954: 2018/07/16(月) 21:16:58.00 ID:crtiB4eCo

955: 2018/07/16(月) 21:18:46.30 ID:crtiB4eCo
莉嘉「……P君、寝てる?」ヒソヒソ

みりあ「……みたいだね」ヒソヒソ


武内P(目を瞑っていた……だけなのですが)


莉嘉「……最近、忙しいみたいだもんね」ヒソヒソ

みりあ「……うんうん、疲れてるんだね」ヒソヒソ


武内P「……」

武内P(……お気遣い、ありがとうございます)

956: 2018/07/16(月) 21:22:18.06 ID:crtiB4eCo
莉嘉「起こさないようにしないと」ヒソヒソ

莉嘉「ねっ」ヒソッ

みりあ「寝てるのに、起こしちゃ悪いもん」ヒソヒソ

みりあ「ねっ」ヒソッ


武内P「……」

武内P(このまま……寝ているフリをした方が、良さそうですね)


莉嘉「! 起きたら、喜びそうなコトしといてあげようよ」ヒソヒソ

みりあ「! うんうん、それ、すっごくステキだと思う」ヒソヒソ


武内P「……!」ジーン!

武内P(城ヶ崎さん、赤城さん……ありがとう、ございます)

957: 2018/07/16(月) 21:29:01.44 ID:crtiB4eCo
莉嘉「でも……P君が起きて喜びそうなコトって、何だろ?」ヒソヒソ

みりあ「えっと……あっ、目覚めのコーヒーとか」ヒソヒソ

莉嘉「みりあちゃん、ナイスアイディア」ヒソヒソ

みりあ「えへへ、プロデューサー、喜んでくれるかな~」ヒソヒソ


武内P「……!」ジーン!

武内P(今の時点でも……とても、嬉しく思います)


莉嘉「それじゃあ、起きない内に準備しなきゃ」ヒソヒソ

莉嘉「ねっ」ヒソッ

みりあ「急がないと、目覚めのコーヒーにならないもん」ヒソヒソ

みりあ「ねっ」ヒソッ


武内P(まだ仕事がありますが……寝ているフリを続けましょう)

958: 2018/07/16(月) 21:35:00.06 ID:crtiB4eCo
  ・  ・  ・

莉嘉「目覚めと言ったら、朝」ヒソヒソ

みりあ「朝と言ったら、やっぱり」ヒソヒソ

莉嘉・みりあ「朝カレーだよ」ヒソヒソ

莉嘉・みりあ「ねっ」ヒソッ

ホワァ~ッ…


武内P「……!」

武内P(んんん! スパイシー!)

武内P(待ってください! ただのカレーにしては、匂いが強烈すぎます!)


莉嘉「これならぁ、ゴハンにもなって栄養も取れるし」ヒソヒソ

みりあ「喜んでくれるの、間違いなしだよ」ヒソヒソ

莉嘉・みりあ「ねっ」ヒソッ

ホワァ~ッ…


武内P「……!」

959: 2018/07/16(月) 21:39:59.34 ID:crtiB4eCo
莉嘉「でも、これで大丈夫かなぁ?」ヒソヒソ

みりあ「う~ん、もっと何かしてあげたい」ヒソヒソ

莉嘉・みりあ「ねっ」ヒソッ


武内P「……!?」

武内P(これ以上、何を……!?)


莉嘉「……デザートとか、良くない?☆」ヒソヒソ

みりあ「それだよ、莉嘉ちゃんっ」ヒソヒソ

莉嘉「辛いものを食べた後ってぇ」ヒソヒソ

みりあ「甘いものが食べたくなるもん」ヒソヒソ

莉嘉・みりあ「ねっ」ヒソッ


武内P「……」

武内P(起きた方が良いのか……!? いや、しかし……!?)

960: 2018/07/16(月) 21:46:47.60 ID:crtiB4eCo
  ・  ・  ・

ありす「本当に……よく寝てますね」ヒソヒソ

莉嘉「うんっ、だからお願い、ありすちゃん」ヒソヒソ

みりあ「ありすちゃん、良い考えがあるって言ってたもん」ヒソヒソ

莉嘉・みりあ「ねっ」ヒソッ

ありす「橘ですっ」ヒソッ


武内P「……?」

武内P(橘さん? それに、良い考えとは、一体……?)


ありす「……これで、完成です」ヒソヒソ

莉嘉「うわあっ、チョーオシャレな飾り付け☆」ヒソヒソ

みりあ「うんうんっ、すっごく可愛くなった」ヒソヒソ

莉嘉・みりあ「ねっ」ヒソッ


ありす「名付けて、イチゴ……いえ、ストロベリーカレーです」ヒソヒソ


武内P「!?」

武内P「……!?」

961: 2018/07/16(月) 21:51:15.59 ID:crtiB4eCo
莉嘉「ストロベリーカレーって、オトナっぽい名前じゃん☆」ヒソヒソ

みりあ「うんうんっ、みりあ、すっごく良い名前だと思う」ヒソヒソ

ありす「……甘酸っぱさも加わったので、喜んでくれると嬉しいです」ヒソヒソ

莉嘉・みりあ・ありす「ねっ」ヒソッ

ホワァ~ン…


武内P「……!……!」

武内P(激臭!)

武内P(ものすごい激臭だと、そう、思います!)


莉嘉・みりあ・ありす「……」ワクワク


武内P「……!」

962: 2018/07/16(月) 22:00:15.24 ID:crtiB4eCo
莉嘉「でも……もう一手間加えた方が良いカモ」ヒソヒソ

みりあ「うん……もっと、喜んでもらえるようにしたい」ヒソヒソ

ありす「はい……私達だけじゃ、ここが限界みたいです」ヒソヒソ

莉嘉・みりあ・ありす「ねっ」ヒソッ

ホワァ~ン…


武内P「……!……!」スウゥッ…!

武内P(皆さんの心遣いを無にしないためにも……!)

武内P(この激臭! 決して、悟られるわけには!)

武内P(全て吸い込んで、気付かれないように……!)


莉嘉「……もっと、協力してくれる人を探そうよ」ヒソヒソ

みりあ「……うんうん、誰か、探しに行こう」ヒソヒソ

ありす「……そうですね、その方が良さそうです」ヒソヒソ

莉嘉・みりあ・ありす「ねっ」ヒソッ


武内P「……!……!」スウゥッ…!

963: 2018/07/16(月) 22:08:07.65 ID:crtiB4eCo
  ・  ・  ・

莉嘉「お願いっ、アタシ達じゃ出来ないから」ヒソヒソ

みりあ「あのねあのね、きっと喜んでくれると思うなぁ」ヒソヒソ

ありす「凄いです、とっても綺麗に盛り付けられていきます」ヒソヒソ

莉嘉・みりあ・ありす「ねっ」ヒソッ


武内P「……?」スウゥッ…!

武内P(なんだ……この、甘い香りは……?)

武内P(それに、妙に青臭い……?)


かな子「イチゴと言ったら、生クリームだよね~」ヒソヒソ

智絵里「食用の四葉のクローバー、持って来てて良かった」ヒソヒソ


武内P「!?」

964: 2018/07/16(月) 22:15:40.96 ID:crtiB4eCo
莉嘉「ヤバーイ、カレーの上にクリームのお城が出来ちゃった☆」ヒソヒソ

みりあ「それにそれに、四葉のクローバーのお庭も」ヒソヒソ

ありす「食べる前に、写真を撮って残しておきたい位です」ヒソヒソ

莉嘉・みりあ・ありす「ねっ」ヒソッ


武内P「……!?」

武内P(瞼の向こうで、そんな建設作業が行われているのですか!?)


かな子「クリームたっぷり♪ 美味しそう~♪」ヒソヒソ

智絵里「えへへ……幸せの、おまじない♪」ヒソヒソ


武内P「……!?」

965: 2018/07/16(月) 22:25:47.69 ID:crtiB4eCo
莉嘉「P君、はやく起きないかなぁ」ヒソヒソ

みりあ「これを見たら、喜んでくれるかなぁ」ヒソヒソ

ありす「少し、不安ではありますね」ヒソヒソ

かな子「美味しいから、大丈夫だよ~♪」ヒソヒソ

智絵里「あ、杏ちゃんときらりちゃんにも、協力して貰うとか……?」ヒソヒソ


武内P「!?」

武内P「う、う~ん! 少し、眠ってしまったようですね!」


一同「あっ、起きた」

武内P「皆さん、お揃いで何を――」


ドッサリ!


武内P「――っ!? こ、これは……一体……!」

武内P(多い! 一体、どうやってあの短時間で、この量を!?)

966: 2018/07/16(月) 22:31:55.95 ID:crtiB4eCo
莉嘉「オッハヨー、P君っ☆」

みりあ「プロデューサー、おはようございますっ!」

ありす「うたた寝だなんて……疲れてるみたいですね」

かな子「そういう時は、しっかり栄養を取らないと!」

智絵里「だから、それ……えへへ、食べてくださいっ」


武内P「……!?」

武内P(この量を……ですか……!?)

武内P(それに、お話を総合すると――)

武内P(ストロベリーカレーに生クリームと四葉のクローバーを添えて)

武内P(――と言うもになるのですが!?)


一同「……」ジッ…


武内P「……」


武内P「……はい、いただきます」

967: 2018/07/16(月) 22:39:12.53 ID:crtiB4eCo
  ・  ・  ・

武内P「……――と、言うような事が、以前ありまして」

専務「ふむ、なるほど。つまり……」


ドッサリ!


専務「私の目の前にある、この――」

専務「みたらし団子とエディブルフラワーのカフェオレポンチ、ポテトフライを添えて」

専務「――は、善意の塊だと言うのですね?」


武内P「はい、恐らくは」

専務「……」

武内P・専務「……」

968: 2018/07/16(月) 22:46:23.22 ID:crtiB4eCo
専務「そうか……悪意は無い、か」

武内P「はい」

専務「そうなると、捨てるわけにもいかないか」

武内P「はい」

専務「しかし、食べるには、あまりにも厳しい代物だ」

武内P「そう、だと思います」


専務「……そこでだ」


武内P「そのお話、お受けできません」


専務「話は最後まで聞きなさい」

969: 2018/07/16(月) 22:55:40.64 ID:crtiB4eCo
専務「君は、優秀な人材だ」

武内P「ありがとうございます。では、失礼します」

専務「待ちなさい」

武内P「専務……アイドル達は、私達の平行線すら越えていきますね」

専務「今、その話は関係ないでしょう」

武内P「そう、ですね……すみません」


武内P「では、失礼します」


専務「待ちなさい」

970: 2018/07/16(月) 23:03:23.15 ID:crtiB4eCo
専務「君は、食には関心があると聞いている」

武内P「誤解です。では、失礼します」

専務「待ちなさい。甘いものは、嫌いでは無いらしいな」

武内P「誤解です。では、失礼します」

専務「待ちなさい。私に、これを一人で食べろと?」

武内P「はい。では、失礼します」

専務「待ちなさい」


専務「彼女達には、君と一緒に食べると言っている」


武内P「待ってください!」

武内P「何故……どうして、そんな事を言ったのですか!?」

971: 2018/07/16(月) 23:10:35.16 ID:crtiB4eCo
武内P「私は、‘その’件には関わりが無い筈です!」

専務「その場凌ぎで、つい口からポ口リと出た。許しなさい」

武内P「それにしても、何故私を巻き込んだのですか!?」


専務「君が、こういう事をされて喜んだ、と」

専務「……そう、彼女達が言っていたからだが?」


武内P「っ!?」

専務「それに関して、何か申し開きはあるか?」

武内P「……ありません」

専務「よろしい」


武内P「では、失礼します」


専務「待ちなさい」

972: 2018/07/16(月) 23:28:13.92 ID:crtiB4eCo
  ・  ・  ・

武内P「……――と言う事が、以前ありまして」

専務「……――そうだな、あの時は苦労したものだ」

ちひろ「……なるほど。だから――」


ちひろ「私のデスクの上に、あんな……何か、凄いのがあった、と」


武内P・専務「……」

ちひろ「どうしたんですか? 二人して黙っちゃって、もうっ♪」

ちひろ「ほら、行きましょう? 皆、待ってますよ!」


武内P「……その、お気持ちだけ」

専務「……受け取っておこう」


ちひろ「はい♪ 皆の気持ちが、い~っぱいこもってますから」

ちひろ「一緒に、三人で食べるのは……当然ですよ」


武内P・専務「……」


ちひろ「ねっ」ニコッ



おわり

974: 2018/07/16(月) 23:43:00.37 ID:1ehI8sR10
やっぱり問題児じゃないか(歓喜)

引用元: 武内P「今日はぁ、ハピハピするにぃ☆」