人は…好きとか嫌いとか以前に、虫に対して歪んだ性欲しか感じてない…」

梓「交〇中の虫を食べてそれをネタにオXXーしてたのは正直ドン引きした」

梓「というかその後襲われた」

憂「そうなんだ、良かったね梓ちゃん!!」

梓「…憂、冗談でも怒るよ?」

憂「何が?」ニコニコ

梓「ごめん、そういう子だったね…」

梓「まぁ、そういうことがあったんだよ。まだ興味が虫だけだからいいものの…」

憂(言えない…お姉ちゃんがカタツムリを大事なところに入れてオXXーして焼いて食べたなんて言えない…)

憂「でも…お姉ちゃんあったかかったでしょ?」

梓「抱きしめられたら怖気がするようになった。ぶっちゃけ怖い」

憂「そっかぁー、残念」

梓「…なんか憂って私のこと馬鹿にしてたりする?」

112: 2010/06/27(日) 13:05:00.51 ID:QX4xAfGN0
唯「あずにゃーん!新入部員だよ!!」

梓「こんな時期にですか!?ていうか夏休みまだ終わってないんですけど」

唯「いいから早く来て!早く早く!!」グイグイ

梓「ちょっ…引っ張らないでください!」

唯「あっごめん」パッ

梓「あっ…?唯先輩にしてはえらく聞き分けがいいですね」

唯「だってあずにゃん逃げるために前足切り離しちゃいそうだもん」

梓「は…?」



ドアガチャ

澪「…グスッ」

唯「新入部員の…あちゃー、名前まだ聞いてなかったや、えへへー」

梓「」

唯「すごいよこの子!ベースが得意なんだって!!しかも美人さんだよ!!」

梓(前から思ってたけど、この人本気で澪先輩のこと嫌いなんだろうなぁ)

115: 2010/06/27(日) 13:18:15.50 ID:QX4xAfGN0

澪「うわーん梓ー!!」

梓「よしよし」ナデナデ

唯「もー、冗談だったのに澪ちゃんったらぁ!」

梓「かなり気合入った、たちの悪い冗談ですね。もしかして昔はいじめっ子だったんですか?」

ドアガチャ

律「おーす。澪来てるかー?って、なんで泣いてるんだよ…」

117: 2010/06/27(日) 13:23:55.57 ID:QX4xAfGN0
律「しっかし、合宿終わったら一気に部室が賑やかになったよなぁ」

梓「ホクホクです♪」

紬「でも、なんというか…野性的な、においになってきたわね」

梓「ですね。あとハエ対策もしなくちゃです」

梓「あ、ゼリーも足りないですね、それに霧吹き増やしましょう」

梓「ケージも大型の用意したほうがかさばらなくていいかも…それから…」

律「あー待て待て、気持ちはわかるが、まずは澪の快気祝いだろ?」

梓「そうでした、澪先輩。言うのが遅れてしまってすいません。退院おめでとうございます!」

澪「うん、ありがとう」

唯「澪ちゃんって、またハチに刺されたら氏ぬの?」

澪「えっ…なんでそんな事聞くんだ…」

唯「別にぃー。ところでさ、今度一緒に山に行こうね!…二人きりで」

澪「えっ怖い」

紬「…とにかく、澪ちゃん元気になって良かったわ♪じゃあ、さっそくお茶にしましょうか」

120: 2010/06/27(日) 13:32:51.94 ID:QX4xAfGN0
カチャカチャ

紬(…ハエうざっ)

梓「はぁ…このハエに囲まれると安心します…」

澪「で、でも、ぅわっ、食べ物とかにたかってくるんじゃないのか?」ビクビク

梓「いえ、これは腐った木なんかに集まるやつですから大丈夫です」

プーン…ポチャッ

澪「」

梓「まぁ…普通に止まること、飲み物に突入することはありますけど」

126: 2010/06/27(日) 13:42:24.96 ID:QX4xAfGN0
唯「あずにゃんあずにゃん!このハエ、潰すと腐葉土みたいな臭いがするよ!」

梓「そうですね、今言ったような生活ですから。ていうか食事中にそんなことしないで」

ワイワイ

律「…ふふ」

律(最初はどうなるかと思ったけど、今じゃすっかり梓も軽音部の一員、って感じだな)

唯「あ、アソコに塗ってみよう///」クパァ

澪「」

紬「唯ちゃん…///」

梓「話聞けよ」

律(代わりに一人、残念なことになってるんだけどな…)

128: 2010/06/27(日) 13:54:40.52 ID:QX4xAfGN0
律「っと、もうこんな時間か。今日は解散すっか」

澪「あ、あの…久しぶりに全員そろったから、練習したい…」

律「え、何の?」

澪「演奏に決まってるだろ!!」ゴツン

律「いちち…じょーだんじょーだん!すっかり元気になったみたいだな、澪!」

紬「なんだか久しぶりに楽器を触る気がするわ…」

律「ていうかまともに触ったの新歓が最後だからな…」

唯「あんまり久しぶりすぎてどれが私の楽器か忘れちゃったよぉ」

律「ギターだろっ」

唯「えへへ、そだった♪久しぶりだねー、ギ、ギ…なんだっけ」

律(唯は完全に音楽から興味を失ったようだ)

唯「…ギチュウ?」

律「ボールでまとめて狩るの楽しいよな!ってギー太だギー太!」

紬(りっちゃんがノリツッコミまでするようになってる…!)

133: 2010/06/27(日) 14:04:56.56 ID:QX4xAfGN0
律「んじゃ、やるかー」

梓「…あ、そうだ!」

律「どしたー梓?」

梓「こうなるだろうって思って、ちょっとしたサプライズを用意したんです!」

梓「ちょっと待っててください!!」タタタタタ

律「あー、暗くなってきたから早く頼むな!」

律(梓も気を遣うようになったんだなぁ…)

澪「気持ちは嬉しいけど…練習が始まらない…」

136: 2010/06/27(日) 14:13:28.93 ID:QX4xAfGN0
梓「と、いうわけで。臨時メンバーのクツワムシくんたちです」

ワシャワシャワシャワシャ

律澪「」

唯「お、おいしそうだねぇ、色合いもなんだかエOチだよぉ…///」クチュクチュ

梓「…唯先輩、この子達は近年生息数が減ってます」

梓「だから、唯先輩みたいなゴミの性欲を満たすために命を奪うなんて事は絶対にしてはダメです」

梓「食べたら軽蔑します。またギー太で殴りますよ」

唯「うわあステキな虫さんたちだね!演奏の幅が増えるよ!やったねあずにゃん!」

梓「よろしい」

137: 2010/06/27(日) 14:16:11.14 ID:QX4xAfGN0
律「…で、どうすんのそれ」

梓「彼らは恥ずかしがりやなのでまずはカーテンを閉めて、灯りを消しましょう」

律「えっ演奏できないんだけど」

梓「先輩黙ってください、気配を消してください、唯先輩は消えてください、彼らは臆病なんです」

唯「」

梓「じゃあ電気消しますね」

パチン



ガチャガチャガチャ ガチャガチャガチャガチャガチャ
ガチャガチャガチャガチャガチャ
律「うるせガチャガチャガチャぇぇ!」  ガチャガチャガチャガチャ
ガチャガチャガチャガチャガチャ ガチャガチャガチャガチャガチャ
澪「見えない聞こガチャえな…ガチャガチャガチャガチャこえるよ!!」ガチャ

138: 2010/06/27(日) 14:23:54.55 ID:QX4xAfGN0
かえりみち!

律「なんか…ごめんな?結局練習できなくて」

梓「私も…すいません」

澪「…ううん、いいんだ、楽しかったしさ!」

紬「そうね、今日は澪ちゃんが帰ってきたし、また5人で楽しくやりましょ!」

律「ああ!やっぱり楽しいのが一番だよ!」

澪「もちろん、練習もするからな!」

律「わかってるってー!」

アハハハ…

梓「じゃあ私、クツワムシ逃がしてきます!お疲れ様です」

律「おう、じゃなー!」

律「…そういや、唯は?」


139: 2010/06/27(日) 14:25:42.72 ID:QX4xAfGN0


唯「…じゅるり」ソローリソローリ

唯「…しっ!」バッ

ジジッ!ブブブブブ…

唯「セミにぶっかけられちゃったよぅ///」ハァハァ

145: 2010/06/27(日) 14:41:43.06 ID:QX4xAfGN0
律「いてて、カブトムシって力強いし、爪は鋭いし、つかまれると痛いんだよな」

梓「ですね、それでいて喧嘩は紳士的。カブトはまさに日本男児ですね!」

紬「それにしてもこの子、普段はずっとゼリー食べてるわ…さっきだって」

梓「クワガタに比べて大食いですからね…ちょっとその辺は鑑賞するとき残念です」

梓「もぐりっぱなしのクワも大概ですけど」

梓「でも、この手に乗せるとせわしなく動くコクワ…ああ…っ可愛い…///」

146: 2010/06/27(日) 14:42:46.82 ID:QX4xAfGN0
律「そういやカブトムシのえさってこのゼリーでいいのか?」

梓「はい、私たちはブリーダーではありませんし、よっぽど悪いものでなければ問題はありません」

紬「でも前に梓ちゃん、私がクワガタのゼリー持ってきたとき、「なんでこんなのカ口リーばっかりの持ってくるんですか」
  ほんと金とお茶しか能の無い先輩ですね、チッ」とか言ってたわよね。あれちょっと傷ついたんだけど」

梓「ああ、あれはですね…種類と個体によりますが、基本的にクワガタは嗜好性で選ぶんです」

梓「産卵の時期なんかはまた事情が変わってきますけど」

律「あーごめん、語らせちゃったところで悪いんだけど、そうじゃなくってさ」

律「スイカとかあるじゃん、ああいう果物のほうがいいんじゃないかな、って思って」

梓「ああ、そういう意味ですか。えーとですね、スイカはダメです。カブトがお腹壊します」

梓「あげるならリンゴがいいですね。でもやっぱり、ゼリーがベストです」

紬「えっ…じゃあせっかくスイカ持ってきたんだけどダメなのね…捨ててくる」

律「いやなんでだよ!食べようよ!!」

148: 2010/06/27(日) 14:58:12.49 ID:QX4xAfGN0
律「ってなことがあったわけで」

紬「今日はみんなでスイカを食べましょう。塩もあるわ♪」

澪「たまにはこういう素朴なのも悪くないな」

唯「…」プルプル

澪「…唯?」

バンッ!

唯「何考えてるのムギちゃんっ!?」

149: 2010/06/27(日) 14:59:08.62 ID:QX4xAfGN0
澪「ゆ、唯!?」

紬「え…えっ?ど、どうしたの唯ちゃん」オロオロ

唯「酷いよ!見損なったよ!ムギちゃんは役に立たないけどお茶だけは間違いないと思ってたのに…」

律「まだ言うか…」

唯「なんで今の話の流れであずにゃんにスイカを出せるの!?この人でなし!!」

梓「えっ私?」

唯「あずにゃんお腹壊しちゃうよ!スイカダメだよ!ゼリー出しなよ!!」

律澪「えっ」

紬「ご、ごめんなさい唯ちゃん、梓ちゃんも…はい、ゼリー」コトッ

梓「唯先輩は私を何だと思ってるんですか…ていうかムギ先輩もゼリー出さないでください」

紬「え?何で?…ああ、カ口リー高いのじゃだめなのよね♪」

梓(うわ、この人根に持ってる)

152: 2010/06/27(日) 15:09:35.54 ID:QX4xAfGN0
ドアガチャ

澪「おはよー…って、今日は私が一番乗りか」

澪「…」

カサカサ… カサカサ…

澪「気づかなかったけど、意外と騒がしいんだなこの部屋…」ソワソワ

澪「…」トタトタ

澪「…うーん、やっぱり私には良さがわからない…」ジーッ

澪「戻るか」ガタッ

澪「…ひ、暇だなあ」

澪「……あーあーかーみさーまおねーがいーふたりーだーk」

ブブブ!!

澪「ひっ」ビクッ

澪「……早くみんな来てよお…」

153: 2010/06/27(日) 15:17:53.67 ID:QX4xAfGN0
梓「…澪先輩独り言すごいなぁ」

律「面白いからもうちょっと見ていたいけど、それとはまた違う理由で入りにくいな」

梓「ですね。まぁそういってちゃきりが無いんで入りませんか?」

律「そだな!」

ドアバターン

澪「」ビクッ

律「よっすー♪」

梓「お疲れ様です」

澪「おおおお脅かすな!!せっかく人が落ち着いた時間を過ごしてたのに…」

律「落ち着いた時間、ねえ?」ニヤニヤ

澪「な、なんだよ…」

律「梓」

梓「はい。あーあーかーみさーまおねーがいーふたりーだーkひぃっ!」

澪「」

156: 2010/06/27(日) 15:31:50.91 ID:QX4xAfGN0
律「今日はカブト戦わせようぜっ!」

梓「えぇー…?あんまりそういうことさせたくないんですけど…」

律「お願いっ!一回だけだからぁっ!」パン!

梓「仕方ないですね…一回だけですよ?」

ガタッ

澪「え…え…出すの?」

律「うん、そだけど?」

澪「だ、ダメだっ!ああ危ないじゃないか」

律「大丈夫だってばー。噛むわけじゃないんだし」

澪「それは…わかってるけど…飛んだら怖いし…」

158: 2010/06/27(日) 15:35:20.60 ID:QX4xAfGN0
律「…!」ピコーン

律「みーおー」

澪「な、なんだよりt」

ブブブブブ

澪「うわああっ!」ドターン

律「あははは!転んでやんのー」

梓「律先輩!その持ち方やめてください!…私もときどきそれやりますけど」

澪「…」ガタガタ

梓「…大丈夫ですよ、澪先輩」

梓「とりあえず地面に這いつくばっとけば飛んできたりしませんから」

澪「え、私そんなことしなくちゃならないの?」

梓「でもオシッコとかは諦めてくださいね」

澪「」

161: 2010/06/27(日) 15:42:55.00 ID:QX4xAfGN0
梓「さて、じゃあ木をセットして」

律「お、専用の用意してあるんだ。なんだかんだ言って梓もやる気だったんじゃん!」

梓「う、うるさいです///…じゃあ、やりますか!」

ギチギチガガッギギ

律「よーしいけー!そんなチビ助ぶっ飛ばしちまえー!」

梓「がんばって!大きいだけの相手に負けちゃダメ!!」

澪「…(楽しそう、だな)」※伏せてます

163: 2010/06/27(日) 15:56:35.80 ID:QX4xAfGN0



律「いやぁ楽しかったー!」

梓「まさかの大接戦でしたね!」

律「さて、片付けるか…あれ、こいつら足引っ掛けあいやがって…」

梓「あ、気をつけて律先輩。私それで失敗しましたから…昔ですね…」チラッ

澪「(今私のほう見た!)ちょっと待って梓!聞きたくない!聞きたくないから!!」

梓「…」ニタリ

澪「無理強いしないって言ったのに!?」

165: 2010/06/27(日) 16:00:49.72 ID:QX4xAfGN0
梓「昔私の飼ってた子、今の律先輩の持ってる二匹と同じ状態になったんですね」

梓「幼かった私は「ふたりとも力持ちだなー♪」ぐらいにしか思ってなかったんですよ」

梓「私それがなんだか嬉しくなっちゃって、歌なんか歌いながらグイグイと引っ張ったんですね」

梓「そしたら…可哀想に」

梓「二匹とも、足が根っこから、ブチッ、って」

澪「うわああああああああ…」ガタガタ

梓「私、悲しくて泣いちゃいましたよ♪」ニタニタ

律「その割には今梓滅茶苦茶いやらしい笑顔なんだけど」

梓「いや、久しぶりだから嬉しくて」


167: 2010/06/27(日) 16:05:57.52 ID:QX4xAfGN0
唯「あ、ガイグルゲルの弦が錆びてる…」

律「ギー太をどうしたらガンドランダーになるんだよ」

梓「そんなことより皆さん、次の土曜日は買い物に行きませんか?」

梓「ほら、ゼリーはありますけど結局ケージや霧吹きは買ってないじゃないですか」

律「そういやそうだっけ。よし、じゃあ土曜日全員参加で駅前な!」

唯「えー、でもお金ないよぉ」

梓「ギター売ればいいんじゃないですか?」

唯「そっかぁ!あずにゃんって知能高いね!」ガバッ

梓「…」サッ

澪「軽音部から楽器なくしてどうするんだ!!」

律「でも触ってないのは事実だけどな…はは」

紬「あの…その日は私都合が…」

唯「別にいいよ!今回はお金出してもらうわけじゃないし」

紬「」

168: 2010/06/27(日) 16:08:11.48 ID:QX4xAfGN0
ちょっと展開間違えそうなので書き溜め残りさっさと投下して一旦中断します。

169: 2010/06/27(日) 16:10:55.65 ID:QX4xAfGN0
どようび!

唯「お待たせー!!」

澪「遅いぞ唯ー」

唯「別に澪ちゃんに言ったんじゃないよぉー」ヘラヘラ

律「…どこ行こうか?」

梓「この近くにいい店はないので…仕方ないですね、ホームセンター行きましょう」

律「おっ、いいね!今の時期ならそこでも結構揃ってそうだし」

梓「とりあえず必要なものをメモしてきました。あとはいいのが見つかったら適せん買って行きましょう」

170: 2010/06/27(日) 16:12:53.81 ID:QX4xAfGN0



律「あー…すずしー…」

唯「あぅ…ちょっと冷房効きすぎだよぉ…」グッタリ

梓「じゃあ、とりあえずこのメモの分、ケージとマットとシートに霧吹き、あと皿木を買いましょう」

梓「虫コーナーはっと…あった」

梓「ふんふん~♪」ガサガサ

澪「何してるんだ梓?」

梓「あ、澪先輩。丁度いいところに」

澪「嫌」

梓「まだ何も言ってないですよぉ」

澪「梓が私にそういう反応するときって大体わかるから。だから、嫌だ」

梓「そうですか…じゃあいいです」シュン

171: 2010/06/27(日) 16:15:08.98 ID:QX4xAfGN0
澪「というか梓、キャラ変わったなぁ」

梓「そうですかねー?」ガサガサ

澪「うん、変わったよ。最初はもっと自己中で、誰にでも慇懃無礼って感じだった」

澪「でも今はみんなと打ち解けて、積極的にみんなと行動するっていうかさ」

澪「…兎に角、前より人として楽しい、ってこと」

梓「そんな酷かったですか?私。…でも、なんだか照れますね」…ガサガサ

梓「…ぁ」

173: 2010/06/27(日) 16:19:02.71 ID:QX4xAfGN0
澪「梓が来てから練習を一切しなくなったのと、律に似てきたのはいただけないけどなっ」

梓「あはは…いいじゃないですか。昆虫部で。楽しいんだから」

澪「良くないっ」ペシッ

梓「いてっ…あ、いいんですか?そんな事してー?」

澪「え?」

梓「せっかくいいもの見つけたのに見せてあげませんよー?」

澪(梓のいいものって間違いなく虫関係なんだろうなぁ…別に見たくないなぁ…)

澪「うん…別に」

梓「えっ…」ショボン

澪「わー!ごめんごめん、み、見たいなあー叩いてゴメンネ梓ー!」

梓「…しょ、しょうがないですねぇ、許してあげます♪」

175: 2010/06/27(日) 16:21:01.65 ID:QX4xAfGN0
お恥ずかしいです>>174

176: 2010/06/27(日) 16:22:20.17 ID:QX4xAfGN0
澪「…で、結局いいものって何なんだ?」

梓「よくぞ聞いてくれました!今日は幸運な日です!!」

梓「見てください!この皿木っ!!」バッ

澪「ん…何の変哲もないただのs」

澪「」

梓「カミキリさんが入ってましたぁ!可愛いです♪」

梓「これも子供の頃に一度だけ発見して、それからずっと今まで探してきました」

梓「まさかここで出会えるなんて…私、軽音部に入ってよかったです!」

澪「まさかこんな軽音と関係ないことでそういわれるなんて」


律「おーい、いつまで皿木選んでるんだよ!もう他のみんなかごに入れちゃったぞ?」

梓「すいません…でも見てください!当たりです!」

律「おおぅ!そんなのあるんだぁ。すげー…」

梓「えーと、マット、霧吹き、シート…これで問題ないです。あ、ハエ取りテープ、いいですね」

梓「…せっかくだから、塗るゼリーとか栄養液とか試してみません?」

律「おお、いいなあ!さんせー!」

177: 2010/06/27(日) 16:23:57.22 ID:QX4xAfGN0
律「いやー買った買った!」

梓「ちょっと重いですね。こういうときに荷物持ちのムギ先輩がいないのは不便です」

律(不憫なムギ…)

澪「あれ、そういえば唯は?」

梓「…ここに」

唯「」

律「おー唯、すっかりダウンしてるなあ…唯?」

律「…し、氏んでる」

梓「…」グッ

澪(あ、今梓ガッツポーズした)


唯「うぅ…ひどいよりっちゃーん…生きてるよぉ…」

律「あっははー!いやーわりーわりー!でも買い物もう終わったから出ようぜ」

梓「そうですね、次はどっか適当なところでご飯食べましょうか」

梓「…冷房がよく効いた場所で」

唯「」

185: 2010/06/27(日) 17:50:14.53 ID:QX4xAfGN0
ほうかご!

梓「では、本日の部活は虫たちのお部屋を模様替えです!」

唯律紬「おーー!!」

澪「今更練習とはいわないけどさ…」

梓「律先輩、新聞はたくさん持ってきましたか?」

律「おうよ!うちはめったに回収出さないから大量だぜ!!」

梓「日常においてはクズなことこの上ないですけど今回はありがたいですね」

唯「私は使い古しの歯ブラシ持ってきたよ!」

梓「はい。じゃあそれをムギ先輩に渡してください」

唯「えー。あずにゃんが使ってほしいのにー」

梓「用途が違います。虫を洗うんです!」

唯「えーでもぉー」

梓「…考えて見てください。間接的に、唯先輩の口がクワガタを洗うんですよ?」

唯「はっ///」キュゥン

梓(やっぱこの人おかしい)

189: 2010/06/27(日) 18:01:11.83 ID:QX4xAfGN0
唯「…あれ?でもなんでそれをわたしがやっちゃいけないの?」

梓「間違いなくクワガタが無事じゃすまないからです」

唯「何もしないよう。私もクワガタさん洗いたいよぅ///」クチュクチュ

梓「オナりながら言われても全然説得力ないです。唯先輩は私の監視下に置きます」

唯「…あずにゃん、告白?///」

梓(ウザいほどおめでたい頭だ)



192: 2010/06/27(日) 18:14:20.42 ID:QX4xAfGN0
梓「役割分担はわかりましたね?では、開始!!」

バサッガサガサガサ

律「…こうやって一面に新聞しくと今から何かの塗装でもするんじゃないかって思える…」

梓「…」 ザザー

カサカサ

梓「…」パシッコトッコトッ

唯「…」ぼけー

194: 2010/06/27(日) 18:29:54.89 ID:QX4xAfGN0
律「…」ガコンガコンガタガタ

律「…はい、ムギ」パシッ

紬「どんとこいでーす♪」ヒョイッ トコトコ

梓「…」ガリッ…ポイッガサッ

律「…ほい、澪」スッ

澪「う、うん」トコトコ

唯「…」ぼけー

梓(やっぱ新成虫は綺麗だなあ…)コトッ

紬「終わった子はここ置いておきまーす♪」トスットスッ

梓「あ、喧嘩させないようにしてくださいね」ガサガサ



195: 2010/06/27(日) 18:38:32.55 ID:QX4xAfGN0
梓律澪紬「…」もくもく

唯(暇だよぉ…しかも土の匂いでムラムラしてきちゃったし)

唯(洗い終わった子を眺めるぐらいなら…いいよね)スススッ

唯(…コクワはちっちゃくて可愛いなあ。指の間に入られるとくすぐったいんだよね)

唯(ミヤマは上品な色合いだよぉ。頭の突起がつかみやすいから好きだな)ドキドキ

唯(水牛…私にとってノコギリはこっちだな…顎の曲がり具合が雄雄しいよぉ…///)ムラムラ

唯(そして、ヒラタ…、黒光りしてるよぉ、硬そうだよぉ、大きいよぉ///)ジュン

196: 2010/06/27(日) 18:48:18.62 ID:QX4xAfGN0
唯「…ぁ、」

唯(ダニが一匹、残ってる…)

唯(掃除、しなくちゃ、だよね。私だって、手伝って、いいよね…?)

ハシッ

唯「はぁ…はぁ…」

唯(歯ブラシ…持ってないや…)

唯「はぁ…はぁ…舐めとれば…いいよねっ…いいよねっ…!」

唯(ヒラタ、怒ってる…舐めたら…噛まれちゃうかも…)

200: 2010/06/27(日) 18:58:10.25 ID:QX4xAfGN0
梓(唯先輩、静かだな…)チラッ

梓「!!」

唯「ちょっとだけ、ちょっとだけ…はっ、はっ、はぁっ」レロォ…

梓「先輩!!!何やってるんですか!!!」

タタタタタパシッ

梓「まったく、油断も隙もならない人です」

唯「あ、あのねあずにゃん!違うの、ダニが」

梓「今の方法だと下手したらヒラタごと掃除されてましたよね!?」

唯「だ、だって!あずにゃんが最近私としてくれないから!!」

梓「何のことかまったくわかりませんが一回もしたことないですよ!!」

梓「ちょっと先輩方、作業は中断です。この人縛って物置にしまいこむの手伝ってください」

201: 2010/06/27(日) 19:09:34.77 ID:rs6XXO2h0
唯が狂いすぎてるwww

202: 2010/06/27(日) 19:09:38.73 ID:QX4xAfGN0
唯「うあーん、最近あずにゃん野生化してきたよぉー…」ズルズル

ドアガチャ

紬「えいっ♪」

ドォン!グエッバタン

律「うーん、唯の重症化が顕著だなあ…」

梓「せっかくみんなで捕った虫たちをオナネタや食糧にされたら困ります…」

律梓(はぁ…どうしたものか…)

210: 2010/06/27(日) 20:15:16.80 ID:QX4xAfGN0
ごめんなさい、もう少し中断です

214: 2010/06/27(日) 21:09:10.28 ID:QX4xAfGN0
保守ありがとうございます。用事が済んだので少しですが投下します

220: 2010/06/27(日) 21:13:19.58 ID:QX4xAfGN0
梓「―ってことがあったんだよ…」ハァ

憂「お姉ちゃん可愛い!」

梓「その感性が全くわからないよ!?」

純「相変わらず憂のお姉ちゃんはハイレベルだね…憂もだけど」

憂「うん!」ニコッ

純「なんでそんな嬉しそうなの?にしても、
  はじめ梓に会ったときは濃いのがきたなって思ってたけどなんていうか…世界って広いんだね?」

梓「ていうかあなた誰?」

純「」

221: 2010/06/27(日) 21:19:12.99 ID:QX4xAfGN0
梓「憂…どうにかならないかな?」

憂「うーん、そうだねぇ。私はお姉ちゃんのしたいようにさせたらいいと思う!」

梓「(言うと思った…)そうじゃなくってさ、衝動を抑えるとか、嗜好を変えるとかさ」

憂「あっ!それならいい解決方法があるかも!」

梓「…何?」

憂「今私ね、虫の料理勉強中なんだぁ。隣のおばあちゃんが詳しくてね?」

憂「お姉ちゃんもいつもオXXーするとき網戸に飛んでくる虫食べてるから、
  やっぱり虫が食べたいのかなって」

憂「虫捕りに必氏なお姉ちゃんも可愛いんだ♪」

梓(なんでこの子はそんなおぞましいことをこんな笑顔で言えるんだろう)

憂「だから、私が料理を覚えたらきっとお姉ちゃんは満足すると思うんだぁ!」

憂「うふふ、お姉ちゃんおいしいって言ってくれるかなぁ♪」

梓「が、がんばってね…」

梓(普通の子だと思ってたんだけど、最近の言動聞いてるとそうでもない気がしてきた)

222: 2010/06/27(日) 21:31:01.08 ID:QX4xAfGN0
律「なるほど、憂ちゃんらしいなあ」

紬「それにしても、唯ちゃんの愛はもうそんなレベルで侵食していたのね…」

梓「アレを愛と呼ばないでください。虫唾が走ります。…虫だけに」

律紬「」

澪「…フフッ」

梓「…忘れてください//」カァァァ

224: 2010/06/27(日) 21:45:08.44 ID:QX4xAfGN0
律「でも、確かに変だよなあ。そこまで食いたがるとは…」

律「だってさ、梓が唯に教育したのは昆虫の…こ、交〇、の良さ…なんだろ?」

梓「はい。しかも、その時に使ったのは捕食シーン一切なしの王道ものでした」

梓「ていうかあのときの私どうかしてました…唯先輩を見て当時自分の異常さがわかります」ズゥーン

紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ、いいもの見せてもらったし過ぎたことよ♪」

澪「交〇に王道とか外道とかあるのか…?」

梓「澪先輩の今の一言にはちょっと言いたいことがありますけど」

梓「要するに、それで食虫に目覚めるのは変なんですよね」

紬「でも、唯ちゃんってバ…天然っぽいし、バ…感覚的なところってあるでしょ?」

律「だから、対象を知るために手っ取り早く食べるって方法をとったってこと?」

梓「うーん…まぁ、説明はつかないこともないんですけど、ちょっと納得いきませんね…」

梓「また、憂に聞いてみます」

226: 2010/06/27(日) 21:57:38.49 ID:QX4xAfGN0



ドア「その必要はないわ」



梓律澪紬「ドアが喋った!?」

ドアガチャバタン

和「何馬鹿なこと言ってるの、私よ私」

229: 2010/06/27(日) 22:05:48.60 ID:QX4xAfGN0
梓「なんか私の知らない人があまりに多い」

澪「和だよ、まなべのどか。唯の幼馴染なんだ」

和「わざわざひらがなで呼んでくれてありがとう、助かるわ」

澪「そして私のクラスメートで、…親友だ」

和「えっ」

澪「えっ」

紬「もしかして…恋人?」

和「えっ」

紬「えっ」

和「ただのクラスメートよ。別に仲良くもないわ」

澪「」

律「(哀れ…)…まぁとにかく、和は知ってるのか?唯が虫を食べる理由」

230: 2010/06/27(日) 22:15:06.39 ID:QX4xAfGN0
和「そうね…意外だと思うけど、唯って実は、子供の頃、なんでも口に入れるタイプの子だったの」

律(意外?)

和「まあそれは関係ないんだけど」

律「えOちょっと待って関係ないの?じゃあ何で言ったの?」

和「関係ないわ。でも、唯って可愛いから、そういうことって少しでも多く伝えたいじゃない?」

律「」

梓(もしかして唯先輩の周りってこんな人ばっかりなのかな…)

和「唯はね、昔から一つのことに集中するとm」

律「たぶんそれも原因とは関係ないだろ」

和「まぁね」

律「頼むから本題に入ってくれ…」

和「しょうがないわね。あれは私が幼稚園の秋…」モワモワ

232: 2010/06/27(日) 22:25:39.20 ID:QX4xAfGN0



和「唯ちゃーん」

唯「あ、のほろちゃーん」

和「唯ちゃんもう私の漢字読めるようになったんだ!すごいね!」

和「でももうちょっとおとなになるまでいつもみたいに呼んでほしいな」

唯「わかったーえへへへー」





和「唯って天才だと思わない?」

律「わかったから続けて」

233: 2010/06/27(日) 22:29:11.88 ID:QX4xAfGN0



ブーン ブーン

和「なんか虫が多いねー」

唯「くさいよぉー」グスン

和「あ、唯ちゃんのお洋服についてる!」

唯「ほんとだぁー。つかまえよう」

ソーッ

唯「とった!」グシャ





澪「やめてえええええ」ガタガタ

梓「話を聞く限りだと、マルカメムシ、ですかね?私もあれはあまり好きではないです…」

和「その通りよ、触覚の子。その知識は唯譲りかしら?」

梓「違います(なんかウザいなこの人)」

234: 2010/06/27(日) 22:36:07.75 ID:QX4xAfGN0



唯「うええぇ…」グスグス

和「唯ちゃん、元気出して!ほら、ムギチョコたべよ?」

唯「うん…」ガサッ

唯「あっ」ツルッザザー

唯「…ぅ」ブワワッ

和「ゆ、ゆいちゃん!拾おう?ね?」

唯「…ぅん」グスッ





和「ああ唯…なんて可愛いのかしら…」ハァー…

和「唯という天使をこの世に遣わしてしまった神様のミスに感謝しないと…」

律「回想の和がいい子過ぎて限りなく嘘っぽいんだけど…」

和「あら、一字一句違わないわ。私、記憶力には自信があるの」クイッ

律「どうしてこうなった」

236: 2010/06/27(日) 22:47:19.97 ID:QX4xAfGN0



唯「」ヒョイパク

和「唯ちゃーん…きれいにしないで食べたらばっちいんだよ…」

唯「」ヒョイパクヒョイパク

和「あれ…そっちにはムギチョコこぼれてないよー?」

唯「…」ヒョイ

和「…?待って唯ちゃん、それ…!ちょっと待って!…ダメーー!!」

唯「」


パク





シャリ



241: 2010/06/27(日) 22:57:02.29 ID:QX4xAfGN0



澪「…ぅっ!」ダッドアガチャバタン

和「あら、クラスメートの秋山さんはお手洗い?」

梓「澪先輩には刺激が強すぎたか…」

紬「唯ちゃん…ちょっとアレだと思ってたけどまさかそこまでとは…」

律「似てなくも…ないけど、さすがになあ…」

梓(あれ…?みんなやってると思ってたのに…噛んではいないけど)

249: 2010/06/27(日) 23:10:49.85 ID:QX4xAfGN0
和「…で、それが食虫との出会いってわけね」

和「唯いわく、「苦くて辛くてピリピリするけど癖になる味」だそうよ」

和「唯って何でも愛せる力を持ってるのね。本当にすごいわ。あと可愛い」

和「ふう、気が済んだわ。じゃあ私生徒会行くね」ドアガチャバタン


律「よく考えたら、なんでドアの前にいたんだろ…」

紬「そういうのって、あまり考えないほうがいいと思うの」

梓「しかし、今の話を聞く限りだと、幼稚園の時点で唯先輩は食虫に抵抗がなかったと考えられますね」

律「「癖になる」とかどう考えても何回も食ってるな」

紬「意外と根が深い問題ね…憂ちゃんの料理だけではもしかしたらダメかも…」

梓「習慣として定着して、しかも唯先輩には倫理観が全く無い」

梓「やめさせることは恐らく不可能でしょうね…」

律「とにかく、今後も何か手段を考えないと軽音部の存続に関わるな…」

紬「各自の課題ね」

梓「とりあえず、私は憂と相談してみます」

250: 2010/06/27(日) 23:19:18.87 ID:QX4xAfGN0
ドアガチャバタン

澪「ハァ…ハァ……話は、まとまった…のか?」

律「(くさっ)ああ、とりあえずここで虫を食わせないようにすることを目標とした」

澪「そうか…いい案はあるのか?」

紬「(くさっ)うーん、今は何も出来ないわ。憂ちゃんしだいってところかしら」

澪「何故顔を背ける。でも今は待つしかないのか…はぁーっ」

梓「澪先輩、さっきから臭いんで喋らないで息しないで」

澪「」

251: 2010/06/27(日) 23:28:34.81 ID:QX4xAfGN0
憂「それでねー、最近は私も食用n」

梓「憂、ちょっと相談聞いてほしい…」

憂「なあに、梓ちゃん?」

梓「まず聞きたいんだけど、唯先輩ってさ、もしかして結構昔から…虫食べてた?」

憂「食べてたけど?」

梓「(やっぱり…!)えーと、やっぱり、生きたやつを…捕まえて、だよね」

憂「違うよー!お姉ちゃんがそんな変なことするわけないじゃない、梓ちゃんおもしろーい!」

梓「えっ」

252: 2010/06/27(日) 23:36:11.32 ID:QX4xAfGN0
憂「となりのおばあちゃんがくれるイナゴの佃煮とか蜂の子とか」

梓「え、でも今現在唯先輩は生きてるのを食べてるよね(あれ…?)」

憂「うん!」

梓「え、今変って」

憂「お姉ちゃんがすることが変なわけないよ♪」

梓(ダメだこの子…話がまるで通じない…)

憂「今度蜂の巣取りに行くんだけど、梓ちゃんも一緒にどうかな?」

梓「いや…遠慮しとく」

憂「あ、そういや梓ちゃん相談があるんじゃなかったの?」

梓「それもいいや…」ハァ…

憂「……ふーん…そっか♪」ニコッ

253: 2010/06/27(日) 23:42:27.93 ID:QX4xAfGN0
梓「…さて、突然ですが第28回唯先輩の食虫をどうにかする会議を始めます」

律澪紬和「わー」パチパチ

律「では各員、状況を報告せよ!」

律「私から!特に変わりなし!次はムギ隊員!」

紬「はいっ!そういえば最近唯ちゃんが来ていません!」

律「それについては、梓隊員から説明してくれ」

梓「はい」

梓「それは、憂が新メニューを開発してそれをエサに唯先輩を釣っているからだと思われます」

梓(何考えてるかわかんないけど、ちゃんと協力してくれてるんだなあ…)

律「…最後に、澪隊員」

澪「く、クワガタを触れるようになりました…」

律「…」

澪「…だってしょうがないだろ!ぼっちなんだから!!何もできないんだよ!!」

律「何も言ってないじゃん」

257: 2010/06/27(日) 23:48:55.46 ID:QX4xAfGN0
和「まったく…進展なしとはダメダメね」

律「あれ、和?」

和「気づくのが遅いわ。私も唯を観察するなんて素敵な会議に参加するのはやぶさかでないのだけど」

和「ごめんなさいね、私も人間である以上、社会の歯車なの。義務が生じるの」

律「回りくどいな…何が言いたいんだよ?」

258: 2010/06/27(日) 23:59:01.17 ID:QX4xAfGN0
和「あんたたち、今度の文化祭のライブ、ちゃんと準備できてるんでしょうね?」

律「…」

澪「…」

紬「…」

梓「…」


「「「「えっ」」」」

262: 2010/06/28(月) 00:04:54.63 ID:dHHpuZt20
一旦、中断です

271: 2010/06/28(月) 01:34:59.77 ID:dHHpuZt20
律「最悪だ…あまりに遊びすぎてここが軽音部だって忘れてた…!」

澪「活動を示さなければ廃部だって言われるし…」

紬「それに加えて…」

唯「みんな久しぶりの部活だねー!!あれ?なになに、どしたのー?」

律「唯が帰ってきてしまった…」ギリッ

律「八方塞だ…」


梓「私の、せいですよね。なんか…すいません」

澪「梓が謝ることじゃないさ、私たちも楽しかったんだし」

律「そうそう、練習なんて今からすればいいって!」

梓「先輩…」

梓「でも、唯先輩はもう…!」

紬「唯ちゃん…」ジワッ

律「…くそっ!」

唯(え…なにこの空気)ポリポリ

273: 2010/06/28(月) 01:39:46.28 ID:dHHpuZt20
梓「あれ…唯先輩、何食べてるんですか?また、虫じゃ…」

唯「違うよぉー、憂がね、ムラムラしたり食べたくなったりしたらこれを食べてって…ほら!」

梓「錠剤…?(色やべえ)」

唯「なんかね、これを食べると、気分が、落ち着く…って…」

唯「氏にたい」

梓「」

律「ま、まぁ問題はとりあえずクリアだ!とにかく練習しよーぜー!」

274: 2010/06/28(月) 01:45:54.88 ID:dHHpuZt20
とうじつ!


ドアガチャバタン

憂「お姉ちゃんが風邪を引いたので私が変わりに出ます!」ジャラーン

梓律澪紬「」

梓「でも、あんなに元気…?だったのに、なんで」

憂「ビタミン剤が効きすぎて心の風邪をひいちゃった♪」

バターン

唯「憂!私出るから!!出るから返して!ギター返してー!!」グイグイ

憂「無理しちゃダメだよお姉ちゃん、家で虫食ってゴロゴロしてなよぉ!」グイグイ

唯「おねがいしますっ!お゛ね゛がい゛し゛ま゛す゛ぅっ!!!」ボロボロ

梓(あれ…なんか思ってた姉妹像と違う)

276: 2010/06/28(月) 01:52:07.25 ID:dHHpuZt20
梓「あの、憂…ギー太、返してあげて?」

憂「でも、今のお姉ちゃんの腕は梓ちゃんにも劣る畜生級だよ?」

梓「それでもなの!唯先輩抜きの軽音部は卵抜きのすき焼きだから!」

唯「あずにゃん…」

梓「ちなみに私は使わない派です」

唯「」

律「あっあたしも使わないや」

澪「わ、私も…」

紬「ごめんなさい、すき焼き食べたことがないの…」

唯「」

梓「すいません唯先輩、軽音部は全員唯先輩いらない派でした」

憂「やったねおねえちゃん♪」

唯「氏のう」

278: 2010/06/28(月) 01:57:25.56 ID:dHHpuZt20
梓「唯先輩、冗談ですよぉ」

憂「涙目のお姉ちゃん可愛い!」

唯「ひどいよみんな…」

律「ま、まぁまぁ!兎に角これで全員そろった!」

澪「ああ、後は本番を待つのみ!」

紬「がんばるっ!」

ドアガチャ

和「唯、今日も天使ね。みんな、用意は出来てる?すぐに出番だから準備して頂戴」

律「よーし、いくか!」



「「「「「おー!!」」」」」




279: 2010/06/28(月) 02:04:02.66 ID:dHHpuZt20



律「…いやーひどかったなー!」

唯「半年ぐらい楽器触ってなかったもんね」

梓「もう…しっかりしてください!私の夢が遠ざかるじゃないですか!」

律「10割おまえら二人が原因だけどな」

梓「う゛っ…すいません…」

澪「いや、梓はライブよく仕上がってたからいいんだ。問題は…」チラッ

律「ああ…」チラッ

紬「そうね…」チラッ

唯「あれ…今日私虐められる流れ?」

梓「やっぱり軽音部全員唯先輩いらn」

唯「うわああああああん」ダッ

280: 2010/06/28(月) 02:09:11.05 ID:dHHpuZt20
憂「すねるお姉ちゃんも可愛いっ!」

唯「…みんなサイテー。もう知らないっ」

梓「冗談ですってばぁー」

唯「…」ツーン

梓「…唯先輩?」

唯「…と見せかけてあずにゃん確保っ!もう我慢できないよおお!」ガシッ

梓「ギャアアアアアアアア!!」ジタバタ

紬「●REC」

281: 2010/06/28(月) 02:14:53.31 ID:dHHpuZt20
唯「あずにゃーん、あずにゃん交〇こうびこうびひひひひひゃっひゃっ」

梓「いやああああ心のビョーキがうつるぅぅぅ!!!」

律「ひでぇ!」

唯「いいよおおうつしてあげるよ恋のビョーキをおおおおおおハァハァハァ」

梓「響きが嫌ですー!最低ですっ!」ガスッゴスッ

唯「ぐあっあがぁっあああずにゃああああん」ギュー

梓「このっ氏ねっ!…氏ねっ!!」バキッバキャッ

唯「ぐえっ」バターン

紬「ああっ!」

澪「ふふ…すっかりいつもの梓だな」

律「えっこんなんだっけ?」

唯「うう…あずにゃん…」ポロポロ

梓「」ペッ

憂「恋破れるお姉ちゃんも可愛いよお!」ニコニコ

紬(雰囲気良かったのにまた未遂だなんて…)イライラモンモン

282: 2010/06/28(月) 02:22:50.62 ID:dHHpuZt20
憂「…でもさ、梓ちゃん?」…ハァ

梓「えっ」ビクッ

憂「それ…私のお姉ちゃん、なんだよね」

梓(しまった、憂のことを失念してた…)

憂「酷いことしてくれたわけだけどさ」

憂「そうなった原因は梓ちゃんにもあるわけだし」

憂「…わかってる?」

梓「…はい」

律「う、憂ちゃん落ち着こう…?」

憂「私は落ち着いてますよ?ただやっぱりそういうケジメ?って大事じゃないですか」

梓(私…何されるんだろ…)

284: 2010/06/28(月) 02:25:17.14 ID:dHHpuZt20
紬「…喧嘩はやめて!!」

澪「ムギ…そうだよ、ムギの言うとおり!これからだって時にこんなk」

紬「喧嘩やめてしなよ!!!」

律澪梓「」

ムクリ

唯「仲直りの儀式だね!!私もあずにゃんと仲直りしたいなー!」

梓「」

285: 2010/06/28(月) 02:31:03.24 ID:dHHpuZt20
唯紬「!!!!セ(ry」

律「え…どう収集すんの、これ」

憂「良かったね梓ちゃん、早速ケジメつけようよ♪」

唯紬「セ(ry

澪「梓!気を確かに持て!流されるなよ!!」

梓「……ぅ」プルプル

梓「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

澪「あ、梓!?」


梓「…や、やってやるです///」

律「ちょ///」

唯紬「っしゃあああああああ!!」ハイタッチ!

憂「梓ちゃん信じてたよ!」

287: 2010/06/28(月) 02:38:08.33 ID:dHHpuZt20

唯梓「………」ゴソゴソゴソ

唯「…」プルプルプルプル

梓「…」モゾモゾ

唯「…」プルプル


律「…で、そのマウントポジションで唯が震えるだけのそれはなんなの」

唯「カブトムシだよ!…疑似だけど」

紬「どうしよううれしくない」

憂「よかったねお姉ちゃん!」

唯「うん!」

梓「唯先輩に奪われちゃった…」グスン

澪「えっ何を」


律「え?えっ…えっ?け、けいおんだいすきー…?」


End

288: 2010/06/28(月) 02:40:26.45 ID:dHHpuZt20
一応終わりです。長々とお付き合いくださいましてありがとうございます。
ネタが中途半端なのはクリスマスで終わらせるつもりだったからです

290: 2010/06/28(月) 02:41:58.05 ID:dHHpuZt20
かずにゃんさんが喜んでくれるようにがんばって唯梓にしました!
思い出した頃にクリスマスネタをそっと透過します!おやすみなさい!!

引用元: 梓「中野梓です。昆虫系女子です」