1: 2014/10/15(水) 23:45:00.78 ID:TvHnwF3c0
凛「にゃ?」

ことり「見て見てー」

凛「白い……生地?」

ことり「うんっ。花陽ちゃんに新しい衣装をプレゼントしようと思って」

凛「でも、かよちんの誕生日ってまだ先だよ?」

ことり「新米記念だよっ」

凛「」

2: 2014/10/15(水) 23:50:09.17 ID:TvHnwF3c0
ことり「花陽ちゃんって白いごはん好きでしょ?」

凛「え、うん」

ことり「たぶん、日本人のだれよりも好きなんじゃないかな」

凛「うーん……そこまでかなぁ」

ことり「もう神様みたいだよね!」

凛「……ん?」

4: 2014/10/15(水) 23:57:05.06 ID:TvHnwF3c0
凛「ちょっと話とばなかったかにゃ?」

ことり「そんなことないよ?」

凛「……そっか」

ことり「変な凛ちゃん」

凛(ことりちゃんに言われたくないにゃ)

ことり「もうどんな衣装にしようかは決まってるんだっ」

凛「そうなの?」

ことり「うん、だから帰るね」

凛「ん?」

5: 2014/10/16(木) 00:03:29.20 ID:065AHdK+0
ことり「ほら、衣装作らなきゃ」

凛「これから練習だよ?」

ことり「大丈夫、今日花陽ちゃんお休みなんでしょ?」

凛「え、うん」

ことり「だからことりがいる意味ないよね」

凛「ちょっと意味がわからないにゃ」

ことり「じゃあまたね、凛ちゃん!」

凛「」

6: 2014/10/16(木) 00:09:39.00 ID:065AHdK+0
――ことりの部屋

ことり「さてと」

ことり「……あれ、海未ちゃんから連絡来てる」

ことり「てきとうに返信しとこ」

ことり「んー……『花陽ちゃんのごはんになります』っと」

ことり「よし、これで照れた海未ちゃんはおとなしくなるはずっ」

ことり「よぉし、はりきっていこーっ」

7: 2014/10/16(木) 00:12:54.94 ID:065AHdK+0
ことり「ちくちく」

ことり「ちくちくっ」

ことり「花陽ちゃん、絶対似合うよね、これ」

ことり「楽しみだなぁ」

ことり「ちくちくちくちく……」

8: 2014/10/16(木) 00:17:18.75 ID:065AHdK+0
ことり「ねぇーひとつだけー聞いていいー? 私のこーとーっ」

ことり「会えーるかも今日はー」

ことり「……って、今日は会えなかったなぁ」

ことり「用事があるなら仕方ないけど」

ことり「ふぅ、ちょっと休憩……紅茶でも飲もうかな」

9: 2014/10/16(木) 00:22:55.49 ID:065AHdK+0
ことり「うーん……このデザインで花陽ちゃん喜んでくれるかなぁ」

ことり「なんかいつもとあんまり変わんないかも」

ことり「花陽ちゃんの良さをもっと出したいけど……」

ことり「……そうだ!」

ことり「肩のところを広く見せてみたらどうかなっ」

ことり「シースルー素材もいっぱい使っちゃおっ」

10: 2014/10/16(木) 00:27:06.23 ID:065AHdK+0
ことり「なんか物足りない気がするんだけど……」

ことり「アクセサリーかなんか欲しいなぁ」

ことり「この衣装だったら……」

ことり「! 思いついたっ」

ことり「よぉし、明日探してこよう!」

11: 2014/10/16(木) 00:34:14.07 ID:065AHdK+0
――数日後、ことりの部屋

ことり「できたよ花陽ちゃんっ!」

花陽「えぇっ!? どうしたのことりちゃん?」

ことり「あれ? なにも言ってなかったっけ?」

花陽「うん、聞いてないと思うけど……」

ことり「ふっふっふっー」

花陽(なんかよくわからないけど、ことりちゃんかわいい)

12: 2014/10/16(木) 00:39:46.54 ID:065AHdK+0
ことり「じゃーんっ、新しい衣装ができましたぁ!」

花陽「わぁっ、真っ白できれいだねぇ!」

ことり「でしょ? 女神さまをモチーフにしてみたんだ!」

花陽「すごーい! さすがことりちゃんだね! でもこれ、だれが着るの?」

ことり「花陽ちゃんだよ?」

花陽「え?」

ことり「花陽ちゃん」

花陽「」

13: 2014/10/16(木) 00:45:09.87 ID:065AHdK+0
花陽「わ、わたし!?」

ことり「うんっ。花陽ちゃんのために作ったんだよ」

花陽「えぇ、でもこれ、肌が……」

ことり「大丈夫だよ。花陽ちゃん、きれいな肌だから」スッ

花陽「ひゃっ! こ、ことりちゃん!」

ことり「……あ、ごめん。さぁ、着てみてよ!」

花陽「う、うん。わかった」

14: 2014/10/16(木) 00:49:57.29 ID:065AHdK+0
ことり(危ない)

花陽(今日のことりちゃん、いつもと違う)

ことり(今日はこの衣装を着てもらってからなんだから)

花陽(たぶんわたし、おやつにされる)

ことり(そのために………)

花陽「……着れたよ」

15: 2014/10/16(木) 00:53:35.85 ID:065AHdK+0
ことり「やっぱり似合うね」

花陽「これで大丈夫かな」

ことり「うん、あとはこれをかぶってみて」

花陽「これ……月桂冠?」

ことり「そう、女神さまって、なんかこういうのかぶってるイメージだから」

花陽「こんなものまで……」

16: 2014/10/16(木) 00:59:48.35 ID:065AHdK+0
ことり「すごい……ことりの予想以上に素敵……」

花陽「そ、そうかな?」

ことり「うん」

花陽「でもこれ、やっぱり恥ずかしい……」

ことり「大丈夫だよ」スッ

花陽「え?」ドサッ

ことり「これは、ことりだけが知ってる花陽ちゃんだから」チュッ

17: 2014/10/16(木) 01:02:15.85 ID:065AHdK+0
花陽「ひゃっ」

ことり「ねぇ、女神さま」

花陽「ん、なにかな?」

ことり「ことりの、おやつにしていいですか?」

花陽「……うん、いいよ」

18: 2014/10/16(木) 01:06:33.92 ID:065AHdK+0
――チュンチュン

花陽「ん……」

ことり「……」スーッ

花陽「ことりちゃん?」

ことり「んっ」

花陽「あ、昨日……」

ことり「……楽しかったね」

19: 2014/10/16(木) 01:12:22.35 ID:065AHdK+0
花陽「あ、起こしちゃった?」

ことり「ううん。それより、ケータイなってるよ」

花陽「ほんとだ……あっ、凛ちゃんだ!」

ことり「約束してたの?」

花陽「うん……ごめんね、すぐに行かなきゃ」

ことり「じゃあ、シャワー浴びていったら?」

花陽「ありがと、そうするね」

20: 2014/10/16(木) 01:17:44.70 ID:065AHdK+0
――

凛「かよちん遅いにゃー!」

花陽「ご、ごめんねっ」

凛「……あれ?」

花陽「どうしたの、凛ちゃん」

凛「いや、なんでも」

凛(ことりちゃんの髪と同じ匂い……)

21: 2014/10/16(木) 01:21:38.20 ID:065AHdK+0
凛(ってことは昨日……なんか複雑な気分)

花陽「そうだ。凛ちゃん、最近海未ちゃんとはどう?」

凛「にゃ! 急にどうしたにゃ」

花陽「え、なんとなく」

凛「ま、まあまあかな」

花陽「そっかー」

22: 2014/10/16(木) 01:29:25.54 ID:065AHdK+0
凛「かよそ、ことりちゃんとはどうなの?」

花陽「えぇ? わたしたちのことはいいよ」

凛(まぁ、聞かなくても分かるけど)

花陽「凛ちゃん?」

凛「……ゆうべはお楽しみでしたね」ボソッ

花陽「!」

凛「ほらかよちん、早く行くにゃ!」

花陽「え、凛ちゃん? 今のって……ちょっと待ってよぉ!」

――終わり

23: 2014/10/16(木) 01:31:58.69 ID:065AHdK+0
ことり「折り紙とおにぎり」の続き的なお話でした。

スクフェスイベント2枚取りできた記念に書きました。

読んでくれた方々、ありがとうございました。おやすみなさい。

24: 2014/10/16(木) 01:45:51.42 ID:DOBXBbSS0

引用元: ことり「とうとう手に入れましたっ」