1:◆p5aHKPi6K9ce 2013/02/07(木) 11:48:46.01 ID:bd4LxZeAO

記者「そうでしょうね~。あの伝説から25年も経つんですから。」

勇者「今の僕があるのもひとえにプレイしていただいているみなさんのおかげです。」

記者「なるほど。さすがに勇者さん。誠実なお方なのですね。」

勇者「いえ。そんな。」



2: 2013/02/07(木) 12:00:22.96 ID:bd4LxZeAO

記者「あの、何か冒険の中で特に印象に残っていた事ありますか?」

勇者「そうですね、とにかくアリアハンの王様がケチくさい事ですね。」

記者「は?ああ、例の50Gの支度金の件ですね?」

勇者「はい、僕を含めて4人で出発するのに、50Gというのは誠意を感じませんでしたね。」

勇者「あれで魔王を倒せというのも、耳を疑うばかりでした。」

記者「まあ所詮ゲームとはいえ、当の本人さん達にはたまらなかったでしょうね。」

勇者「…まったくですね。」

3: 2013/02/07(木) 12:11:39.41 ID:bd4LxZeAO

記者「あの、他には何か印象的な出来事は?」

勇者「他にですか、そうだな。ああ、そうだ。」

記者「何か思い出しましたか?」

勇者「印象的というか、ミステリーな事がありまして。」

記者「ふむふむ。」

勇者「旅の中盤に、僕の仲間だった女商人がいたんですが、
何故か男商人にすりかわっていたんですよね。」

記者「はい、それは例の商人の町での話ですね?有名な話です。」

勇者「そうですそうです。その商人の変わりように僕も仲間も困惑しましたよ。」

勇者「性転換でもしたのでしょうか?精神的に来てしまい、数日寝込みました。」

5: 2013/02/07(木) 12:22:37.48 ID:bd4LxZeAO

記者「お察しします。私も当時、衝撃を受けましたよ。」

勇者「まあ後の作品(リメイク版)では何事もなく女商人は女商人のままでしたが。」


勇者「あと、似たような話で申し訳ないんですが。今だに考えてもわからないのが。」

記者「お、何でしょう?」

勇者「男魔法使いの若返りです。」

記者「ふむ、だいぶ彼だけおじいさんですものね。」

勇者「賢者に転職をした途端、ああですよ。何なんですか転職って。」

記者「そうか、勇者さんは転職できませんもんね。」

勇者「僕もできるのなら、遊び人とかになりたかったのに...」

記者「遊び人....その後に賢者にですよね?」

勇者「いえ、羽根をのばして遊びたかった。」

記者「……………」

6: 2013/02/07(木) 12:28:02.52 ID:bd4LxZeAO
2/10はFC版DQ3の発売日なので記念に書いてます~。今年で25年も経つのか。

7: 2013/02/07(木) 12:36:17.11 ID:bd4LxZeAO

記者「さて、私から気になる事があるので伺っていいですか?」

勇者「ええ、どうぞ。」

記者「お父様はお元気ですか?」

勇者「ああ、はい。元気ですよ。以前は亡くなっていたと思い、悲しかったですが。」

勇者「後に生き返ってからはずっと母にべっとりです。母もいいかげん迷惑そうでしたが。」

記者「そんな邪険にしなくても……まあ元気でよかったですね。」

勇者「はあ...それはどうも。」

記者「関連してですが、お父様の着ている....」

勇者「あ!ノーコメントでお願いします。その件はあまり...」

記者「あ、すみません。無神経でした。」ペコリ

8: 2013/02/07(木) 12:46:03.72 ID:bd4LxZeAO

記者「では、最後になりましたが、何かメッセージを頂けますか?」

勇者「あ、もう終わりなんですね。わかりました。」ガタ


勇者「え~発売から25年経ちまして、携帯やwiiなどで遊んでくれている新しい皆さん。」

勇者「今だに現役でFC版やSFC版を遊んでくれている強者の皆さん。」

勇者「これからも長く愛してもらえるように、日々努力してい
きますので今後ともよろしくお願いいたします。」ペコリ


記者「ああ。素晴らしいメッセージありがとうございます。今日は本当にありがとうございました。」

勇者「いえ、こちらこそ。」


9: 2013/02/07(木) 12:56:28.03 ID:bd4LxZeAO

記者「では続きまして、男戦士さんと女戦士さんにお話を聞きたいと思います。」

記者「よろしくお願いいたします。あの椅子にどうぞ。」

男戦士「ああ、悪いな。」ドカッ

女戦士「遠慮なく....ひゃ!」バタン

記者「ど、どうしましたか?」

女戦士「パイプ椅子冷たいわ!」

男戦士「この寒い季節にそんな格好してるからだろ?」

女戦士「し、仕方ないでしょ。私は基本これなんだから。」

記者「あの、椅子にこれを敷いてください。」スッ

女戦士「悪いわね。……うん、これで大丈夫よ。」

記者「では、早速ですが、いくつか読者、
視聴者から質問をいただいてますので答えてください。」

男戦士「わかった。」

女戦士「いいわ。」

10: 2013/02/07(木) 13:25:08.36 ID:bd4LxZeAO

記者「……と思いましたが、やめます。」イソイソ

男戦士「ん?どうしてだ?」

女戦士「なに隠してんのよ、それは。」

記者「いえ、その。あまりにですね片寄った内容しか無いもので...」

男戦士「片寄った内容?俺達への賛辞とかなんだろう?」

女戦士「そうよね!攻撃役の要だもの、あんな武闘家なんかには負けないわ。」


記者「…………ビキニですね。」ボソ

両戦士「は?」

記者「ほとんど女戦士さんのビキニアーマーについての投稿ばかりです、はい。」

男戦士「……………くうっ」

女戦士「全員工口か!私だって着たくてこんな寒いの着てんじゃないわよ!」

記者「おお!魂の叫び、頂きました。」

女戦士「やかましい!」ガー

11: 2013/02/07(木) 13:39:52.02 ID:bd4LxZeAO

記者「で、では。ドラクエ3発売25周年という事で最後にメッセージを。」

男戦士「えっ。もう終いなのか?」

女戦士「何よこの扱いの悪さは。」

記者「お願いします。じゃあ男戦士さん。」

男戦士「ま、まあでは一言。オホン。」

男戦士「25周年、非常にめでたく思う。ただ、戦士も頑張っているんだ。
皆もバシバシ使って魔物を倒してくれよな。」

女戦士「……切実な訴えね、メッセージというか。」

女戦士「って、これじゃあ私はただの露出狂女で終わりじゃないか!」

女戦士「えーい、私にも何かしゃべらせろー!」ジタバタ


記者「あーでは次は、武闘家さんです。」

12: 2013/02/07(木) 13:56:04.13 ID:bd4LxZeAO

記者「さて戦士さんに続きまして、武闘家さんご両人さんです。」

男武闘家「押忍!」

女武闘家「うす!」

記者「気合い一発、引き締まりますね。よろしくお願いします。」

男武闘家「よろしく頼む。」

女武闘家「うーっす!」

記者「武闘家さんといえば、力が強い、お金がかからない、素早い。」

記者「というのが特徴的ですが、それよりなにより、改心の一撃の鬼!」

男武闘家「よくわかってるみたいだな。」

女武闘家「レベルが上がると面白いように出せるよね。何でだろね?」

男武闘家「それはお前、修行の賜物だろう。というかお前はあまりしゃべるな。」

女武闘家「なにを~?」

記者「まあまあ、仲良くお願いしますね。」

13: 2013/02/07(木) 14:11:46.38 ID:bd4LxZeAO

記者「武闘家さんといえば、その龍の文字の入った
武闘着ですが、その龍の文字の意味というのは?」

男武闘家「う、実は俺もよく知らないんだ。」

女武闘家「意味なんてあるの?鳥○明の気まぐれでしょ?」

記者「なるほど、たしかに氏の別の作品では龍が出てきますし。」

男武闘家「そんなもんでいいのか?」

記者「あと、天津飯にもよく似てらっしゃいますね?」

女武闘家「テンシンハン?」

男武闘家「それを言うな。ただでさえ同じ氏の作品だ、似ても仕方あるまい。」

女武闘家「なにそれ?美味しいのそれ?」

男武闘家「あーだからお前はしゃべるな。」

記者「後の作品では裏ボスであるしんりゅうを倒すのに重宝されていましたね。」

14: 2013/02/07(木) 15:56:33.46 ID:bd4LxZeAO

男武闘家「ああ、かなり強かったがなんとか改心の一撃を連発して倒せた。」

女武闘家「勇者、あと一人も連れてってくれたもんね。」

記者「勇武武武ですか、凄まじいですね、それは。」

男武闘家「あれは武闘家冥利につきるな。痺れたな。」

女武闘家「ただ、勇者、しんりゅうにエOチな本もらってたよー。」

記者「そうなんですか、初耳だ。勇者はエOチな本を持っている、と。」メモメモ

男武闘家「…………」

女武闘家「………」ジロ

女武闘家「あんたも見たの?」

男武闘家「はぁ?ば、バカ言え!硬派な俺はそんなものを...」

女武闘家「………記者さん」ボソ

記者「はい、男武闘家もエOチな本を見た、と。」メモメモ

男武闘家「メモするな!」

15: 2013/02/07(木) 16:06:19.66 ID:bd4LxZeAO

記者「さて、終わりに25周年を迎えたドラクエ3についてメッセージをください。」

男武闘家「言いたい事がある、俺でいいか?」

女武闘家「いいよ。お好きにどうぞ~ムッツリくん。」

男武闘家「それはやめてくれないか....」

男武闘家「えー。長きに渡り愛してくれて感謝している。だかな、いまいち勘違いがまだあるようだからこの際言っておく。」

男武闘家「俺達は『ぶとうか』であって『ぶどうか』じゃない。わかるな?」

男武闘家「もう一度言っておく。『武闘家』だぞ、『武道家』じゃない。以上!」


記者「なるほど、少しの違いも、本人達は気になさったりしてるんですね、ありがとうございました。」

記者「武闘家さんご両人でした~。」

16: 2013/02/07(木) 16:18:20.66 ID:bd4LxZeAO

記者「次は、ガラッと変えまして、頭脳派のみなさんにお話を伺います。」

記者「回復魔法はなんでもござれの僧侶さんお二人です。ってあれ?」

女僧侶「ど、どうも。僧侶です。」

女魔法使い「お願いします。」

記者「ええ~と、男性陣がいないようですが。しかも魔法使いさんがなぜ?」

女僧侶「男僧侶さんは欠席です。」

女魔法使い「らしいので私が代理で呼ばれたの。」

記者「欠席?どうしてまた?具合でも悪くされましたか?」

女僧侶「いえ、『君だけ行くといい。その方がウケが良いだろう』
と言われて....な、なんかスミマセン。」ペコペコ

女魔法使い「ちなみにおじいちゃん(男魔法使い)は入院中よ。」

記者「な、なんと。お二人とも大変ですね、なんと言っていいのやら。」


17: 2013/02/07(木) 16:28:26.69 ID:bd4LxZeAO

女魔法使い「と、まあそんなわけだから、記者さんよろしく。」

記者「わかりました。まあ、ぶっちゃけ言いますと私も僧侶と
魔法使いといえばあなた達を優先で使わせていただいてます、はい!」

女僧侶「そうなんですかぁ?嬉しいです。」ニコー

女魔法使い「光栄ね、それは。」

記者「僧侶さんは可愛らしいし、魔法使いさんは美人さんでいらっしゃいますからね~。」

女僧侶「可愛らしいなんて、やめてください、恥ずかしいです~。」

女魔法使い「嬉しいわ、とても。」

記者「では、お二人ともよく勇者さんに連れられて旅立つ事が多いでしょうが。」

記者「勇者さんとはどんな方ですか?」

18: 2013/02/07(木) 16:39:46.95 ID:bd4LxZeAO

女僧侶「とっても優しくて、強くて、頼もしい方ですわ。」

女魔法使い「まあ、だいたいそんな感じよね。多少近寄りがたい時があるけど。」

記者「そうですか、たしかに天命を背負ってるわけでしょうからね。」

女僧侶「たしかに皆さんワイワイやってる時もポツンと一人でいる時がありますー。」

女魔法使い「まあ色々思うものがあるのよ、別にいいと思うけどね私は。」

記者「勇者さんも仲間の命を預かるリーダーだし、心労もおありでしょうね。」

女僧侶「だから私達がしっかりしないと、ですね。魔法使いさん。」

女魔法使い「そうね、一緒に頑張りましょう。」ニコ

記者「と、上手く話が纏まったところで、発売25周年を迎えた
ドラクエ3についてメッセージをくださいますか?」

19: 2013/02/07(木) 16:51:39.42 ID:bd4LxZeAO

女僧侶「め、メッセージですか?どうしよ。」チラ

女魔法使い「あなたに任せるわ、私そういうの苦手だし。」

女僧侶「わ、わかりました!」

女僧侶「ドラゴンクエスト3発売25周年、誠におめでとうございます。」

女僧侶「私、僧侶や魔法使いさんをはじめ、他の職業の皆さん
を使って頂いて嬉しい限りです。」

女僧侶「こ、これからも末長く私達の事を、えー、愛してもら
えたら幸せです。この度はありがとうございました。」ペコリ

女魔法使い「よくできました。」パチパチ

記者「ありがとうございました~、可愛かったですね~、見とれちゃいました。」

記者「ではお二人。男僧侶さんとおじ、男魔法使いさんによろしくお伝えください!」


記者「では、DQ3発売25周年記念、特別インタビューの前半をお送りしましたー!」

20: 2013/02/07(木) 16:53:37.96 ID:bd4LxZeAO
こんなの書いてすみません。明日続きを書きます。

24: 2013/02/08(金) 08:16:26.25 ID:BpIAPc5AO

記者「さて、特別インタビュー後編をお送りします。
後半最初は商人さんたちがおいでくださいましたー。」

男商人「いやぁーこんにちは。皆さん儲かってますか~?」

女商人「どうも~!たっぶり宣伝活動しに来ましたよ!」

記者「う~ん、いきなり商魂溢れるご挨拶、さすがですね。」

男商人「記者さん、わたくし男商人と申します。今後ともぜひご贔屓に。」スッ

女商人「ああー、ずるいよ男商人さん!私も、女商人といいます、お願いします。」スッ

記者「おっとわざわざ名刺を。すみませんね、私も記者といいます、
今回は短いですがお願いします。」スッ


記者「……と、名刺交換も終わった所で早速お話を聞かせていただきますね。」

男商人「はいはい、どうぞ。高くつきますよー。」

女商人「時は金なりってね。さぁていくらになるかしらねぇ。」

記者「……いや、今回は皆さんノーギャラでお願いしてるので。」

男商人「そうでしたか!いや失敬失敬、いつもの癖が。」

女商人「なーんだ、つまんないの。」

記者「…………」

25: 2013/02/08(金) 08:46:52.34 ID:BpIAPc5AO

記者「では、気を取り直して。まずはいきなり核心を突かせてもらいますが。」

記者「ズバリ!商人の町について、今はどう思っておられますか?」

男商人「ぐっ…………」

女商人「…………それは。」

記者「いきなりトーンダウンしちゃいましたね。無理もない。かなり衝撃的でしたし...」

男商人「ふ、深く反省しとります。私が間違っておりました。」ペコリ

女商人「同じくです。町の皆さんには辛い思いをさせてしまいました。」ペコ

記者「いや、もういいと思いますよ。十分です頭を上げてください。」

記者「しかも最初のゲームでは、最後まで牢屋にいて、結局そのまま。さすがに可哀想に。」

男商人「あ、はあ。たしかに後のゲームでは牢から釈放され、アリアハンに帰れましたが。」

女商人「男商人さんはいいよ。私なんか何故か男にさせられてたのよ。」

記者「ええと、勇者さんのインタビューでもその不思議さを語ってました。
性転換したんじゃないかって。」

女商人「勇者、ひどい。私だって今だにわからないんだからっ!」

男商人「立派なお髭も蓄えてましたなぁ、はっはっは。」

女商人「笑うな!意味もなく長い髭しちゃってさ。
あなたのその髭、引っこ抜いてやる~!」グイー

男商人「あいだだだだーやめてください!せっかく育てた髭なのに。」

記者「ま、まあまあ、落ち着いてください。」アセ

26: 2013/02/08(金) 09:06:24.58 ID:BpIAPc5AO

記者「かくゆう私も商人の町の劇場で帰り際に5万G払えと言われた時は肝を冷やしました。」

両商人「誠に申し訳ありませんでした!」ペコ

記者「商人さん達の必氏の謝罪、皆さんにも伝わったと思いますよ。」

記者「では最後にドラクエ3発売25周年についてメッセージをお願いします。」

男商人「では女商人さんにお願いしましょうか。さっきのお詫びです。」

女商人「え、いいの?ごめんね男商人さん。じゃあ。」タッ


女商人「発売25周年おめでとうございます。私はなによりGBC版の価格の高さに驚きました。」

女商人「当時、私の店でも仕入れましたが、値段設定に頭を悩ませたのはいい思い出です。」

女商人「まあ私達を使う際には、嫌なヤツの名前を付けて投獄
される様を見てやる、みたいな事はしないでね。」

女商人「愛を持って使ってあげてくださると、大変嬉しく思います。」


記者「さすが商人、細かい所も見逃さない抜け目の無さ!ありがとうございました~。」

27: 2013/02/08(金) 09:38:59.47 ID:BpIAPc5AO

記者「商魂たくましい商人さんの後は、この方々。ドラクエ3の清涼剤、遊び人のお二人です。」

男遊び人「いやっほーい、遊び人だよーん!」

女遊び人「ひゃー久々の出番よ~!緊張するー!」

記者「静かなこの部屋がパーティー会場さながらに盛り上がってきましたー!」

男遊び人「ほらほら、記者さん、カード引いて引いて。」バッ

記者「は、はい。こうですか?」スッ

男遊び人「その引いたカード。なんと.....」

記者「なんと?」ドキドキ

男遊び人「ぜーんぶおんなじカードでした~!」バラッ

記者「…………で?」

男遊び人「それだけよ。」

記者「はい………」

女遊び人「まあまあ気を落とさずにシャンパンどうぞ~。」スッ

記者「これはこれは、ありがとうございます。」グビッ

記者「いやぁ、美味ですなぁ。」

女遊び人「ほらもっと飲んで飲んで。」

記者「ああ、ありがとう。ってちょっと待ってください。インタビューがまだ...」


28: 2013/02/08(金) 10:05:35.36 ID:BpIAPc5AO

記者「はい、大変お見苦しい所をお見せしました。ではお話を聞きたいと思います。」

記者「まずお二人のキャッチフレーズが何気に酷いと噂ですが。」

男遊び人「ああーはいはい。『役立たずだけど憎めないヤツ』ってのでしょ?」

女遊び人「私もバカっぽく見えるのも認めるけどさ、こう書かれると複雑よ~。」

記者「私も思いましたが、フォローしてるようでフォローになってないですよね、これ。」

男遊び人「役立たず、ってのがかなり重いよね。グサグサッと来るわけよ。」

記者「だけどあなた達の真価はこんなものではないですよね。」

女遊び人「そう!なんと私達ときたら、レベルが20になると賢者様に転職できるのよね!」

男遊び人「しかも、悟りの書も無しでね。このチートっぷりに自分で脱帽!」

記者「25年前当時には知られていない事実でしたからね。
それを知った時の驚きははかり知れませんでした!」

男遊び人「ほんっとに堀○さんには感謝してもしつくせないもんね。」

男遊び人「ただ鳥○さんが僕をこんなデザインに
しちゃったもんだから、なかなか正当な扱いは受けれなかった....」

女遊び人「見た目、『遊び人』というか『サーカスの人』みたいだもんね、ピ工口みたいな。」

男遊び人「はあぁ~」ズーン

記者「男遊び人さん、そう気を落とさずに。あなたのおかげで助かった方は沢山いますよ。」

記者「私も当時は夢の勇賢賢賢のパーティーを組んでいました。
派手な魔法で敵をばったばったと倒してましたから。」

女遊び人「私もバニーガールから賢者ってどんだけ飛び級してんだよって感じだったな。」


29: 2013/02/08(金) 10:25:35.88 ID:BpIAPc5AO

記者「そんなこんなで、役立たずのようで実は大いに役に立ってる遊び人さん。」

男遊び人「いいぞー!記者さん、もっと言ってもっと言って!」

記者「ただ、なんの取り柄もない遊び人だったお二人がなぜ
悟りの書も無しで優秀な賢者になれるかはまだ謎のままです。」

女遊び人「ま、まあ。あまり詮索はしない方がいいわよね。」

男遊び人「…………」


記者「まあ今は置いておいて、めでたい発売25周年のメッセージをお願いします。」


男遊び人「…はい。」

男遊び人「みんな~遊び人を選んでくれてありがとう~!まあ序盤は特に役立たずだけど。」

男遊び人「きっとレベルが上がる頃にはみんなに驚きと感動を与える事でしょう!」

男遊び人「それまではこの役立たず達を我慢して使ってくれ。本当にお願いします。」

女遊び人「(コメントがえらく自虐的になってるわね、かわいそうに。)」ウル


記者「みなさんも役立たずと思わずに、明るい未来を信じて
遊び人さん達を使ってあげてください。」

記者「ありがとうございました~!」

男遊び人「………」ウル


30: 2013/02/08(金) 10:47:45.33 ID:BpIAPc5AO

記者「さてと、大トリの方々の前にですね、特別ゲストに来ていただいてます。」

記者「男盗賊さん、女盗賊さんです。」

男盗賊「あ、どーも。男盗賊です。」

女盗賊「女盗賊よ、よろしく。」

記者「案外、物静かなんですね、お二人は。」

男盗賊「いや、なんというか場違いというか、なぁ?」チラ

女盗賊「ちょっとねぇ。アウェーな雰囲気ってのかな。」

記者「それは、ええと。自分達はまだ25周年を迎えてないと?」

男盗賊「俺らが出たのってリメイクからだしね、まだ17年か。」

女盗賊「17年じゃ、えらく中途半端だしさぁ。」

記者「まあ、それでも立派にこなせてると思いますが。」

記者「なんでも、賢者の後に盗賊に転職する方も多数いるという情報も入っています。」

男盗賊「らしいよね。それはありがたい話さ。
ただいかんせん俺らは名前のイメージが良くない。」

女盗賊「なんか悪そうな感じがしない?盗むのよ?子供にはよろしくないわね。」

記者「いや、でも冒険の中では、魔物からアイテムを盗んだり、
見えないアイテムを捜したり、大活躍だと思いますよ。」

男盗賊「そう言ってもらえると助かるね。」

女盗賊「そうね。私達でも大丈夫なんだと再認識できるわ。」


31: 2013/02/08(金) 10:59:17.80 ID:BpIAPc5AO

記者「じゃあ短かったですが、最後にメッセージをもらえませんか?」

男盗賊「FC版の発売25周年についてって事でいいのかな?」

記者「はあ、あくまでも、そういう体で頼みます。」

女盗賊「やっぱりアウェーね。」

記者「まあ、そう言わずに。リメイク版が25周年の時にはそりゃ大トリで呼びますから。」


男盗賊「あ、じゃあ一言。」

男盗賊「今回はおめでとうございます。俺達は出ていないけど、改めて楽しく遊んでくれるといいと思います。」

男盗賊「あとこの世界では盗賊は立派な職業だ。見た目と
イメージだけで敬遠せずに使ってくれると嬉しい。以上です。」ペコ


記者「はい。なかなか皆さん、切実で胸を突かれます。特別ゲストの盗賊さん達ありがとうございました!」

両盗賊「じゃ、失礼しまーす。」


32: 2013/02/08(金) 11:14:19.23 ID:BpIAPc5AO

記者「それでは、最後の大トリとなりました。皆さんお待ちかねの...」

記者「全ての魔法を操る、神に選ばれし職業。女賢者さんと男賢者さんです!」


女賢者「はじめまして、女賢者と申します。久々で緊張しますね。」

勇者「こんにちは。勇者です。よろしくお願いします。」


記者「………あれ?なぜ勇者さんがまた来てるんですか?」

記者「たしか男賢者さんに依頼したはずですが?」

勇者「ああ、男賢者は来ないですよ。」

女賢者「何か事情があったんですか、勇者様?」

勇者「いや、僕がラリホーで眠らせておいたんだ。」

記者「え?なぜですか?」

勇者「なぜって、そりゃあ、ねえ。」チラ

女賢者「な、なに見てるんですか?勇者様。」ギク


勇者「僕は女賢者が好きだから仕方ないですよ。ははは。」


記者「は?」

33: 2013/02/08(金) 11:29:19.83 ID:BpIAPc5AO

勇者「だって僕の出番、最初でなんとなく、様子見感が強かったじゃないですか?」

勇者「だからトリで出て、かつ大好きな女賢者と一緒ならいいかな~と。」

女賢者「そんな、大好きなだなんて、恥ずかしいです。」ポッ

記者「最初、『感慨深いです。』とか真面目に言ってたじゃないですか?」

勇者「いや、僕低血圧気味で眠かったから。すみません。だからお願いします。」ペコリ

記者「う~ん、この勇者。」


記者「女賢者さんも、よろしいですか?」

女賢者「あ、全然構いませんよ。私も頑張ります。」


記者「わかりました。たしかに手元の資料によりますと、
男賢者さんより女賢者さんの方が圧倒的な人気を誇っているようです。」

勇者「ですよねぇ?」

記者「男賢者さんももちろん人気はあるのですが、
各所で時折、悪者扱いや黒幕扱いされたりもしているようですね。」

勇者「なるほど、そうでしょうそうでしょう。」

女賢者「そんな、男賢者様かわいそう。」

勇者「いいんだよ。彼はそういう男なんだよ。」

記者「(キャラ変わりすぎだな、この人。)」

34: 2013/02/08(金) 11:45:30.93 ID:BpIAPc5AO

記者「一方、女賢者さんはある世界ではカリスマ的な人気を誇
っていますね。そのスペックや衣装も人気のゆえんかと。」

勇者「…………」ジー

女賢者「勇者様、あまりジロジロ見ないでください。」

勇者「…………」ジー

記者「勇者さん、見すぎです。見すぎ!」

勇者「あ!すみません。つい目がね。いや参りました。」


記者「では遠回りになりましたが、女賢者さんは今はドラクエ3をどう思っていますか?」

女賢者「そうですね。やはり冒険する事の楽しさや、厳しさ、
達成感が群を抜いていたんじゃないかと思います。」

女賢者「物語も中盤で、申し訳ないですが、
魔法使いさんや商人さん、ひいては遊び人さんは力不足になってきてしまう。」

女賢者「そこで私達、賢者が登場する事で再び、冒険に力が
入りますよね。事実全ての魔法を使えるのは心踊ります。」

勇者「うん、うん。正にそうだね。」コク

記者「賢者に転職した時の異常な高揚感は忘れられませんね、たしかに。」

勇者「僕が、男賢者になりたいよ、それこそ。」

記者「(あんた、遊び人がいいって言ってなかったか?)」


35: 2013/02/08(金) 12:07:16.07 ID:BpIAPc5AO

記者「よいお話を聞かせてくださいました、ありがとうございます。」

記者「ええと、そういえば今の女賢者さんは元々はどちらの職業から転職されたのですか?」

女賢者「え。あ、それは言わなきゃ駄目ですか?できればそれは....プライバシーなので。」

記者「あ、いえ。事情があるなら構いません。気にしないでください。」

勇者「じゃあさ、僕から代わりに質問しますね。」

勇者「女賢者の、そのスカートの.....」

バシッ!

勇者「ぐぎゃあ。」バタン

女賢者「ゆ、勇者様大丈夫ですか?」

記者「あれ?あなたはそういえば、忘れてました。」

女勇者「は~まったくもう。男勇者ときたら、困ったヤツね。」

女賢者「女勇者様!お久しぶりです。」

記者「あなたに声をかけるのを忘れていました。すみません。」

女勇者「いいんですよ。勇者だけはなんとなく二人いちゃうと変な雰囲気でしょ?」


36: 2013/02/08(金) 12:37:34.42 ID:BpIAPc5AO

記者「場も収まったという事で、本当の最後に
ドラゴンクエスト3 そして伝説へ...発売25周年の記念メッセージを。」

記者「女賢者さんと女勇者さんからいただきます。」


女賢者「はい。もう発売から25年も経つなんて時間が経つのは早いですね。」

女賢者「しかし、ドラクエ3というゲームは廃れる事なく、今まで残ってきました。」

女賢者「それはゲームが面白いのはもちろんですが、皆さんが愛してくれたからだと思います。」


女勇者「そうそう!数あるドラクエの中でもこの『3』は特別だと思うな。」

女勇者「上手く言い表せないけど、そんな大きいオーラがあるよね。
まあ出ている私が言える事じゃないけど。」

女勇者「私達と一緒に冒険の旅に出てくれて本当にありがとう。
たくさんの思い出をありがとう。これからもよろしく!」ペコリ
女勇者「あ、あと私、女勇者もよろしくね。」


記者「素晴らしいメッセージありがとうございました~!」

記者「出ていただきました皆さんも大変ありがとうございます。」

記者「それではDQ3発売25周年特別インタビューをこれで終了とさせていただきます!」

記者「それではまたお会いしましょう~~!」

男勇者「お会いしましょう~」ブンブン



おしまい

38: 2013/02/08(金) 12:40:12.32 ID:BpIAPc5AO
短いですが、終わりました。ありがとうございます。

39: 2013/02/08(金) 16:41:21.06 ID:qEaY0zCRo

懐かしも色あせない3の魅力を再確認できた
さて、7リメ買ってくるかな……

引用元: 記者「25周年どう思われます?」勇者「感慨深いです。」