1: 2012/12/16(日) 19:13:41.69 ID:DCZLScGq0
優花里「西住殿~、戦車の整備のことなんですが……」
みほ「あ、うん……」
優花里「どうされました? 西住殿」
みほ「えーっと……その呼び方、どうにかならないかな?」
優花里「呼び方? 『西住殿』のことですか?」
みほ「そうそれ、なんか他人行儀だなって……」
優花里「じゃ、じゃあ……名前で呼んでもよろしいのですか!?」
みほ「もちろんだよ」ニコッ
みほ「あ、うん……」
優花里「どうされました? 西住殿」
みほ「えーっと……その呼び方、どうにかならないかな?」
優花里「呼び方? 『西住殿』のことですか?」
みほ「そうそれ、なんか他人行儀だなって……」
優花里「じゃ、じゃあ……名前で呼んでもよろしいのですか!?」
みほ「もちろんだよ」ニコッ
5: 2012/12/16(日) 19:16:36.71 ID:DCZLScGq0
優花里「光栄でありますが……その、なんというか」
みほ「い、嫌かな……」
優花里「そそそんなことはないです! でもその……」
みほ「?」
優花里「西住殿は私の憧れでありますから……怖れ多いというかなんというか」クネクネ
みほ「そうなんだ、でも戦車道のことはひとまず抜きにして、もっと普通の友達みたいに……」
みほ「い、嫌かな……」
優花里「そそそんなことはないです! でもその……」
みほ「?」
優花里「西住殿は私の憧れでありますから……怖れ多いというかなんというか」クネクネ
みほ「そうなんだ、でも戦車道のことはひとまず抜きにして、もっと普通の友達みたいに……」
9: 2012/12/16(日) 19:18:29.30 ID:DCZLScGq0
優花里「戦車道を抜きにしてなんて考えられませんよ! 戦車道は我が人生ですから」
みほ「え?」
優花里「戦車道あっての我々、仲間じゃありませんか」
みほ「…………」カチン
みほ「そっか、秋山さんは私より戦車道の方が大事だもんね」
優花里「うえっ!?」
みほ「え?」
優花里「戦車道あっての我々、仲間じゃありませんか」
みほ「…………」カチン
みほ「そっか、秋山さんは私より戦車道の方が大事だもんね」
優花里「うえっ!?」
13: 2012/12/16(日) 19:20:57.53 ID:DCZLScGq0
みほ「そうだよね、戦車道をしてるから私と仲良くしてくれてるんだもん、馴れ馴れしくてごめんね」
優花里「な、なにを言ってるんですか! 西住殿!」
みほ「事実だよ」
優花里「そんなつもりは……」
みほ「もういいよ! 秋山さんの気持は分かったから!」
優花里「なっ……」カチン
優花里「な、なにを言ってるんですか! 西住殿!」
みほ「事実だよ」
優花里「そんなつもりは……」
みほ「もういいよ! 秋山さんの気持は分かったから!」
優花里「なっ……」カチン
16: 2012/12/16(日) 19:22:23.52 ID:DCZLScGq0
優花里「お、お言葉ですが西住殿!」
みほ「!!」ビクッ
優花里「西住殿こそ私と距離を置こうとしているのではないですか!」
みほ「そんなこと!」
優花里「だって西住殿、私のこと名前で呼んでくれないじゃないですか!」
みほ「それは……」
優花里「他のチームのみんなは名前で呼んでいるのに! 私だけ仲間外れですか!」
みほ「!!」ビクッ
優花里「西住殿こそ私と距離を置こうとしているのではないですか!」
みほ「そんなこと!」
優花里「だって西住殿、私のこと名前で呼んでくれないじゃないですか!」
みほ「それは……」
優花里「他のチームのみんなは名前で呼んでいるのに! 私だけ仲間外れですか!」
19: 2012/12/16(日) 19:24:55.22 ID:DCZLScGq0
優花里「西住殿も、私のこと本当はうっとうしいと思っているのではないですか!」
みほ「ち、ちが……」
優花里「もういいです! 失礼します」タタタタタ
みほ「ああっ……行っちゃった……」
みほ「そんなつもりじゃなかったのに……」
――――――――――――
優花里「はぁ、はぁ……」タタタタタ
優花里「……………………」
優花里「………………う」
みほ「ち、ちが……」
優花里「もういいです! 失礼します」タタタタタ
みほ「ああっ……行っちゃった……」
みほ「そんなつもりじゃなかったのに……」
――――――――――――
優花里「はぁ、はぁ……」タタタタタ
優花里「……………………」
優花里「………………う」
21: 2012/12/16(日) 19:26:48.66 ID:DCZLScGq0
優花里「うわああああああああああああああああああああ!!!」
優花里「なっ、なんてことをなんてことをなんてことを~」
優花里「売り言葉に買い言葉で思わず西住殿に反抗的な態度を取ってしまった」
優花里「一生ついていくと決めていたのにいいいいい」ブンブン
優花里「ど、どうすれば許してもらえるでしょうか? いいや、ダメだ! もうこの失態を挽回することなんてできない!」グシャグシャ
優花里「……かくなる上は……」
優花里「なっ、なんてことをなんてことをなんてことを~」
優花里「売り言葉に買い言葉で思わず西住殿に反抗的な態度を取ってしまった」
優花里「一生ついていくと決めていたのにいいいいい」ブンブン
優花里「ど、どうすれば許してもらえるでしょうか? いいや、ダメだ! もうこの失態を挽回することなんてできない!」グシャグシャ
優花里「……かくなる上は……」
22: 2012/12/16(日) 19:28:33.52 ID:DCZLScGq0
沙織「ん? あれゆかりんじゃない」
華「あら、本当ですね」
麻子「倉庫の方に向かっていくぞ」
華「なんだか元気がないみたいですが」
沙織「行ってみよっか」
――――――――――――
華「あら、本当ですね」
麻子「倉庫の方に向かっていくぞ」
華「なんだか元気がないみたいですが」
沙織「行ってみよっか」
――――――――――――
23: 2012/12/16(日) 19:30:20.40 ID:DCZLScGq0
沙織「おーいゆかり~ん……って何してんの!」
華「この匂い……オイルですか?」
優花里「ああ……みなさん」ビショー
沙織「ちょっ、ゆかりんびしょ濡れじゃん!」
麻子「おい、その手に持ってるの……」
華「ライター……?」
華「この匂い……オイルですか?」
優花里「ああ……みなさん」ビショー
沙織「ちょっ、ゆかりんびしょ濡れじゃん!」
麻子「おい、その手に持ってるの……」
華「ライター……?」
30: 2012/12/16(日) 19:33:20.76 ID:DCZLScGq0
一同「………………」
沙織「止めろー!!」
優花里「はっ、離して下さいいい! もうこれしか、これしかないんですうう~!!」ジタバタ
沙織「危ないから! 危ないから!」
華「麻子さんパス!」ライターポイー
麻子「おー」ブン
優花里「ああ……」
沙織「止めろー!!」
優花里「はっ、離して下さいいい! もうこれしか、これしかないんですうう~!!」ジタバタ
沙織「危ないから! 危ないから!」
華「麻子さんパス!」ライターポイー
麻子「おー」ブン
優花里「ああ……」
32: 2012/12/16(日) 19:35:51.06 ID:DCZLScGq0
沙織「はあー、はあー……」
優花里「うう……」グスグス
華「どうしてこんなことを……?」
麻子「戦車と一緒に灰になる気か?」
優花里「もうこれしか……」
沙織「え?」
優花里「もうこれしか方法が無いんです!」
麻子「どういうことだ」
優花里「うう……」グスグス
華「どうしてこんなことを……?」
麻子「戦車と一緒に灰になる気か?」
優花里「もうこれしか……」
沙織「え?」
優花里「もうこれしか方法が無いんです!」
麻子「どういうことだ」
34: 2012/12/16(日) 19:38:14.49 ID:DCZLScGq0
――秋山殿説明中――
優花里「……というわけでして」
沙織「それで自決って……大げさすぎない?」
優花里「それ以外に責任を取る方法が思いつかなくて」
麻子「追い詰められ過ぎ」
華「でもみほさんと喧嘩なんて珍しいですね……」
優花里「……というわけでして」
沙織「それで自決って……大げさすぎない?」
優花里「それ以外に責任を取る方法が思いつかなくて」
麻子「追い詰められ過ぎ」
華「でもみほさんと喧嘩なんて珍しいですね……」
35: 2012/12/16(日) 19:41:05.76 ID:DCZLScGq0
優花里「私がバカだったんです、素直に西住殿の言う通りにしておけば……」
沙織「んーでもそれだけでみぽりんそんなに怒るかな?」
優花里「うう、それとも普段から私が何か気に触ることをしてしまっていたんでしょうか?」
華「それはないと思いますよ」
沙織「呼び方だってさー、ゆかりんも悪気ないんでしょ? みぽりんだってそれくらいわかってると思うんだけど」
優花里「ならなんだって西住殿はあんなに怒って……やっぱり嫌われているのでしょうか」ガクー
沙織「んーでもそれだけでみぽりんそんなに怒るかな?」
優花里「うう、それとも普段から私が何か気に触ることをしてしまっていたんでしょうか?」
華「それはないと思いますよ」
沙織「呼び方だってさー、ゆかりんも悪気ないんでしょ? みぽりんだってそれくらいわかってると思うんだけど」
優花里「ならなんだって西住殿はあんなに怒って……やっぱり嫌われているのでしょうか」ガクー
36: 2012/12/16(日) 19:43:29.93 ID:DCZLScGq0
沙織「そんなわけないって!」ポフポフ
優花里「武部どのぉ~」
華「そうですよ、きっと何か誤解があるんですよ」
優花里「そうでしょうか……?」
沙織「ほら、私と麻子だって喧嘩ばっかするけど、大体くだらないことだったりするんだ」
麻子「理由も忘れるくらいな」
優花里「武部どのぉ~」
華「そうですよ、きっと何か誤解があるんですよ」
優花里「そうでしょうか……?」
沙織「ほら、私と麻子だって喧嘩ばっかするけど、大体くだらないことだったりするんだ」
麻子「理由も忘れるくらいな」
38: 2012/12/16(日) 19:45:48.02 ID:DCZLScGq0
華「それに、喧嘩もするのが友達ですよ」
優花里「喧嘩もするのが……友達……」
沙織「そ! そんで、その後仲直りすればいいんだよ!」
優花里「仲直り……できるでしょうか?」
沙織「とりあえず自決じゃ無理だろうね」
麻子「無理だな」
優花里「喧嘩もするのが……友達……」
沙織「そ! そんで、その後仲直りすればいいんだよ!」
優花里「仲直り……できるでしょうか?」
沙織「とりあえず自決じゃ無理だろうね」
麻子「無理だな」
40: 2012/12/16(日) 19:48:09.51 ID:DCZLScGq0
優花里「でも、仲直りの仕方が分かりません……」
麻子「難儀な奴め……」
沙織「仲直りかーどうするんだろ? 男の機嫌の治し方とか参考になるかな?」
麻子「ならんな」
華「難しく考えずに、自分の気持ちを正直に言って、謝ればいいと思いますよ」
優花里「そ、そんなことで良いんでしょうか?」
華「はい、いいと思いますよ」
麻子「難儀な奴め……」
沙織「仲直りかーどうするんだろ? 男の機嫌の治し方とか参考になるかな?」
麻子「ならんな」
華「難しく考えずに、自分の気持ちを正直に言って、謝ればいいと思いますよ」
優花里「そ、そんなことで良いんでしょうか?」
華「はい、いいと思いますよ」
43: 2012/12/16(日) 19:50:19.98 ID:DCZLScGq0
優花里「分かりました……不肖、秋山優花里! この任務を完遂して見せます!」
沙織「ちょっと、そのまま行く気?」
優花里「そうですが?」
華「先にシャワーを浴びた方がよろしいかと」
優花里「え?」
麻子「くさい」
沙織「ちょっと、そのまま行く気?」
優花里「そうですが?」
華「先にシャワーを浴びた方がよろしいかと」
優花里「え?」
麻子「くさい」
45: 2012/12/16(日) 19:52:22.72 ID:DCZLScGq0
一方そのころ――
みほ「…………」
杏「あれー? 西住ちゃんじゃん」
みほ「会長! どうしてここに……」グシグシ
杏「たまたま通りかかってさー、どったの? 泣いたりなんかしちゃって」
みほ「あ、いや……」
杏「んー?」
みほ「…………」
杏「あれー? 西住ちゃんじゃん」
みほ「会長! どうしてここに……」グシグシ
杏「たまたま通りかかってさー、どったの? 泣いたりなんかしちゃって」
みほ「あ、いや……」
杏「んー?」
46: 2012/12/16(日) 19:56:51.14 ID:DCZLScGq0
――会長尋問中――
杏「なるほどねぇ」
みほ「お恥ずかしい話です……」
杏「で? 嫌いなの? 秋山ちゃんのこと」
みほ「そんなわけありません!」
杏「うおっ」
みほ「あ、すみません……」
杏(こりゃ、茶化すとまずそーだ……)
杏「なるほどねぇ」
みほ「お恥ずかしい話です……」
杏「で? 嫌いなの? 秋山ちゃんのこと」
みほ「そんなわけありません!」
杏「うおっ」
みほ「あ、すみません……」
杏(こりゃ、茶化すとまずそーだ……)
48: 2012/12/16(日) 19:59:15.20 ID:DCZLScGq0
みほ「秋山さんはよくフォローしてもらってますし、とても信頼しています……ただ」
杏「ただ?」
みほ「もしかして秋山さん、私が戦車道をやっているから、仲良くしてくれてるのかなって……」
杏「あー……」
みほ「もちろん戦車道の大切な仲間ですけど、もっと普通の友達みたいに接してみたいなって……」
杏「なるほどー」モグモグ
杏「ただ?」
みほ「もしかして秋山さん、私が戦車道をやっているから、仲良くしてくれてるのかなって……」
杏「あー……」
みほ「もちろん戦車道の大切な仲間ですけど、もっと普通の友達みたいに接してみたいなって……」
杏「なるほどー」モグモグ
55: 2012/12/16(日) 20:03:33.00 ID:DCZLScGq0
みほ「なのに! 秋山さんったら二言目には戦車道戦車道って、だから……ついカッとなって」
杏(こりゃただの痴話喧嘩だね)
みほ「こんなつもりじゃなかったのに……」
杏「まあさー、西住ちゃんの言いたいことも分かるよー」
杏「つまりあれでしょ? 戦車道抜きにして仲良くなりたいってことでしょ?」
みほ「ええ、まあ……」
杏「けどさ、秋山ちゃんにとっては戦車道があったからこそ西住ちゃんと友達になれたわけじゃん」
みほ「あ……」
杏(こりゃただの痴話喧嘩だね)
みほ「こんなつもりじゃなかったのに……」
杏「まあさー、西住ちゃんの言いたいことも分かるよー」
杏「つまりあれでしょ? 戦車道抜きにして仲良くなりたいってことでしょ?」
みほ「ええ、まあ……」
杏「けどさ、秋山ちゃんにとっては戦車道があったからこそ西住ちゃんと友達になれたわけじゃん」
みほ「あ……」
58: 2012/12/16(日) 20:06:22.27 ID:DCZLScGq0
杏「不安なのは一緒だと思うよー、戦車道がなかったらっていう」
みほ「でも、だからこそそれを抜きにして……」
杏「わかんないんだよ、秋山ちゃんは。 今まで友達もいなかったし、それ以外の付き合い方が」
杏「戦車道で友達になったのは良いけど、それを抜きに仲良くしてくれるか分からない、だから戦車道で必氏に仲を途切れないようにしてるんだよ」
みほ「そっか……そうだったんだ」
杏「で? なんで西住ちゃんは秋山ちゃんのこと名前で呼んでなかったの?」
みほ「え? あ、別に他意は……」
みほ「でも、だからこそそれを抜きにして……」
杏「わかんないんだよ、秋山ちゃんは。 今まで友達もいなかったし、それ以外の付き合い方が」
杏「戦車道で友達になったのは良いけど、それを抜きに仲良くしてくれるか分からない、だから戦車道で必氏に仲を途切れないようにしてるんだよ」
みほ「そっか……そうだったんだ」
杏「で? なんで西住ちゃんは秋山ちゃんのこと名前で呼んでなかったの?」
みほ「え? あ、別に他意は……」
61: 2012/12/16(日) 20:08:21.00 ID:DCZLScGq0
杏「秋山ちゃんその辺も実は気にしてたんじゃないの? 特に他のチームの子は名前で呼んでるし」
みほ「…………」
杏「ま、仲良くしたいならまず自分から胸を開いた方がいいってことだね」
みほ「はい……」
杏(あ、やっべ、落ちこませ過ぎたかな?)
杏「まあ、西住ちゃんが仲良くしたいってのが本音なら、それを正直に言うことだね」
みほ「…………」
杏「ま、仲良くしたいならまず自分から胸を開いた方がいいってことだね」
みほ「はい……」
杏(あ、やっべ、落ちこませ過ぎたかな?)
杏「まあ、西住ちゃんが仲良くしたいってのが本音なら、それを正直に言うことだね」
62: 2012/12/16(日) 20:11:44.55 ID:DCZLScGq0
杏「秋山ちゃんだってきっと仲良くしたいはずだからさ」
みほ「会長……」
ガサガサ
杏「おっ?」
優花里「あっ……!」コソコソ
杏「ほんじゃー私はお邪魔虫みたいだから退散するね」トコトコ
杏「よっと」グイ
優花里「わわっ!!」
杏「がんばってねー秋山ちゃーん」ポンポン
みほ「会長……」
ガサガサ
杏「おっ?」
優花里「あっ……!」コソコソ
杏「ほんじゃー私はお邪魔虫みたいだから退散するね」トコトコ
杏「よっと」グイ
優花里「わわっ!!」
杏「がんばってねー秋山ちゃーん」ポンポン
64: 2012/12/16(日) 20:14:27.18 ID:DCZLScGq0
優花里「西住殿がせっかく仲良くしようとしてくれていたのに、あのような態度を取ってしまって……」
みほ「わ、私の方こそ! ごめんなさい、言い過ぎちゃった……秋山さんの気持ちも考えずに」
優花里「西住殿……いいえ、西住殿は悪くありません、きっと西住殿の方が普通なんです」
優花里「ただ、私にとってはこの呼び方が一番親しみを込めたつもりだったので……すみませんでした」
みほ「うん……分かってるよ」
優花里「普通の友達って私よく分からないんです……だから……」プルプル
みほ「わ、私の方こそ! ごめんなさい、言い過ぎちゃった……秋山さんの気持ちも考えずに」
優花里「西住殿……いいえ、西住殿は悪くありません、きっと西住殿の方が普通なんです」
優花里「ただ、私にとってはこの呼び方が一番親しみを込めたつもりだったので……すみませんでした」
みほ「うん……分かってるよ」
優花里「普通の友達って私よく分からないんです……だから……」プルプル
66: 2012/12/16(日) 20:18:12.69 ID:DCZLScGq0
みほ「……私ね、秋山さんとは戦車道をはじめてから友達になったじゃない?」
優花里「はい……そうですね」
みほ「だから戦車がないと私とは友達になってなかったんじゃないかって思っちゃったの」
優花里「そんな……いや、私も……同じだったんでしょうか? だから、戦車道と西住殿とを一緒にしようとして……」
優花里「怖かったんです、戦車道から離れた時に、西住殿も離れてしまうような気がして」
みほ「私も同じ……だから秋山さんのことを考えずに無理やり普通の友達になろうとしてた」
優花里「無理やりだなんて……」
優花里「はい……そうですね」
みほ「だから戦車がないと私とは友達になってなかったんじゃないかって思っちゃったの」
優花里「そんな……いや、私も……同じだったんでしょうか? だから、戦車道と西住殿とを一緒にしようとして……」
優花里「怖かったんです、戦車道から離れた時に、西住殿も離れてしまうような気がして」
みほ「私も同じ……だから秋山さんのことを考えずに無理やり普通の友達になろうとしてた」
優花里「無理やりだなんて……」
68: 2012/12/16(日) 20:21:25.69 ID:DCZLScGq0
みほ「あのね、ちょっと考えたんだけど、いちいち分ける必要なんてないのかもね」
優花里「え?」
みほ「だって、戦車道があったから私たちは友達になれたんだし、戦車道をしていたことだって私たちの一部だよ」
優花里「そうですね、戦車道が無かった自分なんて考えられません」
みほ「今までの全部含めて私たちなんだから、それでいいんじゃないかなって」
優花里「全部含めて自分……」
みほ「普通だとか違うとか、そんなんじゃなくて……私たちが友達なんだって」
優花里「え?」
みほ「だって、戦車道があったから私たちは友達になれたんだし、戦車道をしていたことだって私たちの一部だよ」
優花里「そうですね、戦車道が無かった自分なんて考えられません」
みほ「今までの全部含めて私たちなんだから、それでいいんじゃないかなって」
優花里「全部含めて自分……」
みほ「普通だとか違うとか、そんなんじゃなくて……私たちが友達なんだって」
69: 2012/12/16(日) 20:24:41.35 ID:DCZLScGq0
優花里「西住殿……私、そんなこと言われたの……初めて」
みほ「ねえ、呼び方なんてどうでもいいけど……名前で呼んでもいいかな?」
優花里「も、もちろんです!」
みほ「えへへ、……じゃあ戻ろっか『優花里』さん」
優花里「はいっ! あ……わ、分かりました『みほ』殿!」
――――――――――――
杏「雨降って地固まるってやつかね」モグモグ
沙織「何してんですか会長」
華「私たちと同じ理由ですよきっと」
麻子「眠い」
みほ「ねえ、呼び方なんてどうでもいいけど……名前で呼んでもいいかな?」
優花里「も、もちろんです!」
みほ「えへへ、……じゃあ戻ろっか『優花里』さん」
優花里「はいっ! あ……わ、分かりました『みほ』殿!」
――――――――――――
杏「雨降って地固まるってやつかね」モグモグ
沙織「何してんですか会長」
華「私たちと同じ理由ですよきっと」
麻子「眠い」
73: 2012/12/16(日) 20:27:16.97 ID:DCZLScGq0
みほ「ところでなんだかお風呂上りみたい匂いがするけど、どうして?」クンクン
優花里「はうっ! それはその……機密事項と言うか……」
みほ「隠し事?」
優花里「あう、そういうわけではないんですが……」
おわり
優花里「はうっ! それはその……機密事項と言うか……」
みほ「隠し事?」
優花里「あう、そういうわけではないんですが……」
おわり
76: 2012/12/16(日) 20:29:36.81 ID:nqPmXl2I0
乙
引用元: 優花里「西住殿~」 みほ「……」
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