1: 2012/12/11(火) 21:47:52.07 ID:NIVqHZXo0
ゆうた「ああ…もうだいぶ治ってきた……って、なんでお前がいるんだよ!」

六花「ゆうたがいないと、学校、つまらない」

ゆうた「そうじゃなくて! 窓は閉まってたろ!」

六花「ゆうたの母上に開けてもらった。今から出かけるそうだ」

ゆうた「まじかよ…腹減ってたのに…」

2: 2012/12/11(火) 21:52:35.56 ID:NIVqHZXo0
六花「ということでわたしが作る」

ゆうた「えっ?」

六花「心配は無用。最近プリーステスに少し教わった。ちょっと自信ある」

ゆうた「(六花の手料理か…ちょっと食べてみたいけど…)一人で大丈夫か?」

六花「大丈夫。ゆうたは寝てて。それに、ゆうたに食べてもらいたいし…」

ゆうた「えっ」

六花「///…なんでもない! つくってくるっ!」

ゆうた「……」

5: 2012/12/11(火) 21:57:50.95 ID:NIVqHZXo0
六花「えっと…ゆうたは風邪だから……おかゆでいいか。えっと…お姉ちゃんは確か…」

ゆうた「六花」

六花 ビクッ「なっ何?」

ゆうた「ああ、その…無理しなくていいぞ?」

六花「いいから、ゆうたは寝てて」

ゆうた「あっ、ちょっ…お前…」

六花「すぐできるからね」

バタン

ゆうた「…はぁ」

7: 2012/12/11(火) 22:03:52.00 ID:NIVqHZXo0
六花「お米は…あった。お水は…こんなもんかな? あとは…あっ、高菜!」

六花「えっと、お鍋とお茶碗…これかな? あとお箸…あった。『ゆうた』って書いてある。…かわいい///」

六花「ゆうたのお茶碗とお箸……ってだめだめ! あっ、お米炊かなきゃ」

9: 2012/12/11(火) 22:06:37.28 ID:NIVqHZXo0
-30分後-

六花「できた!」

六花「ゆうた、ついに完成した」

ゆうた「あ、ああ…」

六花「はい召し上がれ」

ゆうた「…いただきます…」

六花「(ドキドキ…)」

12: 2012/12/11(火) 22:10:34.93 ID:NIVqHZXo0
ゆうた「…ん、結構うまいな」

六花「! ほっ、ほんと!?」

ゆうた「うん。前よりすごい上手になってる」

六花「じゃあこの前のは…」

ゆうた「ちっちがうちがう! 前と比べてってことで、前のがまずかったわけじゃなくて…」

六花「…ほんとぉ?」

ゆうた「(ドキッ)あっ、ああ」

六花「よかった…」

14: 2012/12/11(火) 22:13:00.20 ID:NIVqHZXo0
-10分後-

ゆうた「ごちそうさま。ありがとな、六花」

六花「喜んでもらえてよかった。…ゆうた? ゆぅ……」

ゆうた「(あれっ? なんかめまいが…)」

ドサッ

17: 2012/12/11(火) 22:15:49.14 ID:NIVqHZXo0
-1時間後-

ゆうた「……うっ…」

六花「あっゆうた! 大丈夫?」

ゆうた「六花…おれ、どうなったんだ?」

六花「そのまま倒れちゃったから…心配で…心配で…」

ゆうた「ごめんごめん、泣くなって、六花は悪くないよ」

六花「ゆうた…」

20: 2012/12/11(火) 22:21:57.78 ID:NIVqHZXo0
ゆうた「まだ治ってなかったのかな…あれっ? おれって床にいたよな」

六花「えっ、いや、最初からベッドの上で…」

ゆうた「六花…寝かせてくれたのか」

六花「えっいや、でもっ…なにも、してないから…」

ゆうた「? 何もしてないって、どういう意味?」

六花「あぅっ……ゆっゆうた、顔赤いから、タオル持ってくる」

ゆうた「あっ、おい」

六花 ダダダ

ゆうた「(なんだ、六花のやつ…もしかして俺が寝てる間に……いっいや、ないないそんなのあるわけない)」

21: 2012/12/11(火) 22:24:24.82 ID:NIVqHZXo0
六花「ゆうた。タオル持ってきたよ」

ゆうた「……」

六花「ゆうた…?」

ゆうた「……ぐー…」

六花「寝ちゃったんだ……」

ゆうた「……」

六花「(ゆうた、ぐっすり寝てる。今ならまた…よし)」

22: 2012/12/11(火) 22:27:32.65 ID:NIVqHZXo0
六花「ゆうた、起きてる?」

ゆうた「……」

六花 ドキドキ「(よし!)」

六花 ゴソゴソ…

六花「(ゆうた…あったかい…)」

ゆうた「…六花……」

六花 ビクッ

ゆうた「……ぐー……」

六花「(寝言…わたしのことを…)」

23: 2012/12/11(火) 22:30:39.95 ID:NIVqHZXo0
六花「(ゆうたの体…今なら、独り占め…)」

ゆうた「…スー…」

六花「(ゆうたの寝息…)」

六花「(ゆうた…やさしい顔…ほっぺた…やわらかそう……)」

ゆうた「……」

六花「ほっぺた同士なら、いいよね…」

25: 2012/12/11(火) 22:33:46.55 ID:NIVqHZXo0
六花 ドキドキ

そーっ

ぺた

六花「(ゆうたと…ゆうたと密着してる…ダメ、やめられない)」

六花「(次は…体……)」

ギュッ

六花「/// 恥ずかしいけど…あったかい……」

27: 2012/12/11(火) 22:35:26.97 ID:NIVqHZXo0
六花「ずっとこのままで…」

ゆうた「ん…六花?」

六花 ビクッ

ゆうた ドキドキ「六花…なに…してんだ?」

六花「///」

31: 2012/12/11(火) 22:41:48.48 ID:NIVqHZXo0
六花「もう少し…このままでいさせて…」

ゆうた「六花…」

六花「///……」

ギュッ

六花「! ゆっ、ゆうた!」

ゆうた「おれも、このままでいさせてくれないか?」

六花「……うん!」

32: 2012/12/11(火) 22:47:48.11 ID:NIVqHZXo0
-翌日 小鳥遊家-

ゆうた「六花、大丈夫か?」

六花「だい、けほっこほっ、じょうぶ、ごほっ!」

ゆうた「あーしゃべるなしゃべるな。俺のがうつっちゃったみたいだな」

六花「大丈夫…ゆうたなら、こほっ、いい…」

ゆうた「そうか…。そろそろ帰るぞ」

六花「あっ待って」

ゆうた「どうした」

六花「もうちょっと…ここにいて…」

ゆうた「…はぁ。…しかたないな」

六花「えへへ…」

ゆうた「早く治るといいな」

六花「うんっ!」
              <終>

33: 2012/12/11(火) 22:50:31.62 ID:NIVqHZXo0
ご静聴 ありがとうございました

35: 2012/12/11(火) 22:50:53.97 ID:XhodkHC70
えっ

36: 2012/12/11(火) 22:52:09.12 ID:sDI2JEZP0
素晴らしかった 出来れば続いて欲しい

44: 2012/12/11(火) 23:00:28.93 ID:gwE0mhVB0
ぐへへ

引用元: 六花「ゆうた…具合、大丈夫…?」