1: 2013/12/24(火) 11:52:04.74 ID:/gomJbMZ0
※ovaのネタをパクったコ哀ssです

~博士宅~

灰原(この新作バッグいいわね……)ペラッ

(あっ、こっちのも可愛いかも)ペラッ

灰原「ん?」

【今週の恋愛占いコーナー♡】

灰原(あっきたきた! 今週の占い!)

(この占いけっこう当たるのよね)

(えーと私のは………あった!)

《気になるアイツにイジワルして気をひいちゃえっ!! グッと距離が縮まるかもっ♡ 》

灰原「……」

4: 2013/12/24(火) 11:55:33.35 ID:/gomJbMZ0
~翌日 朝登校~

灰原「……」テクテク

灰原「あっ」

蘭「あっ哀ちゃんだ! おはよう哀ちゃんっ!」

灰原「おはようございます」

コナン「よう灰原」

灰原「……」

コナン「ん、 どうした?」

灰原「何でもないわ、おはよう工藤くん」

コナン「おう」


コナン・蘭「え?」

6: 2013/12/24(火) 11:58:54.01 ID:/gomJbMZ0
コナン(バッ バカッ! 灰原っ!)アセアセ

蘭「あ、哀ちゃん……? 今……何て? 」

コナン「あーいや蘭姉ちゃんっ! 違うんだっ!!」アセアセ

コナン「コイツは今、“くどい” 君 って言ったんだよっ!」

コナン「じ、実はボク、最近灰原にずっと付きまとってたからさっ!」

コナン「とうとう “くどい” って言われちゃった、ははは……」チラッ

灰原「……ええ、江戸川くんったら、最近ずっと私にベッタリなんだもの」

蘭「そうなの!? ダメじゃないコナンくん!」

蘭「女の子にイジワルしちゃダメよっ!」

コナン「はは……ごめんなさい……」

コナン(……おい灰原)ジトッ

灰原(……)

7: 2013/12/24(火) 12:02:16.31 ID:/gomJbMZ0
~学校 図書室 ~

小林先生「みんなー、静かに読書しましょうねー」

>はーい

シーン

コナン「……」

灰原「……」

コナン「……」ペラッ

ツンツンっ

コナン「ん?」チラッ

灰原「……」

コナン(あれ?……今灰原がツンツンしてきたような気が……)

灰原「……」ペラッ

コナン(……気のせいか)ペラッ

11: 2013/12/24(火) 12:06:07.35 ID:/gomJbMZ0
ツンツンっ

コナン(あれやっぱり!)チラッ

灰原「……」

コナン(………なんだぁ??)

コナン(……ったく)ペラッ

ツンツンっ

コナン(!!)

コナン「おい灰原! なんなんださっきか

歩美「コナンくんっ! シ~ッ! 」

光彦「ちょっとコナンくん、何なんですかいきなり大声出して」

元太「マナー違反だぞっ!!」

コナン「いや、だって灰原が」チラッ

灰原「……」

12: 2013/12/24(火) 12:09:34.40 ID:/gomJbMZ0
光彦「あっ! 今灰原さんのせいにしましたね!」

歩美「コナンくんひどいっ」

元太「オメー最低だぞっ!!」

コナン「だって灰原が……オレに何度もツンツンしてきて

光彦「灰原さんがそんなことするわけないでしょう!」

光彦「見てくださいよ!」

灰原「……」ペラッ

光彦「ああやって静かに本を読んでいるじゃないですか」

コナン「でもさっき

歩美「哀ちゃんのせいにするなんてひどいよ……」ウルウル

元太「オメー最低だぞっ!!」

コナン「……わ、分かったよ。 オレが悪かったよオレが」

14: 2013/12/24(火) 12:12:38.17 ID:/gomJbMZ0
光彦「最初から素直にそう言っておけばいいんですよ」

歩美「ちゃんと静かに読書しなきゃだめだよ」

元太「そうだぞコナンっ!!」

コナン「へいへい……」チラッ

灰原「……」

コナン(ったく……何考えてんだコイツは)

灰原(……)

18: 2013/12/24(火) 12:16:07.22 ID:/gomJbMZ0
~給食の時間~

元太「おっ! 今日はレーズンパンかっ!」

コナン(げっ! オレの苦手なレーズンが!!)

(ちきしょー……何で余計なものをパンに……)ホジホジ

コナン「なあ灰原……このレーズンだけもらってくれねえか?」コソコソ

灰原「イヤ」プイッ

コナン(クッ! )

(……まあいい、どうせ元太なら)

灰原「……」

コナン「なあ元太、この

灰原「センセー! 江戸川くんがレーズン残そうとしてまーす」

コナン(なっ!?)

20: 2013/12/24(火) 12:19:43.03 ID:/gomJbMZ0
小林先生「コナンくん! 好き嫌いはダメですよ!」

コナン(は、灰原ー!!)

歩美「ダメだよコナンくん。 大きくなれないよ」

光彦「全くキミもまだまだ子どもですねー」

元太「食いもん残すのはダメッて母ちゃん言ってたぞ!」

コナン(はいばらぁ……)ギロッ

灰原「なあに江戸川くん? 私に食べさせてもらいたいの?」

灰原「はい、あーん」スッ

小林先生「コナンくん! 食べなさい!」

コナン(チッ)

コナン「………あーん」パクッ

コナン(覚えとけよ灰原っ!!)モグモグ

灰原(……)

22: 2013/12/24(火) 12:23:27.62 ID:/gomJbMZ0
~放課後~

光彦「ねえ灰原さんっ! 今週の土曜日は博士がいないんですよね!?」

灰原「ええ、一日中家を空けると言っていたわ」

元太「おいどーすんだよ! 約束してた夜のゲーム大会!!」

元太「博士ん家で出来なくなっちまったじゃねえかよ!」

歩美「うーん……やっぱ大人の人がいないと、お母さん許してくれないし……」

光彦「そうですねぇ……あっ! でもボクの家なら大丈夫ですよ!」

コナン「おっ! それなら光彦ん家にしようぜ!」

コナン(オレん家(探偵事務所)にならずに済んでよかったぜ)ホッ

(コイツらが押しかけてくると色々とメンドーだからな)

灰原「……」

灰原「多数決にしましょ!」

24: 2013/12/24(火) 12:27:36.58 ID:/gomJbMZ0
コナン「は?」

灰原「江戸川くんの家がいいか、円谷くんの家がいいか、小嶋くんの家がいいか」

コナン「いや灰原待て、いま光彦が

歩美「歩美コナンくん家がいいなっ!」

灰原「はい、吉田さんは江戸川くんの家に1票」

コナン「お、おい! だからさっき

元太「オレもコナンの家がいいな! おっちゃんとゲームで勝負してぇしよ!」

光彦「ではボクは自分の家に1票いれときましょう」

灰原「はい今、江戸川くんの家が2票、円谷くんの家が1票」

コナン「灰原! 人の話を

灰原「あなたは?」

コナン「え?」

25: 2013/12/24(火) 12:30:46.02 ID:/gomJbMZ0
灰原「あなたはどこに投票するの?」

コナン(くっ! このやろうっ!)

コナン「……オレは光彦ん家に1票だ」

歩美「哀ちゃんはっ!?」

灰原「私は……」

コナン(くそ、こうなったら灰原頼むっ!)

(どうか……光彦ん家に)

灰原「私も江戸川くんの家がいいわ」

コナン「」

コナン(こ、こいつー!!)ギロッ

灰原「あら江戸川くんなーにその目は?」クスッ

コナン(このやろうまたしても~!!)

26: 2013/12/24(火) 12:32:51.44 ID:/gomJbMZ0
元太「じゃあコナンの家で決定な!」

歩美「楽しみだねっ!」

光彦「ではコナンくん、土曜日の夜、探偵事務所にお邪魔しに行きますね」

コナン「はぁ……分かったよ」

灰原「よろしくね江戸川くん」

コナン(うっせー!!)

(……何なんだ今日の灰原は?)

灰原(……)

27: 2013/12/24(火) 12:36:05.87 ID:/gomJbMZ0
~その日の殺人事件~

目暮「毛利くん! 分かったのかね犯人がっ!?」

コナン(小五郎)『ええ、分かりましたよ目暮警部……』

灰原「……」テクテク

コナン(小五郎)『犯人は……

ピタッ

コナン(ん?)

(灰原どうした? わざわざオレの前まで来ていったい)

灰原(変顔)

コナン(!!)

29: 2013/12/24(火) 12:39:33.84 ID:/gomJbMZ0
コナン(小五郎)『うっ……くっ……くっくっ』プルプル

目暮「んー? どうしたんだね毛利くん。 いったい犯人は誰なんだね!?」

コナン(ば、バカかあいつは! こんな時に)チラッ

灰原(変顔2)

コナン(!!)

コナン(小五郎)『ふっ……ふふっ……ふふふふ

目暮「おい毛利くんっ!! 何をふざけているんだねっ!!」

灰原「……」テクテク

コナン(あ、あんにゃろー!!)

コナン(小五郎)『す、すみません目暮警部』

コナン(小五郎)『今回の犯人があまりにマヌケだったもので、つい』

犯人「て、てめー!!何だとっ!! もういっぺん言ってみろっ!!」

灰原(……)

30: 2013/12/24(火) 12:42:32.25 ID:/gomJbMZ0
~土曜日 博士宅~

阿笠「では哀くん、帰りは夜遅くになると思うでの」

灰原「え、ええ」ケホッケホッ

阿笠「ん? 哀くん、具合が悪いのかね?」

灰原「大丈夫よ、軽い風邪みたい」

阿笠「まあムリはせんようにな」

灰原「ええ、いってらっしゃい博士」

バタンッ


灰原(……ひどい熱だわ)グッタリ

(工藤くんにイジワルばかりしてたバチがあたったのかしら)

(……)

(結局占いは外れちゃったか……)

(次から別の雑誌を買おうかな……)

31: 2013/12/24(火) 12:45:04.97 ID:/gomJbMZ0
~夕方 毛利探偵事務所 ~

歩美「私カービィにするっ!」

元太「オレはドンキーコングだぜっ!」

光彦「ではボクはピーチ姫でいきましょう!」

ワイワイガヤガヤ


コナン「……って」

コナン「どうしてお前らもうゲームしに遊びにきてんだよっ!」

コナン「夜からのはずだろ!?」

光彦「別にいいじゃないですかー」

元太「もう我慢できなかったんだからよ!」

32: 2013/12/24(火) 12:48:04.25 ID:/gomJbMZ0
コナン「ったく……」

蘭「いいじゃないコナンくん、賑やかな方が楽しくて!」

蘭「みんな! 夜は蘭お姉さんが、腕をふるってゴハンを作ってあげるからね!」

元太・光彦・歩美「わーい!!」

元太「なあおっちゃん! おっちゃんも一緒にゲームしようぜ!」

小五郎「うるせえぃ! んなガキの遊びなんかやるかぁ!」

小五郎「こちとら仕事で忙しいんだ! やるなら静かにやってくれぃ!」イライラ

蘭「何よお父さんったら……」

コナン(ハハ……今回ばかりは、オレもおっちゃんに同感だぜ)

prrrr prrrr

コナン「ん、電話だ」

ガチャ

34: 2013/12/24(火) 12:51:03.30 ID:/gomJbMZ0
コナン『はいもしもし、こちら毛利探偵事務所です』

灰原『あ、工藤くん?』

コナン『……おう灰原か、どうした?』


ワイワイガヤガヤ


灰原『……もしかして、もうあの子達いるの?』

コナン『ああ、なぜか早くも盛り上がってるぜ……ハハ』

コナン『それで……用はなんだ?』

灰原『……悪いけど、私今日はパスさせてもらうわ』

灰原『博士から、車がエンストしたって電話がかかってきたの。挙句サイフも無くしたって』

灰原「だから今からタクシーで迎えに行かないといけないのよ」

コナン『……そうか、分かった』

コナン『あいつらには上手く伝えとくよ』

灰原『悪いわね』

ガチャ

36: 2013/12/24(火) 12:54:19.54 ID:/gomJbMZ0
蘭「電話、何だって?」

コナン「あ、別に何でも……あのさ蘭姉ちゃん」

蘭「なあに?」

コナン「ボク今日晩ご飯はいらないや。 なんかお腹の調子が悪くって」

蘭「えっ そうなの!? 大丈夫?」

コナン「うん全然大丈夫っ!」

コナン「あともしかしたら、後でここにはいない時もあるかもしれないけど」

コナン「別に心配しないでね。 寝る前には帰ってくるから」

蘭「もう……いつものことだけど、あまり遠くには行っちゃダメよ」

コナン「はーい!」

コナン(さてと後は……)

38: 2013/12/24(火) 12:57:20.02 ID:/gomJbMZ0
コナン「ねえねえおじさん」

小五郎「んあ?」

コナン「お願いがあるんだけど」

小五郎「はいムリムリ、あっちいってろ」シッシッ

コナン「きいてくれたら、コレあげるんだけどなぁ」ピラッ

小五郎「!!」

小五郎「そ、それは……ヨーコちゃんの超レアな……」ガタガタ

小五郎「コナン!! それをどこで!?」

コナン「この前テレビ局の見学に行って、直接会った時もらったんだぁ」

コナン「どう、頼みをきいてくれるおじさん?」ニヤッ

小五郎「……」ゴクリ

小五郎「……よし……言ってみろ」

39: 2013/12/24(火) 13:00:37.49 ID:/gomJbMZ0
コナン「ボクは今からちょっと出かけてくるから」

コナン「その間、元太達のゲームの相手をしててほしいんだ」

コナン「なるべくボクがいなくなったことが気づかれないように、盛り上がってね」

コナン「どう?」ピラッ

小五郎「うっ!」

小五郎「……コナン」

小五郎「任せろっ!!」スッ

コナン(さすがおっちゃん!)スッ

ガシッ

40: 2013/12/24(火) 13:03:30.76 ID:/gomJbMZ0
歩美「歩美もう一回カービィにするっ!」

元太「オレは今度はクッパだぜっ!」

光彦「ではボクは、ネスでいきましょう!」

ワイワイガヤガヤ


コナン「おーいオメーら、ちょっと」

光彦「はい?」

コナン「灰原は急な用事で来れなくなったってさ」

歩美「え~」

コナン「まあまあ、どうせアイツはゲームなんかする気なかっただろうし」

コナン「そのかわり、おっちゃんがオメーらの相手をしてくれるってよ」

元太「おっちゃんゲームすんのかっ!?」

42: 2013/12/24(火) 13:06:50.66 ID:/gomJbMZ0
小五郎「フッフッフ……いいかボウズども」

小五郎「名探偵っていうのはなぁ……どんなことでも完璧にこなすもんだ」

小五郎「たとえそれがゲームであろうともな」キリッ

歩美「おじさんかっこいーー!」

光彦「名探偵vs少年探偵団! 世紀の対決ですね!」

元太「よっしゃぁ! 早速やろうぜっ!」

小五郎「フッフッフ……」

ワイワイガヤガヤ


コナン(おっちゃん、後は頼んだぜ)

タッタッタッ

43: 2013/12/24(火) 13:11:11.84 ID:/gomJbMZ0
~博士宅 夜~


灰原(ハァハァ……だいぶしんどいわね)ゲホッゲホッ

(でもこうして残りずっと寝てれば、明日にはきっと)


ピンポーン


灰原(!)

(全く……誰よこんな時に……)

(玄関まで歩いていくだけでもしんどいっていうのに……)ヨタヨタ

ガチャ

灰原(えっ)

灰原「く、工藤くん!?」

44: 2013/12/24(火) 13:14:25.65 ID:/gomJbMZ0
コナン「悪いな、寝てるとこをむりやり押しかけちまって」

コナン「ほら、ベッドまでおんぶしてやるから」ヒョイ

灰原「えっ あ、ちょ、ちょっと//」

コナン「どうせ歩くだけでも辛いんだろ、よっと」ズシッ

灰原(……)

コナン「よいしょっと」テクテク

コナン「……オメー、意外と重

ポカッ!


コナン「……げ、元気はあるみたいで良かったよ……ハハ」

灰原(バカッ//)

(……でもどうして)

コナン「……声だよ」

灰原「え?」

46: 2013/12/24(火) 13:17:30.23 ID:/gomJbMZ0
コナン「ったく……どれだけ一緒にいると思ってんだ」

コナン「オメーの声を聞けば、電話越しだろうと」

コナン「具合が悪いことくらいわかるっつーの」

灰原「……」

コナン「どうせオメーのことだから、蘭やアイツらを心配させないために」

コナン「バレバレのウソをつくってこともな」

灰原「だって……」

コナン「ほら、ベッドに着いた。 後はずっと寝てていいぞ」

コナン「こっちに来るときにゼリーとか色々買ってきたから、もしよかったら」ガサッ

灰原「……ありがと」

47: 2013/12/24(火) 13:20:22.36 ID:/gomJbMZ0
コナン「そういやオメー、熱はどれくらいあるんだ?」

コナン「けっこう高そうだけどな」

灰原「……測ってないわ」

灰原「体温計が見つからなくて……探すのも億劫で……」ゴホッゴホッ

コナン「ふーむ、んじゃちょっとおでこ貸してくれ」グイッ

灰原(あっ)

ピトッ

灰原「……」

コナン「……やっぱけっこう高そうだな」

コナン「顔も真っ赤だしな」

灰原(そ、それはあなたが……//)

48: 2013/12/24(火) 13:23:46.14 ID:/gomJbMZ0
コナン「どうだ? 何か食べられそうか?」

コナン「お粥でも作ろうか?」

灰原「……あなたにできるの?」

コナン「バッ バーロー// そんくらいならオレだって」

灰原「……ふふ、じゃあお願いしようかしら」

コナン「ああ! 任せとけ! オメーはゆっくり寝ててくれよな」

灰原「……うん」



>あちっ!! ヤケドしたっ!

>ああ鍋がっ!! パリーンッ!

> ああ皿がっ!!

灰原「……」

50: 2013/12/24(火) 13:26:40.73 ID:/gomJbMZ0
コナン「あのさ灰原……やっぱゼリーとかにしとくか? あはは……」

灰原「ふふ」

コナン「な、何だよ//」

灰原「いいえ、あなた特製のお粥が食べたいわ」

コナン「そ、そうか……知らねえぞ、余計具合が悪くなっても」

灰原「ええ、どれだけマズくても、全部食べ切るわ」

コナン「おい」

灰原「ふふ」

コナン「……ふふっ」

51: 2013/12/24(火) 13:30:20.27 ID:/gomJbMZ0
灰原「あちっ……ん……」モグモグ

コナン「ど、どうだ?」ドキドキ

灰原「……美味しい」

コナン「えっ ホントに? 別に気遣わなくていいぞ」

灰原「美味しいわ」

コナン「あっ そう……よかった」ホッ

灰原(本当に……美味しい……)


カチャ

灰原「ごちそうさま」

コナン「お、おう……」

コナン(結局完食してくれたのか)

52: 2013/12/24(火) 13:33:08.81 ID:/gomJbMZ0
灰原「そういえば」

コナン「ん?」

灰原「あの子達は大丈夫なの? あなたまでいなくなってしまって」

コナン「……まあおっちゃん次第だな」

灰原「?」


~毛利探偵事務所~

歩美「歩美今度はガノンドルフッ!」

元太「オレはデデデ大王だぜっ!」

光彦「ボクの本気、ピカチュウをみせましょう!」

小五郎「この名探偵毛利小五郎のプリンに敵う者はいないっ!」

蘭「みんなー! ご飯できたよー!!」

53: 2013/12/24(火) 13:36:36.86 ID:/gomJbMZ0
~博士宅~

灰原「ねえ工藤くん」

コナン「ん?」

灰原「もう向こうに戻っていいわよ、来てくれてありがと」

コナン「いや、博士が帰ってくるまではこっちにいるよ」

コナン「オメー1人だけじゃ心配だからな」

灰原「あら、私もずいぶんと舐められたものね」

コナン「ほら、黙って寝てろって。 体の具合はどうだ?」

灰原「大丈夫よ」ケホッケホッ

コナン「ったく……何が大丈夫だよ」

コナン「オメーのそういうところが心配だっていってんだ」

コナン「なあ灰原……頼むからムリだけはしないでくれよな」

灰原「……」

55: 2013/12/24(火) 13:39:12.93 ID:/gomJbMZ0
コナン「オメーの体は、オメー1人だけのモノじゃないんだからな」

コナン「お前のお姉さんや、お母さんの分まで……」

灰原「……」

コナン「あ……悪い……変に思い出させちまって」

灰原「……大丈夫よ」

コナン「ただ、オレだってオメーをちゃんと心配してるってことが言いたかったんだ…」

灰原「ええ……ありがとう工藤くん」

(あなたの優しさは、痛いほど……)

コナン「……よし、じゃあもう寝よう! なっ!」

56: 2013/12/24(火) 13:43:18.04 ID:/gomJbMZ0
灰原「まだ寝たくない」

コナン「は?」

灰原(寝てしまうのが……もったいなくて……)

コナン「んー、じゃあオレが話をしてやろう」

コナン「あのシャーロックホームズはな、実は薬物依存症で」ペラペラ

灰原「ふふっ」

コナン「えっ? まだ面白いとこはこれからだぞ?」

灰原「あなたその話、何度私に聴かせてくれたと思ってるの?」

コナン「えっ //」

灰原「別にいいわよ、続けて」クスッ

コナン「じゃ、じゃあこの話はどうだ」

57: 2013/12/24(火) 13:46:07.61 ID:/gomJbMZ0
コナン「助手のワトスン医師はな、意外にも女たらしの一面が」ペラペラ

灰原「それは4度目」クスッ

コナン「うっ//」

コナン「……ならこれならどうだ?」

コナン「ジェームズ・モリアーティ教授には、実は兄弟が」ペラペラ

灰原(ふふ)

(こんな話をいつも聴かされていた、彼女に同情するわ……)

(でも……そんな彼女が……)

(羨ましくてたまらない……)

59: 2013/12/24(火) 13:49:34.37 ID:/gomJbMZ0
コナン「でな、そこでホームズは言ったんだ」ペラペラ

灰原「ねえ工藤くん」

コナン「ん? 話はまだ途中

灰原「今週、あなたにイジワルばかりして悪かったわ」

コナン「……ああそれか、別にもういいよあんなの」

コナン「さすがにオメーの変顔にはビビったけどな」

灰原「もう二度とやりたくないわ」

コナン「なあ灰原」

灰原「ん?」

コナン(変顔)

灰原(!!)

60: 2013/12/24(火) 13:51:58.84 ID:/gomJbMZ0
灰原「……ふっ……ふふふふ うっ ゴホッ!ゴホッ!

コナン「あっ! 悪いっ! ごめんっ!! 」アセアセ

灰原「ゴホッ! ゴホッ!……バ、バカッ//」

コナン「いや、仕返しのつもりだったんだけど……スマン」

灰原「タイミングを考えてよね!」ケホッケホッ

コナン「そ、それはお互い様だろ……」

灰原「……ふふ」

コナン「ふふ」

61: 2013/12/24(火) 13:55:15.31 ID:/gomJbMZ0
コナン「さ、どうだ。 もう寝られそうか?」

灰原「……」

灰原(最後のイジワル……しちゃおうかしら)

灰原「……ねえ工藤くん……寒い」

コナン「えっ!? 毛布もう一つもってこようか?」

灰原「……」

コナン「えーと……どうすりゃいい?」

灰原「一緒に寝て」

コナン「分かった」

コナン「……ん?」

62: 2013/12/24(火) 13:57:55.40 ID:/gomJbMZ0
コナン「え?」

灰原「寒いよぉ……」ブルブル

コナン「灰原…… 冗談だよな?」

灰原「うぅ……寒い……」ブルブル

コナン「お、おい//」

灰原「寒くて……寝られない……」ブルブル

コナン「……」

灰原「うぅ……」チラッ

コナン「……わ、分かったよ//」

スッ

ボフッ

63: 2013/12/24(火) 14:00:40.97 ID:/gomJbMZ0
コナン「ほら……これでもう寝ろよ」ドキドキ

灰原「……手、握って」

コナン「は? //」ドキッ

灰原「手が……冷たくて……」

コナン(ったく……// )

ギュッ

灰原「……」

コナン「……」ドキドキ

灰原「……ふふ、ふふふふ」

コナン「な、何だよ//」

灰原「……あなたって優しすぎるわ、ていうかある意味ヒドイ男ね」

灰原「本当はこんなお願い、きいちゃダメなのよ」

コナン「え?」

64: 2013/12/24(火) 14:03:30.64 ID:/gomJbMZ0
ガチャ

阿笠「哀くん帰ったぞーい! 具合は大丈夫かねー?」

阿笠「……え?」


コナン・灰原「あ……」


阿笠「し、新一……哀くんに何を……」ワナワナ

コナン「えっ!? あ、いや博士!! コレは

灰原「工藤くんがいきなり私のお布団に潜り込んできたの」

コナン「おいっ!! さっきの “悪かった” はウソかっ!!」

コナン「いや博士、違うんだ! 灰原が

博士「とにかく早く布団から出なさいっ!!」

コナン「はい」

灰原(ふふ……ゴメンなさい工藤くん)

67: 2013/12/24(火) 14:07:49.47 ID:/gomJbMZ0
コナン「じゃあ博士も来たことだし、オレはあっちに戻るよ」

灰原「ええ、ありがと」

阿笠「まさか哀くんの具合がそんなに悪かったとはのう」

阿笠「スマンのう……そんな時に出かけてしまって」

灰原「気にしないで博士」

灰原(おかげで……幸せな時間を過ごせたわ)

(彼を独り占めできて……)

(彼女やあの子達には悪かったけどね……)

コナン「んじゃ、後は博士よろしく」テクテク

博士「新一もいきなり怒鳴って悪かったのう」

コナン「おうっ」

68: 2013/12/24(火) 14:10:26.22 ID:/gomJbMZ0
コナン「さてと、あいつらはどうしてっかな」

コナン「ん? 雑誌が開きっ放しだ……占い?」

(そーいや灰原のヤツ妙にこーゆうの好きだったな、えーと灰原は……)


《気になるアイツにイジワルして気をひいちゃえっ!! グッと距離が縮まるかもっ♡》

コナン「……」

コナン「まさかな……」

コナン「いや……ありえねえよな! うん! バカらしっ もう行こっと! 」

ガチャ タッタッタッ


《5月生まれの男子の運勢は……意外なあの子と急接近っ♡ 新たな恋の始まりかもっ!》


おわり

70: 2013/12/24(火) 14:12:43.24 ID:/gomJbMZ0
見てくれた方、支援してくれた方はありがとうございました

不快になった方はごめんなさい

72: 2013/12/24(火) 14:16:33.68 ID:YqwuElD4i
おつおつ

引用元: コナン「イジワルな灰原!」