959: 2018/08/16(木) 21:50:09.11 ID:rjA4yfWso

960: 2018/08/16(木) 21:52:21.04 ID:rjA4yfWso
杏「そりゃそうだよ」

武内P「はい」

杏「自分の家だったら、杏はもっとリラックスしてるしね~」

武内P「そうですか」

杏「というわけで、おやすみなさ~い」


武内P「寝る前に、ズボンを穿いてください」


杏「えー?」

961: 2018/08/16(木) 21:55:13.64 ID:rjA4yfWso
杏「別に、それくらいよくなくなくなくな~い?」

武内P「双葉さん」

杏「良いじゃんか、ズボンくらいさ」

武内P「良く、ありません」

杏「シャツにパンツ! それが、私のオフスタイル! どや!」


武内P「事務所では、オンでお願いします」


杏「えー?」

962: 2018/08/16(木) 21:57:55.66 ID:rjA4yfWso
杏「どうして、ズボンを穿かなきゃいけないの~?」

武内P「下着が、見えてしまいます」

杏「杏はそんなの気にしないってば」

武内P「いえ、ですが」

杏「もしかして、プロデューサーは杏のパンツが気になるの~?」ニヤニヤ


武内P「? はい」


杏「……」

杏「お、おう」

963: 2018/08/16(木) 22:01:01.04 ID:rjA4yfWso
杏「なんか、やけに素直じゃんか」

武内P「そう、でしょうか」

杏「でもさ、杏のパンツなんか気になるものかなぁ」

武内P「はい、当然です」

杏「と……当然?」


武内P「双葉さんは、小柄ではありますが、17歳です」

武内P「気にするな、という方が……無理があるかと」


杏「……」

杏「ふ、ふーん?」

964: 2018/08/16(木) 22:06:39.98 ID:rjA4yfWso
杏「……そういうものかねぇ~」

武内P「はい。ですので……」


杏「だが断る!」


武内P「えっ?」


杏「この双葉杏の最も好きな事は、だらける事!」

杏「そのためなら、ズボンを穿けというお願いにも『NO』と言うのだ~!」

杏「はーっはっはっは!」

杏「……それじゃあ、そういう事で……おやすみなさ~い」


武内P「……」

965: 2018/08/16(木) 22:10:50.69 ID:rjA4yfWso
武内P「ズボンを穿くのが面倒だ、と……そういう事でしょうか?」

杏「うんうん、そゆ事~」

武内P「……」

杏「もー、そんなに気になるなら、プロデューサーが何とかしてよ」

武内P「えっ?」


杏「杏は寝てるからさ、プロデューサーがズボンを穿かせる」

杏「これでどっちもハッピー! ねっ、名案でしょ?」


武内P「……」

966: 2018/08/16(木) 22:18:39.30 ID:rjA4yfWso
  ・  ・  ・

杏「……いやぁ、まさか承諾するとは、ねぇ」

武内P「……」

杏「あぁ、はいはい、わかってるって」

杏「さすがに、そこまでするって言われちゃあ……ね」

武内P「……では、失礼します」

杏「う~い」


ガチャッ!


きらり「おっすおっす! 今日も、いーっぱい……」


武内P・杏「……」


きらり「……にょわー」


武内P・杏「誤解です(だよ)!」

967: 2018/08/16(木) 22:24:51.46 ID:rjA4yfWso
きらり「あっ、ご、ごめんにゃーしゃー……!」オロオロ

きらり「きらりん、ちょおっとタイミングが悪かったにぃ……!」オロオロ

きらり「にっ、二時間くらい、フラフラハピハピしてくるゆ!?」オロオロ


武内P「待ってください! 違います!」

杏「きらり、絶対誤解してるよね!?」


きらり「えっ? ご、誤解……?」


武内P「これは、ズボンを穿かせていたのです!」

杏「そうだよ! 脱がせようとしてたんじゃないってば!」


きらり「……」

きらり「……事後……!?」

…フラッ


武内P・杏「もっと誤解です(だよ)!」

968: 2018/08/16(木) 22:31:55.46 ID:rjA4yfWso
きらり「そっ、そうだよねぇ……うんうん……!」オロオロ

きらり「杏ちゃんもぉ、17歳の乙女だもんねぇ……!」オロオロ

きらり「あっ、よっ、用事! きらりん、用事を思い出しました!」オロオロ


武内P「待ってください、諸星さん!」

杏「これは、プロデューサーがパンツが気になるって言ったからで!」


きらり「……」

きらり「……パンツを見せてた、って事ぉ……!?」

…フラッ


武内P・杏「違います(うってば)!」

969: 2018/08/16(木) 22:38:18.85 ID:rjA4yfWso
きらり「ぴ、Pちゃんも男の人だもんねぇ……!」オロオロ

きらり「にょわにょわ……杏ちゃん、だいた~ん……!」オロオロ

きらり「おっ、おお、お口チャーック! きらりん、誰にも言わないゆ!」オロオロ


武内P「諸星さん! 口は平気ですので、どうか聞く耳を!」

杏「杏がズボンを穿かずに居たから、穿きなさいって、ね!?」


きらり「えっ?」


武内P「はい! それで、面倒だから私に穿かせろ、と!」

杏「だからさ、いかがわしい事なんてな~んにもしてないよ!」


きらり「そっ……そうなのぉ~……?」


武内P・杏「……!」コクコクコクコク!

970: 2018/08/16(木) 22:46:16.67 ID:rjA4yfWso
きらり「じゃ、じゃあ……Pちゃんと杏ちゃんが……その」

きらり「事務所で、二人っきりだから、えっとぉ……」

きらり「……にょ、にょわにょわしてたりとかは……?」


武内P「ありません!」

杏「だーから、無いって!」


きらり「……」


武内P「諸星さん。私を……信じてください」

杏「そもそも、プロデューサーに、そんな度胸有るはず無いっしょ?」


きらり「あっ! 確かに、杏ちゃんの言う通りだにぃ!」


武内P「……」

971: 2018/08/16(木) 22:54:58.84 ID:rjA4yfWso
きらり「ごっ、ごめんにぃ! きらりん、勘違いしちゃってた!」

武内P「……いえ、問題ありません」

杏「全く……焦ってるからって変な方向に考えすぎだって」

きらり「でっ、でもでもぉ~!」


杏「大体さ、パンツなんかスカート穿いてたら普通に見えるじゃん」

杏「ほれ、こんな風にさ」

ピラピラッ!


武内P「ふっ、双葉さ――……っ!?」

きらり「あっ、杏ちゃ――……っ!?」


杏「?」

ピラピラッ!

杏「ん? 二人共、固まっちゃって……どしたの?」

972: 2018/08/16(木) 23:01:25.16 ID:rjA4yfWso
杏「パンツ見たからって、そんなに驚くこと無くない?」

ピラピラッ!


武内P「もっ、申し訳ありません!」バッ!

きらり「あっ、杏ちゃん! ダメダメ!」ワタワタ!


杏「もー、二人共焦りすぎだって」

杏「パンツ見られるくらい、別になんとも……って」

杏「やけに……スースー……」


武内P「申し訳ありません! 申し訳ありません!」

きらり「ぱっ、パンツは……見えてないゆ!」


杏「……」

杏「あ、やべ」

973: 2018/08/16(木) 23:11:05.76 ID:rjA4yfWso
武内P「諸星さん! お願いがあります!」

きらり「なっ、何!?」

武内P「私の顎を打ち抜き、記憶を消してください!」

きらり「にょわっ!? そっ、そんなの無理無理ぃ!」

武内P「脳を揺らせば、可能性は十分にあります!」

きらり「だ、だけど……それじゃ、Pちゃんが!」

武内P「大丈夫です! 私を信じてください!」

きらり「う……うん……きらりん、やってみるにぃ!」

武内P「お願いします!」

きらり「い、行っくよぉ~! きらり~ん……」


きらり「――アタック」

コッ

武内P「」

…ドサッ!


杏「えっ……と」

杏「なんか……ゴメンね?」

974: 2018/08/16(木) 23:21:35.88 ID:rjA4yfWso
  ・  ・  ・

武内P「……ん」

きらり「あっ、Pちゃん! 気がついた?」

武内P「……諸星さん?」

杏「の、膝枕だよ~」

武内P「っ!? す、すみませ――」

きらり「あっ! まだ寝てなきゃメッ、だゆ!」

ガシィッ!

武内P「ぐうっ!? なんてパワーだ!」

きらり「おとなしく、まだゴローンってしててくだしゃー!」

武内P「……」

975: 2018/08/16(木) 23:32:17.18 ID:rjA4yfWso
武内P「あの……何故、この様な状況に……?」

きらり「え、えっと、それはぁ~……」

杏「まあまあ、そんな細かい事は良いじゃんか」

杏「プロデューサーは働きすぎなんだから、たまにはダラけないと」

武内P「いえ……ですが」


武内P「事務所は、自宅ではありませんから」


杏「でもさ、自分の家よりリラックス出来ないとは限らないよ?」


杏「……ってな訳で、杏も向こうでゴロゴロするよ」

杏「きらりの膝枕は、プロデューサーが使ってるしね~……ふわぁあ……」


武内P「ですが……あの、双葉さん」

武内P「寝る前に、ズボンを穿いてください」


杏「もうパンツは穿いてるから、問題なーい!」


武内P「……」

武内P「もう?」



おわり

引用元: 武内P「『次はお前だ』」