1: 2017/04/07(金) 16:06:46.69 ID:rIdhUikP.net
善子「ズラ丸!」

花丸「…ずら?」

善子「実は今日、リ、リトルデーモンの集いがあるの…。そこに貴女も一緒に…」

花丸「素直に生放送一緒にやってでいいずら」フフッ

善子「あー!もうなんで言っちゃうのよ!」

花丸「でもこの前もやったよ?」

善子「ありがたいことにずら丸が出た時はいつもより好評でね」

花丸「へぇ~…マルが?」

善子「えぇ。だから今日も…お願い!」

花丸「ずら!」

果南「おーい!善子、花丸!練習始めるよ~」

善子・花丸「はーい!」

2: 2017/04/07(金) 16:07:11.61 ID:rIdhUikP.net
花丸「…はぁ…はぁ…」

果南「大丈夫?」

ダイヤ「遠慮なく休んでくれて構いませんわよ」ハァハァ

果南「そういうダイヤもね」

ダイヤ「私は…まだまだやれますわ」

果南「…まぁでも、今日はこれくらいにしようか。花丸も用事があるみたいだし」

花丸「…へ?」

果南「ふふっ、見てるよ。生放送♪ とっても仲良いいんだもん。こっちが微笑ましいよ」

花丸「ずっ…ずらぁ///」

ダイヤ「なぜ照れるのですか?」

花丸「いんや…マルは…別に」

果南「ほら、帰るよ2人とも。バス、きちゃうしさ」

ダイヤ「そうですわね」

3: 2017/04/07(金) 16:08:44.62 ID:rIdhUikP.net
『guilty eyesで~恋に落ちて~?』

カチッ

鞠莉「ふ~…今日の練習はこれくらいにしとく?」

梨子「そうですね。少し曲の調整も入れないと」

善子「音程何気に難しいわね…」

鞠莉「of course!ギルキスは他のユニットにない迫力を出すのでぃすから!」

梨子「そうだね。無理はしちゃダメよ。よっちゃんはこれから大事な用事なんだし」

善子「…はい?」

鞠莉「oh~!ナマホウソウね!いっつも見てるよ~!Aqours全員で☆」

善子「はっぃ…?!」

鞠莉「花丸とのベストタッグは顔がにやけちゃうわね♪」

鞠莉「ほんとかわいいわ、よ・し・こ☆」

善子「うわぁぁ~!善子言うな!///」

梨子「ふふふ」

善子「あ~もう!」

9: 2017/04/07(金) 16:18:32.76 ID:rIdhUikP.net
花丸「ただいま~…」

「お~う…おかえり。花丸や、ちぃと寺の掃除頼まれてくれんかね」

花丸「わかったずら。夜は友達の家に行くからそれまで」

「すまんの~…広いから無理しないようにな」

11: 2017/04/07(金) 16:19:46.16 ID:rIdhUikP.net
善子『皆さんこんばんは…今日はこの前に引き続き、我が僕、ハナマルを連れてきたわ』

善子『ほら、早くでてきなさい』

『え~とこんばんは、ずら!』

善子『だぁ~!それはカメラじゃない!こっち!』ガバッ

『ずらぁ~!!』

善子『早くしなさいよ!コメントが「www」ばっかりになっちゃうじゃない!!』

花丸『ダブリューダブリューダブリューってなんずら?」

善子『笑われてるのよ~!』


善子「ふぅ~…ほんと、大変だったわね」

花丸「ごめんなさい…マル、全然わかんなくて」

善子「いいのよ。こっちが頼んだんだし。ほら、みかんジュース」

花丸「わぁ、ありがとずら」

善子「…ふふっ」

(それに私も貴女となんて、楽しいに決まってるじゃない)

善子「…なんて言えるわけないじゃない」クスッ

12: 2017/04/07(金) 16:20:18.37 ID:rIdhUikP.net
花丸「…?」

善子「なっ//なんでもないわよ!」

善子「……明日の練習も頑張るわよ」

花丸「もちろんずら!ユニット毎だから一緒じゃないけど、azaleaのパワー見せてあげるずら~」

善子「azaleaはパワーというより大人っぽさじゃない?」

花丸「…言われてみればそうかなぁ」フフッ

善子「あんまり無理しちゃダメよ。ただでさえあんた、今日なんか顔色悪いんだから」

花丸「え?そうかな?」

善子「ちょっと食べ過ぎたんじゃないの?女の子がはしたないわよ」

花丸「む~、善子ちゃんは細すぎずら。ちゃんと食べないと骨だけになっちゃうよ」

善子「あっ、あんたねぇ~!」

17: 2017/04/07(金) 16:40:51.66 ID:rIdhUikP.net
「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス」

ダイヤ「ひ~ふぅ…ひ~」

果南「ダイヤ…大丈夫?」

花丸「…ふっ、ふっ、ふっ」

果南「……」

パンッ

果南「ちょっと休憩いれようか。水分補給!」


ダイヤ「…はぁ、はぁ、はぁ」ドタッ

果南「ちょっと動きがハードだからね。自分のペースで」

ダイヤ「他の部分はそろそろ完成してきたのですが、ラストのへんだと体力が…面目ありません」

果南「大丈夫だよ。まだ時間はあるんだし」

ダイヤ「ですが…」

果南「私もまだ全然だしさ、一緒に完成させるよ、ね!」

ダイヤ「…はい!」

果南「花丸は…何かわからないとこある?」

花丸「マル…っはっ…」ハァハァ

ダイヤ「花丸さん…?」

花丸「ごめんなさい。マルだけ…少し」

果南「…!」

果南「花丸、今日の練習は終わりにしよ。ほら、病院行くよ!」

花丸「…」

果南「…花丸?、大丈夫?! ダイヤ、救急車!」

ダイヤ「ええっ?!は、はい!」

18: 2017/04/07(金) 16:41:30.56 ID:rIdhUikP.net
曜「…!」

曜「千歌ちゃん、ルビィちゃん、今日の練習はここまでだよ」

千歌「…え?」

ルビィ「早くないですか?」

曜「花丸ちゃん病院に運ばれたらしいから、切り上げだよ。私たちも行こう」

ルビィ「花丸ちゃんが?!大丈夫なんですか!?」

曜「氏ぬほどじゃないって果南ちゃんが」

ルビィ「…良かった…」

千歌「志満ねぇが迎えにきてくれるって。行こう」

19: 2017/04/07(金) 16:42:03.47 ID:rIdhUikP.net
ピーピーピー

花丸「…あれ?」

Aqours「…花丸(ちゃん!)」

花丸「みんな…えっと…マルは…」

果南「気分は…大丈夫?ごめん、ちょっと練習キツかったかな?」

花丸「いえ…練習は…いつも通りですし」

ダイヤ「どこか痛むところは?なんでも行ってくださいよ」

花丸「大丈夫、大丈夫ずら~」

善子「…」

花丸「お医者さんも軽い風邪だって。ちょっとは安静にしてなきゃだけど、すぐ練習できるよ~」

花丸「ごめんね、善子ちゃん。生放送ちょっとだけお休みに「当たり前でしょ」

花丸「…へ?」

善子「何言ってんのよ!私のことは良いから、さっさと治してまたやるわよ!」

花丸「…善子ちゃん」

花丸「ずら!!」

20: 2017/04/07(金) 16:42:57.22 ID:rIdhUikP.net
果南「今後の練習量はこのままで行くとしてもみんな、水分補給は大切にね。大変だったら練習量を調節すること」

鞠莉「自分の身体を一番に優先すること!」

「「はーい!」」

千歌「でも…本当に元気そうで良かった」

曜「うん…」

善子「…」

善子「…ちょっと私、ジュース買ってくるね」

千歌「うん。あ、私みかんジュース」

曜「私も!」

善子「ヨハネはパシリじゃないの!自分で行きなさい!」

千歌・曜「えー!」

21: 2017/04/07(金) 16:48:25.12 ID:rIdhUikP.net
善子「あ~もうっ!」←結局行った

善子「…」ピッ ガコン

善子「…そういえばここって…(花丸の病室が…)」

善子「…」∥д・)ソォーッ…

医者「良い仲間たちだね」

花丸「はい。とっても」

花丸「先生。マルは…大丈夫ですか?」

医者「うん。まぁ…ちょっと過労で倒れちゃった感じだよ」

医者「最近結構無理してたんじゃない?」

花丸「あ~、確かにそうかもしれないずら」

医者「…言わなくてよかったのかい?…仲間には」

花丸「…はい。みんな優しいからきっと過度な心配かけちゃうなって」

医者「…そうか」

善子「…そんな…」

善子「…花丸…過労って」

善子「…どうして言ってくれなかったのよ…」

善子「…」ダダッ

22: 2017/04/07(金) 16:49:03.78 ID:rIdhUikP.net
花丸「あの…、先生」

医者「はい」

花丸「部活は…今まで通りやれますか?」

医者「…あぁ。ちゃんと安静にして疲労を取ればまたできるよ。でも、無理はしちゃダメだよ」

医者「しかし…学校には行っても大丈夫だろう」

花丸「本当ですか!」パァ

医者「あぁ、ただ体育はしちゃだめだよ。もちろん部活も」

23: 2017/04/07(金) 16:57:04.29 ID:rIdhUikP.net
タッタッタッタッ


善子(ごめん…花丸)

善子(生放送に付き合わせてたのも、私が練習がんばろうって言ったのも…)

善子(全部…わたしが、わたしが掻き立てて…)

善子(ごめんなさい…)

24: 2017/04/07(金) 16:57:30.91 ID:rIdhUikP.net
ルビィ「あれぇ?!花丸ちゃん?!」

花丸「えへへ…お医者さんが良いっていうから来ちゃったずら」

ルビィ「大丈夫なの?身体は」

花丸「学校来るくらいなら平気だよ。土日もしっかり休んだずら!」

ルビィ「良かったぁ~…」

花丸「生放送もちょっとくらいなら参加できるずら!ね!善子ちゃん…って…」

花丸「あれ?」


花丸「善子ちゃ--」

モブA「善子ちゃん面白い!」

モブB「次はこれも…」

善子「あっはは…うん、ありがとう!」

25: 2017/04/07(金) 16:57:55.29 ID:rIdhUikP.net
花丸「…」

ルビィ「…花丸ちゃん」

花丸「…」

ルビィ「花丸ちゃん!」

花丸「…?!ずら?!」

ルビィ「今日ルビィと一緒に沼津に行かない?放課後暇なんだぁ」

花丸「うん。いいよ、ありがとうルビィちゃん」

ルビィ「…」

ルビィ(善子ちゃん…)

26: 2017/04/07(金) 17:20:55.91 ID:rIdhUikP.net
善子『ルビィ、これから花丸のこと、頼んだわよ』

ルビィ『え…?どうしたの?善子ちゃん』

善子『貴女は知ってるかもしれないけど花丸は過労で倒れたのよ。……多分、私のせいで』

ルビィ『…過労?!でも…』

善子『無理に生放送にも…遊びにも付き合わせて…学校でも結構頼っちゃって…』

ルビィ『…』

善子『不幸体質も…移っちゃったんじゃないかしら』

ルビィ『そっ、そんなことないよ!』

善子『いいのよ。ありがとう、ルビィ。でも…決めたことだから』

ルビィ『善子ちゃん…』

27: 2017/04/07(金) 17:21:26.04 ID:rIdhUikP.net
ルビィ(何て言えばいいのか、わからないよ…)

ルビィ(ルビィは、ちゃんと花丸ちゃんとお話しするべきだと思うけど…)

ルビィ(多分今のままじゃ…)


花丸「ルビィちゃん…?」

ルビィ「あっ!…えっと、どうしたの?」

花丸「次はあっちのお店でパフェを食べたいずら」

ルビィ「そうなんだ!うん!じゃあいこ!」




花丸「…」パクッ

ルビィ「美味しい?」

花丸「うん…」

花丸(イチゴパフェ…)

花丸「ねぇ、ルビィちゃん。あの…」

ルビィ「…うん」

花丸「マルの勘違いかもしれないけど…善子ちゃん、どうしちゃったず

30: 2017/04/07(金) 17:22:22.52 ID:rIdhUikP.net
ルビィ「…」

花丸「今日の朝から、なんだか…ううん、こんなことを思っちゃうマルがおかしいんだけど、避けてるようだなって」

ルビィ「…うん」

花丸「ルビィちゃん…善子ちゃんから何か聞いてない?」

ルビィ「…!」

花丸「…教えて…くれないかな?」

ルビィ「あっ…」

ルビィ「…言っていいのか…わかんないよ」

花丸「善子ちゃんに止められてるの?」

ルビィ「そういうんじゃ…ないの!」フルフル

花丸「…そっか。ありがとう、ルビィちゃん」ニコッ

ルビィ「…っ!」

31: 2017/04/07(金) 17:23:30.85 ID:rIdhUikP.net
-黒澤家-

ルビィ(花丸ちゃん…泣いてた…。強がってるけど)

ルビィ「今日は生放送…やらないのかな…」

ルビィ「ルビィも…寂しいよ…」

32: 2017/04/07(金) 17:42:15.69 ID:rIdhUikP.net
花丸「おはよう、ルビィちゃん」

ルビィ「おはよう、花丸ちゃん!」

善子「…」コツコツ

花丸「あっ…善子ちゃん!おはよう!」

善子「…!……おはよ」ニコッ

花丸「…」

花丸「ねぇ善子ちゃん…最近…って、あっ」

善子「…」タッタッタッタッ

花丸「…行っちゃったずら…」

ルビィ「もうっ…」ダダダダッ

花丸「ルビィちゃん?!」

花丸「待ってよ~!2人とも~!」

33: 2017/04/07(金) 17:42:41.94 ID:rIdhUikP.net
ルビィ「善子ちゃん!善子ちゃんってば!」ダダダダッ

善子「なによっ!いきなり!」(…ってはやっ!!)ダダダダッ

ルビィ「あんまりだよ!善子ちゃん!花丸ちゃん…可哀想だよ!」ハァハァ

善子「この前話したでしょ…もう…」ハァハァ

ルビィ「花丸ちゃんはそんなこと頼んでないんだよ…?」

ルビィ「善子ちゃんは何にもわかってないんだよ…」

善子「うるさいわね!ルビィこそ…ルビィこそわかってないわよ!…私のことも…花丸のことも…」

ルビィ「ううん!ルビィの方がわかってるもん!」

善子「私の方が!」

善子・ルビィ「む~!!」

34: 2017/04/07(金) 17:43:04.41 ID:rIdhUikP.net
ルビィ「とにかく!善子ちゃんは花丸ちゃんとちゃんと話しするべきだよ」

ルビィ「本当に不器用なんだから…!」タタッ

善子「ああっ!ちょっとルビィ!」

善子「…」

善子「…そんなこと知ってるわよ…」

善子(不器用なのよ…。私は。もう…ここまできたら開き直るしかできないじゃない)

35: 2017/04/07(金) 18:11:34.78 ID:rIdhUikP.net
花丸「善子ちゃん」ガサッ

善子「…!」(花丸?!)ダッ

花丸「待って!!」

善子「!」ビクッ

花丸「待ってよ、善子ちゃん」

善子「何…?もうホームルーム始まるわよ…。早く戻らないと…」

花丸「そんなことより大事なことがあるでしょ」

善子「……」

花丸「教えて。善子ちゃん。…マル、何かした?」

36: 2017/04/07(金) 18:12:02.10 ID:rIdhUikP.net
花丸「最近の善子ちゃん、マルを避けてるようにしか見えないよ」

花丸「何かあったなら…ハッキリ言って!ちゃんと、ちゃんとなおすから…いけないとこがあるなら…マル…ちゃんとなおすから…」ポロポロ

善子「……は…なまる」

花丸「マル、善子ちゃんと一緒にいたいよ…このままじゃ全部無くなっちゃう気がして…」ポロポロ

善子「ちょっ…!わかった!わかったから!とりあえず泣かないで!ほら!」

花丸「じゃあ…これからもマルと一緒にいるって約束してほしいずら」

善子「…そっ、れは…わかんないけど…」

花丸「うぅっ…」

善子「あ~!もう泣かないで泣かないで!ちゃんと話し会いましょ?!それなら大丈夫よ~!!」

37: 2017/04/07(金) 19:03:13.72 ID:BqHVoPs5.net
花丸「んく…んく…」チュルー

善子「…少しは落ち着いた?」

花丸「うん…ごめんね」

善子「いや…」

善子・花丸「………」

善子・花丸(気不味い(ずら))

善子「…」

花丸「…」

善子・花丸「ねぇ!」「あの!」

善子・花丸「…!」

善子「どうぞ」

38: 2017/04/07(金) 19:04:20.27 ID:BqHVoPs5.net
花丸「善子ちゃんに譲るずら」

善子「いやそっちからで…」

花丸「マルは…あとで…」

善子「いやあんたこそ」

花丸「善子ちゃんこそ…」

善子「…って焦れったいわね!早く言いなさいよ!」

花丸「焦れったいのは善子ちゃんずら。それに、マルはさっき言ったよ」

花丸「善子ちゃん…なんでマルのこと避けてるのかなって」

善子「…別に避けてなんかいないわよ」

花丸「ぜっったい避けてるずら!」

善子「だから避けてないって~!」

花丸「む~」

39: 2017/04/07(金) 19:05:00.02 ID:BqHVoPs5.net
善子「…悪かったわよ。確かに避けてたかもね」

花丸「…」

善子「…私にはそれぐらいしかできなかったから」

花丸「ごめん」

善子「へ?」

花丸「マルが何かしちゃってた…よね?」

善子「…違うわよ」

花丸「…!」

善子「聞いたよ。あんた、過労なんだってね」

花丸「なんで知ってる…ずら?」

善子「この前お見舞い行った時に聞いちゃったのよ」

花丸「…そうなんだ」

40: 2017/04/07(金) 19:35:57.10 ID:BqHVoPs5.net
善子「べっ…別に聞こうと思ってたわけじゃないのよ?!でも…なんか…心配だったから」

花丸「…」

善子「…ごめん、花丸」

花丸「え?」

善子「生放送とか…遊びに行く時とか、私、花丸のこと何も考えてなかった。何も気遣いができてなかった」

善子「それで…過労なんかに…させて…」ポロポロ

花丸「…善子ちゃん」

善子「本当はもっと早く…過労のこと知った時に言うべきだった…けど、いえなくて…ごめん、ごめん…」ポロポロ

41: 2017/04/07(金) 19:36:20.00 ID:BqHVoPs5.net
善子「ずっと逃げちゃってて…その…」

花丸「善子ちゃんのせいじゃないよ」

善子「私のせいなの!!…せいじゃないといけないのよ!!」

花丸「善子ちゃん落ち着いて」

善子「だからっ!花丸は私といたら絶対苦労しちゃうから…そう思って…でも…どうしたらいいかわかんなくて…」

善子「気が付いたら距離取ってた…」

花丸「そんなことが…」

善子「こんな堕天使に付き合ってくれてありがとう…。花丸はもっと…もっと幸せになるべきなのよ」

42: 2017/04/07(金) 19:59:57.31 ID:BqHVoPs5.net
花丸「…」

ペチッ

善子「…!」

花丸「ばーか、!ずら!」エヘヘ

善子「……は?」

花丸「善子ちゃんは本当に何もわかってないずら!バカずら!鈍感ずら!おおうつけずら~!」

善子「ちょっ…」

花丸「マルは…嬉しかったよ。善子ちゃんが色々誘ってくれて」

花丸「迷惑なんて思ったことは一度もない」

花丸「勝手に善子ちゃんが勘違いしてるだけずら」

花丸「もっと幸せ?…マルは、マルはもう十分幸せずら!」

花丸「過労だって善子ちゃんのせいじゃないよ。練習頑張りすぎちゃったり家のお手伝いを無理したり」

花丸「善子ちゃんとの生放送なんかマルの数少ない心の安らぎずら」

花丸「だから…だから善子ちゃんはこれ以上自分を責めないで」ツー

43: 2017/04/07(金) 20:00:22.29 ID:BqHVoPs5.net
善子「私だって…本当はあんたと一緒にもっと色々なことやりたいわよ!」

善子「スクールアイドルだって…」

花丸「…うん。だから、やろう?善子ちゃんは今のままで。不器用で可愛い堕天使で。マルの隣にいてほしいずら」

善子「うっさいわね!堕天使は可愛くなんかないの!…もう」

キーンコーンカーンコーン

花丸「あ…」

善子「1限目終わっちゃったみたいね…」

花丸「もぅ…善子ちゃんの不幸が移っちゃったずら」

善子「むっ!今それを言う?!」

花丸「うふふ…ほら、急がなきゃ。2限目からはでるずら」タッタッタッタッ

善子「あっ、ちょっと待ってって!」

46: 2017/04/07(金) 20:47:14.45 ID:BqHVoPs5.net
果南「ふふっ…花丸、ルビィから聞いてるよ、仲直りはできた?」

花丸「ずら?!」

果南「ちょっと心配だったけどその顔見れば大丈夫そうだね」

花丸「はい。善子ちゃん、なかなか言ってくれなかったから…迷惑かけてごめんなさい」

ダイヤ「構いませんわ。友人間のイザコザで2年も引き伸ばした人たちもいるんですから。ここに」フフッ

果南「ダイヤ、それは言っちゃダメだよっ。ま、花丸なら大丈夫だと思ってたよ」

花丸「ずら!ルビィちゃんには本当に感謝しないといけないずら」

ダイヤ「ふふ…それはもちろん私の妹ですから」

47: 2017/04/07(金) 20:49:09.76 ID:BqHVoPs5.net
マルの大好きな堕天使はおっちょこちょいで、不器用で。でもとっても優しくて、善い子で。そんな不器用な堕天使が…マルは大好き。


善子「御機嫌よう、リトルデーモンたち、堕天使のヨハネよ」

善子「そして…」

花丸「こんばんは~ハナマルずら!」

善子「だぁ~!!だからカメラはそっちじゃないって~!!」

花丸「ずら~!!」

~FIN~

48: 2017/04/07(金) 20:53:42.91 ID:BqHVoPs5.net
これにて終了です。突発なよしまるを付き合っていただきありがとうございました。
2期でのよしまるの絡みも個人的に楽しみです!

49: 2017/04/07(金) 21:00:30.44 ID:wSbYZZ46.net
おつおつ!すごい良かったぞ

51: 2017/04/07(金) 21:33:14.17 ID:BqHVoPs5.net
千歌「私で…良いのかな」

過去作も貼っておきますので、もし時間があれば読んでいただけると嬉しいです。暇つぶしになれば幸いです。


53: 2017/04/07(金) 21:35:18.50 ID:vGtsZFuQ.net
乙!良かった!

57: 2017/04/07(金) 23:51:55.34 ID:rIdhUikP.net
ありがたい感想を沢山ありがとうございます
とても嬉しいです!

引用元: 花丸「不器用な堕天使」