希「はい、おまちどおさま」

希「ん？ウチは割と朝早起きやからこんなもんちゃうかな」

希「ほら、早起きは三文の得っていうやろ？」

希「こうして旦那様のお迎えもできたワケやしね」

希「出張中は何してた？」

希「これといって変わったことはなかったかなぁ」

希「えりちとお茶したりはしたけど」

希「占いの依頼もそんなにあるわけじゃないし」

希「神社のお手伝いもボチボチってところ」

希「強いて言うなら主張中の旦那様が浮気せんようにーってお祈りしてたりかな？」

希「ふふ、冗談や」

希「ウチ、あなたがそんなことしないって信じてるもん」

希「そんなことカードやおまじないに頼らんでもわかるから」

希「こうやって、無事に帰ってきてくれるだけでウチは嬉しいんよ」

希「はい、お粗末様でした」

希「片付けはウチがやっとくよ。お風呂沸かしといたし入ってき」

希「さっぱりできた？」

希「冷蔵庫にアイス入ってるよ」

希「うん、あなたの好きなチョコミント」

ﾋﾟﾄｯ

希「ひゃうっ！冷たいっ」

希「び、びっくりするじゃない、やめてよー！」

希「本当にびっくりしたんだよ？」

希「もー……あなたには敵わないなぁ」

間違えた、出張中だね

希「はい、おまちどおさま」

希「ん？ウチは割と朝早起きやからこんなもんちゃうかな」

希「ほら、早起きは三文の得っていうやろ？」

希「こうして旦那様のお迎えもできたワケやしね」

希「出張中は何してた？」

希「これといって変わったことはなかったかなぁ」

希「えりちとお茶したりはしたけど」

希「占いの依頼もそんなにあるわけじゃないし」

希「神社のお手伝いもボチボチってところ」

希「強いて言うなら出張中の旦那様が浮気せんようにーってお祈りしてたりかな？」

希「…………………/////」

希「罰としてあーんを要求しますっ」

希「あーん♪」

希「あれれ～？恥ずかしがってるん？」

希「早くしてくれんかったらアイス溶けるよー」

希「はい、あーん」

希「ありがと、美味しかったよ♪」

希「もうお昼かぁ」

希「お昼食べる？」

希「そっか、ウチもあんまりお腹空いてないしまだいいかなぁ」

希「耳かき？」

希「出張中は耳かき出来ないもんね。ええよ、横になって？」

希「あー……これは大分おさぼりさんやったんやね」

希「痛かったら言ってなー」

ﾋﾞｸﾝｯ!

希「ここは痛いんか…」

希「この辺なら大丈夫かな」

希「そう言えばあなたは出張中どうやったん？」

希「変わったこととかなかった？」

希「うんうん」

希「段取りがうまくいったんやったらよかった」

希「ウチのスピリチュアルパワーのおかげやね♪」

希「はい、こっちの耳は終わり。次は反対側向いて」

――――――――――
――――――
―――
―

希「それでな、この前穂乃果ちゃんが……………………」

zzzzzzzzzzzz

ｽｰｽｰ

希「…………あれ？」

希「寝ちゃったか」

希「ふふ、お疲れやもんね」

希「んー、丁度お昼寝にいい時間やしウチも一緒に寝ちゃおっかな」

――――――――――
――――――
―――
―

希「ん…………おはよ」

希「もうこんな時間かぁ」

希「晩御飯の買い出しに行かんとやな」

希「えっ、焼肉に行こう？」

希「ウチは全然いいけど……………あなた疲れてるやろ？」

希「そう？」

希「うん、じゃあ準備してくるね」

希「あなたと焼肉来るのも久しぶりやなぁ」

希「やっぱり最初はタンからやね」

希「美味しー♪」

希「ほら、あなたも食べて食べて」

希「こうやって二人で一緒にご飯を食べに来れるのってすごく幸せなんやと思う」

希「美味しいものは食べられるし、あなたも美味しそうに食べるしそれを見てウチも幸せやし♪」

希「さぁ、じゃんじゃん食べるでー！」

希「お腹いっぱい」

希「それじゃ帰ろっか」
――――――――――
――――――
―――
―


「「ただいま」」

希「明日はお休みなんやっけ」

希「それじゃあ二人でゆっくりできそうやな」

希「えっ」

希「急な用事で出かけなきゃならない？」

希「今日じゃないとだめなことなん？」

希「今日中には帰ってこれるん？」

希「……………うん」

希「分かった、待ってるね」

希「おかえりなさい」

希「あなたの顔見たかったから、起きてたんよ」

希「寝ててもよかったのに？」

希「だって………だって」

希「ずっと………寂しかったんだもん」ｸﾞｽｯ

希「今日の朝だってね、ホントはあなたに会えるようにって早く起きたんだよ？」

希「そしたらまたあなたが用事で出かけて行っちゃって……」

希「なんだか会えなくなるような気がして」

希「そんなことないって分かってるのに不安で」

希「ごめんなさい……あなたぁ………」

希「うぅ…」

希「あなたが謝ることじゃないよ」

希「でもその代わりギューってして？」

ｷﾞｭｰ

希「えへへ………あなたのギューは特効薬やね////」

希「……うん。もう落ち着いた」

希「ごめんな、出張の多い旦那様なんやからしっかりせんといかんのに」

希「どうしてもウチは寂しがり屋さんみたい」

希「分かってる。いつか出張が少なくなるようには今我慢せなあかんねんもんな」

希「よっしゃ！もう湿っぽいのはナシや」

希「景気づけにちょっと占いでもしてみよっかな」

希「むむむ…………ふむふむ」

希「んー、結果？」

希「知りたい？」ﾆﾔﾆﾔ

希「結果教えたらその通りにしてくれる？」

希「妻帯者は妻を可愛がるべしって出たんや」

希「/////」

希「ほ、ホントやもん」

希「というワケで」

希「明日はあなたも休みなことやし」

希「今日はたっぷり可愛がってもらおっかな～」

希「ふふっ、寂しがりのウチを満足させてね」

希「あなたっ」

おわり