1:◆SESAXlhwuI 2017/08/30(水) 21:48:59.08 ID:Z3gSwJgM0

ミリP(以下、P) 「ファミレスに行ってみたい?」

箱崎星梨花(以下、星梨花) 「はい!静香さんが、いつも未来さんや翼さんと勉強をしに行っているのは知っているんですけど……わたしはまだ行ったことがなくて」

星梨花 「ふぁみれすっていうのがどういう場所かは、まだ分からないんですけど……静香さん、いつも勉強してるみたいだから」

星梨花 「きっと、皆さんが勉強を真面目にしてる所なんだって思ったんですけど」

P 「……それは、ちょっと違う気がするけどな」

星梨花 「えっ?違うんですか?」

P 「まぁ、それは行って確かめてみた方が早いか……さて、誰に」


ヴァイスシュヴァルツ ミリオンライブ! 箱入りお嬢様 箱崎星梨花(BNP) ブランニューレア IMS/S61-025BNP | ミリマス 音楽 箱入娘 黄

2: 2017/08/30(水) 21:49:26.21 ID:Z3gSwJgM0

ガチャリ

所恵美(以下、恵美) 「おっはよー、プロデューサー!」

田中琴葉(以下、琴葉) 「おはようございます」

音無小鳥(以下、小鳥) 「二人ともおはよう!今日は、エレナちゃんは一緒じゃないの?」

恵美 「エレナは別にダンスレッスン!だから、アタシたちはそれが終わるまで暇つぶしに来たってワケ!」

琴葉 「暇つぶしって……台本の読み合わせ、するって言ったでしょう?」

恵美 「もー、琴葉はホント真面目なんだからー」ケラケラ

P 「良い所に来たな、二人とも!」

琴葉 「どうかしたんですか、プロデューサー?」

恵美 「あれっ、星梨花じゃん!やっほー、元気してた?」

星梨花 「恵美さん!はい、元気いっぱいです!」

恵美 「それは良かった!子供は元気が一番だからね!」ニャハハ

3: 2017/08/30(水) 21:50:58.01 ID:Z3gSwJgM0

恵美 「……そんで?プロデューサー、アタシたちに何か用なの?」

P 「ああ。実は、星梨花をファミレスに連れてってもらいたいんだが」

琴葉 「ファミレス、ですか?確かに、私達もこの後行きますけど……」

恵美 「星梨花がファミレス行きたいなんて珍しいね……何がお目当てなの?」

星梨花 「?」キョトン

P 「いや、目当てっていうか……星梨花はファミレスがどういうのか知らないらしい」

恵美 「えっ!?星梨花、ファミレス行った事ないの?!」

星梨花 「はい……パパが連れてってくれなくて」シュン

恵美 「うわぁ、過保護だねぇ……」

P 「そういう訳なんだ……悪いが、頼めるか?」

琴葉 「私達でよければ、喜んで!星梨花ちゃんも、それでいいかな?」

星梨花 「はい!宜しくお願いします!」

恵美 「よしキタ!星梨花にファミレスのイイトコ、アタシがバッチリ教えたげるよ!」

4: 2017/08/30(水) 21:51:35.12 ID:Z3gSwJgM0

――――― 

琴葉 「って事で、星梨花ちゃんも一緒に行くけど……良いかな、エレナ?」

島原エレナ(以下、エレナ) 「モッチロン!大歓迎だヨー!」

星梨花 「ありがとうございます、エレナさん!」



恵美 「ほいじゃま、早速入るとしましょうかね!」

カランカラン

店員 「いらっしゃいませー、何名様ですか?」

恵美 「4人で!」

店員 「かしこまりましたー、ではこちらにどうぞ」

琴葉 「恵美は相変わらず手馴れてるわね」

恵美 「まぁ、いつもやってる事だからねー」

5: 2017/08/30(水) 21:52:07.25 ID:Z3gSwJgM0

星梨花 「……あれ?ここは」

エレナ 「セリカ、驚いちゃった?」

星梨花 「皆さん、料理を食べて……あれ?ここって勉強をする所じゃないんですか?」

恵美 「しないしない!今日はパーっとやるよー!」グッ

琴葉 「宿題、終わらせてないんでしょ?」ハァ

恵美 「あぅ……」アセリ

エレナ 「まったく、今日はメグミの宿題終わらせにきたんだヨ?」

琴葉 「エレナもでしょ……」

エレナ ギクリ

6: 2017/08/30(水) 21:53:30.06 ID:Z3gSwJgM0

星梨花 「じゃあ、やっぱり勉強するんですか?」

琴葉 「そうね……まず、普通にご飯食べようか」

星梨花 「ご飯?」

琴葉 「そう。ファミレスっていうのはね、ファミリーレストランの略だから」

星梨花 「レストランなんですか?あれ?でも、それじゃ勉強をするってのは変なんじゃ……」

琴葉 「そ、それは……」アワアワ

恵美 「もう、琴葉は真面目に考えちゃうからダメなんだって!もっと気楽にいこ!」

琴葉 「別に真面目だって良いじゃない」プイッ

恵美 「ふくれっ面な琴葉もカワユイですなぁ~」プニプニ

琴葉 「もう、からかわないでよ!頬っぺたつつかないでってばぁ!」カァアア

星梨花 「?」

7: 2017/08/30(水) 21:53:56.43 ID:Z3gSwJgM0

エレナ 「セリカもその内分かるヨ!さ、セリカは何か食べたいものとかある?」

星梨花 「え、ええっと……でも、どういうのを頼めばいいのか良く分からなくて」アワアワ

恵美 「んー、それなら適当に頼んじゃおうか……琴葉、何食べる?しじみ汁?」

琴葉 「流石に食べないわよ!」

恵美 「……一応あるよ?」コソッ

琴葉 「もう……ドリアにするわ、しじみ汁はまた今度」

恵美 「えー、つまんないなぁ……エレナは?」

エレナ 「ワタシ、ピッツァが食べたいナ!」

恵美 「はいよー、それじゃぁ……店員さーん!」

店員 「はーい、ご注文はお決まりですか?」

恵美 「これとこれと……これにこれ!あとドリンクバー4人分!」

店員 「かしこまりました、少々お待ちください」スタスタ

恵美 「ふぅ……」

琴葉 「……恵美、何頼んだの?」

恵美 「えっへへー、ナイショ!」

8: 2017/08/30(水) 21:54:52.88 ID:Z3gSwJgM0
――――― 

星梨花 「これ、なんていう料理なんですか?」

恵美 「あれ、星梨花ハンバーグ食べた事なかった?」

星梨花 「はんばーぐ……ですか?」

エレナ 「良いから、まずは食べてみなヨ!」

星梨花 「は、はい!いただきます……」ハムッ

恵美 「どおどお?」

星梨花 「すっごく美味しいです!これ、どうやって作ってるんでしょう?」

恵美 「簡単に言えば、お肉を細かくしたのを固めてるって感じかな……星梨花が普段食べてるのとは、また違う感じでいいでしょ?」

星梨花 「はい!ありがとうございます、恵美さん!」

恵美 「いやぁ、それほどでも~」ニャハハ

9: 2017/08/30(水) 21:55:31.41 ID:Z3gSwJgM0

琴葉 「それじゃあ、私達も食べちゃいましょうか」

エレナ 「そうだネ!いっただっきまーす!」

琴葉 「もぐ……うん、美味しい」パァ

エレナ 「ねぇねぇコトハ!ワタシにも一口ちょーだい!」

琴葉 「欲しいの?それなら……はい」スッ

エレナ 「あーむっ!……ウーン、美味しい!コトハの愛情詰まってる気がするネ?」ニヤニヤ

琴葉 「私が作ったんじゃないのに……まったく、もう」クスッ

エレナ 「じゃあ、はい!コトハも、一切れどーぞ!」

琴葉 「えっ……いいの?」

エレナ 「コトハの貰ったカラ、そのお返し!」

10: 2017/08/30(水) 21:56:53.99 ID:Z3gSwJgM0

琴葉 「それなら……うん、いただきまーす」パクリ

琴葉 「……うん、美味しい!たまにはピザも良いわね!」

恵美 「……カロ」

琴葉 「恵美、やめて」

恵美 「そんなに気にしなくてもいいって思うんだけどなー?」

琴葉 「で、でも……食べ過ぎて体型変わったら、プロデューサーに嫌われちゃうかもしれないし」オロオロ

エレナ 「コトハは本当にプロデューサーの事がダイスキなんだネ?」ケラケラ

琴葉 「もう、笑う事ないでしょ!」カァア

星梨花 ジーッ

エレナ 「……セリカも食べたいノ?」

星梨花 「た、食べてみたいです!」

11: 2017/08/30(水) 21:57:42.80 ID:Z3gSwJgM0

エレナ 「ウン、素直なのは良い事だヨ!という事でー……」スッ

星梨花 「え、ええっと……」アタフタ

エレナ 「エンリョしないでガブっとしちゃうといいヨ?」

星梨花 「お、お行儀は大丈夫なんでしょうか……」

恵美 「ピザってのはだね、星梨花……ナイフで切って食べたりなんてしたら、逆に失礼みたいなとこがあるんだよ?」

星梨花 「そ、そうなんですか!?」

恵美 「そうだよ?ほら、真面目な琴葉だって手づかみで食べてたでしょ?」

琴葉 「もう、勝手な事ばかり言って……でも、ピザはそうやって食べるものだから」

琴葉 「星梨花ちゃん、あんまり気にしないでも大丈夫だと思うよ?」

星梨花 「じゃ、じゃあ……」ハムッ

12: 2017/08/30(水) 21:58:11.42 ID:Z3gSwJgM0

星梨花 「!?むー!」ビヨーン

恵美 「星梨花、チーズが伸びちゃってるよ!」ニャハハ

エレナ 「頬っぺた膨らませてるヨ?フフ、ハムスターみたいだネ?」

琴葉 「星梨花ちゃん、落ち着いて噛み切ってごらん」

星梨花 「…………」プチッ

星梨花 ビローン

恵美 「ありゃりゃ……フォークで口の中に入れちゃった方が良いかなー?」

星梨花 コクリ

琴葉 「どう?」

星梨花 「もぐ……おいひいです!もひもひなんでふね!」

恵美 「もう、ちゃんと食べちゃってから話せばいいのに」アハハ

星梨花 「んく……美味しかったです、エレナさん!」

13: 2017/08/30(水) 21:58:51.77 ID:Z3gSwJgM0

エレナ 「それなら良かったヨー!じゃ、セリカも食べさせてくれる?」

星梨花 「はい!……っと、こうですか?」

エレナ 「ダイジョーブ!それじゃ、いっただっきまーす……」

星梨花 ドキドキ

エレナ 「ウン!セリカが食べさせてくれてるから、いつもより美味しく感じるヨー!」

星梨花 「そ、そうですか?」

恵美 「エレナだけずるいなぁ……じゃ、アタシのも食べてみて!」スッ

琴葉 「わ、私も!はいっ!」スッ

星梨花 「は、はい!いただきます!」

14: 2017/08/30(水) 21:59:19.31 ID:Z3gSwJgM0
――――― 

恵美 「……さっきまで楽しくやってたのにぃ」ムスー

琴葉 「文句言わないの。これ、終わらせなきゃ怒られちゃうんでしょ?」

恵美 「それはそうだけどさー」プクー

エレナ 「ウウ、難しいヨー……コトハー!」

琴葉 「はいはい、どこが問題なの?」

エレナ 「ココ……」ウルッ

琴葉 「どれどれ……?」クイッ

恵美 「……今かな」ニヤッ

星梨花 「?」

恵美 「琴葉!ちょっと星梨花と一緒にドリンクバー行ってくるね!」

琴葉 「分かったわ!……でね?」

エレナ 「フムフム……?」

15: 2017/08/30(水) 22:00:06.01 ID:Z3gSwJgM0

恵美 「さ、星梨花!行こ!」

星梨花 「え、えっと?」

恵美 「だいじょぶだいじょぶ!悪い所じゃないからさ!」



星梨花 「ここが、ドリンクバーなんですか?」

恵美 「星梨花はどういうの想像してたの?」

星梨花 「バーっていうから、てっきりパパが作ってる様なカウンターみたいなのかなって……」

恵美 「……家の中にバー!?うわぁ、プロデューサー羨ましがりそう」

星梨花 「プロデューサーさん、誘ったら来てくれるでしょうか……」

恵美 「星梨花のお父さんが許してくれたら行くかもしれないよ?」

星梨花 「そうですか!それなら、パパに相談してみようかな……」

16: 2017/08/30(水) 22:00:34.49 ID:Z3gSwJgM0

星梨花 「それで、これなんなんですか?何かの機械、っていうのは分かるんですけど……」

恵美 「これがドリンクバーなんだって!まぁまぁ、見てて?」

星梨花 「?」キョトン

恵美 「さて、琴葉にはこれを、こうしてっと……」ジャー

星梨花 「!?」

恵美 「どお?驚いた?」

星梨花 「凄いです!ボタン押したら、ジュースが出てきました!」

恵美 「驚いてくれるとは嬉しいねぇ……さてさて、お次はこれをこうして」

恵美 「うん、こんなもんかな!」

星梨花 「同じ種類のジュースだけじゃないんですか?」キョトン

恵美 「ん?まぁ、アタシ専用のレシピって事で!」ニヤッ

星梨花 「レシピ……ドリンクバーは奥が深いんですね!」キラキラ

恵美 「うっ、純粋な視線が胸に刺さる……」グサリ

17: 2017/08/30(水) 22:01:09.37 ID:Z3gSwJgM0

星梨花 「わたしもやってみていいですか?」

恵美 「モチ!でも、初めての人には混ぜるの難しいからさ……一種類、飲みたいの選んでみてよ!」

星梨花 「飲みたいもの……あっ、伊織さんが良く飲んでたオレンジジュースってありますか!?」

恵美 「オレンジ、オレンジっと……うん、これだね!じゃ、ここにコップを置いて?」

星梨花 「はい!……っと、これでいいですか?」

恵美 「良いよ!それじゃ、ここのボタン押してみて?」

星梨花 「すーはー……えいっ!」ポチッ

星梨花 「お、オレンジジュースがちゃんと出てきました!」

恵美 「にゃはは、驚いた?」

星梨花 「はい、とっても!」パァアアア

恵美 「それなら良かった!それじゃ、次はエレナの分をっと……」


恵美 「お待たせ、二人とも!」

星梨花 「お、お待たせしました!」

18: 2017/08/30(水) 22:01:50.58 ID:Z3gSwJgM0

琴葉 「大丈夫よ、丁度エレナに教え終わったところだから!」

エレナ 「コトハ、アリガトウ!これで……明日は怒られないで済むヨー!」ダキッ

琴葉 「もう、エレナったら……」

恵美 「それなら良かった!はい、これ」

琴葉 「ありがとう……丁度喉乾いてて」ゴクッ

星梨花 「恵美さん、琴葉さんの為に特製レシピで作ってたんですよ!」

恵美 「あっ、それを言ったら」

琴葉 「ん、んむっ!?」ビクッ

エレナ 「こ、コトハー!?」

琴葉 「……だ、大丈夫よ」プルプル

恵美 「…………」

琴葉 「恵美、ありがとう。特別なレシピだったのよね。心がこもったドリンク、凄く胸に染みたわ」

19: 2017/08/30(水) 22:02:52.08 ID:Z3gSwJgM0

恵美 「へっ?ま、まぁそうだねー?」

琴葉 「本当に嬉しい!だから……」

恵美 「こ、琴葉?目が笑ってない、んだけど……」

琴葉 「さ、恵美。宿題、早く出して」ハイライトオフ

恵美 「べ、別にまだ日にちあるしさ!琴葉に苦労させるのも悪いって!」アセアセ

琴葉 「恵美が宿題できないの、放っておけないから」ニッコリ

恵美 「」

星梨花 「琴葉さんと恵美さん……これが、友情なんですね!」

エレナ 「……そうかナ?」

20: 2017/08/30(水) 22:03:19.67 ID:Z3gSwJgM0
――――― 

星梨花 「プロデューサーさん、おはようございます♪」ルンルン

P 「おっ、星梨花ご機嫌だな……ファミレス、楽しかったか?」

星梨花 「はい!琴葉さんも恵美さんもエレナさんも、すっごく優しくて……」

星梨花 「わたし、ファミレスが好きになっちゃいました!」エヘヘ

P 「それなら良かった」ニコ

星梨花 「それで、今度は静香さん達とも一緒に行ってみたいんですけど……誘ったら、一緒に行ってくれるでしょうか?少し、不安で」

P 「星梨花なら大丈夫さ。静香も、きっと喜んで連れて行ってくれるよ」

星梨花 「そうですか?それなら、今度話してみますね!」

21: 2017/08/30(水) 22:04:03.03 ID:Z3gSwJgM0

小鳥 「星梨花ちゃん、良かったわねぇ……」ホロリ

星梨花 「……プロデューサーさん!」

P 「どうした?また、何か分からない事でもあったか?」

星梨花 「……プロデューサーさんも、誘ったら一緒に来てくれますか?」

P 「勿論。予定が空いてたら、喜んで付き合うよ」

星梨花 「本当ですか!やったー!」

小鳥 「それなら、私も混ぜて本当の家族に……」

P 「ないですから」バッサリ

小鳥 「つれないですねぇ……」


星梨花 「えへへ……いつか一緒に行きましょうね、ファミレス!」


おしまい

22: 2017/08/30(水) 22:05:26.47 ID:Z3gSwJgM0
短めでしたが、楽しく読んでもらえたら幸いです

25: 2017/08/31(木) 00:42:20.48 ID:q2QrwDWXo
おつ
星梨花の純粋な反応が可愛い

引用元: 箱崎星梨花、初めてのファミレス