1: ◆5/VbB6KnKE 2015/12/27(日) 17:24:40.85 ID:xKNHrH/d0

2: 2015/12/27(日) 17:26:57.70 ID:xKNHrH/d0

@12月24日



「ねぇ、いいじゃないの少しくらい」


P「ダメ」


「そんなこと言わないで、お願いよ」


P「うーん……」


「少しお邪魔するだけだから、ね? 噂の凛ちゃんも見てみたいし」


P「でもなぁ……クリスマスにアイドルが男の家に入るってのはどうなんだ」


「プロデューサーじゃないの、大丈夫よ。それとも何? Pさんもしかして……緊張してる?」


P「うっさいわ」


「ふふっ!」


3: 2015/12/27(日) 17:28:38.34 ID:xKNHrH/d0


P「ほら、帰るなら今のうちだぞ」


「あら、早く帰らないと都合が悪い事でもあるのかしら。それとも、良い事?」


P「ダンスレッスンを増やす」


「……嫌に現実的ね、もう」


P「ほーら、レッスンが増えるぞ~早く帰った方がいいぞ~帰って暖かくして寝ろ~」


「うぅん……確かに暖かさが欲しいわね、とっても。……あぁ、手が冷えちゃった」


P「…」


「…」


P「…」


「えいっ」バッ


P「よいしょ」ヒョイ


「……手くらい繋がせてよ、ケチ」


P「何だ、随分我がままだな今日」


「クリスマスだもの。仕方ないじゃない? 女の子なんだから」


P「そういうもんかなぁ」


「そういうものなの」


4: 2015/12/27(日) 17:30:03.37 ID:xKNHrH/d0


P「ていうか俺、楓さんの誘いも断って帰宅してるのに……お前連れ込んだ何てバレたらどうなるか」


「うーん、修羅場?」


P「何でちょっと楽しそうなんだ」


「そんなことないわよ……ふふっ」


P「そうかい」


「……ねぇ、楓さんとはやっぱり仲いいの?」


P「やっぱりって何だ」


「だって、スカウトの経緯からして……ねぇ」


P「まぁそれについては言いたいこともあるだろうけど……ていうか、仲悪い何て思いたくないわ!」


「ふぅん」


5: 2015/12/27(日) 17:31:32.98 ID:xKNHrH/d0


P「あーもうこんな話してないで……ほら! そろそろ帰りなさ――――」


「ん?」


P「……着いちゃったよ」


「ふふっ! やったわ。喋って気を紛らわせる作戦、成功ね」


P「あぁ……もう、少しだけだからな」


「えぇ、あなたならそう言ってくれると思ってたわ♪」


P「えぇ……うん、ありがとう……?」


「ふふっ! ……あ、少し待ってくれるかしら……」ゴソゴソ


P「?」


「えぇ、と……」


―――――――――――――――
――――――――――
―――――


P「おー……なるほど」


「どう? 似合ってる?」


P「うん。髭さえ取ればそのまま仕事に行けるな」


「もう、今は仕事はいいの」


P「すまん」


「それじゃあ行きましょう? 早く、早く」


P「楽しんでるなぁ」


6: 2015/12/27(日) 17:32:20.60 ID:xKNHrH/d0


ガッチャ!


P「ただいまー」


「…」


テテテテ


「きたっ」



りん「おかえ…………!? さんたくろぉすだー!!!!」パァァァ



「ハロー、お嬢さん」


りん「わぁー!! ……? っわぁーー!!!!」ピョンピョン


「(なぜ今一瞬疑念を……?)」


7: 2015/12/27(日) 17:33:40.60 ID:xKNHrH/d0


P「どうだーすごいだろー」


りん「ぷろでゅーさー!!! なんでかくしてたのさ!!! ほめてつかわす!!!」


P「じゃあ昨日買ったプリンくれ」


りん「やらん」


P「うん」


「ふ……フフフ、喜んでくれて嬉しいよ。さ、凛ちゃんにプレゼントを


りん「ねぇ握手して!!!」ギュッ


「あ、あぁ、うん、いいよ」ギュ


りん「さんたくろぉすとあくしゅしてる……ほぁぁ」


8: 2015/12/27(日) 17:34:34.81 ID:xKNHrH/d0


「うん、良かったね。さて、そんな凛ちゃんにはプレゼン


りん「おかおさわっていい?」


「おか、顔!? ……え、えぇ……い、いいわよ、いいよ?」


りん「わぁい!」


「(どうして顔)」


りん「ふん……ふん!!」ググ


P「はは、届いてないぞ」


りん「くっ……なめるな」グググ


「よ、よいしょっ」ガバ


りん「わぁ!! さんたくろぉすのだっこだ!! こればかりははじめてかもしれない。いいにおい」


P「初めてだろう」


りん「たしかに」


9: 2015/12/27(日) 17:35:44.53 ID:xKNHrH/d0


「……よ、よーし! それじゃあこのままお家に」


りん「まっておかおさわる」ペタペタ


「あ、あぅ、うぁ」グニグニ


りん「これが、さんたくろぉすのおかお……」ペタペタ


「ぅ、へぅ、あ、あの、りんちゃ、そろそろ……」グニグニ


りん「もうすこし……あっ」グイ


「あぁっ! お、おひげが」


P「あぁ……」


りん「あれ!? みたことあるおかおだ!!」


「あぁっ……」



りん「ちゅーするひとだ!!!!」



奏「……は、初めまして、凛ちゃん」



10: 2015/12/27(日) 17:38:47.38 ID:xKNHrH/d0


まゆ「ぷろでゅーさーさん、ちひろさん、かえってきたんですかぁ? ……あれ?」ヒョコ


りん「まゆ!! みて!!」


まゆ「あっ……! ちゅーするひとです!!」


奏「うっ」


P「はは、完全に奏のイメージになってるじゃないか」


りん「かなでー? かなでっていうのー?」


奏「う、うん……速水奏、って言うのよ」


りん「ほー……まさかかなでがさんたくろぉすだとは……」


まゆ「さんたくろぉす!? かなでさん、さんたくろぉすなんですか?」


奏「え? あ、え、えぇ……うん、そ、そうよ?」


りん「すごい!!!!」


まゆ「すごい……!!」


奏「あ、ありがとう」


P「とりあえず、中入ろうか?」


りん「うん!!」テテテテ


まゆ「さむいです、おこた」テテテテ


奏「改めて、お邪魔するわね……ほら、プレゼントもあるのよ」


りん「!? なんてことだ……!!」ワナワナ


奏「ふふっ♪」


11: 2015/12/27(日) 17:39:38.18 ID:xKNHrH/d0


まゆ「けーき!!」


りん「けーきだー!! かなでありがとう!!」


奏「どういたしまして♪」


P「買う手間省けたな……ありがとう、後で払うよ」


奏「ううん、いいの。無理矢理お邪魔させてもらったお礼よ」


P「うーん……こうなった奏は聞かないからなぁ……甘えさせてもらうよ」


奏「えぇ♪」


楓「ケーキですか?」ヒョコ


P「はい。楓さんも食べますか?」


楓「ふふ、頂きます。ケーキを食べさせてくれるなんて、景気いいですね、なーんて」


P「はい。……はい?」


奏「え?」


楓「?」


りん「?」



P・奏「「うわあああああああああああ!!!!」」



楓「」ビクッ


まゆ「」ビクッ


りん「!?!? うわああああああーーーーー!!!!!」←よく分かっていない


12: 2015/12/27(日) 17:40:57.87 ID:xKNHrH/d0


りん「なんなのうるさいよ」


まゆ「りんちゃんもうるさかったです」


りん「ぇへ」


まゆ「ほめてないです」


奏「か、楓さん……!?」


P「ど、どうし、どうしてぇ!?」


りん「どうしてー!! だって、ぷぷぷ」


楓「先回り、しちゃいました」


P「えぇ……」


楓「だってせっかくのクリスマスなのに一人なんて……そんなの、寂しいじゃないですか」


奏「凄い行動力ね……」


13: 2015/12/27(日) 17:41:33.92 ID:xKNHrH/d0


奏「ま、まだ知り合って間もないけど……こんな大胆な人だったなんて」


楓「あら、そうかしら  ふふ、大胆なんて言ったら、奏ちゃんもじゃないですか」


奏「ふふっ、これは私の作戦勝ちよ」


楓「作戦……?」


P「…」


楓「あ、ところでPさん」


P「」ビク


楓「私のお誘いはお断りしましたよね?」


P「あ、あの」


楓「説明、してくれますか?」


P「ハイ!!!!」


楓「ふふっ、良い返事です♪」




奏「いい? 二人とも、これが修羅場よ」


りん「しゅらば……!!」


まゆ「なんだか、ちがさわぎます」


奏「全く、怖いわねぇ」


楓「奏ちゃん、こっちいらっしゃい」


奏「…」ススス


14: 2015/12/27(日) 17:42:26.81 ID:xKNHrH/d0


楓「あら、そういうことだったんですね」


P「誤解は解けましたか……?」


楓「はい♪」


奏「よかった……」


楓「もう……危うく嫉妬してしまうところでした」


りん「しっと……?」


P「あぁもう、だから言ったじゃないか」


りん「まゆ、まゆ、しっとってなに?」


奏「だって、まさかこんな、想像もつかないじゃない」


まゆ「しっと……? しっぷかなにかのおともだちじゃないですか?」


楓「全く、もう」


りん「なるほど。まゆはなんでもしってる」


まゆ「ふふん♪」


15: 2015/12/27(日) 17:45:11.12 ID:xKNHrH/d0


りん「ほら、みんな!! しっぷならいっぱいあるから、はやく、けーき、けーき!!」


P「そうしたいんだが……ちょっと待ってくれないか」


りん「?」


奏「何かあるの?」


P「もう少しでちひろさんが帰ってくるはずだから、それまで待とう」


りん「はっ、そういえばちひろさんがいない……!!」


まゆ「ちひろさん、まだかなぁ」


りん「どうしておいてきた!! いえ!! はくじょうしろ!!」


P「俺の方が早く終わったの」


りん「……!? ……うむ、なら、えーと……しけい」


P「氏刑!?」


奏「絶対分かってないわよね」


りん「そんなことないよ」


奏「あら、そう?」


りん「うん。……えぇと……その…………おこたはいる。おこた」モゾモゾ


奏「ふふっ」


16: 2015/12/27(日) 17:45:56.34 ID:xKNHrH/d0


奏「……ん? え、あら?  ちょっとまって、ちひろさん? どういうこと?」


楓「あら、知らないんですか?」


奏「え?」


楓「ちひろさんは、ここのお隣さんですよ」


奏「……えっ!?」


りん「そうなんだよ!! すごいでしょ、ほめてー」


奏「そ、そんなの教えてくれなかったじゃない……」ナデナデ


りん「ん~」


P「聞かれなかったし」


まゆ「りんちゃんうらやましい」


楓「ちなみに、まゆちゃんはちひろさんのとこの子です。ほんと、罪深いですよね」ナデナデ


まゆ「あっ……♪」


P「罪深いってなんですか……」


17: 2015/12/27(日) 17:46:44.83 ID:xKNHrH/d0


りん「おこた」


まゆ「おこた」


楓「おこた」


奏「……おこた」


「「「はぁ~~」」」


P「あったけぇ……」


楓「りんちゃんまゆちゃん、狭くないですか? 大丈夫?」


りん「だいじょうぶ。まゆあったかいから」ヌクヌク


まゆ「りんちゃんもあたたかいです」ヌクヌク


楓「……二人並んでるの、あれですね、その……これ、ずるいですね」


奏「……確かに、これは」


楓「…」モゾモゾ


りん「……?」


楓「」ピロリン


りん「なぜしゃしんを……!?」ビク


まゆ「ぴぃす」


奏「楓さん、後で送ってくれるかしら」


楓「任せてください」ピロリン


りん「しゃしんはにがて……」ウゥ


P「まゆは写真慣れしてるなぁ」


まゆ「」ピース


りん「うぅ……ていこうできない……あったかい……」


18: 2015/12/27(日) 17:49:22.80 ID:xKNHrH/d0


りん「そういえば」


P「ん?」


りん「かなでってほんとにぷろでゅーさーのものだったんだ」


奏「え?」


楓「あら」


P「ちょ」


まゆ「?」


りん「かなでってぷろでゅーさーのものなんでしょ?」


奏「……凛ちゃん、詳しく聞かせて?」


りん「うん!! えっとね、ぷろでゅーさーね、まえね、てれびにね、かなでいてね、それでね」


奏「うん」


19: 2015/12/27(日) 17:50:41.23 ID:xKNHrH/d0


P「凛!! ほら、昨日買ったプリンが冷蔵庫に入っ


りん「やつがどうした?」モムモム


P「なんてこった」


りん「みんなにもあげる」


奏「あら、嬉しい♪」


楓「あらあら」


まゆ「」アーン


りん「あーん」スッ


奏「あーん♪」パク


りん「あーん」スッ


楓「あーんっ」パク


りん「あーん」スッ


まゆ「あむ」パク


P「……くそっ、羨ましい!! くそぉ、どうせ俺にはくれないんだろー! 明日の朝ご飯人参増やしてやるからな

!」


りん「ぷろでゅーさーにもあげる、あーん」スッ


P「凛ってどうしてこんなに良い子何だ?」パク


20: 2015/12/27(日) 17:51:34.69 ID:xKNHrH/d0


りん「あ、でね!! そのね、てれびのかなでみてね、ぷろでゅーさーね」


P「あ、あぁ……」


奏「うん」


―――――


P「このアイドル、俺のなんスよwwww」


―――――


りん「っていってた」


楓「わぁ」


奏「…」


P「やめて、蔑まないで、その目は俺に効く、やめてくれ、やめないでくれ」


奏「どうしようもないわね」


りん「どうしようもない」


まゆ「ふぁ……このPさん、まゆのなんすよぉ……」ウトウト


21: 2015/12/27(日) 17:54:27.22 ID:xKNHrH/d0


P「まゆ寝たなこれ……疲れてたのかな」


りん「さっきまでみかとりかとあそんでた」


P「あぁ、そういうことか」


楓「楽しかったです」


P「あなたもですか!?」


楓「うふふ……あ、まゆちゃんのほっぺやわらかそう。つんつん」


まゆ「むにゃ」ムニムニ


楓「お餅みたい」ツンツン


りん「おもちたべたい」


奏「お餅、食べたいわね」


P「正月にな」


奏「あら、私も頂きに来ようかしら」


P「だーめ」


楓「なら私も」


P「だからだめですって」


奏「楓さん、私に任せて、どうにかして家に押し入るわ」


楓「さすがです奏ちゃん」


P「あの」


22: 2015/12/27(日) 17:55:17.60 ID:xKNHrH/d0


りん「かなでとはきがあうかもしれない……なんてこった」


奏「ふふっ、本当ね」


りん「でしょ、でしょ!! えへへー!!」


奏「ふふっ! ……あっ、そうだ」


りん「?」


奏「凛ちゃん、内緒話しましょう」スス


りん「ないしょばなし!! ないしょばなしする!!」


楓「内緒話? お姉さんも聞きたいなぁ」


奏「だーめ」


楓「むぅ」


P「ヘンな事教え込まないでくれよ?」


奏「私を何だと思ってるの……大丈夫よ。さっ、いい? 凛ちゃん」コソコソ


りん「うん……!!」コソコソ


23: 2015/12/27(日) 17:55:44.62 ID:xKNHrH/d0


奏「――――はい、内緒話おわり♪」


りん「ふぉぉ……まさか、そんな……しらなかった……」


楓「何だったんですか?」


奏「ふふっ! すぐに分かるわ」


りん「んしょ、んしょ」モゾモゾ


P「お、こたつの魅力に打ち勝ったか」


りん「…」テテテテ


P「ん?」


りん「えへへ、ぷろでゅーさー」ストン


P「何だ何だ、入るか?」


りん「ううん、そうじゃなくてー」ニコニコ


P「……何か近くないか」


りん「んー? んー……んへへ」ニコニコ


P「?」



りん「ぷろでゅーさー、ちゅー」ズイ



P「ファッ」


楓「あら」


奏「ふふっ♪」


24: 2015/12/27(日) 17:56:28.26 ID:xKNHrH/d0


P「」


りん「なかよしさんたちは、ほっぺにちゅーするんだって!! だから、ぷろでゅーさーちゅー」


P「う、うわああああああああああ!!!!」


りん「なんでないてるの……? ……んー、ちゅう」


P「」ドババババババ


奏「畳み掛けるわねぇ」


まゆ「んぅ……なんですかぁ? ……!? りんちゃんずるいです!!!!」


りん「あっ、まゆおはよう。ちゅー」


P「」ドババババババ


25: 2015/12/27(日) 17:58:03.54 ID:xKNHrH/d0


まゆ「ず、ずるいですよぉ! まゆだって、まゆだって」


テテテテ


まゆ「?」


りん「まゆ」ストン


まゆ「…?」


りん「ちゅー」


まゆ「!?」


りん「まゆもちゅーしてほしかったの? まゆはよくばりさんだなぁ、ちゅー」


まゆ「あぅあぅ、そうじゃないですぅ……」パタン


奏「あら、倒れちゃった」


りん「あれ? まゆ? まゆぅ」ユサユサ


まゆ「うぅん……」


26: 2015/12/27(日) 17:59:16.28 ID:xKNHrH/d0


楓「…」ソワソワ


りん「あ、かえでさんも!!」テテテテ


楓「……!」パァァ


りん「ちゅー♪」


楓「わぁっ、くすぐったい♪」


りん「えへー」


楓「ふふっ、じゃありんちゃんにもちゅーしてあげます」


りん「わぁい!」


楓「ちゅー♪」


りん「わぁー♪」


奏「ふふっ! 作戦大成功♪ あ、Pさん、失礼するわね」チュ


P「」ドババババババ


まゆ「ふぇ……いったいなにが」パチ


奏「まゆちゃんも♪」チュ


まゆ「きゅう」パタン


27: 2015/12/27(日) 18:00:05.33 ID:xKNHrH/d0


P「二人とも、この後はどうするんですか?」


楓「私は特に何もないので……流れで」


P「流れて」


奏「あら、もう帰った方がいいかしら」


P「いや、そういうわけじゃ


りん「だめ!! かえOちゃだめだよ!! もっとあそぶの」


奏「嬉しいこと言ってくれるじゃない」


りん「うん、にがさないからね!!」


奏「ふぅん、じゃあどうするのかしら」


りん「えへへ、こう!! かなでつかまえたぁー!!」ギュ


奏「わ、捕まっちゃった」


楓「む……なんだか今日は、奏ちゃんに凛ちゃん取られちゃいますね」


まゆ「かえでさん、まゆじゃだめですかぁ?」ギュ


楓「はぅ」キュン


P「あぁ、もう……遅くまで居ても構いませんけれど、ちゃんと帰宅してくださいね?」


楓「はぁい」


奏「大丈夫よ」


28: 2015/12/27(日) 18:01:39.64 ID:xKNHrH/d0


奏「それで、結局Pさんとは何もないの?」ナデナデ


りん「かなでぇ……ねぅ……ねぅから……やめぇ……」ウトウト


楓「何でもないですよ? 何でもないですよね?」ナデナデ


まゆ「」スヤスヤ


P「な、何ですかその聞き方……何でもないよ」


奏「ふぅん……?」


P「う、疑いが晴れない」


ガッチャ!


奏「あら?」


P「帰って来たかな」


楓「ちひろさ~ん」


りん「む……? ちひろさん? どこ……? いないよぉ」ショボン


奏「帰ってきたみたいよ。お迎えに行ってあげたら?」


りん「かえってきたの……!! いく!! ほらいくよまゆ!!」グイ


まゆ「うぅ……なんですかぁ……」ズリズリ


29: 2015/12/27(日) 18:02:44.26 ID:xKNHrH/d0


ちひろ「ただいま~……つかれたぁ……皆いるかしら」


テテテテ


ちひろ「ん?」


りん「ちひろさんおかえり!!」バッ


ちひろ「わぁ!」ギュ


りん「おつかれさま!!」ペタペタ


ちひろ「あ、ぅあ、んな、な、なんでお顔を」グニグニ


りん「ねーちひろさん」


ちひろ「んー?」



りん「ちゅー」



ちひろ「ファッ」



まゆ「んぅ……? あ、ちひろさん、おかえりなさい……おかえりなさいの、ちゅう、です……ちゅう」



P「ちひろさんおかえりなさ……ヒエッ」


ちひろ「」ドババババババ


P「うわぁすげぇ」


奏「さっきの貴方もこうだったわよ」


P「マジ」


楓「とても似てますね」


P「マジ」


30: 2015/12/27(日) 18:03:27.40 ID:xKNHrH/d0


ちひろ「あら、お二人ともいつの間に……って、どうしているんですかぁ!?」


P「着いて来ました」


奏「着いて来ちゃった」


P「居ました」


楓「居ました」


ちひろ「おぉ……もう……」


奏「全くもう、ちひろさんったらズルいんだから」


ちひろ「へ?」


奏「Pさんとお隣さん、ってこと。秘密にしてたじゃない」


ちひろ「いや別に秘密にしてたという訳では……えへへ」


奏「……やっぱりずるい」


31: 2015/12/27(日) 18:04:50.60 ID:xKNHrH/d0


りん「ねーけーきたべよーよー」グイグイ


P「おっと忘れてた。出してくるよ」


ちひろ「!? ケーキですか! やったー!!」バンザイ


りん「やったーー!!」バンザイ


奏「ふふっ」


楓「まゆちゃん、ケーキ食べますか?」ユサユサ


まゆ「けぇき……けーき?」


楓「はい、あまぁいやつですよ」


まゆ「あ、けーき……けーきたべます……」モゾモゾ


32: 2015/12/27(日) 18:06:10.72 ID:xKNHrH/d0


りん「しあわせ」モムモム


まゆ「しあわせ」モムモム


ちひろ「この瞬間の為に今日の仕事を頑張りました」


楓「わぁ、美味しいっ」


P「うめぇ……結構いい値段したんじゃないか?」


奏「もう、そういうのは聞かない方がいいの」


P「そうかぁ……?」


奏「ふふっ、私は皆が喜んでくれればそれでいいのよ。うん、美味しい♪」


P「ええこや……」


ちひろ「あら、奏ちゃんが買って来たんですか?」


奏「せっかくだから、手土産にでもと思って」


ちひろ「あらぁ……」


奏「な、何よその、見直したって目は」


楓「私なんかよりしっかりしてますね」


P「一理ある」


楓「ふふん」


P「褒めてないです」


prrr


奏「あら、電話。ちょっと外すわね」


P「はいよ」


りん「ふぁー……ねむくない」クシクシ


33: 2015/12/27(日) 18:06:54.21 ID:xKNHrH/d0


奏「ただいま」


P「おう」


奏「さて、そろそろお邪魔しようかしら」


P「ん、そうか。ちゃんと帰れよ?」


奏「んー、自宅には帰らないわね」


P「なっ! お、お前、ゆ、許さんぞ、それはお前、プロデューサーとしてお前」


奏「ふふっ! 周子の家に行くのよ」


P「へ? な、何だ周子か……」


奏「あの子もずっと一人で寂しいんだって。かなでーきてよーって言ってたわ。本当かわいいわね」


P「そうか……いや、にしても仲良いなお前ら」


奏「そう?」


P「どう見ても」


34: 2015/12/27(日) 18:08:01.06 ID:xKNHrH/d0


楓「奏ちゃん」ススス


奏「ど、どうしたの楓さん」ビク


楓「着いて行っても……いいですか?」


奏「み、耳元でささやかないで……!」ビク


楓「お願いします」


奏「べ、別に私は構わないけれど」


楓「……ほんとですか? わーい!!」


奏「……もしかして、楓さんも寂し


楓「あっ!」


奏「な、なに?」


35: 2015/12/27(日) 18:08:41.49 ID:xKNHrH/d0


楓「りんちゃんりんちゃん」ユサユサ


りん「……?」クシクシ


楓「りんちゃん、私とこしょこしょ話しましょう」


りん「……! する!! こしょこしょばなしする!!」


コショコショ


奏「な、なに……?」


ちひろ「ヘンな事教え込まないで下さいよー?」


奏「(Pさんと同じこと言ってる)」


36: 2015/12/27(日) 18:09:33.15 ID:xKNHrH/d0


りん「むふふ」


楓「むふふ」


奏「……?」


楓「奏ちゃん、こっち」ポンポン


奏「え、えぇ……」ストン


りん「えへ、かなでー」ニコニコ


奏「あ、あれ、この流れ」


楓「うふふ、凛ちゃんったら忘れん坊さんなんだから」


りん「わたし、わすれんぼーさんだー」ニコニコ


楓「仕方ないですねー、うふふ」ニコニコ


りん「えへへ」ニコニコ


奏「……か、楓さん、早く、急がないと周子が


楓「よいしょ」ガシ


りん「ふん」ガシ


奏「周子が、寂しくてしんじゃう…………あの、私、される方は、恥ずか



りん・楓「「せーの」」



奏「まっ」



りん「ちゅー」

楓「ちゅー♪」



奏「あ、あぅ」パタン


P「あはは」


ちひろ「どっちもうらやましい……!!」


まゆ「むにゃ……ちゅう……ちゅうー……? えへへ、ちゅー」スヤスヤ





おしり

37: 2015/12/27(日) 18:10:50.99 ID:xKNHrH/d0
悪い子には膝にデレマスぶつけて浄化させちゃうゾ
遅れましたがクリスマスということでどうか
前作
【モバマス】塩見周子「千年後の雨になって」

引用元: P「渋谷凛6歳、あいつが今年もやってくる」