唯律「ぽけもん!!」【前編】
486: 2010/12/12(日) 20:11:12.99 ID:DG/hBAAO
エンジュジム

唯「たのもー!」

マツバ「やあ、待ってたよ」

律「よーし、やってやるぜー!」唯「がんばるよー!」

唯律「……」

唯「そういえば、どっちが戦おう?」

律「んー…」
けいおん! 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
487: 2010/12/12(日) 20:14:33.13 ID:DG/hBAAO
マツバ「間をとって、二人でかかってくるのはどうだい?」

律「は?」

唯「ダブルバトルだね!」

マツバ「僕もダブルバトルでジム戦を受けるのは初めてだけど」

律「んー、じゃあそうするか」

488: 2010/12/12(日) 20:17:02.21 ID:DG/hBAAO
唯「やったー!」

律「…そんな喜ぶことか?」

唯「だって今まで別々でジム戦してきたのに、今回は二人でできるんだよ!?」

律「んな大袈裟な」

唯「え~?りっちゃんは私と一緒に戦えるの嬉しくないの?」

律「まあ…嬉しいっちゃ嬉しいけどさ」

唯「りっちゃん!!」ぱああっ

律「な、なんだよ!とにかく、ジム戦やるぞ!ジム戦!!」

489: 2010/12/12(日) 20:19:14.59 ID:DG/hBAAO
――――――――――――――――――
マツバ「じゃあ、シンプルに2対2にしようか」

唯「1人1体だね!」

律「足引っ張るなよ、唯」

唯「ひどい!」

マツバ「では始めるよ。ムウマ!ゴースト!」ぽぽん!

490: 2010/12/12(日) 20:21:10.41 ID:DG/hBAAO
ムウマ「ムウーマ!」

ゴースト「ゴースゴス!」

ぴっ

ポケモン図鑑『ムウマ、よなきポケモン
夜中に人の泣き叫ぶような鳴き声を出してみんなを驚かせるいたずら好き』

ポケモン図鑑『ゴースト、ガスじょうポケモン
ガス状の舌で舐められると体の震えが止まらなくなり、やがては氏にいたるという』

律「おいおい…ずいぶんと物騒な図鑑説明だな」

マツバ「ゴーストのガスはインド象ですら気絶させてしまう強力な毒ガスなのさ」

491: 2010/12/12(日) 20:23:20.97 ID:DG/hBAAO
マツバ「まあ、普段は殺さない程度に毒を弱めているから安心してくれて構わないよ」

律「へっ、それはどーも。でも、そんな心配は必要ないな!」ぽん!

ランス「ニド!」

律「ニドリーノは毒タイプ!毒ガスなんて屁でもねえぜ!!」

マツバ「……」

492: 2010/12/12(日) 20:25:15.42 ID:DG/hBAAO
唯「!」ぴかーん

唯「じゃあ私はこの子!」ぽん!

ピッ太「ピッ」

律「…なんでピッ太?前々章で活躍したばっかりだろ。たまにはブイ太活躍させてやれよ」

唯「なんで知ってるの、りっちゃん!?ていうかそんなことは口にしちゃダメだよ!」

唯「…まあまあ、考えがあるから見ててよ!」

律「……期待しない程度に期待してるよ」

493: 2010/12/12(日) 20:27:04.85 ID:DG/hBAAO
マツバ「ムウマ、サイコウェーブ!ゴースト、シャドーボール!」

ムウマ「ムウーマ!」うぃぃぃ

ゴースト「ゴース!」どぎゅん!

唯「ピッ太、みずのはどう!」

律「ランス、ヘドロばくだん!」

ピッ太「ピッ!」しゅわん!

ランス「ニドー!」ばばばばば!

どおおおおん!!!!

マツバ「……ッ!!」

494: 2010/12/12(日) 20:29:35.11 ID:DG/hBAAO
マツバ「…なかなかやるね」

律「おうよ!私と唯のコンビネーションは無敵だぜ!!なあ、唯!!?」

唯「うん、りっちゃん!」

マツバ「ふふ…これは面白いバトルになりそうだ」

495: 2010/12/12(日) 20:31:35.73 ID:DG/hBAAO
―――――――――――――――――
スズのとう付近

シルバー「さっきのは何だったんだ?ここに行ったと思ったが……」

???「君には嫉妬してしまうよ」

シルバー「!」ばっ

ミナキ「私よりも先にスイクンを見つけてしまうとは」

シルバー「あんたは…さっきの……」

496: 2010/12/12(日) 20:33:21.19 ID:DG/hBAAO
ミナキ「私はミナキ。スイクンハンターだ」

シルバー「スイクンハンター…?なんだそれは」

ミナキ「その名の通り、スイクンを追うものだよ」

シルバー「というより、スイクンってなんなんだ?」

ミナキ「ふ…質問が多いな」

シルバー「……」

497: 2010/12/12(日) 20:35:48.06 ID:DG/hBAAO
ミナキ「スイクンとは、ここジョウト地方における伝説ポケモンの一匹だ。君がさっき見かけたのが、そうだ」

シルバー「ふうん…」

ミナキ「どうだ?美しいと思わないか?」

シルバー「…は?」

ミナキ「あの麗しき瞳!清潔感のある体毛!!透き通る肌!!!全てが美しい!!!!」

498: 2010/12/12(日) 20:37:21.59 ID:DG/hBAAO
シルバー「……」じー

ミナキ「…こほん!ふむ…悔しいことだが、どうやらスイクンは君を気に入っているようだったな。そんな目をしていたよ」

シルバー「俺を…?」

ミナキ「ああ、なぜかは知らないがな」

シルバー「……」

ミナキ「どうかしたか?」

シルバー「やけたとうで実際に体験して思ったが、あんたのドガース、相当鍛えているだろ?あんなどくガスは並大抵のポケモンじゃあ出せない。あんたも強いんじゃないのか?」

ミナキ「…まあそれなりにな」

499: 2010/12/12(日) 20:39:02.24 ID:DG/hBAAO
シルバー「ふうん…よし。勝負だ」

ミナキ「なに?」

シルバー「あんたの実力が見たい」

ミナキ「…ふ、ずいぶんと好戦的だな。…いいだろう、受けてたとう」

シルバー「ヒメグマ!」ぽん!

ヒメグマ「クマー!」

ミナキ「マルマイン!」ぽん!

マルマイン「シュゴー!」

500: 2010/12/12(日) 20:41:12.75 ID:DG/hBAAO
シルバー「ヒメグマ、おんがえし!」

ヒメグマ「クマー!」ぶんっ

ミナキ「かわせ、マルマイン!」

マルマイン「」しゅっ

ヒメグマ「クマ!?」どがああっ!

ミナキ「…!」

501: 2010/12/12(日) 20:43:08.12 ID:DG/hBAAO
シルバー「ちいっ!次はきりさくだ!」

ヒメグマ「クマー!」だっ

ミナキ「マルマイン!」

マルマイン「シュゴー!」しゅん!

シルバー「消えた…!?」

ミナキ「スパーク!!」

マルマイン「シュゴー!」びりりっ

ぎゅおん!

ヒメグマ「クマー!?」どっ!

ヒメグマ「クマ…」どたっ

502: 2010/12/12(日) 20:48:13.42 ID:DG/hBAAO
シルバー「!ひ、ヒメグマ戻れ!」しゅうう

ミナキ「……ふ」

シルバー「今度は…ニューラ頼む!」ぽん!

ニューラ「ニュー!」

ミナキ「ほう…ニューラか。とても素早いポケモンだ。だが、私のマルマインのスピードには勝てまい!」

マルマイン「シュゴー!!」びゅおっ

シルバー「!!」

503: 2010/12/12(日) 20:50:03.30 ID:DG/hBAAO
ミナキ「かみなり!!」

マルマイン「」ぴしゃあああん!!

ニューラ「に、ニュー!!?」ばりばり!

シルバー「ニューラ!!」

ニューラ「ニュ…」ばたっ

シルバー「!く……!!」

ミナキ「戦闘不能だな。…まだ続けるかい?」

シルバー「……」しゅうう

シルバー「…なんでだよ」

ミナキ「……」

504: 2010/12/12(日) 20:52:37.31 ID:DG/hBAAO
シルバー「俺はロケット団を滅ぼすんだ。お前なんかに負けてちゃいけないんだ!…強くならなきゃいけないんだ!!」

ミナキ「…」

シルバー「くそっ…!」ぎりっ

ミナキ「…それが、君が強くなりたい理由か?」

シルバー「?そうだよ…。ロケット団が憎い!ロケット団なんて許されたものじゃない!!だから強くなってアイツらを…!」

505: 2010/12/12(日) 20:54:09.79 ID:DG/hBAAO
ミナキ「憎しみで強さを求めても意味はない」

シルバー「!!」

ミナキ「憎しみからは何も生まれないさ。強くなるなんて不可能だ。現に、今私に負けただろう?」

シルバー「う、うるさい!お前に何がわかる!!」

ミナキ「…ふむ。だが、君には強くなれる素質があるみたいだ」

シルバー「なに…?」

506: 2010/12/12(日) 20:56:08.46 ID:DG/hBAAO
ミナキ「さっきのヒメグマの第一撃…はずれはしたものの、とても威力のあるおんがえしだった」

ミナキ「おんがえしという技は文字通り、トレーナーに恩を返す…トレーナーに懐いている分だけ威力が上がる技だ」

シルバー「…それがどうした?」

ミナキ「見たところ、そのヒメグマのおやは君じゃないな?」

シルバー「…!」

ミナキ「しかし、どうして、ヒメグマは君に最高に懐いているじゃないか」

507: 2010/12/12(日) 20:58:27.23 ID:DG/hBAAO
シルバー「……」かちゃ

シルバー(ヒメグマ…)

ミナキ「…ポケモンに好かれるトレーナーは絶対に強くなれる。君がさっきの考えを変えるのならば、君が本当に強くなりたいのならば、私が力を貸そう!」

シルバー「……」

ミナキ「さあ、シルバー君!どうだ?強くなりたいか、否か!君自身が決めろ!!」

シルバー「……お、俺は」

508: 2010/12/12(日) 21:00:07.06 ID:DG/hBAAO
シルバー(考えを変える…?ロケット団を…サカキを憎むなっていうのか?)

シルバー「……」

ミナキ「…シルバー君?」

シルバー「わ、わからない…俺に考えを変えられるかなんてわからない……でも、俺は強くなりたい!なにをしてでも!!」

ミナキ「…そうか。ならば決まりだ!ついてきたまえ!!」くるっ

シルバー「!…どこにいくんだ?」

ミナキ「君の修行場所さ」

509: 2010/12/12(日) 21:02:23.53 ID:DG/hBAAO
―――――――――――――――――
エンジュジム

マツバ「ムウマ、パワージェム!」

ムウマ「ムウーマ!」ききききいいいいん!!

ピッ太「ピッ!?」

唯「ピッ太!」

律「大丈夫か、唯!?」

マツバ「人の心配をしている場合かい?」

510: 2010/12/12(日) 21:04:53.35 ID:DG/hBAAO
律「!」

マツバ「ゴースト、どくどく!」

ゴースト「ゴースゴス!」しゅわあああん

律「…!ガスによるどくガスか。でもさっき言った通り、ランスは毒タイプだ!どくどくなんて効かないぜ!!」

ランス「に、ニド…」けほっ

律「!どうした、ランス!?まさか…」

511: 2010/12/12(日) 21:07:09.37 ID:DG/hBAAO
マツバ「ゴーストの出す猛毒のガスに身体が耐えられなかったんだろう。たとえ毒タイプと言えどもね」

ランス「ニド……」じゅわあっ

律「ら、ランス…!やばいぞ、唯!」

唯「大丈夫だよ、りっちゃん!私には考えがあるって言ったよね!」

律「なんだよ、その考えって…」

唯「ピッ太!」

ピッ太「ピッ!」

512: 2010/12/12(日) 21:09:25.22 ID:DG/hBAAO
唯「つきのひかり!!」

ぴかっ!!

律「!真っ昼間なのに月が…」

マツバ「!ニドリーノ、ピッピ、月……なるほど、そういうことか」

律「まったくわからん!なにをしようとしてるんだ、ゆ…」

唯「みて、りっちゃん!月の光が二匹を照らして…」

ピッ太・ランス「」ぴくっ

律「な、なんだ……?」

513: 2010/12/12(日) 21:11:56.74 ID:DG/hBAAO
めきめきめきめき…

唯「進化が始まったんだよ!!」

律「!進化…」

ぴかああああっ!

ランス(ニドキング)「ニドー!!」

ピッ太(ピクシー)「ピッ!!」

律「!!」

514: 2010/12/12(日) 21:13:29.60 ID:DG/hBAAO
唯「大きくなったね、ピッ太!」

ピッ太「ピッ!」

律「おお…!逞しくなったな、ランス!」

ランス「ニドー!」

律「唯、これがお前の言ってた考えか?」

唯「うん!」

律「グッジョブだぜ、唯!」

515: 2010/12/12(日) 21:15:56.70 ID:DG/hBAAO
唯「えへへ♪…でも、ノーマルタイプのピッ太じゃあ、ゴーストタイプには不利だから……あとはお願いね、りっちゃん!」

律「おう、任せろ!」

マツバ「ずいぶんと舐められたものだね。これはダブルバトル!コンビネーションなしでは勝てないぞ!」

律「…へっ!コンビネーションなら、とっくに見せ付けたはずだぜ!」

律「それはコイツ自身が物語ってる!唯のピッ太のおかげで進化できたんだからな!」

律「ランス、最終進化形のパワーを見せ付けてやれ!いわなだれ!!」

ランス「ニドー!!!」だっ

516: 2010/12/12(日) 21:18:09.00 ID:DG/hBAAO
どどどどどど………

ムウマ・ゴースト「!?」

どしゃああああああああああん!!!!

ランス「」たっ

ムウマ「ムウーマ…」ゴースト「ゴー…スゴス…」ばたばたっ

ムウマとゴーストは倒れた

マツバ「…!」

517: 2010/12/12(日) 21:21:00.22 ID:DG/hBAAO
律「よっしゃあ!私達の勝ちだあ!!」

唯「やったね、りっちゃん!!」

マツバ「二匹同時進化とはやられたね…はい、ファントムバッジだ」すっ

律「サンキュー!」

マツバ「……」

律「?」

マツバ「君、唯…といったね?」

唯「あ、はい…」

518: 2010/12/12(日) 21:23:10.77 ID:DG/hBAAO
マツバ「実はこの間、君に似ているトレーナーが僕に挑戦しにきたんだけど…………まあ、僕の気のせいかな?」

唯「??」

律「あ、あー!じゃあ先急ぐんで、私達は失礼しますねー!」

唯「へっ?」

律「それじゃあー!」

マツバ「あ、ああ」

律「行くぞ、唯!」がしっ

唯「ち、ちょっと…りっちゃん!?」

519: 2010/12/12(日) 21:24:06.15 ID:DG/hBAAO
たたっ

うぃーん

律(ふう…あぶねー。危うく唯にばれるところだったぜ。それにしても…)

律(もうこんなところまで来てるんだな。さすが憂ちゃんだ……スクールでも実力とか、私達の頭一つ分抜けてたし)

唯「…りっちゃん?」

律「え!?ああ…つ、次の街いこうぜ!」

唯「うん…?」

520: 2010/12/12(日) 21:26:44.04 ID:DG/hBAAO
―――――――――――――――――
ミナキ「着いたぞ!ここが君の修行場所だ!!」

シルバー「近いところにあるんだな。…なんだ、ここは?」

ミナキ「ここはだな…」

がららっ

シルバー「!」

まいこはん「あんれ…ミナキはん。ようこそ、おこしやすー」

―9章完―

525: 2010/12/17(金) 18:50:14.08 ID:6UfltcAO
シルバー「ここは…?」

ミナキ「見てのとおり、踊り場だよ」

まいこはん「ミナキはん、その可愛らしい子は?」

シルバー「かわっ…」

ミナキ「頼みがあるんです」

まいこはん「?」

526: 2010/12/17(金) 19:04:20.95 ID:6UfltcAO
ミナキ「実は…」

シルバー「待て!」

ミナキ「…なんだい?」

シルバー「どうするつもりなんだ?」

ミナキ「だから、君の修行を…」

シルバー「こんなところで修行なんてできるのかよ!?それに、見合った人なんて…」

ミナキ「それならいるじゃないか。目の前に」

シルバー「は?」ちら

まいこはん「……」

シルバー「……」

527: 2010/12/17(金) 19:05:53.67 ID:6UfltcAO
シルバー「いやいやいやいや」

ミナキ「いや、マジだ」

シルバー「うそだ!」

まいこはん「?とりあえず、立ち話もなんやし…中へ入ったらどうどすかー?」

ミナキ「はい、そうしましょう。さあ、シルバー君」

シルバー「……ちっ」

528: 2010/12/17(金) 19:10:57.31 ID:6UfltcAO
がらっ

まいこはん2「ようこそ、おこしやすー」

シルバー「まだいるのか……ん?」

がやがや

まいこはん3「一応ここ踊り場どすえー」

???「あ~マジでえ~?そんな感じになっちゃう~?そんなパータン~!?んじゃー踊ってよ~?」

まいこはん3「いえ。踊りは時間帯が決まっいてるんどすー」

???「は~?それまで待てって~??は~?マジダルビッシュ~!!」

529: 2010/12/17(金) 20:49:17.76 ID:6UfltcAO
シルバー「…なんだあいつ」

ミナキ「」たっ

シルバー「あれ?おい!」

ぴたっ

???「あ?」

ミナキ「…相変わらずだな、ワタル」

530: 2010/12/17(金) 20:52:04.46 ID:6UfltcAO
ワタル「おー!!ミナキちゃんじゃねえかあ!!?なに、今日はどしたの~!?」

ミナキ「ちょっとまいこはんに稽古をつけてもらいにね。私がつけてもらうのではないが」

ワタル「へ~。んで、どいつがつけてもらうのよ?」

ミナキ「この子だ」すっ

シルバー「!」

531: 2010/12/17(金) 20:54:24.24 ID:6UfltcAO
ワタル「…ふ~ん。見るからに弱そうだけどな~?」

シルバー「な、なんだと!?」

ワタル「おーおー、威勢はいいっスねえ~」

シルバー「……」

ミナキ「それでワタル、お前はなにをしに?」

ワタル「あー、俺も約束しててよ~。あのリラの頼みだから断れなくてな~」

ミナキ「リラが?」

ワタル「ああ。もうすぐ来ると思うぜ~?」

532: 2010/12/17(金) 20:59:58.91 ID:6UfltcAO
がらっ

ワタル「お、来た来た~」

ロケット団員「おい!全員おとなしくしろ!!ここはロケット団が占領するぜ!!」

シルバー「!」

ワタル「あ~…!?」

533: 2010/12/17(金) 21:21:18.42 ID:6UfltcAO
ロケット団員「さあ!痛い目に逢いたくなければ…」どすっ

ロケット団員「ぎゃふん!」ばたん

ワタル「ん」

リラ「戻れ、カビゴン」しゅうう

ワタル「おー!!やっと来たか~リラ!」

リラ「ワタル…やはり変わってないな」

534: 2010/12/17(金) 21:24:00.83 ID:6UfltcAO
ミナキ「よう、リラ」

リラ「!ミナキじゃないか。また稽古を?」

ミナキ「さすがはリラ、察しがいいな。まあ稽古をつけてもらうのは私じゃないがな」

リラ「ほう…じゃあ、その子か?」

シルバー「!」

ミナキ「そうだ」

シルバー(こいつ…どこかで……)

535: 2010/12/17(金) 21:26:07.44 ID:6UfltcAO
ワタル「ところでリラちゃ~ん、肝心の鍛えてほしい子はどこなんだ~?」

リラ「ああ…おーい、澪!」

がらっ

澪「し、師匠!一人だけ先に行かないでくださいよ!」

ニャース「ニャー」

リラ「ああ、すまんすまん」

536: 2010/12/17(金) 21:28:02.55 ID:6UfltcAO
ワタル「おっ?この可愛い子は?」

澪「ひう!」たたた

ニャース(なぜニャーの後ろに隠れるニャ)

リラ「彼女が、君に鍛えてほしいトレーナーさ」

澪「え…?」

ワタル「へ~」

537: 2010/12/17(金) 21:31:56.37 ID:6UfltcAO
ミナキ「って澪じゃないか!」

澪「あ、ミナキさん!」

ニャース「ニャ」

リラ「!知り合いなのか?」

澪「はい!」

ミナキ「久しぶりだな!ホウエンではご苦労様。ダイゴも褒めていたぞ!」

澪「いえ…私はそんな…」

538: 2010/12/17(金) 21:33:42.54 ID:6UfltcAO
ミナキ「そういえば、ジムバッジは全部集めたのか?」

澪「あ…はい。それと」

ニャース「チャンピオンを倒し、殿堂入りもしたのニャ!」

ミナキ「おお、それは凄いな!」

澪「あ、そうだ…ミナキさ…」ぽん!

ミナキ「む?」

くらくら「ドククラー!」

539: 2010/12/17(金) 21:35:27.65 ID:6UfltcAO
澪「勝手に出てきた…」

ミナキ「ドククラゲじゃないか!久しぶり、元気だったか?」

くらくら「ドククラー♪」

ニャース(そういえば、ミナキにもらったんだったニャ)

ミナキ「逞しくなったものだ。やはり、澪が持っていた方がいいな」

ミナキ「これからもドククラゲをよろしく頼む」

澪「はい!」

しゅうう

540: 2010/12/17(金) 21:37:45.82 ID:6UfltcAO
ワタル「感動の再会はいいんだけどよ~。とりあえず、本題に入ろうぜ~?」

ミナキ「ああ…すまない。さあシルバー君、君に話のつづきをしないとな」

シルバー「ああ…」ちら

シルバー(思い出した…。あの二人はヒワダタウンでロケット団の話をしていた奴らだ)

シルバー「……」

ミナキ「?」

541: 2010/12/17(金) 21:40:40.13 ID:6UfltcAO
リラ「澪、こっちも話のつづきだ」

澪「ち、ちょっと待ってください!私を連れてきたのって、修行のためですか!?」

リラ「そうだが?」

澪「なんで修行を…」

リラ「これから、ある任務をお前に頼む。それには修行が必要不可欠なのさ」

澪「任務って、なんですか?」

リラ「まあ今は目の前のことに集中しよう」

澪「はあ…」

542: 2010/12/17(金) 21:43:08.43 ID:6UfltcAO
ニャース(ニャー…それよりも、修行相手があのチャラ男ってことが気になるニャ。一体何者ニャ…?)

ワタル「……」

ワタル「とにかく、ここじゃあやりにくいぜ。場所を変えようぜ~」

がらっ

ばたん

543: 2010/12/17(金) 21:44:59.22 ID:6UfltcAO
まいこはん「はて、そんでミナキはん。頼みとはなんどすか?」

ミナキ「この子、シルバーというんですが…この子の修行を頼みたいんです」

まいこはん「そないなことなら、お安い御用どすえ」

ミナキ「ありがとうございます」

544: 2010/12/17(金) 21:46:49.89 ID:6UfltcAO
シルバー「だから待てよ!」

ミナキ「…だからなんだ」

シルバー「なんでまいこはんにそんなこと頼んでるんだ!?もっと適役がいるだろ!」

まいこはん「あれー、これはこれはわたしも舐められたものどすなー」

シルバー「なに?」

まいこはん「そんなに言うんどしたら、ポケモンバトルでわたしの強さ…証明してやりましょ」かちゃ

545: 2010/12/17(金) 21:53:53.44 ID:6UfltcAO
シルバー「ふっ…後悔するぞ」かちゃ

ミナキ「はあ……まったく、どうなっても知らないぞ」

シルバー「ふん!ただ踊ってるだけの奴にポケモンバトルなんてできるのか!?いけ、ニューラ!」ぽん!

ニューラ「ニュー!」

まいこはん「」ぴきっ

まいこはん「ただ踊ってるだけ…?」ぴきき

ミナキ(地雷踏みやがった)

546: 2010/12/17(金) 21:56:15.59 ID:6UfltcAO
ぶちっ

まいこはん「若僧が…。いいどすえ…本当の恐怖ゆうものを教えてあげましょ。サンダース!」ぽん!

サンダース「グルル…」

シルバー「ニューラ、つじぎり!」

ニューラ「ニュー!」だっ

まいこはん「サンダース、フラッシュ」

サンダース「」ぴかっ!

ニューラ「!?」くらっ

シルバー「くっ…しまった……」

547: 2010/12/17(金) 21:57:00.57 ID:6UfltcAO
まいこはん「しばらくは目は見えないどすえー。……目が見えていない相手を攻撃するのって、ゾクゾクしませんか?」ばっ

まいこはん「サンダース、かみなり」

サンダース「グルル…」ばりばり…

かっ!

ぴしゃああああん!!

ニューラ「ニュー!?」びりびり!

だあん!ばたっ

ニューラは倒れた

シルバー「つ、強い…!」

まいこはん「ふふ…なんなら、手持ちポケモン全部でかかってきても構わないんどすえー?」

シルバー「ぐ…馬鹿にしやがって……」

548: 2010/12/17(金) 21:57:31.44 ID:6UfltcAO
―――――――――――――――――
一方そのころ

唯「ブイ太、れいとうビーム!」

ブイ太「シャワー!」びゅおおおお!

オオタチ「!?」ばたっ

オオタチ「オオータチー!」たたたっ

唯「よし!どんどん強くなるね、ブイ太!」なでなで

ブイ太「シャワー♪」

549: 2010/12/17(金) 21:58:13.19 ID:6UfltcAO
律「ん…終わったのかあ?」

唯「うん!」

律「んで、オレンのみは?」

唯「あ…えとお……相手がその…オオタチだったものでえ……」

律「なんで持ってないのわかってて戦うんだよ」

唯「だって、逃げるなんてそんな失礼な真似できないよ!」

律「つうか逃げられてんじゃん」

唯「あぐ…」

550: 2010/12/17(金) 21:59:01.75 ID:6UfltcAO
律「まあとにかくラッタを探すぞー」

だっ

ラッタ「ラッタ!」

唯「おお、偶然!」

律「もう唯には任せられん、私がやる!いけ、ランス!」ぽん!

ランス(ニドキング)「ニドー!!」どんっ

ラッタ「ら、ラッタ…!?」

551: 2010/12/17(金) 22:00:01.99 ID:6UfltcAO
律「ランス、オレンのみを奪ってや…」

ラッタ「ラッター!」たたっ

律「あっ…にげ……」

律「……」

唯「りっちゃん…」

律「」

552: 2010/12/17(金) 22:01:02.12 ID:6UfltcAO
―――――――――――――――
数時間後

アサギのとうだい

???「アカリちゃん、大丈夫?」

アカリちゃん(デンリュウ)「きゅるる…」

律「おーい!」

???「あっ…」

唯「オレンのみ、大量だよっ」ばんっ

ずっしり

???「あ…ありがとうございます!」

553: 2010/12/17(金) 22:04:53.45 ID:6UfltcAO
がさっ

くるっ

???「さあ、アカリちゃん…」すっ

アカリちゃん「きゅるる…」ぱくっ

もぐもぐ…

アカリちゃん「きゅるる…」

唯「…どう?」

???「うーん…駄目みたいです……」

唯「そっかあ…」

554: 2010/12/17(金) 22:09:15.80 ID:6UfltcAO
律「じゃあどうしたらいいんだ?」

???「ひでんのくすりがあればいいんですけど…」

律「ひでんのくすり?それってどこにあるんだ?」

???「海の向こうの街、タンバシティの薬屋にあるんです。でも、アカリちゃんが心配で出掛けれないし……」

唯「それなら、私達が薬屋に行ってくるよ!ね、りっちゃん?」

律「おう!」

555: 2010/12/17(金) 22:10:49.22 ID:6UfltcAO
???「い、いいんですか?」

律「当然だ!!オレンのみも取りに行ったしな!」

???「す…すみません……。こんなこと頼んでしまって……」

律「いいっていいって!それに、私達から話を聞いたんだし」

唯「街中で慌ててたしね!」

律「サントアンヌ号に乗ったつもりでさ!」

???「……では、お願いします!」ぺこっ

556: 2010/12/17(金) 22:11:16.02 ID:6UfltcAO
―――――――――――――――
エンジュシティ踊り場

まいこはん「ブースター、ほのおのキバ!」

ブースター「ブースター!」がぶっ

ヤミカラス「ヤミー!?」どたっ

シルバー「!」

まいこはん「サンダース、10まんボルト!エーフィ、サイコキネシス!」

サンダース「ぎゃおっ!」びりり!

エーフィ「フィー!」うぃぃぃん!

シードラ・ヒメグマ「!?」

ばたばたっ

シルバー「!!」

557: 2010/12/17(金) 22:13:03.49 ID:6UfltcAO
まいこはん「これで全てどすかー?」

シルバー「…ま、負けた!」

まいこはん「まいこはんの強さ、わかってくれました?」

シルバー「ぐ……」

まいこはん「ふふ」

558: 2010/12/17(金) 22:14:05.86 ID:6UfltcAO
ぱちぱち

ミナキ「いやー、相変わらずお強い!」

まいこはん「これくらいは朝飯前どすー」

ミナキ「さすが、我が師匠!」

シルバー「なに…?」

ミナキ「ん?」

シルバー「お前の師匠だと…?」

ミナキ「そうだが…おかしいか?」

シルバー「いや…」

559: 2010/12/17(金) 22:15:08.00 ID:6UfltcAO
シルバー(どれだけ強いんだ…このまいこはんは)

ミナキ「それでさっき言ったとおり、この子の稽古を頼みたいんですが…」くいっ

ミナキ「ちょっとこちらへ…」

まいこはん「?」

ミナキ「実は彼の強くなりたい理由が……」ぼそぼそ

まいこはん「……はて。それなら問題ないどすえー」くるっ

560: 2010/12/17(金) 22:16:19.06 ID:6UfltcAO
まいこはん「そんなこと気にもできないくらい、厳しく鍛えてあげますから」にこぉぉっ

ミナキ(うわぁ…恐ろしい……)

まいこはん「それに…そないな考え、すぐに間違っていると気づくはずどすえ」

ミナキ「!……はい、そうですね」

シルバー「さっきから、なんの話をしてるんだ?」

まいこはん「なんでもないどすえー。さあシルバーはん、早速鍛えてあげますえー」

561: 2010/12/17(金) 22:17:06.32 ID:6UfltcAO
―――――――――――――――――
アサギシティ

律「…よし!なみのりするか!!」

唯「うん、りっちゃん!」

律「じゃあ、スカイを…」かちゃ

律「…ん?」

ヤドン達「ヤド…ヤド…」てくてく

律「なんだ?ヤドンの行列……」

唯「か、かわいい~!」たたっ

律「あっ…唯、待t…」

律「…まったく」

―10章完―

567: 2010/12/24(クリスマスイブ) 16:40:38.84 ID:j1v/mwAO
―――――――――――――――――
ヤドン達「ヤド…ヤド…」ざわざわ…

唯「…」ほけー

たたたっ

律「唯ーっ!」

唯「りっちゃん」

律「勝手に走ってくなよー…って、あのヤドン達なにをしてるんだ?」

唯「それがわからないんだよね。ずっとああして鳴いてるの」

ヤドン達「ヤド…ヤド…」ざわざわ…

律「……?」

568: 2010/12/24(クリスマスイブ) 16:42:30.23 ID:j1v/mwAO
ヤドン「ヤド…」てくてく

唯「あっ…」

律「一匹だけ出てきたぞ」

ヤドン達「ヤドー…!ヤドー…!」

ヤドン「ヤアン?」さっ

律「なんか取り出したけど…なんだあれ?」

ぴっ

ポケモン図鑑『おうじゃのしるし。ある特定のポケモンが好んでいる』

569: 2010/12/24(クリスマスイブ) 16:43:20.74 ID:j1v/mwAO
唯「おうじゃのしるしだってさ!」

律「…ん~、じゃあヤドンはある特定のポケモンで、おうじゃのしるしを好んでいるってことか?」

唯「多分そうじゃない?」

ヤドン「ヤド…」かちゃん

ぱしゃん!!

シェルダー「シェルダー!」だっ

律「シェルダー?」

570: 2010/12/24(クリスマスイブ) 16:49:52.94 ID:j1v/mwAO
がぶっ!

唯「か、かみついちゃったよおっ!?」

ぴかっ!!

唯律「!?」

ヤドン「」めきめきめきめき…

律「まさか…」

唯「…進化!?」

571: 2010/12/24(クリスマスイブ) 16:51:19.78 ID:j1v/mwAO
かっ!!!

ヤドキング「ヤドー」

律「!」

ぴっ

ポケモン図鑑『ヤドキング、おうじゃポケモン
すごい知性とひらめきを持っている。どんな時でも慌てず騒がずのんびりとしている』

唯「す、すごいね!!こんなところでこんな神秘的な進化を見れるなんてラッキーだね!」

律「ああ…。こんな進化のしかたもあるんだな」

ぽん!


572: 2010/12/24(クリスマスイブ) 16:52:55.51 ID:j1v/mwAO
律「え?」

スカイ「ニョロ!」たたっ

律「ちょっ…す、スカイ!?」たたたっ

唯「待ってえ、りっちゃ~ん!」たたっ

スカイ「ニョロ、ニョロ…」たたた…

律「こら、待て!」がしっ

スカイ「!」

573: 2010/12/24(クリスマスイブ) 16:54:14.97 ID:j1v/mwAO
律「いきなりどうしたんだよ、スカイ!」

スカイ「ニョロ、ニョロニョロー!」

律「?」

唯「はあはあ…りっちゃんはやい……」ぜえぜえ

スカイ「」たたっ

律「あ!また…」

574: 2010/12/24(クリスマスイブ) 16:56:19.84 ID:j1v/mwAO
スカイ「ニョロ!」ばっ

ヤドン達「ヤアン?」

スカイ「ニョロニョロ、ニョロニョロニョロニョロ!」

ヤドン達「ヤアン?」

ヤドキング「ヤド…ヤドヤドヤドヤド、ヤドー」

律「な…なんだ?」

ヤドキング「ヤドー!」すっ

スカイ「ニョロー!!」ぱしっ

律「スカイもおうじゃのしるしを…」

575: 2010/12/24(クリスマスイブ) 16:59:19.08 ID:j1v/mwAO
スカイ「」ぴかっ!!

めきめきめきめき…

唯「りっちゃん、これって…」

かっ!!!

スカイ(ニョロトノ)「トニョーロ!」ばんっ

唯「スカイも進化しちゃった…」

律「マジでか」

577: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:02:06.72 ID:j1v/mwAO
スカイ「トニョーロ!」だっ

律「!」

スカイ「トニョーロ!」にこっ

律「へへ…ようやく蛙になれたな!」

スカイ「トニョーロ……トニョーロ!!」

スカイ「トニョーロトニョーロ♪」

唯「ふふっ、嬉しそうだねえ♪」

578: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:04:00.85 ID:j1v/mwAO
律「ヤドン、ヤドキング!ありがとうな!!」

ヤドン達「ヤアン?」

ヤドキング「ヤドー」

律「さあ…早くタンバシティに行かないとな!」

―――――――――――――――――
エンジュシティ踊り場

おっさん「おーい、酒持ってきてくれー!」

まいこはん「ただいまー。ほな、シルバーはん」

シルバー「くそ…なんで俺がこんなことを……」

579: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:09:06.26 ID:j1v/mwAO
まいこはん「強くなりたいんやろー?そんなら言うとおりにすることどすー」

シルバー「……ちっ!やればいいんだろ!!」がしっ

まいこはん「笑顔は絶やさないように頼みますえー」

シルバー「……ぐっ」

580: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:14:17.43 ID:j1v/mwAO
ミナキ「…大丈夫ですか?」

まいこはん「あら、わたしを信じてないんどすかー?」

ミナキ「いえ、滅相もない。ですが…これで強くなれるんですかね」

まいこはん「これは強くなるためのものではないどす」

ミナキ「?」

まいこはん「あの子の最大の心配点は、ミナキはんが言う、憎しみから強くなりたいと思ってることどす。バトルの稽古をするより、まず先にこのことを解決しませんと」

ミナキ「なるほど。…でも、しかしですよ?それでもこんなことでその考えが変わりますかね?」

581: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:15:59.11 ID:j1v/mwAO
まいこはん「…わたし、思うんどす。あの子は今まで、あまり人と触れ合ったことがないんじゃないかと。だからあんな尖った態度をとるんやと」

ミナキ「……」

まいこはん「この踊り場には色んなお客はんが来る。サラリーマンや酔っ払い、たまには学生はんや子連れの母親、有名人も来たり……。もちろん、みなはん性格は点でばらばら…していることもばらばら…歌ったり踊ったり愚痴を言ったり雑談をしたり……」

まいこはん「でも、みなはん、とてもいい人どす。すこし暗い人もおりますが、全員が前を向いて、信念を持って生きておられます。…そんな人たちと触れ合うことで、あの子も分かるんじゃないどすか?みんながみんな、ロケット団のように悪い人ではないことを。ロケット団もその人たちと同じ人間だということを」

ミナキ「流石です、師匠。深く考えておられる…」

582: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:17:38.07 ID:j1v/mwAO
まいこはん「…ほら、あれを」

ミナキ「?」

おっさん「おー、新入りさん。今日はおおきになあ」

シルバー「あ…えと……」

おっさん「ほれ」さっ

シルバー「へ…?」

おっさん「まだ新入りやし、あんま金もらっとらんやろ?とっとき!ほいじゃあな」がらっ

シルバー「あ……」

たたっ

シルバー「あ、ありがとうございました!」

おっさん「!…おう!」

583: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:20:54.00 ID:j1v/mwAO
まいこはん「もう変化が…。あの子も成長してはる」

ミナキ「はい…やはり師匠に頼んでよかったです」

がらっ

シルバー「ふう……ん?」ちらっ

ミナキ・まいこはん「……」

シルバー「ぐっ…!」かああっ

シルバー「ちぃっ!」だだっ

まいこはん「あら…」

ミナキ「まだ我々には素直になれないようですね」

まいこはん「ふふ、照れ臭いんでしょう」

584: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:23:55.48 ID:j1v/mwAO
ミナキ「……そういえば、師匠に聞きたいことがあるんですが」

まいこはん「なんどすか?」

ミナキ「前に、イーブイが五匹、タマゴから孵ったと聞きましたが…二匹いないみたいで気になりまして」

まいこはん「ああ…二匹はオーキド博士に差し上げたんどす」

ミナキ「そうだったんですか」

まいこはん「もうすでに二匹ともトレーナーの手に渡ったらしいどすが…元気にやっているといいどすな」

585: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:25:01.23 ID:j1v/mwAO
―――――――――――――――――
タンバシティ

唯「ブイ太、ありがとう!」しゅうう

律「スカイもサンキュー!」しゅうう

唯「着いたね、タンバシティ!」

律「じゃあ、薬屋に行くか~」

唯「よーし…勝負だよ、りっちゃん!速く着いた方が勝ちだよ!」

律「小学生かっ!」

586: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:26:52.10 ID:j1v/mwAO
唯「よーい、ドン!!」だっ

律「だから待てっ…」ずるっ

律「…てっ!?」どたんっ!

律「痛っ~…転んじまったよ、唯……」すたっ

律「…あれ?唯……?」

しーん…

律「しまった…はぐれた……」

587: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:28:48.65 ID:j1v/mwAO
律「どうしよう……」

???「おー、なにしているんだ!?」

律「ん?…あんたは?」

シジマ「わしはシジマ!お前は!?」

律「田井中律だけど…」

シジマ「律か!なんだ、迷子になったのか!?」

律「うぐ……」

588: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:32:15.88 ID:j1v/mwAO
シジマ「はっはっは!そうか、よろしい!!わしが連れを探してやる!」

律「本当か!?」

シジマ「おう!男に二言はない!!とりあえず、それまでわしの家で休んでいきなさい」

律「恩に着るぜ、おっさん!」

―――――――――――――――――
唯「うぐ…えぐ……ここどこ………りっちゃ~ん…」とぼとぼ

すたっ

???「グオオオ!」

唯「!ぽ、ポケモン!?」

589: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:33:44.58 ID:j1v/mwAO
ぴっ

ポケモン図鑑『エンテイ、かざんポケモン
エンテイがほえると世界のどこかの火山が噴火すると言われている』

唯「エンテイ?」

エンテイ「グオオオ…!」

唯「うう…メリ太!」ぽん!

メリ太「メエー!」

エンテイ「グオオオ!!!」

メリ太「」びくっ

しゅうう…

唯「あれ!?戻っちゃった!!」

590: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:35:49.48 ID:j1v/mwAO
エンテイ「グオオオ!」くいっ

唯「……へ?」

エンテイ「グオオオ!」くいくいっ

唯「ついて来いって…?」

エンテイ「」こくっ

たたっ

唯「あっ、待ってよう!」

591: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:37:11.49 ID:j1v/mwAO
――――――――――――――――――
エンテイ「グオオオ!」

唯「ここ?」ちら

唯「あっ、薬屋だあ!案内してくれたの?」

エンテイ「グオオオ!」

唯「ありがとう~♪」

エンテイ「グオオオ!!」たったった

唯「あ、行っちゃった…。とりあえず薬屋へ入ろう!」

592: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:38:08.70 ID:j1v/mwAO
がらっ

おじさん「いらっしゃーい」

唯「あの~…ひでんのくすりが欲しいんですけどお」

おじさん「ひでんのくすり?んー、ちょっとモンスターボールを見せてくれんか?」

唯「え?…はい」すっ

おじさん「ふむ…見たところ、君のポケモンはひでんのくすりが必要なほど弱っているとは思えんが…」

唯「あっ、違うんです!アサギシティに……」かくかくしかじか

593: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:39:35.82 ID:j1v/mwAO
おじさん「なに!灯台のポケモンが衰弱してる!?それはいかん!!ほれ、これがひでんのくすりだ!持っていってやりなさい!」

唯「ありがとうございます!」

がらっ

たった…ぴたっ

唯「あ…りっちゃん……。んーと、待ってればいいよね?」

594: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:40:19.74 ID:j1v/mwAO
―――――――――――――――――
シジマの家

シジマ「帰ったぞー!」

シジマ妻「あなたお帰りなさい」

律「お、お邪魔しまーす…」

シジマ妻「あら、この子は?」

シジマ「迷ってるところを連れて来たんだ」

シジマ妻「そうでしたの」

595: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:41:19.14 ID:j1v/mwAO
シジマ「連れが見つかるまで、しばらくうちに置いておくからな」

シジマ妻「わかりました。ゆっくりしていってくださいね。なにもありませんけど…」

律「いえいえ、そんな!」

シジマ「む?それはモンスターボールか?」

律「へ?そうだけど…?」

シジマ「お前、ポケモントレーナーだったのか!なら話は別だ!!」

律「え?え?」

596: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:45:53.74 ID:j1v/mwAO
シジマ「わしはシジマ!」

律「いや、聞いt」

シジマ「ここ、タンバのジムリーダー、シジマだ!!」

律「……」

律「って、えええええ!!?」

597: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:46:56.31 ID:j1v/mwAO
―――――――――――――――――
フスベシティ

リラ「フスベシティ。ここで修行をするのか?」

ワタル「あ~ん?そうだよ~ん」

澪(どんな修行するんだろ…)

ニャース「ニャー、いい加減教えてくれニャ、リラ」

リラ「なにをだ?」

ニャース「そいつの正体をニャ!」

598: 2010/12/24(クリスマスイブ) 17:49:12.43 ID:j1v/mwAO
ワタル「……」

リラ「……仕方ないな。ここは人も少ないし、いいんじゃないか?ワタル」

ワタル「ああ…そうだな……」

ニャース(ニャ…?雰囲気(と口調)が変わった……?)

ワタル「俺の正体か…いいだろう。知りたいなら教えてあげよう…」

ワタル「カントー四天王の長…兼、ジョウトリーグチャンピオン…。それが俺の正体さ!!」どんっ!

澪ニャース「チャンピオン!?」

―11章完―

606: 2010/12/27(月) 20:50:43.53 ID:wCR1hYAO
リラ「そう、彼はジョウトリーグチャンピオンだ」

ニャース「ニャニャ…でも、あのチャラチャラした態度はなんなのニャ?」

ワタル「俺は今、ロケット団を追っていてね…。だが俺はチャンピオンだ。チャンピオンが調べていたらロケット団も警戒するだろう?だからチャンピオンには見えないように演技をしているのさ。もちろん、周りの人たちにもばれないようにね」

澪「それで……」

ワタル「危険な橋は渡るつもりはないよ。………ワタルだけにな」ふふっ

ニャース(…チャンピオンはみんな、洒落が好きなのニャ?)

607: 2010/12/27(月) 20:52:36.72 ID:wCR1hYAO
リラ「そういうわけだ。チャンピオンに鍛えられるんだ、もっと強くなれる」

澪「…はい!」

澪(…まだ任務のことは聞かないでおこう)

ワタル「まず君の手持ちを把握しておきたい。見せてくれないか?」

澪「はい…」すっ

608: 2010/12/27(月) 20:55:31.72 ID:wCR1hYAO
ワタル「……」じっ

ワタル「…リザードン、ドククラゲ、ドクケイル、ポワルン、ハブネーク、サボネア、ベ口リンガの七匹か」

リラ(増えたものだな)

ワタル「なかなかのチームだが……進化前がいるのが気になるな」

澪「あ、えと…」

ワタル「進化前の状態だと、どうしても不利な場合があるのは分かるよな?」

澪「は、はい」

ワタル「……。それでも進化させない理由があるのかい?」

澪「それは…」かちゃ

ぽん!

サボみん「サボネー!」

澪「…進化するタイミングとか……するしないは、トレーナーが決めることじゃないと思うんです」

澪「ポケモン自身が決めることだと思います」

ワタル「……」

リラ「ふっ…」

ニャース(…澪らしいニャ)

609: 2010/12/27(月) 20:57:16.78 ID:wCR1hYAO
澪「それに…私のサボみんは進化なんかしなくても、十分強いです!!ねっ、サボみん!」

サボみん「サボネー!」

ワタル「…ふふ、今ので君がどんなトレーナーか分かった気がするよ」

澪「……」

ぼんっ

澪(か、語りすぎた…//)

ニャース(やっぱり澪だニャー)

ワタル「では、それもふまえて修行をしていこうか」

610: 2010/12/27(月) 21:00:19.98 ID:wCR1hYAO
―――――――――――――――――
タンバシティジム

シジマ「はっはっはー!では始めるかー!!」

律「おう!」

シジマ「形式は3対3の交替戦だ!!」

律(3対3か…)

シジマ「わしから行くぞ!!いでよ、オコリザル!」ぽん!

オコリザル「ウキー!!」

ぴっ

ポケモン図鑑『オコリザル、ぶたざるポケモン
視線が合っただけで怒り、逃げ出したらまた怒り、たたきのめしてもまだ怒る』

律「どんだけ怒るんだよ」

611: 2010/12/27(月) 21:02:04.49 ID:wCR1hYAO
律「…オコリザルか。よし、ウィング出番だ!」ぽん!

ウィング「ハネー!」

シジマ「ハネッコかあ!!」

律「ウィング、メガドレイン!」

ウィング「ハネー!」ぴとっ

オコリザル「!?」

シジマ「振り払え、オコリザル!」

オコリザル「ウキー!!」ぶんぶんっ

ウィング「ハネッ!?」

612: 2010/12/27(月) 21:07:18.07 ID:wCR1hYAO
シジマ「そのままメガトンパンチ!」

オコリザル「ウキー!」ぶんっ

どおおおおん!!

シジマ「…きまったか?」

律「」にっ

シジマ「!!」

ウィング「ハネー!」

シジマ「外れただと…?くっ、ならばもう一度だ!」

613: 2010/12/27(月) 21:11:30.32 ID:wCR1hYAO
オコリザル「」ぶんっ

ウィング「ハネー」ふわっ

すかっ

シジマ「!!…なるほど。攻撃の風圧で避けられるのか」

律「へへっ。この能力のおかげで今までの戦いを乗り越えてこられたのさ!」

律「今度は逃がさないぜ!ウィング、ギガドレイン!!」

ウィング「ハネー!」ぴとっ

ぎゅおおおおお!!

オコリザル「ウキー…」ばたっ

オコリザルは倒れた

614: 2010/12/27(月) 21:16:32.34 ID:wCR1hYAO
シジマ「…!オコリザル、もどれ!」しゅうう

律「どうだ!」

シジマ「はっはっは!久々に燃えてきたぞ!!次はコイツだ!カポエラー!!」ぽん!

カポエラー「カポー!」

律「!」ぴっ

ポケモン図鑑『カポエラー、さかだちポケモン
踊るように華麗で滑らかなキック技に見とれているときつい一撃をお見舞いされる』

律「カポエラーね…」

律「……もどれ、ウィング!」しゅうう

シジマ「!」

615: 2010/12/27(月) 21:19:15.14 ID:wCR1hYAO
律「ヒート、頼むぜ!」ぽん!

ヒート「ヒヒーン!」

律「ヒート、かえんぐるま!」

ヒート「ヒヒーン!」だだだっ

シジマ「カポエラー、返り討ちにしてやれ!」

カポエラー「カポー!」

どがががっ!

ヒート「ヒヒーン!?」ずざざっ

律「…ヒート!!」

616: 2010/12/27(月) 21:22:34.86 ID:wCR1hYAO
シジマ「追撃だ!!あなをほる!」

カポエラー「カポ!」しゅばっ

ずずず…

ヒート「ヒヒーン!?」

律「…!どこから出てくる……!?」

シジマ「ふふ」

ずっ!

ヒート「!」

カポエラー「カポー!!」ばっ

律「真下!!?」

617: 2010/12/27(月) 21:26:52.59 ID:wCR1hYAO
どがああああん!!

ヒート「ヒヒーン!!」ばああん!

どたっ

ヒート「ヒヒーン…」がくっ

ヒートは倒れた

律「ぐっ…!」

シジマ「はっはっは!まだまだあ!!お前の力を見せてみろ!」

律「くそ……ウィング!」ぽん!

ウィング「ハネー!」

618: 2010/12/27(月) 21:28:31.92 ID:wCR1hYAO
シジマ「またそいつか!相手にとって不足なしだ!!カポエラー、気合いいれていけ!」

カポエラー「カポー!」

律(ウィングにはあなをほるも物理技も効かない…。いけるか……?)

シジマ「ふ、そのハネッコの強みは攻撃を避けられること!しかし、わしのカポエラーの前では無意味だ!!」

律「なに……?」

619: 2010/12/27(月) 21:34:48.27 ID:wCR1hYAO
シジマ「カポエラー、トリプルキック!」

カポエラー「カポカポー!」しゅしゅっ

ウィング「ハネー」ふわっ

どがっ!!

ウィング「!?」ぐらっ

律「当たった!?」

シジマ「はっはっは!どうだあ!!」

シジマ「カポエラーは一回の攻撃で三回のキックを繰り出すのだ!!」

シジマ「ハネッコが風圧を利用して攻撃を避けようとも、二回目で風圧を相頃し、三回目で攻撃を当てる……。まあこれらを瞬間的に繰り出すことのできるカポエラーならではの対策だがな」

律「く…だからか……」

620: 2010/12/27(月) 21:36:28.52 ID:wCR1hYAO
律(まずいな…)

律「…ん?」ちら

ウィング「ハネー…」おろおろ…

律「!!」

律(馬鹿だな、私は…。私がしっかりしないでどうするんだ!)

ぺしっ

律「…よし!!」きっ

シジマ「ほう」

律「ウィング、ごめん。私が…」

ウィング「」ぴくっ

律「…ウィング?」

621: 2010/12/27(月) 21:42:05.83 ID:wCR1hYAO
――――――――――――――――
薬屋

ぽん!

メリ太「メエー」

唯「?どしたの、メリ太」

メリ太「メエー…」めきめきめきめき…

唯「め、メリ太!?」

――――――――――――――――
ぴかああああっ!

ウィング(ポポッコ)「ポポー!!」

律「ウィング!!」

シジマ「なんと!」

622: 2010/12/27(月) 21:46:58.79 ID:wCR1hYAO
――――――――――――――――
メリ太(モココ)「モココ!」

唯「進化した!!」

メリ太「モココ!」

唯「すっっごくかわいいよ、メリ太!すっっごく!!」ぱあああっ

唯「……でもなんでこんな時に?」ほげー

―――――――――――――――――
シジマ「…まさか進化するとはな」

律「……」

ウィング「ポポ?」

シジマ「どうした?」

律(最近、進化しすぎじゃね?)

シジマ「?」

623: 2010/12/27(月) 21:59:02.17 ID:wCR1hYAO
律「あ…あー、おめでとな、ウィング!」

ウィング「ポポー!」にこっ

律「よおっし!進化もしたことだし、やる気でてきたぜ!!」

シジマ「はっはっは!分かりやすい奴だ!!だが、わしは好きだぞ!さあ来い!!」

624: 2010/12/27(月) 22:02:10.15 ID:wCR1hYAO
律「ウィング、かぜおこし!」

ウィング「ポポー!」しゅっ

シジマ「む!自分で動けるだと…?」

律「そうだ!進化したことによって、頭の花びらが規則的に並んでるから、うまく体をコントロールできるようになったのさ!」

シジマ「はっはっは!またこれは手強くなったな!!」

625: 2010/12/27(月) 22:06:07.16 ID:wCR1hYAO
律「つばめがえし!」

ウィング「」ざきいっ

カポエラー「カポー!?」

シジマ「むう…!トリプルキックだ!!」

律「かぜおこし!」

シジマ「…!」

ウィング「ポポー!」しゅっ

626: 2010/12/27(月) 22:11:17.65 ID:wCR1hYAO
カポエラー「カポ!?」すかっ

シジマ「これはあまりに不利だな…」

律「いくらカポエラーでも、空中で自由に動かれちゃ攻撃を当てられないだろ!」

シジマ「……」すたっ

律「…へっ?なに座ってんだ?」

シジマ「負けるのならッ!潔く負けるッッ!!」

カポエラー「カポー!」

627: 2010/12/27(月) 22:15:24.36 ID:wCR1hYAO
律「なんかよくわかんねえけど……ウィング、つばめがえしだ!」

ウィング「ポポー!」ざきいいいっ

カポエラー「」ばたっ

カポエラーは倒れた

シジマ「…すまんな、カポエラー」しゅうう

律(最後はなにがくる…?)

628: 2010/12/27(月) 22:17:45.72 ID:wCR1hYAO
シジマ「……」

シジマ「ニョロボン!」ぽん!

ニョロボン「ニョロ!」

ぴっ

ポケモン図鑑『ニョロボン、おたまポケモン
バタ足だけでも太平洋を横断できるほど泳ぐのが上手だ』

律「すげえな、おい」

629: 2010/12/27(月) 22:19:38.83 ID:wCR1hYAO
シジマ「おうふくビンタ!」

ニョロボン「ニョロ!」だだっ

律「何回きても同じだぜ!!ウィング、かぜおこし!」

ウィング「」しゅっ

すかっ

シジマ「む、やはり避けられるか。…ならば!」

シジマ「ニョロボン、こころのめだ!」

ニョロボン「」きっ

律「…?」

630: 2010/12/27(月) 22:23:33.81 ID:wCR1hYAO
シジマ「ばくれつパンチ!!」

ニョロボン「ニョロー!」だっ

律「だーから、無駄だって!かぜおこし!!」

ウィング「」しゅっ

ニョロボン「ニョロ!」ぶんっ

どがん!!

ウィング「!?」

律「…当たった!?」

ちらっ

ニョロボン「ニョロ…」

律「しかも目ェ閉じて!!?」

631: 2010/12/27(月) 22:26:13.95 ID:wCR1hYAO
シジマ「はっはっは!!心の目で見たのさ!」

律「…!!さっきのか!?」

シジマ「そうとも!こころのめ!!次に放つ攻撃を絶対に当てられる技だ!」

律「そんな技があるなんてな…。でもウィングは負けないぜ!ウィング、つばめがえ…」

ウィング「ポポー…」くらくら

律「混乱してる!?」

シジマ「はっはっは!ばくれつパンチは命中したら相手を必ず混乱させるのだ!!」

律「そんな…!」

632: 2010/12/27(月) 22:29:27.05 ID:wCR1hYAO
シジマ「そんな状態じゃあ、まともに飛ぶこともできないだろう!トドメだ、ニョロボン!じごくぐるまあ!!」

ニョロボン「」がしっ

ウィング「ポポ!?」

ぶんっ

どがああああん!!

ウィング「!!?」

ニョロボン「ニョロ!」ぱっぱっ

ウィング「」がくっ

ウィングは倒れた

律「く……ウィング戻れ!」しゅうう

633: 2010/12/27(月) 22:33:39.70 ID:wCR1hYAO
シジマ「これでお互い最後のポケモンだな!」

律「……ニョロボンか。ニョロモから育てたのか?」

シジマ「む?ああ。こいつは若い頃からのパートナーだ!」

律「…そうか。あんたもか……」

シジマ「なに?」

律「こんなワクワクするバトルはクチバジム以来だ!!なあ、スカイ!」ぽん!

スカイ「トニョーロ!」

シジマ「…!ニョロトノかあ!?」

634: 2010/12/27(月) 22:37:22.99 ID:wCR1hYAO
律「…スカイ!お前をゲットしてまだ間もない時、クチバジムでお前は相性で不利なエレブーを倒した!あの時は驚かされたぜ!!またあの時みたいに私にお前の力、見せてくれ!その進化した新しい姿でな!!」

スカイ「トニョーロ……トニョーロ!!」にこっ

律「へへっ…」

シジマ「はっはっは!!どうやら、お前もそのニョロトノを信頼しているようだな!」

律「当然!」

シジマ「このバトル、お互いのポケモンとの絆を証明するバトルでもあるな!よろしい、わしとニョロボンの絆、見せてやろう!!」

ニョロボン「ニョロー!」

律「へっ!私達も負けねえぜ!?」

スカイ「トニョーロ!」

635: 2010/12/27(月) 22:41:24.49 ID:wCR1hYAO
律「スカイ、ハイパーボイス!」

スカイ「トニョーロ!!」うおおおおん!

ニョロボン「…!」じり…

シジマ「なんの!かわらわりだ!!」

ニョロボン「」だっ

どがん!

スカイ「!?」くら…

律「スカイ!」

636: 2010/12/27(月) 22:43:03.84 ID:wCR1hYAO
シジマ「ばくれつパンチだ!」

ニョロボン「」ぶんっ

律「まずい…!よけろ、スカイ!」

スカイ「トニョーロ…!」しゅっ

ニョロボン「!」すかっ

シジマ「…かわされたか!だが、次は当てるぞ!…ニョロボン!!」

ニョロボン「ニョロ!」きっ

637: 2010/12/27(月) 22:46:50.14 ID:wCR1hYAO
律「!…こころのめか!」

シジマ「終わらせてもらうぞ!!さあ、ニョロボン、ばくれつパンチ!」

ニョロボン「ニョロ!」だっ

スカイ「!」

律(このままじゃ混乱して負けちまう……。…ん…?……混乱して………?)

638: 2010/12/27(月) 22:52:29.78 ID:wCR1hYAO
律「……やってみる価値はあるか。今はそれしかない!」

シジマ「ふ、なにをやっても意味はないぞお!!」

律「どうかな!?やってみなきゃわかんねえよ!スカイ、いばるだ!!」

スカイ「!…トニョーロ!!」ふんすっ

ニョロボン「!?」ゆらっ

ニョロボン「ニョロ…」くらくら…

シジマ「なにい!?こっちが混乱しただとお!!」

639: 2010/12/27(月) 22:54:47.96 ID:wCR1hYAO
律「いばる!相手を混乱させるとともにパワーも上げちまうリスクがある技だけど……そんなにクラクラなら大丈夫だろ!」

律「スカイ、ちきゅうなげ!」

スカイ「」がしっ

ニョロボン「!」

ぎゅいん!

スカイ「トニョーロ!!」ぶんっ

どおおおおん!!

ニョロボン「」がくっ

ニョロボンは倒れた

シジマ「…!」

640: 2010/12/27(月) 22:59:47.61 ID:wCR1hYAO
律「よっしゃああ!やったぜ、スカイ!!」

スカイ「トニョーロ、トニョーロ♪」

シジマ「戻れ、ニョロボン」しゅうう

シジマ「お前達の絆の方が上だったか。わかった……受け取れ!ショックバッジだ!!」ぴっ

ぱしっ!

律「サンキュー!」

641: 2010/12/27(月) 23:02:39.71 ID:wCR1hYAO
シジマ「…それで、連れはどうする?」

律「あ……探しに…」

うぃーん

唯「りっちゃん!!」どんっ

律「うおっ!唯!?」

シジマ「この子が連れか?」

律「あ、ああ」

642: 2010/12/27(月) 23:05:22.78 ID:wCR1hYAO
シジマ妻「やっぱりそうだったんですね」

律「奥さん!」

シジマ妻「ジムの周りをウロチョロとしてたんで、連れてきたんですよ」

律「ありがとうございます!…まったく、唯はすぐに迷子になるんだからな!」

唯「それはりっちゃんでしょ!」

律「うっ……。……あ、えと…それで、薬屋には行ったのか?」

唯「このとおりですよ!」すっ

643: 2010/12/27(月) 23:11:23.27 ID:wCR1hYAO
律「おお!それがひでんのくすりか?」

唯「そうだよ~」

律「じゃあ早く持ってってあげないとな!」

唯「うん!」

律「……あ。ありがとうな、おっさん!奥さんも!」

シジマ「ああ!」シジマ妻「ええ」

唯「うちのりっちゃんがお世話になりまして~」

律「ぐ……」

シジマ「はっはっは!」

644: 2010/12/27(月) 23:13:49.47 ID:wCR1hYAO
―――――――――――――――――
チョウジタウン

しゅたっ

???「ふう……ここがチョウジタウンでござる」

???「へえ~!!ここが師匠やアンズさんが修業していた町ですか!?」

アンズ「そうでござる。ジムもあるでござるよ」

???「ていうか、ジム戦が目的できたんですけどね」

645: 2010/12/27(月) 23:16:12.88 ID:wCR1hYAO
アンズ「…ジョウトのジムバッジを集めているんだったでござるな」

???「はい!ポケモンリーグにはカントー・ジョウトのジムバッジのどちらかをコンプリートしないと参加できませんからね!!」

アンズ「では、早速ジムにいこうでござる……純殿」

純「はい!!」

―12章完―

647: 2010/12/27(月) 23:20:14.41 ID:wCR1hYAO
12章終わりです!
見てくださった方、ありがとうございまひゅた!!

652: 2010/12/30(木) 11:34:55.20 ID:k/e49MAO
―――――――――――――――――
チョウジジム

うぃーん

純「たのもー!」

アンズ「……」

???「おやおや…こんなところに……挑戦者かい?」

純「はい、そうです!ジム戦しましょう!」

ヤナギ「まあそう急かすでない…。わしはヤナギじゃ」

純「鈴木純です!」

653: 2010/12/30(木) 11:36:16.97 ID:k/e49MAO
ヤナギ「む…そちらは?」

アンズ「アンズでござる」

ヤナギ「ほう…」

純「では、やりましょう!」かちゃ

ヤナギ「…よかろう。わしのポケモンに敵うかな?」

純「余裕ですよ!」

アンズ「……」

654: 2010/12/30(木) 11:38:29.25 ID:k/e49MAO
―――――――――――――――――
うぃーん

純「うう…まさか、みんな凍るなんてえ……」

アンズ「…純殿」

純「はい?」

アンズ「父上から、純殿は相当の実力者と聞いていたんでござるが、その程度でござるか?」

純「え?」

アンズ「確かに、父上はバトルの実力はないでござる。しかし、ここまで弱いとなると…父上の弟子というのが信じられないでござるな」

純「な、なにをー!?師匠の愛娘だかなんだか知らないけど、言い過ぎでしょー!!」

655: 2010/12/30(木) 11:40:08.39 ID:k/e49MAO
アンズ「真実を告げたまででござる」

純「なんだとー!?じゃあ、私の実力を見せてあげるよ!!」かちゃ

アンズ「望むところでござる」かちゃ

ブラッキー「ブラー!」てくてく

アンズ「む…?ブラッキー?」

純「なに…?バトルの邪魔だよ!しっしっ」

ブラッキー「ブルル…!」

純「うっ…」

656: 2010/12/30(木) 11:41:37.35 ID:k/e49MAO
たたたっ

???「ぶらら~!?」

ぶらら「ブラッ!」たっ

???「あっ、ぶらら!よかったあ~…心配したんだよ~」

アンズ「おぬしのブラッキーでござるか?」

???「そうです!あっ…ごめんなさい!なにか迷惑をかけませんでしたか?」

アンズ「いや…まあ、大したことはないでござるよ。なあ、純殿?」

???「じゅ…?」くるっ

純「ん?」

657: 2010/12/30(木) 11:43:39.00 ID:k/e49MAO
憂「じ、純ちゃん!?」

純「憂!?」

アンズ「…知り合いでござるか?」

純「そうです!友達でs…」

憂「うう…」うるうる

純「……し、親友です!!」

憂「わあっ…!!」ぱあああっ

アンズ「ふむ」

658: 2010/12/30(木) 11:45:19.26 ID:k/e49MAO
純「でも、こんなところで会うなんてね」

憂「なんにしても純ちゃんに会えて嬉しいよ!」

純「へへ~、嬉しいこと言ってくれるじゃん」

憂「純ちゃんはここでなにしてたの?」

純「ジムに挑戦にね!」

憂「え……」

純「…ん?」

659: 2010/12/30(木) 11:49:05.88 ID:k/e49MAO
憂「ま、まさか……」

純「なによ…?」

憂「純ちゃんってポケモントレーナーなの!?」がーん

純「そうだよ!!?なんのためにトレーナーズスクールいったと思ってるの!?」

憂「純ちゃんはポケモンを持たず、家でゴロゴロしてるんだと思ってたのに…」

純「そんなふうに思ってたのか!」

憂「でも…」すっ

なでなで

ぶらら「ブルル…」

憂「私もポケモントレーナーだけどねっ」

純「…ていうか、憂は旅はしないって言ってなかったっけ?」

憂「色々とあってねえ」

純「ふ~ん?」

純「……」

660: 2010/12/30(木) 11:50:39.75 ID:k/e49MAO
純「じゃあ憂、ポケモンバトルしよっか!」

純「ポケモントレーナーが会ったら、やっぱしバトルでしょ!」

憂「…うん!」

純「アンズさん!審判お願いします!!」

アンズ「任されたでござる」

純「1対1のバトルね!いけ、ラプンーソ!!」ぽん!

ラプンーソ(エンペルト)「エンー!」

憂(初めてみるポケモンだ…。やっぱりポケモンって面白いね♪)

661: 2010/12/30(木) 11:54:20.36 ID:k/e49MAO
憂「ぶらら、お願い!」

しゅっ

ぶらら「ブルル…!」

アンズ「では…始め!」

純「へへっ、ブラッキーを出すと思ってたよ」

憂「へっ?」

純「ラプンーソ、バブルこうせん!」

ラプンーソ「」しゅわわわわわ

ぱちぱちぱちっ!

ぶらら「…!!」ずざざっ

662: 2010/12/30(木) 11:55:33.35 ID:k/e49MAO
憂「ぶらら、しっぺがえし!」

ぶらら「ブラッ!」だっ

どがっ!

ラプンーソ「!?」ばたっ

純「ラプンーソ!」

憂「しっぺがえしは相手より遅く繰り出した時に倍のダメージを与えられる!今のは相当なダメージだったはずだよ!」

純「…さて、どうだろうね?」

憂「え…?」

663: 2010/12/30(木) 11:56:53.54 ID:k/e49MAO
むくっ

ラプンーソ「エンー!!」しゃきっ

憂「うそっ…全然平気なの!?」

純「ラプンーソ……エンペルトのタイプは鋼!悪タイプの攻撃はこうかはいまひとつだよ!!」

憂「は、鋼タイプだったんだ…」

純「一気に畳み掛けろ!アクアジェット!!」

ラプンーソ「エンー!」ばしゃああああっ!

憂「速い…!」

664: 2010/12/30(木) 11:57:44.13 ID:k/e49MAO
どおおおん!!

ぶらら「ブラッ!?」

どたっ

純「へっへーん!どうだあ!!」

憂「強いね、純ちゃん…でも鋼タイプなら、対策はできてる!」すっ

純「…ん?なにそれ?」

アンズ「…スチールバッジ。アサギシティのジムバッジでござろう」

665: 2010/12/30(木) 11:58:49.40 ID:k/e49MAO
純「ええ!!憂、バッジゲットしたの!?」

憂「うん!今は6つだよ!」

純「す、すごい……私まだ0……」しくしく

アンズ「…それより、バトル再開するでござる」

純「そうだった!」

憂「よーし、私の実力をみせてあげる!」

純「なにをー!私だってシンオウのバッジをコンプリートしたんだからね!!」

アンズ「…!」

666: 2010/12/30(木) 12:00:31.81 ID:k/e49MAO
純「負けないよ!」

憂「私だって!!ぶらら!」

純「ラプンーソ!」

憂「あくのはどう!!」純「ハイドロカノン!!」

ぶらら「ブラッ!!」ぎゅおおん!

ラプンーソ「エンー!」ぶしゃああああ!

どおおおおおおおおおん!!!!

ぎゅおっ!

アンズ「むう…!すごい風圧でござる……!!」

アンズ「……」

アンズ(しかし、こういうバトルもできるでござるのか…)

667: 2010/12/30(木) 12:05:38.56 ID:k/e49MAO
しゅうううう……

憂「けほっけほっ」

純「どうなって…」

憂純「!!」

ラプンーソ「エンー…!」

ぶらら「ブラ…!」

純「両方立ってる!」

憂「なら、まだバトルは終わってない!」

668: 2010/12/30(木) 12:10:08.26 ID:k/e49MAO
純「ラプンーソ!アクアジェッ……」

ラプンーソ「……」

純「…ラプンーソ?」

ラプンーソ「……」

憂「……?」

純「…ああっ!ハイドロカノンを撃った後は動けないんだったあ!!」

憂「ええ!?」

アンズ(…まあ、初歩的なミスが目立つでござるけどな。……でも、それも父上の弟子の所以でござるか)

アンズ「…ふっ」

669: 2010/12/30(木) 12:12:02.46 ID:k/e49MAO
純「うあ~!しまったあ~!!またやっちゃった~!!」

憂「じ、じゃあ…いくよ?」

純「ど、どうぞぉ…」しくしく

憂「ぶらら、すてみタックル!」

ぶらら「ブラッ!!」だっ

どがん!

ラプンーソ「」ばたっ

アンズ「エンペルト、戦闘不能!よって、憂殿の勝ちでござる」

憂「や、やったあ…」

憂(なんか素直に喜べない…)

670: 2010/12/30(木) 12:13:06.56 ID:k/e49MAO
純「しくしく…」

憂「純ちゃ…」

ぶらら「」だっ

憂「!」

ぶらら「きゅうー」すりすり

純「おお!慰めてくれるの!?なんて優しいの~!!」だきっ

ぶらら「きゅう~」

純「憂に似たんだね!この優しさ!!」

憂「えへへ…」

671: 2010/12/30(木) 12:14:30.07 ID:k/e49MAO
アンズ「で、純殿。この後はどうするでござる?またジムに挑戦しにいくでござるか?」

純「ん~…そうしよっかな~。とりあえず、チョウジジムが終わったら各地のジムをまわるって感じで」

アンズ「…では、いくでござるか」

純「はい!じゃあね、憂!バトル楽しかったよ♪」

憂「うん♪」

純「待ってろ、ポケモンリーグう!!」

672: 2010/12/30(木) 12:15:14.91 ID:k/e49MAO
純「……」てくてく

憂「……」てくてく

純「……ん?」

憂「……」じっ

純「…もしかして、一緒に行きたいとか?」

憂「……ダメ?」

純「全然オッケー!」びっ

憂「やったあ!!」

アンズ「……はあ」

アンズ(面倒が増えなければいいでござるが…)

673: 2010/12/30(木) 12:16:11.99 ID:k/e49MAO
―――――――――――――――――
アサギのとうだい

???「ほら、アカリちゃん…」

アカリ「きゅ~…」ごくっ

アカリ「!」

ぴかあああっ

アカリ「ぱるぱるぅ!」

???「わあっ!や、やった!元気になりました!」

律「よかったな!」

674: 2010/12/30(木) 12:18:16.26 ID:k/e49MAO
唯「よーしよし♪」

アカリ「ぱるぅ!!」

唯「うおっ!」

???「ごめんなさい!アカリちゃん、私以外の人にはあまり懐かなくて……」

唯「よしよしよしよし♪」なでなで

アカリ「きゅ~」すりすり

???「…って、あれ?」

律「はははっ、唯にかかっちゃ狂犬も手なずけられるさ」

???「…優しそうな方ですものね」

律「ああ!でも、ああ見えてバトルも強いんだぜ?」

???「へえ……そうなんですか」

675: 2010/12/30(木) 12:23:36.39 ID:k/e49MAO
???「……あ。そうだ、お礼を言ってませんでしたね。ありがとうございました♪」

律「んー、いいよいいよ」

律「あ…そうだ。教えてほしいことがあるんだけどさ」

???「はい。私に答えられることならなんでも聞いてください」

律「ジムってどこにあるんだ?」

???「…ジム、ですか?」

律「うん。私達、ジムバッジを集めててな。挑戦したいんだ」

676: 2010/12/30(木) 12:24:30.55 ID:k/e49MAO
???「ジムなら…街のはずれにありますよ」

律「そっか。ありがとな!」

???「はい…じゃあ、私はこれで失礼しますね」

律「あのポケモンは連れていかないのか?」

???「ええ。アカリちゃんは灯台のポケモンですから」

律「そっか…。じゃあな」

???「はい」たたっ

677: 2010/12/30(木) 12:25:17.94 ID:k/e49MAO
律「ふう……」

律「…んで」ちら

唯「いい子いい子~♪」

アカリ「きゅるう♪」

いちゃいちゃ♪

律「お前はいつまでやってんだっ!」

ごちん!

唯「あうう……」

678: 2010/12/30(木) 12:27:34.18 ID:k/e49MAO
律「まったく…早くジムいくぞ」

唯「もうりっちゃんたら…そんなにヤキモチ妬かなくても~♪」

律「ちげええっ!」

唯「ていうか、どこにいくの?」ほげー

律「……」むかっ

ごちん!!

唯「いだあっ!!」

679: 2010/12/30(木) 12:28:26.83 ID:k/e49MAO
―――――――――――――――――
アサギジム

律「ここか」

唯「りっちゃん!今回は私がバトルするからね!」

律「わかってるって。んじゃ入るぞー」

うぃーん

唯「たの……あれ?誰もいない??」

律「んなはずは…」

すっ

律「!」

???「ようこそ、アサギジムへ」

唯律「……え?」

680: 2010/12/30(木) 12:29:30.67 ID:k/e49MAO
???「灯台ではお世話になりました」

ミカン「私、アサギシティジムジムリーダーのミカンといいます」

唯律「……」

唯律「ええええええええ!!!」

ミカン「」びくっ

律「マジでか!」

唯「ジムリーダーだったの!?」

ミカン「は、はい…」

律「へえ~…」

律(まあ、灯台の管理してるみたいだったし、それなりの立場の人だとは思ってたけどな)

唯「よーしっ!そういうことなら、私とジム戦だよっ!!」

ミカン「はい!では、こちらに…」

681: 2010/12/30(木) 12:31:10.94 ID:k/e49MAO
―――――――――――――――――
ミカン「バトルの形式は、2対2の交替戦です」

唯「おっけー!」

ミカン「始めましょう!ハガネちゃん!!」ぽん!

ハガネちゃん「ハーガネー!」

ぴっ

ポケモン図鑑『ハガネール、てつへびポケモン
全身に細かな鋼鉄のカケラがくっついており光をキラキラと反射する』

唯「こうてつ…?」

ミカン「そうです。私の得意とする……」

ミカン「シャキーン☆☆☆」

律「」

唯「ふぇ?」

ミカン「は、はがねタイプですっ…//」

律(なんだ今の…)

682: 2010/12/30(木) 12:32:15.01 ID:k/e49MAO
唯「はがねタイプ…」

ミカン「はい」

唯「む~…なら、ブイ太!」ぽん!

ブイ太「シャワー!」

ミカン「!シャワーズですか…」

唯「鉄には水だよねっ」ふんすっ

律(唯にしてはいい判断………なのか?)

律「がんばれ、唯ー!」

唯「うん、りっちゃん!」

683: 2010/12/30(木) 12:37:14.54 ID:k/e49MAO
ミカン「ハガネちゃん、かみくだく!」

ハガネちゃん「ハーガネー!!」ぐわっ

唯「くるよ、ブイ太!」

ブイ太「シャワー!」

唯「ギリギリまで引き付けて、かげぶんしん!!」

ハガネちゃん「ハーガネー!」ぐおっ

ブイ太「……」しゅっ

ハガネちゃん「」ばくっ

ハガネちゃん「……」ぱくぱく

ハガネちゃん「……?」

684: 2010/12/30(木) 12:39:00.25 ID:k/e49MAO
唯「ブイ太!」

ブイ太「シャワー!」たっ

ハガネちゃん「!」

ミカン「は、ハガネちゃん、振り落として!アイアンテール!!」

ハガネちゃん「ハーガネー!」ぶんっ

どがっ

ブイ太「!?」

ハガネちゃん「」にやっ

685: 2010/12/30(木) 12:39:59.07 ID:k/e49MAO
ブイ太「」しゅうう…

ハガネちゃん「…!!」

ミカン「分身!?」

唯「ブイ太、なみのり!」

ブイ太「シャワー!」ばっ

ばしゃあああん!!

ハガネちゃん「ハガネー!?」

どおおおん!

686: 2010/12/30(木) 12:41:42.76 ID:k/e49MAO
ミカン「ハガネちゃん!!」

ハガネちゃん「ハーガネー…」がくっ

ハガネちゃんは倒れた

ミカン「…もどって!」しゅうう

唯「よっし!いいよ、ブイ太!」

律(次が何がくるか、だが…)

ミカン「レアコイル!」ぽん!

レアコイル「キィー」

ぴっ

ポケモン図鑑『レアコイル、じしゃくポケモン
お互いのコイルを結び付ける磁力は強力で周りの水分を乾燥させるほど』

687: 2010/12/30(木) 12:42:52.10 ID:k/e49MAO
律「電気タイプだぞ!気をつけろ、唯!」

唯「大丈夫!!かげぶんしんで攻撃は当たらないよ!」

ミカン「どうでしょう?」

唯「へ?」

ミカン「レアコイル、でんげきはです!」

レアコイル「キィー!」びりり…

ぴしゃあん!

ブイ太「シャワー!?」びりり

688: 2010/12/30(木) 12:45:39.79 ID:k/e49MAO
唯「!どうして…!?」

ミカン「でんげきはは絶対に当たるんです!かげぶんしんはもう意味はないですよ!」

唯「うっ…そうなんだ……なら!ブイ太!!」

ブイ太「シャワー!」こくり

唯「そのまま、攻撃する!なみのりー!!」

ブイ太「シャワー!!」だっ

すっ

レアコイル「キィー」ざっ

ブイ太「!?」

唯「はやいっ!!?」

689: 2010/12/30(木) 12:46:41.42 ID:k/e49MAO
律「唯!そのスカーフだ!!」

唯「え…?」

ミカン「そのとおりです。その子が付けている、こだわりスカーフ!ポケモンの素早さを上げるものです!決めますよ!レアコイル、でんげきは!」

レアコイル「」ぎろっ

ブイ太「!」

ぴしゃああああん

ブイ太「シャワー…」ばたっ

ブイ太は倒れた

唯「ブイ太あ!」

690: 2010/12/30(木) 12:47:11.93 ID:k/e49MAO
ミカン「これで、あと一匹ですね」

唯「うう…えと、次は………メリ太!」ぽん!

メリ太「モココ!」

律「あれ…?進化したのか?」

唯「うん!なぜか突然にね!」

律「なんだそれ」

ミカン「モココですか…」

唯「? どうしたの?」

ミカン「いえ、なんでも…」

唯「??」

691: 2010/12/30(木) 12:47:51.80 ID:k/e49MAO
ミカン「バトル再開です!レアコイル、でんげきは!」

レアコイル「キィー」ぴしゃあん!

メリ太「モココ…」びりり

メリ太「…モココ!!」ばっ

唯「メリ太は電気タイプ!電気技は効かないよ!」

律「いや、こだわりスカーフを持っていると、最初に出した技しか出せなくなるんだ」

唯「そうなの!?それなら、レアコイルはでんげきはしかできないってこと!?」

ミカン「……」

唯「じゃあ、このバトル勝てるね!」

692: 2010/12/30(木) 12:48:39.90 ID:k/e49MAO
ミカン「…ふふ」

唯「?」

ミカン「レアコイル、自分にでんげきは!!」

レアコイル「キィー」ばちばちっ

律「!?」

唯「なにをして…」

ぼうっ!

唯「スカーフが燃えた!?」

ミカン「でんげきはで燃やしたんです!レアコイルの電気は強力ですから!」

律「そんな方法が…」

693: 2010/12/30(木) 12:49:29.55 ID:k/e49MAO
ミカン「スカーフがなくなった今、レアコイルを縛るものはなにもない!レアコイル、ソニックブーム!!」

レアコイル「キィー」うぃーん!

メリ太「モコ!?」ずざざっ

唯「メリ太、大丈……」

レアコイル「」ぶんっぶんっ

うぃーん!!

唯「…!!」

メリ太「も…モコ……!!」

律(すげえ攻撃だ…。同じ電気タイプだけど、レアコイルの方が優勢だな…さっきのでんげきはの威力も相当なものだったし)

694: 2010/12/30(木) 12:50:08.92 ID:k/e49MAO
ミカン「トライアタック!!」

レアコイル「キィー」どぎゅん!

メリ太「モコ……!」

律(……でも…)

ぱらぱら…

ミカン「どうですか?もう、モココは……」

メリ太「モココ!」

ミカン「なっ!まだ倒れていない!?」

695: 2010/12/30(木) 12:51:16.67 ID:k/e49MAO
唯「私のメリ太はこのくらいじゃあ、やられないよ!メリ太、ほうでん!!」

メリ太「モコ…!」びりびり…

律(電気技に関しては、メリ太の方が数段上だ…!!)

メリ太「モココー!!!」ぼばあああああああん!!!!

ミカン「こ、この威力は…!!」

どがあああああああん!!!!

律(すげ……)

696: 2010/12/30(木) 12:52:16.33 ID:k/e49MAO
レアコイル「キィー…?」くらくら…

ばたっ

レアコイルは倒れた

ミカン「!!」

唯「やったあ!」

メリ太「モココ!!」

唯「よくやったよ~!」だきっ

びりっ!

唯「あう!やっぱし痛い!!」

メリ太「モコ?」

697: 2010/12/30(木) 12:53:13.22 ID:k/e49MAO
ミカン「そのモココ、とてもお強いですね」

唯「いやあ~…えへへ」

ミカン「ふふ…、はい」すっ

唯「あっ…」

ミカン「あなたの実力を認めます♪スチールバッジです!」

唯「ありがと~♪」

律「やったな、唯!!」

唯「えへへ~ありがとう、りっちゃん!」

698: 2010/12/30(木) 12:54:09.25 ID:k/e49MAO
律「んで、次は…」

ミカン「チョウジタウンがいいと思いますよ。場所は、エンジュを東に行けばあります」

律「おー、サンキューな!それじゃ、私達は行くよ!」

唯「ばいば~い♪」

―――――――――――――――――
チョウジタウン

いかりのみずうみ

オウカ「デヘッデヘヘッ、順調なんだな?リョウ中隊長」

リョウ「はっ!着実に成長を続けております!このままいくと、あと数日でギャラドスになるでしょう!」

オウカ「デヘデヘ、まあ、コイキングだとそれくらいはかかるか。じゃあ、しっかりとやってくれなんだな」

リョウ「はっ!」

オウカ「……」

うぃーん

699: 2010/12/30(木) 12:55:16.30 ID:k/e49MAO
だだだっ

ハリー「オウカ大隊長ー!!」

オウカ「なんだな?ハリー中隊長。廊下を走ると危ないんだな」

ハリー「す、すみません…!ですが…大事なことで……」はあはあ

オウカ「…なにかあったんだな?」

700: 2010/12/30(木) 12:57:37.36 ID:k/e49MAO
ハリー「はあはあ……えと…」

げしっ!!

ハリー「ぐえっ!?」ばたっ

???「まったく、これくらいの距離走っただけでバテるとか…ちゃんと訓練してないんじゃないの~?」

オウカ「! チャクラ…!」

チャクラ「俺サマ登場じゃん?」

―13章完―

707: 2011/01/01(正月) 02:27:48.40 ID:.isnboAO
チャクラ「いやー、探したぜ~?オウカ~。どこにいるかと思ったじゃん?」

オウカ「それはこっちの台詞なんだな」

チャクラ「僕は任務ですから~。サキから聞いてなかったんじゃん?」

オウカ「聞いてたことには聞いてたけど、お前がちゃんと任務をしているとは思わなかったんだな。どこかで遊んでいるんじゃないかって心配だったんだな」

チャクラ「へっ、言うようになったじゃん?」

708: 2011/01/01(正月) 02:32:14.04 ID:.isnboAO
オウカ「…それで、任務の方はどうだったんだな?そもそも、何を任されていたんだな?」

チャクラ「まっ、あとでわかるじゃん。安心しな、しっかりと任務は成功させましたから」

オウカ「…なら、いいけど。じゃあ任務が終わったんなら、ここを手伝ってくれなんだな」

チャクラ「わかってるじゃん。って、ここには今お前しかいないんじゃん?」

オウカ「んーまあ、ここはオデに任されてるし」

チャクラ「そうか。じゃあ、案内してくれじゃーん」

709: 2011/01/01(正月) 02:33:36.41 ID:.isnboAO
―――――――――――――――――
フスベシティ

りゅうのあな

澪「ベロにゃん!そこでころがる!!」

ベロにゃん「ベロー!!」ごろっ

どがあん!!

ミニリュウ「!?」びたああん!

ぼとっ

ミニリュウ「」がくっ

ミニリュウは倒れた

澪「よし、倒せた!よくやったぞ、ベロにゃ…ん……?」

ベロにゃん「」めきっ!

710: 2011/01/01(正月) 02:42:29.79 ID:.isnboAO
ベロにゃん「ベロ……」めきめきめきめき

ぴかっ!!

ベロにゃん(ベロベルト)「ベロー!」

澪「し、進化?」

ぱちぱちぱち

ワタル「進化おめでとう!」

澪「あ、ありがとうございまひゅ!……あうっ//」

ワタル「ふっ……まあ、君のベ口リンガは強くなりたかったみたいだからね」

澪「ベロにゃん…」

ベロにゃん「ベロー」

711: 2011/01/01(正月) 02:45:05.39 ID:.isnboAO
ニャース「それにしても、このりゅうのあなは凄いところだニャ。ドラゴンポケモンがこんなにいるにゃんて…」

リラ「ここは修行するには絶好の場所でね。よく私も鍛えに来たものだ」

ワタル「といっても、実力のあるトレーナーしか入ってはならない掟があるがな」

ニャース「それなら大丈夫ニャ!澪は実力者だからニャ!!」

澪「や、やめろ…ニャース!」

ニャース「恥ずかしがることないのニャ!」

澪「だ、だって……ていうか、私は実力者とか…そんなんじゃないし」

ニャース「ここまで来て、謙遜するのかニャ…」

712: 2011/01/01(正月) 02:47:17.06 ID:.isnboAO
リラ「そういえば…ここの入口に門番のトレーナーが立っていたが、なにかあったのか?昔はいなかったが」

ワタル「ああ。無論、ロケット団を警戒してのことだよ。奴らにりゅうのあなは荒らさせないさ」

リラ「気にしすぎじゃないのか?」

どん!!!!

リラ・ワタル「!!?」

澪「ひう!!」

ニャース「な…なんニャ!?」

713: 2011/01/01(正月) 02:52:44.06 ID:.isnboAO
門番「く…貴様あ!何者だあ!!」

ワタル「なにがあった!?」

門番「ワタルさん…!侵入者です!!」

ワタル「なに…?」

しゅっ!

ワタル「! なにかいる…?」

リラ「カビゴン!」ぽん!

カビゴン「カンビ!」

リラ「のしかかり!!」

カビゴン「カンビー!」ばっ

どおおおおおん!!

714: 2011/01/01(正月) 02:56:40.55 ID:.isnboAO
リラ「やったか…?」

がしっ!

カビゴン「カンビ!?」

ぶんっ!

カビゴン「カンビー!!?」どがあああん!!

リラ「なに…!?」

ばっ

リングマ「グァー!!」

ワタル「リングマ?」

???「今のはカウンターだ。カウンターは受けたダメージを倍にして返す技……先に攻撃すればいいってもんじゃないぜ?」

リラ「お前は…」

715: 2011/01/01(正月) 02:57:33.62 ID:.isnboAO
澪「あ…この前踊り場でミナキさんと一緒にいた……」

シルバー「シルバーだ」

ニャース「こんなところににゃにしに来たのニャ?」

シルバー「…俺はもう修行を終えた。それで、教えてほしいんだ………ロケット団のことを!」

ニャース「にゃに…?」

ワタル「ロケット団のことなら俺が1番よく知っているよ」

リラ「ワタル…」

ワタル「大丈夫だ。彼は我々の味方だろうからな」

716: 2011/01/01(正月) 02:58:28.03 ID:.isnboAO
シルバー「……」

ワタル「シルバー君、ロケット団のことを教えてあげてもいいが、こちらからも聞きたいことがあるんだ」

シルバー「…なんだ?」

ワタル「ロケット団のことを知ったら、どうするんだ?なにがしたいんだ?」

シルバー「……俺は、以前はただロケット団の首領が憎くて滅ぼそうとしていた」

ニャース「……」

717: 2011/01/01(正月) 02:59:12.85 ID:.isnboAO
シルバー「だが、今は違う!ロケット団が悪い奴らだから止める!!憎しみからじゃない!一人のポケモントレーナーとして止めるんだ!!」

ワタル「ふ…わかった。最初に会った時より、随分と逞しくなったようだ」

シルバー(コイツ、どこかで会ったっけ?)

ワタル「では、これから行く場所について来てくれ」

シルバー「…わかった」

718: 2011/01/01(正月) 02:59:40.13 ID:.isnboAO
リラ「澪も行くぞ」

澪「え…でも……」

リラ「何のための修行だったか?これから任務を果たしてもらうんだ」

澪「! はい!」

ニャース「ニャー」

719: 2011/01/01(正月) 03:00:28.04 ID:.isnboAO
―――――――――――――――――
スリバチやま付近

唯「りっちゃん!スリバチ山を越えないと、チョウジタウンに辿り着けないよ!」

律「いや、この一本道なみのりしていけばいいだろ」

唯「そっか!じゃあブイ太を…」かちゃ

ざっざっ

ケン「あーあ、大隊長にスリバチ山に呼ばれたが、何の用だろうな…。この前みたいに痛い目に合うのは御免だぞ…」

律「おい、あいつって…」

唯「ふぇ?」

律「あ、そうか…。唯はヤドンのいどの時、いなかったか」

720: 2011/01/01(正月) 03:01:28.30 ID:.isnboAO
唯「あの人、ロケット団の服着てるね」

律「ああ、なんか…中隊長?って言ってた気がする」

唯「でもどうしてスリバチ山に?」

律「さあ……なんか用でもあるんだろ。なに言ってるか聞こえなかったけど」

唯「……あ!スリバチ山に入っていったよ!どうしよう、りっちゃん!?」

律「どうしようって、追い掛けるしかないだろ」

唯「よし!急ごう!」

律「はあ……結局スリバチ山抜けないとダメなのか」

721: 2011/01/01(正月) 03:02:12.27 ID:.isnboAO
――――――――――――――――
スリバチやま

ケン「サキ大隊長ー!」

サキ「フンフフフフ、やっと来たか…ケン中隊長」

ケン「で、今回はどのようなご用件で?」

サキ「あれを見ろ」

ケン「…?」

しゅっ しゅっ

ケン「あ、あれは…!ジョウトに伝わる伝説の!!」

サキ「ああ。スイクンとエンテイだ」

722: 2011/01/01(正月) 03:03:05.62 ID:.isnboAO
スイクン「クルー!!」

エンテイ「グォオオオ!!」

ケン「でもなんでこんなところに?」

サキ「さあな…。スリバチ山は天然の大洞窟…なにかそそられるものがあったんじゃないか?」

サキ「まあ、こちらにとっては好都合だがな。…ケン中隊長!」

ケン「はっ!あいつらを捕獲すればいいんですよね?わかりました!」かちゃ

723: 2011/01/01(正月) 03:07:15.23 ID:.isnboAO
ケン「ビリリダマ!」ぽん!

ビリリダマ「シュコー!!」

ケン「スパークだあっ!」

ビリリダマ「シュコー!」びゅっ!

スイクン・エンテイ「!!」

ばっ!

724: 2011/01/01(正月) 03:07:56.96 ID:.isnboAO
律「させないぜ!!ランス!」ぽん!

ランス(ニドキング)「ニドー!!」

ビリリダマ「!?」

ケン「なに…!」

唯「ピッ太、みずのはどう!」ぽん!

ピッ太(ピクシー)「ピッ!」しゅわっ!

ぱしゃああん!

ビリリダマ「シュコー……」ばたっ

ビリリダマは倒れた

ケン「ああっ!…くそ、お前らあ!!」

725: 2011/01/01(正月) 03:08:28.41 ID:.isnboAO
律「また何か企んでるな!ロケット団!!」

唯「私達が阻止するよ!」

ケン「ぐう…!」

ケン「どうします!?サキ大隊長!」

唯「え……」

律「サキ?」

かつかつ…

サキ「フンフフフフ、またお前達か」

律「サキ!」唯「サキさん!」

726: 2011/01/01(正月) 03:09:02.70 ID:.isnboAO
ケン「お知り合い…ですか?」

サキ「フンフフフ、妙な縁でな。いつも邪魔ばかりしてくりロケット団の敵さ」

ケン「そういえば、俺もヤドンのいどで邪魔されたような…」

サキ「フンフフフフ、今日はシルバーお坊ちゃまはいないようだな?」

律「へっ、今頃どこかで他のロケット団を倒してるさ」

サキ「フンフフフフ」

727: 2011/01/01(正月) 03:09:36.55 ID:.isnboAO
唯「今度はなにが狙いなの?」

サキ「お前達が守ったポケモンたちさ」びっ

唯律「?」くるっ

スイクン「クルー!」

エンテイ「グォオオオ!」

唯「あ…エンテイくん?」

律「知ってるのか、唯?」

唯「うん。タンバシティで会ってね」

サキ「!」

728: 2011/01/01(正月) 03:10:14.90 ID:.isnboAO
エンテイ「グォオオオ!」

唯「えへへ、久しぶり~♪」

律「よっ!私は律だ!」

エンテイ「グォオオオ!!」

律「いっ!?」

エンテイ「グォオオオ…!」

律「あれ…?怒ってない……」

唯「こう見えて優しいんだよ♪」

エンテイ「グォオオオ!!」だっ

スイクン「クルー!!」だっ

唯「あ…行っちゃった……」

729: 2011/01/01(正月) 03:10:53.00 ID:.isnboAO
サキ(エンテイ……まさか………)

サキ「フンフフフフ…」

ケン「サキ大隊長!逃げてしまいましたが、追いますか!?」

サキ「いや、いい…もうここに用はない」

ケン「え!?」

律「待てよ!帰っていいなんて誰も……」

サキ「フンフフフフ、別にここでお前達を痛めつけても構わないが、それでは面白みがない」

唯「面白み?」

730: 2011/01/01(正月) 03:11:20.57 ID:.isnboAO
律「面白みもなにも、私達がお前らをここで逃がすと思うか? ランス、とっしん!」

ランス「ニドー!」だだっ

サキ「スターミー、ハイドロポンプ!」ぽん!

スターミー「トゥトゥトゥトゥトゥル!」しゅばああああああ!

ばしゃああん!

ランス「!?」ぐらっ

律「ランス!」

731: 2011/01/01(正月) 03:13:52.37 ID:.isnboAO
サキ「フンフフフフ、止められないさ」

律「くそ…!」

サキ「そうだ…。フンフフフフ、私達はこれから、チョウジタウンのアジトに行くんだが……まあ、ここからは何も言わなくても分かるわね」

サキ「それじゃあ、ごきげんよう」たっ

ケン「ま、待ってくださいよーっ!」だだっ

律「……くそう、逃げられちまった…」

732: 2011/01/01(正月) 03:14:19.54 ID:.isnboAO
唯「りっちゃん…。サキさん、チョウジタウンのアジトに行くって言ってた。でも、私達にわざわざ伝えたってことは…」

律「ああ。誘ってんだな。もちろん、誘いには乗るぜ!いこう、ロケット団のアジトへ!!」

唯「うん!…あ、でもその前にチョウジタウンのジムに挑戦した方がいいんじゃない?」

律「んー…そうだな!力試しになるだろうし!」

唯「よーし!目指せ、チョウジタウン~!!」

律「おー!!」

―14章完―

740: 2011/01/03(月) 11:40:44.13 ID:ig2Gf.AO
―――――――――――――――――
チョウジタウン

チョウジジム

うぃーん

律「たのもー!!」

唯「今回はりっちゃんが挑戦だね!」

律「おう!頑張るぜ~」

唯「でも、ジムリーダーさんがいないね」

???「ここにおるぞ」

唯律「!!」

741: 2011/01/03(月) 11:42:20.00 ID:ig2Gf.AO
ヤナギ「わしはヤナギ。チョウジタウンジムジムリーダーじゃ。…お嬢ちゃん達はジム挑戦かの?」

律「はい!私が挑戦します!」

ヤナギ「…よかろう。では、始めるかの」

唯「頑張ってね、りっちゃん!」

律「おうよ!」

742: 2011/01/03(月) 11:43:10.41 ID:ig2Gf.AO
ヤナギ「形式は3対3の交替戦じゃ!いけ、デリバード!」ぽん!

デリバード「デリデリー!」

ぴっ

ポケモン図鑑『デリバード、はこびやポケモン
切り立った崖の先にある巣で待つヒナたちのため1日中えさを運んでいる』

律「いい親だな」

743: 2011/01/03(月) 11:44:04.76 ID:ig2Gf.AO
律「デリバードね…」

唯「サンタさんみたいだね!」

律「まあ、飛行タイプみたいだし、空中戦でいくか…ウィング、頼むぜ!」ぽん!

ウィング(ポポッコ)「ポポー!」

ヤナギ「デリバード、つばめがえし!」

デリバード「デリデリー!」びゅおっ

律「かぜおこしだ!」

ウィング「ポポー!」しゅっ

デリバード「!?」

ヤナギ「なに…?」

744: 2011/01/03(月) 11:45:01.91 ID:ig2Gf.AO
律「へっへ~ん!かぜおこしで避けられるんだよ~ん!」

唯「りっちゃん、ワンパターンで飽きたよ」

律「うるせー!」

ヤナギ「ふ…だが、それで避けられたのかな?」

律「は…?」

デリバード「デリデリー!」びゅおっ!

律「な……旋回して…!」

デリバード「デリデリバー!!」

745: 2011/01/03(月) 11:46:05.27 ID:ig2Gf.AO
じゃきぃぃん!

ウィング「ポポー!?」ぴゅううっ

律「ウィン…」

ヤナギ「そのまま、こごえるかぜじゃ!!」

律「!!」

デリバード「デリバー!!」びゅおおおおっ!

ウィング「ポポー…!」ぴゅううっ

律「ウィングうう!!」

ウィング「ポポー…」どたっ

746: 2011/01/03(月) 11:47:04.02 ID:ig2Gf.AO
ヤナギ「素早さも下がり、もう飛ぶことは疎か、立つこともできんようじゃな」

律「く……」

ヤナギ「どうした?さっさとボールに戻さんか。もう戦えないんじゃ」

律「まだだ!まだ戦える!!私はウィングを信じてる!!」

ヤナギ「……」

律「なあ、ウィング!お前はこんなことで倒れるような奴じゃない!!立ち上がってくれ!ウィング!!!」

唯「りっちゃん…」

ウィング「ぽ、ポポー…」

747: 2011/01/03(月) 11:49:46.80 ID:ig2Gf.AO
ヤナギ「無理じゃよ……トドメをさしてやろう。デリバード、プレゼント!」

デリバード「デリバー!」ぶんっ

唯「プレゼント?」

ことっ…

ウィング「ポポー…?」

律「なにが入って……」

ぼおおおん!!

律ウィング「!?」

748: 2011/01/03(月) 11:53:03.75 ID:ig2Gf.AO
唯「爆発したよ!?」

ヤナギ「そのプレゼントは攻撃技じゃよ。残念ながら、はずれを引いてしまったようじゃな」

律「く……」

ウィング「ポポー……」

律「ウィング!」

ヤナギ「さあ、次こそ決めよう……プレゼント!」

デリバード「デリバー!」ぶんっ

律「!」

749: 2011/01/03(月) 11:54:54.45 ID:ig2Gf.AO
ことっ…

律(あいつ……“はずれ”って言ってたよな…。なら、“あたり”もあるんじゃないか?)

律「一か八か……」

ひょいっ

ヤナギ「! 自分で開ける気か!?」

律「ああ」

ヤナギ「やめるんじゃ!爆発したらどうする!!」

750: 2011/01/03(月) 11:56:03.29 ID:ig2Gf.AO
律「爆発“したら”?…“どうする”ってことはやっぱり、まだこの時点では分からないんだな?“あたり”が出るかもしれないんだろ?」

ヤナギ「しかし…!八割方、爆発する!爆発したら君はただでは……」律「分かってるさ」

ヤナギ「!」

律「でも、ウィングが頑張って戦って負った傷に比べたら…!!」びりっ

ぱかっ

ヤナギ「!!」

唯「りっちゃあん!!」

751: 2011/01/03(月) 11:58:56.60 ID:ig2Gf.AO
ぴかあああああっ!

唯律ヤナギ「!!」

ウィング「ポポ……」ぴくっ

ウィング「ポポッコ!!」ばんっ

律「よっしゃあ!!」

唯「やったよ!りっちゃん!!」

ヤナギ「なんと!あの状況で“あたり”を引くとは…!!あたりは相手を回復させるんじゃ」

752: 2011/01/03(月) 12:00:39.58 ID:ig2Gf.AO
ヤナギ「ふっ…だが!それでもまだ弱ったままじゃ!!」

ウィング「ポポー!!」ぴかっ!

ヤナギ「むう…!こうごうせいか!?」

律「え…?私、そんな指示出してないぞ……?」

ヤナギ「なに!?」

ウィング「」めきめきめきめきめきめき

唯「し、進化だよ、りっちゃん!」

律「だから進化しすぎだっ!」

753: 2011/01/03(月) 12:01:30.59 ID:ig2Gf.AO
ヤナギ「この土壇場で……」

ぴかあああああん!

ウィング(ワタッコ)「ワター!!」

律「おお! …よし!ウィング!進化してすぐだけど、やってくれ!!デリバードを倒すぞ!」

ウィング「ワター!」

ヤナギ「なんの!デリバード!!」

デリバード「デリデリー!」

754: 2011/01/03(月) 12:02:12.83 ID:ig2Gf.AO
律「ぎんいろのかぜで飛び回れ!!」

ウィング「ワター!!」びゅおおっ!

ヤナギ「速いな!だが、とらえられないことはない!!」

ウィング「ワター!」しゅっ

ヤナギ「!? な……ワタッコの姿が見えないほどに速くなっている!?なぜ…」

755: 2011/01/03(月) 12:03:01.71 ID:ig2Gf.AO
ふわっ…

ヤナギ「! これは…わたほうし!?」

律「そうだ!ウィングは飛び回って自分のわたを撒いていたのさ!」

ヤナギ「それでデリバードの素早さが下がって、ワタッコのスピードに目が追いつかなかったのか!トレーナーのわしでさえも…!」

律「さあ、そろそろだな!決めるぜ、ウィング!とびはねる!!」

ウィング「ワター!!」ぴょんっ

ひゅうっ

デリバード「デ…デリー…!?」あたふた

どおおおおん!!

デリバード「」がくっ

デリバードは倒れた

ヤナギ「……!」

756: 2011/01/03(月) 12:08:02.93 ID:ig2Gf.AO
唯「すごいよ、りっちゃん!ウィング!」

律「よくやったぜ!ウィン…」

ウィング「」ばたっ

ウィングは倒れた

律「!?どうして…」

ヤナギ「…ワタッコが受けたダメージも相当なものだったから、疲労で倒れたんじゃろうな」

律「!! ウィング……」

律「…ありがとう。休んでてくれ」しゅうう

757: 2011/01/03(月) 12:09:07.68 ID:ig2Gf.AO
ヤナギ「さて、バトルを再開するかの。準備はいいか?」

律「おうよ!」

ヤナギ「オニゴーリ!」ぽん!

オニゴーリ「オニー!」

律「こっちはヒートだ!」ぽん!

ヒート(ポニータ)「ヒヒーン!」

758: 2011/01/03(月) 12:10:04.48 ID:ig2Gf.AO
ぴっ

ポケモン図鑑『オニゴーリ、がんめんポケモン
岩の身体を氷の鎧で固めた。空気中の水分を凍らせて自由な形に変える能力を持つポケモン』

律「空気中の水分を凍らせる…?」

ヤナギ「そうじゃ。たとえば…このようにな!」

オニゴーリ「オニー!!」しゅわああっ

ぴきいいいいん!!

ヒート「!?」

唯「一面、氷だらけだよおっ!?」

759: 2011/01/03(月) 12:11:03.36 ID:ig2Gf.AO
律「これは…」

ヤナギ「さっきその図鑑が言った通りじゃ。そして…自由に形が変えられる!!オニゴーリ、氷柱にして、落としてやれ!」

オニゴーリ「オニー!!」しゅわああっ

どごっ…

ヒート「ヒヒーン!?」

どがああああああん!

760: 2011/01/03(月) 12:12:01.89 ID:ig2Gf.AO
ヤナギ「どうじゃ…?」

ぼわああああっ!!

ヤナギ「な、なんじゃ!?」

律「へっ、ヒートは炎タイプだぜ?そんな攻撃効くかよ!」

ヤナギ「ぬう……!」

律「ヒート!オーバーヒート!!」

ヒート「ヒヒーン!!」

オニゴーリ「!」

ぼわああああん!!

761: 2011/01/03(月) 12:13:04.09 ID:ig2Gf.AO
もくもく……

ヤナギ「れいとうビーム!」

びゅおおおおっ!

ヒート「!?」

律「なに…!」

オニゴーリ「……」ぎろっ

唯「うそ……!炎の攻撃を受けても、全然平気だよ!?」

762: 2011/01/03(月) 12:14:04.68 ID:ig2Gf.AO
ヤナギ「ふ、オニゴーリの身体の氷は炎でも溶けない!オニゴーリは炎に強いんじゃよ」

唯「炎に強い氷なんて…どうするの?りっちゃん!」

律「大丈夫だよ、唯」

ヤナギ「そんな自信がどこから湧いてくるんじゃ?」

律「…裏の裏の裏返しで私の勝ちだ!」びっ

ヤナギ「む!ポニータの姿がない!?」

763: 2011/01/03(月) 12:15:05.23 ID:ig2Gf.AO
ひゅうううう…

ヤナギ「! 上!?」

律「いくら炎で溶けない身体でも……ポニータの蹄はダイヤモンドの10倍の硬さだ!それから繰り出される攻撃に耐えられるわけがないぜ!?」

律「ふみつけええ!!」

ヒート「ヒヒーン!!」ひゅっ

ばきいいいいい!!

オニゴーリ「オ…ニ……」びきびき…

764: 2011/01/03(月) 12:16:03.63 ID:ig2Gf.AO
ばたっ

オニゴーリは倒れた

律「ツメが甘いぜ!爪だけにな!」

唯「あんまりうまくn…」ぼかっ!

唯「いだっ!」

ヤナギ「戻れ、オニゴーリ」しゅうう

ヤナギ「なるほどな…。だが、ポニータでは倒せんよ…このポケモンは!」ぽん!

マンムー「ブモー!!」

律「でかっ…」

765: 2011/01/03(月) 12:17:01.60 ID:ig2Gf.AO
ぴっ

ポケモン図鑑『マンムー、2ほんキバポケモン
氷でできた立派なキバ。氷河期が終わり暖かくなったため数が減ってしまった』

律「あれ氷でできてんのか」

律「でも、結局は氷タイプだろ?炎で終わりだ!ヒート、かえんぐるま!!」

ヒート「ヒヒーン!」だっ

ヤナギ「こおりのつぶて!!」

マンムー「ブモー!!」しゅっ

かきかきいいん!!

ヒート「!?」

766: 2011/01/03(月) 12:18:02.39 ID:ig2Gf.AO
律「ヒート!!」

ヒート「」ばたっ

ヒートは倒れた

律「くっ…ヒート、戻れ!」しゅうう

ヤナギ「わしのマンムーとやり合えるほどのポケモンはいるかな?」

律「……コイツしかいねえ!ランス!!」ぽん!

ランス「ニドー!!」

ヤナギ「ほう…ニドキングか…」

767: 2011/01/03(月) 12:19:02.46 ID:ig2Gf.AO
律「ランス、とっしんだ!」

ランス「ニドー!!」だだっ

ヤナギ「マンムー、こっちもとっしんじゃ!」

マンムー「ブモー!!」だだっ

どおおおおん!!!

ランス「ニド……!」ずざざっ

マンムー「ブモ……!」じりっ

768: 2011/01/03(月) 12:21:01.94 ID:ig2Gf.AO
ヤナギ「互角のようじゃな」

律「じゃあ…ばかぢからだ!」

ヤナギ「こちらもばかぢからじゃ!」

ランス「ニドー!」マンムー「ブモー!」

がきいいいいん!!

律ヤナギ「ギガインパクト!!」

どがあああああああん!!!

769: 2011/01/03(月) 12:22:01.53 ID:ig2Gf.AO
ランス「ニドー!」すくっ

マンムー「ブモー!」しゅたっ

律「!」

唯「す…すごいぶつかり合い…!」

ヤナギ「あくまでパワーは互角か…ならば!」

ヤナギ「マンムー、ひみつのちから!」

マンムー「ブモー!」ぶんっ

どがっ!

ランス「ニド!?」びりっ

770: 2011/01/03(月) 12:24:19.60 ID:ig2Gf.AO
律「! 麻痺したっ!?」

ヤナギ「もう勝負がついたか?」

律「……いや、まだだ!」

マンムー「ブモ…!?」じゅわっ

ヤナギ「!な、なんだ!?」

律「毒だよ。あれだけランスのどくのトゲに触れればそうなるさ」

ヤナギ「……!」

771: 2011/01/03(月) 12:25:02.20 ID:ig2Gf.AO
律「まっ、こっちも麻痺してるんだ。条件は同じだ」

ヤナギ「ふ……」

律「ランス!」ヤナギ「マンムー!」

律ヤナギ「からげんき!!」

ランス「ニドー!!」マンムー「ブモー!!」

どがあああああああん!!!

ぱらぱら…

ランス「…ニドー……」

マンムー「…ブモー……」

772: 2011/01/03(月) 12:29:07.22 ID:ig2Gf.AO
ぐらっ

律ヤナギ「!」

マンムー「ブモ~…」がくっ

マンムーは倒れた

ヤナギ「! 負けた…!」

律「か、勝った!」

唯「やったね、りっちゃあん!!」

律「おう!ランス、ありがとな!戻ってくれ」しゅうう

773: 2011/01/03(月) 12:30:05.20 ID:ig2Gf.AO
ヤナギ「ふ…白熱したバトルじゃった。こんなバトル、久しぶりじゃ」

律「ああ、私も燃えたぜ!」

ヤナギ「君の実力を認めよう…受け取りなさい、アイスバッジ!!」すっ

律「サンキュー!」

唯「おめでとうりっちゃん!それじゃあ、ロケット団のアジトに行こう!」

律「おう!」

774: 2011/01/03(月) 12:31:04.30 ID:ig2Gf.AO
―――――――――――――――――
土産屋

ワタル「ここだ」

シルバー「…ここになにかあるのか?」

リラ「この土産屋はロケット団と密接しているという噂があるんだ」

澪「土産屋が?」

ニャース「まあ、金目当てでロケット団に協力する奴らも少なくないのニャ」

シルバー「で、どうするんだ?」

ワタル「話を聞こう。ロケット団について吐かせる」

775: 2011/01/03(月) 12:32:07.62 ID:ig2Gf.AO
がらっ

おじさん「いらっしゃ……!? え、えと…どのようなご用件で?」

ワタル「聞きたいことがある。ロケット団について、だ」

おじさん「は、はぁ?わ、私はなにも知らな…」

ぽん!

ワタル「カイリュー、はかいこうせん」

カイリュー「リュウウウ!!」かっ

どがん!!

おじさん「ひぃっ!」

シルバー澪ニャース(容赦ねえっ!)

776: 2011/01/03(月) 12:33:10.71 ID:ig2Gf.AO
ワタル「これでも口を割らないのなら……次は当てるぞ?」

おじさん「わ、わかった!言うから勘弁してくれ!」

ワタル「…ロケット団のアジトはどこにある?」

おじさん「い、いかりのみずうみだよ!あいつら、あそこでポケモンの生態実験をしているんだ!!」

ワタル「……そうか。とりあえず、お前は縄で縛っておこう。またあとで来るからな」ぎゅうっ

おじさん「うう…」

ワタル「じゃあ、行くぞ!」

777: 2011/01/03(月) 12:34:01.42 ID:ig2Gf.AO
―――――――――――――――――
律「んで、ロケット団のアジトはどこだ」

唯「場所なんて言ってなかったもんね…」

律「どうしたもんか…」

どごおおん!!!

唯律「!?」

唯「な、なに!?」

「「大変だぁ~!!いかりのみずうみでギャラドスが暴れている~!!」」

唯律「…!」

778: 2011/01/03(月) 12:35:39.43 ID:ig2Gf.AO
―――――――――――――――――
いかりのみずうみ

ギャラドス「ギャオオオオ!!」

ぶあああああああ!

律「赤い…ギャラドス?」

唯「凄い雨……!」

律「なにが起こって…」

すたっ

サキ「やっと来たか」

律「サキ…!」

779: 2011/01/03(月) 12:36:36.67 ID:ig2Gf.AO
唯「あれはなに…?」

サキ「ギャラドスだが?」

律「んなこと分かってる。なんで暴れているのか聞いているんだ」

サキ「フンフフフ、ギャラドスは元々凶暴なポケモンだ。暴れていてもおかしくはないだろう」

唯「だけど…周りが見えてないみたいだよ」

サキ「フンフフフ、まあ強いて言えば……ギャラドスに特殊な電波を当てたことが原因かしら」

律「特殊な電波…?」

780: 2011/01/03(月) 12:39:28.05 ID:ig2Gf.AO
サキ「…ポケモンの進化の過程で必要な情報、条件…その他諸々を分析し、解析し、そして我々が作り出したのが“ポケモン用超高速進化薬”!!それから放出される電波であのギャラドスはコイキングから、超高速で!!進化したのだ!!!」

律「ポケモンを…人工的に進化……?」

唯「なんか怖いよぅ……」ぶるっ

サキ「さて、お前達は私を…我々ロケット団を止めるといったな?ならば、止めてみせろ……!!」

唯律「……」かちゃ

サキ「…フンフフフ」

―15章完―

789: 2011/01/05(水) 11:06:17.24 ID:/5IaW.AO
―――――――――――――――――
ヒワダタウン

ガンテツ「……」しゅっしゅっ

ガンテツ「おし、できた!」

チエ「わー!もうできたのー!?」

ガンテツ「ああ、ルアーボールや。さっ、これで池におるポケモンを捕まえてきなさい」

チエ「うん!」たたっ

790: 2011/01/05(水) 11:09:51.85 ID:/5IaW.AO
がらっ

???「!」

どんっ

チエ「きゃっ!?」

ガンテツ「チエ!?どないしたんや!?」だだっ

???「…こんにちは、あなたがガンテツか?」

チエ「うう…」

ガンテツ「誰やあんたは…」

サカキ「私はサカキ。ロケット団の首領だ」

ガンテツ「ろ、ロケット団の首領やて!?」

サカキ「そうだ」

791: 2011/01/05(水) 11:15:32.98 ID:/5IaW.AO
ガンテツ「…その首領がわしになんの用や」

サカキ「あなたの作ったボールで、他とは違う特別なボールがあると聞いたんだが…」

ガンテツ「…!」

サカキ「ぜひそれを譲ってほしいんだ」

ガンテツ「だ、駄目や!アレをあんたらみたいな連中に渡すわけにはいかん!!」

サカキ「……まぁ、そう言うと思っていたよ。だが、こっちにも考えがある…」ぽん!

スピアー「スピャー!」

792: 2011/01/05(水) 11:18:19.18 ID:/5IaW.AO
ガンテツ「な、なにを…!」

スピアー「スピャー!」しゃきぃん

チエ「ひっ……」

ガンテツ「お、お前ぇ!!」だっ

サカキ「動くな!」

ガンテツ「!」

サカキ「さもないと、スピアーのダブルニードルが、貴様の孫の喉を貫くぞ?」

スピアー「スピャー…」きらっ

チエ「うぅ…おじいちゃ……」ぶるぶる

ガンテツ「く……!」

793: 2011/01/05(水) 11:21:18.81 ID:/5IaW.AO
サカキ「さあ、アレはどこだ?」

ガンテツ「………奥の棚にある箱に入っとる……!」

サカキ「ふっ…戻れスピアー」しゅうう

サカキ「」たっ

ガンテツ「チエ!!」だっ

チエ「おじいちゃん!!」

がばっ

チエ「怖かったよぅ…」

ガンテツ「すまん…チエ……」

794: 2011/01/05(水) 11:23:43.89 ID:/5IaW.AO
サカキ「これか」がさっ

ぱしっ

サカキ「これが…“時をとらえるモンスターボール”!!」

サカキ「ふふ、ありがたく貰っておくよ」

ガンテツ「あんたら…なにする気や……!」

―――――――――――――――――
サキ「世界征服!!」

サキ「ロケット団の目的はそれだ!我々を阻止できるか!!?」

律「スカイ!」ぽん!

スカイ(ニョロトノ)「トニョーロ!」

唯「ブイ太!」ぽん!

ブイ太(シャワーズ)「シャワー!」

795: 2011/01/05(水) 11:24:36.62 ID:/5IaW.AO
スカイ・ブイ太「」きっ

サキ「フンフフフ」

律「? ポケモンを出さないのか?」

サキ「ああ」

律「…じゃあ遠慮なくいかせてもらうぜ!…唯!!」

唯「うん!」

律唯「ハイドロポンプ!!」

スカイ・ブイ太「」ぶしゃああああああ!!

サキ「フフ…ギャラドス、ハイドロポンプ……!!」

ギャラドス「」ぎろっ

唯「!」

律「なに!?」

796: 2011/01/05(水) 11:25:36.19 ID:/5IaW.AO
ギャラドス「ギャオオオオ!!」ぶあああああああ!!

ぱしゃああん!

サキ「…フン、相打ちか」

律「まさか…ギャラドスが攻撃してくるなんて」

サキ「ギャラドスが野生のポケモンだと思ったか? 残念、すでにこのギャラドスはロケット団の所有物だ」

797: 2011/01/05(水) 11:27:15.97 ID:/5IaW.AO
律「ギャラドスが相手だと結構キツイかも…」

唯「でもね、りっちゃん!」

律「ああ!」

サキ「?」

唯「ブイ太もスカイも特性は同じ“ちょすい”!!水タイプの技は効かないよ!」

律「相殺されたけど、さっきのハイドロポンプだって直に当たっても平気だったぜ!」

サキ「フンフフフ、ならば水技を使わなければいいことだ」

798: 2011/01/05(水) 11:28:20.88 ID:/5IaW.AO
サキ「……さっきから降っているこの雨、なんだと思う?」

律「……?」

サキ「これはギャラドスの技、あまごいだ」

律「で、でもそれにしたら範囲が広すぎやしないか!?いくらなんでも、湖全体なんて規模が…」

サキ「フンフフフ、ギャラドスの力はそれほどのものだということだ」

サキ「そして…あまごいから繋がる技……」

ゴロ…ゴロ………

799: 2011/01/05(水) 11:29:19.92 ID:/5IaW.AO
唯「! り、りっちゃん!雲が…」

律「ん?」

サキ「かみなり!!」

ぴしゃあああああん!!

律唯「!!」

スカイ・ブイ太「」ばたっ

スカイとブイ太は倒れた

律「スカイ!」唯「ブイ太!」

サキ「フンフフフ、ギャラドスが水技だけだと思ったら大間違いだ」

律「く……!」

サキ「フンフフフ、さあ次のポケモンを出すんだな」

800: 2011/01/05(水) 11:30:20.26 ID:/5IaW.AO
―――――――――――――――――
いかりのみずうみ付近

純「やったー!勝てたあー!!」

憂「おめでとう♪純ちゃんっ」

純「ありがとう、憂!」

アンズ「あれだけ何度も挑戦すれば、勝つでござるよ」

純「うっ……」

801: 2011/01/05(水) 11:31:02.87 ID:/5IaW.AO
アンズ「それに、勝ったには勝ったでござるが、正直危うかったでござるし」

純「か、勝ったんだからいいじゃないですかあ!」

アンズ「あれは勝ちには入らないでござる。この先、そんなことでどうするでござるか」

純「なにをー!!」

憂「ま、まあまあっ」あせあせ

802: 2011/01/05(水) 11:32:16.14 ID:/5IaW.AO
憂「結局勝ったんだし、結果オーライじゃないですか!」

アンズ純「……」

アンズ純「フンッ!!」

憂「あ…はは……」

憂「そ、それはそうと!純ちゃん、なんでいかりのみずうみに来たの?」あせあせ

純「ん~?一回行ってみたいなあって思って」

803: 2011/01/05(水) 11:33:33.63 ID:/5IaW.AO
アンズ「そんな観光気分で旅をしてるんでござるか?だからバトルの腕も上がらないんでござるよ」

純「観光も旅の醍醐味でしょー!?」

アンズ「ハンッ!そんなことにうつつを抜かしている暇があるなら、少しでも鍛えたらどうでござるか?」

純「ちゃんとトレーニングもしてますう!!」

アンズ「それでその程度でござるか?笑わせないでほしいでござる。態度と声だけはデカイんでござるな~」

純「なにをー!?」

アンズ「その台詞二回目でござる。語彙も乏しいんでござるな~」

純「ちゃんとクエスチョンマークも増やしたよ!!」

ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー

804: 2011/01/05(水) 11:34:11.70 ID:/5IaW.AO
憂「ち、ちょっと二人とも…」

憂(なぜいがみ合うの~…)しくしく

ぴしゃあああああん!!

純憂「ひっ!?」

アンズ「何事でござる!!?」

憂「じ、純ちゃん…あれ!」

純「へ…?」

純「!! あれは……唯先輩と律先輩!?」

805: 2011/01/05(水) 11:38:50.27 ID:/5IaW.AO
憂「どうしてこんな所に…」

アンズ「知り合いでござるか?」

憂「はい…私の姉とその友達で、二人とも私達が通っていたトレーナーズスクールの先輩です」

アンズ「そうでござるか。……敵対しているのはギャラドス…。これは勝ち目がないでござるな。あまごいでギャラドスの独壇場でござろう」

純「あんたはどんだけドライなんですか!」

806: 2011/01/05(水) 11:41:19.87 ID:/5IaW.AO
純「いいや!行こう、憂!ピンチみたいだし」

憂「じ、純ちゃん、ダメ!」ばっ

純「え!な、なんで!?」

憂「…今は私、お姉ちゃんに会えないの……!」

純「ええ!?」

憂「律さんとの約束なの…」

純「ど、どんな約束か知らないけど、でも唯先輩達が危ないんだよ!?助けてあげなきゃ…」

憂「でも…!」

???「それなら心配いらねえよ~ん♪」

純憂アンズ「!!」

807: 2011/01/05(水) 11:42:03.69 ID:/5IaW.AO
ワタル「俺達があの娘達を助けるからね~」

シルバー「! お、お前…踊り場の時の奴だったのか!!」

澪ニャース(今更気付いたのか!)

リラ「ワタル…もう隠さなくてもいいだろう……」

ワタル「ああ…そうだな」

憂「あなたたちは…?」

808: 2011/01/05(水) 11:43:19.08 ID:/5IaW.AO
さっ

アンズ「ジョウトリーグチャンピオン、ワタル殿とお見受けするでござる」

憂純「チャンピオン?」

ワタル「…アンズさんか。キョウの娘さんのようで」

アンズ「いつも父上がお世話になっているでござる」

ワタル「いやいやそんなことないよ」

澪「知り合いなんですk…………って、憂ちゃんに純ちゃん!?」

憂純「!」

憂「澪さん!」純「澪先輩!」

809: 2011/01/05(水) 11:44:03.69 ID:/5IaW.AO
澪「な、なんで二人ともいるの?」

憂「ちょっとジョウトで旅を…」

澪「へぇ…憂ちゃんも旅をね…」

憂「あっ、お姉ちゃんには言わないでくださいね!?」

澪「へ…?あ、ああ…うん。わかったよ」

810: 2011/01/05(水) 11:45:10.28 ID:/5IaW.AO
純「それより、澪先輩!唯先輩達を助けてあげてください!!ピンチみたいなんです!!」

澪「うん…そのつもりで来たんだし……。わ、ワタルさん!」

ワタル「ああ…でも、その必要はないみたいだな」

澪憂純ニャースリラ「??」

シルバー「……」

811: 2011/01/05(水) 11:46:12.27 ID:/5IaW.AO
アンズ「また、来訪者でござるな。この気配……彼なら、なんとかしてくれるでござろう」

純「彼?」

アンズ「ああ、拙者と同じ……カントーのジムリーダーでござる」

―――――――――――――――――
律「ヒート、頼むぜ!」ぽん!

ヒート「ヒヒーン!」

サキ「ハイドロポンプ!!」

ギャラドス「ギャオオオオ!!」ぶあああああああ!

ヒート「ヒヒーン!?」

律「うっ…!」

唯「りっちゃあん!」

812: 2011/01/05(水) 11:47:03.11 ID:/5IaW.AO
サキ「よそ見していていいのか?」

サキ「ギャラドス、はかいこうせん!!」

ギャラドス「ギャオオオオ!!」こおおお…

律「ま、まずい! 唯!!」

かっ!!!

唯「!!」

律「唯いいいいい!!」

813: 2011/01/05(水) 11:48:04.07 ID:/5IaW.AO
???「ウインディ、だいもんじ!!」

ウインディ「ワオーン!」ぼわっ!

どおおおおおおん!!

サキ「む…!」

???「大丈夫か、唯くん!」

唯「あ…!」

律「か、カツラさん!?」

カツラ「律くんも大丈夫そうだな…」

814: 2011/01/05(水) 11:49:53.87 ID:/5IaW.AO
唯「なんでカツラさんがここに…?」

カツラ「ジョウトでロケット団がまた悪事を働いていると聞いて、飛んできたんだよ」

カツラ「どうやら…とても厄介なところに出くわしてしまったようだが」

律「でもおかげで助かりましたよ」

唯「ありがとうございました!」

カツラ「ああ、いいんだ。今は奴を倒すことが先決だ」

サキ「フンフフフ、また面倒なのが現れたな」

815: 2011/01/05(水) 11:50:58.75 ID:/5IaW.AO
―――――――――――――――――
ロケット団アジト内部

ハリー「いたぞー!追えー!!」

シルバー「ちっ!」だだだっ

ワタル「見つかったか…」だだだっ

ニャース「にゃんでニャーまで走らなければならんのニャ…!」はあはあ

澪「リラ師匠はどこにいったんですか!?」ぜえぜえ

ワタル「リラは別の用がある!ここは俺達がやるしかない!」

816: 2011/01/05(水) 11:52:03.12 ID:/5IaW.AO
シルバー「だからってなんでアジトを!?」

ワタル「土産屋が言っていた、ロケット団の生態実験というものが気になる!それにはここを調べる他ないだろう!!」

ワタル「まずはここを制圧し、ポケモンの生態実験について…」

ワタル「…!!」ぴたっ

澪「いきなりどうしt…」

ばっ

オウカ「ここは通さないんだな~!!」

澪「!」

817: 2011/01/05(水) 11:53:30.66 ID:/5IaW.AO
シルバー「お前は…!」

ニャース「オウカ…!!」

オウカ「おや?いつかの裏切り者のニャースなんだな?」

ニャース「ニャ……」

オウカ「ミュウツーを逃がして、オデ達の計画を狂わせたんだな。まあ、オデにはどうでもいいことだけど」

ニャース「……」

818: 2011/01/05(水) 11:54:05.17 ID:/5IaW.AO
オウカ「とりあえず…」

リョウ「はっ!」たっ

ケン「ふんっ」たっ

ハリー「ふう…やっと追いついた」

ワタル「!」

澪シルバー「囲まれた!?」

ニャース「ニャニャ……」

オウカ「…お前達はここで排除しておくんだな」

819: 2011/01/05(水) 11:55:01.37 ID:/5IaW.AO
―――――――――――――――――
いかりのみずうみ

サキ「ペルシアン!」ぽん!

ペルシアン「ニャー!!」

カツラ「ウインディ、フレアドライブ!」

ウインディ「ワオーン!!」だっ

どがん!

ペルシアン「ニャ!?」

820: 2011/01/05(水) 11:56:03.95 ID:/5IaW.AO
サキ「フン、ギャラドス、ハイドロポンプ!!」

ギャラドス「ギャオオオオ!!」ぶあああああああ!

ウインディ「!?」ばしゃああん!

カツラ「むう!」

律「カツラさん!」

サキ「ペルシアン、きりさく!」

ペルシアン「フシャー!!」だっ

律「! くっ…ヒート、かえんぐるま!」

ヒート「ヒヒーン!!」ぼわっ

821: 2011/01/05(水) 12:00:03.56 ID:/5IaW.AO
サキ「無駄だ!」

ペルシアン「ニャー!!」ざきいっ

ヒート「!?」

律「ヒート!」

唯「りっちゃん、待ってて!今助けに…」

サキ「動くな!!」

唯「!?」

822: 2011/01/05(水) 12:01:31.32 ID:/5IaW.AO
サキ「ジュペッタ!」ぽん!

ジュペッタ「ジュペー」

サキ「かなしばり!」

ジュペッタ「ジュペー…」きんっ

唯カツラ「!!」

カツラ「な、なんだ…!?」

唯「体が…動かない…!!」

サキ「お前達は黙ってみておけ」かつかつ

律「! なにを…」

823: 2011/01/05(水) 12:02:35.64 ID:/5IaW.AO
サキ「お前に聞きたいことがある」

律「……」

サキ「このギャラドスを見て、どう思う?」

律「ギャラドスを?」

サキ「そうだ。私は特になにも感じないがな」

律「……」

律「苦しんでいるように見えるさ」

サキ「ほう……。なぜ?」

律「変な電波を当てられて、喜ぶわけないだろ。それに、ポケモンはトレーナーを信じてるのに、トレーナーであるお前に裏切られたんだ!苦しいに決まってる!!」

サキ「フ…ポケモンがトレーナーを信じる?」

824: 2011/01/05(水) 12:03:09.58 ID:/5IaW.AO
サキ「フンフフフ…フハハハハハハッ!!」

サキ「実にくだらない!!“信じる”、私の大嫌いな言葉だ!」

サキ「お前のポケモンもお前を信じているというのか?」

律「愚問だな、信じてるに決まってる!」

サキ「…フンフフフ、いいだろう」

サキ「では、今度はお前のポケモンがお前に裏切られたらどうなるか、を試してみようか」

律「は……?」

825: 2011/01/05(水) 12:04:12.35 ID:/5IaW.AO
サキ「フンフフフ」がしっ

ヒート「ヒヒーン!?」ばたばた

律「ひ、ヒート!?」

サキ「このポニータ…カントーの頃から変わらず、進化していないじゃないか……」

律「! まさか…!やめろお!!はなせえ!!!」だっ

サキ「ペルシアン、アイアンテール!」

ペルシアン「ニャー!!」ぶんっ

律「!?」がきいっ

どおん!

律「うわぁっ!?」

826: 2011/01/05(水) 12:05:04.31 ID:/5IaW.AO
唯「りっちゃあん!!」

カツラ「く…動ければ、すぐに助けにいけるものを……」

サキ「フンフフフ、進化しないままじゃ弱くて、見ていられない…」

サキ「ならば、私が進化させてあげよう……この、“超高速進化薬”で」さっ

律「ぐ…やめ、ろぉ……」

サキ「フンフフフ!」

ちくっ

ヒート「!!?」どくん!

むくむく……めきめきめき………!!

827: 2011/01/05(水) 12:06:01.45 ID:/5IaW.AO
律「あ…ああ………」

めきいいいっ!

ヒート(ギャロップ)「」がくがく

サキ「おっと…注射器で直に注したから、効き目が強すぎたかな?」

律「お前えええ!!」だっ

サキ「フンフフフ…ギャラドス、ハイドロポンプ!」

ギャラドス「ギャオオオオ!!」ぶあああああああ!

律「うあああっ!?」ばしゃああん!

828: 2011/01/05(水) 12:07:56.16 ID:/5IaW.AO
律「くっ……」

サキ「なにをそんなに怒っている?お前が悪いんじゃないか」

律「なに…!」

サキ「ほら!」ぶんっ

ヒート「」ばたん!

律「! ヒート!!」だだっ

ヒート「」がくっ

サキ「可哀相になあ……哀れなトレーナーのせいで傷ついて…」

サキ「これも立派な、トレーナーの裏切りなのではないか?」

律「……!」

829: 2011/01/05(水) 12:11:22.54 ID:/5IaW.AO
サキ「どうなんだ?答えてみろ」

律「そ…れは……」

サキ「フンフフフ、まあ私も同じだから、なにも言えないがな」

サキ「…そろそろか」

ぴんっ

どがあああああああああああああああああああああああああん!!!!

律唯カツラ「!!?」

カツラ「湖が爆発した!?」

唯「ぎ、ギャラドスまで…!」

830: 2011/01/05(水) 12:12:18.92 ID:/5IaW.AO
サキ「フンフフフ、当然、私達が爆発させたのさ。もうここには用はないからな」

カツラ「ふざけるな!!湖のポケモン達も…ギャラドスも吹き飛ばされたんだぞ!?貴様のポケモンだろう!!なにも思わないのか!?」

サキ「…別に?私のポケモンだ、私がどうしようと勝手だろう。まあ最も、もう逃がす予定だったしな」

カツラ「貴様…!!」

ぴろろ…

カツラ「! ポケギアか?」ぴっ

831: 2011/01/05(水) 12:13:06.77 ID:/5IaW.AO
『ぴ…がが……ぴ………』

カツラ「…?ラジオ……?」

サキ「フンフフフ、チャクラが着いたようだな」

カツラ「なに…?」

チャクラ『あーあー…マイテスマイテス』

カツラ「!」

832: 2011/01/05(水) 12:15:09.82 ID:/5IaW.AO
チャクラ『ジョウトの皆様、聞こえるじゃーん?』

チャクラ『僕、ロケット団に所属してるチャクラっていう者で、一応幹部なんですけど~』

チャクラ『首領の代わりに言わせてもらうじゃーん』

チャクラ『我々ロケット団は、手始めにジョウトから…今から世界征服を始めるじゃーん!!!』

カツラ「…!!」

サキ「フンフフフ…そういうことだ。では、私はこれで失礼するぞ」だっ

833: 2011/01/05(水) 12:16:49.06 ID:/5IaW.AO
唯「あ…」たっ

カツラ「かなしばりの効果が解けたか」

カツラ(それにしても、さっきの放送……)

律「く……」

唯カツラ「!」

唯「りっちゃん!!」だっ

律「…唯か。ははっ、笑ってくれよ」

律「私…ヒートを守ることができなかった……!!」

唯「り、りっちゃん…」

―16章完―

840: 2011/01/08(土) 00:18:19.45 ID:k.GQxwAO
――――――――――――――――
ロケット団アジト

ぴっ

ワタル「今の放送……」

オウカ「ゲヘッゲヘ、いよいよ首領が動き出したんだな」

オウカ「ゲシゲシ、まあ…お前たちには関係ない話なんだな!」

オウカ「なぜなら、お前たちはここでオデ達に倒されるからなんだな!」

841: 2011/01/08(土) 00:19:53.02 ID:k.GQxwAO
ケン「ケンタロス!」ぽん!

ケンタロス「ブモー!」

シルバー「!」

ハリー「キングラー!」ぽん!

キングラー「コキュコキュコキュ」

澪「!」

リョウ「ドードリオ!」ぽん!

ドードリオ「ドリドリー!」

ニャース「!」

オウカ「ゲヘッゲヘ。行くんだな、オムスター!」ぽん!

オムスター「オムー!」

ワタル「……」

842: 2011/01/08(土) 00:22:55.23 ID:k.GQxwAO
オウカ「ゲシゲシ!さあ、終わるんだな!!」

ワタル「終わるのはそちらだ!」

シルバー「ヤミカラス、ドリルくちばし!」

ヤミカラス「ヤミー!」

澪「サボみん、ニードルアーム!!」

サボみん「サーボネー!!」

ニャース「みだれひっかきニャー!!」

ケンハリーリョウ「うわああっ!!?」

どおおおおおおん!!

ケンハリーリョウ「」がくっ

オウカ「! なに…!?」

843: 2011/01/08(土) 00:24:09.41 ID:k.GQxwAO
ワタル「あとはお前だけだな」

オウカ「!!」

ワタル「カイリュー、はかいこうせん!!」

カイリュー「」かっ

どがああああああん!!

オウカ「ぐあ~!!」

オウカ「」どたっ

ワタル「…こいつらを倒せば、他は下っ端しかいない。さっさと終わらせよう!」

844: 2011/01/08(土) 00:25:30.36 ID:k.GQxwAO
澪「あ…すみません、私達はリラ師匠の所へ行ってきます」

ワタル「なに!」

澪「行こう、ニャース!」たっ

ニャース「ニャー」たっ

ワタル「……」

シルバー「……」

ワタル「…ああ、シルバー君は」

シルバー「すまん、俺も行くところがある」

ワタル「マジか」

シルバー「じゃあな」たっ

ワタル「……」

ワタル「まあ、一人でできるからいいけどな、はは」

845: 2011/01/08(土) 00:27:39.63 ID:k.GQxwAO
―――――――――――――――――
いかりのみずうみ

ヒート「ヒヒーン……」

律「ごめんな…ヒート……」

律「私…なにもできなかった……!」

唯「りっちゃん…」

律「苦しい思いをさせて……ごめん…!ごめんな、ヒート……!!」ぎゅうっ

846: 2011/01/08(土) 00:29:02.68 ID:k.GQxwAO
カツラ「……律くん」

カツラ「気持ちは分かる。非常に残念なことだった…。しかし……」

カツラ「今はロケット団に集中するべきだと私は思う」

律「……」

唯「カツラさん…」

カツラ「さっきの放送、聴こえただろう?ロケット団が本格的に活動を開始するんだ」

カツラ「そうなっては…また、先程のギャラドスや君のギャロップのような被害が出てしまいかねない」

カツラ「そちらを迅速に対処すべきだ」

律「……」

847: 2011/01/08(土) 00:31:04.85 ID:k.GQxwAO
カツラ「私は今からロケット団の元へ向かう!」

カツラ「君達は来ては駄目だぞ。君達はまだ子供……ましてや、心に傷を負った者を戦場へ連れていくわけにはいかない」

律「……」

カツラ「では、今までどおり旅を続けなさい!さらばだ!!」だっ

唯「あ……」

律「……」

唯「……とりあえず、ポケモンセンターに行こう?ポケモン達も疲れたと思うし…」

律「……ああ」

848: 2011/01/08(土) 00:32:53.04 ID:k.GQxwAO
―――――――――――――――――
ポケモンセンター

てんてんてこてん♪

受付「はい、みんな元気になりましたよ」

唯「ありがとうございます!」

律「……」

律「…唯」

唯「なに? りっちゃん」

律「とりあえずフスベシティに行こうぜ」

律「カツラさんに言われた通り、旅を続けよう」

律「今度は唯がジムに挑戦する番だろ?」

唯「う…うん」

受付「フスベシティなら、この先にある、こおりのぬけみちを抜ければ、ありますよ」

律「ありがとうございます」

律「じゃあ行くか」

唯「……うん」

849: 2011/01/08(土) 00:34:10.80 ID:k.GQxwAO
―――――――――――――――――
こおりのぬけみち

トレーナー「ウリムー、ずつき!」

ウリムー「ムー!」だだっ

律「ランス、とっしんだ」

ランス「ニドー!!」だっ

どがっ!

ウリムー「ムー!」ばた

トレーナー「う、ウリムー!」

律「…戻れ、ランス」しゅうう

律「……」

唯「……」

唯(りっちゃん…元気ない……)

唯(でも、私にはなにも声をかけてあげられないよ……なにもできないよ………)

850: 2011/01/08(土) 00:36:32.38 ID:k.GQxwAO
―――――――――――――――――
チョウジタウン外れ

ウインディ「」たったった

カツラ「ウインディ、もっと速く走ってくれ!」

ウインディ「ワオーン!!」ぎゅんっ!

カツラ(早くコガネへ行かないと……)

???「」たっ

ウインディ「!」ききいっ!

???「……」

ウインディ「ガウウ…!」

カツラ「……お前は…」

???「グオオオ!!」

851: 2011/01/08(土) 00:40:19.79 ID:k.GQxwAO
―――――――――――――――――
アサギシティ外れ

リラ「……」

澪「あ、いた! リラ師匠探しましt…むぐっ!?」がばっ

ニャース「待つニャ、澪!」

澪「な…なんだよ?」

ニャース「リラのやつ…何かと戦っているのニャ」

852: 2011/01/08(土) 00:42:11.62 ID:k.GQxwAO
???「ギャオオオ!!」

リラ「カビゴン、のしかかりだ!」

カビゴン「カンビ!」ばっ

???「」しゅっ

カビゴン「カンビ!?」すかっ

たっ

???「ギャオオオ!!」

リラ「ちっ……素早いな」

853: 2011/01/08(土) 00:52:25.72 ID:k.GQxwAO
澪「な…なんだ、あのポケモン……?」

ニャース「ニャ……あの出で立ちから見るに、恐らく…」

ニャース「ジョウトに伝わる伝説のポケモンの一匹…いかずちポケモン、ライコウニャ」

澪「伝説のポケモン…?」

ニャース「そうニャ。各地方には必ず、その地方の伝説があり、それに関わる伝説のポケモンがいるのニャ」

ニャース「澪がホウエンで会った伝説のポケモンはカイオーガとグラードンにゃが…」

澪「まあ、実際には会ってないけどな」

854: 2011/01/08(土) 00:58:07.94 ID:k.GQxwAO
ニャース「じゃあ伝説のポケモンを見るのはこれで初めてニャ? ……ニャーもライコウを見るのは初めてにゃが」

澪「うん…なんか、普通のポケモンとは違う感じがするな…」

ニャース「それにしても、にゃぜリラがライコウと戦っているのニャ?」

リラ「それは、ライコウに導かれたからさ」

澪ニャース「!?」

リラ「…気づいていないとでも思ったかい?」

ニャース「ニャニャ…」

855: 2011/01/08(土) 01:02:47.39 ID:k.GQxwAO
澪「す、すみません! 私はやめようって言ったんですけど、ニャースが…」

ニャース「ニャー!!?」

ニャース「なんでニャーのせいなのニャー!!」

澪「だ、だって師匠に怒られるの嫌だったんだもん!」

ニャース「ニャーが怒るのニャー!」

ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー

856: 2011/01/08(土) 01:12:19.06 ID:k.GQxwAO
リラ「おいおい…落ち着け二人とも」

リラ「私は怒っていないさ」

澪「ほ…本当ですか?」

リラ「ああ、それに私が勝手にいなくなったわけだからな」

ニャース「…ライコウに導かれたっていうのはなんなのニャ?」

リラ「その通りの意味さ。ライコウにここへ案内され、バトルに至った」

リラ「主人としてふさわしいかどうかを試すバトルにね」

857: 2011/01/08(土) 01:15:13.51 ID:k.GQxwAO
澪「主人って…?」

リラ「ライコウの主人さ」

リラ「もともと、ライコウの主人はホウオウというポケモンなんだが…ある日ホウオウが突然消えてしまったみたいで…」

リラ「どうやらホウオウはロケット団に捕獲されてしまったようでね」

リラ「それでライコウ達はロケット団からホウオウを取り戻すため、それまでに必要な代わりの主人を探しているのさ」

ニャース「それに、オミャーが選ばれたってわけかニャ」

リラ「そうだ」

858: 2011/01/08(土) 01:16:54.18 ID:k.GQxwAO
ライコウ「ギャオオオ!!」

リラ澪ニャース「!!」

リラ「おっと…あまり待たせてもいけないな」

リラ「カビゴン、戻れ!」しゅうう

リラ「ニャルマー、頼むぞ!」ぽん!

ニャルマー「ニャ~」

ライコウ「」ぎろっ

859: 2011/01/08(土) 01:18:08.53 ID:k.GQxwAO
リラ「ニャルマー、ねこだまし!」

ニャルマー「ニャ~!」ばしっ

ライコウ「…!」

澪「ライコウが怯んだ!」

リラ「アイアンテールだ!」

ニャルマー「ニャ~!!」ばっ

ライコウ「ギャオオオ!!」びりりっ

ニャルマー「!?」ばりりっ

ニャース「でんじはニャ!」

860: 2011/01/08(土) 01:19:51.30 ID:k.GQxwAO
リラ「…ニャルマー、きりさく!!」

ニャルマー「ニャ~!!」しゅっ

ライコウ「!!」

ニャース「は、速い!?」

ニャルマー「ニャ~!!!」

ざきいっ!!

ライコウ「!?」ずざざっ

澪「す、すごい威力…!」

861: 2011/01/08(土) 01:21:46.14 ID:k.GQxwAO
ニャース「に、にゃんで麻痺をしているのにあんな俊敏に動けるのニャ!?」

ニャース「それに、なんなのニャ! その威力は! にゃぜそんなパワーが出せるのニャ!?」

澪「いや、ニャース…相当な修行を積んだんだよ、きっと」

リラ「ふっ…本当の強さに理由など無い、強者はそもそも強いから強者なのだ」

リラ「人はそれを“才能”と呼ぶ…!」

862: 2011/01/08(土) 01:23:22.59 ID:k.GQxwAO
リラ「麻痺の件も、ニャルマーの才能の一つ…“じゅうなん”! 麻痺をしないという特性だ」

ニャース「! そもそも麻痺をしてなかったのかニャ…」

ライコウ「……」ぎろっ

リラ「……」

ライコウ「ギャオオオ…」しゅたっ

澪「ら、ライコウが…」

リラ「ふ…私を主人として認めたらしいな」

863: 2011/01/08(土) 01:25:07.93 ID:k.GQxwAO
ライコウ「ギャオオオ!」くいっ

リラ「ああ!」たっ

澪「し、師匠! さっきの放送聴きましたか!? ロケット団が…!」

リラ「聴いたさ。だから、今から奴らの所へ行ってくるんだ! 場所は恐らく、コガネのラジオ塔!」

リラ「澪達も後から来てくれ! 私はライコウと先に行っている!」

澪「わかりました!」

リラ「また会おう!」たっ

864: 2011/01/08(土) 01:26:53.08 ID:k.GQxwAO
―――――――――――――――――
ライコウ「」たったった

リラ「……」

リラ(しかし…ライコウの主人は私になったのだが、他の伝説のポケモン…エンテイとスイクンの主人はどうなっているんだ…?)

ライコウ「ギャオオオ!!」ぴたっ

リラ「……!」

リラ(この先はエンジュシティ………)

リラ「ライコウ、ここで待っていてくれ」

ライコウ「ギャオ」

すたっ

リラ「……」ざっ

リラ(…確かめる必要はあるな)

865: 2011/01/08(土) 01:28:37.47 ID:k.GQxwAO
―――――――――――――――
エンジュシティ

踊り場

リラ「お邪魔します」がらっ

まいこはん「あんれ、リラはん。どないしたんどすか?」

リラ「……」きょろきょろ

まいこはん「?」

リラ「ミナキはどこへ?」

まいこはん「ミナキはんどしたら、先程やけたとうへ行かれたどすー」

リラ「! …そうですか、ありがとうございます!」だっ

まいこはん「あれま…」

まいこはん「あないに急いで、どないしたんやろ?」

866: 2011/01/08(土) 01:30:19.23 ID:k.GQxwAO
―――――――――――――――
やけたとう

ミナキ「ドガース、どくガス!」

ドガース「ドッドッドガース、ドドッガド」しゅわ~

???「……!」ゆらっ

ミナキ「どうだ、スイクン!」

スイクン「クルー…」ぎんっ

ミナキ「ふ…まだやる気か……いいだろう!」

ミナキ「それでこそ、私の追い求めてきたポケモンだ!」

867: 2011/01/08(土) 01:31:56.43 ID:k.GQxwAO
スイクン「クルー…!」

ミナキ「できれば君を傷つけたくないのだが…」

スイクン「クルー!!」だっ

ミナキ「君から望んできたからには仕方がない! 手加減はしない!!」

ミナキ「…夢は自らの手でつかみ取るものだからな!!」

868: 2011/01/08(土) 01:33:22.62 ID:k.GQxwAO
スイクン「クルー!!」ぶしゃああああ!

ミナキ「ハイドロポンプか……。威力の高い技だが…果たして、ドガースに効果があるかな?」

スイクン「……?」

ばしゃああん!

ドガース「!」

スイクン「……」にやっ

869: 2011/01/08(土) 01:34:32.84 ID:k.GQxwAO
ミナキ「ふ……」

ぱちんっ!

ドガース「」むくっ

ドガース「ドガー!」

スイクン「!!」

ミナキ「驚いたかい?」

スイクン「クルー…!」

ミナキ「ふ…なぜドガースにハイドロポンプが喰らわなかったのか、教えてあげよう」

スイクン「……」

ミナキ「簡単なことだ…君の体を見たまえ!」びしっ

スイクン「?」

スイクン「……」じっ

スイクン「…!?」

870: 2011/01/08(土) 01:36:46.71 ID:k.GQxwAO
ミナキ「気づいたようだな」

スイクン「く、クルー…」

ミナキ「そう。君の体はドガースのどくガスによって毒されていたんだ」

ミナキ「毒状態なのは当然…」

ミナキ「体内の水分に毒が流れ、放出される水技にも影響が出てしまったんだ」

ミナキ「もちろん、毒に侵された水技なんてドガースには効くわけもない」

スイクン「クルー…」

871: 2011/01/08(土) 01:37:45.85 ID:k.GQxwAO
ミナキ「濁った水をきれいな水に変えるという君だが…」

ミナキ「その汚れに対する敏感さがかえって仇になったな」

スイクン「……」

ミナキ「まあ、その敏感な肌がまた美しいのだが!!」

スイクン「……」

スイクン「クルー…!」しゅたっ

ミナキ「! ふ…」

ミナキ「よろしくな、スイクン」

スイクン「クルー!」

872: 2011/01/08(土) 01:46:28.55 ID:k.GQxwAO
ミナキ「…っと、まずは毒を治して、回復させないと……」

リラ「ミナキー!」だだっ

ミナキ「! リラ!?」

リラ「はあはあ…」

ミナキ「どうしたんだ? そんなに慌てて…!」

リラ「……」ちら

スイクン「……」

873: 2011/01/08(土) 01:48:41.97 ID:k.GQxwAO
リラ「ミナキも、スイクンの主人になったようだな…」

ミナキ「ああ、そうなんだ!」

ミナキ「まさか私が選ばれるとは!! いやはや、今まで諦めずに追いかけてきて良かったよ!!」

ミナキ「……って、“も”?」

リラ「私もライコウに選ばれたのさ。今は外にいるがな」

ミナキ「そ、そうなのか! まさか身内が選ばれているとはな!!」

リラ「私もまさかとは思ったがな」

874: 2011/01/08(土) 01:50:10.53 ID:k.GQxwAO
ミナキ「! ということは、エンテイが選んだのはワタルかも!」

???「私だ」たっ!

ミナキ・リラ「!!」

エンテイ「グオオオ!!」

ミナキ「え、エンテイ…!」

???「……」

875: 2011/01/08(土) 01:51:20.91 ID:k.GQxwAO
リラ「…あなたは、確か、グレン島の……」

カツラ「グレンタウンジムジムリーダーのカツラだ。あなたはフロンティアブレーンのリラさんだな」すっ

リラ「そうとも。リラでいいですよ」すっ

カツラ「よろしく頼む!」リラ「よろしくお願いします!」がしっ

876: 2011/01/08(土) 01:55:35.12 ID:k.GQxwAO
カツラ「そして…」くるっ

ミナキ「!」

カツラ「あなたはミナキさんだね?」

ミナキ「! 存じていてもらえて光栄です」

カツラ「割と有名だからな。スイクンハンターとして」

ミナキ「はは…お恥ずかしい」

カツラ「何かを追求することは悪いことじゃないさ。現に、私は炎タイプのエキスパートだ」すっ

ミナキ「ふ…」すっ

カツラ「よろしく」ミナキ「よろしくお願いします!」がしっ

877: 2011/01/08(土) 01:57:00.41 ID:k.GQxwAO
リラ「それでミナキ、ロケット団の放送を聴いたのか?」

ミナキ「もちろん!」

カツラ「では、私達の使命は分かっているな?」

ミナキ「はい!」

リラ「行こう! コガネシティへ!!」

878: 2011/01/08(土) 01:57:51.40 ID:k.GQxwAO
――――――――――――――――
フスベシティ

唯「ふうっ!」たっ

律「……」

唯「ここがフスベシティだね!」

律「…そうだな」

唯「ジムに行こっか!」

律「…ああ」

―17章完―

888: 2011/01/12(水) 19:43:29.34 ID:f/gufOZAO
――――――――――――――――
フスベジム

うぃーん

唯「お邪魔しま~す…」

律「……」

???「挑戦者かしら?」

唯律「!」

イブキ「私はこのジムのリーダーのイブキよ」

律「…そうか、ならジム戦を受けさせてくれ」

律「挑戦者はコイツだ」

唯「よろしくお願いします!」

889: 2011/01/12(水) 19:48:01.81 ID:f/gufOZAO
イブキ「…ふーん」じっ

唯「?」

イブキ「はあ…なぜかしら? 全然乗り気じゃないわ、私」

唯「それってどういう…?」

イブキ「私、あなたと戦いたいわ!」びしっ

律「! わ、私…?」

イブキ「あなたを指差しているの。あなたしかいないでしょ」

890: 2011/01/12(水) 19:51:40.16 ID:f/gufOZAO
律「で、でも挑戦者は私じゃな…」

イブキ「つべこべ言うんじゃないわよ。私があなたと戦いたいって言ってるの」

律「でも…」

イブキ「それとも…バトルするのが恐いのかしら?」

律「…!!」

イブキ「図星みたいね」

イブキ「だって、あなたの目に迷いがあるんだもの」

891: 2011/01/12(水) 19:57:38.25 ID:f/gufOZAO
イブキ「まあ、バトルするのが恐いっていうより、それよりも違うなにかを恐れているみたいに見えるけど」

律「……」

イブキ「とりあえず、やりましょうよ。言われっぱなしも嫌でしょう?」

律「……」かちゃ

イブキ「ふふ…」かちゃ

唯(りっちゃん、大丈夫かな…)

892: 2011/01/12(水) 20:00:27.27 ID:f/gufOZAO
イブキ「バトル開始! …の前に、確認したいことがあるわ」

律「? なんだ」

イブキ「あなた、手持ちポケモンは何体かしら?」

律「よ……いや、三体だ」

唯「!」

イブキ「そう…」

イブキ「じゃあ、3対3でOKね。では、始め!」

893: 2011/01/12(水) 20:10:45.92 ID:f/gufOZAO
イブキ「私はこの子よ! ハクリュー!!」ぽん!

ハクリュー「リュー」

ぴっ

ポケモン図鑑『ハクリュー、ドラゴンポケモン
神聖なポケモンと言われる。全身がほのかに光ると辺りの天気が様変わりする』

律「……」ぱたんっ

律「…ウィング!」ぽん!

ウィング(ワタッコ)「ワター!」

894: 2011/01/12(水) 20:11:54.65 ID:f/gufOZAO
イブキ「ハクリュー、ドラゴンダイブ!」

ハクリュー「リュー!」ぶんっ

律「ぎんいろのかぜ!」

ウィング「ワター!」びゅおおっ

ハクリュー「!」すかっ

イブキ「…風に乗ってかわすのね。でも無意味だわ!」

ハクリュー「リュー…!」ぱあああっ

律「! 体が光り始めた…?」

895: 2011/01/12(水) 20:15:56.81 ID:f/gufOZAO
イブキ「さっき、その図鑑も言っていたでしょう? ハクリューの体が光ると天気が様変わりする…ってね!」

ハクリュー「……」ぱああああっ

イブキ「天候は……」

イブキ「ふぶき!!」

ハクリュー「リュー!!」

びゅおおおおおおっ!!

ウィング「!」ぎゅおっ

ウィング「ワター!?」びゅわんっ!

ウィング「ワタッ!?」びたああああん!!

ウィング「」がくっ

ウィングは倒れた

律「……!!」

896: 2011/01/12(水) 20:23:35.63 ID:f/gufOZAO
イブキ「ふふ…あっけないわね」

イブキ「さあ、次のポケモンを出しなさい」

律「……」かちゃ

律「ランス!」ぽん!

ランス(ニドキング)「ニドー!!」

イブキ「あら、強そうなポケモンじゃない。でも…」

イブキ「まだふぶきは続いているわよ!!」

びゅおおおおおおっ!

ランス「…!!」

897: 2011/01/12(水) 20:24:13.40 ID:f/gufOZAO
イブキ「ハクリュー、相手の後ろをとりなさい!」

ハクリュー「リュー!!」しゅっ

律「まずい! ら、ランス!」

びゅおおおおおおっ!

ランス「に、ニドー…!」

イブキ「ふふ、ふぶきで動けないみたいね」

898: 2011/01/12(水) 20:26:06.29 ID:f/gufOZAO
イブキ「いいわ、苦しそうだし…すぐ終わらせてあげる!」

イブキ「アクアテール!!」

ハクリュー「リュー!!」ぶんっ

ぴしいいん!

ランス「ニド!!?」よろっ

ランス「」ばたっ

ランスは倒れた

イブキ「たいしたことないわね」

律「へっ、ハクリューを見てみろよ」

イブキ「?」

899: 2011/01/12(水) 20:28:47.52 ID:f/gufOZAO
ハクリュー「リュー…」じゅわあっ

イブキ「…毒?」

律「ランスの“どくのトゲ”に触れればそうなるさ」

イブキ「なるほどね…。でも、残念」

ハクリュー「リュー!」しゃきっ

律「! 毒が治った…!?」

イブキ「ハクリューの特性“だっぴ”で毒もきれいさっぱりよ」

律「く……」

900: 2011/01/12(水) 20:29:29.58 ID:f/gufOZAO
イブキ「最後のポケモンを出しなさい!」

律「……」かちゃ

律(フィールドはふぶきで包まれている…。ふぶきに強いヒートを出したいけど…でも……!)

ぎりっ

律(ヒートを出すわけにはいかないんだ……!!)

律(ただでさえ、ヒートはショックを受けているのに、バトルなんかさせたら…)

律(バトルなんかさせたら……あのギャラドスみたいになってしまうんじゃないか!?)

律(あんなふうにヒートがなったら、嫌だ! だから…ごめん、ヒート!)

901: 2011/01/12(水) 20:30:02.97 ID:f/gufOZAO
律「スカイ!」ぽん!

スカイ(ニョロトノ)「トニョーロトニョーロ♪」

唯「!」

唯(りっちゃん…やっぱりヒートは出さないんだ……)

イブキ「それが最後のポケモンね…」

イブキ「軽く叩き潰してあげるわ」

902: 2011/01/12(水) 20:30:32.83 ID:f/gufOZAO
律「スカイ! れいとうビーム!!」

スカイ「トニョーロ!」びゅわああああっ

ハクリュー「」かきいっ!

イブキ「!」

律「ハクリューは凍ってしまって動けないぜ? 次のポケモンを…」

イブキ「どうかしらね?」

律「!」

903: 2011/01/12(水) 20:31:23.45 ID:f/gufOZAO
イブキ「ハクリューは天候を自由自在に操れるって言ったでしょ?」

イブキ「にほんばれ!!」

ハクリュー「……」かっ

ぎらぎら…

律「! ハクリューが…」

ばきっ

ハクリュー「リュー!!」

イブキ「太陽の熱で氷は溶けたわ! 観念するのね!!」

イブキ「りゅうせいぐん!!」

ハクリュー「リュー!!」ぶおっ

スカイ「!!」

どがががっ…どがあああああん!!

904: 2011/01/12(水) 20:38:53.66 ID:f/gufOZAO
スカイ「トニョーロ…」ばたっ

スカイは倒れた

律「す…スカイ……!」

イブキ「ふ…戻りなさい、ハクリュー」しゅうう

イブキ「……」

イブキ「完敗ね」

律「ぐ……!」

905: 2011/01/12(水) 20:39:57.18 ID:f/gufOZAO
イブキ「……」じっ

イブキ「見たところ、もう一体ポケモンがいるようだけど?」

律「!」

イブキ「特別にその子も使っていいわよ?」

律「で…でも……」

イブキ「あら…。可哀相にね」

律「へ…?」

イブキ「最初から負けを認めてるのね。その子を信じていないのかしら?」

906: 2011/01/12(水) 20:41:06.56 ID:f/gufOZAO
律「…!!」

律「く…くそおっ!!」だっ

唯「!? り、りっちゃん!?」

イブキ「待ちなさい!!」

唯「!」

イブキ「あなた、私に挑戦しに来たんでしょ? まさか、逃げる気かしら?」

唯「……」

かちゃ

唯「」きっ

イブキ「ふふ…それでいいのよ」

907: 2011/01/12(水) 20:42:56.13 ID:f/gufOZAO
イブキ「使用ポケモンはさっきと同じ三体よ!」

イブキ「フライゴン、いきなさい!」ぽん!

フライゴン「フラー!」

唯「ピッ太、お願い!」ぽん!

ピッ太(ピクシー)「ピッ!」

唯(りっちゃん…待ってて! 私、勝ってみせる…!!)

908: 2011/01/12(水) 20:43:24.96 ID:f/gufOZAO
―――――――――――――――――
いかりのみずうみ

ロケット団アジト倉庫


サキ「オウカ!」

オウカ「うーん……サキ?」

サキ「なにをしているんだ。おねんねをしている場合じゃないぞ」

オウカ「…ああ、すまないんだな」

サキ「さっさと目を覚ませ。ラジオ塔へ行くぞ」

オウカ「了解なんだな」

しゅっ

909: 2011/01/12(水) 20:44:42.94 ID:f/gufOZAO
がちゃん

ワタル「おい、おとなしくしているか?」

ワタル「……」

しーん

ワタル「…あれ?」

たたっ

ワタル「……」きょろきょろ

ハリー「うーん…むにゃむにゃ」

ケン「ケンタロスう…そこは駄目だって……そこは…っ! ああ……っ!」

リョウ「へへ…サキさぁん……」

ワタル「……」

ワタル「やべえ、逃げられた」

910: 2011/01/12(水) 20:45:21.50 ID:f/gufOZAO
―――――――――――――――――
フスベシティ

たったった

律「くそ……! くそ………!!」

たったった

『その子を信じていないのかしら?』

律「くそ……!!」ぴたっ

律「私だってッ! わかってるよッッ!!」

律「く…そ……」ぐすっ

911: 2011/01/12(水) 20:46:00.68 ID:f/gufOZAO
ざっ

「そんなところでなにやってるんだ?」

律「! シルバー?」

シルバー「ああ、久しぶりだな」

律「へ…」ごしごし

律「元気にしてたか?」

912: 2011/01/12(水) 20:46:52.92 ID:f/gufOZAO
シルバー「ふ…」

シルバー「フスベジムで完敗したようだな」

律「! …見てたのか?」

シルバー「ああ、全部な」

律「……」

シルバー「情けないな。あんな負け方…」

律「! な、なにを!?」

シルバー「それで、ここでこうして泣いて…無様なことだ」

律「うるせえ!! 私は…!!」がっ!

シルバー「……」

律「……くっ!」ばっ

913: 2011/01/12(水) 20:47:30.13 ID:f/gufOZAO
シルバー「……」

律「……」

シルバー「ちょっと来い」がしっ

律「な、なんだよ…」

シルバー「いいから早く来い」ぐいっ

律「…ッ!」

律「……なんなんだよ」

914: 2011/01/12(水) 20:49:03.44 ID:f/gufOZAO
―――――――――――――――――
フスベジム

イブキ「フライゴン、りゅうのいぶき!」

フライゴン「フラー!」ぎゅおおおっ

唯「ピッ太、みずのはどう!」

ピッ太「ピッ!」しゅわあああっ

ぱああああん!

イブキ「フライゴン! ドラゴンクロー!!」

フライゴン「フラー!!」しゃきん

915: 2011/01/12(水) 20:49:47.90 ID:f/gufOZAO
唯「ピッ太、コスモパワー!!」

ピッ太「ピッ!」かっ

ぱああああっ

イブキ「?」

フライゴン「ふ…フラー!?」ぐぐぐ…

イブキ「ど、どうしたの!?」

唯「コスモパワーで小宇宙を作り出したんだよ!」

イブキ「! そういうことね…!!」

916: 2011/01/12(水) 20:50:50.09 ID:f/gufOZAO
フライゴン「フラッ…!」ぐぐぐ…

唯「ごめんね! ピッ太、れいとうパンチ!!」

ピッ太「ピッ!!」こあっ

どおおおおん!!

フライゴン「フラー…」ばたっ

フライゴンは倒れた

イブキ「……戻りなさい、フライゴン」しゅうう

917: 2011/01/12(水) 20:51:37.83 ID:f/gufOZAO
イブキ「次はあなたよ! ボーマンダ!!」ぽん!

ボーマンダ「ガアアア!!」

唯「!」

ぴっ

ポケモン図鑑『ボーマンダ、ドラゴンポケモン
一度怒ると大暴れ。空を飛びながら地上の野山を炎で焼き払う』

唯「すごいポケモンだねえ」

唯「でも負けないよっ!」ふんすっ

918: 2011/01/12(水) 20:52:19.54 ID:f/gufOZAO
イブキ「自信があるのね」

唯「だって、小宇宙の中はボーマンダだって苦しいしね!」

イブキ「ふふ…確かにそうだけど」

唯「?」

イブキ「これはどうかしら? ボーマンダ、エアカッター!!」

ボーマンダ「ガアアア!!」しゅっ

ざきいいいっ!!

ピッ太「!?」

唯「! 空間が割れた…!?」

イブキ「やはりね…。小宇宙といっても、所詮ポケモンの技……それならポケモンの技で対抗できるわ」

唯「うう…」

919: 2011/01/12(水) 20:52:53.24 ID:f/gufOZAO
イブキ「ボーマンダ、ドラゴンクロー!!」

ボーマンダ「ガアアア!!」

がきいいいっ!

ピッ太「ピッ…!!」

ばたん!

ピッ太は倒れた

唯「うぅ…ピッ太、戻って!」しゅうう

唯「ブイ太!!」ぽん!

ブイ太(シャワーズ)「シャワー!」

920: 2011/01/12(水) 20:57:47.13 ID:f/gufOZAO
イブキ「…ちょっと不利かもね」

イブキ「でも全力でやるわ! ボーマンダ!!」

ボーマンダ「ガアアア!!」

唯「負けないよ!」

ブイ太「シャワー!!」たっ

しゅたっ!

ボーマンダ「!!」

イブキ「ボーマンダの上に…!」

唯「ブイ太、かみつく!」

ブイ太「シャワー!」がぶっ

ボーマンダ「!?」

921: 2011/01/12(水) 20:58:16.10 ID:f/gufOZAO
イブキ「ええいっ! 振り落としてしまいなさい!!」

ボーマンダ「ガアアア!!」ぶんっぶんっ

唯「ブイ太頑張って!」

ブイ太「シャワー…!」ぎりり…

イブキ「たつまきよ!!」

ボーマンダ「ガアアア!!!」ぐるんぐるん

922: 2011/01/12(水) 20:58:51.38 ID:f/gufOZAO
びゅおっ!

ブイ太「シャワー!?」ぱっ

どがん!

唯「ブイ太あ!!」

イブキ「やっと離れたわね!! ボーマンダ追撃よ!」

イブキ「ドラゴンクロー!!」ばっ

ブイ太「!!」

どおおおおおおおおおおん!!!

923: 2011/01/12(水) 20:59:36.27 ID:f/gufOZAO
イブキ「ふふっ…」

ボーマンダ「……?」

唯「えへへっ」にっ

イブキ「! なにを笑って…?」

ボーマンダ「ガア?」

ぬいぐるみ「……」

イブキ「シャワーズがいない!?」

イブキ「このぬいぐるみは…みがわり!?」

唯「そうだよ」

イブキ「! シャワーズはどこに…」

924: 2011/01/12(水) 21:00:18.60 ID:f/gufOZAO
唯「もちろん! 最初からそこにいるよ!!」びしっ

ブイ太「シャワー!」ばんっ

ボーマンダ「ガア!?」

イブキ「ぼ、ボーマンダの上!?」

唯「たつまきが完全に起きる前にみがわりを落としたのは正解だったみたい」

イブキ「で、でも! ボーマンダ、あなたなんで気づかなかったのよ!?」

ボーマンダ「が、ガア?」

唯「乗ってる間はとけるを使ってたからね!」

イブキ「それで重さを感じなかったのね……って!」

イブキ「お喋りしてる場合じゃないわ! ボーマンダ、さっさと振り落としなさい!!」

925: 2011/01/12(水) 21:01:20.34 ID:f/gufOZAO
ボーマンダ「ガ…」

唯「遅いよ!! れいとうビーム!!!」

ブイ太「シャワー!!」

かっ!

ボーマンダ「!!」ぴきいっ

ボーマンダ「ガ……」ぼたっ

ボーマンダは倒れた

ブイ太「」すたっ

唯「指示通りに動いてくれてありがとう! ブイ太!!」

ブイ太「シャワー!」にこっ

926: 2011/01/12(水) 21:01:53.39 ID:f/gufOZAO
イブキ「なかなかやるのね…」

イブキ「これで最後のポケモンだけど……」かちゃ

唯「!」

イブキ「キングドラ!!」ぽん!

キングドラ「キシャー!!」

ぴっ

ポケモン図鑑『キングドラ、ドラゴンポケモン
普段は海底洞窟に身を潜めているらしい。あくびでうずしおを発生させる』

唯「あくびで…?」

唯(なんか、また凄そうなポケモンが出てきたよ!)

927: 2011/01/12(水) 21:02:28.55 ID:f/gufOZAO
唯「…ブイ太、気をつけて」

ブイ太「シャワー!」きっ

イブキ「キングドラ、りゅうのはどう!」

キングドラ「キシャー!!」ぎゅおっ!

ブイ太「!!」

どがん!!

ブイ太「シャワー!?」ずざざっ

唯「ブイ太あ!!」

ブイ太「シャワ~……」がくっ

ブイ太は倒れた

928: 2011/01/12(水) 21:03:16.75 ID:f/gufOZAO
イブキ「ふふ、もう小細工はなしよ」

イブキ「この子は一筋縄じゃあいかないわ!」

唯「…ブイ太、戻って!」しゅうう

唯「……」かちゃ

唯「メリ太!!」ぽん!

メリ太(モココ)「モコー!」

唯「……」きっ!

929: 2011/01/12(水) 21:03:49.66 ID:f/gufOZAO
―――――――――――――――――
シルバー「」ざっざっ

律「……」

ぴたっ

シルバー「ここだ」

律「…なんだよ、ここ」

シルバー「りゅうのあなだ。説明してる暇はない。入るぞ、ついて来い」

律「ま、待てよ!」

930: 2011/01/12(水) 21:04:33.25 ID:f/gufOZAO
――――――――――――――――
シルバー「……」

律「なんだ…この湖……?」

シルバー「見ていろ」かちゃ

律「…?」

ぽん!

ギャラドス「ギャオオオ!!」

律「!! そのギャラドス…ロケット団の……!?」

シルバー「そうだ。逃がされていたから、捕まえたのさ」

931: 2011/01/12(水) 21:05:02.31 ID:f/gufOZAO
律「ていうか、ギャラドスを出してなにをする気だよ…?」

シルバー「だから見ていろって」

律「……」

ばしゃっ!

律「!」

シルバー「ほら! お出ましだ!!」

???「ウーッ!!」ばんっ

律「あのポケモンは…!」

ぴっ

ポケモン図鑑『ラプラス、のりものポケモン
人を乗せて海を進むのが大好きな優しいポケモン。背中の乗り心地は抜群』

律「説明は温厚そうだけど…」

932: 2011/01/12(水) 21:05:35.67 ID:f/gufOZAO
ラプラス「ウーッ!!」ぎろっ!

シルバー「敵に回したらこれ以上厄介な奴はいないな」

律「! まさか戦う気か!?」

シルバー「それ以外なにか選択肢はあるのか?」

シルバー「ギャラドス、ハイドロポンプ!」

ギャラドス「ギャオオオ!!」ぶしゃああああっ!

ラプラス「!」ばしゃっ!

ラプラス「ウーッ」にやり

シルバー「ちょすいか」

933: 2011/01/12(水) 21:06:14.65 ID:f/gufOZAO
ラプラス「ウー…!」すううっ

シルバー「!」

ラプラス「ウーッ!!!」びゅわあああっ!

ぱきぱきぱきい!!

ギャラドス「!?」

律「一回のれいとうビームで湖の半分以上が凍ったぞ!?」

シルバー「ギャラドスは紙一重でかわしたか…」

律「見ただろ!? あのパワー! かなうわけない!!」

シルバー「ふん…ギャラドスだってそれなりの強さを持つポケモンだ」

律「でも、あのギャラドスは…」

934: 2011/01/12(水) 21:06:49.30 ID:f/gufOZAO
シルバー「なにをそんなに恐れているんだ?」

律「!」

シルバー「ギャラドスがロケット団に変な電波を当てられたから勝てないと思っているのか?」

律「それは…」

シルバー「黙って見ていろ」すっ

シルバー「ギャラドス! アクアテールで氷を砕け!!」

ギャラドス「ギャオオオ!!」ぶんっ

どおおおおん!!

935: 2011/01/12(水) 21:07:16.39 ID:f/gufOZAO
ばきいいっ!

ラプラス「!?」どがっ!

シルバー「はかいこうせん!!」

ギャラドス「ギャオオオ!!!」かっ!

どがあああああん!!!!

ぷかー

ラプラス「ウ~…」

ラプラスは倒れた

律「…!!」

936: 2011/01/12(水) 21:11:13.90 ID:f/gufOZAO
シルバー「どうだ? 俺のギャラドス、強いだろ」

律「……」

シルバー「あんたは何か勘違いをしている。変な電波を当てられたからって、弱くなったり、障害が出ることはない」

シルバー「なんの変わりもない…ただ普通のポケモンのままさ」

ギャラドス「ギャオオオ♪」

シルバー「俺のギャラドスがこうなんだ。あんたのギャロップも…大丈夫さ」

律「!」

937: 2011/01/12(水) 21:21:22.97 ID:f/gufOZAO
律「シルバー…それを言うためにわざわざここに……?」

シルバー「ふん、まさか。ただ、張り合う相手がいなくてつまらなかっただけだ」

律「……」

シルバー「まあ、あんたがこれからどうするかは、あんたの勝手だけどな」

シルバー「だが……」

たったった…

唯「りっちゃ~ん!!」

律「! 唯!?」

938: 2011/01/12(水) 21:22:00.04 ID:f/gufOZAO
唯「はあはあ…やっと見つけた……」

律「ご、ごめんな唯…」

唯「ううん! それより、見て!!」すっ

律「それは…?」

唯「バッジだよ! ライジングバッジ!!」

律「! 勝ったのか…?」

唯「うん! 私頑張ったよ! りっちゃんを勇気づけれるように!!」

律「ゆ、唯…」

939: 2011/01/12(水) 21:22:32.58 ID:f/gufOZAO
シルバー「さっきも言ったが、この先どうするかはあんたの自由だ。だが…あんたのお仲間が頑張ってるのに、あんたはなにもしなくていいのか?」

律「わ、私は……」

ぽん!

律「!」

ヒート「ヒヒーン!」

律「ひ、ヒート!?」

ヒート「ヒヒーン!」だっ

ぱかっぱかっ

たたたたっ

ヒート「ヒヒーン!!」しゃきっ

律「ヒート…」

940: 2011/01/12(水) 21:23:00.25 ID:f/gufOZAO
ヒート「ヒヒーン! ヒヒーン!」ぴょんぴょん!

律「……ああ、わかってる」ぐすっ

ヒート「ヒヒーン♪」ぺろぺろ

律「へへ…」

唯「りっちゃん」

律「ごめんな。唯、シルバー…」

律「私は馬鹿だったよ! ヒートのことも信じないで、一人で自分を追い込んでた」

律「それに、唯とシルバーにまで心配かけちまって…」

唯「心配なんてしてないよ!」

律「……へっ?」

941: 2011/01/12(水) 21:24:00.65 ID:f/gufOZAO
唯「確かにちょっとは心配したけど…りっちゃんなら大丈夫だって、信じてたもん!」

律「唯…」

シルバー「さっき言った通り、俺は張り合う相手がいないのはつまらないと思っただけだ」

律「……」

律「へへ…ありがとな。唯、シルバー」

唯「どういたしまして♪」

942: 2011/01/12(水) 21:24:44.55 ID:f/gufOZAO
シルバー「…それで」

唯律「?」

シルバー「あんたはよく勝てたな、ジム戦」

唯「え?」

律「だよな~。信じられないぜ」

唯「ひ、ひどいよ二人とも!!」

唯「ホントに勝ったんだから!」

律「どんな風に?」

唯「え…えと、そのお…」

律「ん?」

943: 2011/01/12(水) 21:25:57.82 ID:f/gufOZAO
唯「相手のキングドラがくしゃみをしてジムを壊しちゃってね…」

律「は…?」

唯「ジム戦は中止よっ! バッジはもらいたいならもらっときなさい!!」

唯「って、イブキさんが」

律「……ぷっ」

唯「…?」

律「あはははっ!!」

唯「り、りっちゃん?」

944: 2011/01/12(水) 21:26:34.78 ID:f/gufOZAO
律「ははっ! くしゃみで……って、おかしーし!!」

唯「おかしくねーし!! っじゃなくて! そ、そんなに笑うこと!?」

律「だって……ははははっ!!」

唯「……」

唯「え、えへへ…」

唯「ふふっ♪」

シルバー「……ふっ」

945: 2011/01/12(水) 21:27:11.43 ID:f/gufOZAO
「お取り込み中のところ悪いけど…」

「ニャ」

シルバー「!」

唯律「ん?」

澪「よう。唯、律」

唯「み、澪ちゃん!?」

律「…と、ニャース!」

ニャース「ニャー」

946: 2011/01/12(水) 21:28:19.43 ID:f/gufOZAO
澪「って、なんでシルバー君がいるんだ?」

シルバー「あんたは…」

ニャース「オミャーら、知り合いだったのかニャ」

律「まあ、シルバーとは色々あってな」

唯「澪ちゃん、また会う時はポケモンリーグって言ってなかったっけ?」

澪「それは…緊急事態だから……」

律「緊急事態って?」

947: 2011/01/12(水) 21:29:03.49 ID:f/gufOZAO
澪「…放送は聴いたか?」

律「ほうそう?」

唯「カツラさんが聴いてたのじゃない?」

律「ああ…。で、それがなんだよ?」

シルバー「ロケット団がコガネのラジオ塔を占拠した」

唯律「!!」

シルバー「…だろ?」

澪「ああ、ロケット団にラジオが乗っ取られてることからね…」

948: 2011/01/12(水) 21:29:40.55 ID:f/gufOZAO
澪「り…」

律「分かってるよ」

澪「!」

律「ロケット団が動き出した…また、悪いことをしてるんだろ?」

律「ロケット団を止めにいこう! 私達四人で!!」

唯「うん!」

澪「ああ!」

シルバー「…ふっ」

ニャース「ニャーもいるのニャー!!」

律「ああ…すまん。五人だな!」

ニャース「ニャー」

949: 2011/01/12(水) 21:31:08.10 ID:f/gufOZAO
律「よし!!」

律「私のやることは再度はっきりしたぜ!」

律「ロケット団を止める!! あいつらを好きにしてたまるか!」

ヒート「ヒヒーン!!」ぴょんっ

律「へへっ……」

律「んじゃあ、行くか!」

―18章完―

951: 2011/01/12(水) 21:34:07.42 ID:f/gufOZAO
18章終わりです
見てくださった方、ありがとうございまひゅた!!

953: 2011/01/12(水) 21:44:21.92 ID:MZeDO0sDo

引用元: 唯律「ぽけもん!!」