23: 2018/09/05(水) 22:09:08 ID:c9468FTE
武内P「二人は、無理です」
24: 2018/09/05(水) 22:13:48 ID:c9468FTE
凛「何で?」
武内P「……申し訳ありません」
凛「……ふざけないでよ」
凛「なんで、私と二人じゃ外を歩きたくないの!?」
武内P「……」
武内P「確実に……職務質問を受けるからです」
武内P「……申し訳ありません」
凛「……ふざけないでよ」
凛「なんで、私と二人じゃ外を歩きたくないの!?」
武内P「……」
武内P「確実に……職務質問を受けるからです」
25: 2018/09/05(水) 22:17:23 ID:c9468FTE
凛「そんなの、偶然でしょ!?」
武内P「いえ、そんな事は、決して」
凛「……何それ」
凛「ねえ、本当は違う理由なんでしょ?」
武内P「待ってください」
武内P「二人のタイミングで……」
武内P「既に、二桁……毎回、職務質問を受けています」
武内P「いえ、そんな事は、決して」
凛「……何それ」
凛「ねえ、本当は違う理由なんでしょ?」
武内P「待ってください」
武内P「二人のタイミングで……」
武内P「既に、二桁……毎回、職務質問を受けています」
26: 2018/09/05(水) 22:21:39 ID:c9468FTE
凛「ねえ、そんなの数えてたの?」
武内P「毎回、千川さんに回数を言われていましたから」
凛「……ふーん」
凛「プロデューサーは……私と二人で歩けなくても良いんだ」
武内P「……わかってください、渋谷さん」
武内P「前回、千川さんが迎えに来られた時」
武内P「良い笑顔で……こめかみに、青筋が立っていたのです」
武内P「毎回、千川さんに回数を言われていましたから」
凛「……ふーん」
凛「プロデューサーは……私と二人で歩けなくても良いんだ」
武内P「……わかってください、渋谷さん」
武内P「前回、千川さんが迎えに来られた時」
武内P「良い笑顔で……こめかみに、青筋が立っていたのです」
27: 2018/09/05(水) 22:26:12 ID:c9468FTE
凛「ねえ、それ……どういう意味?」
武内P「えっ?」
凛「……有り得ない……!」
凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ!?」
凛「ちひろさんを怒らせたくないから、私と二人は嫌って事!?」
武内P「っ!?」ビクッ!
武内P「し、渋谷さん……笑顔です」
凛「は?」ギロッ!
武内P「……す、すみません……!」
武内P「えっ?」
凛「……有り得ない……!」
凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ!?」
凛「ちひろさんを怒らせたくないから、私と二人は嫌って事!?」
武内P「っ!?」ビクッ!
武内P「し、渋谷さん……笑顔です」
凛「は?」ギロッ!
武内P「……す、すみません……!」
28: 2018/09/05(水) 22:32:25 ID:c9468FTE
武内P「ですが……もう、千川さんに迷惑をかけるわけには……!」
凛「それって……私より、ちひろさんが大事って意味?」
武内P「いっ、いえ! そういう訳では、決して!」
凛「……ふーん。じゃあさ――」
凛「私とちひろさん、どっちが大事なの?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
凛「それって……私より、ちひろさんが大事って意味?」
武内P「いっ、いえ! そういう訳では、決して!」
凛「……ふーん。じゃあさ――」
凛「私とちひろさん、どっちが大事なの?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
29: 2018/09/05(水) 22:36:16 ID:c9468FTE
武内P「し、渋谷さん……?」
凛「良いから、答えて」
武内P「ど……どちらも大事だ、と」
武内P「……そう、思っています」
凛「はあっ!? ふざけないでよ! どちらも!?」
凛「そんな答えで、納得すると思ってるの!?」
武内P「っ!?」ビクッ!
武内P「す、すみません! すみません、渋谷さん!」
凛「良いから、答えて」
武内P「ど……どちらも大事だ、と」
武内P「……そう、思っています」
凛「はあっ!? ふざけないでよ! どちらも!?」
凛「そんな答えで、納得すると思ってるの!?」
武内P「っ!?」ビクッ!
武内P「す、すみません! すみません、渋谷さん!」
30: 2018/09/05(水) 22:42:41 ID:c9468FTE
凛「謝って欲しいんじゃない!」
凛「ねえ! アンタ、私の笑顔が見たいんじゃなかったの!?」
武内P「はっ、はい……!」
凛「だったら! 私の今の表情を見たら、わかるでしょ!?」
凛「今、プロデューサーが言うべき事って、何!?」
武内P「えっ!?」
武内P「あ、その……う……」
凛「……!」
武内P「お……怒った顔も、魅力的だ、と」
武内P「……そう、思います」
凛「……」
凛「ふーん!?///」
凛「ねえ! アンタ、私の笑顔が見たいんじゃなかったの!?」
武内P「はっ、はい……!」
凛「だったら! 私の今の表情を見たら、わかるでしょ!?」
凛「今、プロデューサーが言うべき事って、何!?」
武内P「えっ!?」
武内P「あ、その……う……」
凛「……!」
武内P「お……怒った顔も、魅力的だ、と」
武内P「……そう、思います」
凛「……」
凛「ふーん!?///」
31: 2018/09/05(水) 22:48:41 ID:c9468FTE
凛「怒った顔も魅力的とか、何それ!?///」
凛「笑顔じゃなくても、良いって言うの!?///」
武内P「し、渋谷さんは……顔立ちが整っています、し……!」
凛「それで!?///」
武内P「それで!?」
武内P「その……どんな表情も、それぞれ魅力があり……!」
凛「からの!?///」
武内P「からの!?」
武内P「ず……ずっと、見続けていたい、と」
武内P「……そう、思います」
凛「ふうううぅぅぅん!///」ジタバタ!
凛「笑顔じゃなくても、良いって言うの!?///」
武内P「し、渋谷さんは……顔立ちが整っています、し……!」
凛「それで!?///」
武内P「それで!?」
武内P「その……どんな表情も、それぞれ魅力があり……!」
凛「からの!?///」
武内P「からの!?」
武内P「ず……ずっと、見続けていたい、と」
武内P「……そう、思います」
凛「ふうううぅぅぅん!///」ジタバタ!
32: 2018/09/05(水) 22:52:53 ID:c9468FTE
武内P「い、今のような答えで……良かったのでしょうか?」
凛「ま……まあ、わるっ、くないっ、かなっ♪」
武内P「えっ?」
武内P「渋谷さん? あの……何故、リズミカルに?」
凛「……別に?」
凛「アイドルが、リズムに乗るのはおかしくないでしょ?」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
凛「ま……まあ、わるっ、くないっ、かなっ♪」
武内P「えっ?」
武内P「渋谷さん? あの……何故、リズミカルに?」
凛「……別に?」
凛「アイドルが、リズムに乗るのはおかしくないでしょ?」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
33: 2018/09/05(水) 22:59:54 ID:c9468FTE
武内P「渋谷さん」
武内P「私は、貴女と一緒に行動をしたくないのでは……ありません」
武内P「もう、職務質問は受けたくない……」
武内P「千川さんの、怒った顔は見たくない……」
武内P「……本当に、それだけなのです」
凛「……なんだ、そっか」
武内P「わかって……いただけましたか?」
凛「うん、わかった」
凛「ちひろさんの怒った顔は、魅力的じゃないって事でしょ?」
武内P「わかっていただけていませんね!?」
武内P「私は、貴女と一緒に行動をしたくないのでは……ありません」
武内P「もう、職務質問は受けたくない……」
武内P「千川さんの、怒った顔は見たくない……」
武内P「……本当に、それだけなのです」
凛「……なんだ、そっか」
武内P「わかって……いただけましたか?」
凛「うん、わかった」
凛「ちひろさんの怒った顔は、魅力的じゃないって事でしょ?」
武内P「わかっていただけていませんね!?」
34: 2018/09/05(水) 23:11:03 ID:c9468FTE
凛「えっ? だって、そうでしょ?」
武内P「あの……何故、その結論に!?」
凛「だって……さ」
凛「プロデューサーは……ほら」
凛「私の、怒った顔も魅力的だ……って///」
凛「見続けていたい、って……いっ、言ったでしょ?///」
武内P「え……ええ、そう……ですが」
凛「なら、ほら……ちひろさんの怒った顔は見たくないって事は――」
凛「魅力的じゃない、って意味になるんじゃないの? 違う?」
武内P「……言われてみれば、確かに……そう、なりますね」
武内P「……」
武内P「待ってください! その結論は、あまりに強引すぎます!」
武内P「あの……何故、その結論に!?」
凛「だって……さ」
凛「プロデューサーは……ほら」
凛「私の、怒った顔も魅力的だ……って///」
凛「見続けていたい、って……いっ、言ったでしょ?///」
武内P「え……ええ、そう……ですが」
凛「なら、ほら……ちひろさんの怒った顔は見たくないって事は――」
凛「魅力的じゃない、って意味になるんじゃないの? 違う?」
武内P「……言われてみれば、確かに……そう、なりますね」
武内P「……」
武内P「待ってください! その結論は、あまりに強引すぎます!」
35: 2018/09/05(水) 23:23:32 ID:c9468FTE
凛「……は? 何、それ?」
凛「待って。待って待って……ねえ、プロデューサー?」
武内P「は、はい……?」
凛「プロデューサーが、ふざけた答えをしてたのって、さ」
凛「私の――怒った顔が、見たかったから」
凛「……だと、思ってたんだけど」
武内P「……えっ?」
凛「まさか――……違うの?」ギロッ!
武内P「……」
武内P「いえ、その通りです」
凛「待って。待って待って……ねえ、プロデューサー?」
武内P「は、はい……?」
凛「プロデューサーが、ふざけた答えをしてたのって、さ」
凛「私の――怒った顔が、見たかったから」
凛「……だと、思ってたんだけど」
武内P「……えっ?」
凛「まさか――……違うの?」ギロッ!
武内P「……」
武内P「いえ、その通りです」
36: 2018/09/05(水) 23:31:59 ID:c9468FTE
凛「……なんだ、驚かせないでよ」
凛「危うく、勘違いする所だったでしょ?」
武内P「えっ? す、すみません……?」
凛「もう、良いってば」
凛「考えてみれば、当たり前だしね」
凛「だって、アンタは私のプロデューサーだから」
凛「私とちひろさん、どっちが大事かなんて……ねえ?」
凛「わざと、どちらも、って言って……怒った顔を見ようとしたんでしょ」
武内P「……」
武内P「えっ?」
凛「危うく、勘違いする所だったでしょ?」
武内P「えっ? す、すみません……?」
凛「もう、良いってば」
凛「考えてみれば、当たり前だしね」
凛「だって、アンタは私のプロデューサーだから」
凛「私とちひろさん、どっちが大事かなんて……ねえ?」
凛「わざと、どちらも、って言って……怒った顔を見ようとしたんでしょ」
武内P「……」
武内P「えっ?」
37: 2018/09/05(水) 23:40:19 ID:c9468FTE
凛「大丈夫、もう、わかったから」
武内P「は……はあ」
凛「プロデューサーは、本当は私と二人で外を歩きたい」
凛「でも、ちひろさんの怒った顔が、キツい」
凛「だから……私と二人で外に出られない」
凛「その分、わざと怒らせて、私の怒った顔を見たんだよね?」
凛「みっ……魅力的な、私の怒った顔を……さ」
武内P「それ、は――」
ちひろ「そうなんですか?」
武内P「っ!?」ビクゥッ!
武内P「せ……千川さん!?」
武内P「は……はあ」
凛「プロデューサーは、本当は私と二人で外を歩きたい」
凛「でも、ちひろさんの怒った顔が、キツい」
凛「だから……私と二人で外に出られない」
凛「その分、わざと怒らせて、私の怒った顔を見たんだよね?」
凛「みっ……魅力的な、私の怒った顔を……さ」
武内P「それ、は――」
ちひろ「そうなんですか?」
武内P「っ!?」ビクゥッ!
武内P「せ……千川さん!?」
38: 2018/09/05(水) 23:44:21 ID:c9468FTE
ちひろ「プロデューサーさん、凛ちゃん、おはようございます♪」ニコッ!
凛「おはよう、ちひろさん」
武内P「せ、千川さん……おはよう、ございます……!」
ちひろ「ふふっ! どうしたんですか、プロデューサーさん?」ニコッ!
ちひろ「私、笑顔ですけど?」ニコニコ!
武内P「……え、笑顔です……!」
武内P「笑顔ですが……笑顔ですが……!」
凛「おはよう、ちひろさん」
武内P「せ、千川さん……おはよう、ございます……!」
ちひろ「ふふっ! どうしたんですか、プロデューサーさん?」ニコッ!
ちひろ「私、笑顔ですけど?」ニコニコ!
武内P「……え、笑顔です……!」
武内P「笑顔ですが……笑顔ですが……!」
39: 2018/09/05(水) 23:56:38 ID:c9468FTE
ちひろ「うふふっ! あんな話を聞いたら、逆に笑えちゃって!」ニコニコ!
ちひろ「それに……私の怒った顔、キツいんですもんね?」ニコニコ!
武内P「いっ、いえ! そんな事は、決して!」
凛「……は? ねえ、どういう事?」ギロッ!
武内P「っ!?」ビクッ!
凛「プロデューサー?」ギロッ!
ちひろ「プロデューサーさん?」ニコッ!
武内P「待ってください!」
武内P「二人同時は、無理です!」
おわり
ちひろ「それに……私の怒った顔、キツいんですもんね?」ニコニコ!
武内P「いっ、いえ! そんな事は、決して!」
凛「……は? ねえ、どういう事?」ギロッ!
武内P「っ!?」ビクッ!
凛「プロデューサー?」ギロッ!
ちひろ「プロデューサーさん?」ニコッ!
武内P「待ってください!」
武内P「二人同時は、無理です!」
おわり
41: 2018/09/06(木) 12:26:41 ID:cfASboOI
笑顔とは本来
乙
乙
引用元: 武内P「担当Pの浮気に困っている?」