1: 2014/06/14(土) 12:34:08.62 ID:Jvr4Ke8SO




穂乃果「ことりちゃん、おはよーっ!」ギュッ

(・8・) ……

穂乃果「ことりちゃんの体は柔らかくて気持ちいいね~。とくにこの二の腕が……」スリスリサワサワ

海未「穂乃果!朝から何やってるんですか!?」

穂乃果「えー、ただのスキンシップだよー」

海未「いつもはそんなことしてないでしょう?」

穂乃果「今日は特別なの!ねー、ことりちゃん?」

(・8・) ……


2: 2014/06/14(土) 12:43:33.18 ID:Jvr4Ke8SO
海未「ことりはよくわかってないようですが」

穂乃果「あれー?」

海未「とにかく、早く学校に行きましょう。ほら、離れる!」

穂乃果「ぶー、海未ちゃんのいけずー」

海未「なんとでも。ことりだって困ってたでしょう」

穂乃果「えー、困ってたの?」

海未「ことりの顔を見れば一目瞭然です。そもそも歩きづらいでしょう?」

(・8・) ……

穂乃果「ほら!ことりちゃんは困ってないって言ってるよ!」

海未「ことりは穂乃果に甘すぎます!時には厳しく言わないと、穂乃果のためになりませんよ?」

(・8・) ……

3: 2014/06/14(土) 12:49:01.63 ID:Jvr4Ke8SO
穂乃果「海未ちゃん、お母さんみたい」

海未「なっ……!」

海未「私はまだ子供を持つような年じゃありません!」

穂乃果「誰もそんなこと言ってないよ~」

海未「あなたが今言ったんでしょう!?」

(・8・)……

海未「はっ……すみません、ことり。少々取り乱しました」

4: 2014/06/14(土) 12:54:46.29 ID:Jvr4Ke8SO
海未「だいたい、普通そこは『姉のような』では?」

穂乃果「だって私お姉ちゃんいないし」

(・8・) ……

穂乃果「ことりちゃん!?それどういう意味!?」

海未「確かに穂乃果と雪穂じゃ、雪穂のほうが姉らしいですね」

穂乃果「そ、そんなことないよっ」

(・8・) ……

5: 2014/06/14(土) 13:02:24.12 ID:Jvr4Ke8SO
穂乃果「もう、二人して失礼しちゃうよ」

海未「先ほど私に失礼なことを言ったのはどなたでしたか……と、さすがにこれ以上ゆっくりしてると遅刻してしまいますね」

(・8・) ……

穂乃果「そうだね、三人揃って遅刻しちゃったら誤解されちゃうかも!?」

(・8・) ……

穂乃果「へ?あのー、なんかの事件に巻き込まれたとか」

海未「また適当なことを……」

6: 2014/06/14(土) 13:06:32.11 ID:Jvr4Ke8SO
海未「さ、早く行きますよ」

(・8・) ……

穂乃果「あ、ことりちゃん。腕に抱きついたまま歩いてもいい?」

(・8・) ……

穂乃果「やたっ」

海未「もう……変な目で見られても知りませんからね」

穂乃果「そんなの気にしないもーん、ねっ」スリスリ

(・8・) ……

8: 2014/06/14(土) 13:13:54.12 ID:Jvr4Ke8SO




穂乃果「あ~、ことりちゃんの二の腕を枕にして眠りたい……」スリスリ

(・8・) ……

凛「二人とも、すっごく仲良しだね!」

花陽「今日の穂乃果ちゃんは、ことりちゃんにずっとくっついてるね~」

真姫「というか、さすがにベッタリすぎじゃない?」

凛「真姫ちゃん、嫉妬してる?」

真姫「そ、そんなわけないでしょ!」

10: 2014/06/14(土) 13:21:19.66 ID:Jvr4Ke8SO

穂乃果「ことりちゃんと食べるとご飯も数倍美味しい!」

真姫「関係あるの、それ」

花陽「さ、さぁ……」

(・8・) ……

凛「あはは!確かにことりちゃんの言う通りだにゃ!」

花陽「そういえば穂乃果ちゃん、お昼ご飯も少しおかしかったよね」

凛「うんうん、鶏の唐翌揚げがいっぱいのお弁当!」

11: 2014/06/14(土) 13:25:23.08 ID:Jvr4Ke8SO
(・8・) ……

穂乃果「そうだよ!早起きして自分で作ったんだー」

真姫「どうしてからあげだったの?」

穂乃果「今日がことりちゃん日和だから!」

花陽「全然答えになってないよ……」

真姫(鶏のからあげ……ことり日和……)

凛「真姫ちゃん?」

真姫「え?あ……なんでもないわ。気にしないで」

12: 2014/06/14(土) 13:26:38.82 ID:Jvr4Ke8SO
穂乃果「今日はね、ことりちゃんの二の腕にスリスリする日なの!」

凛「意味わかんないにゃ……」

花陽「ことりちゃんはどういうことか知ってるの?」

(・8・) ……

凛「ことりちゃんがわからないなら、凛たちにわかるわけないよ~」

花陽「そうだね……」

穂乃果「♪」スリスリ

真姫「…………まさか、ね」ボソッ

14: 2014/06/14(土) 13:32:35.09 ID:Jvr4Ke8SO
夕方



絵里「それじゃ、皆お疲れ様」

穂乃果「お疲れ様、ことりちゃん」スリスリ

希「なんや、えらい穂乃果ちゃんがなついてるやん」

(・8・) ……

絵里「確かにいつも以上にくっついてるわね」

穂乃果「ことりちゃんの二の腕にスリスリすると、疲れが全部消えちゃうんだよっ」スリスリ

にこ「そんなわけないでしょ……」

穂乃果「ほんとだってー。にこちゃんもしてみれば分かるよ」
にこ「しないわよ」

16: 2014/06/14(土) 13:38:54.62 ID:Jvr4Ke8SO
(・8・)……

希「お、ことりちゃんの許可も出たよ?」

にこ「だからしないって言ってるでしょ!」

絵里「にこ、からかわれてるだけよ。少し落ち着きなさい」

にこ「ぐぬぬ……この流れで私が注意されるのはおかしいでしょ……」

(・8・) ……

穂乃果「あはは!にこちゃんおもしろーい!」

にこ「少しは反省しなさいよ!」

17: 2014/06/14(土) 13:53:23.41 ID:Jvr4Ke8SO
にこ「というか、そんなにくっついて暑くないの?」

希「何言ってるん、にこっち。二人は熱々やん」

絵里「希……上手いわ」

にこ「確かに上手いけど、そのドヤ顔は腹立つわ……」

(・8・) ……

穂乃果「そうだよ、にこちゃん。もっとクールにならなきゃ」

にこ「あんたにだけは言われたくないわね……」

18: 2014/06/14(土) 14:12:05.23 ID:Jvr4Ke8SO
絵里「ふふ、仲良しなのはいいことだけど、くっつきすぎて転んだりしないようにね」

(・8・) ……

希「あはは、ことりちゃんも大変やね」

穂乃果「え?なんで?」

にこ「あんたのせいで、よ。少し離れたら?」

穂乃果「やだよ~」

にこ「あんたねぇ……」

(・8・) ……

19: 2014/06/14(土) 14:13:04.33 ID:Jvr4Ke8SO
希「まあまあ、本人がこう言ってるんやし、ええんやない?」

にこ「……はぁ、それもそうね。でも、嫌なら嫌ってはっきり言うのよ?」

(・8・) ……

希「なんか……相思相愛、って感じやね」

にこ「心配した自分が馬鹿らしくなったわ……」

絵里「とにかく。二人とも、気をつけて帰るのよ?」

穂乃果「はーい!」

(・8・) ……

22: 2014/06/14(土) 14:34:24.31 ID:Jvr4Ke8SO
~~~~~~~~~~~~



穂乃果「今日も楽しかった!ことりちゃんは?」

(・8・) ……

穂乃果「そっか、よかった。私も、ことりちゃんの二の腕がたっぷり堪能できて最高だったよ」ギュッ

(・8・) ……

穂乃果「えへへ……今日は特別な日、だから」

(・8・) ……

穂乃果「へ?なんで、って……」

23: 2014/06/14(土) 14:35:10.11 ID:Jvr4Ke8SO



穂乃果「今日は『手羽先の日』でしょ?」




24: 2014/06/14(土) 14:43:06.07 ID:Jvr4Ke8SO
ことり「……穂乃果ちゃん」

穂乃果「なに?」

ことり「手羽先は、肘から指の先の間のことだよ」

穂乃果「へっ?」

ことり「二の腕は、手羽先じゃないよ」

穂乃果「え……」

ことり「……」

穂乃果「……」




おしまい

25: 2014/06/14(土) 14:44:14.52 ID:Jvr4Ke8SO
6月14日が『手羽先記念日』だと聞いて即興で書いたらgdgdになりました。

一応、肘と手首の間も「二の腕」と呼ぶことがあるらしいですが、その辺の事情は吹っ飛ばしました。



読んでくださった方、ありがとうございました。

26: 2014/06/14(土) 15:24:26.99 ID:EaadAH/q0
良かった…途中で感じた不穏な空気は気のせいだった…

乙!

引用元: 穂乃果「ことりちゃんの二の腕最高だよ~」スリスリ