希「今日はウチの奢りだから、遠慮しないで食べてって」

にこえり「ゴチになりますッ！」

にこ「…って言いたいところだけど、本当に大丈夫なの？アンタ一人暮らしでしょ？」

希「にこっちがウチと結婚すれば問題ないやんね」

にこ「ごめん帰るわ」

希「ウソウソ！
今日は久々に3人で食事したいなーって思って、必氏にバイトしてお金貯めたんよ」

にこ「…そっか、ありがと」

希「ええんよええんよ♪」

希(やっぱり『のぞにこえり』なんよねぇ…)

〜着席〜

絵里「あら、何かしらこの黒いボタン？」

希「恋へのボタンが欲しい〜♪」ﾆﾔﾆﾔ

絵里「押してポチリ〜♪」ﾎﾟﾁｯ

にこ「あっ、馬鹿ッ！」



絵里「…お家帰りたい」ｼｸｼｸ

にこ「ウェットティッシュで何とかなるかしら…」

希「水持ってくるわ」

〜数分後〜

絵里「よし、いけそう」ﾋﾟｰｽ

にこ「回復はっや」

絵里「じゃあ早速マグロを……」

希「ちょっ、待ってエリチ」

絵里「えっ？ ……って、あぁっ！ マグロが行っちゃったじゃない！」

希「ええか？
基本回ってる寿司ネタっていうのは表面が結構干からびてるんよ。 だから味も鮮度も落ちてる」

にこ「だけど値段は同じ。 …言いたい事は分かる？」

絵里「…」

絵里「ガリを食べればいいのね」

希「アホか」

絵里「注文した方が新鮮で美味しく食べれるって事ね」

にこ「そう言うこと。注文はこのタッチパネルでね」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

絵里「へぇーっ…
えっ、ラーメンとかあるの？」

希「きっと凛ちゃんみたいに魚が苦手な人にも足を運んでもらえるように開発したんやろな」

絵里「はぇー、流石日本ね」

にこ「というか、ロシアって回転寿司とかあるんじゃないの？ 日本の文化とか結構取り入れてそうだけど…」

絵里「私が小さい頃行ったのは板前のお寿司屋さんだから」

のぞにこ「…ハラショー」

絵里「ネギトロ♪」

にこ「…マグロに食用油足した奴って聞いたことあるわね」

絵里「ブリ美味しいわ！」

希「イボダイやんね」ｽﾏﾎｻｯｻｯ

絵里「……」


絵里「こんなの詐欺よ」

にこ「えぇ…」

絵里「あ、そうだ。この皿を回転台に乗せれば…」

にこ「ちょっ、馬鹿！？」

にこ「小遊三みたいな事してるんじゃないわよ！」

希「にこっち、小遊三師匠の犯罪回答はネタやで」

にこ「分かってるわよそのくらい」

絵里「ガリ美味しいわね」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

にこ「幾ら何でも食べ過ぎじゃない？」

絵里「フフン、賢くないわね、にこ。ガリはどれだけ食べても無料なのよ」ﾊﾟｸﾊﾟｸ


希「そういえば、回転寿司にあるガリの漬け汁には小さい虫がウヨウヨ住み着いてるって聞いたような…」

絵里「………ｵｪｪｪｪｪ……」

希「なぁエリチ、『むらさき』って何か知ってる？」

絵里「フフン、知ってるわ。醤油よ」

にこ「じゃあ『あがり』は？」

絵里「お茶の事ね。花柳界から来た言葉よ」

希「うーん、なら『行穂』は？」

絵里「塩ね。ちなみに水は『玉川』と呼ばれているわ」

にこ「おー、賢い」

希「流石やな、エリチ」

絵里「当然よ。
…じゃあ次は私からね、『片思い』って何か知ってる？」

にこ「片思い？ 片思いってあの、恋の方の？」

絵里「違うわ。 片思いっていうのは……」


絵里「アワビの事を指すの。何処か百合を感じるわね」ｸｽｯ

にこ「最後の一言は余計よ」

希「……///」



絵里「『磯の鮑の片思い』っていうことわざが実際にあるのよ。万葉集から来ているわ」

絵里「トロは中トロ、小鰭・鯵！」

のぞにこ「へいらっしゃい！」

絵里「アナゴ甘エビ、シメサバ・スズキ！」

のぞにこ「へいらっしゃい！」

〜〜〜〜

にこ「絵里ってシブがき隊知ってたのね」

絵里「えぇ。結構有名な歌だから、覚えちゃった」

希「……」

希(今時のJKとは思えんわ)

にこ「ちょっとお花摘み」

希「いってらー」


絵里「希」

希「ん？」

絵里「にこの寿司に山葵塗りたくるわよwww」

希「エリチも悪い奴やねぇ…
じゃあウチはにこっちのお茶に山葵入れたろか」

絵里「ハラッwww」

希「スピスピ…www」

にこ「ごめーん、遅くなっちゃった」

希「ええんよええんよw」

絵里「ささっ、粗茶ですが…www」ｽｯ

にこ「ん、ありがと。
でも私、カルピス飲みたいからお茶いらないわ」

希「えっ、そ、それはアカンでにこっち！」

にこ「ぬわぁんでよ！」

絵里「す、寿司にカルピスだなんて行儀が悪いったらありゃしないわ！」

にこ「言い過ぎでしょ！」

にこ「……取り敢えず、このお茶はアンタらが飲んでよね」

絵里「何でよ？」

にこ「だってにこ、別にお茶なんか頼んでないもん。
アンタらが勝手に入れたんでしょうが」

希「まぁ、確かにそうだけど…」

にこ「…ってかアンタら、さっきから何で頑なにお茶を勧めてくるの？」

絵里「えっ」

にこ「まさかだとは思うけど…
変なこと、してないわよね？」ｷﾞﾛｯ

絵里「してないわよ…」ｱﾊﾊ

にこ「じゃあアンタが飲みなさいよ」ｸﾞｲｸﾞｲ

絵里「ちょっ、やめっ！
ロシア人は緑茶は駄目なの！希、パス！」

希「え、ウチ！？ てかエリチはクオーターやろが！！？」

絵里「ﾜ､ﾜﾀｼﾊ ｷｯｽｲﾉ ﾛｼｱﾝ ﾋﾟｰﾎﾟｰ」

希「やかましいわっ！」

にこ「まさか……」ﾋﾟﾗｯ

寿司「」ﾜｻﾋﾞﾍﾞｯﾄﾘ

にこ「……これは？」

希「あっ、それはエリチがやった奴やんね」

絵里「ちょっ、希！？」

にこ「ふーん… それ『は』、ね…」

希「あっ………」

にこ「アンタら…… これは私が辛い物苦手だと言う事を知っておいてやったの？」

絵里「に、にこ？ エリチカ、許して欲しいなぁ〜♡」ｸﾈｸﾈ

にこ「フフッ……フフッ………」

のぞえり「あっ………あっ…………」ｱｾｱｾ



この後、滅茶苦茶のぞにこえりした

終わりっ！閉廷！以上！皆解散！

※寿司屋について色々書きましたが、全て諸説あります

ハラッwwwww

小遊三みたいなことってｗｗｗでもすごくわかる。笑点ってすごいな

仲良し三年組和むわ～