1: 2014/06/11(水)15:57:25 ID:2L2cLhPNb
「春香達、頑張ってくれよ!この番組で成功すればさらに売れること間違い無しだ!」
プロデューサーさんはそう言うが、あのダウンタウンさんだ。
テレビでしか見た事が無い為、とても怖いイメージがある。
もし何か間違いがあったら、叩かれるどころじゃすまないかもしれない。
私達は、かなり緊張していた。
プロデューサーさんはそう言うが、あのダウンタウンさんだ。
テレビでしか見た事が無い為、とても怖いイメージがある。
もし何か間違いがあったら、叩かれるどころじゃすまないかもしれない。
私達は、かなり緊張していた。
3: 2014/06/11(水)16:00:25 ID:2L2cLhPNb
『ナハハハハ!』
テレビの向こう側で平気な顔をして他の出演者を叩く浜田さん。
私達も、こういうことされるのかなぁ…
…ああ、やだなあ。
テレビの向こう側で平気な顔をして他の出演者を叩く浜田さん。
私達も、こういうことされるのかなぁ…
…ああ、やだなあ。
5: 2014/06/11(水)16:09:20 ID:2L2cLhPNb
今回ダウンタウンさんの番組に出演するのは、私と真美と真。
真は大丈夫だろうが、真美はまだ中学一年生。
プロデューサーさんに対する礼儀も無く、イタズラ大好きな小悪魔出来ない子供だ。
もしかしたら、もしかするかもしれない。
律子さんも、プロデューサーさんもその辺りは危惧しているようで、口酸っぱく真美に注意していた。
「いい?真美、あんたはただでさえそういうのに鈍いんだから、何かあったら一生芸能界やっていけなくなるかもしれないわよ?」
「それだけじゃない。真美以外のアイドル達も出づらくなるかもしれない。だからこそ、彼らにはこれでもかってくらい、礼儀正しくするんだぞ?」
「ん~………分かった!!」
ほんとに大丈夫かなぁ…
真は大丈夫だろうが、真美はまだ中学一年生。
プロデューサーさんに対する礼儀も無く、イタズラ大好きな小悪魔出来ない子供だ。
もしかしたら、もしかするかもしれない。
律子さんも、プロデューサーさんもその辺りは危惧しているようで、口酸っぱく真美に注意していた。
「いい?真美、あんたはただでさえそういうのに鈍いんだから、何かあったら一生芸能界やっていけなくなるかもしれないわよ?」
「それだけじゃない。真美以外のアイドル達も出づらくなるかもしれない。だからこそ、彼らにはこれでもかってくらい、礼儀正しくするんだぞ?」
「ん~………分かった!!」
ほんとに大丈夫かなぁ…
6: 2014/06/11(水)16:23:43 ID:2L2cLhPNb
番組打ち合わせ時、スタッフの方々はさほど強張っていなかった。
それどころか、気楽にやって下さいとまで言ってくる。
楽屋挨拶さえ済ませてくれればいいと言う。
「あ、あの…やっぱり、受け答えとか、重要なんじゃ?」
真が恐る恐る聞いている。
当然の事だ、と思う。
しかし、スタッフの方々は口揃えて言う。
「浜田さんも松本さんも、そう言うのを嫌うんですよ。
寧ろそのままの貴方方でいてくれた方が良いんです」
多分、スタッフの方なりに緊張をほぐしてくれているんだろうなあ。
何にせよ、三日後の収録日に備えることにしよう。
それどころか、気楽にやって下さいとまで言ってくる。
楽屋挨拶さえ済ませてくれればいいと言う。
「あ、あの…やっぱり、受け答えとか、重要なんじゃ?」
真が恐る恐る聞いている。
当然の事だ、と思う。
しかし、スタッフの方々は口揃えて言う。
「浜田さんも松本さんも、そう言うのを嫌うんですよ。
寧ろそのままの貴方方でいてくれた方が良いんです」
多分、スタッフの方なりに緊張をほぐしてくれているんだろうなあ。
何にせよ、三日後の収録日に備えることにしよう。
8: 2014/06/11(水)16:32:57 ID:2L2cLhPNb
収録日。
あれ程緊張を解いてくれたスタッフの方々に申し訳ないが、心臓はバクバク、呼吸は整わない。
『ダウンタウン 松本様控室』
やはり真美も、トップ芸能人を目の前にすると、緊張が隠しきれないのだろう。
口数がどんどん減っていた。
あれ程緊張を解いてくれたスタッフの方々に申し訳ないが、心臓はバクバク、呼吸は整わない。
『ダウンタウン 松本様控室』
やはり真美も、トップ芸能人を目の前にすると、緊張が隠しきれないのだろう。
口数がどんどん減っていた。
10: 2014/06/11(水)16:53:33 ID:2L2cLhPNb
そして、誰が扉をノックするかで議論していると、扉の向こうから聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「?誰かおんのー?」
やばい。
逃げようかとも思ったが、今逃げたら確実にバレる。
青ざめた顔をしていると、真が意を決したように、扉を控え目にノックした。
「はーい」
「あ、あの!本日お世話になります菊地真と、天海春香と、双海真美です!!」
すると、ああ!と言った後、どうぞーと少々ぶっきらぼうな感じに答える彼、松本さん。
ゆっくりと扉を開けると、椅子に腰掛けながら新聞を持ち、顔だけをこちらに向けた松本さんがいた。
「こ、こんにちは!!」
第一声は真美だ。
何だか子供じみた挨拶だ。
すると松本さんが笑い出す。
「ンフフ、それなんなん?」
面白がっているのか、私達をいじってきた。
「いや、こんにちはてww別にええねんけどwwほら、もっと、失礼しますとか言うかとww」
あ、やっちゃったなあと思ったが、松本さんは気にする事なく笑っている。
何だかテレビで見るよりも優しい感じだ。
「?誰かおんのー?」
やばい。
逃げようかとも思ったが、今逃げたら確実にバレる。
青ざめた顔をしていると、真が意を決したように、扉を控え目にノックした。
「はーい」
「あ、あの!本日お世話になります菊地真と、天海春香と、双海真美です!!」
すると、ああ!と言った後、どうぞーと少々ぶっきらぼうな感じに答える彼、松本さん。
ゆっくりと扉を開けると、椅子に腰掛けながら新聞を持ち、顔だけをこちらに向けた松本さんがいた。
「こ、こんにちは!!」
第一声は真美だ。
何だか子供じみた挨拶だ。
すると松本さんが笑い出す。
「ンフフ、それなんなん?」
面白がっているのか、私達をいじってきた。
「いや、こんにちはてww別にええねんけどwwほら、もっと、失礼しますとか言うかとww」
あ、やっちゃったなあと思ったが、松本さんは気にする事なく笑っている。
何だかテレビで見るよりも優しい感じだ。
11: 2014/06/11(水)17:00:00 ID:2L2cLhPNb
それから松本さんは、これからは自分には挨拶しなくてもいいことと、緊張しなくてもいいことを言ってくれた。
「せやけどな、浜田はあれやで。
ほんまに!礼儀正しくせんと、しばかれるからな」
「ええええ…」
やっぱり浜田さんは怖い人なんだあ。
何かあったら松本さんを頼ろうかな、と思っていると、緊張も解れてきた真美が右手を挙げて答える。
「大丈夫だよ!まこちんが何とかしてくれるもん!」
「…ンフフっ!まこちん?何か卑猥やんそれ!」
すると、真と真美が顔を真っ赤にして俯く。
ああ、これが大阪の芸人さんの人柄なんだなあと思った。
とりあえず、浜田さんの所に行く時は、色々覚悟していこう。
「せやけどな、浜田はあれやで。
ほんまに!礼儀正しくせんと、しばかれるからな」
「ええええ…」
やっぱり浜田さんは怖い人なんだあ。
何かあったら松本さんを頼ろうかな、と思っていると、緊張も解れてきた真美が右手を挙げて答える。
「大丈夫だよ!まこちんが何とかしてくれるもん!」
「…ンフフっ!まこちん?何か卑猥やんそれ!」
すると、真と真美が顔を真っ赤にして俯く。
ああ、これが大阪の芸人さんの人柄なんだなあと思った。
とりあえず、浜田さんの所に行く時は、色々覚悟していこう。
12: 2014/06/11(水)17:02:51 ID:2L2cLhPNb
それからダウンタウン 浜田様控室、と書いてある扉の前に立つ。
ああ、これから何されるんだろうか。
三人が顔を合わせていると、今度は中から凄まじい爆音が聞こえてきた。
ああ、これから何されるんだろうか。
三人が顔を合わせていると、今度は中から凄まじい爆音が聞こえてきた。
16: 2014/06/11(水)17:07:48 ID:2L2cLhPNb
何があったのか。
急いで扉を開けると、猛烈な悪臭が鼻を刺激した。
「浜田さ…くっさ!!」
「うわ!何この臭い!?」
「うえー!臭いよー!!」
鼻を摘まんでいると、今度はけたたましい笑い声が聞こえる。
部屋の奥で煙草を吸っていた浜田さんだった。
「ナハハハハ!!」
多分、いや、絶対煙草とオナラだ。
たまらず部屋から出てきてしまった。
急いで扉を開けると、猛烈な悪臭が鼻を刺激した。
「浜田さ…くっさ!!」
「うわ!何この臭い!?」
「うえー!臭いよー!!」
鼻を摘まんでいると、今度はけたたましい笑い声が聞こえる。
部屋の奥で煙草を吸っていた浜田さんだった。
「ナハハハハ!!」
多分、いや、絶対煙草とオナラだ。
たまらず部屋から出てきてしまった。
18: 2014/06/11(水)17:12:29 ID:2L2cLhPNb
ゴホンと咳を一つする。
すると中から浜田さんが笑顔で出てきた。
「ゴメンな!ちょーど屁こいた時に来てしもたんやな。悪いなぁ」
ここじゃなんやから、と一言断った後、私達を局内の自販機の前に連れていき、一本ずつジュースを買ってくれた。
「君らあれやろ?765プロの子達やろ?遠藤からよー聞いとるで!」
何だか、拍子抜けしてしまった。
テレビで見るのとでは、全く違った浜田さんが、そこにいたのだ。
すると中から浜田さんが笑顔で出てきた。
「ゴメンな!ちょーど屁こいた時に来てしもたんやな。悪いなぁ」
ここじゃなんやから、と一言断った後、私達を局内の自販機の前に連れていき、一本ずつジュースを買ってくれた。
「君らあれやろ?765プロの子達やろ?遠藤からよー聞いとるで!」
何だか、拍子抜けしてしまった。
テレビで見るのとでは、全く違った浜田さんが、そこにいたのだ。
20: 2014/06/11(水)17:20:21 ID:2L2cLhPNb
どうやら松本さんに一杯食わされたらしい。
浜田さんは、物凄く気を使ってくれているのが分かるし、とても優しい方だ。
まあ、少々汚い振る舞いもあるが。
しかし、もっと驚いたのは、浜田さんはスタッフの方々に対して異常なまで礼儀正しいことだ。
一人一人に頭を下げ、常に笑顔。
これが長年トップ芸能人を続けている理由なのだろう。
そのおかげか、リハも順調に終わった。
浜田さんは、物凄く気を使ってくれているのが分かるし、とても優しい方だ。
まあ、少々汚い振る舞いもあるが。
しかし、もっと驚いたのは、浜田さんはスタッフの方々に対して異常なまで礼儀正しいことだ。
一人一人に頭を下げ、常に笑顔。
これが長年トップ芸能人を続けている理由なのだろう。
そのおかげか、リハも順調に終わった。
21: 2014/06/11(水)17:27:34 ID:2L2cLhPNb
本番になると、やはり番組通りだった。
「いやーそういえばね、このまこちんちゃんゆー子なんですけどね」
「まこちん?何やそれ、ち○こついてんの?」
「ついてるわけないでしょ!!」
「ンフフ、いや、この子もおもろいんですけどね、ほら普通、楽屋入ってきたら、失礼しますとか、すいませーんとかあるやないですか。
やけどね、あの~一番若い子?がね、手ぇ挙げて、『こんにちはー!!!』ってww」
「何やねんそれwww」
「幼稚園の先生かと思いましたわ…」
「ナハハハハ!!」
「もー!その話いいでしょー!!」
「あ、そうそうまこちん、君ってち○こついてるってことでええの?」
「さっきついてへん言うとったやろww何遍言わすねん!
アイドルやもんな君ら、言うてもええで?氏ねハゲぇ!!て」
「ンフフwww」
どうしよう。笑いが止まんないや。
「いやーそういえばね、このまこちんちゃんゆー子なんですけどね」
「まこちん?何やそれ、ち○こついてんの?」
「ついてるわけないでしょ!!」
「ンフフ、いや、この子もおもろいんですけどね、ほら普通、楽屋入ってきたら、失礼しますとか、すいませーんとかあるやないですか。
やけどね、あの~一番若い子?がね、手ぇ挙げて、『こんにちはー!!!』ってww」
「何やねんそれwww」
「幼稚園の先生かと思いましたわ…」
「ナハハハハ!!」
「もー!その話いいでしょー!!」
「あ、そうそうまこちん、君ってち○こついてるってことでええの?」
「さっきついてへん言うとったやろww何遍言わすねん!
アイドルやもんな君ら、言うてもええで?氏ねハゲぇ!!て」
「ンフフwww」
どうしよう。笑いが止まんないや。
22: 2014/06/11(水)17:34:57 ID:2L2cLhPNb
「それとね、遠藤が言うてんねんけど、何か星井言う子が好きらしくてね?今度紹介したってや」
「アイドルやってwwwまこちんしばいたれよもうwww」
「あの、何だかさっきのあれでまこちんって呼ばれるのが何だか…」
「「wwwwwwwwwww」」
「何でお前が笑とんねん!!言い出したんお前やろ!」
「もうねwwwあかんわwww」
「…ってか何でお前黙っとんねん!」ペシ
「うぇぇ!?私ぃ!?」
「あ!アイドル叩いた!これ訴えられるで!」
「アイドルやってwwwまこちんしばいたれよもうwww」
「あの、何だかさっきのあれでまこちんって呼ばれるのが何だか…」
「「wwwwwwwwwww」」
「何でお前が笑とんねん!!言い出したんお前やろ!」
「もうねwwwあかんわwww」
「…ってか何でお前黙っとんねん!」ペシ
「うぇぇ!?私ぃ!?」
「あ!アイドル叩いた!これ訴えられるで!」
23: 2014/06/11(水)17:43:41 ID:2L2cLhPNb
多分、浜田さんなりに気をつかってくれたのだろう。
その証拠に、全く痛みは無かった。
そしてそれを皮切りに、二人は今度は私をいじりだした。
「てか君もしかしたらリボンが本体なんちゃうの?」
「なんでやねん!バケモンやないか!」
「いやwww喋らんもんwww」
「ってかはよ歌歌わなあかんやろ!」
スタッフのカンペを見た浜田さんが私に言う。
「は、はい!行ってきます!!」
歌の準備が整ったようなので、行くことにした。
その証拠に、全く痛みは無かった。
そしてそれを皮切りに、二人は今度は私をいじりだした。
「てか君もしかしたらリボンが本体なんちゃうの?」
「なんでやねん!バケモンやないか!」
「いやwww喋らんもんwww」
「ってかはよ歌歌わなあかんやろ!」
スタッフのカンペを見た浜田さんが私に言う。
「は、はい!行ってきます!!」
歌の準備が整ったようなので、行くことにした。
24: 2014/06/11(水)17:49:32 ID:2L2cLhPNb
収録が終わり、再び楽屋に行くと、
今度は二人とも松本さんの楽屋にいた。
お疲れさんと一言言った浜田さんは、とても優しい顔をしていた。
やっぱり、オナラは臭かったけど。
今度は二人とも松本さんの楽屋にいた。
お疲れさんと一言言った浜田さんは、とても優しい顔をしていた。
やっぱり、オナラは臭かったけど。
25: 2014/06/11(水)17:57:37 ID:2L2cLhPNb
それから、彼らをテレビで見る時の見方が変わった。
彼らの目の動きや、司会の手法。
それらを参考にして、勉強することにしたのだ。
ゲストとの接し方、気の使い方。
何だか、これからが楽しみだなあ。
彼らの目の動きや、司会の手法。
それらを参考にして、勉強することにしたのだ。
ゲストとの接し方、気の使い方。
何だか、これからが楽しみだなあ。
26: 2014/06/11(水)18:01:16 ID:2L2cLhPNb
「そういえば松本さん」
「ん?」
「あの春香って子、俺らの司会参考にさせてくれー言うてたやないですか」
「ああ、そういえば、HEY×3でありましたね」
「まあ、嬉しいと言えば嬉しいですね」
「んー…せやけどですよ?貴方のこないだの言葉、借りるとしたらですよ?」
「何ですのん?」
「あの子、あのまま行ったら芸能人じゃなくて芸人になりまっせ?」
「ンフフwwwww」
終
「ん?」
「あの春香って子、俺らの司会参考にさせてくれー言うてたやないですか」
「ああ、そういえば、HEY×3でありましたね」
「まあ、嬉しいと言えば嬉しいですね」
「んー…せやけどですよ?貴方のこないだの言葉、借りるとしたらですよ?」
「何ですのん?」
「あの子、あのまま行ったら芸能人じゃなくて芸人になりまっせ?」
「ンフフwwwww」
終
27: 2014/06/11(水)18:51:22 ID:hZJNTcrmw
乙
引用元: 春香「ダウンタウンさんの番組に出演…」
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