1: 2013/02/17(日) 18:13:58.18 ID:jizjxXF10
小鳥「……何やってるんですか?」

P「……ああ小鳥さん、ようやく届いたんですよ」

小鳥「はい?」

P「『週刊 世界の伊織』です」

小鳥「ああ」

伊織「……は?」

P「創刊号だけは半額ですから、すごく助かります」

小鳥「へー、意外といろんなデータが載ってるんですね。
私てっきりもっと手抜きかと」

P「あはは、そりゃないですよ。本来なら一冊1480円ですよ?」

小鳥「付録はなんなんですか?」

P「この、『1/10サイズいおりん』です」 コト


伊織「……は?」


伊織「……は?」
ぷちます!(14) (電撃コミックスEX)
3: 2013/02/17(日) 18:17:46.94 ID:jizjxXF10
小鳥「まだ裸なんですね」

P「ですね。まだ創刊号だけですから。素体+ロングヘアのセットです」

伊織「ちょ……裸ッ!?」

P「ん?どうした伊織」

伊織「どうしたじゃないわよ!何よこのフィギュア!そもそも何で裸なのよ!!」

P「服は次回号のおまけなんだ」

小鳥「へー結構素材いいんですね」

プニプニ

P「もちろんですよ。人間の肌に限りなく近く再現されてますから」

プニプニ

伊織「ちょおおおッ!?」

7: 2013/02/17(日) 18:21:55.32 ID:jizjxXF10
P「どうしたんだ伊織、騒がしいぞ」

伊織「騒がしいぞじゃないわよ!何よこれ!?」

P「週刊 世界の伊織だ。ディアゴス○ィーニって知らないか?」

伊織「ディア○スティーニくらい知ってるわよ!これが何なのって聞いてるの!」

P「だから週刊世界の伊織だと」

伊織「埒が明かないわ……」

小鳥「……まぁそういうものもあるのよ。伊織ちゃんアイドルだから仕方ないわよね」

伊織「それがよりにもよって何でわたしなのよ……どうせなら週刊世界のやよいを発売しなさいよ」

P「ああ次出るらしいなそれ」

ピッ

伊織「新堂?今すぐ週刊世界のやよいを買い占めておいてくれる?在庫全部よ?」

P「まだ発売されてないぞ」

9: 2013/02/17(日) 18:25:31.85 ID:jizjxXF10
P「……うーん、やっぱりロングヘアだけじゃあ伊織の可愛さが出ないな」

伊織「ちょっ……可愛さって」

小鳥「ですね、表情も固定ですし……これじゃああんまり伊織ちゃんって感じしませんね」

P「まぁ、創刊号ですしね。これからどんどん伊織になっていきます」

伊織「……来週も来るの?それ」

P「当然。定期購読してるからな。伊織が完成するまで買うぞ!」

伊織「……本当、無駄な事にお金使うヤツもいるのねぇ」

――――

P「やった!ついに二週目が届いた!」

小鳥「ああ、あの荷物プロデューサーさんのだったんですか」

伊織「事務所あてにするのやめなさいよ……」

P「一刻も早く眺めたかったんだよ……おお!今回は服とうさちゃんセットか!
これでより伊織に近づいたな!」

伊織「……はぁ。もういいけど、変な事はしないでよね?」

P「変なことってなんだ?」

10: 2013/02/17(日) 18:30:03.03 ID:jizjxXF10
伊織「……っ!べ、別になんでもないわよ!」

P「なぁ、変な事ってなんだ?俺は具体的に何をすれば怒られるんだ?
その伊織の可愛いお口で教えてくれよ」ハァハァ

ガンッ

伊織「氏ね」

P「……オゥゥ」

小鳥「自業自得ですね」

―――――

P「やったー!ついにヘアバンドとリムジンが届いたぞー!」

小鳥「わぁ、やっぱりこっちの方が伊織ちゃんらしいですね。どんどん伊織ちゃんっぽくなっていきますね」

伊織「ちょっと待って!?リムジン!?」

P「ん?ああリムジン。中にちゃんと運転手さんもいるぞ」

伊織「無駄に凝ってる!何よそれ、誰が制作開発してるの?」

P「さぁ……それだけはいまだにわかってないんだよなぁ」

伊織「(一体誰がこんな事してるのかしら……流石にこれは『こんな可愛い私を付録にできるなんて幸せね』とか
言ってられないわね……)」

12: 2013/02/17(日) 18:33:57.81 ID:jizjxXF10
――――――

P「やったーついに喋るようになったぞー」

1/10いおりん「こんにちわ」

伊織「喋るの!?」

小鳥「喋るだけで随分印象が変わりますね」

1/10いおりん「水瀬伊織です」

伊織「……何か違うわね」

P「……まぁな、まだ四号目だしな」

伊織「……え、これまだ何かあるの?」

P「ああ、次号で表情がつくようになる」

伊織「何そのシステム!?」

P「そうやって少しずつ伊織に近づいていくんだよ。はぁ~来週楽しみィ!」

伊織「(正気の佐田とは思えないわね……)」

13: 2013/02/17(日) 18:37:07.33 ID:jizjxXF10
――――――

P「やっと表情がついた!!」

伊織「……いつもと変わらないじゃない」

P「まぁ見てろ」

ピラッ

1/10いおりん「やめてください、気持ち悪いです」

P「な?」

伊織「『な?』じゃねぇよ何してんだこのド変態ーー!!!」

ボグゥッ!!

P「おぶう!!」

伊織「何普通に私のフィギュアのスカートめくってんのよ!変態!変態大人!!」

小鳥「今日も仲いいですねぇ」

伊織「これが仲いいように見えるってんならアンタの目は軽く節穴よ……」

17: 2013/02/17(日) 18:41:38.28 ID:jizjxXF10
P「やったー!!みてくれー!」

伊織「今日は何よ……騒がしいわね」

P「ついに伊織っぽくなった!!」

伊織「……ああ、そう。それだけ?」

1/10いおりん「ちょっと!もっと興味を持ちなさいよ!このデカ人間!」

伊織「……は?」イラッ

P「いおりん!そんな事言っちゃ駄目だろ!!」

1/10いおりん「うっさいわね!黙ってなさいよダメプロデューサー!
さっさとジュース買ってきなさい!」

P「う、ううわかったよ……」

伊織「ちょっと待ちなさい!何よこの性悪!これじゃあ私がまるで性悪みたいじゃないの!」

P「まだ完成してないから仕方ないんだよ……」

伊織「あと何が来てないのよ」

P「まずはデレ」

伊織「は?」

20: 2013/02/17(日) 18:44:13.08 ID:jizjxXF10
P「ツンデレのツンとお嬢様要素しかまだ来てないんだよ。
来週はデレが来るはずなんだけど……」

伊織「それどういう状態で付録に入ってるの?」

P「もう何週かで最終まで揃うんだよ」

1/10いおりん「待ってなさいこの庶民」

伊織「いちいち腹立つわね……」

P「なかよくね」

1/10いおりん「フンアンタのいう事なんて聞かないわよ!」

P「い、いおりん~……」

24: 2013/02/17(日) 18:48:14.49 ID:jizjxXF10
―――――

P「やっとデレが届いたー!!」

伊織「……よく飽きないわね」

P「当たり前だろ!こんなに可愛いんだぜ!?」

1/10いおりん「バッ……バカ、何よこんなところで。皆聞いてるじゃない……」

P「いおりんかわいい!かわいいかわいよ!!」

1/10いおりん「うっさいわね!」

伊織「……なんであれは普通に会話できてんの?」

小鳥「7週間部くらいかかってますからね」

伊織「だからなんんなの!?」

29: 2013/02/17(日) 18:53:18.68 ID:jizjxXF10
――――――

P「まだ足りない……まだ……」

1/10いおりん「そう?もう完成だと思うけど」

伊織「まだ言って……って何でアンタが裸なの!?何やってんの!?」

P「そう!!これだよこれ!やっぱいおりん印のツッコミだよなぁ」

伊織「人を名産品みたいに扱わないないでくれる!?」

小鳥い「おーすごいですね、1/10いおりん」

P「でしょう?だてに週間1480円もはらってませんよ」

36: 2013/02/17(日) 18:56:52.39 ID:jizjxXF10
1/10いおりん「バカ!犬!変態大人!」

小鳥「罵りのバリエーションも豊富なんですね」

P「まぁ1/10いおりんですからね」

伊織「(なんか付き合うのが馬鹿らしくなってきたわ……)」


――――

P「やったー!!ついにツッコミ実装だ!!」

1/10いおりん「はしゃぎすぎよ!」

小鳥「わー、こうしてみると、本当そっくりですねぇ」

P「ですねぇ……はぁはぁ、いおりんのここ、本当につるつるなんだね……」

伊織「ちょ……どこ触ってんのよ」

P「おでこ」

1/10いおりん「ふざけてんじゃないわよこのド変態が!!」

P「ああもっと罵ってェ!!」

伊織「……はぁ」

40: 2013/02/17(日) 18:59:36.18 ID:jizjxXF10
やよい「うっうー!おはようございます!」

P「おはようやよい」

伊織「あらやよい」

1/10いおりん「おはよう」

やよい「う?伊織ちゃん……?」

伊織「どうしたの?」

1/10いおりん「気分でも悪いの?」

やよい「……わー!すごいです!ちっちゃい伊織ちゃんが喋ってますー!」

P「はっはっは。これは雑誌の付録でな。『週刊 世界の伊織』って言うんだ」

やよい「私も欲しいです!いくらですか?」

P「……1480円」

やよい「うー……それはちょっと厳しいかなって」

伊織「……やよい」

1/10いおりん「嘘よ!」

P「お?」

41: 2013/02/17(日) 19:01:18.42 ID:jizjxXF10
1/10いおりん「本当は週刊5円なの!!全部買っても100円を切るのよ!」

P「ちょっ……いおりん!?」

伊織「……アンタ」

1/10いおりん「ね?プロデューサー」

P「……そうだな」

やよい「えー!?そうなんですかー!じゃあ私も欲しいですー!」

P「ああ、用意しておくよ」

1/10いおりん「……にひひっ♪」

伊織「(……なかなかやるじゃない、このフィギュア)」

45: 2013/02/17(日) 19:03:17.31 ID:jizjxXF10
―――――

P「ない!!ない!!」

伊織「どうしたのよ」

P「俺の1/10いおりんがないんだぁああああ!」

伊織「は?昨日完成したって……」

P「そうなんだよ!昨日やっと完成して……なのにいつの間にかなくなったんだよ!!」

伊織「……知らないわよそんなの。誰かが間違えて捨てたんじゃないの?」

P「……え」

伊織「あーもうそんな顔しないでよ!私も探してあげるから!」

P「い、伊織ぃぃ……」

伊織「泣くなキモい!」

51: 2013/02/17(日) 19:06:51.27 ID:jizjxXF10
やよい「うっうー!おはようございます!」

P「あ、やよいおはよう」

伊織「おはようやよい。まぁやよいが犯人の訳ないわよね……」

やよい「何がですかー?」

1/10いおりん「何の話よ?」ヒョコ

P「ああああああああああっ!!」

伊織「ええええええっ!?」

やよい「あー、これですかー?うっうー!昨日お金を払ったから、届いたんですー!」

1/10いおりん「そうよ。やよいが購読してくれたから、付録としてついてきたの」

P「いやそれはお……」

伊織「……あっ」

やよい「うー?どうしたんですかプロデューサー」

1/10いおりん「……」

55: 2013/02/17(日) 19:09:57.85 ID:jizjxXF10
P「……(そうか、この1/10いおりんは、もはや完成している)」

伊織「……(だから、嘘をついて、やよいの家にやってきた)」

やよい「うー?」

1/10いおりん「……何黙ってるのよアンタら」

P「(本当は1480円どころか『週』1480円だとやよいが知れば……)」

伊織「(きっとやよいは残念がるから……!!)」

1/10いおりん「私はやよいが注文した1/10いおりんよ!で、アンタらは何してたの?」

P「……ああ、実はちょっと虫が出たんだ」

伊織「そうよ。だから二人で退治してたの」

やよい「えー!?虫さんですかー!?怖いですー!」

P「でももういないから安心しろ」

1/10いおりん「アンタにしてはなかなか仕事が早いわね、褒めてやってもいいわ」

P「光栄です伊織様」

59: 2013/02/17(日) 19:13:05.09 ID:jizjxXF10
やよい「……あれ?プロデューサーのちっちゃい伊織ちゃんどこに行ったんですかー?」

P「ああ、俺のはな!家に大切に飾ってあるんだ!家宝としてな!!」

やよい「なるほどー!じゃあ私も飾った方がいいのかなー?」

1/10いおりん「えっ」

伊織「別にそんなことないわよ。やよいの好きなようにしたらいいじゃない。
それはだって、やよいのだもの」

やよい「……なら、ずっと一緒にいます!うっうー!伊織ちゃん!今日もよろしくね!」

1/10いおりん「……私は買われた身だからね!仕方ないわね!」

P「……いおりんのツンデレマジ最高!!!」


伊織 1/10いおりん 「「黙ってなさいこの変態!」」




                                          終わり

60: 2013/02/17(日) 19:13:54.04 ID:jizjxXF10
週刊世界の伊織が発売されるのを心待ちにしています

61: 2013/02/17(日) 19:14:42.29 ID:KMXLRzcc0
中々興味深かった 乙

引用元: P「伊織がディアゴ○ティーニの付録に?」