1: 2017/11/03(金) 20:33:50.46 ID:9zaCrVBXo
きらり「……」

武内P「あの……どうでしたか、諸星さん」

きらり「……」

武内P「すみません、何か仰ってください……諸星さん」

きらり「今日は、莉嘉ちゃんと、みりあちゃんを、よろしく、お願いします」

武内P「はい、今日のレッスンは……はい……あの、本当にすみませんでした……」



3: 2017/11/03(金) 20:38:41.96 ID:9zaCrVBXo
  ・  ・  ・

莉嘉「えーっ! 今日のレッスンはPくんも一緒に来てくれるの!?」

武内P「はい。今日のレッスンは、ご一緒させていただくつもりです」

みりあ「わーい! ねぇねぇ、プロデューサー、きらりちゃんは?」

武内P「諸星さんは、モデルの撮影の仕事が入っているので、今日は別行動になります」

莉嘉「そっかー、ちょっと残念だね」

みりあ「うんうん。久々に、プロデューサーと一緒なのにね」

武内P「……」

5: 2017/11/03(金) 20:44:25.47 ID:9zaCrVBXo
武内P「最近、あまり皆さんとコミュニケーションが取れていず、申し訳ありません」

莉嘉「ふーんだ! ぜったい、許さないよー☆」

武内P「じょ、城ヶ崎さん……!?」

みりあ「えーっ!? 莉嘉ちゃん、許してあげないのー!?」

莉嘉「もっちろん! 今日は、いーっぱい一緒にいてくれないと許さないんだから☆」

みりあ「そっかー! えへへ、みりあも許さないんだから!」

武内P「……はい、今日は喜んでご一緒させて頂きます」


莉嘉「それじゃあ、アタシとみりあちゃんとPくんの、一日限定のチョーイケてるユニット誕生だね☆」


武内P「……はい、そうですね」クスッ

6: 2017/11/03(金) 20:51:59.93 ID:9zaCrVBXo
武内P「今日の予定はダンスレッスン、ですね」

莉嘉「そうだよ、もうすぐライブが近いから本当は三人でやる予定だったんだー☆」

みりあ「ねぇねぇ、今日は、プロデューサーがきらりちゃんの代わりなの?」

武内P「諸星さんには、自分の代わりに凸レーションの一員を務めるように、と言われています」

莉嘉「Pくん、最近忙しいもんね……」

みりあ「うん……でもね、だからね、今日はいっぱい一緒でうれしいなー!」

武内P「お二人とも……」


武内P「はい、今日はプロデューサーとしても、諸星さんの代理としても、全力を尽くさせて頂きます」


莉嘉・みりあ「……」

7: 2017/11/03(金) 20:57:31.43 ID:9zaCrVBXo
莉嘉「それじゃあ、アタシ達着替えてくるね☆ 覗いちゃってもPくんならオッケーだよー☆」

武内P「じょ、城ヶ崎さん!」

みりあ「あのねあのね! みりあ、プロデューサーとだったらお着替え一緒でも平気だよ!」

武内P「あ、赤城さん!?」

莉嘉「現役JCと一緒に着替えるだなんて……イヤーン、PくんのエOチ☆」

武内P「……私は着替えませんので、先にレッスンルームに行っていますね」


莉嘉・みりあ「えっ?」


武内P「?」

莉嘉「えっ? だって、Pくん今日はきらりちゃんの代役なんだよね?」

みりあ「うんうん! だったら、踊るためにお着替えしないとだよね?」

武内P「……」


武内P「!?」

8: 2017/11/03(金) 21:02:40.99 ID:9zaCrVBXo
  ・  ・  ・

ベテラントレーナー「準備運動は終わっているかー?」


莉嘉・みりあ「はーい!」

武内P「……はい」


ベテトレ「……あの、その格好は?」

武内P「今日は、諸星さんの代役も兼ねていて……その、このような形に……はい」

莉嘉「Pくん、チョーつよそうだよね! カブトムシ30匹分くらい☆」

みりあ「きらりちゃんもおっきいけど、プロデューサーってやっぱりもっとおっきいねー!」


ベテトレ「……あの、大変ですね」

武内P「……いえ、彼女たちの笑顔のためですから」

9: 2017/11/03(金) 21:08:16.52 ID:9zaCrVBXo
  ・  ・  ・

ベテトレ「1! 2! 3! 4! 二人共、遅れてきているぞ!」

莉嘉・みりあ「はい!」


ベテトレ「5! 6! 7! 8! プロデューサー! あ、あの……あまりこっちを睨むな!」

武内P「に、睨んでいません……!」


ベテトレ「1! 2! 3! 4! いいぞ、二人共その調子だ!」

莉嘉・みりあ「はい!」


ベテトレ「5! 6! 7! 8! な、何だその体のキレは! やる気か!?」

武内P「何を仰ってるんですか!?」

10: 2017/11/03(金) 21:14:05.31 ID:9zaCrVBXo
ベテトレ「……よし、い、一旦休憩!」


莉嘉「あー! つっかれたー!」

みりあ「みりあ、ヘトヘトだよ~!」

武内P「少し、待っていてください。飲み物を取ってきます」

莉嘉「アリガトPくーん! お礼に、アタシのドリンク一口わけてぇ、ア・ゲ・ル☆」

みりあ「あーっ! それ、間接キスだ! ねぇねぇ、みりあのも一口あげる!」

武内P「……いえ、私は自分の物がありますので」

莉嘉・みりあ「ぶーぶー!」

12: 2017/11/03(金) 21:20:50.24 ID:9zaCrVBXo
武内P「……今日は、来て良かったですね」

武内P「お二人の、とても頑張っている姿を見る事が出来たので――」


美嘉「へー、楽しそうなコトしてるじゃん★」


武内P「!? い、いつから見ていらしたのですか……?」

美嘉「きらりちゃんに頼まれてさ。アンタが二人を工口い目で見てないか監視しに★」

武内P「いつから、の答えになっていませんし、それに、そんな目で見るはずが……」

美嘉「ジョーダンよ、ジョーダン★ 全く、相変わらず頭かたいんだから」

武内P「……」

13: 2017/11/03(金) 21:26:35.18 ID:9zaCrVBXo
莉嘉「あーっ! お姉ちゃん!」

みりあ「美嘉ちゃんだー! えーっ、いつからいたの!?」

美嘉「ヤッホー★ ちょっと前から、三人で踊ってるの見てたよー」

莉嘉「どうどう? アタシ、ダンスうまくなってるでしょ!」

みりあ「ねぇねぇ、みりあは? みりあもうまくなってるよね?」

美嘉「うんうん、二人共、バッチシ上手くなってるじゃん★」

莉嘉「トーゼン! だって、アタシはお姉ちゃんの妹のカリスマJC、城ヶ崎莉嘉だからね☆」

みりあ「えへへ、美嘉ちゃんに褒められちゃった!」

美嘉「……それにしても」


美嘉「アンタ、妙にダンス上手くない?」


武内P「……」

14: 2017/11/03(金) 21:37:37.92 ID:9zaCrVBXo
莉嘉「あーっ! ソレ、アタシも思った!」

みりあ「うんうん! プロデューサー、すっごくかわいかったよ!」

美嘉「……いや、可愛くは……」

武内P「……」

美嘉「今踊ってたのって、『LET'S GO HAPPY!!』の振り付けだよね?」

莉嘉「そうだよ!」

美嘉「体を動かすのが得意にしても、振り付けがわからないと踊れないでしょ」

武内P「その……皆さんの曲は、振り付けまで覚えていますから」

みりあ「えーっ! プロデューサーすごーい!」

美嘉「……」


美嘉「へぇ……そうなんだ」

15: 2017/11/03(金) 21:46:09.60 ID:9zaCrVBXo
美嘉「……アンタってさ、そういう所変に真面目だよね」

武内P「……」

美嘉「普通、担当アイドルの曲の振り付けまで覚える?」

武内P「……」

莉嘉「お姉ちゃん……?」

みりあ「美嘉ちゃん、どうしたの……?」

美嘉「あ、アハハ! 何でもないよー」

美嘉「……」


美嘉「……ごめん、ウソ。なんかちょっと、寂しくなっちゃって」


莉嘉・みりあ「……」

武内P「……」

16: 2017/11/03(金) 21:51:56.00 ID:9zaCrVBXo
美嘉「二人共、すっごく大事されてるんだなぁ、って思ったらさ」

莉嘉「アタシ達が?」

美嘉「そう。いつも仏頂面して何考えてるかわからないけど」

みりあ「それ、プロデューサーのこと?」

美嘉「ふふっ、そうだよーみりあちゃん」

武内P「……」


美嘉「……そりゃ、アタシはシンデレラプロジェクトの一員じゃないけどさ。皆が、頑張ってきた姿を見てきた」

美嘉「……だから、アタシは皆と一緒じゃないんだー、って思うと……」

美嘉「って、アタシってば何言ってんだろ! ナシナシ、今のナシで!」


莉嘉・みりあ「……」

武内P「……」

17: 2017/11/03(金) 21:55:46.14 ID:9zaCrVBXo
莉嘉「――だったら、一緒に歌って踊っちゃえば良いじゃん☆」

美嘉「えっ?」

みりあ「うんうん! そうだよ美嘉ちゃん!」

美嘉「ちょ、ちょっと二人共!?」

莉嘉「そんなにウジウジしてるなんて、カリスマJKのするコトじゃないでしょ、お姉ちゃん☆」

みりあ「そうだよ! 美嘉ちゃんは、いーっぱいキラキラして、いーっぱい笑ってるのが一番だよ!」

美嘉「いや……でも……」


武内P「……」

18: 2017/11/03(金) 22:02:02.20 ID:9zaCrVBXo
武内P「城ヶ崎さん」

莉嘉「えーっ、なぁにPくん?」

武内P「あ、いえ……城ヶ崎、美嘉さん」

美嘉「あ、え……な、何?」

武内P「プロジェクト発足以来、貴女にはいつも助けられてきました」

美嘉「きゅ、急に何……?」

武内P「貴女が居なければ、危ない場面が何度もありました」

美嘉「……うん、そうだね。でも、失敗もしちゃったかもだし……」

武内P「もしそうだとしても、貴女が、カリスマJK城ヶ崎美嘉が居たからこそ、今のシンデレラプロジェクトがあると思うのです」

美嘉「……」


武内P「――そんな貴女の助けに、少しでもなりたい」


美嘉「……!」

武内P「その……私では、力不足かもしれませんが」

美嘉「……」

19: 2017/11/03(金) 22:08:17.53 ID:9zaCrVBXo
美嘉「……急にそんなコト言われても」


莉嘉「ちっがーう! ぜんぜん違うよPくん! オンナゴコロが全然わかってないんだから!」


武内P「女心……ですか?」


みりあ「あのね、プロデューサー。美嘉ちゃんって、お願いしたら何でも聞いてくれるんだよ?」


武内P「……成る程、わかりました」

武内P「城ヶ崎さん、未だプロデューサーとして至らない私に、見せていただけませんか?」

美嘉「……」


武内P「カリスマJK城ヶ崎美嘉の、アイドルとしての魅力を」


美嘉「……」

美嘉「そんなコト言われたら、さ」


美嘉「――テンション上げるしかないっしょ★」

20: 2017/11/03(金) 22:17:17.89 ID:9zaCrVBXo
美嘉「なーにー★★★ アンタ、そんなにアタシの魅力が見たいの?★★★」


みりあ「わーっ! 美嘉ちゃん、すっごく元気になったね!」


美嘉「17歳のJKに魅力を見せて欲しいとか★★★★工口いんじゃないのー★★★★」


莉嘉「イエーイ、お姉ちゃん☆」


美嘉「イ★★★★★エ★★★★★ー★★★★★イ★★★★★」


武内P「……」

莉嘉「曲は二人だったらぁ……あっ! アタシ達の曲がいいかも☆」

みりあ「あっ! 美嘉ちゃんと莉嘉ちゃんの曲!?」

武内P「『Twin☆くるっ★テール』ですか……はい、わかります」


美嘉「★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★」

21: 2017/11/03(金) 22:27:25.33 ID:9zaCrVBXo
莉嘉「――それじゃあ、いっくよー☆」

みりあ「ミュ~ジックぅ~スタート~♪」

武内P「……」

美嘉「★」


~♪~♪


バンッ!


楓「トゥインクル♪ もっと、ほしいの♪」


美嘉「!?」


武内P「トゥインクル♪ もっと、つかむの♪」


美嘉「!!?」


武内P・楓「トゥインクル♪ ぜんぶ、アタシの♪」


莉嘉「イエーイ! Pくん、楓さーん☆」

みりあ「すっごーい! プロデューサーも楓さんも、すっごい上手だねー!」


美嘉「!!!?」


武内P・楓「よくばりなツインテール♪」


美嘉「!!!!?」

23: 2017/11/03(金) 22:41:18.11 ID:9zaCrVBXo
  ・  ・  ・

武内P「……」ペコリ

楓「……」ペコリ

ガチャッ……バタン


莉嘉「すっごーい! Pくん、歌も上手なんだ!」

みりあ「うんうん! あれ? どうしたの美嘉ちゃん?」


美嘉「ねえ、違うよね? そういう流れじゃなかったよね?」

美嘉「何ていうかほら……心あったまる流れだったじゃん?」


莉嘉・みりあ「?」

美嘉「そっかー、わかんないかー、そっかー」

美嘉「……そっかー」


武内P「?」


美嘉「なんでアンタもキョトンとしてるのさ!?」

24: 2017/11/03(金) 22:53:48.41 ID:9zaCrVBXo
武内P「!? いえ、その……すみません」

美嘉「今、テキトーに謝ったっしょ!?」

武内P「その……城ヶ崎さんが動揺されていたので……その……はい」

美嘉「成る程、アクシデントへの対応とか、やるじゃん★」

武内P「プロデューサーとして、当然の事ですから」

美嘉「――とでも言うと思った!?」

武内P「いえ、その……すみません」


莉嘉「お姉ちゃん、元気になって良かったね☆」

みりあ「うんうん! これで皆、ハピハピ、だね!」


美嘉「ちょ、ちょっと二人共? なんか、締めに入ってない?」


武内P「……お二人とも、良い、笑顔です」


美嘉「いや、えっ、ちょっと! ねえ!?」


美嘉「アタシは納得して……あっ、えっ? マジで――」




おわり

25: 2017/11/03(金) 22:57:37.00 ID:9zaCrVBXo
HTML化依頼だしておきます

26: 2017/11/04(土) 00:12:36.06 ID:3olv+R3oo
良かった。卑怯すぎる人がいたけど

27: 2017/11/04(土) 00:14:16.92 ID:m6ZnPTxio
25歳児は卑怯

28: 2017/11/04(土) 02:50:32.06 ID:agFIXkoN0
冒頭は何だったんだよw

引用元: 武内P「今日はぁ、ハピハピするにぃ☆」