401:◆cLaieAbL7Q 2011/04/26(火) 09:06:32.00 ID:MrAjZdSf0
男「うん、うん…わかってるよ、おとなしくしてるよ」

男「もうガキじゃないんだから、自分の面倒くらい自分でみるよ」

男「それじゃぁもう少しで爺ちゃんち着くから、あぁ、言っておくよ。それじゃ」

男「……はぁ」

男「なんでオレがこんな田舎に…」

爺「おぉ~男くんか~。暫く見ない間に大きくなったね」

男「あ、爺ちゃん。わざわざ迎えに来てくれたの?」

爺「はやく男くんの顔が見たかったからねぇ」

男「そっか。これから暫く世話になるね」

爺「おうおぅ、随分としっかりしたんだな」

男「いつまでもガキじゃないからね」
モンスター娘のいる日常(3) (RYU COMICS)
403: 2011/04/26(火) 09:11:50.50 ID:MrAjZdSf0
爺宅

爺「それじゃ。男くんはこの部屋を使ってくれ、好きなように使ってもらって構わないから」

男「ありがとう爺ちゃん」

爺「もしなんかあったら遠慮なく言ってくれて良いからね」

男「うん、わかったよ」



男「はぁ…荷物の整理…めんどくさいな」

男「その前に少し散歩して来ようかな…」


405: 2011/04/26(火) 09:16:50.65 ID:MrAjZdSf0


男「懐かしいな~小学生の時以来かな」

男「そもそも爺ちゃんちに来たのがかなり久しぶりだからなぁ…」

男「だれもいないな。今度くる時はスケッチブックでも持って来ようかな」

男「いや、釣りも良いな。した事無いけど」

男「泳ぐのは…無理か」

スィー

男「ん?誰か泳いでる?」

スィー

男「まだ水も冷たいのにな…元気な人だ」

406: 2011/04/26(火) 09:20:56.99 ID:MrAjZdSf0
男「………」

「………」チラッ ビクッ

男「………」

「………」ジーー

男「なんか物凄い見られてる…」

男「どうかしたの?」

「……見られてしまいました…」

男「ご、ごめん…」

「……これは始末した方が良いんでしょうか?」

男「始末?」

「はい、頃すとも言いますね」

男「えーと、本気?」

407: 2011/04/26(火) 09:24:32.85 ID:MrAjZdSf0
男「女の子があまり物騒な事言っちゃダメだよ?」

「女の子の?」

男「うん、それに寒く無いの?温かくなって来たけどまだ5月だよ?」

「いえ、寒くは無いですが…驚かないんですか?」

男「世の中には雪が降る中滝に打たれる人もいるからね」

「それはまた奇特ですね」

男「ホントだよね」

「でもそういう事ではなくてですね」

男「ん?」

410: 2011/04/26(火) 09:35:20.75 ID:MrAjZdSf0
「この姿を見ても驚かないんですか?」

男「……あぁ…え。人魚?」

「人魚ではなくスキュラと申します」

男「その犬の頭は?」

スキュラ「体の一部です」

男「……はぁ…」

スキュラ「意外と驚きませんね?」

男「なんか、凄過ぎて逆に飽きれた…」

スキュラ「あらあらまぁまぁ」

416: 2011/04/26(火) 09:42:51.23 ID:MrAjZdSf0
男「頃すの?」

スキュラ「どうしましょう?」

男「オレに聞くの?」

スキュラ「正直どちらもでも良いので」

男「じゃ今のところ殺さない方向で良いかな?」

スキュラ「でも人に言ったりしちゃだめですよ?」

男「言っても信じて貰えるかどうか…」

スキュラ「そうなんですか…信用無いんですね」

男「いや、信用無いとかじゃなくてね」

421: 2011/04/26(火) 09:50:28.84 ID:kfVG5vSX0
スキュラ「でもなんでこんな所にいたんですか?いつもなら人なんて殆ど来ないのに」

男「散歩してたからさ」

スキュラ「学校…という物は?」

男「オレも行きたいんだけどね」

スキュラ「?」

男「色々あるんだよ」

スキュラ「?よくわからないですけどわかりました」

男「それなら良かった」

男「オレも質問いいかな?」

スキュラ「はい」

男「君はなんなの?」

423: 2011/04/26(火) 10:02:31.55 ID:MrAjZdSf0

スキュラ「スキュラです」

男「いやそうじゃ無くてね」

スキュラ「?亜人で、す?」

男「亜人?昔から此処にいるの?」

スキュラ「昔からという程ではないですね、4~5年前からです」

男「何処から来たの?」

スキュラ「質問が多いです…亜人界というセカイから来ました」

スキュラ「私のような半人半獣の方達がすむ世界です」

スキュラ「もっともこちらのセカイに来れるのはごく一部のものだけですが」

425: 2011/04/26(火) 10:08:26.28 ID:MrAjZdSf0
男「それなんていうファンタジー…」

スキュラ「世の中は知らない事だらけですよ、自分が思ってるよりももっと」

男「んー…そういう物なのか?」

スキュラ「はい」

男「でも納得したら負けな気がするんだけど…」

スキュラ「何に負けるんですか?」

男「いや、なににだろうね?」

スキュラ「何でしょうね」

男「やっぱり人間食べたりするの?」

スキュラ「えー?食べれ無い事もないと思いますけど…あまり美味しくなさそうですよね」

男「食べて見たいと思う?」

スキュラ「思わないです」

男(なら一応は安全なのかな?)

426: 2011/04/26(火) 10:14:53.29 ID:MrAjZdSf0
男「それってどうなってんの?」

スキュラ「それ?私の体ですか?」

男「うん」

スキュラ「触って見ますか?」

男「え、良いの?」

スキュラ「減る物じゃないですし…」

男「じゃあちょっとこっち来てくれるかな?」

スキュラ「陸に上がりましょうか?」

男「出来るの?じゃあお願いします」

スキュラ「この姿じゃ歩き回る事は出来ませんが陸に上がるくらいなら…よいしょっと」

427: 2011/04/26(火) 10:21:51.00 ID:MrAjZdSf0
男「綺麗だな…」

スキュラ「え?…なんか照れます…」

男「触って良いんだよね?」

スキュラ「どうぞ…」

男「ここの境目どうなってるんだろ…この犬の頭は生きてるの?」サワサワ

スキュラ「手のような物なので単独の意思は持ってませんが動かせますよ」

犬頭「キャンキャンッ」

男「おぉ~すごい…でも毛は意外とゴワゴワ…」

スキュラ「フワフワだと泳ぐ時に邪魔になりますからね」

男「鱗…魚よりも一枚一枚がわりとしっかりしてる感じ」サワサワ

スキュラ「…あの、くすぐったいです…」

男「あ、ゴメンごめん」

430: 2011/04/26(火) 10:29:13.01 ID:MrAjZdSf0
男「次は上を…」

スキュラ「……」ジトー

男「……冗談だけどね…」

スキュラ「ただの変態だったんですね」

男「だから冗談だって!」

スキュラ「必氏になる所も怪しいです」

男「少しだけ下心があった…」

スキュラ「やっぱり」

男「だって目の前に乳丸出しのこんなに可愛い子がいるんだよ?」

スキュラ「……馬鹿ですか?」

男「よく言われるよ」

432: 2011/04/26(火) 10:34:28.31 ID:MrAjZdSf0
男「とかなんとかやってるうちに結構時間たったな…」

スキュラ「帰るんですか?」

男「うん、まだやる事があるから」

スキュラ「人間は忙しいですもんね」

男「まぁな」

男「あのさ、明日も来ていいかな?」

スキュラ「別に構いませんけど…」

男「そっか、よかった。」

男「じゃ、また明日ね」

スキュラ「あ、はいまた明日」



スキュラ「……胸に何か巻いた方が良いのかな?」

437: 2011/04/26(火) 11:03:57.38 ID:MrAjZdSf0
ケイローン「さてなんだかんだで全部の話にでてくる便利要因の私だ」

ケイローン「少しだけ説明をさせて貰おうかと思う」

ケイローン「ある程度高位になると人間界と亜人界の制約がなくなるのは始めから見てくれてる方はご存知だと思う」

ケイローン「このスキュラもそのタイプだな」

ケイローン「亜人の中には極たまに亜人界から離れ人間界に住み付く物もいる」

ケイローン「これは行く所に行けば神様のように崇められお供え物を手に入れる事が出来るためだ」

ケイローン「このスキュラはそのタイプだな、しかし最近は信仰心も薄れてあまりメリットが無いようだが」

ケイローン「それでも一応神様としてそこにいるのだからそれを下心のある目で見ようなんてとんでも無いな」

ケイローン「良いか!乳丸出しでも神様なんだからな!神様をそんな風にみちゃダメだからな!」

438: 2011/04/26(火) 11:08:14.02 ID:MrAjZdSf0
次の日

男「来てくれたんだ」

スキュラ「約束をすっぽかすわけにはいきませんからね」

男「意外と律儀だね。…それより、それどうしたの?」

スキュラ「これですか?これは昔…私の前にここにいた仲間がお供え物でもらった服で」

男「……はぁ…折角のおっOいが…」

男「露出はある、まだ露出は高めだけど…」

男「はぁ…」

スキュラ「な、なんですか!ダメなんですか!?」


439: 2011/04/26(火) 11:12:03.08 ID:MrAjZdSf0
男「ううん、気にしないで。すごく似合ってるよ、綺麗だよ」

スキュラ「なっ!貴方はよくそんなことが恥ずかし気もなく言えますね…」

男「正直者だからね」

スキュラ「変態の癖に潔いんですね…」

男「いや?」

スキュラ「そんな事はありませんけど…」

男「なら良いじゃん、綺麗だよ」

スキュラ「だぁかぁらぁ…あれ?私振り回されてる?」

男「面白いね」

スキュラ「面白く無いですよ…」

441: 2011/04/26(火) 11:19:25.59 ID:MrAjZdSf0
男「でもホントに嫌ならもう帰ってるよね?」

スキュラ「そう…ですけど…」

男「照れ無い照れない」

スキュラ「照れてなんか…」

男「ふふふ」

スキュラ「?それはなんですか?」

男「これ?スケッチブック、絵でも描こうかなって思ってさ」

スキュラ「絵ですか?上手なんですか?」

男「いや。全然だよ、でもこれくらいしかする事なかったから」

444: 2011/04/26(火) 11:32:15.61 ID:MrAjZdSf0
男「モデルになる?」

スキュラ「もでるですか…それはちょっと」

男「人物はあまり得意じゃ無いから良いんだけどさ」

スキュラ「隣でみてて良いですか?」

男「え~それは恥ずかしいな…」

スキュラ「胸を凝視してた人がなにを言ってるんですか…」

男「それとこれとは別の話だよ」

スキュラ「えぇ~?」

男「別に良いけどさ」

スキュラ「それじゃ…よっと」

445: 2011/04/26(火) 11:37:26.48 ID:MrAjZdSf0
男「おぉ…下半身が犬に…」

スキュラ「これくらいは出来ますよ」

男「~♪」ナデナデ

男「コッチの犬はフワフワなんだね」

スキュラ「…多分足を撫でてる自覚は無いんですよね」

男「あ、そういえばこれ足なのか」

スキュラ「自覚があったら食べてるところでしたよ?」

男「それは嫌だなぁ…でも凄く柔らかくて気持ちいい」ナデナデ

スキュラ「ん…だからそこは足なんだってばぁ…」

446: 2011/04/26(火) 11:41:28.76 ID:MrAjZdSf0
数時間後

スキュラ「へぇ~上手い物ですねぇ…」

男「そうかな?」

スキュラ「はい、写真とはまた違うアジがありますね」

男「そう言われるとなんか照れ臭いな///」

スキュラ「貴方も照れるんですね」

男「ん…まぁ、ね」

スキュラ「…でもなんか寂しい絵ですね」

男「そうかな?」

スキュラ「はい、なんと無くですけど」

447: 2011/04/26(火) 11:47:24.94 ID:MrAjZdSf0
夕方

スキュラ「…んー……」ウトウト

男「スキュラさん、大丈夫?」

スキュラ「え…?あれ、寝てました?」

男「うん、バッチリ寝てた」

スキュラ「何時の間に…」

男「ゴメンね何時間も付き合わせて…」

スキュラ「いえ、気にしないでください、好きでやった事ですから」

男「うん、ありがと」

男「オレはそろそろ帰るけど」

スキュラ「はい、了解しました」

スキュラ「それじゃ、また明日」

男「ん、また明日」

448: 2011/04/26(火) 11:53:41.46 ID:MrAjZdSf0
それから数日後

男「よっ」

スキュラ「よく毎日来てますね、何してるんですか?」

男「ふふふ野暮な詮索はしない方が良いよ」

スキュラ「はいはい、わかりましたよ」

男「よっこいしょっと…」

スキュラ「今日も絵を描くんですか?」

男「うん」

スキュラ「見てるのも楽しいんですけど、少し暇なんですよね」

男「それじゃ楽しい事する?」

スキュラ「貴方の目が変なので良いです」

男「あれ?そうだったかな?」

スキュラ「はい」

449: 2011/04/26(火) 12:00:50.51 ID:MrAjZdSf0
カキカキカキカキ

スキュラ「ホント私なんていないみたいですね」

男「…そんな事ないよ?わざわざいつもここに来るのもスキュラに会いたいからだし」

スキュラ「え…」

男「ただコミュニケーション能力が低いからね…中々会話が出来なくて…」

スキュラ「……そんな事を普通にいう人間がコミュニケーション能力が低いわけないじゃないですか…」

男「ん~そうかな?」

スキュラ「そうですよ!」

450: 2011/04/26(火) 12:04:30.15 ID:MrAjZdSf0
また数日後

スキュラ「今日も男さんは来るのでしょうか?」

スキュラ「いえ…別に期待してるとかそう言うわけでは…」







カァー カァー

スキュラ「…来なかったです…」

スキュラ「そんなに毎日くるわけ無いですよね」

452: 2011/04/26(火) 12:12:42.44 ID:MrAjZdSf0
また数日

スキュラ「あれから全然来ないですね…」

スキュラ「飽きられてしまったんでしょうか?」

スキュラ「露出を減らしたのが悪かったのでしょうか…」

スキュラ「ん?誰か来ました…」

爺「………」






スキュラ「………」

スキュラ「そういう事だったんですね…」

スキュラ「……」

453: 2011/04/26(火) 12:16:57.99 ID:MrAjZdSf0
またまた数日後

男「久しぶり」

スキュラ「久しぶりですね」

男「ごめんな、最近忙しくて」

男「寂しかった?」

スキュラ「そんなわけないじゃ無いですか」

男「そっか、少し残念だな」

スキュラ「今日も絵を書きに来たんですか?」

男「……いや、これからまた暫くこれなそうだからさ」

男「だから、スキュラの顔見たいなって思って」

スキュラ「変な事言わないで下さい!」

456: 2011/04/26(火) 12:22:19.83 ID:MrAjZdSf0
男「それに神様らしいからな、祈っとけばいい事あるかも知れないだろ?」

スキュラ「確かに神様みたいに扱われてますけど…何も出来ないですよ…」

男「そんな事ないさ、ホラお前の顔見たら元気になった」ハハハ

スキュラ「馬鹿なんですか?」

男「否定は出来ないかも知れない」

457: 2011/04/26(火) 12:26:16.18 ID:MrAjZdSf0
スキュラ「……病気なんですってね」

男「ん?だれが?」

スキュラ「貴方がですよ!」

男「恋煩いそれは不治の病…」

スキュラ「ごまかさないで下さい」

男「……誰から聞いたの?」

スキュラ「多分貴方のお爺さんだと思います、喋ってるのを盗み聞きしただけですけど」

男「…そっか。何処まで聞いた?」

459: 2011/04/26(火) 12:31:20.83 ID:MrAjZdSf0
スキュラ「子供の頃から身体が弱くて、最近また体調を崩して静養の為にこっちに来たって」

スキュラ「それで、また発作を起こして入院したって」

男「うん、オレだな」

スキュラ「惚けないんですね」

男「そこまで知ってるなら隠す事も無いかなって」

スキュラ「それを聞いてなんとなく貴方の事も納得行きました」

男「自分に正直な所とか?」

スキュラ「カッコ良く言わないでください、アレはただ軟派なだけです」

男「え~…」

460: 2011/04/26(火) 12:35:56.68 ID:MrAjZdSf0
スキュラ「説明は難しいけどなんとなくです、絵が暗い感じがしたのも貴方のにはそう見えているのかなぁ…って」

スキュラ「あと、笑ってても目だけはいつも悲しそうです」

男「それはコミュ障だからじゃダメかな?」

スキュラ「………ごめんなさい」

男「え?なんでスキュラが謝るの?」

スキュラ「神様なのに…今まで気付かなくて…」

男「神様みたいな物で神様じゃ無いんだから仕方ないよ」

463: 2011/04/26(火) 12:41:21.65 ID:MrAjZdSf0
男「でも、ありがとう」

男「スキュラの顔見てホントに元気でたよ」

スキュラ「元気が出ただけじゃ意味無いです…」

男「そんな事無いとおもうよ?元気は大事だからね」

スキュラ「膝、笑ってますよ」

男「俺の膝は陽気だからな」

スキュラ「………」

男「いやまぁ…その、病院無理矢理飛び出して来たからさ」

スキュラ「なんで…」

男「スキュラの顔が見たかったからじゃダメ?」

スキュラ「だからふざけ無いで下さい」

464: 2011/04/26(火) 12:44:13.76 ID:MrAjZdSf0
男「それじゃ散歩とか」

スキュラ「……」

男「…神頼みのためとか?」

スキュラ「その病気は治らないんですか?」

男「回復はするかもだけど治るって事は無いんじゃ無いかって話し、特にオレは元々体弱いし」

スキュラ「……治したいですか?」

男「……」

467: 2011/04/26(火) 12:51:47.97 ID:kfVG5vSX0
男「治せる物なら治したいさ…」

スキュラ「わかりました」

男「え?」

スキュラ「来て下さい」グイッ

男「うわっ!馬鹿みずに落ちる…っ」

スキュラ「良いから!」グイグイ

男「今身体に負担かけると氏ぬから!この場で直ちに氏ぬから!」

スキュラ「気にしないでください!」

男「わっ!わっ!あ…」

468: 2011/04/26(火) 12:56:12.34 ID:kfVG5vSX0
男「いてて…何処だココ…」

スキュラ「私の元いた世界です」

スキュラ「人間はこちらの世界だと治癒力が上がるって聞いたことがあります」

男「なんだそりゃ…そんな都合のいい事」

スキュラ「私も本当かどうかはわからないです…でも…」

スキュラ「私には何も出来ないですけど、もしなにか出来そうな事があるなら…それをしたかったんです…」

男「スキュラ……」


471: 2011/04/26(火) 13:05:17.44 ID:kfVG5vSX0
スキュラ「…だから…そんな悲しそうにふざけ無いで下さい」

スキュラ「もっとちゃんと笑って下さい」グズッグズッ

男「な…泣くなよ…」

男「……わかったよ、頑張る」

男「頑張って治すからさ」

スキュラ「……約束ですよ?」

男「あぁ…約束するよ」

男「女は泣かせるモンじゃ無いって爺ちゃんも言ってたしな…」

スキュラ「私も頑張りますから…だから一緒に病気を治しましょうね!」

男「あぁ、精一杯頑張るよ」

スキュラ「それじゃ…これからよろしくお願いしますね」

男「あぁ、こちらこそ」

FIN

260: 2011/05/02(月) 02:20:02.72 ID:Mp6kCDOy0
スキュラと男の闘病生活


スキュラ「男さんお加減は如何ですか?」

男「そうだね、凄く体が軽いよ」

スキュラ「それならば良かったです」

男「今まで経験した事が無いほど体が軽いんだけど…逆にこれだいじょうぶかな…?」

スキュラ「さぁ、どうなんでしょう」

男「えぇ~何それ…」

スキュラ「自然治癒力を高めてくれるらしいって話しを聞いただけですからね」


261: 2011/05/02(月) 02:29:26.00 ID:Mp6kCDOy0
スキュラ「そんなに心配なら詳しい方に聴きに行きましょうか?」

男「あぁ~そうだね、そうしようか」

男「今ないくら動いても平気な気がするし」

スキュラ「でもちょっと遠いんですよね、本当にいけます?」

男「…ちょっと自信ないかも」

男「でも行こう」

スキュラ「はい、わかりました」

男「その人ってどんな人なの?」

スキュラ「そうですね、半人半馬の亜人の方なのですが、とても厳格で頭の良い方です」

スキュラ「とある村の村長さんもやってますよ」

男「うわぁ…凄い固そう」

263: 2011/05/02(月) 02:34:17.58 ID:Mp6kCDOy0
スキュラ「そうですね、実は私も少し苦手です…」

男「でも話し聞かないのも怖いしな…」

男「その人ってこっちに人間がいても怒らないのかな?」

スキュラ「あ…それはかんがえて無かったです」

男「本当に大丈夫なのかよ…」

スキュラ「えぇ、多分?」

男「そこで疑問系つけないで欲しいな」

スキュラ「あ、歩いてる途中辛くなった言ってくださいね?私が背負ってあげますから」

男「…理解」

264: 2011/05/02(月) 02:40:40.84 ID:Mp6kCDOy0
スキュラ「理解?」

男「了解って事だよ」

スキュラ「そう…なんですか?」

男「他にも把握とかあるぞ」

スキュラ「人間の言葉は難しいですね」

男「所でどの位かかるんだ?半日くらいか?」

スキュラ「二日くらいですかね?」

男「おぉぅ…想像以上にとおかった」

スキュラ「そうですか?」

男「こっちの世界はなんかおかしい…」

265: 2011/05/02(月) 02:45:15.10 ID:Mp6kCDOy0
二日後

男「ここかま、その村か」

男「なんにもねぇな…」

スキュラ「確かに人間界に比べると本当になにも無いですよね」

男「山梨の田舎の爺婆のいえでももっと都会だぞ…?」

スキュラ「私に言われてもこまりますが」

266: 2011/05/02(月) 02:50:45.19 ID:Mp6kCDOy0
男「それでその村長って言うのは…?」

スキュラ「あ、いましたあちらの方です」

男「ほうほうアレが…」

ケイローン「スキュラか珍しいな、そしてそちらは…人間か?」

男「昆虫?」

スキュラ「しっ!」

ケイローン「何故人間がこんな所に?」

スキュラ「そ、それはですね…」

男「あれ…ヤバイ?」

268: 2011/05/02(月) 02:54:08.90 ID:Mp6kCDOy0
スキュラ「と、言うわけでして…私が勝手に連れてきてしまったんです!男さんは悪くないんです!」

ケイローン「またか…」

スキュラ「え?」

ケイローン「なんでこう人間の行き来が多いのだ…」

スキュラ「???」

ケイローン「気にするなこちらの話しだ」

スキュラ「お咎めは…」

ケイローン「無いから安心すると良い」

スキュラ「よかったぁ…」

271: 2011/05/02(月) 03:01:36.66 ID:Mp6kCDOy0
ケイローン「それでそちらの人間の事だったか?」

スキュラ「はい」

ケイローン「正直わからない」

ケイローン「怪我の場合は治癒力が高くなるらしいが、病気の事は聞いた事がないからな」

スキュラ「そう…ですか」

ケイローン「こちらに来てからどの位に、なる?」

スキュラ「えーと、五日目です」

ケイローン「それなら身体に悪いという事は無いだろう、通常ならば二日と持たないはずだからな」

273: 2011/05/02(月) 03:07:17.45 ID:Mp6kCDOy0
ケイローン「しかし先ほども言ったが前例が無い事だからな、定期的に報告してくれると有難い」

スキュラ「はい、わかりました」

ケイローン「少年もあまり意地を張らずに素直に話してくれると助かる」

ケイローン「あまり心配をかけてやるなよ?」

男「わかりました、爺ちゃんにも女泣かせるのはプロポーズの時だけで充分だって言われてますから」

ケイローン「なかなかたくましい言葉だな」

男「そうですかね?」

ケイローン「こちらの世界にいるのも良いが、あちらの家族を蔑ろにしてはダメだぞ?」

男「はい!」

275: 2011/05/02(月) 03:11:53.83 ID:Mp6kCDOy0
スキュラ「だってさ、良かったですね」

男「あぁ、そうだな」

ケイローン「骨折が二日で治ったらしいがきみの場合は生まれてから今までの分長い事かかるのだろう」

ケイローン「焦らずに気長に行くといい、また何かあれば私の所にきなさい」

男「流石にまた二日歩くのはキツいんですけどね…」

スキュラ「グダグダ言わないの!」

男「軽口が叩けるくらい元気って事だよ」

ケイローン「うむ、元気なのはいい事だ」

男「ほら馬型の昆虫もこう言ってるし」

ケイローン「…昆虫……」

277: 2011/05/02(月) 03:19:36.88 ID:Mp6kCDOy0

男「でも良かったよ、これなら泣かせないですみそうだ」

スキュラ「別に泣かないですけどね」

男「オレの前で泣くのは一回で良いから、後はいらない」

スキュラ「…え?」

男「泣かせるかはまだわからないけどね」

スキュラ「…ばか!!」

ケイローン「…今までにいなかったタイプの人間だな」

男「ははは」

FIN

278: 2011/05/02(月) 03:23:24.44 ID:Mp6kCDOy0
後日談です、前のみてない人はわからないと思うけど
それでも書きたかったから仕方ないよね

完全にスキュラのキャラが迷子です

寝ます、もうちょっと書きたかったけど寝ますおやすみなさい

472: 2011/04/26(火) 13:06:57.55 ID:1giV5/SW0
よかったお乙華麗だお;ω;

引用元: ハーピー「何こっちみてんだよ」男「……」