691: 2018/08/07(火) 22:04:45.55 ID:fltK2/C6o

692: 2018/08/07(火) 22:09:06.27 ID:fltK2/C6o
早苗「やーねぇ! 深刻な顔しないでよ!」

武内P「は……はあ」

瑞樹「わかるわ、早苗ちゃん。だから落ち着いて、ね?」

早苗「何言ってるのよ! 落ち着き払ってるわよ、もー!」

楓「ふふっ、早苗さんの笑顔は元気が出ますね」

早苗「でっしょー!?」


早苗「なんせ、仁奈ちゃんと親子に間違われる位だもの!」


武内P・瑞樹・楓「……」


一同「……」

693: 2018/08/07(火) 22:12:39.40 ID:fltK2/C6o
早苗「そりゃそうよね! そりゃーそうよ!」

早苗「19歳差だもの! 19歳差!」

瑞樹「待って。その台詞は、私にもダメージが来るわ」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、何て言われたと思う?」

武内P「す、すみません……わかりません」


早苗「可愛い娘さんですね、って……何の疑いも無い感じで言われたの」


楓「ふふっ、仁奈ちゃんは可愛いですからね」

武内P・瑞樹「……」

694: 2018/08/07(火) 22:16:37.44 ID:fltK2/C6o
早苗「あたし、自分で言うのも何だけど童顔だと思うのよ」

早苗「瑞樹ちゃんならわかるわよ? ねっ、瑞樹ちゃん」

瑞樹「わからないわ……わからせないで!」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、どう思う?」

武内P「ど、どう思うと……言われましても」


早苗「あたし、子供居るように見える? ねえ、ねえ!」


楓「早苗さんは頼りになる、私のお母さんでーす♪」

武内P・瑞樹「……」

695: 2018/08/07(火) 22:22:35.82 ID:fltK2/C6o
早苗「んぐっんぐっ……プハーッ!」

早苗「……そりゃね? 9歳の子供が居ても、おかしくはないのよ?」

瑞樹「そんな事ないわ! 大丈夫よ、早苗ちゃん!」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、子供は好き?」

武内P「は、はあ……まあ」


早苗「あたしも好きだけど! 好きなんだけども!」

早苗「そういう事じゃないの! わかる!? わかれ!」


楓「わからないので……ハイボールを追加しまーす♪」

武内P・瑞樹「……」

696: 2018/08/07(火) 22:27:41.38 ID:fltK2/C6o
早苗「むっ、あむっ……んぐんぐっ……プハーッ!」

早苗「言われた時なんかさ、愛想笑いよ……ゲフゥ!……ごめん」

瑞樹「良いのよ。今日は、唐揚げをビールで流し込んでゲップしても良いの」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、いい笑顔です、って言ってみて?」

武内P「えっ!? い……良い、笑顔です」


早苗「限りなく苦笑いに近い愛想笑いだっての!」


楓「苦いけど、良い……ふふっ! ビールみたいな笑顔ですね♪」

武内P・瑞樹「……」

698: 2018/08/07(火) 22:32:04.02 ID:fltK2/C6o
早苗「美優ちゃんもさ、仁奈ちゃんにママみたいって言われてるじゃない?」

早苗「あの二人は良いわよねー、見てて微笑ましい感じで」

瑞樹「わかるわ。見てて、ホッコリするわよね」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、あの二人の組み合わせはどう思う?」

武内P「は、はい……私も、微笑ましいと、そう、思います」


早苗「じゃあ、あたしと仁奈ちゃんの組み合わせは?」


武内P・瑞樹「……」

楓「あ、ハイボールこっちでーす」

699: 2018/08/07(火) 22:36:17.29 ID:fltK2/C6o
早苗「……そう、そのリアクションよ」

早苗「言われた時に……クラリスちゃんも一緒に居たのよね」

瑞樹「あら、珍しい組み合わせね」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、彼女はどんな反応したと思う?」

武内P「そ、そうですね……いつもの様に、微笑まれていたのではないかと」


早苗「目を見開いたの」

早苗「で、急に祈りだしたわ」


楓「まあ……どうしてでしょう?」

武内P・瑞樹「……」

700: 2018/08/07(火) 22:44:04.06 ID:fltK2/C6o
早苗「んぐっんぐっ……プハーッ!……追加のルービールービー」

早苗「ねえ、どうして神に祈ったのかしら?」

瑞樹「そ、その……言った人の、無事を願ったんだと思うわ」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、どうしてだと思う?」

武内P「んぐっんぐっ……プハーッ!」

早苗「……まあ良いわ」


早苗「正解は! あたしが苦難を乗り越えらえるように、でしたー!」


楓「ふふっ! 苦難を難なく何でも無く……うふふっ!」

武内P・瑞樹「……」

701: 2018/08/07(火) 22:53:11.88 ID:fltK2/C6o
早苗「19歳差って……よくよく考えると、凄いわよね」

早苗「ねえ、そう思わない? ねえ、瑞樹ちゃーん」

瑞樹「――プハーッ! お酒が足りないわ! お酒が!」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、19歳差って、凄くない?」

武内P「す、すみません……よく、わかりません」


早苗「19歳差……19歳って、美波ちゃんよ?」

早苗「文香ちゃんや、フレデリカちゃんに、仁奈ちゃんを足すでしょ?」

早苗「パンパカパーン! はい、28さーい! いえーい!」


楓「いえーい♪」

瑞樹「生よ! 生! ビールが欲しいわ、ビールが!」

武内P「……」

702: 2018/08/07(火) 23:04:31.06 ID:fltK2/C6o
早苗「あっ、やっと来たわルービーが……はい、どーもー!」

早苗「それでね? ちょっと、算数の問題なんだけどね?」

瑞樹「もうやめて! やめて、早苗ちゃん! 瑞樹怖いわ!」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、算数得意?」

武内P「この地鶏の炭焼きは……絶品ですね」

早苗「へえ?……んっ、美味しい! この黒いの、炭なのかしら?」


早苗「あたしが、もう明日にでも出産したとするでしょ?」

早苗「それで、子供が9歳になった時、あたしは何歳でしょ~うかっ!」


楓「はーい♪ わかりませーん♪」

瑞樹「あー! あー! 問題が聞こえなかったわ! 聞こえなーい!」

武内P「……」

703: 2018/08/07(火) 23:15:17.96 ID:fltK2/C6o
早苗「まあ……あたしも、アイドルになるとは思ってなかったわよ?」

早苗「それでなんだけど……何歳に結婚したいと思ってた?」

瑞樹「24歳」

早苗「瑞樹ちゃん、ガチな回答ありがとう」

武内P「私は……年齢は、考えた事もありませんでした」

早苗「男の人って、割とそういう人多いみたいね」


瑞樹「24歳! 24歳!」

バンバン!


早苗「テーブル揺れてる揺れてる」

早苗「ちなみにあたしは、ぼんやり二十代前半かなー、って感じ」


楓「私は……新婚旅行は、温泉が良いなと思ってます」

705: 2018/08/07(火) 23:23:19.07 ID:fltK2/C6o
早苗「んぐっんぐっ……プハーッ! 怖い事、言っていい?」

早苗「あたしも言いたくないけど、ホラ、夏だし」

瑞樹「ちょっと待って。お酒が来てからに……あっ、来た来た!」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、目が氏んでるわよ?」

武内P「……んぐんぐっ……すみません、善処します」

早苗「……」


早苗「アラサー」


瑞樹「早苗ちゃん! 早苗ちゃーん!」

早苗「瑞樹ちゃん!」

早苗・瑞樹「カンパーイ! んぐんぐんぐっ……プハーッ!」

ドンッ!


楓「ふふっ! 二人共、良い飲みっぷりですね♪」

武内P「チーズ餃子……うん、美味い」

706: 2018/08/07(火) 23:33:44.72 ID:fltK2/C6o
早苗「ぅさらにぃ! 怖い事、言っていい!?」

早苗「あたしも言いたくないけど! 夏だし!? 夏だしぃ!?」

瑞樹「わかるわ! どんと来いよ、早苗ちゃん!」

早苗「ねえ! ちょっとキミ! 元気!?」

武内P「すみません……わかりません……わかりません」

早苗「……」


早苗「スーパーのお惣菜コーナーで、さ」

早苗「割引シールを見た時の……謎の親近感」


瑞樹「わ・か・る・わぁー! 10%のよね!? ねっ!?」

楓「……んっ。この日本酒、とってもフルーティー」

武内P「次は……ウィスキーにしようと、そう、思います」

707: 2018/08/07(火) 23:43:06.92 ID:fltK2/C6o
早苗「それでね? 割引されたのを一つ手に取るでしょ?」

早苗「でも……売り場には、まだまだ残ってるのよ」

瑞樹「わかるわ。そして、30%から……半額になって、そして……」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、見える?」

武内P「……えっ?」


早苗「あたし、何%のシールがついてる?」


武内P「……そう、ですね」

武内P「片桐さんの笑顔の輝きは……」

武内P「――いつでも、120%だと、そう、思います」


早苗「あたしが金出さなきゃ駄目ってか!?」


武内P「っ!? 誤解です!」

瑞樹「あっははははは!」

楓「まあ! とってもお得ですね♪」

708: 2018/08/07(火) 23:59:47.76 ID:fltK2/C6o
早苗「……と、まぁ、冗談はこのくらいにして」

早苗「あたしって、結婚出来ると思う?」

瑞樹「やめなさい早苗ちゃん……やめて!」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、出来ると思う?」

武内P「笑顔です」

早苗「うん」


早苗「……うん?」


武内P「……笑顔で、頑張ってください」

早苗「んっ、んっ? うん?」

楓「一緒に、笑顔で!」

早苗「うん」

709: 2018/08/08(水) 00:10:32.61 ID:lVI6xtOSo
早苗「んぐっ……プハッ」

早苗「アイドルを続けてたら……結婚出来なさそうじゃない?」

瑞樹「わかるわ」

早苗「ねえ、ちょっとキミ、どう思う?」

武内P「……そう、ですね」


武内P「皆さんは、とても素晴らしいアイドルでいらっしゃいます」

武内P「私は……そんな、皆さんの笑顔を見続けていきたい、と」

武内P「……そう、思います」


楓「……ふふっ! ファンの方達と、一緒に……ですね♪」


早苗「楓ちゃん! 騙されちゃ駄目! 罠よ!」

瑞樹「この男! 今、思いっきり会社側の発言したわ!」

710: 2018/08/08(水) 00:17:04.25 ID:lVI6xtOSo
早苗「あたしの担当もだけど、いっつもそう!」

早苗「そんな感じで、なんかこう……フワフワっと話を終わらすの!」

瑞樹「わかるわ! いい感じになりました……完! なのよね!」

瑞樹「ひどいわ! 女の子をそうやって誑かして!」

武内P「っ!? 待ってください!」


早苗・瑞樹「女の子! でしょ!?」


武内P「その発言に引っかかったのではなく!」

武内P「誑かすという表現は、あまりにも!」

武内P「せめて、その、こう……」


楓「騙し騙し?」


武内P「! それ――では、ありませんよ!?」

711: 2018/08/08(水) 00:26:11.59 ID:lVI6xtOSo
武内P「わ……わかりました」

武内P「では、その様な不満があるようだと、担当者に――」

早苗・瑞樹「――待って」

武内P「えっ?」

早苗「今のは、ホラ……ここだけの話だから」

瑞樹「そうよ。なんか、その……変にせっつくみたいで」


早苗・瑞樹「は、恥ずかしいし?///」


楓「まあ、真っ赤な顔で……大分酔ってます?」

武内P「……」

712: 2018/08/08(水) 00:35:50.26 ID:lVI6xtOSo
武内P「……成る程」

武内P「不満が、きちんと担当には伝わっていない、と」

武内P「そういう事ですね?」

早苗「まあ、そりゃ……言う時は言うけど」

瑞樹「こういう不満を言っても……ねえ」

武内P「……成る程」


早苗「だってホラ、キミって……なんか丁度良いのよ」

瑞樹「わかるわ。こう……んー、何て言えば良いのかしら」


武内P「……」

武内P「サンドバッグ、ですか?」


早苗・瑞樹「それ!」

早苗・瑞樹「……」

早苗・瑞樹「いや、違くて」


楓「サンドバッグ……サンド、三度バック……うーん」


武内P「……」

713: 2018/08/08(水) 00:48:25.54 ID:lVI6xtOSo
武内P「……いえ、問題ありません」

武内P「お二人の、笑顔のためでしたら」

武内P「私は……んぐんぐんぐっ……プハーッ!」

武内P「……問題ありません」


早苗・瑞樹「あ、そう?」


武内P「待ってください!」

武内P「あのっ! 普通でしたら、踏みとどまる場面では!?」


早苗「だって、問題ないんでしょ?」

瑞樹「ええ、そう聞こえたわ」


武内P「っ! あの、ですね――……」


早苗・瑞樹「何?」


武内P「……」

武内P「何も言っていません」


楓「あっ!」


楓「ふふっ! サンドバッグから、砂がたく、さんドバッと出る……うふふっ!」



おわり

714: 2018/08/08(水) 01:27:25.93 ID:qILKFg0Ho
楓さんから出るのは砂ではなくゲロ

715: 2018/08/08(水) 05:38:14.89 ID:ExSwSecpo
なんだかんだ担当と宜しくやってんじゃねーか
なら楓さんの反応も残当

引用元: 武内P「『次はお前だ』」