1: 2012/07/21(土) 18:41:09.51 ID:G6VqZVzb0
織莉子「ん……ふわぁぁ……」ムクッ
キリカ「おや、おはよう織莉子」ジーッ
織莉子「おはよう、キリカ……?」
キリカ「どうかしたかい?」ジーッ
織莉子「何をしているの……?」
キリカ「見ての通り、織莉子の寝顔を堪能している」ジーッ
織莉子「……」
キリカ「寝てる織莉子も可愛いけど、寝起きでボーっとしてる織莉子も可愛いね」
織莉子「キリカ、そこに直りなさい」
キリカ「おや、おはよう織莉子」ジーッ
織莉子「おはよう、キリカ……?」
キリカ「どうかしたかい?」ジーッ
織莉子「何をしているの……?」
キリカ「見ての通り、織莉子の寝顔を堪能している」ジーッ
織莉子「……」
キリカ「寝てる織莉子も可愛いけど、寝起きでボーっとしてる織莉子も可愛いね」
織莉子「キリカ、そこに直りなさい」
2: 2012/07/21(土) 18:44:13.22 ID:G6VqZVzb0
織莉子「わたしの寝顔を堪能するのはいいわ、もっとやれと言ってもいい」
キリカ「うん」
織莉子「でもね?距離に問題があるわ」
キリカ「おや、それはわたしとしたことが失敗だったね」
織莉子「え?」
キリカ「これくらい近い方がよかったかな?」ズイッ
織莉子「っ!」
キリカ「………うん、可愛い」
織莉子「き、距離を置いてそこに直りなさいっ!」////
キリカ「うん」
織莉子「でもね?距離に問題があるわ」
キリカ「おや、それはわたしとしたことが失敗だったね」
織莉子「え?」
キリカ「これくらい近い方がよかったかな?」ズイッ
織莉子「っ!」
キリカ「………うん、可愛い」
織莉子「き、距離を置いてそこに直りなさいっ!」////
4: 2012/07/21(土) 18:48:21.96 ID:G6VqZVzb0
織莉子「起き抜け早々にキリカの顔がすぐ近くにあると、色々と大変なのよ」
キリカ「そうかい?」
織莉子「じゃあキリカ、想像してみなさい。目を覚ましたら、すぐそこにわたしの顔があるの。どう?」
キリカ「ものすごいご褒美じゃないか、それだけでその日一日は頑張れそうだ」
織莉子「それはっ……」
キリカ「織莉子はどうだい?今日一日、頑張れそうじゃないかい?」
織莉子「が、頑張れるに決まってるじゃないの」
キリカ「なら何ら問題ないね。これからも続けるよ、わたしは」
織莉子「キリカ……」///
キリカ「そうかい?」
織莉子「じゃあキリカ、想像してみなさい。目を覚ましたら、すぐそこにわたしの顔があるの。どう?」
キリカ「ものすごいご褒美じゃないか、それだけでその日一日は頑張れそうだ」
織莉子「それはっ……」
キリカ「織莉子はどうだい?今日一日、頑張れそうじゃないかい?」
織莉子「が、頑張れるに決まってるじゃないの」
キリカ「なら何ら問題ないね。これからも続けるよ、わたしは」
織莉子「キリカ……」///
6: 2012/07/21(土) 18:51:49.07 ID:G6VqZVzb0
織莉子「キリカはそれでも満足かもしれないけれど、わたしとしては逆でもいいと思うのよね」
キリカ「逆?どういうことだい?」
織莉子「たまにはわたしがキリカの寝顔を堪能したいという意味よ」
キリカ「……ふむ」
織莉子「というわけで、明日はキリカ、ゆっくり寝ていなさい」
キリカ「いや、それは困るな」
織莉子「え?」
キリカ「寝ていたら、その分織莉子と一緒に過ごす時間が短くなってしまう」
織莉子「そう思ってくれるのは嬉しいけれど、キリカの寝顔をわたしにも見せて欲しいわ」
キリカ「織莉子がそう望むなら、そうしよう」
織莉子「! 約束よ、キリカ!」
キリカ「逆?どういうことだい?」
織莉子「たまにはわたしがキリカの寝顔を堪能したいという意味よ」
キリカ「……ふむ」
織莉子「というわけで、明日はキリカ、ゆっくり寝ていなさい」
キリカ「いや、それは困るな」
織莉子「え?」
キリカ「寝ていたら、その分織莉子と一緒に過ごす時間が短くなってしまう」
織莉子「そう思ってくれるのは嬉しいけれど、キリカの寝顔をわたしにも見せて欲しいわ」
キリカ「織莉子がそう望むなら、そうしよう」
織莉子「! 約束よ、キリカ!」
7: 2012/07/21(土) 18:54:19.80 ID:G6VqZVzb0
織莉子「さてと、着替えようかしら」
キリカ「着替えはここに」スザッ
織莉子「……キリカ?」
キリカ「なんだい?」
織莉子「なぜあなたがわたしの着替えを一式持っているの?」
キリカ「タンスの中から出したに決まっているだろう」
織莉子「いつの間に?」
キリカ「そりゃ、織莉子が寝ている間にやった用事のついでに……おっと」
織莉子「キリカ、そこに直りなさい」
キリカ「着替えはここに」スザッ
織莉子「……キリカ?」
キリカ「なんだい?」
織莉子「なぜあなたがわたしの着替えを一式持っているの?」
キリカ「タンスの中から出したに決まっているだろう」
織莉子「いつの間に?」
キリカ「そりゃ、織莉子が寝ている間にやった用事のついでに……おっと」
織莉子「キリカ、そこに直りなさい」
9: 2012/07/21(土) 18:57:22.61 ID:G6VqZVzb0
キリカ「いや、誤解だよ織莉子」
織莉子「何がどう誤解なのか、詳しく話してもらおうかしら」
キリカ「ほら、昨日の洗濯物を畳んでしまおうと思って、それでタンスを開けたんだ」
織莉子「そのついでに?」
キリカ「そういうこと」
織莉子「し、下着も?」
キリカ「下着も……う、うん、下着も」
織莉子「今の間は何?」
キリカ「い、いや……下着は特に入念に畳んでおいたよ、うん」
織莉子「……まぁ、明確な証拠はないから不問としてあげるわ」
織莉子「何がどう誤解なのか、詳しく話してもらおうかしら」
キリカ「ほら、昨日の洗濯物を畳んでしまおうと思って、それでタンスを開けたんだ」
織莉子「そのついでに?」
キリカ「そういうこと」
織莉子「し、下着も?」
キリカ「下着も……う、うん、下着も」
織莉子「今の間は何?」
キリカ「い、いや……下着は特に入念に畳んでおいたよ、うん」
織莉子「……まぁ、明確な証拠はないから不問としてあげるわ」
10: 2012/07/21(土) 19:00:47.06 ID:G6VqZVzb0
キリカ「………」
織莉子「いつまでそのままいるつもり?」
キリカ「そりゃ、織莉子の準備が終わるまで」
織莉子「わたし、着替えるわよ?」
キリカ「何も問題ない。続けて、どうぞ」
織莉子「……ふぅ」プチ プチ ファサ
キリカ「!」バッ
織莉子「!?」
キリカ「」シュバババ ザッ
キリカ「はい、畳んでおいたよ」
織莉子「キリカ、その場で静止」
織莉子「いつまでそのままいるつもり?」
キリカ「そりゃ、織莉子の準備が終わるまで」
織莉子「わたし、着替えるわよ?」
キリカ「何も問題ない。続けて、どうぞ」
織莉子「……ふぅ」プチ プチ ファサ
キリカ「!」バッ
織莉子「!?」
キリカ「」シュバババ ザッ
キリカ「はい、畳んでおいたよ」
織莉子「キリカ、その場で静止」
11: 2012/07/21(土) 19:02:56.13 ID:G6VqZVzb0
キリカ「わたし、なにか悪い事したかな?」
織莉子「脱いだものを畳んでくれるのはとてもありがたいわ」
キリカ「うんうん、そうだよね」
織莉子「問題は、なぜそれを膝の上に置いているのか」
キリカ「その辺に適当に置くわけがないじゃないか」
織莉子「人間には、建前と本音というものがあるのよね」
キリカ「それは知っているよ」
織莉子「で、本音は?」
キリカ「織莉子の温もりを感じたかった」
織莉子「キリカ…」///
織莉子「脱いだものを畳んでくれるのはとてもありがたいわ」
キリカ「うんうん、そうだよね」
織莉子「問題は、なぜそれを膝の上に置いているのか」
キリカ「その辺に適当に置くわけがないじゃないか」
織莉子「人間には、建前と本音というものがあるのよね」
キリカ「それは知っているよ」
織莉子「で、本音は?」
キリカ「織莉子の温もりを感じたかった」
織莉子「キリカ…」///
12: 2012/07/21(土) 19:06:18.33 ID:G6VqZVzb0
織莉子「え、ええと……」
キリカ「下着は変えないのかい?」
織莉子「かっ、変えるわよ?」
キリカ「ほら、それならひと思いに」
織莉子「……っ」
ヌギヌギ ファサッ
織莉子「っ……?」
キリカ「……」
織莉子(ちゃんとこの時ばかりは視線を逸らすのね……ちょっと残念)
キリカ「下着は変えないのかい?」
織莉子「かっ、変えるわよ?」
キリカ「ほら、それならひと思いに」
織莉子「……っ」
ヌギヌギ ファサッ
織莉子「っ……?」
キリカ「……」
織莉子(ちゃんとこの時ばかりは視線を逸らすのね……ちょっと残念)
15: 2012/07/21(土) 19:09:01.06 ID:G6VqZVzb0
織莉子「準備完了よ」
キリカ「うん、寝巻きもしっかりと畳んでベッドの側に」
織莉子「それじゃ、行きましょうか」
キリカ「あ、ちょっと待って織莉子」
織莉子「?」
キリカ「ん~~~~~……よしっ、行こう」
織莉子「どうかしたの?」
キリカ「いや、織莉子がひと晩過ごした部屋の空気を吸い込んだだけだよ」
織莉子「キリカ、そこに直りなさい」
キリカ「うん、寝巻きもしっかりと畳んでベッドの側に」
織莉子「それじゃ、行きましょうか」
キリカ「あ、ちょっと待って織莉子」
織莉子「?」
キリカ「ん~~~~~……よしっ、行こう」
織莉子「どうかしたの?」
キリカ「いや、織莉子がひと晩過ごした部屋の空気を吸い込んだだけだよ」
織莉子「キリカ、そこに直りなさい」
17: 2012/07/21(土) 19:12:22.59 ID:G6VqZVzb0
織莉子「お砂糖ひとつまみだけの紅茶はどう、キリカ?」
キリカ「おっ……おいしい、よっ……織莉子」プルプル
織莉子「ちょっとイジワルだったわね。はい、お砂糖の容器。キリカのお好みに合わせて入れなさい」
キリカ「う、うーん……」
織莉子「? 何を悩んでいるの?」
キリカ「いや、ひとつまみだけ入れたお砂糖って、織莉子の素手でだったんだよね」
織莉子「え、えぇ、そうね」
キリカ「どうせなら、わたしのお好みの量、織莉子の素手で……」
織莉子「手がべたべたになっちゃうわ」
キリカ「うーん……ちょっと残念」
キリカ「おっ……おいしい、よっ……織莉子」プルプル
織莉子「ちょっとイジワルだったわね。はい、お砂糖の容器。キリカのお好みに合わせて入れなさい」
キリカ「う、うーん……」
織莉子「? 何を悩んでいるの?」
キリカ「いや、ひとつまみだけ入れたお砂糖って、織莉子の素手でだったんだよね」
織莉子「え、えぇ、そうね」
キリカ「どうせなら、わたしのお好みの量、織莉子の素手で……」
織莉子「手がべたべたになっちゃうわ」
キリカ「うーん……ちょっと残念」
18: 2012/07/21(土) 19:15:25.84 ID:G6VqZVzb0
ピーッ ピーッ
織莉子「クッキー、焼けたわね」
キリカ「まぁまぁ、織莉子はここでゆっくりしてなよ。わたしが取ってくるから」
織莉子「そう?それじゃお願いするわ」
織莉子「ふぅ………。………遅いわね」
織莉子「キリカ?」
キリカ「! お、織莉子?」
織莉子「なぜ、クッキーを二つの皿に分けているの?」
キリカ「いや、織莉子が型を作った方はわたしが全部……と思って」
織莉子「……キリカ、そこに直りなさい」
織莉子「クッキー、焼けたわね」
キリカ「まぁまぁ、織莉子はここでゆっくりしてなよ。わたしが取ってくるから」
織莉子「そう?それじゃお願いするわ」
織莉子「ふぅ………。………遅いわね」
織莉子「キリカ?」
キリカ「! お、織莉子?」
織莉子「なぜ、クッキーを二つの皿に分けているの?」
キリカ「いや、織莉子が型を作った方はわたしが全部……と思って」
織莉子「……キリカ、そこに直りなさい」
19: 2012/07/21(土) 19:18:56.64 ID:G6VqZVzb0
織莉子「不自然だと思わない?」
キリカ「奇遇だね、わたしも不自然だと思い始めていたところだよ」
織莉子「生地づくりはわたしがやって、型取りは二人でやったのよね」
キリカ「そうだったね」
織莉子「でも、作り慣れているわたしの方が早い。だから、型を取った個数もわたしの方が多いのよ?」
キリカ「う、うん」
織莉子「明らかに片方の量が多いわ」
キリカ「いや、でも織莉子が型取りをした方を全部わたしが取ったら、残るのはわたしが型取りをしたクッキーだけなんだよ?」
織莉子「当然そちらの方はわたしが全部もらうわ」
キリカ「くっ……作業速度が遅い自分が憎い…!」
キリカ「奇遇だね、わたしも不自然だと思い始めていたところだよ」
織莉子「生地づくりはわたしがやって、型取りは二人でやったのよね」
キリカ「そうだったね」
織莉子「でも、作り慣れているわたしの方が早い。だから、型を取った個数もわたしの方が多いのよ?」
キリカ「う、うん」
織莉子「明らかに片方の量が多いわ」
キリカ「いや、でも織莉子が型取りをした方を全部わたしが取ったら、残るのはわたしが型取りをしたクッキーだけなんだよ?」
織莉子「当然そちらの方はわたしが全部もらうわ」
キリカ「くっ……作業速度が遅い自分が憎い…!」
21: 2012/07/21(土) 19:25:14.89 ID:G6VqZVzb0
織莉子「はぁ……平和ねぇ……」
キリカ「そうだねぇ……」
織莉子「お茶を飲み終わったら、どこかへ出かけましょうか?」
キリカ「いいね。どこに行く?」
織莉子「そうねぇ……公園とかいいんじゃないかしら」
キリカ「自然と触れ合うってことか。いいね」
織莉子「紅茶セットも持って行きましょう。軽いピクニック気分よ」
キリカ「それじゃクッキーの残りも持って行こう」
織莉子「残っているのはわたしが作った方だけね?」
キリカ「わたしにとっては何よりのごちそうだ」
キリカ「そうだねぇ……」
織莉子「お茶を飲み終わったら、どこかへ出かけましょうか?」
キリカ「いいね。どこに行く?」
織莉子「そうねぇ……公園とかいいんじゃないかしら」
キリカ「自然と触れ合うってことか。いいね」
織莉子「紅茶セットも持って行きましょう。軽いピクニック気分よ」
キリカ「それじゃクッキーの残りも持って行こう」
織莉子「残っているのはわたしが作った方だけね?」
キリカ「わたしにとっては何よりのごちそうだ」
22: 2012/07/21(土) 19:28:19.27 ID:G6VqZVzb0
森丘公園―――
織莉子「う―……んっ!風が心地いいわ……」ウトウト
キリカ「眠そうだね、織莉子?」
織莉子「そう……ね……ちょっとだけ、眠たいわ……」
キリカ「仕方ないな。ほら、膝枕」
織莉子「うーん……少しだけ、寝させてもらうわ……」コテン
織莉子「……スー……スー……」
キリカ「本日二度目の織莉子の寝顔……今日は最高の一日だ……」ウットリ
織莉子「う―……んっ!風が心地いいわ……」ウトウト
キリカ「眠そうだね、織莉子?」
織莉子「そう……ね……ちょっとだけ、眠たいわ……」
キリカ「仕方ないな。ほら、膝枕」
織莉子「うーん……少しだけ、寝させてもらうわ……」コテン
織莉子「……スー……スー……」
キリカ「本日二度目の織莉子の寝顔……今日は最高の一日だ……」ウットリ
24: 2012/07/21(土) 19:32:34.64 ID:G6VqZVzb0
織莉子「スー……キリカァ……」
キリカ「織莉子……織莉子……」ハァハァ
織莉子「クー……ムニュ……」
キリカ「ね、寝てる?寝てるよね織莉子?」
織莉子「ムー……?キリカァ……」
キリカ「よ、よしっ……いざっ……」ゴクリ
ほむら「…………」ジー
キリカ「……………………なんだい、キミは?」
ほむら「気付いていたのね。てっきり二人の世界に浸っているとばかり」
キリカ「敵の気配くらいすぐに察知出来るさ」
キリカ「織莉子……織莉子……」ハァハァ
織莉子「クー……ムニュ……」
キリカ「ね、寝てる?寝てるよね織莉子?」
織莉子「ムー……?キリカァ……」
キリカ「よ、よしっ……いざっ……」ゴクリ
ほむら「…………」ジー
キリカ「……………………なんだい、キミは?」
ほむら「気付いていたのね。てっきり二人の世界に浸っているとばかり」
キリカ「敵の気配くらいすぐに察知出来るさ」
25: 2012/07/21(土) 19:35:39.03 ID:G6VqZVzb0
キリカ「悪いけれど、わたしと織莉子の至福の時間を邪魔しないでくれるかな」
ほむら「邪魔するつもりはなかったのだけれどね」
織莉子「キリカ……スー……」
キリカ「ほら、織莉子が目を覚まさないうちに」
ほむら「普段は立場が逆じゃないかしら、あなたたち?」
織莉子「ムニャ……フフ……」
キリカ「わたし達はいつも大体こんな感じさ。ほら、わかったらあっち行く」シッシッ
ほむら「人を野良ネコか何かみたいに追っ払おうとして……」
キリカ「織莉子が目覚めたら話がややこしくなる」
ほむら「……言われなくてもわかっているわ」
ほむら「邪魔するつもりはなかったのだけれどね」
織莉子「キリカ……スー……」
キリカ「ほら、織莉子が目を覚まさないうちに」
ほむら「普段は立場が逆じゃないかしら、あなたたち?」
織莉子「ムニャ……フフ……」
キリカ「わたし達はいつも大体こんな感じさ。ほら、わかったらあっち行く」シッシッ
ほむら「人を野良ネコか何かみたいに追っ払おうとして……」
キリカ「織莉子が目覚めたら話がややこしくなる」
ほむら「……言われなくてもわかっているわ」
26: 2012/07/21(土) 19:37:37.38 ID:G6VqZVzb0
織莉子「……ん……?」パチッ
ほむら「っ!」カチッ
キリカ「お目覚めかい、織莉子?」
織莉子「キリカ……?今、誰かと話をしていなかった……?」
キリカ「寝てる織莉子にわたしが一方的に話しかけてただけだよ」
織莉子「そうなの……?どんな話を……?」
キリカ「今日は一緒に風呂に入ろうとか、背中を流してあげるとか」
織莉子「そう……楽しみにしてるわ、キリカ」
ほむら「っ!」カチッ
キリカ「お目覚めかい、織莉子?」
織莉子「キリカ……?今、誰かと話をしていなかった……?」
キリカ「寝てる織莉子にわたしが一方的に話しかけてただけだよ」
織莉子「そうなの……?どんな話を……?」
キリカ「今日は一緒に風呂に入ろうとか、背中を流してあげるとか」
織莉子「そう……楽しみにしてるわ、キリカ」
27: 2012/07/21(土) 19:39:55.20 ID:G6VqZVzb0
キリカ「もう、いいのかい?」
織莉子「ええ。ごめんなさい、膝貸してもらっちゃって」
キリカ「いやいや、いいんだよ。今から、わたしも織莉子の太ももを貸してもらうんだし」
織莉子「!」
キリカ「それくらい、いいだろう?」
織莉子「もう……仕方ないわね。ほら、いいわよ?」トントン
キリカ「そう来なくっちゃ!」コテン
キリカ「うーん……織莉子の太ももぉ……」スリスリ
織莉子「ちょっと、くすぐったいわキリカ」
キリカ「役得役得」スリスリ
織莉子「全く……甘えん坊ね」ナデナデ
織莉子「ええ。ごめんなさい、膝貸してもらっちゃって」
キリカ「いやいや、いいんだよ。今から、わたしも織莉子の太ももを貸してもらうんだし」
織莉子「!」
キリカ「それくらい、いいだろう?」
織莉子「もう……仕方ないわね。ほら、いいわよ?」トントン
キリカ「そう来なくっちゃ!」コテン
キリカ「うーん……織莉子の太ももぉ……」スリスリ
織莉子「ちょっと、くすぐったいわキリカ」
キリカ「役得役得」スリスリ
織莉子「全く……甘えん坊ね」ナデナデ
30: 2012/07/21(土) 19:43:53.29 ID:G6VqZVzb0
キリカ「ン……ムニャ……」
織莉子「キリカ?」
キリカ「オリコォ……ンー……」
織莉子「寝ちゃったのね。考えてみれば、朝もキリカの方が早かったし、当然と言えば当然よね」
キリカ「ヘヘ……織莉子と一緒だぁ……」
織莉子「夢でもわたしと一緒にいてくれるなんて……本当に、いい子ね、キリカ」
杏子「……やっと見つけた」ザッ
織莉子「!」
ゆま「……」
杏子「……」
織莉子「キリカ?」
キリカ「オリコォ……ンー……」
織莉子「寝ちゃったのね。考えてみれば、朝もキリカの方が早かったし、当然と言えば当然よね」
キリカ「ヘヘ……織莉子と一緒だぁ……」
織莉子「夢でもわたしと一緒にいてくれるなんて……本当に、いい子ね、キリカ」
杏子「……やっと見つけた」ザッ
織莉子「!」
ゆま「……」
杏子「……」
31: 2012/07/21(土) 19:47:01.80 ID:G6VqZVzb0
織莉子「………何の用かしら?佐倉杏子」
杏子「ゆま、こいつで間違いないんだな?」
ゆま「う、うん」
杏子「あんたが……美国織莉子だな?」
織莉子「ええ……そうよ」
杏子「ゆまの事……落とし前、付けに来たぜ」
織莉子「っ……」
ゆま「キョーコ……」
キリカ「テキ……ダイジョーブ、織莉子……ムニャ……」
杏子「ゆま、こいつで間違いないんだな?」
ゆま「う、うん」
杏子「あんたが……美国織莉子だな?」
織莉子「ええ……そうよ」
杏子「ゆまの事……落とし前、付けに来たぜ」
織莉子「っ……」
ゆま「キョーコ……」
キリカ「テキ……ダイジョーブ、織莉子……ムニャ……」
32: 2012/07/21(土) 19:50:06.32 ID:G6VqZVzb0
織莉子「………お互い、今日は会わなかったことにしない?佐倉杏子」
杏子「そういうわけには……っ!」
ゆま「……」ギュッ
杏子「ゆ、ゆま?」
ゆま「キョーコ……ごめんなさい、よくみたら、違う……かも」
織莉子「………」
杏子「…………っ……そーかよ」
織莉子「杏子さん……」
杏子「悪いな、邪魔した。人違いだったみたいだ」
ゆま「キョーコ……!」
杏子「そういうわけには……っ!」
ゆま「……」ギュッ
杏子「ゆ、ゆま?」
ゆま「キョーコ……ごめんなさい、よくみたら、違う……かも」
織莉子「………」
杏子「…………っ……そーかよ」
織莉子「杏子さん……」
杏子「悪いな、邪魔した。人違いだったみたいだ」
ゆま「キョーコ……!」
33: 2012/07/21(土) 19:53:42.61 ID:G6VqZVzb0
杏子「行くぞ、ゆま」スタスタ
ゆま「う、うん!」スタスタ
織莉子「………ごめんなさい。まだ、もう少しだけ……」
キリカ「……………」
織莉子「…っ!キリカ……?」
キリカ「おはよう、織莉子」
織莉子「いつから……?」
キリカ「『わたしは、今目が覚めた』」
織莉子「……」
キリカ「そういうことにしておいて、織莉子」
ゆま「う、うん!」スタスタ
織莉子「………ごめんなさい。まだ、もう少しだけ……」
キリカ「……………」
織莉子「…っ!キリカ……?」
キリカ「おはよう、織莉子」
織莉子「いつから……?」
キリカ「『わたしは、今目が覚めた』」
織莉子「……」
キリカ「そういうことにしておいて、織莉子」
34: 2012/07/21(土) 19:58:31.31 ID:G6VqZVzb0
夕方―――
キリカ「んーっ!今日はゆっくり出来たねぇ~……」ノビーッ
織莉子「そうね。たまの休息、しっかりと休まないと」
キリカ「帰ったらお風呂沸かそうか。陽の下で寝てたから、お互いに汗掻いちゃったよね」
織莉子「一緒に入るのでしょう?」
キリカ「え」
織莉子「さっき、キリカがそう言っていたものね」
キリカ「い、いいのっ!?」
織莉子「あら、言い出したのはキリカじゃないの」
キリカ「わっ、わかった……」ワキワキ
織莉子「手の動きがなんだかいやらしいわよ」
キリカ「んーっ!今日はゆっくり出来たねぇ~……」ノビーッ
織莉子「そうね。たまの休息、しっかりと休まないと」
キリカ「帰ったらお風呂沸かそうか。陽の下で寝てたから、お互いに汗掻いちゃったよね」
織莉子「一緒に入るのでしょう?」
キリカ「え」
織莉子「さっき、キリカがそう言っていたものね」
キリカ「い、いいのっ!?」
織莉子「あら、言い出したのはキリカじゃないの」
キリカ「わっ、わかった……」ワキワキ
織莉子「手の動きがなんだかいやらしいわよ」
37: 2012/07/21(土) 20:01:26.70 ID:G6VqZVzb0
キリカ「織莉子!お湯、入ったよ!」
織莉子「ええ、今行くわ」
ヌギヌギ ファサッ
キリカ「」ワシッ スーハースーハー
キリカ「………?あれ?織莉子?」クルッ
織莉子「キリカの匂い………」スンスン
キリカ「お、おぉ……」
織莉子「っ!い、いやだわたしったら!あ、あれ?キリカ……その手は何?」
キリカ「い、いや……織莉子が一日着ていた服の匂いを、と……」
織莉子「………そ、そこに直りなさい!」///
キリカ「これに関しては織莉子も同罪なんじゃ…」
織莉子「ええ、今行くわ」
ヌギヌギ ファサッ
キリカ「」ワシッ スーハースーハー
キリカ「………?あれ?織莉子?」クルッ
織莉子「キリカの匂い………」スンスン
キリカ「お、おぉ……」
織莉子「っ!い、いやだわたしったら!あ、あれ?キリカ……その手は何?」
キリカ「い、いや……織莉子が一日着ていた服の匂いを、と……」
織莉子「………そ、そこに直りなさい!」///
キリカ「これに関しては織莉子も同罪なんじゃ…」
39: 2012/07/21(土) 20:06:12.40 ID:G6VqZVzb0
チャプ……
織莉子「いい湯加減ねぇ……癒されるわ……」
キリカ「そ、それにしても……」ゴクリ
織莉子「?」
キリカ「また、大きくなったかい?」ワキワキ
織莉子「そ、そうかしら?わたしは特に意識した事もなかったけれど」
キリカ「参ったな、その成長速度じゃいずれわたしの手に余ってしまう」ワキワキ
織莉子「そういうキリカだって」ツンッ
キリカ「ひゃっ!?」
織莉子「人並み以上にはあると思うわよ?」ツンツン
キリカ「ふ、不意打ちは卑怯っ!」
織莉子「いい湯加減ねぇ……癒されるわ……」
キリカ「そ、それにしても……」ゴクリ
織莉子「?」
キリカ「また、大きくなったかい?」ワキワキ
織莉子「そ、そうかしら?わたしは特に意識した事もなかったけれど」
キリカ「参ったな、その成長速度じゃいずれわたしの手に余ってしまう」ワキワキ
織莉子「そういうキリカだって」ツンッ
キリカ「ひゃっ!?」
織莉子「人並み以上にはあると思うわよ?」ツンツン
キリカ「ふ、不意打ちは卑怯っ!」
40: 2012/07/21(土) 20:10:30.38 ID:G6VqZVzb0
織莉子「キリカ。背中、流してくれるのでしょう?」
キリカ「ああ、それは当然」
織莉子「それじゃ、お願い」ザバァ
キリカ「うん。………っと。力、これくらいでいい?」ゴシゴシ
織莉子「ええ……ジャストフィットな力加減よ……んぅ~……気持ちいいわぁ……」トロン
キリカ「………背中の傷、消えないね」ゴシゴシ
織莉子「そうね……ホント、彼女には参ったわ」
キリカ「回復魔法、わたしが使えればいいんだけれど……」ゴシゴシ
織莉子「これはこのままでいいの。いずれ、また彼女とは相まみえるでしょうしね」
キリカ「痛々しいなぁ……」ツツツ
織莉子「ひぅっ!?ちょっ、ちょっと……傷跡、なぞらないでよ!」
キリカ「おっと、思わぬ弱点発見かな?」ツツツ
織莉子「あひゃ……きっ、キリカ!そこに直りなさい!」
キリカ「ああ、それは当然」
織莉子「それじゃ、お願い」ザバァ
キリカ「うん。………っと。力、これくらいでいい?」ゴシゴシ
織莉子「ええ……ジャストフィットな力加減よ……んぅ~……気持ちいいわぁ……」トロン
キリカ「………背中の傷、消えないね」ゴシゴシ
織莉子「そうね……ホント、彼女には参ったわ」
キリカ「回復魔法、わたしが使えればいいんだけれど……」ゴシゴシ
織莉子「これはこのままでいいの。いずれ、また彼女とは相まみえるでしょうしね」
キリカ「痛々しいなぁ……」ツツツ
織莉子「ひぅっ!?ちょっ、ちょっと……傷跡、なぞらないでよ!」
キリカ「おっと、思わぬ弱点発見かな?」ツツツ
織莉子「あひゃ……きっ、キリカ!そこに直りなさい!」
41: 2012/07/21(土) 20:16:01.63 ID:G6VqZVzb0
織莉子「それじゃ、次はわたしの番ね」
キリカ「いや、わたしはいいよ。自分でやるから」
織莉子「いいから黙って背中を見せなさい」
キリカ「じ、じゃあ、お願いします……」クルッ
織莉子「素直でよろしい」ゴシゴシ
キリカ「織莉子にこうして洗ってもらうの、初めてだね」
織莉子「そうだったわね。いつもわたしが一緒に入ろうと言っても、キリカが遠慮するんだもの」ゴシゴシ
キリカ「いや、だってさ……」
織莉子「わたしとキリカの間に遠慮なんていらないの。素直にわたしに甘えなさい」ゴシゴシ
キリカ「毎日一緒に入ってたら、歯止めが効かなくなる」
織莉子「構わないわよ、わたしは?」
キリカ「わたしが構うんだよ。自制が効くところで踏みとどまっていないと、ね」
キリカ「いや、わたしはいいよ。自分でやるから」
織莉子「いいから黙って背中を見せなさい」
キリカ「じ、じゃあ、お願いします……」クルッ
織莉子「素直でよろしい」ゴシゴシ
キリカ「織莉子にこうして洗ってもらうの、初めてだね」
織莉子「そうだったわね。いつもわたしが一緒に入ろうと言っても、キリカが遠慮するんだもの」ゴシゴシ
キリカ「いや、だってさ……」
織莉子「わたしとキリカの間に遠慮なんていらないの。素直にわたしに甘えなさい」ゴシゴシ
キリカ「毎日一緒に入ってたら、歯止めが効かなくなる」
織莉子「構わないわよ、わたしは?」
キリカ「わたしが構うんだよ。自制が効くところで踏みとどまっていないと、ね」
42: 2012/07/21(土) 20:21:55.28 ID:G6VqZVzb0
織莉子「はい、完了」ザバーッ
キリカ「うん、ありがとう織莉子」
織莉子「……自分の背の傷、確認出来ないからどれほどなのかはわからないけれど。キリカの背の傷の方が、痛々しく見えるわ」
キリカ「そんなことは、ないと思うけどね。まぁ、わたしも自身の背の傷は確認出来ないから何とも言えないけれど」
織莉子「わたしに尽くしてくれるのはとても嬉しいけれど、それであなたが氏んでしまったら悲しいわ」ソッ…
キリカ「織莉子……」
織莉子「お願いよ、キリカ。無茶をするな、とは言わないわ。わたしの知らない所で氏ぬ事だけは、やめてね」
キリカ「……当然だよ、織莉子。わたしと織莉子は、一心同体だからね」
織莉子「っ……もう、キリカったら」
キリカ「うん、ありがとう織莉子」
織莉子「……自分の背の傷、確認出来ないからどれほどなのかはわからないけれど。キリカの背の傷の方が、痛々しく見えるわ」
キリカ「そんなことは、ないと思うけどね。まぁ、わたしも自身の背の傷は確認出来ないから何とも言えないけれど」
織莉子「わたしに尽くしてくれるのはとても嬉しいけれど、それであなたが氏んでしまったら悲しいわ」ソッ…
キリカ「織莉子……」
織莉子「お願いよ、キリカ。無茶をするな、とは言わないわ。わたしの知らない所で氏ぬ事だけは、やめてね」
キリカ「……当然だよ、織莉子。わたしと織莉子は、一心同体だからね」
織莉子「っ……もう、キリカったら」
44: 2012/07/21(土) 20:28:42.72 ID:G6VqZVzb0
織莉子「ジャムを一滴だけ入れた紅茶の味はどう、キリカ?」
キリカ「ひ、非常に美味極まるよ、織莉子っ……!」プルプル
織莉子「お風呂でわたしの傷跡をなぞったお返しよ」
キリカ「ご、ご無体な……!」プルプル
織莉子「はい、ここにジャムの容器があるわ」コトッ
キリカ「む……」
織莉子「入れたかったら、入れてもいいわよ?」
キリカ「それじゃ、織莉子の紅茶を混ぜたスプーンを貸してくれないかな」
織莉子「いいけれど…?」
キリカ「ああ、いや、そうじゃない。一度口に含んでから」
織莉子「やっぱりジャムはいらないわね」スッ
キリカ「ああっ!ごめんなさい!」
キリカ「ひ、非常に美味極まるよ、織莉子っ……!」プルプル
織莉子「お風呂でわたしの傷跡をなぞったお返しよ」
キリカ「ご、ご無体な……!」プルプル
織莉子「はい、ここにジャムの容器があるわ」コトッ
キリカ「む……」
織莉子「入れたかったら、入れてもいいわよ?」
キリカ「それじゃ、織莉子の紅茶を混ぜたスプーンを貸してくれないかな」
織莉子「いいけれど…?」
キリカ「ああ、いや、そうじゃない。一度口に含んでから」
織莉子「やっぱりジャムはいらないわね」スッ
キリカ「ああっ!ごめんなさい!」
45: 2012/07/21(土) 20:31:54.90 ID:G6VqZVzb0
織莉子「ふふ、冗談よ。アム」パクッ
キリカ「っ!!?」
織莉子「はい。これでいい?」スッ
キリカ「い、いいの!?」ガシッ
織莉子「言ってる事とやってる事がかみ合ってないわよ、キリカ」パッ
キリカ「ふぅー!ふぅー!」ジィーッ
織莉子「なぜジャムを掬わずにスプーンを凝視しているの、キリカ?」
キリカ「こっ、このまま口に含んでも……!」
織莉子「キリカ、そこに直りなさい」
キリカ「っ!!?」
織莉子「はい。これでいい?」スッ
キリカ「い、いいの!?」ガシッ
織莉子「言ってる事とやってる事がかみ合ってないわよ、キリカ」パッ
キリカ「ふぅー!ふぅー!」ジィーッ
織莉子「なぜジャムを掬わずにスプーンを凝視しているの、キリカ?」
キリカ「こっ、このまま口に含んでも……!」
織莉子「キリカ、そこに直りなさい」
48: 2012/07/21(土) 20:36:02.72 ID:G6VqZVzb0
織莉子「ジャムでどろどろになっているわね」
キリカ「これがわたしなりの紅茶の楽しみ方だ!」ズズ
織莉子「そんなにおいしいものなのかしら……ちょっと、気になってきたわね」
キリカ「ああ、それじゃちょっと待ってね」パク
織莉子「?」
キリカ「はい、織莉子専用スプーン」スッ
織莉子「あら、ありがとうキリカ」ギュッ パクッ
キリカ「っ!?」
織莉子「ふふ、キリカが咥えたスプーンってだけでとても甘いわ」
キリカ「そ、それは反則だろう織莉子……」
キリカ「これがわたしなりの紅茶の楽しみ方だ!」ズズ
織莉子「そんなにおいしいものなのかしら……ちょっと、気になってきたわね」
キリカ「ああ、それじゃちょっと待ってね」パク
織莉子「?」
キリカ「はい、織莉子専用スプーン」スッ
織莉子「あら、ありがとうキリカ」ギュッ パクッ
キリカ「っ!?」
織莉子「ふふ、キリカが咥えたスプーンってだけでとても甘いわ」
キリカ「そ、それは反則だろう織莉子……」
49: 2012/07/21(土) 20:40:08.73 ID:G6VqZVzb0
織莉子「寝る前に歯を磨かないとね」
キリカ「虫歯になったらたまらないからね」
織莉子「ええと、今回はどっちだったかしら?」
キリカ「織莉子のはこっちだよ」
織莉子「よく覚えているわね、キリカ」
キリカ「そりゃ、毎回しっかり記憶してるからね」
織莉子「そういうわたしも人の事が言えないのがつらいところね……」
キリカ「虫歯になったらたまらないからね」
織莉子「ええと、今回はどっちだったかしら?」
キリカ「織莉子のはこっちだよ」
織莉子「よく覚えているわね、キリカ」
キリカ「そりゃ、毎回しっかり記憶してるからね」
織莉子「そういうわたしも人の事が言えないのがつらいところね……」
50: 2012/07/21(土) 20:42:53.59 ID:G6VqZVzb0
織莉子「それじゃ、寝ましょうか……ふわぁぁ」
キリカ「うん……お休み、織莉子……」
織莉子「………!………キリカ」
キリカ「ん……なんだい、織莉子?」
織莉子「たまには、一緒に寝ましょうか?」
キリカ「!」
織莉子「今日は、一日中一緒にいたから……一人で寝るのは、なんだか寂しいわ」
キリカ「……奇遇だね、織莉子。わたしも、だよ」
キリカ「うん……お休み、織莉子……」
織莉子「………!………キリカ」
キリカ「ん……なんだい、織莉子?」
織莉子「たまには、一緒に寝ましょうか?」
キリカ「!」
織莉子「今日は、一日中一緒にいたから……一人で寝るのは、なんだか寂しいわ」
キリカ「……奇遇だね、織莉子。わたしも、だよ」
51: 2012/07/21(土) 20:47:24.20 ID:G6VqZVzb0
織莉子「………暗い、わね」
キリカ「なんだ、織莉子は暗かったら眠れないかい?」
織莉子「そんなことはないけれど……」
キリカ「なに、それもあと少しの辛抱……だろう?」
織莉子「………そうね」
ゴォォォ……
キリカ「……………風が、強くなってきたね」
織莉子「そう、ね……」ギュッ
キリカ「! 織莉子……?」
キリカ「なんだ、織莉子は暗かったら眠れないかい?」
織莉子「そんなことはないけれど……」
キリカ「なに、それもあと少しの辛抱……だろう?」
織莉子「………そうね」
ゴォォォ……
キリカ「……………風が、強くなってきたね」
織莉子「そう、ね……」ギュッ
キリカ「! 織莉子……?」
52: 2012/07/21(土) 20:49:51.05 ID:G6VqZVzb0
織莉子「………」フルフル
キリカ「何か、怖いモノでも視た?」
織莉子「っ……」フルフル
キリカ「大丈夫。何も、怖い事はない。わたしには織莉子さえいてくれればいいし、織莉子はわたしさえいてくれればいい。……でしょ?」
織莉子「キリ、カ……っ」フルフル
キリカ「……そこは、わたしの名を呼ぶんじゃなくって、わたしの言葉を肯定して欲しかったな」
キリカ「何か、怖いモノでも視た?」
織莉子「っ……」フルフル
キリカ「大丈夫。何も、怖い事はない。わたしには織莉子さえいてくれればいいし、織莉子はわたしさえいてくれればいい。……でしょ?」
織莉子「キリ、カ……っ」フルフル
キリカ「……そこは、わたしの名を呼ぶんじゃなくって、わたしの言葉を肯定して欲しかったな」
54: 2012/07/21(土) 20:53:11.00 ID:G6VqZVzb0
織莉子「キリカは……わたしの側に、いてくれるの?」フルフル
キリカ「当然。キミがいてくれなきゃ、今のわたしと言う個体に意味は無いからね」
織莉子「………」フルフル
キリカ「織莉子は……どう?」
織莉子「わ、わたしもっ……キリカがいてくれれば、怖いものなんて、ない」
キリカ「ありがとう、織莉子」
織莉子「キリカぁ……!」ギュゥ
キリカ「体の震え、止まったね」
織莉子「っ……」
キリカ「うん。織莉子は、いつもの織莉子で。そんな織莉子が、わたしは一番好きだ」
織莉子「……キリカ、静止」
キリカ「当然。キミがいてくれなきゃ、今のわたしと言う個体に意味は無いからね」
織莉子「………」フルフル
キリカ「織莉子は……どう?」
織莉子「わ、わたしもっ……キリカがいてくれれば、怖いものなんて、ない」
キリカ「ありがとう、織莉子」
織莉子「キリカぁ……!」ギュゥ
キリカ「体の震え、止まったね」
織莉子「っ……」
キリカ「うん。織莉子は、いつもの織莉子で。そんな織莉子が、わたしは一番好きだ」
織莉子「……キリカ、静止」
56: 2012/07/21(土) 20:55:50.15 ID:G6VqZVzb0
キリカ「うん」
織莉子「………」
チュッ
キリカ「………。どう?何か怖いモノ、視える?」
織莉子「………いえ。ありがとう、キリカ。わたしも、覚悟が決まったわ」
キリカ「よかった。今日くらいは、安らかに眠りたいね」
織莉子「そう、ね……」
ゴォォォォォォォォ………―――
織莉子「………」
チュッ
キリカ「………。どう?何か怖いモノ、視える?」
織莉子「………いえ。ありがとう、キリカ。わたしも、覚悟が決まったわ」
キリカ「よかった。今日くらいは、安らかに眠りたいね」
織莉子「そう、ね……」
ゴォォォォォォォォ………―――
58: 2012/07/21(土) 20:58:45.83 ID:G6VqZVzb0
織莉子「―――……来たわ」
キリカ「そう、か」
織莉子「キリカ……最後の瞬間まで、一緒に……―――」
キリカ「わたしの全ては、織莉子に……―――」
ピシピシッ……パキンッ……―――
ピシピシッ……パキンッ……―――
終わり
キリカ「そう、か」
織莉子「キリカ……最後の瞬間まで、一緒に……―――」
キリカ「わたしの全ては、織莉子に……―――」
ピシピシッ……パキンッ……―――
ピシピシッ……パキンッ……―――
終わり
59: 2012/07/21(土) 21:00:25.82 ID:O1m7JeyT0
切ない
60: 2012/07/21(土) 21:00:32.68 ID:DJuSARnE0
乙
68: 2012/07/21(土) 21:25:29.89 ID:G6VqZVzb0
捕捉説明になっちゃうけど
この時間軸ではおりキリが本格的な行動に出る前にまどか契約
それによって、この二人は世界の終末が来るまで穏やかに過ごしてた感じ
ほむらが敵対意志を見せてないのはそういうこと
杏ゆまは公園で会ったのが初めて
うん、これ以上は脳内補完でお願いします
放送室占拠事件は起きてない
この時間軸ではおりキリが本格的な行動に出る前にまどか契約
それによって、この二人は世界の終末が来るまで穏やかに過ごしてた感じ
ほむらが敵対意志を見せてないのはそういうこと
杏ゆまは公園で会ったのが初めて
うん、これ以上は脳内補完でお願いします
放送室占拠事件は起きてない
引用元: 織莉子「キリカ、そこに直りなさい」
コメント
コメント一覧 (1)
ほむら「なぜ私を見るのかしら?」
esusokuhou
がしました
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