784: 2018/07/11(水) 20:13:44.29 ID:RoXloI2do

785: 2018/07/11(水) 20:16:55.10 ID:RoXloI2do
未央「そうそう! でさ、協力して欲しいんだよね!」

武内P「協力……私が、ですか?」

卯月「プロデューサーさんと言い争ってるフリをして、ですね?」

武内P「……はあ」

凛「皆が、どういう反応をするか見たいんだって」

武内P「……成る程」


武内P「お話は、わかりました」

786: 2018/07/11(水) 20:20:36.97 ID:RoXloI2do
未央「協力してくれるの!?」

武内P「いえ、申し訳ありませんが……お断りします」

卯月「あー……プロデューサーさんなら、そう言うと思いました」

武内P「ドッキリを仕掛けるにしても、別の方向性はどうでしょうか?」

凛「そうだね。あまり、趣味が良いとは言えないし」

未央「……」


未央「……どうしてそんな事言うの?」


卯月・凛「……」

卯月・凛「えっ?」

武内P「……」

787: 2018/07/11(水) 20:23:28.89 ID:RoXloI2do
未央「ただのおふざけじゃん! ねえ、そんなに駄目!?」

卯月「みっ、未央ちゃん!?」

凛「おっ、落ち着いてよ、未央!」

未央「……もう良いよ」


未央「私、アイドル辞める!」


卯月・凛「!?」


武内P「待ってください!」


卯月・凛「!?」


武内P「本田さんは、アイドルを辞められてしまっては――」

武内P「――ただの美少女になってしまいます!」


卯月・凛「ほあっ!?」

789: 2018/07/11(水) 20:30:50.05 ID:RoXloI2do
卯月「ぷっ、プロデューサーさん!? 何言ってるんですか!?」

凛「変な事言ってないで、未央を止めてよ!」


未央「な~んちゃって! ドッキリ大成功~!」

武内P「……」


卯月・凛「……はい?」


未央「いやー! どうだった? 私の演技!」

卯月「え、演技……?」

未央「プロデューサーも、良い演技だったよ!」

凛「プロデューサーも、って……アンタもグルだったの!?」

武内P「……すみません。どうしてもと、そう、言われて」


卯月・凛「……!?」

790: 2018/07/11(水) 20:36:10.75 ID:RoXloI2do
未央「ほら! 騙すには、まず味方からって言うじゃん?」

武内P「私は……駄目だと言ったのですが」

凛「でも、結局流されてるし……有り得ないんだけど」

未央「まあまあ、しぶりん! そう怒らないでってば!」

未央「……って、しまむーは、驚いて固まっちゃったかな?」

卯月「……」


卯月「……ひどいです」


未央・凛「……」

未央・凛「えっ?」

武内P「……」

791: 2018/07/11(水) 20:41:31.98 ID:RoXloI2do
卯月「私……もう、ニュージェネをやっていく自信がありません」

未央「しっ、しまむー!? ご、ごめん! そこまで怒るなんて!」

凛「うっ、卯月落ち着いて! ただの悪ふざけだってわかったんだし!」

卯月「……もう良いです」


卯月「私、プロデューサーさんと一緒になります!」


未央・凛「!?」


武内P「待ってください!」


未央・凛「!?」


武内P「島村さんは、まだ17歳です! 一緒になるのは――」

武内P「――3年後、20歳になった時と約束したはずです!」


未央・凛「ほああっ!?」

792: 2018/07/11(水) 20:45:49.72 ID:RoXloI2do
未央「何!? 何!? 約束って何!?」

凛「二人共何言ってるの!? ねえ、ちょっと!」


卯月「……な~んちゃって! ドッキリ大成功です♪」

武内P「……」


未央・凛「……はい?」


卯月「実は……未央ちゃんから話を聞いて、すぐに……」

未央「プロデューサーに相談してたって事……!?」

卯月「それで、逆ドッキリを……えへへ♪ 頑張りました!」

凛「逆ドッキリ、って……ねえ、またグルだったの!?」

武内P「……すみません。どうしてもと、そう、言われて」


未央・凛「……!?」

793: 2018/07/11(水) 20:48:50.14 ID:RoXloI2do
卯月「こうでもしないと、未央ちゃんは止まらないかな、って」

武内P「私は……他に方法があると、そう、思ったのですが」

未央「いやー、効いた……良薬口に苦しって言うけど、思い切り効いたよ」

卯月「えへへっ♪ 演技も、ちょっと勉強したんですよ!」

卯月「島村卯月、頑張りました!」

凛「……」


凛「……ふざけないでよ」


未央・卯月「……」

未央・卯月「えっ?」

武内P「……」

794: 2018/07/11(水) 20:54:22.54 ID:RoXloI2do
凛「プロデューサーは、どうして私に黙ってたの?」

未央「し、しぶりん? もしかして……マジギレしてる?」

卯月「ごっ、ごめんね凛ちゃん! これしか思いつかなくて……!」

凛「……もう良い」


凛「エOチまでしたのに、ふざけないでよ!」


未央・卯月「!?」


武内P「?」


凛「!?」


未央「えっ……プロデューサー、なんかキョトンとしてない?」

卯月「何だか、話がまるで伝わってないみたいな……」


凛「ちょっと!? ねえ、ちょっと!?」

795: 2018/07/11(水) 20:58:27.32 ID:RoXloI2do
凛「エOチまでしたのに、ふざけないでよ!」

武内P「……?」

凛「……!?」

未央「ねえ、しぶりん……まだ、続ける?」

卯月「あの、凛ちゃん……もう、見てられないんです……けど」

凛「二人は黙ってて!」

未央・卯月「……はい」


凛「エOチまでしたのに、ふざけないでよ! プロデューサー!」


武内P「えっ!?」

武内P「す、すみません……先程から、私に言っていたのですか!?」


凛「ふうううぅぅぅん!」ジタバタ!


未央・卯月「……」

796: 2018/07/11(水) 21:07:24.11 ID:RoXloI2do
凛「なんで!? どうして自分じゃないと思ったわけ!?」


武内P「あ、いえ、その……」

武内P「島村さんと、渋谷さんが、実は……という関係で」

武内P「本田さんに対する、二段ドッキリだと……そう思っていました」


凛「なんで!?」


武内P「し、島村さんと、渋谷さんが、ですね」

武内P「逆ドッキリを仕掛けようと提案されたタイミングが……はい、ほぼ同時期で」

武内P「……なので、企画に変更があったのだと、そう、考えました」


凛「……!?」


未央・卯月「……あー」

797: 2018/07/11(水) 21:13:00.02 ID:RoXloI2do
未央「それは……しょ、しょうがないよね! うん!」

卯月「は、はい! むしろ、タイミングが良すぎたんですよ!」


凛「っ……な~んちゃって! ドッキリ! ドッキリだから!」

凛「だから、もうこの話は無し! 良い? 終わり!」


未央「う、うん」

卯月「は、はい」


武内P「待ってください」


未央・卯月・凛「!?」


武内P「渋谷さん……貴女は、それで良いのですか?」

武内P「ドッキリが失敗……いえ、空振りしても、笑顔でいられますか?」


凛「……そんなの……出来るわけない……!」


未央・卯月「……」

798: 2018/07/11(水) 21:17:16.32 ID:RoXloI2do
  ・  ・  ・
一時間後

未央「……なんかごめんね、しまむー」

卯月「……いえ、私もふざけちゃったのがいけないんです」

未央「っと……そろそろ、時間だね」

卯月「……ですね」

未央「しっかり打ち合わせして、練習時間も取るから……ってさ」

卯月「私達に言ったら……ドッキリになりませんよね」


未央・卯月「……」


未央「……まあ、良いか」

卯月「……はい、早く終わらせましょう」

799: 2018/07/11(水) 21:22:38.66 ID:RoXloI2do
ガチャッ

未央・卯月「……失礼します」


凛「ずっと見てるって、プロポーズでしょ!?」

武内P「渋谷さん! 台詞が! 台詞が打ち合わせと違います!」

凛「LIVEは打ち合わせ通りにいくとは限らないから!」

武内P「待ってください! ですが、その流れはあまりにも!」

凛「打ち合わせ通りにすれば満足!? それで良いの!?」

武内P「お願いします! どうか! どうか、打ち合わせ通りに!」

凛「エOチしてよ!」

武内P「助けてください! 本田さん! 島村さん! 助けてくださ――い!」


未央・卯月「……」

未央・卯月「うわぁ」

800: 2018/07/11(水) 21:30:55.22 ID:RoXloI2do
凛「ねえ! なんで、二人に助けを求めるわけ!?」

武内P「す、すみません!」

凛「謝って欲しくなんかない! 訳を聞いてるの!」

武内P「――!」


武内P「……渋谷さん」

武内P「どうして、貴女に言う必要があるのか……私には、わかりません」


未央「あっ、台本の流れに入ったね、今」

卯月「はい。私も、わかりました」


凛「はあっ!? わからない!? ふざけないで!」

凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ!?」


未央「おっと、しぶりん気づいてないね」

卯月「今の凛ちゃん……凄く、イライラしてます」

801: 2018/07/11(水) 21:36:44.05 ID:RoXloI2do
未央「……とりあえず、助けようか」

卯月「……そうですね、そうしましょう」

未央「おーい、しぶりんやーい」

卯月「凛ちゃーん、気づいてください、凛ちゃーん」


凛「……何?」

凛「何に気付けって……」

凛「あっ」


凛「――エOチまでしたのに、ふざけないでよ!」


未央・卯月「ぃよしっ!」グッ!


武内P「っ!? 待ってください! 誤解です!」


未央・卯月「おや?」



ちひろ「……」



未央・卯月「……」

未央・卯月「うわぁ――っ!?」

802: 2018/07/11(水) 21:45:12.23 ID:RoXloI2do
凛「誤解!? 騙したの!?」

武内P「ち、違います! 渋谷さん!」

凛「ひどい! 初めてだったのに!」

武内P「止まってください! 止まってください、渋谷さん!」

凛「止まらなかったのは、プロデューサーでしょ!?」

武内P「渋谷さん! お願いします! 止まってください!」

凛「納得出来ない!」


凛「私、産むから!」


武内P「少しの間! 少しの間だけで良いので、止まってください!」

未央「そうだよ、しぶりん! 止まって! 一旦ストップしよ! ねっ!?」

卯月「今、生まれてますから! 大きな誤解が! 凛ちゃん!」


ちひろ「……」

803: 2018/07/11(水) 21:52:34.94 ID:RoXloI2do
凛「止めても無駄だから!」

ちひろ「エOチしたの?」

凛「したよ! 何度もした!」

ちひろ「初めてだったの?」

凛「そうだよ! 当り前でしょ!」

ちひろ「産むの?」

凛「産むって言ってるでしょ!? 邪魔しないで!」

ちひろ「体調はどう?」

凛「絶好調! 最高の気分!」


ちひろ「へえ、それは良かったわね♪」


凛「……」

凛「あっ」

804: 2018/07/11(水) 22:01:51.25 ID:RoXloI2do
ちひろ「……んー」


武内P「千川さん! 今のは、誤解です!」

未央「そ、そうそう! ドッキリ! ドッキリだから!」

卯月「お芝居ですよ!? 本当の事じゃないですよ!?」

凛「今のは、流れで! そう、流れでの話だから!」


ちひろ「……流れで、かぁ」

…フラッ


未央「ちょっと、しぶりいいいん!?」

卯月「何言ってるんですか凛ちゃん!?」

凛「気分が盛り上がっちゃったの! わかるでしょ!?」


ちひろ「」

…ドサッ!


武内P「せっ……千川さ――んっ!?」

806: 2018/07/11(水) 22:10:36.72 ID:RoXloI2do
  ・  ・  ・

ちひろ「もうっ!……もうっ!」

武内P「……申し訳、ありません」

ちひろ「本当、ビックリしたんですからね!?」

武内P「……」

ちひろ「ドッキリなんて、金輪際やめてください! 良いですね!?」

武内P「……はい」

ちひろ「もうっ! 心臓が、止まるかと思いましたよ!」

武内P「……はい」

武内P「再び動いて、良かったと……そう、思います」


ちひろ「……えっ?」


武内P「ポックリ、いくところでした」



おわり

807: 2018/07/11(水) 22:11:24.10 ID:77c0R/uj0
これが若さか

808: 2018/07/11(水) 22:13:38.07 ID:/1cRjnFBo
千川さんオチ担当ばっかりで良い思いしたことないよな

810: 2018/07/11(水) 23:13:10.38 ID:LcWGPo63o
ちっひがいるから安心してぼけられる

811: 2018/07/12(木) 00:01:41.10 ID:RD2+Jobmo
正直正妻はちっひだと思っている

引用元: 武内P「今日はぁ、ハピハピするにぃ☆」