119: 2018/09/08(土) 21:21:02 ID:CLyUfERQ
武内P「専務の笑顔、ですか」
120: 2018/09/08(土) 21:23:47 ID:CLyUfERQ
専務「そうだ。君には、私の笑顔はどう映る?」
武内P「いえ……見た事が無いので、何とも」
専務「ふむ、そうだったか」
武内P「何故、そのような事を?」
専務「私が笑いかけると、アイドル達が表情を硬くするからです」
武内P「……」
武内P「……なるほど」
武内P「いえ……見た事が無いので、何とも」
専務「ふむ、そうだったか」
武内P「何故、そのような事を?」
専務「私が笑いかけると、アイドル達が表情を硬くするからです」
武内P「……」
武内P「……なるほど」
121: 2018/09/08(土) 21:27:34 ID:CLyUfERQ
専務「緊張感のある関係も、悪くはない」
武内P「……」
専務「だが、過度な緊張は良い影響を及ぼさない」
武内P「そう……ですね」
専務「そして、何よりも――」
専務「……地味に、ショックでした」
武内P「……」
武内P「……はあ」
武内P「……」
専務「だが、過度な緊張は良い影響を及ぼさない」
武内P「そう……ですね」
専務「そして、何よりも――」
専務「……地味に、ショックでした」
武内P「……」
武内P「……はあ」
122: 2018/09/08(土) 21:29:57 ID:CLyUfERQ
専務「状況は、理解出来ましたね?」
武内P「え、ええ……概ね」
専務「そこで、君に仕事を頼みたい」
武内P「えっ?」
専務「笑顔の力――パワーオブスマイル」
専務「それを私に習得させなさい」
武内P「……」
武内P「えっ!?」
武内P「え、ええ……概ね」
専務「そこで、君に仕事を頼みたい」
武内P「えっ?」
専務「笑顔の力――パワーオブスマイル」
専務「それを私に習得させなさい」
武内P「……」
武内P「えっ!?」
123: 2018/09/08(土) 21:35:26 ID:CLyUfERQ
武内P「待ってください! その仕事は、あまりにも!」
専務「ふむ……断ると言うのか?」
武内P「業務と言うには、強引すぎます!」
専務「成る程、確かに君の言う通りだ」
専務「所で、君が出社しなかった最後の日はいつだ?」
武内P「只今より、専務スマイルプロジェクト、始動となります」
武内P「専務、宜しくお願いします」
専務「ああ、君には期待している」
武内P「……」
専務「ふむ……断ると言うのか?」
武内P「業務と言うには、強引すぎます!」
専務「成る程、確かに君の言う通りだ」
専務「所で、君が出社しなかった最後の日はいつだ?」
武内P「只今より、専務スマイルプロジェクト、始動となります」
武内P「専務、宜しくお願いします」
専務「ああ、君には期待している」
武内P「……」
124: 2018/09/08(土) 21:38:30 ID:CLyUfERQ
武内P「では、早速ですが……笑顔を見せて頂けますか?」
専務「何?」
武内P「現在の、専務の笑顔がどの様なものか、確認を」
専務「ふむ……良いでしょう」
専務「――こうだ」…ニィッ!
武内P「……専務」
武内P「何を企んでいるのですか?」
専務「何も企んでなどいない」
専務「何?」
武内P「現在の、専務の笑顔がどの様なものか、確認を」
専務「ふむ……良いでしょう」
専務「――こうだ」…ニィッ!
武内P「……専務」
武内P「何を企んでいるのですか?」
専務「何も企んでなどいない」
125: 2018/09/08(土) 21:41:53 ID:CLyUfERQ
武内P「……本当ですか? 何も、企んでいないと?」
専務「そう言ったでしょう」
武内P「……私を陥れようと、していませんか?」
専務「愚問だな」
武内P「っ!?」
武内P「やはり……!?」
専務「違う、そちらの意味では無い」
専務「そう言ったでしょう」
武内P「……私を陥れようと、していませんか?」
専務「愚問だな」
武内P「っ!?」
武内P「やはり……!?」
専務「違う、そちらの意味では無い」
126: 2018/09/08(土) 21:46:52 ID:CLyUfERQ
専務「私は、何も企んでなどいない」
武内P「では……その想定で、話を進めます」
専務「……まあ、良いでしょう」
武内P「専務、先程拝見した笑顔の感想を……正直に申し上げても?」
専務「許します」
武内P「獰猛な肉食獣の様でした」
武内P「一瞬でも気を抜けば、喉元から食いちぎられる、と」
武内P「……そう、思いました」
専務「……ふむ」
専務「君、少しは気を遣いなさい」
武内P「では……その想定で、話を進めます」
専務「……まあ、良いでしょう」
武内P「専務、先程拝見した笑顔の感想を……正直に申し上げても?」
専務「許します」
武内P「獰猛な肉食獣の様でした」
武内P「一瞬でも気を抜けば、喉元から食いちぎられる、と」
武内P「……そう、思いました」
専務「……ふむ」
専務「君、少しは気を遣いなさい」
127: 2018/09/08(土) 21:51:37 ID:CLyUfERQ
武内P「私も……笑顔が下手だと言われますが」
専務「ほう?」
武内P「専務の笑顔は……それ以上かも知れません」
専務「……そこまで言うのなら、君の笑顔も見せてみなさい」
武内P「……わかりました」
武内P「――こうです」ニ゙ゴォッ!
専務「……ふむ」
専務「先程の言葉は、取り消して貰おうか」
専務「ほう?」
武内P「専務の笑顔は……それ以上かも知れません」
専務「……そこまで言うのなら、君の笑顔も見せてみなさい」
武内P「……わかりました」
武内P「――こうです」ニ゙ゴォッ!
専務「……ふむ」
専務「先程の言葉は、取り消して貰おうか」
128: 2018/09/08(土) 21:55:19 ID:CLyUfERQ
専務「ハッキリと言いましょう、君の笑顔の方がひどい」
武内P「えっ!?」
専務「何故、驚く?」
武内P「私の笑顔が……専務よりもひどいと!?」
専務「……私の足元を見なさい」
専務「恐怖で、震えているのがわかりますか?」プルプル…!
武内P「……!?」
武内P「えっ!?」
専務「何故、驚く?」
武内P「私の笑顔が……専務よりもひどいと!?」
専務「……私の足元を見なさい」
専務「恐怖で、震えているのがわかりますか?」プルプル…!
武内P「……!?」
129: 2018/09/08(土) 22:01:29 ID:CLyUfERQ
武内P「そんな……まさか……!?」
専務「……まあ、今は君の笑顔の事は良い」
武内P「……そう、ですね」
専務「だが、私は言われっぱなしでいられる程、大人しくはない」
武内P「えっ?」
専務「何人も手にかけてきた頃し屋の様だった」
専務「ありとあらゆる手段を用い、対象を氏に至らしめる」
専務「……そして、頃しを終えた後に浮かべる笑顔」
専務「それが――君の笑顔だ」
武内P「待ってください!……あの、待ってください!」
武内P「……そんなにも、ですか……!?」
専務「……まあ、今は君の笑顔の事は良い」
武内P「……そう、ですね」
専務「だが、私は言われっぱなしでいられる程、大人しくはない」
武内P「えっ?」
専務「何人も手にかけてきた頃し屋の様だった」
専務「ありとあらゆる手段を用い、対象を氏に至らしめる」
専務「……そして、頃しを終えた後に浮かべる笑顔」
専務「それが――君の笑顔だ」
武内P「待ってください!……あの、待ってください!」
武内P「……そんなにも、ですか……!?」
130: 2018/09/08(土) 22:07:28 ID:CLyUfERQ
専務「――さて、話を元に戻そうか」
武内P「…………そうですね」
専務「君は、どうやって私の笑顔を改善するつもりだ?」
武内P「そう……ですね」
武内P「専務……貴女は今、楽しいですか?」
武内P「心の底から、笑顔になれていますか?」
専務「ああ、勿論だ」
武内P「……」
武内P「あ、はい」
武内P「…………そうですね」
専務「君は、どうやって私の笑顔を改善するつもりだ?」
武内P「そう……ですね」
武内P「専務……貴女は今、楽しいですか?」
武内P「心の底から、笑顔になれていますか?」
専務「ああ、勿論だ」
武内P「……」
武内P「あ、はい」
131: 2018/09/08(土) 22:11:45 ID:CLyUfERQ
専務「クローネのメンバーに笑いかける時も、そうだ」
専務「――よくやった、さすが346の看板に相応しい者たちだ」
専務「――私は、君達というアイドルを誇りに思う」
専務「……と、そう思いながら笑顔を向けている」
武内P「……なるほど」
武内P「では、彼女たちが……トップアイドルになった時は?」
専務「……」
専務「フッフッフ……!」ニイィィッ!
武内P「……よく、わかりました」
専務「――よくやった、さすが346の看板に相応しい者たちだ」
専務「――私は、君達というアイドルを誇りに思う」
専務「……と、そう思いながら笑顔を向けている」
武内P「……なるほど」
武内P「では、彼女たちが……トップアイドルになった時は?」
専務「……」
専務「フッフッフ……!」ニイィィッ!
武内P「……よく、わかりました」
132: 2018/09/08(土) 22:18:29 ID:CLyUfERQ
武内P「専務、恐れながら申し上げます」
専務「? 何だ」
武内P「申し訳、ありません」
専務「? 何を謝る」
武内P「万策尽きました」
専務「待ちなさい、諦めるのが早すぎます」
武内P「しかし、私では……とても……!」
専務「君は……とても、サービス精神に溢れているらしいな?」
武内P「最後まで、諦めずに頑張りましょう」
武内P「そうすれば、きっと道は開けます」
専務「? 何だ」
武内P「申し訳、ありません」
専務「? 何を謝る」
武内P「万策尽きました」
専務「待ちなさい、諦めるのが早すぎます」
武内P「しかし、私では……とても……!」
専務「君は……とても、サービス精神に溢れているらしいな?」
武内P「最後まで、諦めずに頑張りましょう」
武内P「そうすれば、きっと道は開けます」
133: 2018/09/08(土) 22:31:48 ID:CLyUfERQ
武内P「……少し、時間を頂いても良いでしょうか?」
専務「何をするつもりだ?」
武内P「あ、いえ……先程の専務の笑顔が、アレでしたので」
専務「君、アレと評するのはやめなさい」
武内P「携帯に保存してある、動物の画像を見て回復しよう、と」
武内P「……そう、思います」
たぷたぷ
専務「私の笑顔は、そんなにも攻撃的か?」
専務「……」
専務「君、いやに手慣れているが……普段からそうして……?」
専務「何をするつもりだ?」
武内P「あ、いえ……先程の専務の笑顔が、アレでしたので」
専務「君、アレと評するのはやめなさい」
武内P「携帯に保存してある、動物の画像を見て回復しよう、と」
武内P「……そう、思います」
たぷたぷ
専務「私の笑顔は、そんなにも攻撃的か?」
専務「……」
専務「君、いやに手慣れているが……普段からそうして……?」
134: 2018/09/08(土) 22:37:12 ID:CLyUfERQ
武内P「動物は……無理難題を言いませんから」
専務「ふむ、確かにそうだな」
武内P「……」
専務「? 何を見ている」
武内P「……いえ、何でもありません」
専務「しかし、犬猫の画像に癒やしを求めるとは……」
武内P「……専務」
武内P「私は、犬と猫では、癒やされません」
専務「……あ、ああ……そうか」
専務「ふむ、確かにそうだな」
武内P「……」
専務「? 何を見ている」
武内P「……いえ、何でもありません」
専務「しかし、犬猫の画像に癒やしを求めるとは……」
武内P「……専務」
武内P「私は、犬と猫では、癒やされません」
専務「……あ、ああ……そうか」
135: 2018/09/08(土) 22:43:55 ID:CLyUfERQ
武内P「……」
専務「な、ならば……何の動物だ?」
武内P「宜しければ……専務も、ご覧になりますか?」
専務「何?」
武内P「本当に、癒やされますので……」
専務「ふむ……君がそこまで言うのなら、一見の価値はありそうですね」
武内P「……どうぞ」
専務「どれ……」
武内P・専務「……」
武内P・専務「……」ホッコリ!
専務「な、ならば……何の動物だ?」
武内P「宜しければ……専務も、ご覧になりますか?」
専務「何?」
武内P「本当に、癒やされますので……」
専務「ふむ……君がそこまで言うのなら、一見の価値はありそうですね」
武内P「……どうぞ」
専務「どれ……」
武内P・専務「……」
武内P・専務「……」ホッコリ!
136: 2018/09/08(土) 22:48:24 ID:CLyUfERQ
武内P「……」ホッコリ!
専務「ペンギン、か」ホッコリ!
武内P「ええ……ペンギンさんです」ホッコリ!
専務「……君、早く次を見せなさい」ホッコリ!
武内P「はい、了解しました」ホッコリ!
専務「……」ホッコリ!
武内P「……動画も、ご覧になりますか?」ホッコリ!
専務「早くしなさい。私は、あまり気が長い方では無い」ホッコリ!
武内P・専務「……」
武内P・専務「……」ホッコリ!
専務「ペンギン、か」ホッコリ!
武内P「ええ……ペンギンさんです」ホッコリ!
専務「……君、早く次を見せなさい」ホッコリ!
武内P「はい、了解しました」ホッコリ!
専務「……」ホッコリ!
武内P「……動画も、ご覧になりますか?」ホッコリ!
専務「早くしなさい。私は、あまり気が長い方では無い」ホッコリ!
武内P・専務「……」
武内P・専務「……」ホッコリ!
137: 2018/09/08(土) 22:52:56 ID:CLyUfERQ
・ ・ ・
武内P「……とても、癒やされましたね」
専務「ああ……悪くない気分だ」
武内P「……専務」
専務「? 何だ」
武内P「無理に……貴女の笑顔を変える必要が、あるのでしょうか?」
専務「……」
専務「……何?」
武内P「……とても、癒やされましたね」
専務「ああ……悪くない気分だ」
武内P「……専務」
専務「? 何だ」
武内P「無理に……貴女の笑顔を変える必要が、あるのでしょうか?」
専務「……」
専務「……何?」
138: 2018/09/08(土) 23:01:06 ID:CLyUfERQ
専務「君は、私が笑顔を向けても怖がられたままで良いと?」
武内P「いえ、そうではありません」
武内P「私達は、アイドルの方を笑顔にするために居ます」
武内P「私も……あまり、笑顔が得意ではありません」
武内P「ですが――アイドルの方達は、星の様に輝いています」
武内P「それさえ見失わなければ……例え、星の周囲が夜闇であろうと」
武内P「……何の問題も無いと……そう、思います」
専務「私に、笑顔は諦めろと?」
武内P「……」
武内P「有り体に言えば、そうです」
武内P「いえ、そうではありません」
武内P「私達は、アイドルの方を笑顔にするために居ます」
武内P「私も……あまり、笑顔が得意ではありません」
武内P「ですが――アイドルの方達は、星の様に輝いています」
武内P「それさえ見失わなければ……例え、星の周囲が夜闇であろうと」
武内P「……何の問題も無いと……そう、思います」
専務「私に、笑顔は諦めろと?」
武内P「……」
武内P「有り体に言えば、そうです」
139: 2018/09/08(土) 23:12:13 ID:CLyUfERQ
武内P「無理をする必要は、無いのです」
専務「無理?」
武内P「鳥の羽は、大空へと羽ばたくためだけの物ではありません」
武内P「笑顔もまた、アイドルの方達とは違った方向性もあっても良い、と」
武内P「……そう、思います」
専務「彼女達――アイドルとは違う笑顔で良い、と?」
武内P「はい」
武内P「大空ではなく……海を飛ぶ、ペンギンさんの様に」
専務「……」
専務「無理?」
武内P「鳥の羽は、大空へと羽ばたくためだけの物ではありません」
武内P「笑顔もまた、アイドルの方達とは違った方向性もあっても良い、と」
武内P「……そう、思います」
専務「彼女達――アイドルとは違う笑顔で良い、と?」
武内P「はい」
武内P「大空ではなく……海を飛ぶ、ペンギンさんの様に」
専務「……」
140: 2018/09/08(土) 23:24:10 ID:CLyUfERQ
・ ・ ・
武内P「あの……今回は、どんな用件でしょうか?」
専務「前回の、笑顔に関してですが――」
専務「君に言われた様に、笑顔を向ける時――ペンギンさんを意識した」
武内P「……待ってください」
武内P「あの、専務……そういった意味で言ったのでは……!」
専務「すると、アイドル達が緊張する事は無くなった」
専務「むしろ、妙にフレンドリーすぎて……問題になっている」
武内P「……」
武内P「えっ?」
専務「アイドル達に慕われて困っている」
おわり
武内P「あの……今回は、どんな用件でしょうか?」
専務「前回の、笑顔に関してですが――」
専務「君に言われた様に、笑顔を向ける時――ペンギンさんを意識した」
武内P「……待ってください」
武内P「あの、専務……そういった意味で言ったのでは……!」
専務「すると、アイドル達が緊張する事は無くなった」
専務「むしろ、妙にフレンドリーすぎて……問題になっている」
武内P「……」
武内P「えっ?」
専務「アイドル達に慕われて困っている」
おわり
141: 2018/09/08(土) 23:47:26 ID:NOPKPc5.
乙です!専務ハーレムの誕生は近い
ところでまゆP(女)が武内Pに浮気してるってありですか…?
ところでまゆP(女)が武内Pに浮気してるってありですか…?