1: 2017/11/02(木) 16:52:58.55 ID:mlPmKAgWo
武内P「『三村かな子に気をつけろ』……?」
武内P「覚えの無いメモ書きがデスクに入っていましたが……」
武内P「……」
武内P「疲れて、いるのかもしれませんね」
武内P「このメモも、恐らく以前三村さんの体重管理をした時のものでしょう」
武内P「……」
武内P「……――さて、そろそろキャンディアイランドの皆さんを送り届ける時間ですね」
武内P「覚えの無いメモ書きがデスクに入っていましたが……」
武内P「……」
武内P「疲れて、いるのかもしれませんね」
武内P「このメモも、恐らく以前三村さんの体重管理をした時のものでしょう」
武内P「……」
武内P「……――さて、そろそろキャンディアイランドの皆さんを送り届ける時間ですね」
3: 2017/11/02(木) 16:58:24.34 ID:mlPmKAgWo
・ ・ ・
かな子「智絵里ちゃんが遅れるなんて、珍しいですね~」
武内P「先程連絡が取れ、今、こちらに向かっているそうです」
杏「ふわ~ぁ、智絵里ちゃんも来てないし、今日はお休みで良いよね?」
武内P「双葉さん、それは、その……困ります」
杏「冗談だよ、冗~談」
武内P「……」
かな子「――そうだ!」
パンッ!
武内P「? 三村さん?」
かな子「智絵里ちゃんを待ってる間、クッキーでもどうですか?」
杏「おおっ、良いねぇかな子ちゃん。でも、杏は飴の方が嬉しかったかな~」
武内P「三村さん、以前も申し上げましたが、間食は出来るだけ控えてください」
かな子「おいしいから大丈夫ですよ~」
かな子「智絵里ちゃんが遅れるなんて、珍しいですね~」
武内P「先程連絡が取れ、今、こちらに向かっているそうです」
杏「ふわ~ぁ、智絵里ちゃんも来てないし、今日はお休みで良いよね?」
武内P「双葉さん、それは、その……困ります」
杏「冗談だよ、冗~談」
武内P「……」
かな子「――そうだ!」
パンッ!
武内P「? 三村さん?」
かな子「智絵里ちゃんを待ってる間、クッキーでもどうですか?」
杏「おおっ、良いねぇかな子ちゃん。でも、杏は飴の方が嬉しかったかな~」
武内P「三村さん、以前も申し上げましたが、間食は出来るだけ控えてください」
かな子「おいしいから大丈夫ですよ~」
4: 2017/11/02(木) 17:02:34.59 ID:mlPmKAgWo
智絵里「はぁ……! はぁ……! お、遅れてすみません~!」
武内P「! 緒方さん、おはようございます」
かな子「おはよう、智絵里ちゃん」
杏「おはよ~」
智絵里「ふぅ……おはようございます。待たせちゃって、ごめんなさい」
武内P「いえ、まだ時間には余裕がありますので」
武内P「それと、今日の髪型はサイドテールなのですね。とても、よく似合っています」
武内P「しかし、収録の際にはツインテールに戻しておいて頂けると――」
智絵里「えっ? わ、私……髪型はいつもサイドテールですけど……?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
かな子「うふふ、クッキーおいしいですぅ」
武内P「! 緒方さん、おはようございます」
かな子「おはよう、智絵里ちゃん」
杏「おはよ~」
智絵里「ふぅ……おはようございます。待たせちゃって、ごめんなさい」
武内P「いえ、まだ時間には余裕がありますので」
武内P「それと、今日の髪型はサイドテールなのですね。とても、よく似合っています」
武内P「しかし、収録の際にはツインテールに戻しておいて頂けると――」
智絵里「えっ? わ、私……髪型はいつもサイドテールですけど……?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
かな子「うふふ、クッキーおいしいですぅ」
5: 2017/11/02(木) 17:08:08.90 ID:mlPmKAgWo
武内P「あの、緒方さんはいつも大きなツインテールをしていたはずですが……」
智絵里「えっ? えっ?」
杏「もー、馬鹿な事言ってないでさっさと行こうよ」
武内P「いえ、ですが……」
智絵里「わ、私……この髪型じゃ駄目でしょうか?」
武内P「い、いえ、そういう訳ではありません」
智絵里「サイドテールの私じゃ、見捨てられちゃいますか……?」
武内P「……」
武内P「そんな事はありません。私は、貴女を見捨てる事は絶対にありませんよ」
智絵里「……良かった」
杏「んじゃ、話もまとまった事だし、はよ! 早く帰って寝たいんだからさ~」
かな子「うふふ、おいしい~♪」
智絵里「えっ? えっ?」
杏「もー、馬鹿な事言ってないでさっさと行こうよ」
武内P「いえ、ですが……」
智絵里「わ、私……この髪型じゃ駄目でしょうか?」
武内P「い、いえ、そういう訳ではありません」
智絵里「サイドテールの私じゃ、見捨てられちゃいますか……?」
武内P「……」
武内P「そんな事はありません。私は、貴女を見捨てる事は絶対にありませんよ」
智絵里「……良かった」
杏「んじゃ、話もまとまった事だし、はよ! 早く帰って寝たいんだからさ~」
かな子「うふふ、おいしい~♪」
6: 2017/11/02(木) 17:13:27.04 ID:mlPmKAgWo
・ ・ ・
武内P「――収録、お疲れ様でした」
智絵里「ありがとうございます。終わるまで、待っててくれたんですね」
武内P「はい。今日は、皆さんの収録が最後でしたので」
かな子「それにしても、杏ちゃん遅いですね~」
武内P「楽屋にぬいぐるみを忘れたので取りに行ってくる、と」
かな子「――そうだ!」
パンッ!
智絵里「? かな子ちゃん?」
かな子「杏ちゃんを待ってる間、飴でもどうですか?」
智絵里「飴……ふふっ、杏ちゃんの分を残しておかないとだね」
武内P「三村さん、収録前の移動中にもクッキーを食べていましたし、その」
かな子「おいしいから大丈夫ですよ~」
武内P「――収録、お疲れ様でした」
智絵里「ありがとうございます。終わるまで、待っててくれたんですね」
武内P「はい。今日は、皆さんの収録が最後でしたので」
かな子「それにしても、杏ちゃん遅いですね~」
武内P「楽屋にぬいぐるみを忘れたので取りに行ってくる、と」
かな子「――そうだ!」
パンッ!
智絵里「? かな子ちゃん?」
かな子「杏ちゃんを待ってる間、飴でもどうですか?」
智絵里「飴……ふふっ、杏ちゃんの分を残しておかないとだね」
武内P「三村さん、収録前の移動中にもクッキーを食べていましたし、その」
かな子「おいしいから大丈夫ですよ~」
8: 2017/11/02(木) 17:17:11.12 ID:mlPmKAgWo
杏「お待たせ~。あー、余計に疲れちゃったよ」
武内P「双葉さん、捜し物は見つかりましたか?」
かな子「はい、杏ちゃん。飴あるよー」
杏「おおっ、サンキューかな子ちゃん!」
杏「それで……捜し物って、何の事?」
武内P「え、いえ、いつも持っているウサギのぬいぐるみを忘れた、と」
智絵里「えっ?」
杏「もー、何言ってるのさプロデューサー」
杏「いくら杏が小さいからって、さすがにぬいぐるみは持ち歩かないよ」
武内P「……」
武内P「えっ?」
かな子「うふふ、飴おいしいな~」
武内P「双葉さん、捜し物は見つかりましたか?」
かな子「はい、杏ちゃん。飴あるよー」
杏「おおっ、サンキューかな子ちゃん!」
杏「それで……捜し物って、何の事?」
武内P「え、いえ、いつも持っているウサギのぬいぐるみを忘れた、と」
智絵里「えっ?」
杏「もー、何言ってるのさプロデューサー」
杏「いくら杏が小さいからって、さすがにぬいぐるみは持ち歩かないよ」
武内P「……」
武内P「えっ?」
かな子「うふふ、飴おいしいな~」
9: 2017/11/02(木) 17:21:41.66 ID:mlPmKAgWo
智絵里「……プロデューサー、今日は何だかおかしい気がします」
杏「うんうん。智絵里ちゃんがツインテールとか言ったりさ」
武内P「いえ……ですが…・…」
杏「働きすぎたらこうなっちゃうみたいだし、やっぱり働くべきじゃないね」
智絵里「あ、杏ちゃん!?」
杏「休むのも大事だよ、プロデューサー。最近、ずっと働いてるじゃん。疲れてるんだよ」
武内P「疲れている……そうですね、そうなのかもしれません」
杏「ってわけで、杏は週休八日でヨロシク~」
智絵里「えーっと、えーっと、な、なんでやねん!」
かな子「おいしいおいしい♪」
杏「うんうん。智絵里ちゃんがツインテールとか言ったりさ」
武内P「いえ……ですが…・…」
杏「働きすぎたらこうなっちゃうみたいだし、やっぱり働くべきじゃないね」
智絵里「あ、杏ちゃん!?」
杏「休むのも大事だよ、プロデューサー。最近、ずっと働いてるじゃん。疲れてるんだよ」
武内P「疲れている……そうですね、そうなのかもしれません」
杏「ってわけで、杏は週休八日でヨロシク~」
智絵里「えーっと、えーっと、な、なんでやねん!」
かな子「おいしいおいしい♪」
10: 2017/11/02(木) 17:28:07.18 ID:mlPmKAgWo
・ ・ ・
武内P「おはようございます、島村さん、渋谷さん」
卯月「おはようございます、プロデューサーさん♪」
凛「おはよう……って、どうしたの? 凄い顔してるけど」
卯月「うわわわ! 本当、顔色が悪いですよ!?」
武内P「……いえ、大丈夫です」
武内P「ところで、そのケーキは……?」
卯月「あ、これ、かな子ちゃんが持ってきてくれたんですよ」
凛「かな子、お菓子作るの本当に好きだよね。食べるのもだけど」
武内P「……そう、ですか」
武内P「おはようございます、島村さん、渋谷さん」
卯月「おはようございます、プロデューサーさん♪」
凛「おはよう……って、どうしたの? 凄い顔してるけど」
卯月「うわわわ! 本当、顔色が悪いですよ!?」
武内P「……いえ、大丈夫です」
武内P「ところで、そのケーキは……?」
卯月「あ、これ、かな子ちゃんが持ってきてくれたんですよ」
凛「かな子、お菓子作るの本当に好きだよね。食べるのもだけど」
武内P「……そう、ですか」
12: 2017/11/02(木) 17:33:20.10 ID:mlPmKAgWo
武内P「ニュージェネレーションズのミニライブも近いですし、間食する場合は程々に……」
卯月「でも……おいしくて、つい、その……えへへ」
凛「これだけおいしいと、食べ過ぎちゃうのが怖いかな」
武内P「……」
武内P「それにしても、本田さんはまだ来ていないようですが……?」
卯月「えっ? 本田さん?」
武内P「? 島村さんは、いつも本田さんの事を『未央』と呼んでいたと思うのですが……?」
凛「それじゃあ、本田……未央さん? ねえ、プロデューサー」
卯月「それ……誰の事ですか?」
武内P「!?」
卯月「でも……おいしくて、つい、その……えへへ」
凛「これだけおいしいと、食べ過ぎちゃうのが怖いかな」
武内P「……」
武内P「それにしても、本田さんはまだ来ていないようですが……?」
卯月「えっ? 本田さん?」
武内P「? 島村さんは、いつも本田さんの事を『未央』と呼んでいたと思うのですが……?」
凛「それじゃあ、本田……未央さん? ねえ、プロデューサー」
卯月「それ……誰の事ですか?」
武内P「!?」
14: 2017/11/02(木) 17:37:38.88 ID:mlPmKAgWo
武内P「ま、待ってください! ニュージェネレーションズの一員の、本田さんです!」
卯月「ええっ!? ええと、その、本田さん? 未央ちゃん? が……一員?」
凛「何言ってるの。ニュージェネレーションズは、元々私と卯月二人のユニットでしょ」
武内P「!?」
武内P「……お二人共、さすがに冗談にしても、少し悪質だと――」
かな子「あ、プロデューサーさん、おはようございまーす」
卯月「あっ、かな子ちゃん!」
凛「かな子、なんだかプロデューサーの様子がおかしいんだけど」
かな子「えー?」
かな子「おいしいから大丈夫だよ~」
卯月「ええっ!? ええと、その、本田さん? 未央ちゃん? が……一員?」
凛「何言ってるの。ニュージェネレーションズは、元々私と卯月二人のユニットでしょ」
武内P「!?」
武内P「……お二人共、さすがに冗談にしても、少し悪質だと――」
かな子「あ、プロデューサーさん、おはようございまーす」
卯月「あっ、かな子ちゃん!」
凛「かな子、なんだかプロデューサーの様子がおかしいんだけど」
かな子「えー?」
かな子「おいしいから大丈夫だよ~」
15: 2017/11/02(木) 17:42:20.95 ID:mlPmKAgWo
卯月「おいしいからって、もー! かな子ちゃん!」
凛「……真面目に話してたのに、その顔を見てたら気が抜けちゃったよ」
かな子「あ、今日のケーキはどうだった?」
かな子「今回のは、自信作なんだー♪」
卯月「あ、はい。とってもおいしかったです♪」
凛「かな子はアイドルとしても、パティシエとしてもやっていけるよね」
かな子「でも、私……作りながらつまみ食いしちゃうからなぁ」
かな子「――ねえ、プロデューサーさん」
武内P「っ!?」
かな子「プロデューサーさんも、一口どうですか?」
武内P「わ、私は……その、遠慮しておきます……!」
かな子「えー、おいしいのにー」
凛「……真面目に話してたのに、その顔を見てたら気が抜けちゃったよ」
かな子「あ、今日のケーキはどうだった?」
かな子「今回のは、自信作なんだー♪」
卯月「あ、はい。とってもおいしかったです♪」
凛「かな子はアイドルとしても、パティシエとしてもやっていけるよね」
かな子「でも、私……作りながらつまみ食いしちゃうからなぁ」
かな子「――ねえ、プロデューサーさん」
武内P「っ!?」
かな子「プロデューサーさんも、一口どうですか?」
武内P「わ、私は……その、遠慮しておきます……!」
かな子「えー、おいしいのにー」
17: 2017/11/02(木) 17:46:59.71 ID:mlPmKAgWo
武内P「……兎に角、話を戻しましょう。本田さんに関して――」
かな子「――そうだ!」
パンッ!
武内P「っ!?」
かな子「今日は、ケーキだけじゃなくスコーンもあるんですよ♪」
武内P「あの、三村さん、今はその話をしている場合では――」
卯月「あーっ! もうこんな時間! レッスンに遅れちゃいます!」
凛「これは、急がないと間に合わないね」
武内P「ま、待ってください!」
かな子「――そうだ!」
パンッ!
武内P「っ!?」
かな子「今日は、ケーキだけじゃなくスコーンもあるんですよ♪」
武内P「あの、三村さん、今はその話をしている場合では――」
卯月「あーっ! もうこんな時間! レッスンに遅れちゃいます!」
凛「これは、急がないと間に合わないね」
武内P「ま、待ってください!」
19: 2017/11/02(木) 17:51:48.02 ID:mlPmKAgWo
武内P「お二人とも、話しを――……!」
卯月「ごめんなさい! 終わったら、絶対聞きますから!」
凛「そうだね。私も、その本田未央さん? の事は何か気になるし」
武内P「……お願いします。後ほど、必ず」
凛「もう、いつも変だけど、今日は特別変だよ、プロデューサー」
武内P「……レッスン、頑張ってください」
卯月「はい♪」
卯月「島村卯月、なんかその……なんというか、えへへ、うーん、ふふっ♪」
武内P「……!?」
かな子「スコーンもおいしいな~♪」
卯月「ごめんなさい! 終わったら、絶対聞きますから!」
凛「そうだね。私も、その本田未央さん? の事は何か気になるし」
武内P「……お願いします。後ほど、必ず」
凛「もう、いつも変だけど、今日は特別変だよ、プロデューサー」
武内P「……レッスン、頑張ってください」
卯月「はい♪」
卯月「島村卯月、なんかその……なんというか、えへへ、うーん、ふふっ♪」
武内P「……!?」
かな子「スコーンもおいしいな~♪」
21: 2017/11/02(木) 17:57:48.26 ID:mlPmKAgWo
武内P「……」
かな子「? どうしたんですか、プロデューサーさん?」
武内P「……いえ、何でもありません」
かな子「あの、スコーン食べますか?」
武内P「今は……少し、食欲がないので」
かな子「ちゃんと食べないと駄目ですよ。私みたいに、倒れちゃいます」
武内P「……」
かな子「……」
スッ……
武内P「っ!?」ビクッ
かな子「それじゃあ、私もそろそろレッスンに行きますね」
武内P「……はい、頑張ってください」
かな子「はい♪ 三村かな子、頑張ります♪」
武内P「……!」
かな子「うふふ」
かな子「? どうしたんですか、プロデューサーさん?」
武内P「……いえ、何でもありません」
かな子「あの、スコーン食べますか?」
武内P「今は……少し、食欲がないので」
かな子「ちゃんと食べないと駄目ですよ。私みたいに、倒れちゃいます」
武内P「……」
かな子「……」
スッ……
武内P「っ!?」ビクッ
かな子「それじゃあ、私もそろそろレッスンに行きますね」
武内P「……はい、頑張ってください」
かな子「はい♪ 三村かな子、頑張ります♪」
武内P「……!」
かな子「うふふ」
22: 2017/11/02(木) 18:07:54.86 ID:mlPmKAgWo
・ ・ ・
武内P(あれから一週間……シンデレラプロジェクトのメンバーは変わっていった)
美波「おはようございます、プロデューサーさん」
武内P「……新田さん、おはようございます」
武内P(新田さんは――プロジェクトルームでは服を着なくなった)
武内P(その事を不思議に思う人間は、私一人だけだった)
武内P(……三村さんは、おいしそうにホットケーキを頬張っていた)
アーニャ「おはようございますプロデューサー。今日も一日宜しくお願います」
武内P「アナスタシアさん、おはようございます」
武内P(アナスタシアさんは――生粋の日本人になっていた)
武内P(だというのに、名前等の違和感には誰も気付かない)
武内P(……三村さんは、メトヴィグというロシアのケーキを頬張っていた)
かな子「おはようございます、プロデューサーさん」
武内P「……おはよう、ございます」
武内P(あれから一週間……シンデレラプロジェクトのメンバーは変わっていった)
美波「おはようございます、プロデューサーさん」
武内P「……新田さん、おはようございます」
武内P(新田さんは――プロジェクトルームでは服を着なくなった)
武内P(その事を不思議に思う人間は、私一人だけだった)
武内P(……三村さんは、おいしそうにホットケーキを頬張っていた)
アーニャ「おはようございますプロデューサー。今日も一日宜しくお願います」
武内P「アナスタシアさん、おはようございます」
武内P(アナスタシアさんは――生粋の日本人になっていた)
武内P(だというのに、名前等の違和感には誰も気付かない)
武内P(……三村さんは、メトヴィグというロシアのケーキを頬張っていた)
かな子「おはようございます、プロデューサーさん」
武内P「……おはよう、ございます」
23: 2017/11/02(木) 18:15:42.83 ID:mlPmKAgWo
蘭子「どうしたんですかプロデューサー? 顔色が悪いですよ?」
武内P「……すみません、少し、休憩します」
武内P(神崎さん……貴女の熊本弁は、恐らくビスケットに)
智絵里「後で……何か持っていきますね」
武内P「……ありがとう、ございます」
武内P(緒方さん……貴女はショートカットでは無かったはずです)
かな子「――そうだ!」
パンッ!
武内P「っ!?」
かな子「疲れには、飴が良いんですよ~」
武内P「……」
武内P「……すみません、少し、休憩します」
武内P(神崎さん……貴女の熊本弁は、恐らくビスケットに)
智絵里「後で……何か持っていきますね」
武内P「……ありがとう、ございます」
武内P(緒方さん……貴女はショートカットでは無かったはずです)
かな子「――そうだ!」
パンッ!
武内P「っ!?」
かな子「疲れには、飴が良いんですよ~」
武内P「……」
25: 2017/11/02(木) 18:21:10.19 ID:mlPmKAgWo
武内P「……お気遣い頂き、ありがとうございます、三村さん」
かな子「いえいえ~」
智絵里「それじゃあ……私達もレッスンに行きますね」
武内P「はい……今日は、キャンディアイランド三人でのレッスンでしたね」
智絵里「えっ?」
武内P「……――まさか」
かな子「はい、飴ですよ~プロデューサーさん♪」
武内P「ん……ぐっ」
智絵里「はうう、あ~ん、だなんてかな子ちゃん大胆……!」
かな子「うふふ、おいしいですかプロデューサーさん?」
武内P「……!」
かな子「おいしいから大丈夫ですよ~」
かな子「いえいえ~」
智絵里「それじゃあ……私達もレッスンに行きますね」
武内P「はい……今日は、キャンディアイランド三人でのレッスンでしたね」
智絵里「えっ?」
武内P「……――まさか」
かな子「はい、飴ですよ~プロデューサーさん♪」
武内P「ん……ぐっ」
智絵里「はうう、あ~ん、だなんてかな子ちゃん大胆……!」
かな子「うふふ、おいしいですかプロデューサーさん?」
武内P「……!」
かな子「おいしいから大丈夫ですよ~」
27: 2017/11/02(木) 18:29:38.82 ID:mlPmKAgWo
・ ・ ・
武内P「……」
カサッ……
武内P「この、メモを見つけてから、おかしくなってしまった」
武内P「……おかしくなっている事に気づくようになったのか」
武内P「それとも……私がおかしくなってしまったのだろうか」
武内P「……」
武内P「しかし、私はシンデレプロジェクトの、全員のプロデューサーだ」
武内P「誰か一人が欠けてもいけない、絶対に」
武内P「……だから、出来るだけの事はしておかなくては」
カキカキ……
武内P「……」
コンコン!
武内P「千川さんですか? どうぞ――」
ガチャッ
かな子「すみません、忘れ物を取りに来ました~」
武内P「……三村……さん」
武内P「……」
カサッ……
武内P「この、メモを見つけてから、おかしくなってしまった」
武内P「……おかしくなっている事に気づくようになったのか」
武内P「それとも……私がおかしくなってしまったのだろうか」
武内P「……」
武内P「しかし、私はシンデレプロジェクトの、全員のプロデューサーだ」
武内P「誰か一人が欠けてもいけない、絶対に」
武内P「……だから、出来るだけの事はしておかなくては」
カキカキ……
武内P「……」
コンコン!
武内P「千川さんですか? どうぞ――」
ガチャッ
かな子「すみません、忘れ物を取りに来ました~」
武内P「……三村……さん」
28: 2017/11/02(木) 18:34:50.31 ID:mlPmKAgWo
武内P「……忘れ物、ですか?」
かな子「はい、レッスンが終わった後のオヤツが無いなぁ、って」
武内P「……成る程」
かな子「はい。ケーキなんか良いですよね、大きい、ケーキ」
武内P「……」
武内P「三村さん、貴女はアイドルとしてとても魅力的です」
武内P「しかし、今のペースで間食をしていてはせっかくのカ口リー制限も無駄になってしまいます」
かな子「……」
武内P「……ですので、次からは」
パンッ!
かな子「おいしいから大丈夫ですよ~」
かな子「はい、レッスンが終わった後のオヤツが無いなぁ、って」
武内P「……成る程」
かな子「はい。ケーキなんか良いですよね、大きい、ケーキ」
武内P「……」
武内P「三村さん、貴女はアイドルとしてとても魅力的です」
武内P「しかし、今のペースで間食をしていてはせっかくのカ口リー制限も無駄になってしまいます」
かな子「……」
武内P「……ですので、次からは」
パンッ!
かな子「おいしいから大丈夫ですよ~」
29: 2017/11/02(木) 18:40:47.53 ID:mlPmKAgWo
・ ・ ・
ちひろ「あっ、おはようございますプロデューサーさん」
ちひろ「その顔……昨日も飲みに付き合わされたんですか?」
ちひろ「シャキッとしてください! アイドルの子達に笑われちゃいますよ?」
ちひろ「はい、スタミナドリンクです」
ちひろ「……書類の位置がわからない?」
ちひろ「もー、デスクの中に入ってないんですか?」
ちひろ「……メモ書き? いえ、私はプロデューサーさんの机はいじってないですけど……」
ちひろ「何て、書いてあるんですか?」
ちひろ「あっ、おはようございますプロデューサーさん」
ちひろ「その顔……昨日も飲みに付き合わされたんですか?」
ちひろ「シャキッとしてください! アイドルの子達に笑われちゃいますよ?」
ちひろ「はい、スタミナドリンクです」
ちひろ「……書類の位置がわからない?」
ちひろ「もー、デスクの中に入ってないんですか?」
ちひろ「……メモ書き? いえ、私はプロデューサーさんの机はいじってないですけど……」
ちひろ「何て、書いてあるんですか?」
30: 2017/11/02(木) 18:42:16.41 ID:mlPmKAgWo
『次はお前だ』
『三村かな子に気をつけろ』
『シンデレラプロジェクトを頼む』
おわり
31: 2017/11/02(木) 18:44:00.30 ID:mlPmKAgWo
HTML化依頼出しておきます
引用元: 武内P「『次はお前だ』」
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