1:◆5/VbB6KnKE 2016/10/17(月) 23:06:08.56 ID:VVTrdyIt0

乃々「……えっ」

凛「えっ」

乃々「……」

凛「……」

乃々「……あの、わたし、いま、なんて」

凛「……えっと……」

乃々「……」

凛「……お、お母さん……って」

乃々「」

凛「」




2: 2016/10/17(月) 23:07:04.26 ID:VVTrdyIt0

乃々「……」

凛「の、乃々」

乃々「……うぅぅ……」カァ

凛「ほ、ほら、そういう間違い? 割とよくあるし」

乃々「いやぁぁ……」

凛「私だって、小学生の頃先生とお母さん間違えたこと……は、別に無かったけど」

乃々「無いんじゃないですかぁ……」

凛「とっ、とりあえず出てきて? ねっ」

乃々「むりです……むりむりむりくぼですぅ……!!」

凛「え、えっと……アイス……アイスあるよ! ほら! 取ってきてあげるから! ね!」

乃々「…………いちごですか……?」

凛「……おれんじ……」

乃々「……」

凛「……」

乃々「……」グス

凛「急いで買ってくるからっ!!!!」ダッ

3: 2016/10/17(月) 23:07:53.09 ID:VVTrdyIt0

乃々「……うぅ……はずかしぃ……」

凛「乃々」

乃々「はぬっ」ビクッ

凛(はぬっ……?)

凛「ほら、アイス買ってきたよ。イチゴだよ」スッ

乃々「あ、あぅ……あっ、ありがとう……ございます……」

凛「うん」

乃々「……」ペロペロ

凛「……」ペロペロ

乃々「……」ペロペロ

凛「……」ペロペロ

乃々「……」

凛「?」

乃々「……ふえぇぇ……」グスグス

凛「ああっ!!?」

4: 2016/10/17(月) 23:08:52.55 ID:VVTrdyIt0

乃々「うぅ……ずび……」

凛「よしよし」

乃々「ごめんなさい、凛さん……アイスまで……」

凛「いいよ、気にしないで」

乃々「……その、そのですね……なんというか……あのぅ……うぅ……」カァ

凛「うん。ゆっくりでいいよ」

乃々「……り、りんさん……凛さんが、その……とても……頼れる、方、なので……えと……えっと……」

凛「うん」

乃々「だから、だからですね……ま、間違えて……しまいまして……ですね……」

凛「うん」

乃々「……お、お母さん、と……」カァ

凛「……」

乃々「……凛さん?」

5: 2016/10/17(月) 23:10:17.22 ID:VVTrdyIt0

凛「…………じゃないけど」ボソ

乃々「え……?」

凛「……私は、嫌じゃないけど」

乃々「……えっ」


凛「乃々にお母さんって呼ばれるの、嫌じゃないけど」


乃々「」

凛「むしろ呼んでくれないかな?」

乃々「」

凛「とりあえず抱きしめる?」

乃々「」

6: 2016/10/17(月) 23:10:50.43 ID:VVTrdyIt0

凛「その、この前のラジオからなんだけど……」

乃々「は、はい」

凛「乃々のこと、放っておけないっていうか」

乃々「ほ、放っておけない」

凛「守ってあげたくなるって言うか……」

乃々「まっまも」

凛「端的に言うと抱きしめたい」

乃々「」

凛「抱きしめたい」

乃々「あわわわ……」

7: 2016/10/17(月) 23:12:03.34 ID:VVTrdyIt0

凛「だから、さっきお母さんって言われてさ」

乃々「……」カァ

凛「お母さんって言われてさ」

乃々「く、繰り返さないでください……っ!」カァ

凛「ふふ、ごめん」

凛「でね? それで我慢の限界が来たって言うか」

乃々「な、なるほどぅ……なるほど……?」

凛「成程でしょ」

乃々「なるほどなのでしょうか……」

凛「アイス食べてる乃々、凄く愛おしかった」

乃々「いと゛っ! け、けほ、けほっ」

凛「だ、大丈夫? ほら、さすったげる」サスサス

乃々「けほ……あ、ありがとうございま、けほっ、けほ」

乃々(これは……この気持ちは一体……)

8: 2016/10/17(月) 23:13:21.84 ID:VVTrdyIt0

凛「落ち着いた?」

乃々「……はい……」

凛「じゃあ、さっそくいいかな?」

乃々「……? なにを……」


凛「えい」ギュ


乃々「はう゛っ゛」

凛「よしよし」

乃々「お、おぉ……オァ……」カァ

凛「ふふ、いいこいいこ」ナデナデ

乃々「オォアァ」

9: 2016/10/17(月) 23:14:23.71 ID:VVTrdyIt0

凛「乃々」

乃々「はっ、はい! なんっ、なんでしょうもりくぼです……」

凛「お腹、空いてない? 食べたいものとか……それとも喉乾いてる?」

乃々「え、えと、えっと」

凛「遠慮しなくていいよ」

乃々「……ぎゅうにゅうぅ……」

凛「分かった、取ってくるね」

乃々「あ、ありがとうございます……」

凛「すぐ戻ってくるから」パッ

乃々「あ……」


タッタッ


乃々(……な、なんてことだぁ……)

乃々(溢れる……あれが、母性……うぅ……消滅しそう……)

乃々(そ、そうだ、今の内に助けを……!)

凛「ただいま」ギュッ

乃々「はやいぃ……」

10: 2016/10/17(月) 23:15:15.47 ID:VVTrdyIt0


―――――――――――――――
――――――――――
―――――


凛「膝、座り心地悪くない? 大丈夫かな」

乃々「やわらかいです……」

凛「そう? ふふっ良かった」

乃々「……おせんべぇ……」ググ

凛「煎餅? 取ってあげるね。はい」スッ

乃々「あ、えへ……ありがとうございます……」

凛「あーん」

乃々「あ、あーん……」

凛「美味しい?」

乃々「……お、おせんべいって感じです……」パリパリ

凛「ふふっ、何それ」パク

乃々「どうですか……?」

凛「うん、お煎餅って感じ」パリパリ

乃々「……ふふ……」

凛「ふふっ」


ガチャ


周子「おはよー……っと、え、何してん」

凛「おはよう」

乃々「おは……っ! こっ、これには、深い事情がありまし、ありましてですね……!!」

11: 2016/10/17(月) 23:19:08.14 ID:VVTrdyIt0


―――――――――――――――
――――――――――
―――――


周子「なるほどー」

凛「私の乃々は渡さないよ」

周子「や、取る気ないから!」

乃々(私の乃々)

周子「……まぁ好きにしなよー、ヘンにイジったりしないし」

凛「今は愉快な仲間がいないもんね」

周子「ヤツらは仕事だからね」

凛「そうなの? 奏今日事務所寄るって言ってたしオフかと思ってた」

周子「あー何か忘れ物取りに来るってさ」

凛「ふーん……ひょっとしてそれ?」

周子「そそ、メ○ルマン」

12: 2016/10/17(月) 23:20:49.61 ID:VVTrdyIt0

乃々「めた○まん……」

凛「見なくていいよ」

乃々「そうなんですか……?」

凛「うん。それよりほら、口に牛乳付いてる」フキフキ

乃々「あ、あぅ、うあ」

周子(それにしても……ハッ!)

周子「……ピコーン!」

凛「何……? その閃いた時みたいなやつ」

周子「閃いたんだよ~♪」

凛「ふーん……?」

13: 2016/10/17(月) 23:23:17.67 ID:VVTrdyIt0


ガチャ


周子「きたっ!」タタタタ

凛「奏かな」

乃々(イジられないことを祈ろう……奏さんなら大丈夫、大丈夫……いやでも最近例の人たちに毒されて……)


周子「おかえりー!!」

奏「ただいま。……何? あなたどうしてそんなに笑顔な


周子「奏ママー!! お腹すいたー!!」


奏「よく分からないけどぶっとばすわよ」





おしり

14: 2016/10/17(月) 23:24:14.04 ID:VVTrdyIt0
最後の一言が思いつかないので小梅ちゃん置いておきます

∧(川ヮO)∧<前作だよ
【モバマス】フレデリカ「おじゃましまーす♪」乃々「!?」

引用元: 【モバマス】乃々「あの……おかーさん……」凛「えっ」