1: 2017/10/22(日) 13:52:05.561 ID:jJ44wsbM0VOTE
ガチャ
結衣「平塚先生が今日のミーティング遅らせてだってー」

八幡「なーんだ、暇になっちゃったな」

雪乃「そう…」

結衣「そうだねぇ」ヒョイ

八幡「ん?何そのストップウォッチ。由比ヶ浜の??」

結衣「違うよ、誰かが忘れていったんじゃない?」

八幡「ふーん、貸して」

結衣「はい」
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結 (2) (ガガガ文庫 ガわ 3-32)

5: 2017/10/22(日) 13:55:57.226 ID:jJ44wsbM0VOTE
雪乃「…」

八幡「なぁ、これでぴったり5秒で止めるやつやる?」ニヤリ

結衣「やるー!わたしそれ凄い得意だから!」

八幡「本当かよ」

結衣「本当だって!わたしそれで高校入ったもん」

八幡「嘘つけ!そんな特待生聞いたことねえよ」

結衣「本当だってば、やってみればわかるよ」

八幡「言っておくけど俺も超得意だから」

結衣「ヒッキー絶対負けないよ」

八幡「あっそう、じゃあやるか?」

結衣「やるやる!」

雪乃「…」

7: 2017/10/22(日) 14:01:20.660 ID:jJ44wsbM0VOTE
結衣「ゆきのんもやるでしょ?」

雪乃「やるわけないでしょ下らない。高校生にもなってそんな次元の低いこと出来るわけないじゃない。ミーティングが遅れるっていうならもっと他にやるべきことがあるでしょう。」

結衣「…」
八幡「…」

八幡「依頼内容を確認してとくとか、自分の意見を整理しておくとか、中学生じゃないのだからぴったり5秒で止めて喜んでる場合?」

八幡「…」
結衣「…」

雪乃「そもそもそれは凄いの?その凄さはどう部活に生かされるの?ぴったり5秒で止める時間があるのなら、その5秒でより多くののアイデアを…」

八幡「もう分かったよ!絶対言い過ぎだろ!!」

八幡「じゃあもう分かったよ。お前はやらなきゃいいだろ。俺たちはぴったり5秒で止めるから」

雪乃「好きにしてちょうだい」

8: 2017/10/22(日) 14:04:47.408 ID:jJ44wsbM0VOTE
八幡「やろうぜ、由比ヶ浜」

結衣「…」ズーン

八幡「すげえ凹んでんじゃん!?」

結衣「だってゆきのんが猛烈に…」

八幡「しっかりしろ!!お前これで高校入ったんだろ!?」

結衣「そんなわけないじゃん…」

八幡「お前が言い出したんだろ!」

結衣「じゃあ、やる?」

八幡「やる。ぴったり5秒で止めれた方が、超偉いしー、超威張っていいの!」

雪乃「そんな社会ないわよ」

八幡「うるさいせえよ!!」

八幡「じゃあ行くぞ!」

結衣「よし!」

八幡「俺本当に得意だから」

結衣「本当かなぁ~」

9: 2017/10/22(日) 14:07:55.801 ID:jJ44wsbM0VOTE
八幡「じゃあ行くぞ!よーいっ、、えいっ!」ピッ

・・・・

八幡「はいっ!」ピッ

八幡「おおおおおお!!!」

結衣「えっ!?いくつ!?」

八幡「4秒97!まあまあ凄くね!?てゆうか相当惜しくね!?」

結衣「うーん、まあまあだね」

八幡「だって1回目だぞ!1回目の割には!!」

雪乃「ちょっといいかしら」

八幡「は?」

雪乃「やるのは勝手なのだけれど静かにしてくれないかしら?」

八幡「うるせえな、関係ねえだろ」ギロリ

八幡「じゃあ由比ヶ浜の番な」

10: 2017/10/22(日) 14:10:21.599 ID:jJ44wsbM0VOTE
結衣「よしっ、じゃあ5秒出すよ!えいっ!!」ピッ

・・・・

結衣「はいっ!!」ピッ

結衣「出たあああああああああ!!!!」

八幡「嘘ッ!?」

結衣「4秒44ゾロ目!」

八幡「ゾロ目関係ねえから!そういうゲームじゃなねえから!」

結衣「でも凄いでしょ?」

八幡「まず4秒44って全然5秒に近くないからな?」

結衣「いいよじゃあもう一回やらせて」

八幡「ダメだろ!次俺の番じゃん!!」

穂 結衣「ゾロ目チャンスだって!ゾロ目チャンスが発動したの!」

八幡「何だよゾロ目チャンスって!」

11: 2017/10/22(日) 14:13:36.434 ID:jJ44wsbM0VOTE
雪乃「あーもう!!!」

雪乃「ちょっと貸しなさい」

八幡「は?」

雪乃「ちょっとやってみるから、貸してちょうだい」

八幡「お前何言ってんの?」

雪乃「出そうな気がするわ」

八幡「いいよ、お前はこんな次元の低いこと出来ないんだろ?」

雪乃「とりあえず一度だけ」

結衣「何だ、やっぱゆきのんもやりたいんじゃん」

八幡「ダメだよ!お前には絶対やらせねえからな?あんだけ言っといて何だよ今更」

雪乃「じゃあ静かにやってもらえる?集中したいのだけれど」

八幡「うるせえな、黙ってろ」

12: 2017/10/22(日) 14:17:22.138 ID:jJ44wsbM0VOTE
八幡「じゃあ次俺の番な」

八幡「今度こそ出すぞ。よーい……えいっ!!」ピッ

・・・・・・

八幡「ここだっ!!」ピッ
雪乃「遅い」

雪乃「次は私ね」

八幡「え、何?何なのお前?」

雪乃「遅いわよ、比企谷くん」

八幡「お前には関係ねえだろ」

雪乃「いくつだったのかしら?」

八幡「別にいくつだっていいだろ」

結衣「5秒13だね」

雪乃「ほらね」

八幡「ほらね、じゃねえよ!入ってくんなよ!」

八幡「お前は意見でもまとめとけよ!意見を!中学生じゃないんだから!!」

13: 2017/10/22(日) 14:21:21.694 ID:jJ44wsbM0VOTE
結衣「そんなにやりたいならやりなよ」

雪乃「由比ヶ浜さん…」パァ

八幡「ダメだって言ってんだろ!お前何軽く笑顔見せてんだよ!?絶対やらせねえよ?」

雪乃「・・・なるほどね」

八幡「は?」

雪乃「さては私にぴったり5秒出されるのが怖いのね?比企谷くん?」

八幡「そんな挑発には乗らねえよ」

八幡「嘘でしょ…大抵乗るのに…比企谷くん、意外と大人なのね」

八幡「何言ってんだ急に」

結衣「もうやりなよ」

八幡「ダメだよ?ぜっっったいに」

14: 2017/10/22(日) 14:26:13.474 ID:jJ44wsbM0VOTE
雪乃「お願いします、やらせてください」ペコリ

八幡「ごめんなさい」

雪乃「お願いよ、比企谷くん!1回だけやらせてちょうだい!」

八幡「絶対ダメ」

雪乃「1回だけ!1回だけでいいから!もう1回だけお願いやらせてちょうだい!」

雪乃「1回ヤったらもうそんなしつこく言わないし、静かにしてるから!1回だけやらせて!!比企谷くん、1回ヤらせてください!!1回だけヤらせてください!!」

八幡「もうやめろよ!お前今人入ってきたら絶対違う意味だと思われるからな?」

結衣「ヒッキーとゆきのんって…そういう…」

八幡「ちょっと何でお前が誤解してんの!?なぁ!違うからな!?」

結衣「あはは…」

八幡「なんでお前が間に受けてんだよ!本当に違うから!!」

雪乃「比企谷くん、思い出に1回だけ」

八幡「思い出とか言ったらややこしくなるから!もうじゃあやれよ!!」

雪乃「いいの!?」

八幡「特別だからな?」

15: 2017/10/22(日) 14:29:04.588 ID:jJ44wsbM0VOTE
結衣「はい」

雪乃「ありがとう…!」

雪乃「よし……では5秒出すわよ!!1発でぴったりとぉ!!さぁ行くわよ!!!」

八幡「もう早くやれよ。やるんだったら早くやって」

雪乃「・・・。私も楽しい雰囲気でやらせてちょうだいよ」

八幡「お前と楽しい雰囲気は無理だよ。一回こじれてるんだから」

雪乃「そう…… ではこのアウェイの環境の中ぁ!!」

八幡「そういうのいらないから。もうやんないなら返して」

16: 2017/10/22(日) 14:31:30.634 ID:jJ44wsbM0VOTE
雪乃「やるわよ、分かったから…スタートォォォ!!!」ピッ

・・・・・

雪乃「はああああい!!!」ピッ

雪乃「はい止めました!止めたわよ比企谷くん!さぁ幾つが出たのか!!さあ幾つが出たと思われますか?」

八幡「何のインタビューだよ!!早く見ろよ!」

雪乃「見るわよぉ!!はあああああい!!!!」

雪乃「出たああああああああああああ!!!!!!」

結衣「えっ!?本当に!?」

雪乃「5秒55 ゾロ目!」

八幡「返せ」


終わり

引用元: 雪乃「5秒ジャスト」