35: 2015/07/06(月) 00:00:24.32 ID:VpmRjeeN0


放課後

結衣「ヒッキー」スタスタ

八幡「おう、どうした」

結衣「あのさ......あたしんちに泊まりに来ない?」

八幡「は?」

結衣「しばらく出張でパパがいなくなってその......ママが女2人じゃ心細いって事でさ」

八幡「そ、そうか」ゴク

結衣「あ!いやらしい顔してる!ヒッキーの年上好き!人妻好き!」

八幡「ばっ、ばっか、お前がそう言ったせいで余計に考えたじゃねえか」

結衣「ううー」

八幡「で、どうするんだ。行けばいいのか?ダメなのか?」

結衣「とにかく来てよ!」

八幡「はいはい」
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結 2 (ガガガ文庫)

36: 2015/07/06(月) 00:01:33.79 ID:VpmRjeeN0
由比ヶ浜家

結衣母「ヒッキーくん、やっはろ~」

結衣「ママ!あたしのマネしないでよ!」

八幡「どうも」

八幡(妙にしっくりきた感じだが由比ヶ浜家の挨拶ってわけじゃないのな)

結衣母「それじゃあ、さっそくデートしましょ?」ギュウ

八幡「う......」

結衣「デートじゃないし!ヒッキーもデレデレしすぎ!」グイグイ

八幡(俺とデートとかマジなのかな?このまま言われ続けるのもなんだし)

八幡「あの、飯作るんですよね?」

37: 2015/07/06(月) 00:02:24.96 ID:VpmRjeeN0
結衣母「もちろんよ~、今日は腕によりをかけるんだからぁ」

八幡「じゃあ、買い物に一緒に行かないっすか?」

結衣「ヒッキー?」

八幡「荷物持ちくらいならするんで」

結衣「それなら、あたしも!」

結衣母「え~、結衣が一緒だと変なものを選ぶし~」

結衣「うぅ~」

結衣母「ヒッキーくん、この間、結衣からクッキーを受け取ったわよね?あの時も......」

結衣「わー!わー!ママ!それだけはだめぇ!!」

結衣「ヒッキー!あれはホントにあたしだけで作ったんだから!それは信じて!」ウルウル

八幡「わ、わかってるって......今更そこまで疑いはしねぇよ」

38: 2015/07/06(月) 00:04:04.81 ID:VpmRjeeN0
結衣母「なら、結衣は留守番ね」

八幡「そうだ、小町を呼んでもいいか?」

結衣「小町ちゃん?」

八幡「あいつはここの場所を知らないはずだから向かいに......って人数が増えるとまずいか?」

結衣「そんな事ないよ!いいよね?ママ?」

結衣母「いいわよ~、人数が多いと賑やかだし」

結衣「じゃあ、あたし迎えに行くよ」

結衣母「それじゃあ、ママとヒッキーくんはお買い物デートって事で」

結衣「だからデートじゃないし!」

39: 2015/07/06(月) 00:05:24.16 ID:VpmRjeeN0
ーーーーー
ーーーー

結衣母「やっぱり男手があると便利ね~、つい買いすぎてしまったわ」

八幡「まぁ、これくらいなら」

八幡(と言いつつちょっと重い......)

結衣母「そうだ、ヒッキーくん」

八幡「な、なんすか」

結衣母「......サブレの事、ありがとう」

八幡「や、あれは......」

40: 2015/07/06(月) 00:06:26.63 ID:VpmRjeeN0
結衣母「それも知ってるわよ?結衣が職場見学があった日からしばらくは元気なかったものね~」ズイ

八幡「」

結衣母「ふふ、その事はともかくサブレも大切な由比ヶ浜家の一員なの」

八幡(そういや、この人に一番なついてるんだっけ)

結衣母「ヒッキーくんにとってはたまたま助けただけかもしれないけど凄く感謝してるわ」

八幡「いえ......」

結衣母「これは結衣と付き合ってるのとは関係なくいつか言うつもりだったから......本当にありがとう」ニコ

八幡(確かにたまたま助けて怪我もしたがこの笑顔でほんとに報われた気がするな)

41: 2015/07/06(月) 00:07:28.43 ID:VpmRjeeN0
由比ヶ浜家

結衣母「ただいま~」

結衣「おかえりー」

八幡「お、小町も無事に着いたな」

小町「うん、お邪魔してまーす」

結衣母「小町ちゃんね?結衣から聞いてるわ~、よろしくね~」ギュゥゥゥゥ

小町「おうふ、なんか前にもこんな事があったような......」ホワホワ

八幡(陽乃さんな、あの人にお持ち帰りされるよりはマシか)

結衣母「それじゃあ、さっそくご飯作らないとね~」

小町「小町も手伝いますよ!」

結衣母「いいの?」

八幡「大丈夫ですよ?普通に俺達のご飯作ってるのこいつなんで」チラ

結衣「そ、そこであたしを見ないでよ!」

42: 2015/07/06(月) 00:08:35.77 ID:VpmRjeeN0
ーーーーー
ーーーー

「「「「ごちそうさまでしたー」」」」

結衣母「ヒッキーくん、一緒にお風呂に入らない?」ニコニコ

八幡「は、入りません」

結衣「ヒッキー......」ジー

小町「ごみいちゃん......」ジー

八幡「まて、俺を睨むな。てか入るわけないじゃないすか」

結衣母「え~、ヒッキーくんの体を洗ってあげたかったのに~」

八幡「冗談でもやめてください」

小町「でも1人ずつ入ると時間掛かりますよねー、お兄ちゃんの後とか嫌ですし」

八幡「おい、ここでそんな事言うのやめろ」

43: 2015/07/06(月) 00:09:40.85 ID:VpmRjeeN0
小町「そうだ!結衣さん。近くに銭湯とかありますか?」

結衣「うーん、あるけどちょっと歩くよ?」

小町「それじゃあ、みんなで行きませんか?」

結衣母「そういえば久しぶりね~」

小町「うんうん、こんなアイデアが出るなんて小町的にポイント高い!」

八幡「だからその一言が余計だ」

八幡(つーか、大丈夫かな......)

結衣母「ねぇ、結衣」

結衣「ん?」

結衣母「ポイントってなんの事?」

結衣「あはは......あたしもよくわかんなくて......」

44: 2015/07/06(月) 00:11:16.01 ID:VpmRjeeN0
ーーーーー
ーーーー

八幡(そして銭湯から上がった後......)

結衣母「ふう......気持ちよかったわね~」

結衣「そだねー、銭湯なんて久しぶりだったし」

小町「」

八幡(小町が息してない......)

八幡「おーい、小町ー?」

45: 2015/07/06(月) 00:12:38.05 ID:VpmRjeeN0
小町「お兄ちゃん......小町は世の中が不公平な事を知りました......」グス

八幡「小町が新しい事を知ってお兄ちゃん嬉しいけど銭湯に行こうって言ったのはお前だぞ?」ナデナデ

小町「うう......」グス

八幡「ついでに何の事かは触れんが女の子の価値とか個人差とか言ったのも小町だからな?」

小町「うん、でも小町、このまま帰る......」

結衣母「え~、どうして~?」

結衣「そうだよー泊まっててよー」

小町「いえ、帰ります。今日は皆さんでご飯を食べれて楽しかったです」ペコ

八幡「じゃあ俺も......」

小町「いいよ、途中でお父さんかお母さんに会うから」

46: 2015/07/06(月) 00:13:43.30 ID:VpmRjeeN0
小町「それじゃあ、お兄ちゃん、2人の事よろしくね」

トボトボ

結衣「小町ちゃん気をつけてねー」

結衣母「また来てね~」

トボトボ

小町「これはお母さんが悪い、これはお母さんが悪い......」ブツブツ

八幡(この母娘のせいなのか、小町の自業自得なのか......)

47: 2015/07/06(月) 00:14:36.05 ID:VpmRjeeN0
ーーーーー
ーーーー

結衣母「さぁ、ヒッキーくん?一緒に寝ましょ?」

八幡「ぅ......」

結衣「ママ、それはビXチすぎるよ!」

八幡「お前が自分以外の人をビXチとか違和感しかないぞ」

結衣「うっさい!あたしはビXチじゃないし!」

結衣母「そうよ~、ママはパパが初恋で一筋なんだから~」

八幡(マジで?)

結衣母「そのパパと同じくらい結衣の事を愛してるし、その結衣が大好きなヒッキーくんも大事なんだから~」

八幡(なにその三段論法みたいなの)

結衣母「それに結衣のせいでもあるのよ?」

結衣「ど、どうして?」

48: 2015/07/06(月) 00:15:32.58 ID:VpmRjeeN0
結衣母「優美子ちゃんと姫菜ちゃんは元気?」

結衣「もちろんだよ!」

結衣母「最近、その2人の事はあまり聞かなくなったわよ?」

結衣「そ、それでも仲いいもん!」

結衣母「疑ってないけど......今ではヒッキーくんとゆきのんちゃんの事ばかりだから、ね?」ニコ

結衣「だって、あたしにとってはヒッキーもゆきのんも大切だし......」

結衣母「ええ、だからママも結衣と同じくらいヒッキーくんが大切なわけよ~」

八幡(その理屈で成り立つんすか!?)

結衣母「ヒッキーくん、結衣の誕生日も祝ってあげたわよね?それから家に帰ってからは......」

結衣「ママ!だからそういうの言わないでよ!」

結衣母「だって可笑しかったもの~、部屋で自分の名前を連呼しながらジタバタしてて」

結衣「うぅー、ママ、意地悪だよー......」

八幡(俺の事、どこまで聞いてるんだろう......)

64: 2015/07/12(日) 00:00:13.51 ID:SlNJrunx0
ーーーーー
ーーーー

結衣母「ふふ、今日はぐっすり眠れそうだわ~」

八幡「」

結衣「ていうかママ、3人一緒だと狭いよー」

八幡(なぜかいつの間に1つの布団に3人で寝るハメに......)

八幡(小町がいなくて良いのか悪いのか......)

結衣母「え~、ここは結衣の部屋なんだし自分のとこに寝ればいいじゃない~」

結衣「あたしだってヒッキーと一緒に寝たいし......」

八幡(その発言がすでにいやらしいですよ由比ヶ浜さん)

八幡(というかいい匂いだし、少し窮屈ということでそれぞれの大きいアレも当たるんで俺のアレもヤバくて眠れません)

八幡(ちょっと直そう)ゴソゴソ

ガシ

65: 2015/07/12(日) 00:01:13.70 ID:SlNJrunx0
結衣母「あら?ヒッキーくーん、何をしてるのかしら~」

八幡(直そうとしてる手を掴まれた......)

バサ

結衣「あ~、ヒッキー?」ニコニコ

八幡(しかも、布団を剥がされて手を入れてるところを見られた......恥ずかしくて氏にたい......)

八幡「や、無理だろ......2人に挟まれて俺じゃなくてもこうなるぞ......」

結衣母「それならヒッキーくんが眠れるように処理してあげないとね~」

結衣「そだねー、えい!」

スルスル、ボロン

八幡(由比ヶ浜に一気に脱がされ、その剛直を晒された)

結衣母「ヒッキーくんのすごいわ~、こんなにカチカチなら眠れないわよね~」

74: 2015/07/12(日) 00:10:17.38 ID:SlNJrunx0


結衣「やっ......」

八幡「やっぱり無理です」

結衣母「ヒッキーくん?」

八幡「すみません......それだけは......」

結衣「ヒッキー......」

八幡「こういう事はゆ、結衣とだけしたいです」

結衣母「ヒッキーくん......」

結衣「な、名前で......///」ボソ

75: 2015/07/12(日) 00:11:16.38 ID:SlNJrunx0
結衣母「ふふ、ちょっとやりすぎかもしれないわね」

八幡「すみません」

結衣母「謝らなくてもいいわよ~、むしろヒッキーくんの事、見直したわ?」

スルスル、カチ

八幡「そ、そうすか」

結衣母「ということでママはお邪魔だから後はおふたりで~」ニコ

スタスタ、ガチャ

八幡「......」

結衣「......」

76: 2015/07/12(日) 00:12:17.73 ID:SlNJrunx0
八幡「仮にも彼女の目の前で彼氏がその母親とするなんて嫌だよな」

結衣「うん......ママはほんとにヒッキーの事、気に入ってるんだけど......それは、ね?」

八幡「ああ」

結衣「ついでに言えばゆきのんのママも平塚先生も陽乃さんもめぐり先輩もダメだからね?」

八幡「おい、なんだそれは」

結衣「んー、あたしより年上の女の人?」ニコ

八幡「雪ノ下の母親となにするんだよ......」

八幡(陽乃さんとめぐり先輩はともかく誰か先生のこと貰って上げて!)

結衣「そうだ!」

八幡「ど、どうした?」

結衣「よく考えればヒッキーの誕生日が8月8日だから......」

77: 2015/07/12(日) 00:13:21.72 ID:SlNJrunx0
結衣「えっと、あたしの方が1ヵ月以上ヒッキーのお姉さんじゃん!」

八幡「うわぁ......ちょっと早く生まれたくらいでお姉さんとか頭悪すぎだわー」

結衣「い、いいじゃん!それくらい!」

八幡「由比ヶ浜さん......少し早く生まれたからといってあなたの事を姉さんと呼ぶのは非常に抵抗があるのだけれど」

結衣「ゆきのんのマネしないでよ!似てるから余計ムカつく!」

結衣「てか、それで思い出したけどよかったね。ゆきのんと陽乃さんが仲よくなって」

八幡「姉妹とかでケンカした事がないって方がおかしいからな。雪ノ下もよくあの人に立ち向かったもんだよ」

結衣「やっぱりヒッキーも小町ちゃんと喧嘩したりするの?」

八幡「まぁな、ただ俺は小町が好きだから自分から折れる事も多いけどな」

結衣「でた、シスコン......」

八幡「うっせ」

78: 2015/07/12(日) 00:14:24.61 ID:SlNJrunx0
結衣「それよりヒッキーもあたしの事『結衣お姉ちゃん』って呼んでよ!」

八幡(まぁ、それくらいなら)

八幡「ゆ、結衣お姉ちゃん」

八幡(言ってて、はずい......)

結衣「ゆいおねえちゃん......えへへ///」

八幡(喜んでるし。一人っ子だから憧れてんのかな)

八幡(せっかくだから......)

八幡「結衣お姉ちゃん。俺、まだ大きいままなんだけど......」

結衣「へ?わ、わっ、ヒッキーのエOチ!」

八幡「や、そっちが裸のせいでもあるんだぞ」

結衣「あはは、あた......おねえちゃんのせいなんだね......」スルスル

83: 2015/07/12(日) 00:19:15.60 ID:SlNJrunx0
ーーーーー
ーーーー

八幡「それじゃ、お邪魔しました」

結衣母「ヒッキーくんまた来てね~」ズイ

結衣「だからママ!近づきすぎ!」グイグイ

結衣母「ふふ、ごめんね?結衣お姉ちゃん?」ニコニコ

八幡「」
結衣「」

八幡「やっぱり聞こえてんじゃねぇか」ヒソヒソ

結衣「だってぇ......」ヒソヒソ

84: 2015/07/12(日) 00:20:13.76 ID:SlNJrunx0
結衣母「そんな結衣の為にママもこれから頑張らないといけないわね~」

結衣「が、がんばるって///」

八幡(生々しくないっすか!それ!?)

結衣母「ということでヒッキーくんに練習がてらに付き合ってもらおうかしら?」ニコ

結衣「だ、だめだよ!そんなの!」

八幡「確かにその練習には付き合えないんで......」

八幡(だけど今度誘われたら断れないかも)

結衣「もぉ......なんか他の女の子よりママが一番危ない感じがするよ......」


おわり

88: 2015/07/12(日) 00:34:10.53 ID:8j7cL9V7o
乙です

93: 2015/07/12(日) 08:01:04.91 ID:SlNJrunx0
エピローグ
数年後

結衣「ヒッキー♪」ガバッ

八幡「おわっ」

ドサッ

結衣「えへへー///」

八幡「なんだよ、いきなり押し倒してきて......」

結衣「えOちしたくなっちゃった♪」

八幡「そうか」

結衣「あれ?ビXチ呼ばわりしないの?」ニコニコ

八幡「自分の嫁をビXチとかないだろ?結衣お姉ちゃん?」

結衣「うぅー、それは今でも微妙だよ......」

八幡「川崎んとこ以上に歳が離れるからな」

結衣「ほんとにヒッキーの子とかじゃないよね?」ムー

94: 2015/07/12(日) 08:02:08.24 ID:SlNJrunx0
八幡「ありえない。それはお前が一番よくわかってるんじゃないか?」

結衣「うん、パパとママは今でもすっごいラブラブだし見てるこっちが恥ずかしいよ.....」

八幡「でもかわいい妹だよな?」

結衣「もちろんだよ!.....それでさ、パパもママも早く孫が見たいってうるさくてさ///」

八幡「そうだな、専業主夫の夢も潰えて社畜になったが生活も安定してきてたからな」

結衣「だからあたしたちも......ね?///」

八幡「子供の1人位、いや2人でもいいか......っと」グイ

結衣「ひゃ///」

八幡「それじゃあ、今日は一晩中は頑張らないとな」

結衣「ひ、一晩中......///」

八幡「嫌か?」


結衣「ううん♡いっぱいして♡あなた♡」

96: 2015/07/12(日) 08:22:19.05 ID:8j7cL9V7o
乙です

引用元: 結衣母「いいわよ~」八幡「」結衣「ママ!?」