1: 2017/02/21(火) 23:48:04.58 ID:of23Wl8h0
2: 2017/02/21(火) 23:49:11.24 ID:of23Wl8h0
昼
事務所
ちひろ「Pさん、次のライブについての資料です」
モバP「ああ、ありがとうございます...ふうっ、仕事が山積みだなあ」
ちひろ「ですね...まあそれだけ、うちも大きくなったってことなんでしょうか?」
モバP「ははっ、そうですね。俺が入った頃よりも一回り大きくなったような」
ちひろ「まあ、事務所はずっと変わってませんけど...」
モバP「...う、うちは量ではなく、質で勝負なんですよ!」
ちひろ「ふふっ、そうですね♪」
モバP「...おっと、そういやもうお昼ですね」
ちひろ「ああ、そういえば...」
モバP「ちょっと休憩しましょうか。さってと...」
トン
ちひろ「お弁当...いいですねえ、愛妻弁当ってやつですか?」
モバP「ははは...そうですね」
ちひろ「うう、羨ましいですね...」
モバP「まあ、ね。うん...えっと、なんていえばいいのかわかりませんが」
ちひろ「その配慮が心に来るんです!」シクシク
モバP「ご、ごめんなさい」
ちひろ「...あの子も、元気にやっていますか?」
モバP「ええ、もちろん...アイドルを辞めてからも、元気にやってますよ」
ちひろ「なら、よかった♪Pさんが苛めてないか、心配だったんですから」
モバP「そ、そんなことするわけないでしょう!」
ちひろ「ふふっ、冗談ですよ♪」
モバP「...でもどうなんでしょう。まだもしかしたら...アイドルに未練があったかもしれない」
ちひろ「...」
モバP「まあ、わかりませんがね。...さって、ごはん食べてお仕事しましょうか!」
ちひろ「...そうですね、はい!」
3: 2017/02/21(火) 23:49:52.09 ID:of23Wl8h0
帰路
モバP「うう...疲れた」
モバP(ちょっと仕事残っちゃったな...まあ、すぐ終わらせよう)
モバP(早く帰って...癒されよう。今日の疲れもふっとばさないと)
家
ガラッ
モバP「ただいまー」
♪~ トントントン...
モバP(おっ、ちょうど料理中か)
4: 2017/02/21(火) 23:52:28.93 ID:of23Wl8h0
モバP(嬉しそうに、鼻歌まで歌って...ふふっ)スタスタ
翠「♪~」トントン
モバP「ただいま、翠」
翠「あっ、おかえりなさい。Pさん♪」
モバP「おいおい...二人の時は違うだろ?」
翠「はっ...失念しておりました」
翠「では...おかえりなさい。あなた♪」
モバP「ああ、ただいま翠」チュッ
翠「んっ...うふふ♪もう少しでお料理ができますので、待っていてくださいね」
モバP「ああ...楽しみだな。翠の料理もすっかり上手くなって」
翠「褒めていただいて、ありがとうございます♪」
モバP「んん、じゃあできるまでどうしてようかな...」
翠「...ええと、あの...」
モバP「ん?」
翠「今、手が離せないので...私とおしゃべりしてくれれば、いいと思いますよ?」
モバP「...ふふっ、翠はかわいいなあ...!」ギュッ
翠「あっ...もう、邪魔はしちゃだめですって」クスッ
モバP「ああ、ごめんごめん。...でもな、翠がそうやって甘えてくるから仕方ないじゃないか」
翠「お家であなたを待つのは...とっても、寂しかったんですから。私だって甘えたくもなりますよ?」ニコッ
モバP「翠...」
翠「ふふっ...なんだか、まだ恥ずかしいですね。もう一年にもなるのに」
モバP「ああ...一年かあ。なんだかあっという間だな」
翠「楽しい時間は、あっという間に過ぎていくものですから...あなたとの生活は楽しくて、心地よくて」
モバP「俺もだよ...翠。ずっと翠と一緒にいる生活なんて、これ以上ないくらい幸せだ」
翠「うふふ...♪さて、そろそろご飯が作れそうですから準備の方をお願いします」
モバP「おう、了解了解」
5: 2017/02/21(火) 23:53:02.46 ID:of23Wl8h0
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モバP「最近まーた忙しくなってきてな。仕事が山積みで...」
翠「まあ、それは...嬉しいことですね?」
モバP「ははっ、そうだな。やっぱり忙しくてもやりがいのあるお仕事だから」
翠「あなたの頑張ってる姿、私は大好きです...ですが、無理だけはしないようにしてくださいね?」
モバP「ああ、大丈夫大丈夫。ちひろさんや事務所のみんなも凄く手伝ってくれるからさ」
翠「ふふ...それなら、よかったです。...でも」
モバP「?」
翠「私がいるのに、他の女の人のお話をしちゃ...妬いちゃいます」ぷく
モバP「あ、ああ...その、なんかごめんな」アセアセ
翠「ふふ、じゃあお詫びとして...その」
モバP「な、なんだ?」
翠「あーんを...して、貰えないでしょうか」
6: 2017/02/21(火) 23:54:10.63 ID:of23Wl8h0
モバP「ああ、それくらいなら...って、そもそもいつもしてるじゃないか」
翠「それもそうですが...その...」
翠「このやり取りが夫婦らしいと、その、ドラマでみたもので...試したくなりまして」
モバP「...」
翠「で、ですので、ちひろさんにそんなやましいことは思っていませんし、むしろ感謝してましてその」アタフタ
モバP「ほーら翠。口あけてー」スッ
翠「あっ...あー」パク
モバP「まったく、翠は不器用だなあ...」
翠「んっ...あなただから、甘えたくなるんですよ...」
モバP「ふふっ...」
翠「では、私からも...はい、あーん?」
モバP「あー」パク
翠「いかがでしょうか?」
モバP「そんなの、おいしいに決まってるじゃないか...翠が作ってくれたんだ、当たり前だろう?」
翠「うふふ...とても、うれしいです」
7: 2017/02/21(火) 23:55:32.33 ID:of23Wl8h0
モバP「そうそう、料理で思い出したんだが...美由紀がまた、遊びに来たいってさ」
翠「美由紀ちゃんが...それは、楽しみですね」
モバP「『翠ちゃんがちゃんとしてるか見に行くから!』ってさ」
翠「もう、美由紀ちゃんったら...」クス
モバP「あいつもさ、また大きいライブ控えてるのに来ようとするもんだからな...ほんとパワフル盛りだよ」
翠「相変わらず、元気そうで何よりですね♪」
モバP「元気すぎてな...はは、良いことなんだが体力ないおっさんにはなかなかつらいさ」
翠「ふふ...」
モバP「しかも最近はませてきてな、冗談だろうけど早く子供の顔見せろ...って...」ハッ
翠「?」キョトン
モバP「ハ、ハハハ!ごはん冷めちゃうし、食べちゃおうか!」
翠「...はい、そうですね?」
モバP(うう、こういうときは天然でよかったけど...恥ずかしいな)
8: 2017/02/21(火) 23:56:15.90 ID:of23Wl8h0
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モバP「さて、ごちそうさまでした...と」
翠「はい、ごちそうさまでした。食器は浸けておいてくださいね」
モバP「...いや、たまには俺が洗ってあげよう」
翠「いえ、そんな...あなたはお仕事でお疲れでしょうから、私がやります」
モバP「いやいや、翠だって家事で疲れてるだろうからさ...」
翠「いえいえ、ですが...」
モバP「...」
翠「...」
翠、モバP「「...ふふっ」」
モバP「じゃあ...そうだな。二人で洗い物しようか」フフッ
翠「もう、それじゃあ狭いじゃないですか」フフ
モバP「たしかにな...ほら、狭いからもっと寄って寄って」ギュッ
翠「あ...うふふ、あなたの腕...あったかいですね」
モバP「翠は、か細いけど力強い腕だな...翠らしいよ」
翠「そんな...ありがとうございます」
モバP「ほら、俺が洗っていくから翠は拭いていってくれ」
翠「はい♪」
9: 2017/02/21(火) 23:57:31.37 ID:of23Wl8h0
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リビング
TV『ーーすっきりさわやか、マダゼスチンサイダー!』
翠「はあ...」
モバP「ふう、こたつはいいなあ」
翠「ええ...そうですね、もはや生活必需品です」ふにゃ
モバP「ふにゃふにゃした顔しちゃって...ほら、みかんでも食べるか?」むきむき
翠「ありがとうございます」アーン
モバP「はいっ。ふふ、なんか鳥に餌付けしてるみたいだな」
翠「みずのみどり、だけに...いえ、今は水野ではありませんが」フフ
モバP「あー...今の台詞、ちょっとクるものがある」ハハ
翠「そうなのですか?」
モバP「そうなんだよ。はい、もうひとつ」スッ
翠「あー」ぱく
モバP「うん、いい食べっぷりだぞ」
翠「もう...」フフ
10: 2017/02/21(火) 23:58:11.35 ID:of23Wl8h0
TV『ーーーでは登場していただきましょう、本日のゲストは...黒川千秋さんです!』
モバP「おっ、翠。千秋がテレビに出てるぞ」
翠「Pさんが持ってきた仕事なんでしょう?もう...」フフ
モバP「まあそうだが、やっぱテレビで見るとなんかうれしくなってさ」
翠「千秋さん...本当に、より美しくなってますね」
モバP「ほんとにな...」
翠「...」
モバP「...なあ翠、もう一度千秋の隣に立ちたくないか?」
11: 2017/02/22(水) 00:01:27.33 ID:Ft7BsZfy0
翠「...そうですね、やはり...こうして千秋さんを見ると、いつも思います」
モバP「...」
翠「ですが、今はあなたの妻として...私は誠心誠意、この身を尽くしたいと。そう思っています」
モバP「でも...」
翠「ふふっ、そんなに申し訳なさそうな顔をしないでください...私は私の意志で、貴方の隣にいると決めたんですから」
モバP「...翠」
翠「あなた...心の底から、だれよりも、愛しています」
モバP「俺だって...翠。お前のことを、何よりも愛してるよ」チュッ
翠「んっ...んふ...」チュッ
モバP「んっ...ふっ」スッ
翠「はあっ...」
モバP「...さ、せっかく千秋がゲストなんだ。一緒に見ような」
翠「はいっ♪」
12: 2017/02/22(水) 00:02:05.65 ID:Ft7BsZfy0
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モバP「ーーうん、さすが千秋...もう何をやらせても様になるなあ」
翠「流石です...御見それしました」
モバP「さてっと...もういい時間だしな。お風呂入って寝ようか」
翠「はい...では、お先にどうぞ?」
モバP「あー...すまないけどな、ちょっと仕事がまだあって...それやってるから、先に翠から入ってきてくれ」
翠「でしたら...わかりました。お先に失礼しますね」ガチャ
モバP「さってと...サクッと、終わらせちゃいますか」
十数分後
モバP「んー...っよしっと。これでいいかな」
ガチャ
翠「ふう......気持ちよかった」
モバP「」ドキッ
翠「申し訳ありません...時間がかかってしまって。上がりましたので、どうぞ?」
モバP「...」ジー
翠「? どうされました?」
モバP「あ、ああ...いやうん。そうだな、俺もお風呂入ってくるよ」
翠「ええ、では...おふとんの用意をしていますね」
モバP「うん...ありがとうな、翠」
13: 2017/02/22(水) 00:02:49.44 ID:Ft7BsZfy0
風呂
チャポン
モバP「...」
モバP(...やばいやばい、いつみても風呂上がりの翠は...ドキッと、してしまうな)
モバP(あんなに...火照った顔、降ろした髪。そんなの...耐えられんよ)
ジャバ
モバP(...そもそも、その...夫婦としての、あの...そういうことも、あんまりしてないからかな。まだすっごくドキドキする)ゴシゴシ
モバP(いかんいかん。煩悩退散...いや、でも...うーん)ジャー
モバP(...しかし、この風呂...翠が入った後、なんだよな)
モバP(って、そんなの当たり前じゃないか...ああ、でも意識したらいい匂いな気が)
モバP(うう...のぼせてしまいそうだ。...とりあえず、上がるか)
ガラガラ
モバP「ふぅ...」
モバP「...下着も、パジャマも用意してくれてるし。ああ、翠の細かいやさしさが染み渡るよ」
14: 2017/02/22(水) 00:04:05.99 ID:Ft7BsZfy0
寝室
ガチャ
モバP「ふぅ...」
翠「あなた、上がりましたか。お布団の用意はすでにすんでいますよ」
モバP「うん、ありがとう翠」チラッ
翠「いえいえ...」
モバP「...よくみると翠、今日は可愛い感じのパジャマなんだな」
翠「あ...気づいて、くれましたか」
モバP「ああ、さっきはその...うん、とにかく可愛いじゃないか」
翠「そうなんです...その、この前偶然見つけまして」
翠「着たら、あなたがかわいいって褒めてくれるかな...と、その」テレテレ
モバP(布団の上で、髪をまとめてて、照れてる翠...)
モバP「...ふふ、やーっぱり翠は可愛いな」
翠「その...ちょっと恥ずかしくなってきましたが、そういってもらえるなら...正解でしたね」ニコッ
モバP(正直、我慢の限界が...うう、照れてる翠かわいいかわいいかわいい)
翠「...あの、Pさん。こっちへ来て...もらえますか」
モバP「ん?...ああ、どうした」ぽすっ
翠「...」ギュー
モバP「お、おい翠...?」
翠「...美由紀ちゃん、すっかり大人になって...でも、ちょっとおませさんですね」ギュー
モバP「も、もしかして飯の時の、わかってて...?」
翠「私だって、女で、妻ですから...そういう知識がない訳ではないのです」ギュー
翠「Pさん...」
翠「......」
翠「......二人だけじゃ、少し寂しいと思いませんか...?」
15: 2017/02/22(水) 00:07:20.53 ID:Ft7BsZfy0
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ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
翌日
事務所
ガチャ
モバP「おはようございます」
美由紀「おはようございます!Pさん!」
モバP「おう、おはよう美由紀」
美由紀「ねえPさん、昨日翠ちゃんのどうだった?」
モバP「えっ!?あ、いや...その」
美由紀「美味しかったでしょ?」
モバP「お、おいしかったって...何をいってるんだ、こらこら」
美由紀「え?翠ちゃんが昨日の料理、とっても喜んでくれたって言ってたからさ、その感想聞きたかっただけなんだけど」
モバP「あ、ああ...なんだ、そういうことね。うん」
美由紀「...まあ、もう察したけどさ」
モバP「うぐぐ...」
美由紀「これからはもーっともーっと、大事にしてあげなきゃ...だね?」
モバP「...ハイ」
美由紀「まあ、みゆ...あたしも何かあったら手伝ってあげるから」
モバP「ああ、ありがとうな...美由紀」
美由紀「いいっていいって!あ、生まれたらあたしにだっこさせてね!」
モバP「はは、ははは...」
モバP(...その後、皆に色々聞かれまくったのは...まあ、別の話)
終
16: 2017/02/22(水) 00:08:16.04 ID:Ft7BsZfy0
終わりです。依頼に行ってきます
17: 2017/02/22(水) 01:18:00.34 ID:wnk5uZav0
乙です
暖かいP夫婦に幸あらんことを…
暖かいP夫婦に幸あらんことを…
18: 2017/02/22(水) 02:01:58.87 ID:WHB8g7gpo
おつ
引用元: モバP「マジでストレイトなお嫁」
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