56: 2018/05/25(金) 22:34:31.69 ID:MA0Nngljo

57: 2018/05/25(金) 22:41:12.21 ID:MA0Nngljo
美嘉「そっ★ 午後はオフだし、遊びに行くんだ★」

武内P「成る程。楽しんで、来てください」

美嘉「モチ!★ やっぱり、カリスマJKアイドルとしては――」


唯「どーんっ!」

ぎゅっ!

武内P「っ!? 貴女は……お、大槻さん!?」

唯「おおっ! シンデレラプロジェクトのプロデューサーちゃんじゃん!」

武内P「わからずに……飛びついたのですか?」

唯「へへへ、美嘉ちゃんが楽しそうに話してる人だから、大丈夫かなって!」


美嘉「……」

美嘉「大丈夫じゃないよ!?」

58: 2018/05/25(金) 22:44:44.91 ID:MA0Nngljo
唯「美嘉ちゃん? どしたの?」

ぎゅっ!

武内P「あ、あの……大槻さん、離れていただけますか……!?」

唯「あれ~? もしかして、プロデューサーちゃん照れてるの~?」

ぎゅうっ!

武内P「そ、そうではなく!」

武内P「た……助けてください城ヶ崎さん!」


美嘉「」


武内P「城ヶ崎さん!?」

59: 2018/05/25(金) 22:47:48.35 ID:MA0Nngljo
唯「あれ? おーい、美嘉ちゃーん?」

武内P「城ヶ崎さん! しっかりしてください、城ヶ崎さん!」


美嘉「……」

美嘉「――★」

美嘉「っ!? 一体、何が……!?」


唯「ねね、プロデューサーちゃんも一緒に行くの?」

ぎゅっ!

武内P「いっ、いけません大槻さん!」

唯「え~っ!? やっぱり、午後もお仕事?」

ぎゅうっ!

武内P「そうではなく……!?」


美嘉「」


武内P「城ヶ崎さ――んっ!?」

60: 2018/05/25(金) 22:51:56.60 ID:MA0Nngljo
  ・  ・  ・

美嘉「……」

美嘉「――★」

美嘉「っ!? アタシ、どうして……っていうか、ここって……」


唯「あっ、気がついた」

武内P「あの……城ヶ崎さん、大丈夫ですか?」

美嘉「……ねえ、どうしてシンデレラプロジェクトのルームに居るの?」

唯「覚えてないの?」


唯「助けてみりあちゃ~ん……って走って来たんだよ?」


美嘉「……マジ?」

唯「マジマジ! チョーマジだよ!」

美嘉「……マジ?」

武内P「……はい」

61: 2018/05/25(金) 22:56:51.14 ID:MA0Nngljo
武内P「赤城さんは、今日は休みなのでいらっしゃいませんでしたが……」


唯「ねえ……何かあったの?」

美嘉「……ま、まあ……あった、かな」

唯「ゆいで良ければ、話してみてよ!」

美嘉「えっ?」

唯「美嘉ちゃんのあんな姿、初めて見たし!」

美嘉「えっと、ここで?」

唯「うんっ! 良いよね、プロデューサーちゃん?」

武内P「はい、勿論です」

武内P「城ヶ崎さん。一体、何があったのですか?」


美嘉「……」

美嘉「……!?」

62: 2018/05/25(金) 23:01:16.87 ID:MA0Nngljo
美嘉「え、っと……マジでここで話すの?」


唯「早めに原因がわかんないと、困っちゃうかもだよ!」

武内P「はい。大槻さんの、言う通りだと思います」

唯「おーっ! 話がわかるね、プロデューサーちゃんっ☆」

ぎゅっ!

武内P「おっ、大槻さん!? ですから、離れてください!」

唯「え~っ? こんなの、軽いスキンシップだよ~!」ケラケラ!

ぎゅううっ!

武内P「や、やめ……彼女を止めてください、城ヶ崎さん!」


美嘉「」


武内P「城ヶ崎さん!? 城ヶ崎さ――んっ!?」

63: 2018/05/25(金) 23:06:34.23 ID:MA0Nngljo
美嘉「」

唯「美嘉ちゃん! おーい、しっかりしてよ!」

ゆさゆさっ!

美嘉「――はっ!?」

唯「良かった、気がついた!」

美嘉「アタシ……また、意識が飛んでた?」


唯「っていうか……白目むいてたよ?」


美嘉「……マジ?」

唯「マジマジ」

美嘉「……見た?」

武内P「……申し訳、ありません」

64: 2018/05/25(金) 23:15:25.05 ID:MA0Nngljo
唯「でも……何が原因なんだろ? わかる~?」

武内P「いえ……私には、見当がつきません」

美嘉「ね、ねえっ! とりあえずさ!」

武内P・唯「……?」


美嘉「唯は、ソイツにくっつくのやめときな? ねっ?」

美嘉「アイドルとプロデューサーだし、問題になったら困るっしょ?」

美嘉「ホラ! アンタもそう思うでしょ!?」


武内P「は、はい。私も、そう思いま――」


唯「え~っ? 腕組む位なら大丈夫じゃない?」

唯「それにホラ、照れてるプロデューサーちゃんカワイクない?☆」


武内P「お、大槻さ――」


美嘉「あっ! それマジチョーわかる★」


武内P「!?」

65: 2018/05/25(金) 23:20:18.64 ID:MA0Nngljo
唯「でしょでしょー! ヤッパ、美嘉ちゃん話わかるー!☆」

美嘉「トーゼン★ アタシ、カリスマJKアイドルだしっ★」

唯「いぇーい☆ テンションアゲアゲー☆」

美嘉「イエーイ★」

パンッ!


武内P「……あ……あの」


美嘉「あっ」

唯「美嘉ちゃん? ホラ、アゲアゲー☆」

美嘉「あっ、うん……あ、あげ……あげ」


武内P「……」


美嘉「……」

唯「?」

66: 2018/05/25(金) 23:27:22.42 ID:MA0Nngljo
唯「美嘉ちゃん……やっぱり、元気なくない?」

美嘉「そっ、そんなコトないよ!? いっ、イエーイ☆」

唯「……やっぱり元気ないよ! ☆になってる!」

美嘉「そ、それは……!?」


美嘉「……とっ、とにかくさ! もう行かない!?」

美嘉「唯、見たいショップがあるって言ってたし!」

美嘉「それに、コイツも仕事があるだろうし!」


唯「ゆい、美嘉ちゃんの方が心配だよ!」

唯「プロデューサーちゃんも、そうだよね!?」


武内P「えっ!? あっ、その……はい」


美嘉「……」


唯「……?」

67: 2018/05/25(金) 23:35:42.94 ID:MA0Nngljo
唯「プロデューサーちゃんは、美嘉ちゃんが心配じゃないの?」

武内P「いっ、いえ! そんな事は、決して!」

唯「だったら、一緒にテンションアゲるの手伝って! ねっ、お願い!」

武内P「その……私に出来る事でしたら、はい」

唯「キャハ~ッ! アリガトっ、プロデューサーちゃんっ♪」

ぎゅっ!

武内P「っ!? で、ですから……その、いけません!」

唯「おっ? おっ? ゆいの魅力にメロメロ~? んふっ、うりうり~!」

ぎゅうっ!

武内P「で、ですから――」


美嘉「」


武内P「……城ヶ崎さ――んっ!?」

68: 2018/05/25(金) 23:42:18.10 ID:MA0Nngljo
美嘉「」

唯「美嘉ちゃん!? おーい! ハロー!?」

ゆさゆさっ!

美嘉「――はっ!?」

唯「あの……美嘉ちゃん、もしかして」

美嘉「なっ、何?」


唯「美嘉ちゃんも、プロデューサーちゃんとスキンシップしたいの?」


美嘉「……マジ?」

唯「へっ? 何が?」

美嘉「……マジ!?」

武内P「わ……私に聞かないでください……!」

69: 2018/05/25(金) 23:49:35.42 ID:MA0Nngljo
唯「ゆいがくっついたら変な感じなるから、そうなのかなー、って」

美嘉「待って! ちょっと待って、唯!」

武内P「……申し訳、ありません」

美嘉・唯「……?」


武内P「私は、プロデューサーです」

武内P「そして、貴女達は、アイドルなのです」

武内P「過度なスキンシップは、問題になる可能性が非常に高いです」


美嘉「う、うん。アタシも、そう思――」


唯「え~っ? 考え過ぎだよ~! 腕組む位フツーフツー!」

唯「それに、ここなら誰にも見られないから大丈夫だよ~!」

唯「だからさ、問題になるなら、三人のヒ・ミ・ツって事でヨロ~☆」


武内P「お、大槻さ――」


美嘉「うーっわ!★ 唯、それってチョー良いアイディアじゃん!★」


武内P「――城ヶ崎さん!?」

70: 2018/05/25(金) 23:57:28.78 ID:MA0Nngljo
唯「アハッ! 良いねっ、テンションアゲてきたね~☆」

美嘉「ヒミツってさ、小悪魔ってカンジでチョーイケイケだよね★」

唯「オトナってカンジだよね! オトナの階段もアゲアゲしちゃう?」

美嘉「ヤバーイ!★ 唯、その言い方エーローイー★」

唯「いや~ん! でもでも、だ・け・ど? 美嘉ちゃんも階段をー?」

美嘉「モチ、アゲアゲっしょ★ だってアタシ、カリスマだし★」

美嘉・唯「イエーイ♪」

パンッ!


武内P「……」


美嘉「あっ」


武内P「……」


美嘉「違うの! 待って! ちょっ、話聞いて!?」

唯「……?」

71: 2018/05/26(土) 00:13:15.25 ID:Q9+VC+Uao
美嘉「なんか……なんか、テンションあがっちゃうの!」

武内P「そ、そう……なのです、ね」

美嘉「そうなの! 二人だと、その……エスカレートしちゃうの!」

武内P「は……はい」

美嘉「だから、その――」


唯「いえーいっ☆ こうやって、もっとアゲアゲでいこっ♪」

ぎゅっ!

武内P「っ!? あっ、あの――」


美嘉「オッケー★ アタシと唯で、サービスしちゃおっか★」

ぎゅっ!

武内P「――えっ!?」


唯「いや~ん! サービスとか、ドキドキしちゃうよ~☆」

美嘉「別に工口いサービスじゃないってー! あっ、期待した?★」

ぎゅうっ!

武内P「……!?……!?」

72: 2018/05/26(土) 00:25:00.57 ID:Q9+VC+Uao
唯「ねぇねぇ、ゆいと美嘉ちゃんに挟まれてどう? どう?」

ぎゅっ!

武内P「あ、あの……本当に、離れてください!」

美嘉「とか言って、ホントは嬉しいくせに★ 照れんな照れんなー★」…ツーッ

ぎゅっ!

武内P「じょ、城ヶ崎さん! 落ち着いて――」


美嘉「えーっ? イケイケで、楽しもうよっ★」…ポタッ

ぎゅうっ!


武内P「――鼻血……?」


唯「ゆい達が揃ったら、マジサイキョー! ってカンジだよね、いぇい☆」

美嘉「イ゙エ゙ーイ゙ッ゙! っぶふっ、テンショ……あ、ぶふうっ!」ポタッ…ポタッ…!

ぎゅううっ!


武内P「待ってください!」

武内P「体が! 城ヶ崎さんの体が、ついていけていません!」

73: 2018/05/26(土) 00:36:39.91 ID:Q9+VC+Uao
唯「体ごとついて来いってこと? え~? どういうイミ~?」

美嘉「ぁぅぶっふっ……お、え、エ゙ーロ゙ーイ゙ー★゙」ポタッポタッポタッ…!

ぎゅうっ!


武内P「カリスマまで濁っていますよ!?」

武内P「お願いします! どうか、離れてください!」


唯「プロデューサーちゃん、照れなくてもいいじゃ~ん☆ うりうり~!」

美嘉「照れ……お……あぁ……顔……赤ーい」ポタッポタッポタッポタッ…!

ぎゅうっ!


武内P「城ヶ崎さん、真っ赤なのは貴女です!」

武内P「真紅に染まっています、城ヶ崎さん!」


美嘉「……や……ばーい」ポタッポタッ…ポロッ★…ポタッポタッ…!


武内P「っ……!?」

74: 2018/05/26(土) 00:44:17.49 ID:Q9+VC+Uao
唯「えっへへー☆」

美嘉「おっぶふぅ」ポタポタポタポタッ…!

ぎゅううっ!


武内P「お願いします! 誰か! 誰か、助けてください!」

武内P「このままでは、城ヶ崎さんが!」

武内P「お願いします! 誰か――」


ガチャッ!


武内P「――!」

美嘉「……?」ポタポタポタポタポタポタッ!

唯「……あっ」


凛「……ねえ、この状況は何なの?」


武内P「――渋谷さん!」

76: 2018/05/26(土) 00:54:56.74 ID:Q9+VC+Uao
武内P「お願いします! 助けてください!」

武内P「城ヶ崎さんは、もう限界です!」

美嘉「げんか……うー?」ポタポタポタポタポタッ!


凛「……私、ずっと待ってたんだけど」


武内P「……渋谷さん?」

唯「ゴッメーン! テンションアゲすぎて、忘れちゃってた!」

武内P「……大槻さん?」

唯「ほら、ゆいと美嘉ちゃんは仲良いでしょ?」

唯「それで、凛ちゃんも同じクローネで、美嘉ちゃんと仲良いらしいからさ」

武内P「まさか……あの……!?」


唯「三人で、遊ぶ約束だったんだよねー」タハー!


武内P「……!?」


凛「……」

78: 2018/05/26(土) 01:03:47.91 ID:Q9+VC+Uao
武内P「ま、待ち合わせは……三人、だったのですね」

唯「うんっ! ね、凛ちゃん!」


凛「うん」

凛「……それで? この状況は、何なの?」

凛「説明して」


武内P「そ、それは――」


唯「美嘉ちゃんと、プロデューサーちゃんの三人で遊んでたんだ☆」

唯「いい反応するから、楽しくってさ~! ホントウケるの!」


凛「へえ、そうなんだ」


武内P「……!?」

79: 2018/05/26(土) 01:08:53.11 ID:Q9+VC+Uao
武内P「し、渋谷さん! 誤解です!」

唯「えー? チョー楽しかったよ! ねっ、美嘉ちゃん♪」

美嘉「……ぁー」…ポタッ

ぎゅっ!


凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ?」


武内P「は、はい!」


凛「うん、そうだよね」

凛「……」

凛「ふざけ――」


唯「あっ、凛ちゃんも、プロデューサーちゃんをギューってしちゃう?」


凛「な――……あ……」

凛「……」

凛「えっ?」

80: 2018/05/26(土) 01:18:07.26 ID:Q9+VC+Uao
唯「今の、チョーナイスアイディアじゃない? ねっ? ねっ?」

凛「ちょっ……ちょっと待って! どうしてそうなるの!?」

唯「えっ? プロデューサーちゃんをからかうの、楽しいから?」

凛「楽しいからって……!?」

唯「腕組んだだけで照れて、カワイイんだよー☆ ねー、やろうよー!」

凛「だけど……待って! その、無理! 無理だから!」


唯「へっ? 何で?」


凛「何で!?」

凛「何でって……ぷ、プロデューサー! 何で!?」


武内P「あ、アイドルと、プロデューサーだからです!」


凛「……だから!」


唯「……んー?」

美嘉「」

81: 2018/05/26(土) 01:28:13.20 ID:Q9+VC+Uao
唯「これくらいなら、良いと思うけどなー?」

武内P「しっ……シンデレラプロジェクトでは!」

武内P「プロデューサーとのスキンシップは、その……!」

凛「! そ、そう! あんまり、良くないかなって!」

凛「だから、恥ずか……出来ないから!」

唯「……」

武内P・凛「……!」


唯「それなら、仕方ないかなぁ」

…パッ!


武内P「……わかって……いただけましたか……!」

唯「凛ちゃんも一緒に出来ないなら、仲間はずれになっちゃうもんね!」

凛「そ、そうだね! ごめんね、気を遣わせちゃって!」

唯「ううん! 皆でアゲアゲじゃないと、楽しくないしね!」

美嘉「」

82: 2018/05/26(土) 01:40:49.69 ID:Q9+VC+Uao
  ・  ・  ・

ちひろ「……それは……大変でしたね」

武内P「……はい」

ちひろ「唯ちゃんは……クローネ唯一のパッションですもんね」

武内P「はい……とても強い、輝きを放っている方だと、そう、思います」

ちひろ「フレデリカちゃんも、唯一のキュートですしねぇ」

武内P「……彼女も、かなりの個性を持っていますね」

ちひろ「周囲がクールだらけでも埋もれない、とても強い輝き……ですよね」

武内P「……はい」

武内P「専務が彼女達を選んだ理由は、まさにそれかと」

武内P「なので、こういう事態にならないよう……気をつけて、いたのですが」

ちひろ「……」


武内P「鉢合わせ、でした」



おわり

83: 2018/05/26(土) 01:45:57.47 ID:F13TKXrB0

Pa弾けてるわ

引用元: 武内P「アイドル達に慕われて困っている?」