1: 2017/04/10(月) 19:20:17.29 ID:G3ScU36m.net
善子「最近みんなから善い子だのなんだのってよく言われるけど――」
善子「ヨハネは堕天使なんだから善い子なわけないじゃない!」
善子「そこで今日はAqoursのみんなにどっきりをしかけることにしたわ!」
善子「ヨハネの悪魔的所業に恐れ戦くといいわ!」
善子「恐怖に歪むみんなの顔が目に浮かぶわ」クックックッ
善子「ヨハネは堕天使なんだから善い子なわけないじゃない!」
善子「そこで今日はAqoursのみんなにどっきりをしかけることにしたわ!」
善子「ヨハネの悪魔的所業に恐れ戦くといいわ!」
善子「恐怖に歪むみんなの顔が目に浮かぶわ」クックックッ
2: 2017/04/10(月) 19:23:01.47 ID:G3ScU36m.net
善子「というわけで最初はマリーね」
善子「マリーだったら何してもそんなに怒らないだろうし」
善子「隠しカメラもちゃんとセットしたし、後でアップロードしてみんなの恥ずかしい姿を全国デビューよ!」
善子「Aqoursの宣伝にもなるし、いいことづくめじゃない!」
善子「やっぱりヨハネったら天才ね!」
善子「マリーだったら何してもそんなに怒らないだろうし」
善子「隠しカメラもちゃんとセットしたし、後でアップロードしてみんなの恥ずかしい姿を全国デビューよ!」
善子「Aqoursの宣伝にもなるし、いいことづくめじゃない!」
善子「やっぱりヨハネったら天才ね!」
3: 2017/04/10(月) 19:26:08.59 ID:G3ScU36m.net
――
理事長室
善子「マリー、いるー?」コンコンコーン
鞠莉「んー? ヨハネ? どうぞ」
善子「失礼するわ」
鞠莉「どうしたの? マリーに何か用?」
善子「ん、まあ用ってほどのことじゃないんだけど」
鞠莉「?」
理事長室
善子「マリー、いるー?」コンコンコーン
鞠莉「んー? ヨハネ? どうぞ」
善子「失礼するわ」
鞠莉「どうしたの? マリーに何か用?」
善子「ん、まあ用ってほどのことじゃないんだけど」
鞠莉「?」
4: 2017/04/10(月) 19:29:50.15 ID:G3ScU36m.net
善子「さっきブラックコーヒーを買ったんだけどね、ちょっと口に合わないっていうか――」
鞠莉「ヨハネにブラックはまだ早かった?」
善子「ち、違うのよ! 苦くておえってなっちゃったわけじゃないの!」
鞠莉「ミルクとかシュガー入れれば? 紙コップのでしょ?」
善子「堕天使にミルクだの砂糖は似合わないのよ!」
善子「それで、マリーってコーヒー好きだったでしょ? だからあげようと思って」
鞠莉「Oh,くれるの? Thank youヨハネ」
鞠莉「ヨハネにブラックはまだ早かった?」
善子「ち、違うのよ! 苦くておえってなっちゃったわけじゃないの!」
鞠莉「ミルクとかシュガー入れれば? 紙コップのでしょ?」
善子「堕天使にミルクだの砂糖は似合わないのよ!」
善子「それで、マリーってコーヒー好きだったでしょ? だからあげようと思って」
鞠莉「Oh,くれるの? Thank youヨハネ」
5: 2017/04/10(月) 19:32:39.33 ID:G3ScU36m.net
善子「はい」
鞠莉「んー、いい香り」
鞠莉「ごくっ」
善子「……」ドキドキ
鞠莉「……これどこで買ったの?」
善子「お、おいしくなかった?」
鞠莉「逆! すっごくおいしい!」
善子「っ!」
鞠莉「んー、いい香り」
鞠莉「ごくっ」
善子「……」ドキドキ
鞠莉「……これどこで買ったの?」
善子「お、おいしくなかった?」
鞠莉「逆! すっごくおいしい!」
善子「っ!」
6: 2017/04/10(月) 19:37:30.60 ID:G3ScU36m.net
鞠莉「まるで挽きたての豆を丁寧にドリップしたような――」
鞠莉「というかむしろ焙煎したてみたいな!」
鞠莉「雑味もなくて、香りもよくて……。これモカだよね? なのにあんまり酸味も強くない」
鞠莉「ねえ、ヨハネ、これどこで買ったの!?」
善子「くっくっくっ」
鞠莉「ヨハネ……?」
鞠莉「というかむしろ焙煎したてみたいな!」
鞠莉「雑味もなくて、香りもよくて……。これモカだよね? なのにあんまり酸味も強くない」
鞠莉「ねえ、ヨハネ、これどこで買ったの!?」
善子「くっくっくっ」
鞠莉「ヨハネ……?」
7: 2017/04/10(月) 19:41:00.26 ID:G3ScU36m.net
善子「ドッキリ大成功!」
鞠莉「……What?」
善子「ドッキリよ、ドッキリ!」
鞠莉「何が?」
善子「それ、さっき買ったって言ったでしょう?」
鞠莉「Yes、だからどこで買ったのか聞こうと思って」
善子「それ、ヨハネがさっき入れたのよ!」
鞠莉「…………What!?」
鞠莉「……What?」
善子「ドッキリよ、ドッキリ!」
鞠莉「何が?」
善子「それ、さっき買ったって言ったでしょう?」
鞠莉「Yes、だからどこで買ったのか聞こうと思って」
善子「それ、ヨハネがさっき入れたのよ!」
鞠莉「…………What!?」
8: 2017/04/10(月) 19:44:08.31 ID:G3ScU36m.net
善子「そう、市販のコーヒーと見せかけて素人のヨハネが入れたコーヒードッキリよ!」
鞠莉「これ、ヨハネが入れたの……?」
善子「そうよ、それをおいしいおいしいって飲んでて滑稽だったわ!」
鞠莉「うそ、本当の本当においしいよ!?」
善子「それはそうよ、おいしくなるように練習したもん」
善子「焙煎して、ミルで挽いて――」
鞠莉「ドッキリのために? ドッキリならおいしくなくてもよかったんじゃない?」
善子「? いくらドッキリだってまずいもの飲ませられないじゃない?」
鞠莉「これ、ヨハネが入れたの……?」
善子「そうよ、それをおいしいおいしいって飲んでて滑稽だったわ!」
鞠莉「うそ、本当の本当においしいよ!?」
善子「それはそうよ、おいしくなるように練習したもん」
善子「焙煎して、ミルで挽いて――」
鞠莉「ドッキリのために? ドッキリならおいしくなくてもよかったんじゃない?」
善子「? いくらドッキリだってまずいもの飲ませられないじゃない?」
16: 2017/04/10(月) 19:47:43.48 ID:G3ScU36m.net
善子「まあ、できればばれないで飲み終わってから種明かしが一番理想だったんだけど!」
善子「それでも素人の入れたコーヒーをおいしいって言って飲む姿が見れたから満足だわ!」
鞠莉(普通こういうのってコーヒーに見せかけてめんつゆとか飲ませるものじゃない?)
鞠莉(ヨハネ、優しいからドッキリでもおいしいものをって、やっぱり善い子ね)クスクス
善子「これぞヨハネの堕天使的ドッキリよ」フフン
鞠莉「見事に引っかかっちゃったなー」ナデナデ
善子「なんで騙されて撫でるのよ!」
善子「それでも素人の入れたコーヒーをおいしいって言って飲む姿が見れたから満足だわ!」
鞠莉(普通こういうのってコーヒーに見せかけてめんつゆとか飲ませるものじゃない?)
鞠莉(ヨハネ、優しいからドッキリでもおいしいものをって、やっぱり善い子ね)クスクス
善子「これぞヨハネの堕天使的ドッキリよ」フフン
鞠莉「見事に引っかかっちゃったなー」ナデナデ
善子「なんで騙されて撫でるのよ!」
17: 2017/04/10(月) 19:50:32.93 ID:G3ScU36m.net
――
善子「っていうわけで、マリー攻略ね!」
善子「次はギルキス繋がりでリリー!」
善子「恐怖に震えさせてやるわ!」
善子「待ってなさい、リリー……!」クックックッ
善子「っていうわけで、マリー攻略ね!」
善子「次はギルキス繋がりでリリー!」
善子「恐怖に震えさせてやるわ!」
善子「待ってなさい、リリー……!」クックックッ
18: 2017/04/10(月) 19:53:13.28 ID:G3ScU36m.net
――
善子(リリー発見!)
梨子「あっ、よっちゃん」
善子「……」ツカツカ
梨子「? よっちゃん?」
善子「…………」ツカツカ
梨子「無言で近付かれるとちょっと怖いんだけど……」
善子「………………」ツカツカ
善子(リリー発見!)
梨子「あっ、よっちゃん」
善子「……」ツカツカ
梨子「? よっちゃん?」
善子「…………」ツカツカ
梨子「無言で近付かれるとちょっと怖いんだけど……」
善子「………………」ツカツカ
19: 2017/04/10(月) 19:56:16.99 ID:G3ScU36m.net
梨子「よ、よっちゃん……?」
善子「」スッ
梨子「な、なにか用……?」
善子「」ドンッ
梨子「ひやぁっ!?」
梨子(か、壁ドン!? なんで急に!?)ドキドキ
善子「……」クイッ
梨子(顎クイまで!?)ドキドキ
善子「」スッ
梨子「な、なにか用……?」
善子「」ドンッ
梨子「ひやぁっ!?」
梨子(か、壁ドン!? なんで急に!?)ドキドキ
善子「……」クイッ
梨子(顎クイまで!?)ドキドキ
20: 2017/04/10(月) 19:58:55.33 ID:G3ScU36m.net
善子「…………」ズイッ
梨子(か、顔近付けてくる……! これって私よっちゃんに襲われてるの!?)ドキドキ
梨子(と、とりあえず目を瞑らなきゃ……)ツムリッ
善子「くっくっくっ」
梨子「へ?」
善子「あーっはっはっ! 恐怖のあまり目を瞑ったわね!」
梨子「え?」
梨子(か、顔近付けてくる……! これって私よっちゃんに襲われてるの!?)ドキドキ
梨子(と、とりあえず目を瞑らなきゃ……)ツムリッ
善子「くっくっくっ」
梨子「へ?」
善子「あーっはっはっ! 恐怖のあまり目を瞑ったわね!」
梨子「え?」
21: 2017/04/10(月) 20:01:01.21 ID:G3ScU36m.net
善子「ドッキリ、大成功!」
善子「いきなり無言で壁に押し付けられて、顔を掴まれて、睨まれたらそりゃあ怖いわよね!」
梨子「ドッキリ……?」
善子「そうよ! みんなヨハネのこと善い子とかいうから悪戯してあげたわ!」
梨子「……」チョップ
善子「いたっ! ちょっと怖がらせすぎたからって殴ることないじゃない!」
梨子「よっちゃんなんて知りません」プイッ
善子「ごめんなさい! ごめんなさいってば、リリー!」
善子「いきなり無言で壁に押し付けられて、顔を掴まれて、睨まれたらそりゃあ怖いわよね!」
梨子「ドッキリ……?」
善子「そうよ! みんなヨハネのこと善い子とかいうから悪戯してあげたわ!」
梨子「……」チョップ
善子「いたっ! ちょっと怖がらせすぎたからって殴ることないじゃない!」
梨子「よっちゃんなんて知りません」プイッ
善子「ごめんなさい! ごめんなさいってば、リリー!」
23: 2017/04/10(月) 20:03:17.36 ID:G3ScU36m.net
――
善子「っていうわけで、マリーに続いてリリーも成功!」
善子「ちょっとリリーは怖かったけど……」
善子「こうもうまくいくとは、ヨハネのドッキリ力には目を見張るものがあるわね」
善子「次は、ちょっと怖いけど花丸ね」
善子「まあ、間が空いたとはいえ長い付き合いだし」
善子「待ってなさいよ、ずら丸ぅ!」
善子「っていうわけで、マリーに続いてリリーも成功!」
善子「ちょっとリリーは怖かったけど……」
善子「こうもうまくいくとは、ヨハネのドッキリ力には目を見張るものがあるわね」
善子「次は、ちょっと怖いけど花丸ね」
善子「まあ、間が空いたとはいえ長い付き合いだし」
善子「待ってなさいよ、ずら丸ぅ!」
24: 2017/04/10(月) 20:06:36.32 ID:G3ScU36m.net
――
図書室
花丸「……」ペラッ
善子(やっぱり今日も図書室で本を読んでるわね)
善子「マル」
花丸「ん? あぁ、善子ちゃん。何か用ずら?」
善子「あんたいっつもここで本読んでるわよね」
花丸「うん、本読んでると落ち着くんだ」
図書室
花丸「……」ペラッ
善子(やっぱり今日も図書室で本を読んでるわね)
善子「マル」
花丸「ん? あぁ、善子ちゃん。何か用ずら?」
善子「あんたいっつもここで本読んでるわよね」
花丸「うん、本読んでると落ち着くんだ」
26: 2017/04/10(月) 20:08:25.20 ID:G3ScU36m.net
花丸「本の中には広い世界があって、マルはその中では何にでもなれるの」
花丸「色々と知識も深まるし、善子ちゃんも偶には読んでみたら?」
善子「んー、そうねたまには」
花丸「魔術書とかじゃだめだよ?」
善子「失礼ね、ちゃんと文庫本持ってきてるわよ」スッ
花丸「色々と知識も深まるし、善子ちゃんも偶には読んでみたら?」
善子「んー、そうねたまには」
花丸「魔術書とかじゃだめだよ?」
善子「失礼ね、ちゃんと文庫本持ってきてるわよ」スッ
28: 2017/04/10(月) 20:10:12.58 ID:G3ScU36m.net
善子「隣失礼するわね」
花丸「うん、どうぞ」
善子「……」ペラッ
花丸「善子ちゃん本はなんていう本?」
善子「…………」ペラッ
『ガーネットは妹であるサファイアの濡れそぼった秘穴に指を挿入すると、中にたまっている愛液を掻き出すように――』
花丸「ずらぁっ!?」ビクッ
善子「……図書室では静かにしなさい」
花丸「うん、どうぞ」
善子「……」ペラッ
花丸「善子ちゃん本はなんていう本?」
善子「…………」ペラッ
『ガーネットは妹であるサファイアの濡れそぼった秘穴に指を挿入すると、中にたまっている愛液を掻き出すように――』
花丸「ずらぁっ!?」ビクッ
善子「……図書室では静かにしなさい」
31: 2017/04/10(月) 20:14:28.22 ID:G3ScU36m.net
花丸「で、ででで、でも善子ちゃん――」
善子「……」カアアアアアアアアアア
花丸「……善子ちゃん?」
善子「な、なな、なによ」モジモジ
花丸「顔真っ赤だよ?」
善子「そ、そんなことないわ」カオマッカ
善子「……」カアアアアアアアアアア
花丸「……善子ちゃん?」
善子「な、なな、なによ」モジモジ
花丸「顔真っ赤だよ?」
善子「そ、そんなことないわ」カオマッカ
33: 2017/04/10(月) 20:17:13.55 ID:G3ScU36m.net
花丸「読んでるようで全然読んでないし」
善子「……」カアアアアアアアア
花丸「なんの悪戯?」
善子「ドッキリをしようと思って……」モジモジ
善子「急に隣で官能小説を読み始めたらどういう反応するかなって――」
花丸「善子ちゃんの様子が普通じゃなかったから悪戯ってすぐわかったずら」
善子「官能小説なんて読んだことないし――」カアアアアアアアア
善子「……」カアアアアアアアア
花丸「なんの悪戯?」
善子「ドッキリをしようと思って……」モジモジ
善子「急に隣で官能小説を読み始めたらどういう反応するかなって――」
花丸「善子ちゃんの様子が普通じゃなかったから悪戯ってすぐわかったずら」
善子「官能小説なんて読んだことないし――」カアアアアアアアア
34: 2017/04/10(月) 20:20:12.69 ID:G3ScU36m.net
善子「買うのも恥ずかしかったのよ……?」ウルウル
花丸「よしよしずら」
花丸「それで、その本はどうするの?」
善子「読まないし捨てようかなって」
花丸「もったいないから捨てるならマルがもらうずら」
花丸「さっきちょっと読んで気になっちゃった♡」テヘッ
善子「……はあっ!?」
花丸「じょーだんずら。悪戯の仕返し」ニコッ
善子「本気でびっくりしたじゃない……」ハァ
花丸「よしよしずら」
花丸「それで、その本はどうするの?」
善子「読まないし捨てようかなって」
花丸「もったいないから捨てるならマルがもらうずら」
花丸「さっきちょっと読んで気になっちゃった♡」テヘッ
善子「……はあっ!?」
花丸「じょーだんずら。悪戯の仕返し」ニコッ
善子「本気でびっくりしたじゃない……」ハァ
35: 2017/04/10(月) 20:23:57.55 ID:G3ScU36m.net
――
善子「というわけで、花丸も攻略!」
善子「……したかはちょっと微妙だけどしたっていうことにしておいて!」
善子「ヨハネの勢いはとどまることを知らないわ!」
善子「次は、そうね」
善子「ルビィね、あの子も怒りそうにないし」
善子「でも泣かれないようにしないと後が怖いわね……」
善子「後ろにあの堅物シスコン会長がいるし――」
善子「というわけで、花丸も攻略!」
善子「……したかはちょっと微妙だけどしたっていうことにしておいて!」
善子「ヨハネの勢いはとどまることを知らないわ!」
善子「次は、そうね」
善子「ルビィね、あの子も怒りそうにないし」
善子「でも泣かれないようにしないと後が怖いわね……」
善子「後ろにあの堅物シスコン会長がいるし――」
36: 2017/04/10(月) 20:26:39.15 ID:G3ScU36m.net
――
部室
善子「あーん、もぐもぐ」
ルビィ「うゆ? よっちゃん何食べてるの?」
善子「お寿司よ、お寿司」
善子「ちょっと小腹がすいちゃって」
ルビィ「小腹がすいてお寿司食べるんだ……」
ルビィ「っていうか学校になんでお寿司持ってきてるの!?」ピギィ
部室
善子「あーん、もぐもぐ」
ルビィ「うゆ? よっちゃん何食べてるの?」
善子「お寿司よ、お寿司」
善子「ちょっと小腹がすいちゃって」
ルビィ「小腹がすいてお寿司食べるんだ……」
ルビィ「っていうか学校になんでお寿司持ってきてるの!?」ピギィ
37: 2017/04/10(月) 20:31:21.93 ID:G3ScU36m.net
善子「ルビィも食べる?」
ルビィ「いいの?」
善子「えぇ、一つくらいいいわよ」
ルビィ「じゃあいただきまーす!」パクッ
善子「ヨハネももう1個」ヒョイッ
ルビィ「っ!」ハッ
ルビィ「いいの?」
善子「えぇ、一つくらいいいわよ」
ルビィ「じゃあいただきまーす!」パクッ
善子「ヨハネももう1個」ヒョイッ
ルビィ「っ!」ハッ
38: 2017/04/10(月) 20:36:55.60 ID:G3ScU36m.net
ルビィ「よ、よひこひゃん、その溢れてる緑のって――」
善子「? わさびだけど?」
善子「ヨハネ、お寿司にはわさびをたーっぷり入れるから」
ルビィ「っ!!」
ルビィ「ろ、ろうひよう、ゆびぃわひゃびにがてなんだけろ」
善子「あー……。口に入れちゃった以上食べなさい」
ルビィ「うぅ……」ウルウル
善子「? わさびだけど?」
善子「ヨハネ、お寿司にはわさびをたーっぷり入れるから」
ルビィ「っ!!」
ルビィ「ろ、ろうひよう、ゆびぃわひゃびにがてなんだけろ」
善子「あー……。口に入れちゃった以上食べなさい」
ルビィ「うぅ……」ウルウル
39: 2017/04/10(月) 20:38:44.03 ID:G3ScU36m.net
ルビィ「もぐもぐ」ネチョッ
ルビィ(すごいわさびの量――)グスッ
ルビィ(確認しなかったルビィもルビィだけど……)
ルビィ「もぐもぐ……。あれ?」
善子「ふっ……」
ルビィ(すごいわさびの量――)グスッ
ルビィ(確認しなかったルビィもルビィだけど……)
ルビィ「もぐもぐ……。あれ?」
善子「ふっ……」
40: 2017/04/10(月) 20:40:24.26 ID:G3ScU36m.net
ルビィ「辛くない……?」
ルビィ「それどころかちょっとクリーミー!」
善子「くっくっくっ! ドッキリ大成功!」
ルビィ「ピギィ!?」
善子「それはわさびじゃなくてアボカドよ!」
ルビィ「ってことは――」
ルビィ「それどころかちょっとクリーミー!」
善子「くっくっくっ! ドッキリ大成功!」
ルビィ「ピギィ!?」
善子「それはわさびじゃなくてアボカドよ!」
ルビィ「ってことは――」
41: 2017/04/10(月) 20:42:58.91 ID:G3ScU36m.net
善子「それはわさびたっぷりサーモンじゃなくて、ただのアボカドサーモンよ!」
善子「わさびを口に入れたかと思ってうろたえる様、滑稽だったわ!」
ルビィ「ひどいよよっちゃん……」
ルビィ「でもおいしい♡」ヒョイパクッ
善子「あー! なにもう1個食べてるのよ!」
ルビィ「だっておいしいから」モグモグ
善子「勝手に食べるなー!」
善子「わさびを口に入れたかと思ってうろたえる様、滑稽だったわ!」
ルビィ「ひどいよよっちゃん……」
ルビィ「でもおいしい♡」ヒョイパクッ
善子「あー! なにもう1個食べてるのよ!」
ルビィ「だっておいしいから」モグモグ
善子「勝手に食べるなー!」
43: 2017/04/10(月) 20:46:38.72 ID:G3ScU36m.net
――
善子「ルビィがうろたえる様滑稽だったわ!」
ルビィ「本当にわさびかとおもって焦ったんだよ……?」
ルビィ「でも、普通って逆にアボカド思わせておいて実はわさびとかじゃないの?」
善子「そ、そんなことしたら苦手なもの食べさせることになるじゃない!」
善子「そんなの堕天使の風上にもおけないわ!」
ルビィ(やっぱりよっちゃん、善い子だ……)
善子「ルビィがうろたえる様滑稽だったわ!」
ルビィ「本当にわさびかとおもって焦ったんだよ……?」
ルビィ「でも、普通って逆にアボカド思わせておいて実はわさびとかじゃないの?」
善子「そ、そんなことしたら苦手なもの食べさせることになるじゃない!」
善子「そんなの堕天使の風上にもおけないわ!」
ルビィ(やっぱりよっちゃん、善い子だ……)
44: 2017/04/10(月) 20:48:30.97 ID:G3ScU36m.net
ルビィ「そういえばルビィはなんで呼ばれたの?」
善子「次のドッキリはルビィの協力が必要だからよ」
ルビィ「ルビィの協力?」
善子「そう、次はダイヤだから!」
ルビィ「お、おお、お姉ちゃん!?」
善子「お願いね、ルビィ」
ルビィ「が、がが、がんばルビィ!」
善子「次のドッキリはルビィの協力が必要だからよ」
ルビィ「ルビィの協力?」
善子「そう、次はダイヤだから!」
ルビィ「お、おお、お姉ちゃん!?」
善子「お願いね、ルビィ」
ルビィ「が、がが、がんばルビィ!」
64: 2017/04/11(火) 18:02:13.58 ID:McXwgroV.net
――
ダイヤ部屋
「お姉ちゃん、入ってもいい?」コンコン
ダイヤ「ルビィですの? どうぞ」
善子(ツインテ)「えへへ、失礼します」
ダイヤ「……はあっ!?」
善子「ぴぎぃ!? ど、どうしたのおねえちゃぁ……」
善子「ルビィ、なんか悪いことしちゃった?」
ダイヤ「……いや、どうみてもルビィじゃなくて善子さんでしょう?」
ダイヤ部屋
「お姉ちゃん、入ってもいい?」コンコン
ダイヤ「ルビィですの? どうぞ」
善子(ツインテ)「えへへ、失礼します」
ダイヤ「……はあっ!?」
善子「ぴぎぃ!? ど、どうしたのおねえちゃぁ……」
善子「ルビィ、なんか悪いことしちゃった?」
ダイヤ「……いや、どうみてもルビィじゃなくて善子さんでしょう?」
67: 2017/04/11(火) 18:06:41.15 ID:McXwgroV.net
善子「? ルビィはルビィだよ?」キョトン
ダイヤ「ツインテにしただけじゃ流石にごまかされませんわよ?」フイッ
善子「ごまかすってなんの話……?」
善子「ルビィ、お姉ちゃんとお話しにきたんだけど――」
ダイヤ「ですから! あなたは善子さ――」クルッ
ルビィ「ピギィ……」ウルウル
ダイヤ「!?」
ダイヤ「ツインテにしただけじゃ流石にごまかされませんわよ?」フイッ
善子「ごまかすってなんの話……?」
善子「ルビィ、お姉ちゃんとお話しにきたんだけど――」
ダイヤ「ですから! あなたは善子さ――」クルッ
ルビィ「ピギィ……」ウルウル
ダイヤ「!?」
68: 2017/04/11(火) 18:09:11.24 ID:McXwgroV.net
ルビィ「なんでそんなこというのお姉ちゃん……」
ルビィ「ルビィより善子ちゃんのほうがいいの……?」グスッ
ダイヤ「そ、そそ、そんなことありませんわ!」
ダイヤ「わたくしがどうかしていましたわね! 善子さんがこの時間にいるはずありませんもの」メコスリコスリ
ダイヤ「ごめんなさいルビィ」ギュッ
善子「おねえちゃぁ……」
ダイヤ(……明らかに善子さんに見えますけどルビィですのよね)
ルビィ「ルビィより善子ちゃんのほうがいいの……?」グスッ
ダイヤ「そ、そそ、そんなことありませんわ!」
ダイヤ「わたくしがどうかしていましたわね! 善子さんがこの時間にいるはずありませんもの」メコスリコスリ
ダイヤ「ごめんなさいルビィ」ギュッ
善子「おねえちゃぁ……」
ダイヤ(……明らかに善子さんに見えますけどルビィですのよね)
69: 2017/04/11(火) 18:13:23.19 ID:McXwgroV.net
善子「あのね、おねえちゃぁ……。もうちょっとだきついててもいい……?」
ダイヤ「いいですわよ、先程は怖がらせてしまいましたし」ナデナデ
善子「ふっ」
善子「引っかかったわねダイヤぁ!」ギューッ
ダイヤ「なぁっ!?」
善子「堕天奥義! 堕天龍鳳凰縛!!」グググッ
ダイヤ「ぴぎゃあああああああ」
ダイヤ「いいですわよ、先程は怖がらせてしまいましたし」ナデナデ
善子「ふっ」
善子「引っかかったわねダイヤぁ!」ギューッ
ダイヤ「なぁっ!?」
善子「堕天奥義! 堕天龍鳳凰縛!!」グググッ
ダイヤ「ぴぎゃあああああああ」
70: 2017/04/11(火) 18:17:20.20 ID:McXwgroV.net
善子「ルビィかと思って接してたら実はヨハネドッキリ!」
ダイヤ「っ! わたくしの目がおかしくなってルビィが善子さんに見えているのかと思いましたわ!」
ルビィ「普通思わないよ……」ボソッ
善子「ルビィかと思って抱きついてきた時、滑稽だったわ!」
ダイヤ「こ、こんな堕天使に抱きついてしまうなんてなんという屈辱……」
善子「ドッキリ大成功ね!」
ダイヤ(善子さんの抱き心地もルビィに負けず劣らずでしたわね……)
ダイヤ「っ! わたくしの目がおかしくなってルビィが善子さんに見えているのかと思いましたわ!」
ルビィ「普通思わないよ……」ボソッ
善子「ルビィかと思って抱きついてきた時、滑稽だったわ!」
ダイヤ「こ、こんな堕天使に抱きついてしまうなんてなんという屈辱……」
善子「ドッキリ大成功ね!」
ダイヤ(善子さんの抱き心地もルビィに負けず劣らずでしたわね……)
71: 2017/04/11(火) 18:21:00.96 ID:McXwgroV.net
――
善子「ダイヤもちょろいわね」
善子「3年生なんてヨハネかかればちょろっちょろよ!」
善子「この勢いに乗ったまま今度は果南ね!」
善子「3年生を攻略しちゃえば後は2年生、楽勝ね!」
善子「果南、HPTでセンターを務めたからって調子に乗らない事ね!」
善子「ダイヤもちょろいわね」
善子「3年生なんてヨハネかかればちょろっちょろよ!」
善子「この勢いに乗ったまま今度は果南ね!」
善子「3年生を攻略しちゃえば後は2年生、楽勝ね!」
善子「果南、HPTでセンターを務めたからって調子に乗らない事ね!」
72: 2017/04/11(火) 18:24:35.04 ID:McXwgroV.net
――
部室
善子「ずーん」
果南「ん?」
善子「ずずーん」
果南「んん?」
善子「ずずずーん」
果南「……もしかして善子落ち込んでる?」
善子「ずーん」コクリ
果南「落ち込んでる時って口でずーんとかいうかなぁ……」
部室
善子「ずーん」
果南「ん?」
善子「ずずーん」
果南「んん?」
善子「ずずずーん」
果南「……もしかして善子落ち込んでる?」
善子「ずーん」コクリ
果南「落ち込んでる時って口でずーんとかいうかなぁ……」
73: 2017/04/11(火) 18:28:29.12 ID:McXwgroV.net
果南「まあいいや、なんで落ち込んでるの?」
善子「下水に500円玉落とした……」
果南「うわ、地味にきつい……」
善子「その後もいちごミルク買おうとしたらあったかいおしるこ出てくるし……」
果南「うわぁ、それはかわいそう……」
果南「……善子」バッ
善子「……。なに?」
果南「落ち込んだ時は、ハグしよ?」
善子「っ!」
善子「下水に500円玉落とした……」
果南「うわ、地味にきつい……」
善子「その後もいちごミルク買おうとしたらあったかいおしるこ出てくるし……」
果南「うわぁ、それはかわいそう……」
果南「……善子」バッ
善子「……。なに?」
果南「落ち込んだ時は、ハグしよ?」
善子「っ!」
74: 2017/04/11(火) 18:31:36.73 ID:McXwgroV.net
果南「まあいいや、なんで落ち込んでるの?」
善子「下水に500円玉落とした……」
果南「うわ、地味にきつい……」
善子「その後もいちごミルク買おうとしたらあったかいおしるこ出てくるし……」
果南「うわぁ、それはかわいそう……」
果南「……善子」バッ
善子「……。なに?」
果南「落ち込んだ時は、ハグしよ?」
善子「っ!」
善子「下水に500円玉落とした……」
果南「うわ、地味にきつい……」
善子「その後もいちごミルク買おうとしたらあったかいおしるこ出てくるし……」
果南「うわぁ、それはかわいそう……」
果南「……善子」バッ
善子「……。なに?」
果南「落ち込んだ時は、ハグしよ?」
善子「っ!」
75: 2017/04/11(火) 18:36:46.06 ID:McXwgroV.net
善子「っ……!」スッ
果南「」ニコッ
善子「」スタスタ
果南「……へ?」
善子「マリー!」ギュッ
鞠莉「おー、よしよし。悲しかったよね?」ナデナデ
果南「…………は?」
果南「」ニコッ
善子「」スタスタ
果南「……へ?」
善子「マリー!」ギュッ
鞠莉「おー、よしよし。悲しかったよね?」ナデナデ
果南「…………は?」
76: 2017/04/11(火) 18:40:24.71 ID:McXwgroV.net
果南「ちょっと! なんで私がハグしようって言ったのに鞠莉とするの!?」
鞠莉「Oh,果南が嫉妬ファイヤーに焼かれてるみたい」
善子「ふっふっふっ」
善子「ドッキリ大成功ね!」
果南「はあ?」
善子「果南をスルーしてマリーにハグするドッキリ!」
鞠莉「いえええええい!」
果南「……ドッキリ?」
鞠莉「Oh,果南が嫉妬ファイヤーに焼かれてるみたい」
善子「ふっふっふっ」
善子「ドッキリ大成功ね!」
果南「はあ?」
善子「果南をスルーしてマリーにハグするドッキリ!」
鞠莉「いえええええい!」
果南「……ドッキリ?」
77: 2017/04/11(火) 18:45:17.35 ID:McXwgroV.net
善子「ほら、ヨハネのことみんなして善い子とかいうから、ヨハネは堕天使だってことを思い出させるために悪戯したの!」
善子「ねー? マリー?」
鞠莉「うんうん、ヨハネは立派な堕天使だよ!」ナデナデ
果南「うわぁ、完全に飼いならされてる……」
善子「どう? ショックだった? ヨハネにスルーされて!」
果南「そりゃあね。かわいい後輩をなぐさめてあげようかと思ったら横通り過ぎていくんだもん」
鞠莉「私も誰かさんに同じことされたけど」
果南「うっ……」グサッ
善子「ねー? マリー?」
鞠莉「うんうん、ヨハネは立派な堕天使だよ!」ナデナデ
果南「うわぁ、完全に飼いならされてる……」
善子「どう? ショックだった? ヨハネにスルーされて!」
果南「そりゃあね。かわいい後輩をなぐさめてあげようかと思ったら横通り過ぎていくんだもん」
鞠莉「私も誰かさんに同じことされたけど」
果南「うっ……」グサッ
78: 2017/04/11(火) 18:48:10.44 ID:McXwgroV.net
鞠莉「だからこれはその罰! Punishmentなんだから!」
果南「あの件は悪かったってば!」
果南「そんなに根に持たなくたっていいじゃんかぁ……」
善子「……」ギュッ
果南「はえっ!?」
善子「そ、その……。ドッキリしかけてごめんなさいのハグ」
果南(善い子だ)ナデナデ
善子「だからなんでドッキリにかけられてなでるのよ!?」
果南「あの件は悪かったってば!」
果南「そんなに根に持たなくたっていいじゃんかぁ……」
善子「……」ギュッ
果南「はえっ!?」
善子「そ、その……。ドッキリしかけてごめんなさいのハグ」
果南(善い子だ)ナデナデ
善子「だからなんでドッキリにかけられてなでるのよ!?」
80: 2017/04/11(火) 18:51:34.71 ID:McXwgroV.net
――
善子「というわけで果南を完膚なきまでに騙したわけだけど」
善子「残りは2年生――」
善子「千歌はあんなんだし楽勝よね」
善子「曜は――まあリトルデーモンみたいなものだし」
善子「千歌からにしましょう」
善子「恐怖におびえて待ってなさい、千歌!」クックックッ
善子「というわけで果南を完膚なきまでに騙したわけだけど」
善子「残りは2年生――」
善子「千歌はあんなんだし楽勝よね」
善子「曜は――まあリトルデーモンみたいなものだし」
善子「千歌からにしましょう」
善子「恐怖におびえて待ってなさい、千歌!」クックックッ
81: 2017/04/11(火) 18:55:56.60 ID:McXwgroV.net
――
千歌の部屋
千歌「ふんふふーん♪」
しいたけ「へっへっへっ」
千歌「おぉっ!? しいたけ。こんなところにいたんだ」
しいたけ「うん、ここは千歌ちゃんの優しい匂いがするから」
千歌「そっかそっかー」ナデナデ
千歌「そういえば次の曲の振り付けは――」ステップステップ
しいたけ「へっへっへっ」
千歌「って、しいたけがしゃべったぁ!?」
千歌の部屋
千歌「ふんふふーん♪」
しいたけ「へっへっへっ」
千歌「おぉっ!? しいたけ。こんなところにいたんだ」
しいたけ「うん、ここは千歌ちゃんの優しい匂いがするから」
千歌「そっかそっかー」ナデナデ
千歌「そういえば次の曲の振り付けは――」ステップステップ
しいたけ「へっへっへっ」
千歌「って、しいたけがしゃべったぁ!?」
83: 2017/04/11(火) 18:59:20.78 ID:McXwgroV.net
しいたけ「なにかおかしい?」
千歌「おかしいたけだよ!」
千歌「あっ、今のはねおかしいっていうのとしいたけをかけてて」
しいたけ「説明しなくていいわん」
千歌「わん!? そういうなんか安直な語尾なんだ!?」
しいたけ「語尾ってなんのことニャ?」
千歌「安定してないよ!?」
千歌「おかしいたけだよ!」
千歌「あっ、今のはねおかしいっていうのとしいたけをかけてて」
しいたけ「説明しなくていいわん」
千歌「わん!? そういうなんか安直な語尾なんだ!?」
しいたけ「語尾ってなんのことニャ?」
千歌「安定してないよ!?」
84: 2017/04/11(火) 19:04:03.24 ID:McXwgroV.net
千歌「っていうかなんでしゃべれるようになったの!?」
しいたけ「千歌ちゃんに感謝の言葉を伝えたくて」
千歌「あ、普通にしゃべれるんだ」
しいたけ「いつもボクに優しくしてくれてありがとう。千歌ちゃん」
千歌「いえいえ、どういたしまして」
千歌「しいたけも大事な家族だもん! 感謝なんていいのに!」
千歌「あ、そうだ、みとねぇとしまねぇにも――」
しいたけ「それは、ダメなんだ」
千歌「なんで?」
しいたけ「千歌ちゃんに感謝の言葉を伝えたくて」
千歌「あ、普通にしゃべれるんだ」
しいたけ「いつもボクに優しくしてくれてありがとう。千歌ちゃん」
千歌「いえいえ、どういたしまして」
千歌「しいたけも大事な家族だもん! 感謝なんていいのに!」
千歌「あ、そうだ、みとねぇとしまねぇにも――」
しいたけ「それは、ダメなんだ」
千歌「なんで?」
85: 2017/04/11(火) 19:08:47.92 ID:McXwgroV.net
しいたけ「千歌ちゃんとしか話すことが許されてないんだ」
しいたけ「それにもう時間がないの」
千歌「時間……?」
しいたけ「神様から与えられた時間はほんの少しだけ」
しいたけ「だから、精一杯伝えるね」
しいたけ「千歌ちゃんありがとう、だいすk」プツンッ
千歌「しいたけ……?」
しいたけ「ばうっ」
千歌「しいたけっ! チカも大好きだから!」モフッ
しいたけ「それにもう時間がないの」
千歌「時間……?」
しいたけ「神様から与えられた時間はほんの少しだけ」
しいたけ「だから、精一杯伝えるね」
しいたけ「千歌ちゃんありがとう、だいすk」プツンッ
千歌「しいたけ……?」
しいたけ「ばうっ」
千歌「しいたけっ! チカも大好きだから!」モフッ
87: 2017/04/11(火) 19:12:47.26 ID:McXwgroV.net
千歌「うわあああああんしいたけえええええええ」ギューッ
しいたけ「わふ?」
ワタシタチカガヤキターイマイミライトライトライトライライ♪
千歌「ぐすっ電話? 梨子ちゃんから……?」
千歌「はい、チカです」
梨子『もしもし、えっと、こっち見て』
千歌「ほえ?」クルッ
善子「ドッキリ! 大成功!」
千歌「どっきり?」
しいたけ「わふ?」
ワタシタチカガヤキターイマイミライトライトライトライライ♪
千歌「ぐすっ電話? 梨子ちゃんから……?」
千歌「はい、チカです」
梨子『もしもし、えっと、こっち見て』
千歌「ほえ?」クルッ
善子「ドッキリ! 大成功!」
千歌「どっきり?」
89: 2017/04/11(火) 19:17:13.33 ID:McXwgroV.net
――
善子「っていうわけで、この通話中のヨハネスマホで音声を拾って、音声を出してたのよ」
千歌「うわ、ほんとだ。しいたけの首輪にスマホついてる……」
しいたけ「ばうっ!」タッタッ
梨子「し、しいたけちゃんなんで追いかけてくるの!?」
千歌「そっか、ほんとにしゃべったわけじゃないんだ……」
善子「残念だった?」
千歌「うん、まあ。しいたけがチカのこと感謝してるって、大好きって言ってくれたんだと思ったから」シュン
善子「……」
善子「っていうわけで、この通話中のヨハネスマホで音声を拾って、音声を出してたのよ」
千歌「うわ、ほんとだ。しいたけの首輪にスマホついてる……」
しいたけ「ばうっ!」タッタッ
梨子「し、しいたけちゃんなんで追いかけてくるの!?」
千歌「そっか、ほんとにしゃべったわけじゃないんだ……」
善子「残念だった?」
千歌「うん、まあ。しいたけがチカのこと感謝してるって、大好きって言ってくれたんだと思ったから」シュン
善子「……」
90: 2017/04/11(火) 19:22:22.78 ID:McXwgroV.net
善子「感謝してるわよ」
千歌「へ?」
善子「あの子は千歌に感謝してるし、大切に思ってる」
善子「ヨハネが保証するわ」
千歌「ほんとに? チカのこと家族だって思ってくれてるかな?」
善子「思ってるわよ。ね? しいたけ」
しいたけ「わふっ!」
梨子「うぅ……」チラッチラッ
千歌「梨子ちゃんいつの間にか自分の家に戻ってるし」
千歌「へ?」
善子「あの子は千歌に感謝してるし、大切に思ってる」
善子「ヨハネが保証するわ」
千歌「ほんとに? チカのこと家族だって思ってくれてるかな?」
善子「思ってるわよ。ね? しいたけ」
しいたけ「わふっ!」
梨子「うぅ……」チラッチラッ
千歌「梨子ちゃんいつの間にか自分の家に戻ってるし」
91: 2017/04/11(火) 19:25:12.10 ID:McXwgroV.net
千歌「でも、そっか……。えへへ」ナデナデ
善子「な、何でヨハネをなでるのよ!?」
千歌「だってチカのこと励ましてくれたし」
善子「元はといえばヨハネがドッキリをしかけたんでしょ!?」
千歌「それはそうだけど……。いいのっ!」ワシャワシャ
善子「あぁっ! 髪が乱れるじゃない!」
千歌「いいのだっ!」ワシャワシャワシャ
善子「な、何でヨハネをなでるのよ!?」
千歌「だってチカのこと励ましてくれたし」
善子「元はといえばヨハネがドッキリをしかけたんでしょ!?」
千歌「それはそうだけど……。いいのっ!」ワシャワシャ
善子「あぁっ! 髪が乱れるじゃない!」
千歌「いいのだっ!」ワシャワシャワシャ
92: 2017/04/11(火) 19:27:25.47 ID:McXwgroV.net
――
善子「というわけで千歌も攻略!」
善子「あと残るは曜だけね」
善子「まあ曜も半ばリトルデーモン」
善子「3年生を攻略したヨハネには造作もないわね」フフン
善子「待っていなさい、曜!」
善子「もうヨーシコーなんていわせないわ!」
善子「というわけで千歌も攻略!」
善子「あと残るは曜だけね」
善子「まあ曜も半ばリトルデーモン」
善子「3年生を攻略したヨハネには造作もないわね」フフン
善子「待っていなさい、曜!」
善子「もうヨーシコーなんていわせないわ!」
93: 2017/04/11(火) 19:32:44.84 ID:McXwgroV.net
――
曜「ヨーソロー!」
善子「」ジュージュー
曜「ってあれ? いいにおい」クンクン
善子「曜じゃない。いいところにきたわね」
曜「よっちゃん何してるの?」
善子「見てわからない? ハンバーグ焼いてるのよ」
曜「いや、それはわかるけどなんでハンバーグなんて――」
善子「なんか焼きたくなったのよ」
曜「焼きたくなったからってわざわざカセットコンロ持ってきて部室で焼くかなぁ……」
曜「ヨーソロー!」
善子「」ジュージュー
曜「ってあれ? いいにおい」クンクン
善子「曜じゃない。いいところにきたわね」
曜「よっちゃん何してるの?」
善子「見てわからない? ハンバーグ焼いてるのよ」
曜「いや、それはわかるけどなんでハンバーグなんて――」
善子「なんか焼きたくなったのよ」
曜「焼きたくなったからってわざわざカセットコンロ持ってきて部室で焼くかなぁ……」
94: 2017/04/11(火) 19:36:33.71 ID:McXwgroV.net
善子「そういえば曜ってハンバーグ好きでしょ?」
曜「うん、好きだよ?」
善子「じゃあ特別にこのハンバーグあげてもいいわよ?」
曜「……変なもの入ってない?」
善子「入ってないわよ!」
曜「ふーん、じゃあいただこうかな」
曜「うん、好きだよ?」
善子「じゃあ特別にこのハンバーグあげてもいいわよ?」
曜「……変なもの入ってない?」
善子「入ってないわよ!」
曜「ふーん、じゃあいただこうかな」
95: 2017/04/11(火) 19:39:19.52 ID:McXwgroV.net
善子「焼き上がり!」
善子「これにデミグラスソースをかけて――」
曜「うわぁ、おいしそう……!」
善子「はい、あーん」
曜「あーんするの!?」
善子「しなくてもいいけど」
曜「まあいいや。あーん、ぱくっ」
善子「どう?」
曜「もぐもぐおいひ――」
善子「これにデミグラスソースをかけて――」
曜「うわぁ、おいしそう……!」
善子「はい、あーん」
曜「あーんするの!?」
善子「しなくてもいいけど」
曜「まあいいや。あーん、ぱくっ」
善子「どう?」
曜「もぐもぐおいひ――」
96: 2017/04/11(火) 19:44:10.86 ID:McXwgroV.net
曜「っ! よ、よっちゃんこれ……!」
善子「ドッキリ大成功ね!」
善子「部室でなぜかハンバーグを焼いてて、それがピリ辛だったドッキリ!」
曜「いや、ピリ辛なんてレベルじゃないんだけど」ハァハァ
善子「え? ピリ辛よ? デスソースをちょっと入れたくらいで」
曜「で、デスソース……?」
善子「ぱくっ、もぐもぐ。うん、いい感じにピリ辛じゃない」
曜「いたいいたいっ! よっちゃん、牛乳とかない!?」
善子「え? か、買ってくる!」
善子「ドッキリ大成功ね!」
善子「部室でなぜかハンバーグを焼いてて、それがピリ辛だったドッキリ!」
曜「いや、ピリ辛なんてレベルじゃないんだけど」ハァハァ
善子「え? ピリ辛よ? デスソースをちょっと入れたくらいで」
曜「で、デスソース……?」
善子「ぱくっ、もぐもぐ。うん、いい感じにピリ辛じゃない」
曜「いたいいたいっ! よっちゃん、牛乳とかない!?」
善子「え? か、買ってくる!」
97: 2017/04/11(火) 19:47:26.48 ID:McXwgroV.net
――
曜「はぁ、はぁ……」
曜「よっちゃんは辛いの好きなんだからよっちゃんのピリ辛で考えちゃダメだよ……」
善子「はい……」
曜「まったく、ぱくっ。ほんとからい……」
善子「……ん?」
曜「もぐもぐ、汗かいてきちゃった……」モグモグ
善子「あの、曜?」
曜「なに?」モグモグ
曜「はぁ、はぁ……」
曜「よっちゃんは辛いの好きなんだからよっちゃんのピリ辛で考えちゃダメだよ……」
善子「はい……」
曜「まったく、ぱくっ。ほんとからい……」
善子「……ん?」
曜「もぐもぐ、汗かいてきちゃった……」モグモグ
善子「あの、曜?」
曜「なに?」モグモグ
98: 2017/04/11(火) 19:50:14.32 ID:McXwgroV.net
善子「無理しなくていいのよ?」
曜「無理って?」モグモグ
善子「いや、だから辛いんだったら無理しないで――」
曜「うわっ!? 私今食べてた!? ぱくっ、もぐもぐ、ごくん」
善子「今も食べてるし!」
曜「完全に無意識で食べてたよ……。癖になるねこれ」
善子「やっぱりヨハネの料理の腕は確かみたいね!」
曜「うん、部室で料理するだけはあるね」
善子「ふ、普通はしないわよ!」
曜「無理って?」モグモグ
善子「いや、だから辛いんだったら無理しないで――」
曜「うわっ!? 私今食べてた!? ぱくっ、もぐもぐ、ごくん」
善子「今も食べてるし!」
曜「完全に無意識で食べてたよ……。癖になるねこれ」
善子「やっぱりヨハネの料理の腕は確かみたいね!」
曜「うん、部室で料理するだけはあるね」
善子「ふ、普通はしないわよ!」
99: 2017/04/11(火) 19:52:02.79 ID:McXwgroV.net
――
善子「っていうわけで、最後はちょっと失敗しちゃったけど」
善子「まあ、あれも成功って言うことで!」
善子「これで絶対善い子なんていわれないわね!」
善子「そもそも善い子なんていわれてるのが何かの間違いだったんだもの」
善子「だって、ヨハネは堕天使なんだからっ!」
善子「っていうわけで、最後はちょっと失敗しちゃったけど」
善子「まあ、あれも成功って言うことで!」
善子「これで絶対善い子なんていわれないわね!」
善子「そもそも善い子なんていわれてるのが何かの間違いだったんだもの」
善子「だって、ヨハネは堕天使なんだからっ!」
101: 2017/04/11(火) 19:56:17.11 ID:McXwgroV.net
――
善子「で、ドッキリの映像を動画サイトにアップしたんだけど――」
『ヨハネちゃん善い子で若干ゃ草』
『過激じゃない善子ちゃんの人の善さが出た優しいドッキリ』
『よっちゃんマジ天使』
善子「なんで更に善い子とか天使とかいわれてるのよ!?」
果南「いやぁ、あれは、ねぇ?」ナデナデ
鞠莉「ドッキリっていうかマリーのに至ってはおもてなしだし」ナデナデ
千歌「ドッキリの後にちゃんとフォローしてくれるし」ナデナデ
曜「料理上手だし」ナデナデ
善子「で、ドッキリの映像を動画サイトにアップしたんだけど――」
『ヨハネちゃん善い子で若干ゃ草』
『過激じゃない善子ちゃんの人の善さが出た優しいドッキリ』
『よっちゃんマジ天使』
善子「なんで更に善い子とか天使とかいわれてるのよ!?」
果南「いやぁ、あれは、ねぇ?」ナデナデ
鞠莉「ドッキリっていうかマリーのに至ってはおもてなしだし」ナデナデ
千歌「ドッキリの後にちゃんとフォローしてくれるし」ナデナデ
曜「料理上手だし」ナデナデ
102: 2017/04/11(火) 19:59:08.20 ID:McXwgroV.net
ダイヤ「いいイメージアップになったのではなくて?」ナデナデ
善子「イメージダウンよ! ヨハネは堕天使なの!」
梨子「うんうん、そうだよね」ナデナデ
ルビィ「よっちゃんは堕天使だもんね」ナデナデ
花丸「えOちな本読んだだけで真っ赤になっちゃう純粋な堕天使ずら」ナデナデ
善子「だーっ! だからなんでなでるのよ!?」
善子「ヨハネは堕天使なんだから! 善い子じゃないんだからー!」
おわり
善子「イメージダウンよ! ヨハネは堕天使なの!」
梨子「うんうん、そうだよね」ナデナデ
ルビィ「よっちゃんは堕天使だもんね」ナデナデ
花丸「えOちな本読んだだけで真っ赤になっちゃう純粋な堕天使ずら」ナデナデ
善子「だーっ! だからなんでなでるのよ!?」
善子「ヨハネは堕天使なんだから! 善い子じゃないんだからー!」
おわり
103: 2017/04/11(火) 20:01:16.23 ID:HRD9kWdx.net
おつ
やっぱりよっちゃんは善い子なんだよなあ……
やっぱりよっちゃんは善い子なんだよなあ……
104: 2017/04/11(火) 20:02:15.16 ID:Bg01Ak2v.net
乙
善い子のよっちゃんなでなでしたい
善い子のよっちゃんなでなでしたい
引用元: 善子「ドッキリを仕掛けるわ!」
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