143:◆cLaieAbL7Q 2011/05/01(日) 19:36:12.23 ID:cYRUWCB00
樹海
男「はぁ…はぁ…何処かに、あるはずなんだ…」
男「何処かに…」
男「くそっ…もう、動けない…」
男「樹海に入ってからもう三日か」
男「探し物は見つからない、変える道もわからない、夜は獣に怯えて安心して眠れない…」
男「もうダメなのか…なにも出来なかったな」
女「お兄さん、お困りですか?」
男「え?こんな所に人…?」
女「人間に…見えませんか?」
男「はぁ…はぁ…何処かに、あるはずなんだ…」
男「何処かに…」
男「くそっ…もう、動けない…」
男「樹海に入ってからもう三日か」
男「探し物は見つからない、変える道もわからない、夜は獣に怯えて安心して眠れない…」
男「もうダメなのか…なにも出来なかったな」
女「お兄さん、お困りですか?」
男「え?こんな所に人…?」
女「人間に…見えませんか?」
144: 2011/05/01(日) 19:41:47.89 ID:cYRUWCB00
男「いや、人間に見えるけど。なんでこんな所に?」
女「私はここに住んでおりますので」
男「住んでる!?樹海に!?」
女「はい、そうでございます」
男「え、そんな…嘘だろ?」
女「本当でございます、もしよろしければいらっしゃいますか?何もおもてなし出来ませんが」
男「いや…」グルグルグル
男「お願いして良いかな…///」
女「ふふふ、はい」
男「それと、悪いんだけどさ…肩貸して貰えないかな?」
女「かしこまりました」
女「私はここに住んでおりますので」
男「住んでる!?樹海に!?」
女「はい、そうでございます」
男「え、そんな…嘘だろ?」
女「本当でございます、もしよろしければいらっしゃいますか?何もおもてなし出来ませんが」
男「いや…」グルグルグル
男「お願いして良いかな…///」
女「ふふふ、はい」
男「それと、悪いんだけどさ…肩貸して貰えないかな?」
女「かしこまりました」
147: 2011/05/01(日) 19:45:12.19 ID:cYRUWCB00
女の庵
男「樹海にこんな場所があるのか…」
女「富士山は霊峰ですから、うちの一族はそれの防人なのです」
男「日本の神秘って奴か…」グルグルグル
男「……///」
女「すぐに食事を用意いたしますね」
男「…お願いします」
女「こちらでお寛ぎくださいな、すみません大したおもてなしもできず」
男「いえいえ…」
男「樹海にこんな場所があるのか…」
女「富士山は霊峰ですから、うちの一族はそれの防人なのです」
男「日本の神秘って奴か…」グルグルグル
男「……///」
女「すぐに食事を用意いたしますね」
男「…お願いします」
女「こちらでお寛ぎくださいな、すみません大したおもてなしもできず」
男「いえいえ…」
149: 2011/05/01(日) 19:57:10.35 ID:cYRUWCB00
男「それにしてもお淑やかな人だな…」
男「古き良き女性っていうか…」
男「……この家もすごいな、日本庭園っていうのか?」
男「…………」ウトウト
男「やばい、ねむくなって来た…」
男「古き良き女性っていうか…」
男「……この家もすごいな、日本庭園っていうのか?」
男「…………」ウトウト
男「やばい、ねむくなって来た…」
151: 2011/05/01(日) 20:00:58.06 ID:cYRUWCB00
男「ん…」
女「お目覚めですか?」
男「あ、すいません…寝てしまって…」
女「お疲れだったのでしょう、お気になさらないでください」
男「はぁ、ありがとうございます…」
女「そんなにかしこまらなくても大丈夫ですよ?」
男「あ、はい…」
女「正座になってますよ?」
男「面目ないです…」ソソクサ
女「あらあら、ふふふ」
女「お目覚めですか?」
男「あ、すいません…寝てしまって…」
女「お疲れだったのでしょう、お気になさらないでください」
男「はぁ、ありがとうございます…」
女「そんなにかしこまらなくても大丈夫ですよ?」
男「あ、はい…」
女「正座になってますよ?」
男「面目ないです…」ソソクサ
女「あらあら、ふふふ」
152: 2011/05/01(日) 20:08:22.16 ID:cYRUWCB00
男「ここにはお一人ですんでいるんですか?」
女「はい、私一人です」
男「寂しく無いんですか?」
女「時たま客人が来てくれますし、それが役割ですから」
女「そんなことより、ささ。お食事が出来ております、どうぞこちらへ」
男「かしこまりまし…た?」
女「ふふ、楽にしてくださいませ」
男「…綺麗な言葉ってのは難しいもんだな」
女「はい、私一人です」
男「寂しく無いんですか?」
女「時たま客人が来てくれますし、それが役割ですから」
女「そんなことより、ささ。お食事が出来ております、どうぞこちらへ」
男「かしこまりまし…た?」
女「ふふ、楽にしてくださいませ」
男「…綺麗な言葉ってのは難しいもんだな」
153: 2011/05/01(日) 20:11:33.50 ID:cYRUWCB00
男「うわぁ…凄い…これ一人でつくったんですか!?」
女「はい、どの位お食べになるのかもわからなかったので少し多めに作らせて頂きました」
男「結構大きいテーブルなのに食べもので隙間が見えない…」
女「お気に召しませんでしたか?」
男「いえ、そんな事は」
女「どうぞ召し上がれ」
男「はい!」パク
男「美味い…こんな美味いの食ったの初めてだ…」
女「それは良かったです」
女「はい、どの位お食べになるのかもわからなかったので少し多めに作らせて頂きました」
男「結構大きいテーブルなのに食べもので隙間が見えない…」
女「お気に召しませんでしたか?」
男「いえ、そんな事は」
女「どうぞ召し上がれ」
男「はい!」パク
男「美味い…こんな美味いの食ったの初めてだ…」
女「それは良かったです」
157: 2011/05/01(日) 20:18:15.59 ID:cYRUWCB00
食後
男「げぷ…お腹いっぱいだ…」
女「あらあら、あんなに作ったのに。なかなか男らしい食べっぷりでしたね」
男「すみません…」
女「いえいえ、作ったかいが有りましたわ」
男「ホントに美味かったです」
女「それと湯浴みの準備が出来ておりますが、どう致しますか?」
男「そんな!悪いですよ!」
女「かなり汚れるているようでしたので、もしよろしければお着替えも用意いたしますが」
男「もしかして臭いですか?」
女「……少し…」
男「お風呂お借りします…」
男「げぷ…お腹いっぱいだ…」
女「あらあら、あんなに作ったのに。なかなか男らしい食べっぷりでしたね」
男「すみません…」
女「いえいえ、作ったかいが有りましたわ」
男「ホントに美味かったです」
女「それと湯浴みの準備が出来ておりますが、どう致しますか?」
男「そんな!悪いですよ!」
女「かなり汚れるているようでしたので、もしよろしければお着替えも用意いたしますが」
男「もしかして臭いですか?」
女「……少し…」
男「お風呂お借りします…」
158: 2011/05/01(日) 20:25:19.43 ID:cYRUWCB00
お風呂
男「お風呂場も広いな…こんなお風呂時代劇でしか見た事ねぇよ」
男「一体どのぐらい古いんだろ、もしかしたら法隆寺を遥かにしの…がないか」
女「お湯加減はいかがですか?」
男「あ、丁度良いです」
女「もしよろしければおせなかお流ししましょうか?」
男「それは…遠慮しておきます…」
女「お気になさらなくても宜しいですのに、それではお着替えここに置いておきますね」
男「はい」
男「……流してもらえばよかったー!」
男「お風呂場も広いな…こんなお風呂時代劇でしか見た事ねぇよ」
男「一体どのぐらい古いんだろ、もしかしたら法隆寺を遥かにしの…がないか」
女「お湯加減はいかがですか?」
男「あ、丁度良いです」
女「もしよろしければおせなかお流ししましょうか?」
男「それは…遠慮しておきます…」
女「お気になさらなくても宜しいですのに、それではお着替えここに置いておきますね」
男「はい」
男「……流してもらえばよかったー!」
160: 2011/05/01(日) 20:33:02.69 ID:cYRUWCB00
男「ふぅ…お風呂ありがとうございました」
女「それでは次は私が失礼しますね」
女「覗いても良いですが恥ずかしいのでバレないようにしてくださいね?」
男「そそそそんなことしませんよ!」
女「ふふふ、そうですね。私のなんか見ても楽しく無いですものね」
男「そういう事ではないですけど…」
女「それではその前にお部屋にご案内いたしますわ」
男「ホント何から何まで…」
女「いえいえ、好きでやっている事ですから」
女「お布団の用意はもうして有りますので、お疲れでしたら先に寝ても大丈夫です」
男「や、やんごとねぇ?」
女「だから、楽にしてくださいませ」
女「それでは次は私が失礼しますね」
女「覗いても良いですが恥ずかしいのでバレないようにしてくださいね?」
男「そそそそんなことしませんよ!」
女「ふふふ、そうですね。私のなんか見ても楽しく無いですものね」
男「そういう事ではないですけど…」
女「それではその前にお部屋にご案内いたしますわ」
男「ホント何から何まで…」
女「いえいえ、好きでやっている事ですから」
女「お布団の用意はもうして有りますので、お疲れでしたら先に寝ても大丈夫です」
男「や、やんごとねぇ?」
女「だから、楽にしてくださいませ」
161: 2011/05/01(日) 20:35:17.68 ID:cYRUWCB00
男「眠い…あの人には悪いけど先に寝かせてもらうか…」
男「明日もまた探さないと…」
男「おや…すみ…」
男「………兄さん」
男「……」zzz
男「明日もまた探さないと…」
男「おや…すみ…」
男「………兄さん」
男「……」zzz
162: 2011/05/01(日) 20:37:43.77 ID:cYRUWCB00
深夜
男「ん…」
男「今何時だろう…外はまだ暗いな…」
男「変な時間に起きちまったな」
男「水貰おう」
男「…まさか井戸とかじゃないよな?」
男「この家ならありそうで怖い」
男「ん…」
男「今何時だろう…外はまだ暗いな…」
男「変な時間に起きちまったな」
男「水貰おう」
男「…まさか井戸とかじゃないよな?」
男「この家ならありそうで怖い」
163: 2011/05/01(日) 20:44:35.22 ID:cYRUWCB00
飯食って来る
男「あの部屋灯りついてる」
男「女さん?」ソー
「え!?」
男「え!?」
女郎蜘蛛「あ…あ……」
男「女…さん?」
女郎蜘蛛「……はい」
男「そ、その姿は…?」
男「あの部屋灯りついてる」
男「女さん?」ソー
「え!?」
男「え!?」
女郎蜘蛛「あ…あ……」
男「女…さん?」
女郎蜘蛛「……はい」
男「そ、その姿は…?」
172: 2011/05/01(日) 21:21:21.98 ID:cYRUWCB00
女「騙すつもりは無かったのですが…」
男「…コスプレ趣味があると?」
女「こすぷれ?がよくわかりませんが、見ての通りです」
男「蜘蛛の化け物…」
女「化けっ…はい、そうですね」
女「人間の方からすればそうかも知れませんが私達も亜人という立派な種族です」
男「亜人…亜人かぁ…」
女「怖がらせてしまい申し訳ありません…」
男「…コスプレ趣味があると?」
女「こすぷれ?がよくわかりませんが、見ての通りです」
男「蜘蛛の化け物…」
女「化けっ…はい、そうですね」
女「人間の方からすればそうかも知れませんが私達も亜人という立派な種族です」
男「亜人…亜人かぁ…」
女「怖がらせてしまい申し訳ありません…」
174: 2011/05/01(日) 21:32:34.10 ID:cYRUWCB00
男「いや、それは良いんだけど…」
女郎蜘蛛「意外と冷静ですね…?」
男「なんとなく…いるのはわかってたから」
女郎蜘蛛「あら…人間の方なのに珍しいですね」
女郎蜘蛛「普通の方は取り乱すのに…」
男「兄貴が言ってたから」
女郎蜘蛛「お兄様?」
男「もう氏んじゃったんだけどさ、兄貴」
男「この場所で神話の生き物を見た事があるって言ってたから」
女郎蜘蛛「それは本当ですか!?」
男「あぁ、だれも信じて無かったけど」
女郎蜘蛛「意外と冷静ですね…?」
男「なんとなく…いるのはわかってたから」
女郎蜘蛛「あら…人間の方なのに珍しいですね」
女郎蜘蛛「普通の方は取り乱すのに…」
男「兄貴が言ってたから」
女郎蜘蛛「お兄様?」
男「もう氏んじゃったんだけどさ、兄貴」
男「この場所で神話の生き物を見た事があるって言ってたから」
女郎蜘蛛「それは本当ですか!?」
男「あぁ、だれも信じて無かったけど」
176: 2011/05/01(日) 21:37:56.97 ID:cYRUWCB00
男「昔、樹海に…自頃しようとした事があったらしくて」
男「その時に見たって、ケンタロスが卵を抱えているところ」
男「それに驚いて逃げ帰っちゃったらしいんだけど、それから兄貴その話ばっかりでさ」
男「と言っても俺しかまとも聞いてなかったし、医者からも頭がおかしいって言われちまったけどな」
女郎蜘蛛「それを探すためにここに?」
男「あぁ、姿は見えなくても証拠ぐらいは見つかるかなって思って…」
男「兄貴の言ってた事は本当なんだって確かめたかったから」
男「そしたら、証拠どころか本物みつけちまった…」
男「その時に見たって、ケンタロスが卵を抱えているところ」
男「それに驚いて逃げ帰っちゃったらしいんだけど、それから兄貴その話ばっかりでさ」
男「と言っても俺しかまとも聞いてなかったし、医者からも頭がおかしいって言われちまったけどな」
女郎蜘蛛「それを探すためにここに?」
男「あぁ、姿は見えなくても証拠ぐらいは見つかるかなって思って…」
男「兄貴の言ってた事は本当なんだって確かめたかったから」
男「そしたら、証拠どころか本物みつけちまった…」
177: 2011/05/01(日) 21:42:47.72 ID:cYRUWCB00
女郎蜘蛛「私を捕まえるんですか?」
男「そうしたいのは山々だけど…流石に生命の恩人を晒し者にする趣味はないからなぁ…」
女郎蜘蛛「そうですか…それなら良いのですが」
男「安心しろって、そんな外道じゃないよ」
女郎蜘蛛「人間は嘘をつく生き物ですから信用は出来ません」
男「……否定はできない、でも本当だって」
女郎蜘蛛「取り合えずお休み下さいませ、そこから先のお話しは明日ゆっくりいたしましょう」
男「あ、あぁ…その前に水もらって良いかな?」
女郎蜘蛛「はい、お待ちください」
男「そうしたいのは山々だけど…流石に生命の恩人を晒し者にする趣味はないからなぁ…」
女郎蜘蛛「そうですか…それなら良いのですが」
男「安心しろって、そんな外道じゃないよ」
女郎蜘蛛「人間は嘘をつく生き物ですから信用は出来ません」
男「……否定はできない、でも本当だって」
女郎蜘蛛「取り合えずお休み下さいませ、そこから先のお話しは明日ゆっくりいたしましょう」
男「あ、あぁ…その前に水もらって良いかな?」
女郎蜘蛛「はい、お待ちください」
178: 2011/05/01(日) 21:47:42.70 ID:cYRUWCB00
次の日
樹海
男「あれ…オレはこんな所でなにしてんだ…?」
男「なんかとても幸せな夢を見ていた気がした」
男「なんか体も軽いし…いやいや、そんな事よりも探さなきゃ!」
男「……なにを?」
男「……………思い出せない」
男「何か探すためにここに来たはずなんだけどな…」
樹海
男「あれ…オレはこんな所でなにしてんだ…?」
男「なんかとても幸せな夢を見ていた気がした」
男「なんか体も軽いし…いやいや、そんな事よりも探さなきゃ!」
男「……なにを?」
男「……………思い出せない」
男「何か探すためにここに来たはずなんだけどな…」
179: 2011/05/01(日) 21:53:45.95 ID:cYRUWCB00
男「と言っても帰り道もわからないし…」
男「とりあえずこっちか」
。
。
。
男「やべぇ…やべぇよ」
男「完全に道にまよったよ…」
男「本当ここ何処だよ!?」
男「助け…なんて来ないよなぁ…」
男「暗くなってきたし今日は野宿か…はら減ったなぁ…」
男「とりあえずこっちか」
。
。
。
男「やべぇ…やべぇよ」
男「完全に道にまよったよ…」
男「本当ここ何処だよ!?」
男「助け…なんて来ないよなぁ…」
男「暗くなってきたし今日は野宿か…はら減ったなぁ…」
184: 2011/05/01(日) 22:00:24.91 ID:cYRUWCB00
男「怖えなぁ…絶対動物とかいるってここ…」
女「……なんでここにいるんですか?」
男「え?…君誰?」
女「そうでしたね、忘れているんですもんね」
女「もしよろしかったらウチに来ませんか?たいしたおもてなしも出来ませんが」
男「え。いいんですか?」
女「はい、男さんが嫌でなければ」
男「あれ?オレ名前教えたっけ?」
女「先ほどもうしておりました」
男「あれぇー?呆けたのかな…」
女「……なんでここにいるんですか?」
男「え?…君誰?」
女「そうでしたね、忘れているんですもんね」
女「もしよろしかったらウチに来ませんか?たいしたおもてなしも出来ませんが」
男「え。いいんですか?」
女「はい、男さんが嫌でなければ」
男「あれ?オレ名前教えたっけ?」
女「先ほどもうしておりました」
男「あれぇー?呆けたのかな…」
185: 2011/05/01(日) 22:06:46.02 ID:cYRUWCB00
夜
女「それではこのお部屋をお使い下さい」
男「なにから何までホントにありがとうございます」
女「いえいえお気になさらず、知人が氏んでしまったら目覚めが悪いですから」
男「知人?」
女「私はもう男さんと出会ったのですから知人ですよ?」
男「あ、あぁ、そうだね」
女「それではこのお部屋をお使い下さい」
男「なにから何までホントにありがとうございます」
女「いえいえお気になさらず、知人が氏んでしまったら目覚めが悪いですから」
男「知人?」
女「私はもう男さんと出会ったのですから知人ですよ?」
男「あ、あぁ、そうだね」
186: 2011/05/01(日) 22:09:31.30 ID:cYRUWCB00
男「なんだろうこの部屋、見た事がある気がする」
男「あの人も、あの料理も…」
男「気のせいなのか?」
男「寝よ…」
。
。
。
深夜
男「うぅ~今夜は冷えるな…トイレトイレ…」
男「あれ…あの部屋電気ついてる…」
男「あの人も、あの料理も…」
男「気のせいなのか?」
男「寝よ…」
。
。
。
深夜
男「うぅ~今夜は冷えるな…トイレトイレ…」
男「あれ…あの部屋電気ついてる…」
187: 2011/05/01(日) 22:11:51.62 ID:cYRUWCB00
男「いや、電気って言うか灯りか」
男「この科学の時代にこんな所に住めるって凄いなよな」
男「女さん?」ソロー
女郎蜘蛛「え!?」
男「え!?」
。
。
。
次の日
樹海
男「あれ…何処だここ…」
男「この科学の時代にこんな所に住めるって凄いなよな」
男「女さん?」ソロー
女郎蜘蛛「え!?」
男「え!?」
。
。
。
次の日
樹海
男「あれ…何処だここ…」
191: 2011/05/01(日) 22:25:13.40 ID:cYRUWCB00
そんなこんなで八回目
男「やぁ」
女「またですか」
男「また?」
女「なんでもないですよ、なんでこんな所にいるんですか?」
男「ここにいれば誰かがむかえに来てくれる気がしてさ」
女「せっかく帰り道まで糸を垂らしてあげたのに…」
男「糸?あ、ほんとだ」
男「でもこんな糸見えないよ」
女「そうですか?」
男「うん」
女「とりあえずウチに来ませんか?」
男「なんかそんな気がしてた」
男「やぁ」
女「またですか」
男「また?」
女「なんでもないですよ、なんでこんな所にいるんですか?」
男「ここにいれば誰かがむかえに来てくれる気がしてさ」
女「せっかく帰り道まで糸を垂らしてあげたのに…」
男「糸?あ、ほんとだ」
男「でもこんな糸見えないよ」
女「そうですか?」
男「うん」
女「とりあえずウチに来ませんか?」
男「なんかそんな気がしてた」
192: 2011/05/01(日) 22:27:55.37 ID:cYRUWCB00
夜
男「なにから何まで悪いね…」
女「もう良いですよ気にしなくて」
男「でもこの家なんか見た事ある気がするんだよな…」
女「気のせいじゃないですか?ささ、こちらのお部屋をお使い下さい」
男「うん、ありがとう」
女「夜中起きないように気をつけてくださいね?」
男「ん?ああ」
男「なにから何まで悪いね…」
女「もう良いですよ気にしなくて」
男「でもこの家なんか見た事ある気がするんだよな…」
女「気のせいじゃないですか?ささ、こちらのお部屋をお使い下さい」
男「うん、ありがとう」
女「夜中起きないように気をつけてくださいね?」
男「ん?ああ」
193: 2011/05/01(日) 22:34:05.57 ID:cYRUWCB00
深夜
男「でも起きてしまった…水飲みたいな…」
男「この家なら普通に井戸とかありそうだな…」
男「起きるなって言われたしソロ~っと…」
ドンッ
男「痛っ…なんだ?」
「なぜ人間の少年がこんな所に…」
男「ででででででたぁ~~!?」
ケイローン「人のことを化け物のように…失礼な少年だ」
男「でも起きてしまった…水飲みたいな…」
男「この家なら普通に井戸とかありそうだな…」
男「起きるなって言われたしソロ~っと…」
ドンッ
男「痛っ…なんだ?」
「なぜ人間の少年がこんな所に…」
男「ででででででたぁ~~!?」
ケイローン「人のことを化け物のように…失礼な少年だ」
194: 2011/05/01(日) 22:38:24.77 ID:cYRUWCB00
男「どうみても化けも…」
女郎蜘蛛「ど、どうしました!?」
男「女さん、実…は…あれ」
女郎蜘蛛「あ…」
ケイローン「ドジだな」
女郎蜘蛛「人間に姿を変える気も無い人に言われたくないです!」
男「そっか…オレは氏ぬのか。いや…氏んだのか?」
女郎蜘蛛「ちち違うんです、これには深いわけがあるんです」
男「…わけ?」
女郎蜘蛛「ど、どうしました!?」
男「女さん、実…は…あれ」
女郎蜘蛛「あ…」
ケイローン「ドジだな」
女郎蜘蛛「人間に姿を変える気も無い人に言われたくないです!」
男「そっか…オレは氏ぬのか。いや…氏んだのか?」
女郎蜘蛛「ちち違うんです、これには深いわけがあるんです」
男「…わけ?」
195: 2011/05/01(日) 22:41:28.34 ID:cYRUWCB00
ケイローン「まずはこちらに説明してもらえないだろうか?何故ここに人間の少年がいるのか」
女郎蜘蛛「……はい」
。
。
。
ケイローン「なるほど」
男「そっか…オレはこいつらがいる証拠を探して…」
女郎蜘蛛「はい」
ケイローン「ようするに一回目は見逃して二回目以降は情が移ってしまったと?」
女郎蜘蛛「…はい」
女郎蜘蛛「やはりここで消さなければダメでしょうか…?」
ケイローン「うむ…」
女郎蜘蛛「……はい」
。
。
。
ケイローン「なるほど」
男「そっか…オレはこいつらがいる証拠を探して…」
女郎蜘蛛「はい」
ケイローン「ようするに一回目は見逃して二回目以降は情が移ってしまったと?」
女郎蜘蛛「…はい」
女郎蜘蛛「やはりここで消さなければダメでしょうか…?」
ケイローン「うむ…」
196: 2011/05/01(日) 22:48:45.79 ID:cYRUWCB00
男「オレ、氏ぬのかな…」
ケイローン「少年が話さないと言うのならそれで良いと思う」
女郎蜘蛛「…え?」
ケイローン「最近あっちの世界でもこっちの世界でも色々あってな、考えが変わってきたのだよ」
女郎蜘蛛「で、でも」
ケイローン「それで信用が出来ないならば手元に置いておけば良い」
ケイローン「人間の男を手篭めにするのは得意だろう?」
女郎蜘蛛「確かに私達の種族は人間に近い種族ですが…」
ケイローン「少年はどうだ?」
男「え、何が?」
ケイローン「少年が話さないと言うのならそれで良いと思う」
女郎蜘蛛「…え?」
ケイローン「最近あっちの世界でもこっちの世界でも色々あってな、考えが変わってきたのだよ」
女郎蜘蛛「で、でも」
ケイローン「それで信用が出来ないならば手元に置いておけば良い」
ケイローン「人間の男を手篭めにするのは得意だろう?」
女郎蜘蛛「確かに私達の種族は人間に近い種族ですが…」
ケイローン「少年はどうだ?」
男「え、何が?」
197: 2011/05/01(日) 22:54:06.90 ID:qfgejJK9i
ケイローン「この事を話したいと思うか?」
男「どうせ話しても信じて貰えないよ…」
ケイローン「ほら、こう言っている」
女郎蜘蛛「でもしかしですね…」
ケイローン「なら頃すか?」
女郎蜘蛛「それも…」
ケイローン「なら良いでは無いか、段々と少年も忘却に対して耐性を持ち始めたようだしな」
ケイローン「これ以上はむりだろう」
男「……」
女郎蜘蛛「……」
ケイローン「黙っていたら話し合いにならないぞ?」
男「どうせ話しても信じて貰えないよ…」
ケイローン「ほら、こう言っている」
女郎蜘蛛「でもしかしですね…」
ケイローン「なら頃すか?」
女郎蜘蛛「それも…」
ケイローン「なら良いでは無いか、段々と少年も忘却に対して耐性を持ち始めたようだしな」
ケイローン「これ以上はむりだろう」
男「……」
女郎蜘蛛「……」
ケイローン「黙っていたら話し合いにならないぞ?」
201: 2011/05/01(日) 23:01:15.24 ID:qfgejJK9i
ケイローン「少年はどうしたい?」
男「出来れば帰りたい」
ケイローン「女郎蜘蛛は?」
女郎蜘蛛「……私は…」
ケイローン「頃したいか?」
女郎蜘蛛「いえ…出来れば帰してあげたいけど信用は出来ません」
ケイローン「少年、ここにいる気はないか?私が言うのもなんだが、女郎蜘蛛は出来た女だとおもうぞ?」
少年「でも…やっぱり姿が…」
ケイローン「ふむ、少年は器が小さいな」
男「出来れば帰りたい」
ケイローン「女郎蜘蛛は?」
女郎蜘蛛「……私は…」
ケイローン「頃したいか?」
女郎蜘蛛「いえ…出来れば帰してあげたいけど信用は出来ません」
ケイローン「少年、ここにいる気はないか?私が言うのもなんだが、女郎蜘蛛は出来た女だとおもうぞ?」
少年「でも…やっぱり姿が…」
ケイローン「ふむ、少年は器が小さいな」
205: 2011/05/01(日) 23:13:47.91 ID:cYRUWCB00
男「確かにいい人なんだと思うけど、記憶消されてるみたいだしよくわからないけど…」
男「でも、オレは人間だし女さんは…その…」
ケイローン「…少しだけ話しをしよう」
ケイローン「少年と同じく人間の話だ」
男「?」
男「でも、オレは人間だし女さんは…その…」
ケイローン「…少しだけ話しをしよう」
ケイローン「少年と同じく人間の話だ」
男「?」
207: 2011/05/01(日) 23:22:35.38 ID:cYRUWCB00
ケイローン「という話しだったのさ」
男「それホントの話しなのか…?」
女郎蜘蛛「私がそちらにいない間にそんな事が…」
ケイローン「これがホントにここ最近の話しだから困る」
ケイローン「だからと言ってすぐに受け入れられるとは思っていないが」
男「でも、やっぱり…」
ケイローン「まぁ考えてみると良い、もし本当に嫌なら私が責任をもって送り届けてやろう」
男「えぇ~?なんかオレに選択肢が無いんだけど…」
ケイローン「頃すと言う一番楽な選択肢を復活させたいなら」
男「それホントの話しなのか…?」
女郎蜘蛛「私がそちらにいない間にそんな事が…」
ケイローン「これがホントにここ最近の話しだから困る」
ケイローン「だからと言ってすぐに受け入れられるとは思っていないが」
男「でも、やっぱり…」
ケイローン「まぁ考えてみると良い、もし本当に嫌なら私が責任をもって送り届けてやろう」
男「えぇ~?なんかオレに選択肢が無いんだけど…」
ケイローン「頃すと言う一番楽な選択肢を復活させたいなら」
209: 2011/05/01(日) 23:25:54.56 ID:cYRUWCB00
男「それにいきなりいなくなったら両親も心配するし!」
ケイローン「同棲するとでも言えば良いだろう」
男「でも…」
ケイローン「……普通はそういう反応だよな」
女郎蜘蛛「え?」
ケイローン「いや、最近あっさりと受け入れる人間が多かったからな」
ケイローン「普通ならそうなるなと思って」
男「そんなに簡単に受け入れられるかよ…」
女郎蜘蛛「私もです」
ケイローン「同棲するとでも言えば良いだろう」
男「でも…」
ケイローン「……普通はそういう反応だよな」
女郎蜘蛛「え?」
ケイローン「いや、最近あっさりと受け入れる人間が多かったからな」
ケイローン「普通ならそうなるなと思って」
男「そんなに簡単に受け入れられるかよ…」
女郎蜘蛛「私もです」
210: 2011/05/01(日) 23:31:24.88 ID:cYRUWCB00
ケイローン「とりあえず二人とももう少し考えてみると良い」
女郎蜘蛛「はい…」
男「おう…」
ケイローン「お互いの考えがまとまるまではここにいる事になるが諦めてくれ少年」
男「仕方ないか」
女郎蜘蛛「それまで身の回りのお世話は私がやらせて頂きます」
男「悪いな」
ケイローン「それと女郎蜘蛛は出来るだけその姿でいること」
ケイローン「慣れも大事だろう」
女郎蜘蛛「わかりました」
女郎蜘蛛「はい…」
男「おう…」
ケイローン「お互いの考えがまとまるまではここにいる事になるが諦めてくれ少年」
男「仕方ないか」
女郎蜘蛛「それまで身の回りのお世話は私がやらせて頂きます」
男「悪いな」
ケイローン「それと女郎蜘蛛は出来るだけその姿でいること」
ケイローン「慣れも大事だろう」
女郎蜘蛛「わかりました」
212: 2011/05/01(日) 23:36:16.43 ID:cYRUWCB00
翌日
男「って言ってもな…」
女郎蜘蛛「そうですね…とりあえず朝ごはんの支度しますね」
男「あ、あぁ」
男(記憶は無いけど慣れてるせいかそこまで不気味には思わないんだよな)
女郎蜘蛛「和食しか作れないのですけど大丈夫でしたか?」
男「日本人は黙って和食」
女郎蜘蛛「ふふふ、はいかしこまりました」
男「…なるほどなぁ」
男「って言ってもな…」
女郎蜘蛛「そうですね…とりあえず朝ごはんの支度しますね」
男「あ、あぁ」
男(記憶は無いけど慣れてるせいかそこまで不気味には思わないんだよな)
女郎蜘蛛「和食しか作れないのですけど大丈夫でしたか?」
男「日本人は黙って和食」
女郎蜘蛛「ふふふ、はいかしこまりました」
男「…なるほどなぁ」
217: 2011/05/01(日) 23:42:54.75 ID:cYRUWCB00
二日後
ケイローン「そろそろ決まったか?」
男「うん」
女郎蜘蛛「はい」
ケイローン「それで結果は」
男「亜人も人間とたいして変わらないなぁって」
女郎蜘蛛「人間は割と信用出来る生き物だと思いました」
ケイローン「それでは…」
男「帰りますよ」
ケイローン「え?」
ケイローン「そろそろ決まったか?」
男「うん」
女郎蜘蛛「はい」
ケイローン「それで結果は」
男「亜人も人間とたいして変わらないなぁって」
女郎蜘蛛「人間は割と信用出来る生き物だと思いました」
ケイローン「それでは…」
男「帰りますよ」
ケイローン「え?」
219: 2011/05/01(日) 23:52:12.36 ID:cYRUWCB00
ケイローン「でもいまの流れって…」
男「うん、帰る」
女郎蜘蛛「けれど時々遊びにきて頂く事にしました」
ケイローン「恋愛的な感情は…?」
女郎蜘蛛「それはまだわかりません、可能性はあるかも知れませんが」
男「そんなにポンポン恋が芽生えてたまるかよ」
女郎蜘蛛「男さんが恋愛的な目で見れるかも含めてこれから考えて行けば良いと思います」
ケイローン「よくわからないよ…」
男「おっさんともこれから長い付き合いになりそうだし、よろしくな」
ケイローン「……あぁ、人間は不思議な生き物だな」
FIN
男「うん、帰る」
女郎蜘蛛「けれど時々遊びにきて頂く事にしました」
ケイローン「恋愛的な感情は…?」
女郎蜘蛛「それはまだわかりません、可能性はあるかも知れませんが」
男「そんなにポンポン恋が芽生えてたまるかよ」
女郎蜘蛛「男さんが恋愛的な目で見れるかも含めてこれから考えて行けば良いと思います」
ケイローン「よくわからないよ…」
男「おっさんともこれから長い付き合いになりそうだし、よろしくな」
ケイローン「……あぁ、人間は不思議な生き物だな」
FIN
221: 2011/05/01(日) 23:56:29.35 ID:cYRUWCB00
なんかいつも少し毛並みが違うのが書きたかった
途中で言われたけどホントにこれ女郎蜘蛛である必要まったく無いよね
途中で言われたけどホントにこれ女郎蜘蛛である必要まったく無いよね
222: 2011/05/02(月) 00:00:24.20 ID:46aw/Bd20
乙だ
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