1: 2013/01/12(土) 13:32:27.03 ID:4I743B1y0
ワムウ「目覚めたまえッ!我が主達よ!!」

カーズ「ムニャムニャ」

エシディシ「目覚めの悪い奴だ」ゲシッ

カーズ「ハッ!!…夢か……」

エシディシ「どんな夢を見ていたのだカーズよ」

カーズ「キュゥべえが…」

エシディシ「分かったもういい」

ワムウ「カーズ様、エシディシ様。今宵はいかがなさいますか」

ワムウ「我々が目覚めて2000年、波紋の一族を2000年前に滅してエイジャの赤石を探索する良い機会です」

カーズ「うむ」

エシディシ「その前に人間世界の変化ぶりを見学にアニメを観るとしよう」

カーズ「うむ」

ワムウ「…………」

79: 2013/01/12(土) 15:45:56.16 ID:BZmGGYMo0
>>72
カーズ「人間世界の変化ぶりを見学にアニメを観るとしよう」
http://www.logsoku.com/r/news4vip/1356006501/

2: 2013/01/12(土) 13:39:23.70 ID:4I743B1y0
ワムウ「もう観たではありませんか」

エシディシ「…そうだったかなカーズ?」

カーズ「まだたったの2作品程度ではないかワムウよ、これではまだ人間世界の「今」を知る事はできん」

エシディシ「それにお前も楽しんで観ていたであろうワムウ」

ワムウ「しかしッ!それならば直接外界へと赴き、赤石を探すが定石かとッ!!」

エシディシ「おのれワムウッ!貴様何を言うかッ!!」

ワムウ「何なりと罰をお与えくださって結構です、しかしこれこそ風のワムウの本意ッ!」

カーズ「…………フッ」

カーズ「いいやワムウ、私はお前のそういった真面目さを何よりも頼りにしている」

カーズ「安直にアニメを観ようなどと言ったエシディシと私が悪かったのだ、許してくれワムウ」

ワムウ「カーズ様…」

カーズ「よし、アニメを観よう」

ワムウ「えっ」

5: 2013/01/12(土) 13:45:28.13 ID:4I743B1y0
カーズ「何をしているワムウ、早くDVDを持って来るのだ」

エシディシ「前回観た作品はまどか☆マギカとカイジであったが…」

エシディシ「フフ、ワムウめ…今度は一体何を持って来るのだ…?」

ワムウ「了解致しました」シュタッ

ワムウ(我が主達…アニメで「太陽」を観てからすっかり太陽を克服した気になってしまった)

ワムウ(俺自身も少しはしゃいで見てしまってはいたが…此処は我が主達に再度闘争心を燃やして頂かねばならぬ)

ワムウ(何か主達のプライドを昂ぶらせる作品はないものか…)

ワムウ「ムッ!!」

……………

………



ワムウ「お待たせ致しました」

カーズ「戻ったかワムウよ、既にTVの準備は吸血鬼共にさせてある」

8: 2013/01/12(土) 13:49:52.17 ID:4I743B1y0
ワムウ「今回はその吸血鬼を題材にしたアニメで御座います」

エシディシ「ほう!我々の餌に脚光を浴びせているアニメがあるのか」

カーズ「まぁアニメとは人間が作っている、人間にとっての吸血鬼は自らを捕食する者…」

エシディシ「ははん!成程、では吸血鬼がアニメを作成したら我々に脚光が浴びるのかもしれんな!」

ワムウ「こちらに御座います」


   鑑賞作品:HELLSING-OVA版-


カーズ「『最強の吸血鬼』だと?くだらんなァ~~、頂点は常に1人ッ!!」

エシディシ「、必要無しッ!!」

カーズ「やかましいッ!!!」

11: 2013/01/12(土) 13:55:04.17 ID:4I743B1y0
カーズ「ワムウよ、DVDをセットするのだ」

ワムウ「は、承知致しました」



このアニメを観た柱の男の一角、エシディシは後にこう語る。
後にも先にもあんなに活き活きとしたワムウは見た事がなかった、と――


  ~HELLSING-OVA版-1巻視聴開始~


『いい夜だ、こんな夜だ…血も吸いたくなるさ』

『静かで本当にいい夜だ…』


カーズ「これが吸血鬼アーカードなのか?」

エシディシ「夜を見上げて笑う姿を見る限り、そのようだな」

ワムウ(段々と人間世界の「今」を知るという目的から外れてしまっているな…)

15: 2013/01/12(土) 14:00:28.73 ID:4I743B1y0
『なんだお前は?』

『「頃し屋」だ』

『頃し屋?本気かお前?正気かお前?ハハハハハ…殺せ』パチンッ

  ズガガガガガガガガガガッ!!


カーズ「今の武器はなんだッ!!」

ワムウ「とんと分かりませぬ、しかし軽々と人体を破壊する威力ッ!」

エシディシ「2000年前には存在しなかった飛び道具ッ!人間共も貧弱ながらに進化しているッ!!」

カーズ「そのようだな…大した威力だ、しかし無機質を飛ばしたとすれば…」

エシディシ「あぁ、我々の肉体には効きはせん」


『もう終わりか頃し屋!はははははは……!』

『……ククク』

19: 2013/01/12(土) 14:06:08.44 ID:4I743B1y0
『無駄だ』シュゥゥゥゥウウウ


エシディシ「ほう!この赤い服の男、再生を始めたぞ!」

カーズ「やはりこの男が吸血鬼だったか、我らが餌の活躍とくと見せてもらおう!」

ワムウ「カーズ様!エシディシ様!!」

カーズ「どうしたワムウよ!」

ワムウ「この吸血鬼から感じる圧倒的気迫、並みの吸血鬼が持つ空気とは思えませぬッ!」

エシディシ「どうしたのだワムウ、異様にテンションが高いな」

ワムウ「はッ!!いま一度冷静になりましょう…」シュタッ

22: 2013/01/12(土) 14:11:25.01 ID:4I743B1y0
『お嬢ちゃん!処Oか?』

『ええ!?』

エシディシ「カーズッ!!」

エシディシ「童Oか?」

カーズ「…………」

カーズ「!!」ビシィッ

エシディシ「必要無しッ!!」ドギャァンッ

ワムウ「カーズ様!エシディシ様!!落ち着いて御覧になって下さい!!」


『処Oかと聞いている!答えろ!』

『は、はいっ!そうです!!』


カーズ「WHHHOOOOOHHHHHHHHHH――――ッ!!!」

カーズ「ウィンウィンウィンウィンウィンウィン」

エシディシ「カーズ!!落ち着けィッ!!」

カーズ「何しろ2000年ぶりだからなッ!!」

25: 2013/01/12(土) 14:16:21.40 ID:4I743B1y0
『吸血鬼を倒せ、婦警』

カーズ「成程、この世界の人間は処Oか童Oが吸血鬼となる資格を持つらしい」

エシディシ「お前が作った石仮面の理屈ではどうなのだ?」

カーズ「このカーズが作った石仮面にッ!断じて欠陥などありはしない!」

カーズ「童Oも処Oも非処Oも非童Oも全てッ!!我らの餌に変貌するのだッ!!」

ワムウ「さすがで御座います、カーズ様」

エシディシ「だが我らの頭を突き刺すには力が弱いがな」

カーズ「うむ…赤石欲しいな、赤石」

ワムウ(お…これは良い効果なのではないか…?)


『いいですかぁ?暴力を振るっていい相手は化物共と異教徒共だけです』


ワムウ「む、新キャラが…」

26: 2013/01/12(土) 14:20:54.62 ID:4I743B1y0
『局長!バチカンが…イスカリオテ機関が動いています!派遣員は1人、神父アレクサンド・アンデルセン!』

『アレクサンド・アンデルセンだと!?』


ワムウ「あの神父、なにやら強者の様子」

カーズ「フン!人間などは所詮我らの餌の餌、実力があった所で何の意味も持たぬッ!」

エシディシ「ふふん、ワムウよ!相変わらず強さには機敏に反応するのだな!」

ワムウ「申し訳ありませぬ、この闘争本能は私でも止められませぬゆえ」

エシディシ「立派な事じゃあないか、そうだろうカーズ?」

カーズ「…この作品、動物は出ないのだろうか」

エシディシ「聞けよ」

29: 2013/01/12(土) 14:26:59.26 ID:4I743B1y0
『我らは神の代理人、神罰の地上代行者』

『我らが使命は我が神に逆らう愚者をその肉の最後の一片までも絶滅する事』

『Amen-エイメン-ッ!!!』


ワムウ「むぅ…!!」

カーズ「なんという気迫!これが人間に出せる気迫なのかッ!!」

エシディシ「我らが殲滅した波紋の一族にもこれ程の気迫は無かったな」

カーズ「どうだワムウ、お前この男と闘ってみたいのではないか?」

ワムウ「カーズ様、ちょっとすみません黙っててください」

カーズ「…う、うむ。集中しているのか…許してくれワムウ」

カーズ「………(´・ω・`)」

エシディシ「カーズ…俺が話し相手になるぞ」ポン

カーズ「エシディシ…!!」

33: 2013/01/12(土) 14:32:36.53 ID:4I743B1y0
『再生者か……!!』

『エェェエエエエイイメェエエエンッ!!!』シュバババババババッ


ワムウ「ぬゥッ!!」

ワムウ「なんという早業…一体どこにあれ程までの刀剣を隠していたというのだッ!」


『これが!?こんなモノがHELLSINGの切り札ぁ?まるでお話にならない、とんだ茶番だッ!!」


ワムウ「…認めざるを得んな、俺はこの男をひどく気に入った…!!」

ワムウ「何故ッ!アニメの中の人物であるのか…俺と共に同じ世界に生きていればどれ程の…」


カーズ「…でな、ワムウが構ってくれんのだ」

エシディシ「まぁ奴も多感な時期なのだ、それにアニメにも集中して観ているだろう?」

カーズ「そうだな…ところでさっきからこの作品はゾンビがたくさん出ているな」

カーズ「お前がまどか☆マギカで好きになった女も確かゾンビだったろう、よかったな」

エシディシ「カーズ貴様ッ!!さやかをバカにするんじゃあないッ!!」

35: 2013/01/12(土) 14:37:14.70 ID:4I743B1y0
『首を切った?心臓を突いた?そんなモノでは氏なない!』

『何ィ?』


ワムウ「あの吸血鬼アーカード…あの状態であっても再生するのだな」

ワムウ(吸血鬼としての再生能力からすれば普通のような気もするが…それより再生方法が異質だな)

ワムウ(霧になったり蝙蝠になったりと)

カーズ「しかし今度の作品はまるで日光が拝めん」

エシディシ「仕方が無いのではないか?何せ、主人公が吸血鬼なのだからな」

カーズ「それもそうだな」

エシディシ「しかし人間にまでこうホイホイと再生されては我々の持ち味が活かせん」

カーズ「全くだ、こいつらならば奴(サンタナ)程度軽くいなせるであろう」


  ~1巻視聴終了~

39: 2013/01/12(土) 14:41:03.34 ID:4I743B1y0
  ~HELLSING-OVA版-2巻視聴開始~


『パーフェクトだウォルター』

『感謝の極み』


カーズ「このウォルターとかいう老人、中々の忠臣よ」

エシディシ「うむ、まるでお前を見ているかのようだぞワムウ」

ワムウ「有り難きお言葉、私めもウォルター氏も鼻が高い事でしょう」


『こちとら人頃しが出来て生き血が啜れりゃなんでも構わねぇーや!!』

『ヘルシングだかアーカードだか知らねえが、ブッ頃してやる!!』


ワムウ「………」

エシディシ「なんだか弱そうな連中が来たぞ」

カーズ「ンッン~~~、勝・て・る・かァ~?」

42: 2013/01/12(土) 14:45:25.85 ID:4I743B1y0
『アローアロー聞こえますかーどっぞー?』

『僕達の名前はヴァレンタイン兄弟!僕、弟のヤンでーすッ。ヨーローシークーネー』

『今からブッ頃しに行くぜ、小便は済ませたか?神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はオーケー?』


ワムウ「敵の兵を辱める言動ッ!!俺の前で決闘を侮辱するな、ヤンッ!!」ガタッ

エシディシ「落ち着けワムウ!!前回までの作品を冷静に見ていたお前がなんたる醜態ッ!」

ワムウ「エシディシ様!お言葉ですがこの男、勝負師の風上にも置けませぬッ!」

カーズ「手緩い事を言うんじゃあないワムウ!!勝負とは結果が全て、勝てばよかろうなのだッ!!」

ワムウ「カーズ様!!」

カーズ「くどいッ!!真の戦闘とはそういうモノ!!」

43: 2013/01/12(土) 14:50:15.27 ID:4I743B1y0
『奴等、私の兵を食っていた。この屋敷から生かして返すな』

『勿論ですともインテグラお嬢様』

『ほう、氏神ウォルター…また見れるのか』


カーズ「見るのだワムウ、ヤンとかいうチンピラに怒りを燃やしている暇などはないぞ」

カーズ「なにやらこのウォルターという男も中々に手練れのようだ」

ワムウ「…………」ジーッ

エシディシ「お前が言う前から既に釘付けだ」

カーズ「…なんかこのアニメが始まってからワムウの集中力が尋常ではないぞ」

エシディシ「『ツボ』…なのだろう、今まで確かにまどか☆マギカもカイジもそこまで夢中そうではなかったしな」

カーズ「あぁ…強者の戦闘がほぼ無いからな」


『貴様の能力を確かめさせてもらおう、吸血鬼アーカード』


ワムウ(遂に最強と謳われるアーカードの能力もご披露か、フフ)

47: 2013/01/12(土) 14:58:09.92 ID:4I743B1y0
『元HELLSINGゴミ処理屋、ウォルター・C・ドルネーズ』

『小便は済ませたか?神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOK?』

『ハッハハハハハ!!楽勝過ぎてつまんねーと思ってたトコっすよ爺さん…!!』


ワムウ「ウォルターはあの不思議な糸を使った術者か…」

ワムウ「老齢である事が惜しまれる、全盛期であればこのワムウッ!是非対峙してみたかった…」

ワムウ「そうは思いませぬか!カーズ様、エシディシ様!」

カーズ「それよりワムウ!お前が画面に近付き過ぎて映像がまるで見えぬぞ!」

エシディシ「声しか聞こえん!!今何がどうなっているのだ、ワムウ!!」

ワムウ「はッ!?も、申し訳御座いません…!!」

カーズ「TVを視聴する際は部屋を明るくして離れて観る、前回学んだ事を忘れたか!!」


『ルーク・ヴァレンタイン。貴様をカテゴリー「A」以上の吸血鬼と認識する』

『拘束制御術式第三号第二号第一号解放』


ワムウ「ムッ!!」クルッ

エシディシ「TVの前に近付くなァーッ!!!」

51: 2013/01/12(土) 15:03:27.07 ID:4I743B1y0
『では教育してやろう、本当の吸血鬼の闘争というものを』

『ひぃい!?』


ワムウ「」

カーズ「」

エシディシ「」

カーズ「馬鹿なッ!!そんな筈はッ、無いッ!!我らの餌がこれ程の強さを持ち合わせる筈が無いッ!!」

ワムウ「カーズ様ッ!しかし我等が眠りについてから2000年、万が一という事もあります!」

カーズ「認めぬッ!!認めはせんッ!」

エシディシ「カーズよ!こうは考えられぬか…お前のような『天才』が吸血鬼の中に現れ…」

エシディシ「石仮面を改良し、更なる進化を遂げたとすればッ!」

エシディシ「このアーカードのような複雑怪奇な能力を身に付けた吸血鬼が現れた可能性、ゼロではないッ!」


『さぁどうした?まだ足が2本千切れただけだぞ、かかってこい!』

『使い魔達を出せ、体を変化させろ、足を再構築して立ち上がれ!!』


カーズ(頃す…このアーカードと同等の力を持った吸血鬼が居るとすれば、何が何でも滅さねばならんッ!!)

55: 2013/01/12(土) 15:08:42.90 ID:4I743B1y0
『最後のトドメは君が刺すんだ、インテグラ』

『許してくれとは言わない、全て私のせいだ…』バンバンッ


  ~2巻視聴終了~


ワムウ「3巻の用意を致しますッ!」シュバッ

エシディシ「お前が観たいだけだろ」

ワムウ「スタートしますッ!!」ピッ

エシディシ「おいカーズ…ワムウのテンションが尋常では無い…」

カーズ「ブツブツ…ありえん…吸血鬼風情が…ブツブツ……ブツブツ…」

エシディシ「怪炎王の流法ッ!!」ブシュッ

カーズ「BBBBHHOOOOOOOOOHHHHHッ!!?な、何をするエシディシッ!!」

エシディシ「あんまりだァアッ!2人揃ってこの俺を無視しおって!!」

ワムウ「2人共お静かにッ!!」

光&炎「「はいッ!!」」

58: 2013/01/12(土) 15:14:19.70 ID:4I743B1y0
  ~HELLSING-OVA版-3巻視聴開始~

『お嬢ちゃんが吸血鬼なら、俺はフランケンシュタインだっつーのッ!』

『とうっ!えいっ!やっ!』ビシッビシッ

『えごぁあッ!?』


カーズ「半人前かと思っていたあの女吸血鬼も人間よりは強いのだな」

エシディシ「冷静じゃないかカーズ、さっきまでの取り乱しはどうした?」

カーズ「考えてみればこの中においても敵となりえる吸血鬼はアーカードただ1人…」

カーズ「他の連中など、やはり餌に過ぎんからな」

エシディシ「ふーむ…しかしこのベルナドットとかいう男、詭道というモノへの理解が深そうだ」

エシディシ「今後の活躍に期待するかな」


『それに私は太陽は弱点ではない、大嫌いなだけだ』


カーズ「………」

カーズ「??????」

カーズ「!!!!!?!!??」

63: 2013/01/12(土) 15:21:46.78 ID:4I743B1y0
カーズ「え」

カーズ「ちょ、ワムウーッ!!!」

ワムウ「は、はいッ!」

カーズ「巻き戻しッ!!」

ワムウ「か、畏まりました…!!」ピッピッ


『太陽は弱点ではない、大嫌いなだけだ』


カーズ「GYAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHH――――ッ!!!」バッタンバッタン

カーズ「太陽を克服しただとォ!?嘘を吐けィこのカスが!!このカーズを陽動する気かッ!」

ワムウ「カーズ様、太陽の直射日光当たる建物にッ!アーカードが徒歩で入っていきました!」

カーズ「BBBBHHHHHHHOOOOOOOOOOOOOOOOHHHHHHHH――――ッ!!」バンバンバンバン

66: 2013/01/12(土) 15:25:06.48 ID:4I743B1y0
エシディシ「当て身」ドスッ

カーズ「」

カーズ「………」バタン

エシディシ「よし、続きを見るぞ」

ワムウ「よ…よろしいのですかエシディシ様…」

エシディシ「こうなってしまったカーズは一度寝かせておくのが一番だ」

ワムウ「…承知致しました…」


『セラスや…起きなさい…』

『私はハルコンネンの精です、今貴方にゴイスーなデンジャーが迫ってるんですよ』

『いやぁああああああーッ!!』


ワムウ「はよ、戦闘はよ」

エシディシ(以前のカーズを見ているようだな…)

68: 2013/01/12(土) 15:28:07.65 ID:4I743B1y0
-カーズや…起きなさい…-

「はッ!?こ、此処は…何だお前はッ!!」

-私は石仮面の精です、早く起きなさい、エシディシとワムウが待っていますよ」

「何だと…お、おい待てッ!何処で待っているというのだ石仮面の精よッ!」


  ---


エシディシ「起きろ」

カーズ「…お、おはようエシディシ…」

エシディシ「3巻も佳境に差し掛かっているようだ、面白いから早く起きろ」

ワムウ「………」クギヅケェッ


『さぁ、戦争の時間だ』

74: 2013/01/12(土) 15:35:39.38 ID:4I743B1y0
『初めましてアーカード君、私の名はトバルカイン・アルハンブラ。近しい者からは伊達男と呼ばれております』

『能書きはいい、で?どうする伊達男?』


ワムウ「遂にアーカード2度目の戦闘ですな」ウズウズ

エシディシ「この伊達男とやらは何を投げているのだ?」

ワムウ「分かりませぬ、現実世界にはこのような薄い形の刃物があるのでしょうか?」

カーズ「刃物の割りには随分と模様が多いな…装飾品か?」


『血が止まらない、ただのトランプでも能力でもないようだな…面白いぞ、面白い』


ワムウ「トランプ、というのですか…」

エシディシ「吸血鬼め、随分と押されているではないか」

カーズ(よしやれ!伊達男!ぶっ殺せ!!そのッ、太陽を克服したと抜かす餌風情をォォオオッ!)

76: 2013/01/12(土) 15:41:08.35 ID:4I743B1y0
『悲鳴を上げろ、豚のような』

『~~~~~~~~~~ッ!!!』

『私の勝ちだトバルカイン、洗いざらい喋ってもらおう。お前の命に』


  ~HELLSING-OVA版-3巻視聴終了~


カーズ「…………」orz

エシディシ「いい加減諦めろカーズ、この作品の主人公はあの吸血鬼なのだぞ」

ワムウ「その通りですカーズ様、一体何故そんなに落ち込んでいるのですか」

ワムウ「私はこの作品を通じていつかは闘いたいと思える者の数が膨らむばかりです」

ワムウ「アレクサンド・アンデルセン神父にアーカード、それから…」

カーズ「うるさいうるさい!貴様等に俺の気持ちが分かるかッ!!」

カーズ「太陽を克服する為に一族を皆頃しにしたこのカーズの努力をッ!!」

ワムウ「えっ」

カーズ「いやなんでもない、忘れろ」

ワムウ「は、はい」

82: 2013/01/12(土) 15:50:56.56 ID:4I743B1y0
  ~HELLSING-OVA版-4巻視聴開始~


『がはッ!!はァッ、アーカードォッ!!』

『くっはっはははははッ!!もう我慢出来ないってか、アンデルセンッ!!』


ワムウ「この闘争ッ!混ざらずにはいられないッ!!」

ワムウ「エシディシ様!兆分の一でも構いませぬ、彼らと出会う機会あればこのワムウに戦いの機会をッ!」

エシディシ「まぁそれは構わんがな…なぁカーズ?」

カーズ「エシディシ…頑張ろう、頑張ってみんなで究極生命体になろう」

エシディシ(やばいなこいつ、超重症だ)


『やぁ少佐』

『久し振りだねぇアーカード君、再び会えて歓喜の極みだ』


ワムウ「この敵軍の長、戦闘力があるとは思えませんな」

カーズ「そんな事よりこのシュレディンガーとかいう奴は男か?女か!?」

エシディシ「静まれカーズ」

84: 2013/01/12(土) 15:56:40.16 ID:4I743B1y0
『用が済んだらちゃっちゃとおっ氏ね、英国野郎』

『銃声は1つだった筈ッ!!一体何が…』

『有象無象の区別無く、私の弾頭は許しはしないわ』


エシディシ「…女なのかこいつ…胸が無いな」

ワムウ「ありませんな」

カーズ「まるでほむらのようだ」

エシディシ「いや、ほむらよりはマシなのではないかカーズよ」

カーズ「どうかな、怪しいものだぞエシディシよ、何せほむらだからな」

ワムウ「カーズ様…最後にほむらを気に入ったのではなかったのですか…」

カーズ「このカーズはッ!奴の1つ取る為に他を斬り捨てる非情さを認めたに過ぎぬッ!」

カーズ「このカーズにとっての頂点はキュゥべえが常に1人ッ!!!」

86: 2013/01/12(土) 16:01:03.77 ID:4I743B1y0
『中尉、心せよ』

『君の前にもいつか魔王が現れよう』


ワムウ「この能力…この力…圧倒的存在感ッ!!」

ワムウ「少佐が入れ込むのも理解できる、このワムウは今ッ!アーカードとの闘争を強く求めているッ!!」

エシディシ「しかしアレだな、こういう主人公が強すぎるという作品も存在していたのだな」

カーズ「アニメとは奥が深い…もっと観て人間界を学ばねばならん」

ワムウ(そう言えばそんな理由だった…)

カーズ「しかしこのアーカードの能力…どうやって打倒すればよいのだ…?」

カーズ「奴の流法は『闇』…といった所かッ!!」

エシディシ「吸血鬼も出世したモノよ」


  ~4巻視聴終了~

89: 2013/01/12(土) 16:06:58.00 ID:4I743B1y0
  ~HELLSING-OVA版-5巻視聴開始~


『こういう事ですよ、吸血鬼とは素晴らしい!』


ワムウ「ぬゥッ!こいつら、ペンウッド卿を欺いていたのかッ!!」

カーズ「フン!何を憤っているワムウ、戦いにおいて不意打ち闇討ちなど当たり前だ!!」

ワムウ「しかしカーズ様…」

カーズ「そうか、お前には出来んだろう。後でこのカーズが見本を見せてやる、こうやるのだワムウッ!とな…」


『ウォルター、仕事だ』

『畏まりました。―――さて相手をしてやるぞ、小僧共』

『失敬』


ワムウ(ウォルター…!!お前が若ければ、全盛期であればッ!!)

エシディシ「しかしこのペンウッドとかいう奴、中々いい目をしている…」

エシディシ「根性は無いようだがその性根は男の中の男と見た」フフン

カーズ「そうか?力の無い者には変わらんだろう」

91: 2013/01/12(土) 16:12:56.08 ID:4I743B1y0
『ゾーリンブリッツ中尉』

『御前に』


カーズ「…女か?」

ワムウ「恐らくな」

エシディシ「どうしたカーズ、いつものウィンウィンは言わんのか?」

カーズ「……いや、このゾーリンとかいう女は…ちょっと…」

エシディシ「お前も選り好みするのだな」

カーズ「人を誰でもいいみたいに言うんじゃあないッ!!」


『此処はもう駄目ですペンウッド卿、お逃げ下さい。氏ぬ気ですか!』

『わ、私は…ここの指揮官だ…離れるワケには…いかんだろう…』

『私は駄目な男だ、臆病者だ…だからこの務めだけは…真っ当しなきゃならないと、思う…んだが…』


エシディシ「…………」

ワムウ「ペンウッド……」

カーズ「フン!逃げればよかろうなのだ」

96: 2013/01/12(土) 16:21:33.65 ID:4I743B1y0
『ふふふ…』

『何がおかしい!!』

『無能な私より…無能な貴様等がだよ、吸血鬼…』


エシディシ「…ううぅう…!」


『あ、ありがとうインテグラ…私も楽しかったよ…』


エシディシ「うううぅうぅ…!」


『や、やめろォ!!』

『嫌だッ!!そんな頼みごとは聞けないねッ!!』カチッ


エシディシ「あァァァァんまりだァァアア―――ッ!!」ブワァアッ

カーズ「えぇいッ!!やはりこうなったか!さっきから黙っていたから怪しいとは思っていたのだッ!ワムウ!何をしている、貴様ッ!エシディシを止めろッ!!」

ワムウ「ペンウッド…俺はお前の事を永遠に心の片隅にとどめておくであろう…」

カーズ「お ま え も か 」

エシディシ「AHHHHYYYYYYYYYYY―――ッ!!!」

98: 2013/01/12(土) 16:29:35.59 ID:4I743B1y0
  ~HELLSING-OVA版-5巻視聴終了~


エシディシ「…すっとしたぜ」スッキリ

ワムウ「心中お察しいたします、エシディシ様」

エシディシ「おいカーズよ、お前はよくあの場面で取り乱さなかったな」

カーズ「馬鹿か貴様等…餌の餌に何を感情移入している…」

エシディシ「それは違うぞカーズよ、その理論で言えばお前が犬や花に感情移入するのはおかしいとなる」

カーズ「ヌッ…」

   ~HELLSING-OVA版-6巻視聴開始~


『人間をなめるな化物め、来い!闘ってやる!』


カーズ「チッ!!人間風情がこの大仰な態度…その表情歪ませてやりたくなるッ!」


『!!お前は…』

『アレクサンド・アンデルセン!!』


ワムウ(神父来たか……!!)ガタッ

100: 2013/01/12(土) 16:37:06.36 ID:4I743B1y0
『我等氏徒なり、氏徒の群れなり!!』


ワムウ「安心しました、ここ暫くまともなアンデルセンの戦闘描写が無かったものですから」

ワムウ「戦いについてこれないのではないか、と。杞憂であったようです」

エシディシ「お前は本当にこの神父を気に入っているようだなワムウよ」

ワムウ「はッ!!」


『諸君、送ってくれ』

『は?』


エシディシ「この女…肝が据わっているな、そうは思わんかカーズ」

カーズ「そうだな…8ウィンくれてやろう」

エシディシ「…何だそれは?」

カーズ「このカーズが足を8回撫で回す、という事だ」

エシディシ「成程分からん」

106: 2013/01/12(土) 16:42:00.01 ID:4I743B1y0
カーズ「む、舞台がヘルシング邸に移ったぞ」


『よぅしヘルシングに腹いっぱい食わせろッ!!』


エシディシ「ゾーリンだ、奴は」

カーズ「0ウィンだ」

エシディシ「聞く前に答えるな…」


『BINGO!人間サマをナメるからこーなる』


ワムウ「ふむ…人間は力なきを自覚し、不意打ちも辞さない…か」

ワムウ「だが何故だ?このペンウッドという男からは、微塵も嫌悪を感じない」

ワムウ(戦いと言う舞台において、不意打ちなど断じて許されん行為だというのに…)

ワムウ(俺はこのペンウッドという男の矜持に感嘆しているッ!!)


『こいつぁやべえ!正面が破られた…!』


風&炎&光「「「ッ!!!」」」

107: 2013/01/12(土) 16:43:06.51 ID:4I743B1y0
ミス

ペンウッド×

ベルナドット○

109: 2013/01/12(土) 16:49:06.51 ID:4I743B1y0
『セラース!!目ぇ潰れーッ!!』

『は、はいーッ!』ギュッ


カーズ「ま、まずいッ!!」


『ぎゃぁああーッ!!』ドンッ

『ちっ』


カーズ「ふぅ、未遂か…」

ワムウ「カーズ様、エシディシ様、今のは一体?」

カーズ「あ、あれはだな…仲睦まじい者同士でやるのだ、闘いには関係無い」

エシディシ(カーズよ…いい加減ワムウにもそういう知識を教えてやったらどうだ)

ワムウ「仲睦まじい者同士…成程、つまりはカーズ様とエシディシ様、主達のようn」

炎&光「「やるワケあるかッ!!!」」

ワムウ「!?も、申し訳御座いませんッ!!」


  ~6巻視聴終了~

112: 2013/01/12(土) 16:56:25.88 ID:4I743B1y0
  ~HELLSING-OVA版-7巻視聴開始~


『畜生ッ!これも幻覚だってのか、畜生!!』

『ウッソでぇーす♪全部嘘♪全くの嘘♪馬鹿は氏ななきゃ治らねェ!!』


ワムウ「不快ッ!このゾーリンブリッツとかいう吸血鬼、その戦法・言動・品位全てにおいて…」

ワムウ「このワムウの怒りに油を注ぐッ!!」

カーズ「そう言うなワムウ、相手を動揺させその間隙を突く!見事な戦法と言えなくもない」

エシディシ「だがカーズよ…あの女は己の能力に頼りすぎ鍛練を怠っているように見えないか?」

カーズ「それには同感だエシディシ、ワムウよ。どうせあのような能力頼りの馬鹿は勝手に亡びる」

ワムウ「…はッ!!」


『あぁ畜生、ホントに全員やっつけてきやがった…やっぱキスしとくんだったぜ畜生!』


ワムウ「さぁセラスよ、その力を見せてみるがよいッ!!」

エシディシ(ノリノリだなワムウ)

115: 2013/01/12(土) 17:00:48.14 ID:4I743B1y0
『なんだいお前、話に聞いてたのと全然違うねェ』


ワムウ「セラースッ!!アーカードから受け継いだ能力はその程度かッ!!」ガシッ

エシディシ「TVを鷲掴みにするな!!邪魔だワムウ!!」

カーズ「いつぞやの自分を見ているようでちと頭が痛くなるな…」


『うるせぇぞ、ドブス』

『ぐぁあッ!?』ドゴォッ


ワムウ「ベルナドット……!!」

エシディシ「ほう、やはりこの男中々やる奴だったか!!」


   ―ザクッ


『ぐぁッ……!?』

『ベ……ベルナドットさん!!!』


ワムウ「…何っ……」

116: 2013/01/12(土) 17:05:24.95 ID:4I743B1y0
『ベルナドット…さん…!!ベルッ―――…』

『は、はは…やっと唇奪ってやったぞ、ボサッとしてっからだ…』


ワムウ「?カーズ様、今のは」

カーズ「アニメに集中しろワムウーッ!!!」

ワムウ「は、はいッ!!」

エシディシ「ううぅぅうううぅ……!!」ポロポロ


『あぁ畜生、いい女だなこいつ』

『こいつ守って氏ぬんなら』

『別にいい』


エシディシ「AHHHHHYYYYYYYYY――――ッ!!!」

128: 2013/01/12(土) 17:13:01.19 ID:4I743B1y0
『虫と言ったな、この人を!!』

『許さないッ!許さないッ!!許さないッ!!!』


カーズ「…なんだこのBGMは」

ワムウ「歌が…入っているようですな…」

エシディシ「…ここは無音でよかったのではないか…?」


『消えろ私の前から!私の心からッ!!!』

『ぎゃぁああああああぁあッ!!!』


ワムウ「戦士の風上にも置けぬ女だったな」

エシディシ「それより何か忘れているような気がするのだが」

カーズ「…なんだったかな?」

カーズ「まァよい、すぐに8巻の視聴を始めるのだ」

134: 2013/01/12(土) 17:19:18.20 ID:4I743B1y0
  ~HELLSING-OVA版-8巻視聴開始~


『あの人が帰ってきます』


エシディシ「あー!そう言えば居たな、アーカードとかいう…主人公ではなかったか」

カーズ「おのれェ…!!戦艦と共にくたばったワケではなかったのか…!!」ギリギリギリ


『拘束制御術式 零号 解放』


ワムウ「零号…?」

エシディシ「この吸血鬼…更に上があったのかッ!!」

カーズ「KUUUUAAAAAッ!!吸血鬼が!このカーズの餌が!!何処までその身を強化すれば気が済むのだ!!」


『な、何だ何が起きている!!』


カーズ「なんだ!!何が起きている!!!」

エシディシ「台詞が被っているぞ」

138: 2013/01/12(土) 17:24:48.10 ID:4I743B1y0
『助けて先生!アンデルセン先生!!』

『ジーザス……!!』

『馬鹿だよお前。大馬鹿野郎』


ワムウ「この並居る亡者の群れの中…行くのか神父」

エシディシ「どうしたワムウよ、混ざりたいのではなかったのか?」

ワムウ「否、エシディシ様…このワムウ、アーカードとアンデルセンの決着…最後まで見届けたくなりました」

ワムウ「人間と吸血鬼…所詮は餌と、餌の餌でしかないのは承知の上ですが…このワムウ、興奮しております」

エシディシ「ふ…そうか、ならばしっかりと見届ければよい」

カーズ「何を言い話のようにほざいているマヌケ共めッ!!」

カーズ「これ程由々しき事態があってなるものか…吸血鬼がこれ程の能力を保有しているだと!?」

カーズ「人間世界で認識される吸血鬼は全員こうなのか…!?」

エシディシ「少しはお前も楽しんで観たらどうなんだカーズよ」

カーズ「やかましいッ!!!」

142: 2013/01/12(土) 17:29:07.17 ID:4I743B1y0
『腕が千切れて落ちるぞ、どうする?どうするんだ?お前は狗か、それとも人間か』

『それがどうした吸血鬼、まだ腕が千切れかかっただけじゃねえか!!』


ワムウ「うおおおおおおぉッ!!!タフな男ッ!その根性が実にタフだッ!!」

エシディシ(ワムウめ、これ程までに夢中でアニメを観たのは初めてだな…)


『素敵だ、やはり人間は素晴らしい』


カーズ「………」

エシディシ「どうしたのだ、カーズよ」

カーズ「いや、ウォルターはあの後どうなったのだろうか…と思ってな」

エシディシ「…言われてみればそうだな」

カーズ「ま、今はこいつらの闘いに専念するか」

エシディシ(こいつもやっと落ち着いたか…)

145: 2013/01/12(土) 17:32:49.86 ID:4I743B1y0
『それがお前達の切り札か』

『そうだ!』


カーズ「ほう、遂に眼前に立ったぞあの人間」

ワムウ「……………」


『やめろ!アンデルセン!!』


風&炎&光「「「!!!」」」


『そうあれかし』ザクッ


ワムウ「馬鹿な!!こんな事がッ!!」

エシディシ「人間と吸血鬼の勝負が…化物同士の戦いにッ!!」

カーズ「焦るんじゃあない!何が悪い事だと言うのだ?勝つ為にはどんな事でもする、それこそが戦闘!!』

カーズ「勝てばよかろうなのだ!!神父の行動に一点の曇り無しッ!」

ワムウ「違いますカーズ様!アーカードを打倒するのは、いつだって人間です!」

146: 2013/01/12(土) 17:35:43.96 ID:4I743B1y0
『俺もお前も朽ち果てるには此処を抉るしかないのだ』

『心の臓腑を』

  ~8巻視聴終了~


エシディシ「やったなカーズ、心臓を抉れば氏ぬそうだぞ」

カーズ「本当だろうな…あれだけ不氏性を見せ付けられて今更胡散臭い事この上無い…」

エシディシ「そう拗ねるな、我等が究極生命体になればよいのだ」

ワムウ「9巻再生します」ピッ

エシディシ「ワムウ、ペース早くないか」

ワムウ「再生」ピッ


  ~HELLSING-OVA版-9巻視聴開始~


『化物を倒すのはいつだって人間だ!人間でなくてはいけないのだ!!』


ワムウ「…神父……」

148: 2013/01/12(土) 17:38:17.79 ID:4I743B1y0
『皆…哀しんでは…いけ…ませ……』

『寝る…前に……お…祈り………を…』

『Amen-エイメン-』


ワムウ「………」

ワムウ「Amen-エイメン-」


『Amen-エイメン-』グシャアッ!!


ワムウ「ッ!!!!」

ワムウ「ウォルタァーッ!!貴様ッ!!神砂嵐ッ!!!」

エシディシ「落ち着けワムウーッ!!以前の我等のような取り乱しよう!貴様らしくもないッ!!」

ワムウ「お離しくださいエシディシ様!この男、戦士の決闘をッ!!」

カーズ「暴れるなッ!!戦闘の天才たるお前は我等2人でも抑えが付かんのだッ!」

150: 2013/01/12(土) 17:43:27.27 ID:4I743B1y0
『何故だウォルター!!』

『私をその名で呼ぶな!!』


ワムウ「仕えるべき主を裏切り、歴戦の強者を踏み躙り、その部下をも蹂躙しッ!」

ワムウ「見損なったぞウォルター…このワムウ、貴様には一定の敬意を払っていたッ!!」


『お前との馬鹿踊りも、今日で終いだ!噛み締めろ!』

『!!?』


カーズ「!アーカードが圧倒されている…!!」

エシディシ「ほほう…これが全盛期のウォルターの強さか…」

ワムウ「アーカードが斯様な裏切り者に負ける筈がありませぬ」

エシディシ「…お、おう…」

エシディシ(ワムウ顔怖いな…)

151: 2013/01/12(土) 17:47:44.38 ID:4I743B1y0
『な、なんだここは…!?』

『あ、あいつだ。あのなんだ、ホラ、兄弟の』


ワムウ「ルーク・ヴァレンタイン…」

カーズ「久し振りだな」

エシディシ「久し振りでもさして嬉しくはないぞ」

ワムウ「…人形にされておりますな」

エシディシ「いいとこなしだな」

カーズ「せっかく出てきた動物も可愛くなかったからな…なんだあのバカでかい黒い犬は…」


『ようウォルター、50年振りだな』


風&炎&光「「「…誰?」」」

154: 2013/01/12(土) 17:52:24.40 ID:4I743B1y0
  ~9巻視聴終了~


ワムウ「次で最終巻で御座います」

カーズ「うむ、早く観るぞ」

ワムウ「………?」

カーズ「どうしたワムウ、早くセットしろ」

ワムウ「…ありませぬ」

カーズ「えっ」

エシディシ「えっ」

カーズ「何を言っているのだワムウッ!!まさか続きが発売されていないとでも言うのではないだろうなッ!」

ワムウ「いえ、そんな筈は……!!」ガサガサッ

エシディシ「人間のヲタク部屋を乗っ取り、我等はアニメを観ている…だが前から思っていた…」

カーズ「うむ!」

エシディシ「この部屋、汚すぎるッ!!探し物も見付からぬ!!」

157: 2013/01/12(土) 17:56:35.65 ID:4I743B1y0
カーズ「えぇい、何処にあるというのだ…」ガサゴソ

カーズ「ん?」スッ

カーズ「」

エシディシ「…どうしたカーズ」

ワムウ「ほう、随分と綺麗な石ですな」

カーズ「…赤石だ」

ワムウ「は?」

カーズ「エイジャの赤石だッ!!!」

風&炎「「!!!?」」

エシディシ「おい嘘だろうエシディシ、見ろこの部屋を。何処からどう見てもただのヲタク部屋ではないか」

カーズ「分からん、だが間違いない…この輝きッ!!」

ワムウ「…あ、HELLSINGのOVA最終巻見つけた」

カーズ「あああ後にしろ後にッ!!!」

162: 2013/01/12(土) 18:03:23.96 ID:4I743B1y0
カーズ「しかし一体何故こんな所に赤石が…」

エシディシ「表札を確認してくる」ダッ

ワムウ(もういい、続きが気になるから1人で観よう)


  ~HELLSING-OVA版-最終巻視聴開始~


『あっちもこっちもみぃんな御破算!さあて願いましてはッ!!』


ワムウ「声から察するに…この少女、どうやらアーカードのようだな」

エシディシ「カーズよ!この家の表札には『ロギンス』とあったぞッ!!」

カーズ「何ッ!!…だ、誰だか知らんが…ローマ皇帝の名では無いな…」

167: 2013/01/12(土) 18:08:24.72 ID:4I743B1y0
カーズ「アニメを観終えたら全員で究極生命体になるとしよう」ヨッコイセ

エシディシ「うむ、そうだな」ッコラショ


『戦争の犬だったらベルナドットさんも人の事言えないんじゃ…あと、あたしん中で煙草吸わないでください』

『へへ、ちげえねぇ…来るぜ!』


ワムウ「今まで隠されていた大尉の力…これ程のものとはッ!!」

エシディシ「ワムウよ、闘いたい相手が増えすぎてどうしようもないのではないか?」

ワムウ「はい、私がこの作品の登場人物でない事…実に悔やまれます」

カーズ「フン!強者など必要ない、目的達成の妨げになるだけではないか」


『吸血鬼アーカードが消えてなくなってしまうのだから!』

『何ィ!?』


カーズ「来たか……!!」ガタッ

169: 2013/01/12(土) 18:13:12.51 ID:4I743B1y0
『負ける?この私が?』

『負けるだと?私がお前達に倒されるだとヘルシング卿?』

『私は負けぬ断じて負けぬ。負ける筈がない、決して』


ワムウ「これは…アーカードの…氏の際の姿か…」

カーズ「よしッ!よし!!よくやったシュレディンガーッ!!褒美に15ウィンだッ!!」

エシディシ「男かもしれんぞ」

カーズ「可愛ければよかろうなのだァーッ!!」


『消えるな!アーカード!!』

『…いやさよならだ、インテグラ』


ワムウ「……………!!!」

カーズ「WWWWWHHHHOOOOOOHHHHH―――ッ!!!」ヾ(*´∀`*)ノ キャッキャッヾ(*´∀`*)ノ キャッキャッ

エシディシ「おいカーズ、貴様気色悪いぞ」

カーズ「む、すまんな」キリッ

172: 2013/01/12(土) 18:17:43.19 ID:4I743B1y0
『ははは…初めて…当たったぞ…』

『お前は人間ではない、あいつは帰ってくる!!』


  -30年後-


『インテグラ様の勝ち!!』


カーズ「」

エシディシ「カーズよ、年老いたからといって露骨にへこむんじゃあない」

カーズ「残念なのは間違いなく残念ではないか…」

ワムウ「しかしこうした平和な描写を見るのも久方振りですな」

エシディシ「そうだな、思えば我々は闘いぬいた生き方をしたものだ…なぁカーズ」

カーズ「そうだな…いささか疲れたよ」


『それにいささか疲れたよ』


エシディシ「台詞被ったな」

カーズ「ほっとけィ」

175: 2013/01/12(土) 18:24:24.77 ID:4I743B1y0
『遅い遅すぎる。…遅いよアーカード』

『すまない』


カーズ「…復活した…だと…」

ワムウ「心中お察し致します」


『おかえり伯爵』

『ただいま伯爵』

   ~完~


エシディシ「…ふ、最後はハッピーエンド…ではないのか?」

ワムウ「どうでしょう、最後にアーカードは最早完全なる不氏身と取れる能力を手にしました」

エシディシ「よい事ではないのか?」

ワムウ「いえ。彼の…氏を求める人生において、あの能力はあまりに酷です」

カーズ「くそ…!最後まで生き残ってしまうとは…ま、まぁいい!!」

カーズ「赤石だ!赤石の準備だッ!!」スッ

177: 2013/01/12(土) 18:29:29.76 ID:4I743B1y0
  ---

そして我々は3人揃って究極生命体になった。
その後波紋の戦士と出会い、目的を遂げた赤石を返した。

どうやらあのヲタクは波紋の師範代だったらしい、不意打ちで倒してしまったようだ。

その後「究極生命体になったものの、アニメを観ているうちに支配欲がなくなった」と言うカーズ様と
スピードワゴン財団とかいう団体の話し合いのもと、
人間世界からは最低限の食料を提供してもらう代わりに、有事の際以外人間世界へ顔を出さない事になった。
今では我等3人、スピードワゴン財団が用意した豪邸で過ごし、アニメ鑑賞に勤しんでいる。

最近、我等3人に「スタンド」という能力が発現した。
しかしそもそも「スタンド」より各々自身の方が強すぎる、という理由であまり意味はなかった。

それと、100年前に吸血鬼になった小僧が甦ったという理由で一度外に出たが、
とりあえずそいつは食っておいた。

181: 2013/01/12(土) 18:30:29.62 ID:4oS2JgON0
DIOwwww

182: 2013/01/12(土) 18:30:33.48 ID:U9KEUACY0
DIOェ…

191: 2013/01/12(土) 18:35:01.83 ID:4I743B1y0
  ---

時は流れ、その吸血鬼に息子が居た事が判明する。
餌とはいえ殺害してしまったのは事実なので、とりあえず3人でイタリアへ帰還し謝罪した。

あまり父親の事は覚えていなかったようだ。
罪滅ぼしに奴の願いを叶えてやった、ギャングスター?などと言っていたか。
ギャングとはアニメの知識でしか我々3人は知らなかったので新鮮ではあったが。
バッカーノ!やホテル・モスクワのような連中ばかりでは無かったらしい。

先代のギャングボスは食っておいた。

そして更に時は流れ…―


……………

………


カーズ「二次元の連中が飛び出てくるスタンド能力が世界規模でッ!?」ガタッ

エシディシ「これは有事の際だなッ!!」ガタッ

ワムウ「我が主達よ!」ガタッ

206: 2013/01/12(土) 18:44:13.88 ID:4I743B1y0
アーカード「さぁ戦争の時間だ…!!」

範馬勇次郎「エフッエフッエフッ!!」ニタァア

戸愚呂弟「あんたらの勇気に敬意を表し、45%で闘ってやろう」

ラオウ「この拳王に逆らう愚者共、塵と砕けよッ!!!」

ワムウ「この闘気ッ!!心地好い感触よ……!!」

  ---

キュゥべえ「ぎゃあぁあああッ!!き、キミは一体なんだい!?」

カーズ「モフモフッ!なんというモフモフ!!おい貴様ッ!!こんなに素晴らしい生物を…何年独占していたッ!」

マミ「え!?独占って…いや、あの…小さい頃から…」

カーズ「BHHHHOOOOOOOHHHHHH――ッ!!」

  ---

エシディシ「…ククク、一度お前達とは頭脳戦をしてみたかったのだ」

L「麻雀ですか。まぁさっきルールブックを読んで覚えましたから大丈夫です」

ネウロ「究極生命体か、フン。我が輩の望む究極とはまた違うようだがな」

アカギ「さぁ、親決めから始めようっ……クククっ……!!」

216: 2013/01/12(土) 18:52:30.21 ID:4I743B1y0
  ---

ボヘミアン・ラプソディの能力を持ったスタンド使いには石仮面を付け、
好きな時に好きな規模で能力を使用できるよう徹底的に教育を施した。

これである時はカーズ様は平沢憂にウィンウィンしたり、
エシディシ様は仁美と恭介にくどくどと小一時間説教をかましたり、
この私、ワムウは気ままに闘いへと明け暮れるようになった。

余談だが、この歳に出会った神父はアンデルセンと違い邪悪そのものであった。
食った。


そして今日も我等3人は…


  ---

カーズ「前期のアニメDVD-BOXがスピードワゴン財団から届いたぞ」

エシディシ「ははん!カーズ、いつものやつをやるというワケだな!」

カーズ「耐久夜通し視聴会だッ!!」

ワムウ「どこまでもお供致します」


fin.

218: 2013/01/12(土) 18:54:34.79 ID:/l8FV4qv0
お疲れ様
よかったな3人とも・・・

226: 2013/01/12(土) 18:55:34.84 ID:4I743B1y0
最後まで読んでくれてサンクスお前ら
もうネタ無いからこれで最後です、前のやつ知ってる人いたの意外すぎワロタ

お付き合いくださいどーもでした

246: 2013/01/12(土) 19:12:16.96 ID:4I743B1y0
  ~最後の最後でオマケ~


エシディシ「先程ボヘミアン・ラプソディの能力でこいつを貰ってきたぞ」

カーズ「それは…」

エシディシ「仙豆だ」

ワムウ「大量ですな」

エシディシ「こいつをまどか☆マギカの魔法少女達に配ろうと思うのだが」

カーズ「うむ、よい案だ」

ワムウ「物語が崩れたりはしないでしょうか」

エシディシ「問題は無い、どれか1つの作品の内容が変わるだけだ」

ワムウ「いわゆる二次創作、というヤツですな」

カーズ「我ら究極生命体三人、次元すらも超越して干渉するッ!」

カーズ「これこそが真の究極ッ!!!」

ウンガロ(やってんの俺なんだけどね…)



終わっておけ。

引用元: エシディシ「人間世界の変化ぶりを見学にアニメを観るとしよう」