1: 2012/04/09(月) 21:20:28.15 ID:uLpDvPdK0
まどか「ほむらちゃん、どうしたのその格好?」

ほむら「ちわーっす、魔法少女のクール宅急便でーす」

まどか「宅急便…?」

ほむら「お荷物お届けにあがりましたー」

まどか「え?何も持ってないよね?」


ほむら「持ってきたのは貴女への愛よ」

まどか「………///」


ほむら「クールだけどね」

まどか「冷めちゃったの!?」

3: 2012/04/09(月) 21:22:33.93 ID:uLpDvPdK0
マミ「暁美さん…?何してるのそんな格好で?」

ほむら「ちわーっす、魔法少女のクール宅急便でーす」

マミ「…アルバイト?」

ほむら「お荷物お届けにあがりましたー」

マミ「何これ?」


『全身ムラ無くすっきり痩せる!マジカルダイエットゼリー』

ほむら「目指せ5キロ減」グッ

マミ「つまりあなたは喧嘩を売りにきたの?」ピキッ

4: 2012/04/09(月) 21:26:22.55 ID:uLpDvPdK0
杏子「ようほむら…よくあたしの居場所がわかったな」

ほむら「ちわーっす、魔法少女のクール宅急便でーす」

杏子「はぁ?宅急?」

ほむら「お荷物お届けにあがりましたー」

杏子「あたし宛に荷物送るやつなんていねーだろ…なんだこれ?」


ほむら「いつかまどかにご馳走しようと練習で作った私の手料理よ」

杏子「…なんでこんな消し炭みたいなものをあたしに?」

ほむら「食べ物を粗末にしちゃいけないんでしょう?」

杏子「食えるかっ!」

7: 2012/04/09(月) 21:28:52.04 ID:uLpDvPdK0
早乙女「あら、暁美さん?休みの日なのにどうしたの?」

ほむら「ちわーっす、魔法少女のクール宅急便でーす」

早乙女「宅急便…?アルバイトは禁止のはずですが」

ほむら「お荷物お届けにあがりましたー」

早乙女「校則も守れないようでは素敵な男性と…なにこれチラシ?」


『無料で始める婚活 運命の恋人(ひと)を見付けるならここ!会員募集中』

ほむら「先生の行く道に幸多からん事を」

早乙女「…ありがとう暁美さん、あたしあなたを誤解していたみたい」

9: 2012/04/09(月) 21:33:22.13 ID:uLpDvPdK0
中沢「…え?暁美さん?なんで俺の家知ってんの?」

ほむら「ちわーっす、魔法少女のクール宅急便でーす」

中沢「宅急…?」

ほむら「お荷物お届けにあがりましたー」

中沢「なんで君がそんなことして…あ」


『カミカゼ☆エクスプローラー!(通常版) 他玩具2点』

ほむら「お盛んね」

中沢「ノオオオオオォォォォォォォォォォ!!なんでこれをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

ほむら「でも胸だけで人を見るなんて最低よ」

中沢「違うんだぁぁぁぁぁぁ!!!!」

13: 2012/04/09(月) 21:37:22.62 ID:uLpDvPdK0
知久「今出ますよっと…あれ?君はまどかの…」

ほむら「ちわーっす、魔法少女のクール宅急便でーす」

知久「宅急…?君も苦労してるんだねぇ」

ほむら「お荷物お届けにあがりましたー」

知久「え、これ?何の紙だいこれは?」


ほむら「国籍変更のための書類です」

知久「………」

ほむら「受け取ってはいただけないでしょうかお父様」

知久「…僕一人では承服しかねるよ」

ほむら「そうですか」

17: 2012/04/09(月) 21:45:03.52 ID:uLpDvPdK0
詢子「はい、はい…その件はこちらで処理します…はい…」

詢子「そうですね…ではまた後ほど」ピッ

ほむら「ちわーっす、魔法少女のクール宅急便でーす」

詢子「うわっ!あんた確かまどかの…なんで私の会社に!?」

ほむら「お荷物お届けにあがりましたー」

詢子「荷物…?こ、これは…」

ほむら「受け取ってはいただけないでしょうかお母様」

詢子「………」

18: 2012/04/09(月) 21:50:08.07 ID:uLpDvPdK0

別室

詢子「あんた、本気なの?」

ほむら「はい」

詢子「あんたの進もうとしてる道は茨の道…そこにうちの子を引き込もうってのかい?」

ほむら「この身を賭しても、命に代えてでも守り抜きます」キリッ

詢子(…コイツ…なんて眼をしてやがる……)

詢子「…はぁ、何もかもわかりきってるって顔しやがって」

詢子「信じていいんだね?」

ほむら「何もかもを差し出す覚悟はとうに出来ています」

詢子「…わかった、これは預かっておく。後はあんたとまどかが決めることだ」

ほむら「まいどどーもー」

19: 2012/04/09(月) 21:52:59.87 ID:uLpDvPdK0
昼休み 休憩中

ほむら「…あとは時間指定の配達が2件……」

ほむら「………時間まで暇だから寝ていよう」

22: 2012/04/09(月) 21:59:57.03 ID:uLpDvPdK0

恭介「あれ?君は確かさやかの友達の…」

ほむら「ちわーっす、魔法少女のクール宅急便でーす」

恭介「宅急便?僕宛かい?」

ほむら「午後3時指定のお荷物お届けにあがりましたー」

恭介「宅急便と言う割りには小さい…手紙かなこれは?」

恭介「あれ?もういない…なんだったんだろう」

ビリッビリッ カサッ…

『どうしても話したいことがあります。
 今日の午後5時、岡の上の公園で待ってます。
               美樹 さやか』

恭介「これは…」

24: 2012/04/09(月) 22:06:36.73 ID:uLpDvPdK0

さやか「あれ、ほむら?どーしたのそんな格好してさ」

ほむら「ちわーっす、魔法少女のクール宅急便でーす」

さやか「あんたそれってもしかして魔女の宅…」

ほむら「午後3時半指定のお荷物お届けにあがりましたー」

さやか「え?ホントになにか持ってきてくれたの?」

さやか「これは…手紙?差出人はなし…」

さやか「あれ?ほむらどこ行ったの?…ったくもう」

ビリビリビリッ ガサッ

『どうしても話したいことがあるんだ。
 今日の午後5時、岡の上の公園で待ってます。
               上条 恭介』

さやか「これって…いや、まさか…ええっ!?///」

28: 2012/04/09(月) 22:11:00.15 ID:uLpDvPdK0

岡の上の公園 午後5時

さやか「ホントに来るんだろうなあいつ…」

恭介「さやか!」

さやか「!」ビクッ

恭介「ごめんごめん、遅くなって」

さやか「あ…恭介…」ドキッ

恭介「それで…話ってなんだい?」ドキドキ

さやか「え?あんたが話があるんじゃないの?」ドキドキ

31: 2012/04/09(月) 22:17:14.95 ID:uLpDvPdK0
ほむら「あら二人とも、偶然ね」

さや恭「!」ビクゥッ

さやか「ほ、ほほほほほほほむらっ!?」ドキドキ

恭介「きっ君はさっきの!」ドキドキ

ほむら「こんなところで二人っきりなんて、もしかしてデート?」

さやか「ちっ違う!そんなんじゃ…」アタフタ

ほむら「あら、上条君とそういう風に見られるのが嫌なの?」

さやか「えっ、いや、嫌じゃないけど…恭介に迷惑が…」モジモジ

恭介「め…迷惑なんかじゃないよ!」

さやか「え!?」ドキッ

恭介「さやかと…その…恋人…みたいに見られたら……嬉しい…よ…///」ドキドキ

さやか「きょ…恭介…///」ドキドキ

35: 2012/04/09(月) 22:20:48.78 ID:uLpDvPdK0
さやか「あの…あたしも…嬉しい…///」ドキドキ

恭介「そっか…ありがとう…」ドキドキ

さやか「あたしのこと…ちゃんと女として見てくれてたんだね…」ドキドキ

恭介「それは…ずっと前から…」ドキドキ

さや恭 キャッキャウフフッ



ほむら「………」

『配送票』
『差出人:美樹 さやか』
『配達物:気持ち』
『受取人:上条 恭介』

ほむら「…配達完了」ファサ

37: 2012/04/09(月) 22:21:17.08 ID:BX4nysib0
かっけえええ!!!ほむほむ!!!

41: 2012/04/09(月) 22:24:25.36 ID:uLpDvPdK0
恭介「ところで…なんであの手紙は彼女が持ってきたんだい?」

さやか「え?」

さやか(恭介のところにも…?)

さやか「ねえ、ちょっとその手紙見せてくれない?」

恭介「構わないけど…君がくれた手紙だろ?」スッ

さやか(…あたしのところに来た手紙と同じフォントで打ってある……)

さやか「…いいとこあんじゃん、あいつ」ボソッ

恭介「ん?何か言った?」

さやか「なーんにも!」ギュッ

恭介「ちょっちょとさやか///」

さやか「へへっ///」

45: 2012/04/09(月) 22:28:52.60 ID:uLpDvPdK0

ほむら「ここで最後ね…」

ピーンポーン… タッタッタッタッ ガチャッ



まどか「はい、どちらさまで……ほむらちゃん?」

ほむら「どうも、魔法少女の宅配便です」

まどか「…何しにきたの?」

ほむら「お荷物お届けにあがりました」

まどか「…冷めた気持ちなんて、いくつもらっても嬉しくないよ」

47: 2012/04/09(月) 22:35:49.72 ID:uLpDvPdK0
ほむら「それはクール便の時の話よ、今の私はただの宅急便屋さん」

まどか「え…?」

ほむら「貴女に大切な気持ちを届けにきたわ…まどか」スッ

まどか「これ…指環…?」



ほむら「愛してる、一生貴女の傍で、貴女を守り抜きたい」

まどか「ほむらちゃん…!」

ほむら「昼間はヘンなことを言ってごめんなさい」ギュッ

まどか「ううん…いいの…私、嬉しいよ…」ギュゥッ

ほむら「…返事は…?」

まどか「………ずっと、私の傍にいてください」

49: 2012/04/09(月) 22:37:59.65 ID:uLpDvPdK0

『配送票』

『差出人:暁美 ほむら』

『配達物:決意と本心』

『受取人:鹿目 まどか』


ほむら「…配達完了」ファサ

まどか「たしかに受け取りましたっ!」


これにて業務終了

58: 2012/04/09(月) 22:44:03.86 ID:dEmmwBUw0
おもしろかったよー

59: 2012/04/09(月) 22:44:39.06 ID:WubhM1s+0
終わりか乙
まどほむの後日談を書いてもいいのよ

61: 2012/04/09(月) 22:45:12.95 ID:MiEg4CBy0
あれ?わかめ?

…あれ?

67: 2012/04/09(月) 22:54:21.15 ID:uLpDvPdK0
仁美「はい、ただいま…あら暁美さん」

ほむら「ちわーっす、魔法少女のクール宅急便でーす」

仁美「魔法?宅急便?ああ、あのジブリの…」

ほむら「お荷物お届けにあがりましたー」

仁美「えっ、私にですの?」


『百合の園に立つ 女性同士のためのテクニック100』

ほむら「貴女の性生活に光を」

仁美「こっこれは…大事に読ませていただきますわね」ムフーッムフーッ

ほむら「ちなみにもう一冊あるのだけど」スッ

仁美「えぇっ!!?」ガシッ


『海草の正しい育て方 ~養殖から販売まで~』

ほむら「お役に立てば幸いだわ」

仁美「…一瞬でここまで人を嫌ったことはありませんのよ」

69: 2012/04/09(月) 22:56:02.95 ID:dEmmwBUw0
オチ乙www

引用元: ほむら「どうも、魔法少女の宅急便です」