743: 2018/05/15(火) 22:35:59.75 ID:Os0wGS56o
書きます


武内P「乙倉さんの良い所、ですか」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(12) アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (電撃コミックスEX)
744: 2018/05/15(火) 22:39:09.18 ID:Os0wGS56o
悠貴「はいっ! 私っ、ずっと聞きたいなって思っててっ!」

武内P「それは構わないのですが……」

悠貴「やったっ! ありがとうございますっ!」

武内P「誰かの指示で、という事はありませんか?」

悠貴「はいっ!……いいえっ!」

武内P「……」


楓「……」ジッ


武内P「……」

745: 2018/05/15(火) 22:41:01.67 ID:Os0wGS56o
武内P「本当に、誰かの指示ではありませんか?」

悠貴「はいっ! もちろんですっ!」

武内P「……」

悠貴「教えてくださいっ! 私の良い所って何ですかっ?」

武内P「……」


楓「……」ジッ


武内P「……」

746: 2018/05/15(火) 22:45:19.92 ID:Os0wGS56o
武内P「……まず、他の方には無い部分から」

悠貴「はいっ!」


武内P「モデルの経験もあるというのは、大きな強みです」

武内P「撮影中も堂々としていて、乙倉さん本来の魅力が十分に出せています」

武内P「今後、活動していく上で、大きなメリットとなるはずです」


悠貴「本当ですかっ!」

悠貴「えへへっ! 改めて言われると、嬉しいですっ!」

悠貴「……あっ、ちょっと待っててくださいっ!」


楓「……」ソワソワ


武内P「……はい、わかりました」

747: 2018/05/15(火) 22:48:26.36 ID:Os0wGS56o
  ・  ・  ・

悠貴「――っ! ――っ!」

楓「――?……?」ビシッ!

悠貴「――!」ビシッ!

楓・悠貴「……」ビシィッ!

楓・悠貴「……」

楓・悠貴「!」キャッキャッ!


武内P「……」

748: 2018/05/15(火) 22:50:38.77 ID:Os0wGS56o
  ・  ・  ・

悠貴「――お待たせしましたっ!」

武内P「乙倉さん、本当に誰かの指示ではありませんか?」

悠貴「はいっ!……いいえっ!」

武内P「……」

悠貴「他に、良い所ってなんでしょうかっ?」


楓「……」ジッ


武内P「……」

749: 2018/05/15(火) 22:55:44.02 ID:Os0wGS56o
武内P「……それでは、二つ目の点をお話します」

悠貴「はいっ!」


武内P「コンプレックスに思われているかもしれませんが、その身長です」

武内P「長い手足によって動きが大きいという事は、ダンスがより映えるという事」

武内P「これは、レッスンでは伸ばせない、大きな長所と言えます」


悠貴「本当ですかっ!」

悠貴「そっかっ……そういう考え方もあるんですねっ!」

悠貴「……あっ、ちょっと待っててくださいっ!」


楓「……」ソワソワ


武内P「……はい、わかりました」

750: 2018/05/15(火) 22:57:15.45 ID:Os0wGS56o
  ・  ・  ・

悠貴「――っ!――っ!」

楓「――?……?」スイッ

悠貴「――!」スイッ

楓・悠貴「……」スイスイッ

楓・悠貴「……」

楓・悠貴「!」キャッキャッ!


武内P「……」

753: 2018/05/15(火) 23:01:00.90 ID:Os0wGS56o
  ・  ・  ・

悠貴「――お待たせしましたっ!」

武内P「乙倉さん、正直に仰ってください」

悠貴「はいっ! 何ですかっ?」

武内P「高垣さんが、何か関わっていますね?」

悠貴「はいっ!……っ!? はいいえっ! はいいえっ!」

武内P「……」


楓「!」サッ


武内P「……あれで、隠れたつもりなのでしょうか」

悠貴「はいっ! きっとそうだと思い……いいえっ! いいえっ!」

武内P「……」

754: 2018/05/15(火) 23:04:04.63 ID:Os0wGS56o
悠貴「あのっ、他に何かありますかっ!?」

武内P「……」

悠貴「私、もっと知りたいですっ! 教えてくださいっ!」

武内P「……わかりました」

悠貴「はいっ! ありがとうございますっ!」

武内P「……」


楓「……」チラッ


武内P「……」

755: 2018/05/15(火) 23:07:40.58 ID:Os0wGS56o
武内P「……それでは、続けていきます」

悠貴「はいっ!」


武内P「お酒を飲まない事です」

武内P「まだ未成年なので、当然ではありますが」

武内P「飲み過ぎは、体調にも、喉にも良くありませんから」


悠貴「はいっ!」

悠貴「私も、大人になったら注意しないといけませんねっ!」

悠貴「……あっ、ちょっと待っててくださいっ!」


楓「……」ソワソワ


武内P「……はい、わかりました」

756: 2018/05/15(火) 23:14:17.98 ID:Os0wGS56o
  ・  ・  ・

悠貴「――っ!――っ!」

楓「――」オチョコデ、チョコット

悠貴「――っ?――っ?」

楓「――」オチョコデ、チョコット

楓・悠貴「――」ユービキーリゲーンマーン

楓・悠貴「……」

楓・悠貴「!」キャッキャッ!


武内P「ああっ!? 大人になったら、一緒に飲む約束をしている!?」

武内P「騙されないでください、乙倉さん! 嘘です、その量は嘘ですから!」

武内P「少しなら体に良い、という量ではありませんから!」

757: 2018/05/15(火) 23:17:59.80 ID:Os0wGS56o
  ・  ・  ・

悠貴「――お待たせしましたっ!」

武内P「乙倉さん、誘いに乗ってはいけません」

悠貴「はいっ!……はいっ?」

武内P「まだまだ先の事とは言え、あの方なら本当に……」

悠貴「はいっ! 楽しみですっ!……あっ、今のは忘れてくださいっ!」

武内P「いえ、しかし……!?」


楓「……!」ワクワク


武内P「……」

758: 2018/05/15(火) 23:21:35.83 ID:Os0wGS56o
悠貴「あのっ、他に何かありますかっ?」

武内P「……」

悠貴「私、どんどん自信が出てきましたっ!」

武内P「……そう、ですか」

悠貴「はいっ! えへへっ、とっても嬉しいですっ!」

武内P「……」


楓「……」ジッ


武内P「……」

759: 2018/05/15(火) 23:27:49.55 ID:Os0wGS56o
武内P「……他には、そうですね」

悠貴「はいっ!」


武内P「乙倉さんは、陸上でハードル競技をやっていますね」

武内P「華奢な見た目とは裏腹な、ステップ時の安定感があります」

武内P「……踊りながら歌うという、アイドルとしての難しい部分」

武内P「その難しさに対する、大きな武器を持っていると言えます」


悠貴「はいっ! ありがとうございますっ!」

悠貴「えへへっ、モデル以外にも、アイドルのためになる経験があったなんてっ!」

悠貴「……あっ、ちょっと待っててくださいっ!」


楓「……」ソワソワ


武内P「……はい、わかりました」

760: 2018/05/15(火) 23:31:21.04 ID:Os0wGS56o
  ・  ・  ・

悠貴「――っ!――っ!」

楓「――?……?」ヨロヨロッ…

悠貴「――!」トントンッ!

楓・悠貴「……」ゴチャゴチャッ…

楓・悠貴「……」

楓・悠貴「!」キャッキャッ!


武内P「待ってください! 高垣さんのそれは、千鳥足です!」

武内P「何故、二人でうまく踊れた感を出しているのですか!?」

761: 2018/05/15(火) 23:38:18.16 ID:Os0wGS56o
  ・  ・  ・

悠貴「――お待たせしましたっ!」

武内P「……ふぅ、それでは、次にいこうと思います」

悠貴「はいっ! って、なんだか疲れてませんかっ?」

武内P「……いえ、お気になさらず」


武内P「大人びているようで、少女のような面をしっかりと持ち合わせている」

武内P「方向性の違う、二つの輝きを持ち合わせているのは、とても魅力的です」

武内P「私には、それがとてもまぶしく……輝いて見えます」


悠貴「そっ、そうでしょうかっ?」

悠貴「……えへへっ、なんだか照れちゃいますっ!///」

悠貴「……あっ、ちょっと待っててくださいっ!」


楓「……」ソワソワ


武内P「……はい、わかりました」

762: 2018/05/15(火) 23:41:44.96 ID:Os0wGS56o
  ・  ・  ・

悠貴「――っ!――っ!」

楓「……?……?」ムスッ!

悠貴「――っ!?――っ!?」オロオロッ

楓「……」…シュン

楓・悠貴「……」

楓・悠貴「……」ションボリ


武内P「っ!? 待ってください!」

武内P「一体、何が伝わらなかったのでしょうか!?」

763: 2018/05/15(火) 23:47:26.83 ID:Os0wGS56o
  ・  ・  ・

悠貴「……お待たせしました」ションボリ

武内P「お、乙倉さん……?」

悠貴「……私には……大人と子供の、二つの魅力があるんですよね……」ションボリ

武内P「は、はい……その通り、です」

悠貴「……大人っぽいだけじゃ、駄目ですよね……」ションボリ

武内P「っ?」


楓「……」ションボリ


武内P「……あの……まさか、自覚が無かったのですか……!?」


楓「……」ションボリ


武内P「あれだけ他の方に言われているにも、関わらず……!?」

764: 2018/05/15(火) 23:53:08.08 ID:Os0wGS56o
悠貴「……ありがとうございました」ションボリ

悠貴「私、これでもっともーっと、元気いっぱいで……頑張れます」ションボリ

武内P「その様には、まるで思えません!」

悠貴「はい……はい」ションボリ


楓「……」ションボリ


武内P「っ!? え、笑顔です!」

武内P「落ち込んでいる姿よりも、笑っている姿が見たいと……!」

武内P「笑顔でいるのが、一番輝いていると……!」

武内P「私は、そう、思います……!」


悠貴「……はい」ションボリ

悠貴「……ちょっと、待っててください」ションボリ


楓「……」ションボリ


武内P「……!」

765: 2018/05/15(火) 23:59:15.29 ID:Os0wGS56o
  ・  ・  ・

悠貴「――」ションボリ

楓「……!」ピクッ

悠貴「……?」ションボリ

楓「……――」ココハ、ライトガ、ク、ライトオモウワ

悠貴「……?」

楓「――……――」ダカラ、ワタシガ、カガヤカナキャネ

悠貴「!」

楓・悠貴「……」

楓・悠貴「!」ニコッ

楓・悠貴「……」

楓・悠貴「!」キャッキャッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「しかし、こうやって甘やかしすぎてしまうのも――」


武内P「私の悪い所、ですね」



おわり

766: 2018/05/16(水) 01:09:21.35 ID:c8mGNnGwo

体にいい程度の飲酒は体にいいんだ
だから飲酒するのは体にいいんだ。問題ない

引用元: 武内P「あだ名を考えてきました」